JP5049745B2 - 位置情報解析装置、情報配信システムおよび位置情報解析方法 - Google Patents

位置情報解析装置、情報配信システムおよび位置情報解析方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5049745B2
JP5049745B2 JP2007287754A JP2007287754A JP5049745B2 JP 5049745 B2 JP5049745 B2 JP 5049745B2 JP 2007287754 A JP2007287754 A JP 2007287754A JP 2007287754 A JP2007287754 A JP 2007287754A JP 5049745 B2 JP5049745 B2 JP 5049745B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
position information
information
area
staying
extracted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007287754A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009116541A (ja
Inventor
宗生 小西
勝巳 赤尾
知希 原
浩之 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Priority to JP2007287754A priority Critical patent/JP5049745B2/ja
Publication of JP2009116541A publication Critical patent/JP2009116541A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5049745B2 publication Critical patent/JP5049745B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、移動機などの位置情報を解析する位置情報解析装置、この位置情報解析装置を備えた情報配信システムおよび位置情報解析方法に関する。
携帯電話ユーザの行動に合わせて情報を配信する行動ターゲティング情報配信サービスが携帯電話ユーザへの広告配信などの分野で広がりを見せている。携帯電話ユーザの行動を把握する代表的な方法のひとつとして、GPSによって得られる位置情報を用いることが挙げられる。この位置情報に対応した行動ターゲティング情報配信サービスを提供するとき、エリア毎の特性の相違を考慮することにより、よりユーザの行動に合致した情報配信が可能になる。例えば、下記特許文献1(特開2002−32402号公報)では、配信エリアの滞在率に応じた情報配信を行っている。
特開2002−32402号公報
しかしながら、上述特許文献1に記載されている配信エリアは予め定められたエリアであり、その配信エリアにユーザが位置していたとしても、ユーザにとって適切な情報を受け取ることができない場合がある。例えば、配信エリアの一部分にしかその情報を欲するユーザが存在せず、他の部分に存在するユーザはその配信される情報を欲しない場合がある。より具体的には、配信エリアの一部に存在するユーザのユーザ属性と、配信エリアの当該一部とは異なる他の部分に存在するユーザのユーザ属性とは異なる場合があり、その場合、その異なるユーザ属性を有するユーザそれぞれに同じ情報を配信してしまう、という問題がある。
そこで、上述の課題を解決するために、本発明は、ユーザ属性に合致した情報を配信することができるようにその配信エリアを適切に定義することができる位置情報解析装置、情報配信システムおよび位置情報解析方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の位置情報解析装置は、所定周期で複数のユーザごとに取得されたユーザ端末の位置を示す位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、前記複数のユーザの属性情報をそれぞれ記憶する属性情報記憶手段と、前記位置情報記憶手段に記憶された複数のユーザ端末の位置情報のうち、前記属性情報記憶手段に記憶されている属性情報で示される属性が同一のユーザ端末の位置情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された位置を示す位置情報に基づいて、前記位置情報で示される位置を含んだ単位領域が滞留領域であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により滞留領域であると判断された場合には、当該単位領域を滞留領域として設定する設定手段と、を備え、前記抽出手段は、属性が同一のユーザ端末の位置情報を抽出することに加えて、抽出された位置情報のうち、一のユーザ端末の位置情報で示される位置と当該位置の直前に抽出された一のユーザ端末の直前位置情報で示される直前位置との間の距離が所定値以下となる位置情報および直前位置情報を、当該距離が所定値より大きくなるまで順次抽出するとともに、抽出された位置情報および直前位置情報を一つのグループに含めるよう選択するとともに、これら処理を各ユーザ端末の位置情報の全てに対して行うことで、複数のグループを生成し、生成された前記複数のグループのそれぞれに含まれている位置情報および直前位置情報のそれぞれで示される位置に基づいて算出されるグループ位置を位置情報として抽出し、前記判断手段は、前記抽出手段により生成された各グループに含まれる位置情報および直前位置情報の数が所定数以上であるか否か、または各グループにおいて最初に抽出された位置情報と最後に抽出された位置情報との測位時間の差が所定時間以内であるか否かに基づいて前記グループ位置を含んだ単位領域が滞留領域であるか否かを判断する
