JP5051003B2 - 報知区間特定システムおよびプログラム - Google Patents
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Description
ところで、近年、走行に際して注意すべき道路区間を運転者に報知することなどを目的として、情報センタが整備されてきている。この情報センタからは、例えば、規制情報が配信される。したがって、ナビゲーション装置の中には、地図上の各道路に対応させて、規制情報を表示するものがある。また、ルート案内を開始する前に当該ルートが規制区間を通るものであるか否かを判断し、自車が当該規制区間にさしかかるような場合には、その旨を予め報知するナビゲーション装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、規制情報が一時的に存在しないケースには、工事期間ではあるが工事が休止中である場合が挙げられる。この場合、工事の再開時期が予め決まっていると、規制情報として、規制の予定情報が配信されることがある。
なお、本発明は、次に示すプログラムの発明として実現することもできる。
すなわち、本発明のプログラムは、規制情報が過去に存在し、現在は存在していない道路区間を抽出する区間抽出処理と、区間抽出処理にて抽出される道路区間に対応する路面情報に基づき、当該道路区間を報知対象区間として特定する報知区間特定処理と、を含むことを特徴とする。このようなプログラムをコンピュータによって実行すれば、上記報知区間特定システムと同様の効果が奏される。
図1は、本実施形態の車載用ナビゲーション装置1の全体構成を示すブロック図である。車載用ナビゲーション装置1は、制御部10を中心に構成されており、この制御部10に接続される位置検出器20、地図データ記憶部30、操作スイッチ群40、通信部50、描画部60、音声出力部70、および、情報記憶部80を備えている。なお、制御部10は通常のコンピュータとして構成されており、内部には、CPU、ROM、RAM、I/Oおよびこれらの構成を接続するバスラインなどが備えられている。また、描画部60には、ディスプレイ60aが電気的に接続されており、音声出力部70には、スピーカ70aが電気的に接続されている。
操作スイッチ群40は、ディスプレイ60aと一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチやリモコン装置等で構成され、各種入力に使用される。
音声出力部70にはスピーカ70aが接続されており、このスピーカ70aを介して音声による案内が行われる。また、情報記憶部80は、通信部50にて受信される渋滞情報を記憶するためのものであり、地図データ記憶部30と同様のHDDで構成されている。もちろん、メモリカード等の他の媒体を用いても差し支えない。
最初のステップS100(以下、「ステップ」を省略し、単に記号「S」で示す)において、交通情報の受信を行う。この処理は、通信部50により、情報センタ90から送信される交通情報を受信するものである。
S120では、受信した規制情報に基づいて規制区間に対応する道路の道路番号および規制時刻を取得する。続くS130では、道路番号と規制時刻を記憶する。この処理は、情報記憶部80に、道路番号と、当該道路番号に示される道路の規制時刻を記憶するものである。かかる構成により、情報記憶部80を検索すれば、規制が行われている道路が道路番号で特定できる。また、規制時刻を記憶するため、当該規制が何日の何時から何時まで行われていたかを特定できる。S130の処理終了後、S150へ移行する。
S150では、未処理の交通情報があるか否かを判断する。ここで、未処理情報があると判断された場合(S150:YES)、すなわち受信した交通情報で処理していないものがあるうちは、S110からの処理を繰り返す。一方、未処理情報がないと判断された場合(S150:NO)、すなわち受信した全ての交通情報を処理した場合には、本情報受信処理を終了する。
そこで最初に、路面情報の収集について説明しておく。
路面情報の収集は、各車両によって行うことが例示される。具体的には、車両走行時に取得される路面情報をプローブ情報として、車載用ナビゲーション装置1が情報センタ90へ送信する。より詳細には、車両内のネットワークをLAN(Local Area Network)によって構築し、制御部10とサスペンション制御部100とをLAN接続する(図1参照)。このサスペンション制御部100には、図示しない加速度センサが接続される。この加速度センサは、車両に加わる上下方向の加速度を検出する。これにより、加速度センサからの信号を用いて、サスペンション制御部100は、例えばデコボコやガタガタ、あるいは、段差があるといった路面状態を検出できることになる。本実施形態では、サスペンション制御部100が、上下方向の加速度を検出したとき、路面状態が悪いと判断し、路面状態が悪いことを示す路面情報(悪路情報)をLAN経由で制御部10へ送出する。