この発明によれば、ユーザ端末の位置を示す位置情報を、所定周期で複数のユーザごとに記憶しておき、記憶された複数のユーザ端末の位置情報のうち、予め記憶されている属性情報で示される属性が同一のユーザ端末の位置情報を抽出し、抽出された位置を示す位置情報に基づいて、位置情報で示される位置を含んだ単位領域が滞留領域であるか否かを判断し、滞留領域であると判断された場合には、当該単位領域を滞留領域として設定することができる。これにより、ユーザが滞留している領域をユーザ属性ごとに定義することができ、領域ごとに滞留しているユーザのユーザ属性に合致した情報を配信することを可能にする情報を提供することができる。また、位置情報と直前位置情報との間の距離が所定値以下となる位置情報および直前位置情報を一つのグループに含めるよう選択するとともに、これら処理を各ユーザにおけるすべての位置情報に対して行うことで複数のグループを生成し、生成された各グループに含まれている位置情報および直前位置情報のそれぞれで示される位置に基づいて算出されるグループ位置を位置情報として抽出することができる。よって、滞留領域を判断するための情報である位置情報を少なくすることができ、そのための演算処理を軽減することができる。生成された各グループに含まれる位置情報および直前位置情報の数が所定数以上であるか否か、または各グループにおいて最初に抽出された位置情報と最後に抽出された位置情報との測位時間の差が所定時間以内であるか否かに基づいてグループ位置を含んだ単位領域が滞留領域であるか否かを判断することができ、各グループに含まれている位置情報の量(数)に応じた適切な滞留領域を判断することができる。すなわち、各グループに含まれている位置情報の数が多くなるにつれて、そのグループ位置の他のグループ位置に対する影響力は大きいと考えられている。よって、各グループに含まれている位置情報の量に基づいて滞留領域を判断することが適切である。
また、本発明の位置情報解析装置において、前記抽出手段は、さらに、前記位置情報の測定日時と前記直前位置情報の測定日時との間の時間差が所定値以下となる、位置情報および直前位置情報を一つのグループに含めるよう選択することが好ましい。
この発明によれば、前記位置情報の測定日時と前記直前位置情報の測定日時との間の時間差が所定時間より大きい場合には、一つのグループに含めないようにすることができる。例えば、その時間差が3日空けられた場合には、それはGPS測位などの位置測位ができなかった場合の位置情報であると考えることができ、その場合には、一つのグループに含めないことが適切である。
また、本発明の位置情報解析装置において、前記算出手段は、各グループに含まれる位置情報および直前位置情報の数、または各グループにおいて最初に抽出された直前位置情報と最後に抽出された位置情報との測位時間の差に応じて定められた重み係数を算出し、前記抽出手段により抽出された位置情報に基づいて、当該位置情報で示される位置を含んだ単位領域における滞留指数を算出するとともに、前記滞留指数に対して前記重み係数を用いて重み付け処理を行う補間処理手段をさらに備え、前記判断手段は、重み付け処理された滞留指数に基づいて、前記位置情報で示される位置を含んだ単位領域が滞留領域であるか否かを判断することが好ましい。
この発明によれば、各グループに含まれる位置情報および直前位置情報の数、または各グループにおいて最初に抽出された直前位置情報と最後に抽出された位置情報との測位時間の差に応じて定められた重み係数を用いて、滞留指数に対して重み付け処理を行い、重み付け処理がなされた滞留指数を用いて滞留領域であることを判断することができる。これにより、適切に滞留領域であることを判断することができる。
また、本発明の情報配信システムは、上記位置情報解析装置と、前記位置情報解析装置において設定された滞留領域およびその滞留領域のユーザ属性に従った情報配信を行う配信装置と、を備えている。
この発明によれば、設定された滞留領域に、その滞留領域のユーザ属性のユーザ端末がいる場合には、当該ユーザ端末に予め定めたデータを配信することができ、領域ごとに滞留しているユーザのユーザ属性に合致した情報を配信することができる。
また、本発明は、方法の発明として捉えることができる。すなわち、本発明の位置情報解析方法は、抽出手段が、所定周期で複数のユーザごとに取得されたユーザ端末の位置を示す位置情報を記憶する位置情報記憶手段に記憶された複数のユーザ端末の位置情報のうち、前記複数のユーザの属性情報をそれぞれ記憶する属性情報記憶手段に記憶されている属性情報で示される属性が同一のユーザ端末の位置情報を抽出する抽出ステップと、判断手段が、前記抽出ステップにより抽出された位置情報に基づいて、前記位置情報で示される位置を含んだ単位領域が滞留領域であるか否かを判断する判断ステップと、設定手段が、前記判断ステップにより滞留領域であると判断された場合には、当該単位領域を滞留領域として設定する設定ステップと、を備え、前記抽出ステップは、属性が同一のユーザ端末の位置情報を抽出することに加えて、抽出された位置情報のうち、一のユーザ端末の位置情報で示される位置と当該位置の直前に抽出された一のユーザ端末の直前位置情報で示される直前位置との間の距離が所定値以下となる位置情報および直前位置情報を、当該距離が所定値より大きくなるまで順次抽出するとともに、抽出された位置情報および直前位置情報を一つのグループに含めるよう選択するとともに、これら処理を各ユーザ端末の位置情報の全てに対して行うことで、複数のグループを生成し、生成された前記複数のグループのそれぞれに含まれている位置情報および直前位置情報のそれぞれで示される位置に基づいて算出されるグループ位置を位置情報として抽出し、前記判断ステップは、前記抽出手段により生成された各グループに含まれる位置情報および直前位置情報の数が所定数以上であるか否か、または各グループにおいて最初に抽出された位置情報と最後に抽出された位置情報との測位時間の差が所定時間以内であるか否かに基づいて前記グループ位置を含んだ単位領域が滞留領域であるか否かを判断する。この方法の発明は、上述装置の発明と比較して、カテゴリーが異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用、効果を奏する。
本発明は、ユーザが滞留している領域をユーザ属性ごとに定義することができ、領域ごとに滞留しているユーザのユーザ属性に合致した情報を配信することを可能にする情報を提供することができる。
本発明は、一実施形態のために示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解することができる。引き続いて、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態の位置情報解析サーバ100を備える位置情報解析システム600におけるシステム構成を示すシステム構成図である。
図1に示すように、位置情報解析システム600は、位置情報解析サーバ100およびユーザ端末200から構成されている。
ユーザ端末200は、例えば携帯電話などの移動体端末であって、GPS衛星400を利用して自己の位置を測位することができる。このユーザ端末200は、測位した位置情報を、その測位誤差情報および取得時刻とともに位置情報解析サーバ100に送信することができる。なお、ユーザ端末200は、GPS衛星400を用いることなく、公衆移動通信網の基地局(図示せず)からの信号を用いて位置情報および測位誤差情報を取得することもできる。
位置情報解析サーバ100は、ユーザ端末200から位置情報を取得し、その位置情報を記憶するサーバであって、ユーザ端末200の属性に基づいて位置情報を選別することができる。そして、属性ごとの位置情報を用いて、予め定めた領域300におけるユーザ端末200の滞留領域を特定することができる。具体的には、位置情報解析サーバ100は、領域300を矩形の小領域に分割した単位領域ごとに管理することができ、どの小領域にユーザ端末200が多く滞留しているか、すなわち所定速度以下で移動しまたは滞在しているかを判断し、その滞留している小領域を把握することで、単位領域あたりの滞在密度の高い滞留領域を特定することができる。なお、この小領域は、50mから100mが望ましいと考えられているが、この大きさに限定されることなく、適宜変更可能である。
位置情報解析サーバ100は、所定数のユーザ端末200の位置情報を収集した後、位置情報解析サーバ100のオペレータによる操作に応じて、指定された属性ごとに滞留領域を特定し、特定した滞留領域を配信サーバ500に通知する。
配信サーバ500は、位置情報解析サーバ100から通知された滞留領域にユーザ端末が滞在すると、そのユーザ端末の属性に応じた情報であって、その滞留領域に応じた適切な情報を配信することができる。例えば、ユーザ端末の属性が20代の女性である場合であり、その滞留領域にショッピングセンターがある場合には、20代女性向けの商品について情報を配信することができる。なお、配信サーバ500は、ユーザ端末からまたは当該ユーザ端末の位置を管理する管理装置から位置情報を取得し、配信先となるユーザ端末が滞留領域にいることを判断することにより、個別にそのユーザ端末に対して情報を配信することができる。
なお、位置情報解析サーバ100は、配信サーバ500の機能を備えてもよく、その場合には、特定した滞留領域の通知機能は不要となる。
つぎに、上述のユーザ端末200の滞留領域を特定するための機能を有する位置情報解析サーバ100の構成について説明する。図2は、位置情報解析サーバ100の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、位置情報解析サーバ100は、ユーザ属性情報記憶部101(属性情報記憶手段)、位置情報記憶部102(位置情報記憶手段)、検索対象ユーザ属性受付部103、検索条件時間受付部104、位置情報抽出部105(抽出手段)、算出部106(算出手段)、補間処理部107(補間処理手段、測定誤差用補間処理手段)、および滞留領域特定部108(判断手段、設定手段)を含んで構成されている。この位置情報解析サーバ100は、図3に示すハードウェアにより構成されている。
図3は、位置情報解析サーバ100のハードウェア構成図である。図2に示される位置情報解析サーバ100は、物理的には、図3に示すように、CPU11、主記憶装置であるRAM12及びROM13、入力デバイスであるキーボード及びマウス等の入力装置14、ディスプレイ等の出力装置15、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信モジュール16、ハードディスク等の補助記憶装置17などを含むコンピュータシステムとして構成されている。図2において示されている各機能は、図3に示すCPU11、RAM12等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU11の制御のもとで入力装置14、出力装置15、通信モジュール16を動作させるとともに、RAM12や補助記憶装置17におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。以下、図2に示す機能ブロックに基づいて、各機能ブロックを説明する。
ユーザ属性情報記憶部101は、各ユーザ端末200のユーザにより予め設定されたユーザ属性情報を記憶する部分である。ユーザ属性情報は、例えば、性別、年齢、住所などである。