制御部10は、サスペンション制御部100から送出される路面情報を、通信部50を介して情報センタ90へ送信する。この路面情報(悪路情報)には、路面状態が悪い道路の道路番号および検出時刻が含まれる。この検出時刻は、路面状態を検出した日時を示すものであり、図示しないタイマ等により取得される。なお、本実施形態では路面状態が悪い道路を検出した場合のみ路面情報を情報センタ90へ送信する構成としたが、路面状態の良し悪しにかかわらず、全ての道路区間に対応する路面情報を送信する構成としてもよい。この場合、路面情報には、道路番号、検出時刻の他、路面状態の良し悪しを示す情報が含まれることになる。そして、この場合は、サスペンション制御部100が路面状態の良し悪しにかかわらず所定道路区間を走行する毎に路面情報を制御部10へ送信する構成とし、制御部10が当該路面情報を情報センタ90へ送信する構成とすることが例示される。なお、本実施形態においては路面状態の判断に加速度センサを利用したが、路面状態を判断できればよく、例えばカメラなどを用いて路面を撮影して路面状態を判断する構成としてもよい。また、制御部10を経由せず、サスペンション制御部100が直接的に、情報センタ90へ路面情報を送信するようにしてもよい。
最初のS200において、路面情報を受信する。この処理は、情報センタ90との間で通信部50を介した通信処理を行い、情報センタ90に蓄積された路面情報を受信するものである。
次に、報知区間特定処理を、図4のフローチャートに基づき説明する。
最初のS300において、道路番号を取得する。この処理は、判断対象となるエリアに含まれる道路番号のうちの一つを取得するものである。
S330では、路面状態が通常状態よりも悪いか否かが判断される。具体的には、上述したように情報記憶部80には、悪路情報として、路面状態が悪い道路の道路番号および検出時刻が記憶される(図3中のS210)。したがって、この判断は、情報記憶部80を検索することにより、路面状態の検出時刻に基づき規制終了時刻以後に検出された悪路に対応する道路番号を取得し、この道路番号に処理対象の道路番号が含まれているか否かによって判断する。ここで路面状態が悪いと判断された場合(S330:YES)、すなわち取得した道路番号に処理対象の道路番号が含まれていると判断された場合には、S340にて規制の影響が残っているために運転者へ報知すべき報知対象区間の道路番号として記憶し、その後、S350へ移行する。一方、路面状態が悪くないと判断された場合(S330:NO)、すなわち取得した道路番号に処理対象の道路番号が含まれていないと判断された場合には、S340の処理を実行せず、S350へ移行する。
この点、上記実施形態では規制情報が過去に存在し現在は存在していない道路番号を抽出しているが(図4中のS310、S320)、さらに、規制情報に規制の予定情報が含まれる場合があることを前提として、S320の処理の後、今後の規制が予定されている道路区間であるか否かを判断するようにしてもよい。このようにすれば、判断対象となる道路区間を適切に絞り込むことができる。
(1)上記実施形態は、本発明の報知区間特定システムを車載用ナビゲーション装置1として具現化したものであった。これに対し、本発明の報知区間特定システムは、車載用ナビゲーション装置との間で通信処理を実行する情報センタとして具現化することもできる。
(2)また、本発明の報知区間特定システムは、車載用ナビゲーション装置と、当該車載用ナビゲーション装置との間で通信処理を実行する情報センタとを備えるシステムとして具現化することもできる。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
Claims (4)
- 道路区間の規制情報を取得する規制情報取得手段と、
路面状態を示す路面情報を取得する路面情報取得手段と、
前記規制情報が過去に存在し、現在は存在していない道路区間を抽出する区間抽出手段と、
前記区間抽出手段にて抽出される道路区間に対応する路面情報に基づき、当該道路区間を報知対象区間として特定する報知区間特定手段と、
を備えていることを特徴とする報知区間特定システム。 - 請求項1に記載の報知区間特定システムにおいて、
前記報知区間特定手段は、前記路面情報に基づき、路面状態が通常よりも悪い状態である道路区間を前記報知対象区間として特定することを特徴とする報知区間特定システム。 - 請求項1または2に記載の報知区間特定システムにおいて、
前記区間抽出手段は、前記規制情報が過去に存在し現在は存在していない道路区間であって、今後の規制が予定されている道路区間を抽出することを特徴とする報知区間特定システム。 - 規制情報が過去に存在し、現在は存在していない道路区間を抽出する区間抽出処理と、
前記区間抽出処理にて抽出される道路区間に対応する路面情報に基づき、当該道路区間を報知対象区間として特定する報知区間特定処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
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