位置情報記憶部102は、各ユーザ端末200から所定周期で送信された位置情報(緯度および経度)および測定誤差を示す測定誤差情報を、ユーザ端末200ごとに、取得時刻と対応付けて記憶する部分である。なお、測定誤差情報は、ユーザ端末200において測定時に取得された測定誤差情報が通知され記憶されるか、または基地局を用いた位置測位を行った場合には、当該基地局から測定誤差情報が通知され記憶される。
検索対象ユーザ属性受付部103は、位置情報解析サーバ100のオペレータにより入力された検索対象となるユーザの属性を受け付ける部分である。この検索対象ユーザ属性受付部103により受け付けられた属性を有するユーザ端末200の位置情報が位置情報抽出部105により抽出される。
検索条件時間受付部104は、位置情報解析サーバ100のオペレータにより入力された検索条件となる、位置情報が取得された時刻情報を受け付ける部分である。ここで受け付けられた時刻情報で定める時間内で取得された位置情報が、位置情報抽出部105により抽出される。ここでの時刻情報は、例えば、AM9:00〜AM11:00までのように幅を持たせることが望ましい。
位置情報抽出部105は、ユーザ属性情報記憶部101に記憶されているユーザ属性情報、位置情報記憶部102に記憶されているユーザ端末200の位置情報に基づいて、検索対象ユーザ属性受付部103により受け付けられた検索対象となるユーザの属性情報と一致する属性を有するユーザ端末200の位置情報であって、検索条件時間受付部104により受け付けられた時刻情報で定められた時間内における位置情報を抽出する部分である。
すなわち、位置情報抽出部105は、位置情報記憶部102に記憶されている各ユーザ端末200の位置情報のうち、ユーザ属性情報記憶部101に記憶されているユーザ属性情報に従って、検索対象ユーザ属性受付部103により受け付けられた検索対象ユーザ属性と一致する属性を有するユーザ端末200の位置情報を抽出する。例えば、検索対象ユーザ属性として20代女性が指定された場合には、位置情報抽出部105は、20代女性のユーザ属性を有するユーザ端末200の位置情報を抽出する。
さらに、位置情報抽出部105は、検索対象ユーザ属性に従って抽出されたユーザ端末200から、検索条件時間受付部104により受け付けられた検索条件で指定された時間帯のユーザ端末200の位置情報に絞り込む。
このように、位置情報抽出部105は、検索対象ユーザ属性および検索条件に従って、各ユーザ端末200の位置情報を抽出することができる。
算出部106は、位置情報抽出部105により抽出された各ユーザ端末200の各取得時刻の位置情報の移動距離、移動時間、および移動速度を算出する部分である。すなわち、算出部106は、算出の対象となる位置情報の一つ前の位置情報を基準として、各位置情報の移動距離、移動時間、および移動速度を算出する。さらに、算出部106は、各位置情報の重み係数を算出する。この具体的な処理について、図4を用いて説明する。
図4は、ユーザ端末200の位置情報の移動軌跡を示す模式図である。図4に示すように、位置情報解析サーバ100(位置情報抽出部105)により、ユーザ端末200の位置情報P(0)〜P(7)が取得されている。算出部106は、各位置情報P(1)〜P(7)における移動距離D(n)、移動時間T(n)、および移動速度V(n)を、以下の式(1)〜(3)にしたがって算出する。なお、uは任意のユーザを示す。
移動距離:D(n)=dist[P(n)−P(n−1)] ・・・(1)
移動時間:T(n)=t(n)−T(n−1) ・・・(2)
移動速度:V(n)=D(n)/T(n) ・・・(3)
なお、dist[P(n)−P(n−1)]は、P(n)・P(n−1)間の距離を示している。
また、算出部106は、重み係数1および重み係数2に基づいて最終重み係数を以下の条件にしたがって算出する。なお、重み係数は1および0の2種類に限定するものではなく、移動速度または測定誤差の大きさに応じて多段階に設定してもよい。
重み係数1:
移動速度V(n)<閾値xであるとき、重み係数W(n)=1
移動速度V(n)≧閾値xであるとき、重み係数W(n)=0
重み係数2:
測定誤差e(n)<閾値yであるとき、重み係数W(n)=1
測定誤差e(n)≧閾値yであるとき、重み係数W(n)=0.5
最終重み係数:
(n)=W(n)×W(n)・・・(4)
図2に戻り、引き続き機能ブロックの説明を行う。補間処理部107は、解析対象領域に対して補間処理を行うことにより滞留指数を算出する部分である。具体的には、補間処理部107は、領域300(図1参照)における小領域に含まれている各ユーザ端末200の位置情報P(n)を抽出し、算出部106により算出された、各位置情報P(n)に対する最終重み係数W(n)を累積加算することで滞留指数を算出する。図5にその具体例を示す。
図5は、領域300におけるユーザ端末200の位置情報P(1)〜P(7)までの移動軌跡を示す模式図である。図5では、ユーザ端末200が、小領域300aから小領域300bおよび300cを通り抜けて小領域300dに移動していることが示されている。また、小領域300aでは、ユーザ端末200は、低速で移動している(移動速度V(n)<閾値x)。例えばショッピングセンター内で商品を見ながら移動している場合などである。そして、小領域300b、300cは比較的高速で移動している(移動速度V(n)≧閾値x)。例えば、ここには店舗はなく、小領域300dにある店舗に移動するような場合を想定している。小領域300dでは、ユーザ端末200は、低速で移動し(移動速度V(n)<閾値x)、例えば、店舗内で商品を見ている場合を想定している。なお、ここでは測定誤差e(n)については一定のものとし、測定誤差e(n)<閾値yとする。
このようなユーザ端末200が移動していることを示している図5において、小領域300aには、ユーザ端末200の位置情報P(1)〜P(3)が含まれている。それぞれの最終重み係数がW(1)=1(W(1)=1、W(1)=1)、W(2)=1(W(2)=1、W(2)=1)、W(3)=1(W(3)=1、W(3)=1)とすると、この小領域300aの滞留指数は、W(1)+W(2)+W(3)=3が算出されることになる。
また、小領域300bには、ユーザ端末200の位置情報P(4)が含まれている。ここでは、最終重み係数W(4)=0(W(4)=0、W(4)=1)となり、その滞留指数は、0となる。
同様の処理を小領域300c、300dに対して行うと、小領域300cの滞留指数は0が、小領域300dの滞留指数は1が算出されることになる。以上の通り、補間処理部107は、滞留指数を算出することができる。
図2に戻り、引き続き機能ブロックの説明を行う。滞留領域特定部108は、補間処理部107により算出された滞留指数が閾値以上である小領域を滞留領域として特定する部分であり、一の小領域の滞留指数が閾値以上であるか否かを判断する判断手段と、閾値以上であると判断した小領域を滞留領域として特定する設定手段とから構成される。
なお、滞留領域特定部108は、領域300における小領域に識別番号を割り振っておき、その識別番号を記憶することで滞留領域を特定することができる。また、必要に応じて滞留領域特定部108は、配信サーバ500に識別番号を通知することで、配信サーバ500に滞留領域を通知することができる。配信サーバ500では、予め緯度・経度を用いて小領域と識別番号とを対応付けて記憶しておくことで、小領域ごとに対応付けがなされた配信情報を配信することができる。図5の例では、例えば、滞留指数が>0の場合に、滞留領域であると設定されている場合には、小領域300aおよび小領域300dが滞留領域として、滞留領域特定部108により特定される。
図6に、領域300全体における滞留領域を示す模式図を示す。図6において、星印は、同じユーザ属性を有する複数のユーザ端末200の取得された位置を示す位置情報を示す。また、太枠で囲まれた部分は、滞留領域として認識された領域であり、例えば、小領域群300x、300y、300zが滞留領域と認識された部分である。図6に示されるように、星印(各ユーザ端末200の位置情報)が記されている領域であっても、滞留指数が閾値以下である場合には、滞留領域と認識されない(例えば、小領域300e、300f)。このように滞留領域特定部108が滞留指数に基づいて滞留領域を特定し、その特定した滞留領域に対して情報の配信を行うことができるようにすることができる。
つぎに、滞留指数の算出方法の変形例について説明する。すなわち、上述の補間処理部107による滞留指数を算出する方法にかえて、カーネル密度推定法を利用して滞留指数を算出する補間処理部107aについて説明する。
解析者の指定する解析対象領域全体をR(領域300に相当)とすると、領域Rを計算単位となる小領域に、例えば、メッシュ状に分割し、それぞれの小領域における位置(例えば中心点)の識別子をi∈Rとする。そして、領域Rにおけるそれぞれの領域の位置識別子iにおいて、式(5)で示される滞留指数I(i)を算出する。
Figure 0005049745


ただし、dは、位置識別子iと各位置情報との距離を表し、βは任意の感度を表すパラメータ(規定値)である。また、Σの下に記載されたd≦βは、距離dがβ以下となる全ての位置情報について計算を行うことを意味する。
そして、補間処理部107aは、滞留指数I(i)≧xth(xthは任意の実数)となる位置識別子iを滞留領域として特定する。滞留領域の境界は、滞留指数I(i)=xthを満たす位置識別子iを有する位置として表現される。
図7に、カーネル密度推定方法を本実施形態に適用したときの概念図を示す。図7に示すように、カーネル密度推定方法では、補間処理部107aにより、一の小領域における位置識別子iを中心に規定値β内にある位置情報P(n)との距離dが測定される。そして、規定値β内にある位置情報P(n)すべてに対して距離dが測定されると、上述式(5)で示される方程式に当てはめ、その累積値が算出されることで滞留指数が算出される。
例えば、図7における位置識別子iについては、位置識別子iからβ以内にある位置情報P(n)(星印)は、2つである。これを式(5)に当てはめると、その滞留指数は、
I(i)=w×(1−d /β)+w×(1−d /β
となる。なお、位置識別子iについては、ユーザuが1(u=1)のみとしている場合を示している。
また、同様に図7における位置識別子iからβ以内にあるPu(n)についての滞留指数は、
I(i)=w×(1−d /β)+w×(1−d /β)+w×(1−d /β)・・・w×(1−d /β)+w×(1−d /β
となる。位置識別子iについては、ユーザuが1〜m(u=1〜m、つまり、m人を対象としている)、位置が1〜l(n=1〜l)としている場合を示している。
このカーネル密度推定法は、滞留指数の対象となる小領域のみならず、その周囲の小領域の滞留の度合いに応じて滞留指数が算出されるため、小領域のみから滞留指数を算出することと比較して、より正確な滞留の状態を判断することができる。なお、対象となる小領域の周囲の小領域の滞留の度合いに応じて滞留指数が算出される処理であれば、カーネル密度推定法に限るものではない。
つぎに、このように構成された位置情報解析サーバ100の動作について説明する。図8は、位置情報解析サーバ100の動作を示すフローチャートである。
ユーザ端末200から位置情報が取得時刻とともに送信され、位置情報記憶部102に記憶される(S101)。各ユーザ端末200における位置情報が所定数以上記憶され、位置情報解析サーバ100のオペレータにより検索対象ユーザ属性が検索対象ユーザ属性受付部103により受け付けられると、受け付けられたユーザ属性を有するユーザのユーザ端末200の位置情報が、位置情報抽出部105により位置情報記憶部102から抽出される(S102)。
つぎに、検索条件時間受付部104により受け付けられた検索条件時間に合致した取得時刻である位置情報が、位置情報抽出部105により抽出された位置情報からさらに抽出され、絞込みが行われる(S103)。そして、抽出された位置情報に基づいて、移動距離、移動時間、および移動速度が、算出部106により算出され(S104)、また、重み係数が算出部106により算出される(S105)。
補間処理部107により、移動距離、移動時間、移動速度、および重み係数に基づいて重み付け処理された滞留指数が算出される(S106)。そして、滞留領域特定部108により、滞留指数にしたがって滞留領域が特定される(S107)。
その後、必要に応じて、特定された滞留領域が、配信サーバ500に送信され、配信サーバ500では、その送信された滞留領域の属性に応じた情報を、送信された滞留領域で指定された領域にいる、同属性を有するユーザ端末200に送信することができる。
つぎに、第1の実施形態の位置情報解析サーバ100の作用効果について説明する。位置情報解析サーバ100において、位置情報取得部(図示せず)はユーザ端末200の位置を示す位置情報を所定周期で複数のユーザごとに取得し、位置情報記憶部102はこれを記憶する。そして、位置情報抽出部105は、位置情報記憶部102に記憶されている複数のユーザ端末200の位置情報のうち、ユーザ属性情報記憶部101に記憶されている属性情報で示される属性が同一のユーザ端末の位置情報を抽出する。補間処理部107および滞留領域特定部108は、抽出された位置を示す位置情報を用いて、ユーザが滞留している領域を滞留領域として設定することができる。すなわち、補間処理部106は、各位置情報の抽出数を滞留指数として算出する。そして、滞留領域特定部108は、算出部106により算出された滞留指数に基づいて滞留領域を特定することができる。このように、ユーザの位置情報の抽出数をそのまま用いる場合には、算出部107は不要となり、また以下のとおり移動速度、重み付け係数を用いる場合にはいかに説明するとおり算出部107は必要となる。
これにより、ユーザが滞留している領域をユーザ属性ごとに定義することができ、領域ごとに滞留しているユーザのユーザ属性に合致した情報を配信することを可能にする情報を提供することができる。すなわち、位置情報解析サーバ100は、配信サーバ500に滞留領域を通知することで、配信サーバ500は、滞留領域におけるユーザ属性に適した情報配信を行うことができる。
また、位置情報解析サーバ100において、算出部106は、位置情報抽出部105により抽出された一のユーザ(ユーザ端末200)の位置と、当該位置の直前に抽出された一のユーザの直前位置とから移動速度を算出する。そして、補間処理部107は、算出した移動速度に応じて定められた重み係数を算出し、算出された重み係数を用いて、抽出された位置情報に対して重み付け処理を行う。つまり、補間処理部107は滞留指数を算出する。滞留領域特定部108は、滞留指数に基づいて滞留領域であるか否か判断し、滞留領域であると判断した場合には、その領域を滞留領域として特定する。これにより、ユーザの移動速度に基づいて適切な滞留領域を判断することができ、ユーザの移動状態に応じて適切に滞留状態を判断することができる。
また、位置情報解析サーバ100において、位置情報記憶部102は、ユーザの位置情報とともに、測定誤差を示す誤差情報を記憶しておく。そして、算出部106は、測定誤差に応じた重み付け係数を算出する。算出部106、補間処理部107、および滞留領域特定部108は、測定誤差に応じた重み付け係数を用いて滞留指数を算出し、滞留指数に基づいた滞留領域を特定することができる。これにより、測定誤差にしたがった適切な滞留領域を設定することができる。すなわち、通常位置測位には測定誤差を含んでいるため、正確な滞留領域を判断することができない場合がありえる。本実施形態においては、測定誤差を考慮して滞留領域を判断することができ、より正確に滞留領域であるか否かを判断することができる。
なお、移動速度、測定誤差、重み付け係数を用いることなく、滞留指数を算出する構成であってもよい。この場合、抽出された位置情報の数のみで滞留指数が算出されることになる。また、本実施形態においては、ユーザ端末200の移動速度およびその測定誤差の両方を用いて、滞留指数を算出する構成をとっているが、これに限定されるものではなく、移動速度のみ、または測定誤差のみに基づいて滞留領域を判断するようにしてもよい。すなわち、移動速度のみ、または測定誤差のみに基づいて滞留指数を算出するようにしてもよい。
また、これら位置情報解析サーバ100において特定された滞留領域およびその滞留領域のユーザ属性に従った情報配信を配信サーバ500は行うことができ、領域ごとに滞留しているユーザのユーザ属性に合致した情報を配信することができる。
<第2の実施形態>
つぎに、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、複数の位置情報P(n)を一つのグループにグループ化するとともに、いくつかのグループを形成し、それぞれのグループに対して、仮想的な位置を定めるとともに、そのグループに含まれている位置情報の数または位置情報が取得された時間差に基づいて重み係数を算出することで、各小領域における滞留指数を算出しようとするものである。第1の実施形態では、位置情報P(n)ごとに重み係数を算出していたのに対して、第2の実施形態では、グループ化された際に定められた仮想的な位置ごとに重み係数を算出することになるため、演算対象が少なくなり、演算量を軽減することができる。以下、その具体的な位置情報解析サーバ100aの構成および動作について説明する。
図9は、第2の実施形態の位置情報解析サーバ100aの構成を示すブロック図である。図9に示すように、位置情報解析サーバ100aは、ユーザ属性情報記憶部101(属性情報記憶手段)、位置情報記憶部102(位置情報記憶手段)、検索対象ユーザ属性受付部103、検索条件時間受付部104、位置情報抽出部105(抽出手段)、算出部106a(算出手段)、グループ化処理部106b、補間処理部107(補間処理手段)、および滞留領域特定部108(判断手段、設定手段)を含んで構成されている。この位置情報解析サーバ100aは、位置情報解析サーバ100と同様に、図3に示されているハードウェア構成により実現されている。
この位置情報解析サーバ100aは、位置情報解析サーバ100と比較して、算出部106と異なる算出部106aおよびグループ化処理部106bを備えている点で相違しているため、その相違点を中心にその構成について説明する。
算出部106aは、位置情報抽出部105により抽出された各ユーザ端末200の各取得時刻の位置情報の移動距離、移動時間、および移動速度を算出する部分である。すなわち、算出部106aは、算出の対象となる位置情報の一つ前に抽出された位置情報を基準として、各位置情報の移動距離、移動時間、および移動速度を算出する。ここで算出された移動距離、移動時間、および移動速度は、グループ化処理部106bに出力され、グループ化処理に利用される。
また、算出部106aは、グループ化処理部106bにおいてグループ化された複数の位置情報P(n)に基づいて重み係数を算出する。例えば、グループ化処理部106bから出力された位置情報P(n)の数、または同じグループにおける位置情報P(n)とP(n)との間の測位時間の差(t(n)−t(n))を重み係数として算出する。ここでは、一のグループにおいて最初に測位されたタイミングをnで示し、位置のグループにおいて最後に測位されたタイミングをnで示している。なお、重み係数は、上述の数値に限定されるものではなく、グループ化された一のグループが他のグループに対してどれだけ影響を与えるか、という観点で生成されていればよい。
グループ化処理部106bは、位置情報抽出部105により抽出された複数の位置情報P(n)を、複数のグループに区分し、区分されたグループの位置を、当該グループに属している位置情報P(n)に基づいて算出する処理を行う部分である。
具体的には、グループ化処理部106bは、位置情報P(n)と直前位置情報P(n−1)との距離が一定値以下となる連続する位置情報P(n)を一つのグループとして認識する処理を行う。例えば、P(n)とP(n−1)、P(n)とP(n+1)は、それぞれ一定値以下であるが、P(n+1)とP(n+2)とは一定値より大きい場合には、P(n)、P(n−1)、P(n+1)が一のグループとして認識され、P(n+2)は、一のグループとは別のグループとして認識される。
また、グループ化処理部106bは、このようにグループ化された位置情報P(n)および直前位置情報P(n−1)のうち、位置情報P(n)の取得時刻と直前位置情報P(n−1)の取得時刻との取得時間差が所定値以下となる位置情報P(n)と直前位置情報P(n−1)にさらに絞り込むようにしてもよい。このような処理をする理由として以下のことがあげられる。ユーザ端末200側のアプリケーションが起動していない場合やGPSによる測位に失敗した場合、位置情報を取得することができず、位置情報解析サーバ100位置情報記憶部102のデータベースには、周期的な位置情報だけでなく、時間間隔の空いた位置情報が存在することがある。そのため、位置情報と直前位置情報との間が所定値以上であった場合、その位置情報と直前位置情報とを同じグループに含めないように処理することで、適切なグループ化を図ることができる。例えば、位置情報の取得日時と直前位置情報の取得日時との間で3日空けた異なる日であった場合には、その領域に滞留しているか否かを判断する観点からは、それら位置情報を同じグループに含めることは適切ではない。
そして、グループ化処理部106bは、このように認識された位置情報P(n)、P(n−1)、P(n+1)の重心を算出し、その重心をグループ位置とする。
ここでグループ化処理について図を用いて説明する。図10は、位置情報P(0)〜P(7)をグループ化するときの処理を説明する模式図である。図10に示すように、位置情報P(0)、P(1)、P(2)が、グループG1、位置情報P(3)、P(4)、P(5)が、グループG2に、位置情報P(6)、P(7)、P(8)が、グループG3にまとめられている。
グループG1に関して、P(0)とP(1)、P(1)とP(2)が一定値以内であることから、これら位置情報は一グループにまとめられている。グループG2、G3についても同様の関係にある。
また、グループG1の位置を示すグループ位置情報gは、位置情報P(0)、P(1)、およびP(2)で形成される三角形の重心であり、グループ化処理部106bにより算出される。なお、グループ位置情報は、重心に限定されるものではなく、グループ化された位置情報P(n)に基づいて算出された位置であればよく、重心から多少ずれた位置であってもよい。
このようにグループごとのグループ位置情報および重み係数を用いて、補間処理部107は、小領域ごとの滞留指数を算出することができる。第1の実施形態と比較して、演算対象となる複数の位置情報がいくつかのグループに纏められるため、演算対象が少なくなり、演算負荷を軽減することができる。
このように構成された位置情報解析サーバ100aの動作について図を用いて説明する。図11は、位置情報解析サーバ100aの動作を示すフローチャートである。図11に示すように、位置情報の蓄積、特定されたユーザの位置情報の抽出、検索条件に合致する位置情報の絞込み(S101〜S103)が行われる。これら処理は第1の実施形態と同じである。そして、算出部106aにより各位置情報P(n)とP(n−1)と間の移動距離が算出され(S104a)、グループ化処理部106bにより移動距離に基づいて各位置情報P(n)がグループに割り当てられ、グループ化処理が行われる(S104b)。
つぎに、算出部106aにおいては、各グループにおける、重み係数およびグループ位置情報が算出される(S105a)。そして、重み係数およびグループ位置情報に基づいて滞留指数が、補間処理部107により算出され(S106)、滞留領域特定部108により滞留領域が特定される(S107)。
このようにグループ化されたグループのグループ位置情報およびその重み係数を用いて滞留指数を算出し、滞留領域を特定することができる。
なお、この第2の実施形態においても、第1の実施形態における位置情報P(n)としてグループ化位置情報gを適用することでカーネル密度推定方法による滞留指数を算出することができる。
つぎに、第2の実施形態における位置情報解析サーバ100aの作用効果について説明する。位置情報解析サーバ100aにおいて、グループ化処理部106bは、位置情報抽出部105により抽出された位置情報と直前位置情報との距離が所定距離以下となる位置情報および直前位置情報を一つのグループに含めるよう選択するとともに、これら処理を各グループにおける各位置情報および直前位置情報に対して行うことで、複数のグループを生成する。そして、グループ化処理部106bは、生成された各グループに含まれている位置情報P(n)および直前位置情報P(n−1)で示される位置に基づいて重心、または当該重心に近似する位置のそれぞれを算出する。また、算出部106aは、グループに含まれている位置情報P(n)に基づいて、当該グループの重み付け係数を算出する。
また、グループ化処理部106bは、さらに、位置情報P(n)の測定日時と直前位置情報P(n−1)の測定日時との間の時間差が所定値以下となる、位置情報P(n)および直前位置情報P(n−1)を一つのグループに含めるよう選択することが好ましく、逆に当該時間差が所定値より大きい位置情報P(n)および直前位置情報P(n−1)を一つのグループに含めないように処理することが好ましい。これにより、その領域が滞留領域出るか否かを判断する観点において適切なグループ化を図ることができる。
補間処理部107は、グループ化処理部106bにおいて算出されたグループ位置情報および算出部106aにより算出された重み係数を用いて、滞留指数を算出し、滞留領域特定部108は、滞留指数に基づいて滞留領域を特定することができる。これにより、ユーザが滞留している領域をユーザ属性ごとに定義することができ、領域ごとに滞留しているユーザのユーザ属性に合致した情報を配信することを可能にすることができるとともに、位置情報に基づいた滞留領域の設定のための演算処理を軽減することができる。
また、位置情報解析サーバ100aにおいて、算出部106aは、各グループに含まれる位置情報P(n)および直前位置情報P(n−1)の数、または各グループにおいて最初に抽出された直前位置情報(例えば、図10の位置情報P(0))と最後に抽出された位置情報(例えば、図10の位置情報P(2))との測位時間の差に基づいて重み係数を算出する。そして、補間処理部107は、算出された重み係数を用いて、位置情報に対して重み付け処理を行い、滞留指数を算出し、滞留領域特定部108は、滞留指数に基づいて滞留領域を特定することができる。これにより、グループ化処理を行う際の重み付け処理を適切に行うことができ、実態にあった滞留領域を設定することができる。
なお、滞留領域特定部108が、生成された各グループに含まれる位置情報および直前位置情報の数、または各グループにおいて最初に抽出された直前位置情報と最後に抽出された位置情報との測位時間の差に基づいてグループ位置を含んだ単位領域が滞留領域であるか否かを判断し、各グループに含まれている位置情報の量(数)に応じた適切な滞留領域を判断することができれば、上述の処理に限定されるものではない。
位置情報解析システム600のシステム構成を示すシステム構成図である。 第1の実施形態の位置情報解析サーバ100の構成を示すブロック図である。 位置情報解析サーバ100のハードウェア構成図である。 ユーザ端末200の位置情報の移動軌跡を示す模式図である。 領域300におけるユーザ端末200の位置情報P(1)〜P(7)までの移動軌跡を示す模式図である。 領域300全体における滞留領域を示す模式図である。 カーネル密度推定方法を本実施形態に適用したときの概念図である。 位置情報解析サーバ100の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態の位置情報解析サーバ100aの構成を示すブロック図である。 位置情報P(0)〜P(7)をグループ化するときの処理を説明する模式図である。 位置情報解析サーバ100aの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
100…位置情報解析サーバ、100a…位置情報解析サーバ、101…ユーザ属性情報記憶部、102…位置情報記憶部、103…検索対象ユーザ属性受付部、104…検索条件時間受付部、105…位置情報抽出部、106…算出部、106a…算出部、106b…グループ化処理部、107、107a…補間処理部、108…滞留領域特定部、200…ユーザ端末、400…GPS衛星、500…配信サーバ、600…位置情報解析システム。

Claims (5)

  1. 所定周期で複数のユーザごとに取得されたユーザ端末の位置を示す位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、
    前記複数のユーザの属性情報をそれぞれ記憶する属性情報記憶手段と、
    前記位置情報記憶手段に記憶された複数のユーザ端末の位置情報のうち、前記属性情報記憶手段に記憶されている属性情報で示される属性が同一のユーザ端末の位置情報を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された位置情報に基づいて、前記位置情報で示される位置を含んだ単位領域が滞留領域であるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により滞留領域であると判断された場合には、当該単位領域を滞留領域として設定する設定手段と、
    を備え
    前記抽出手段は、属性が同一のユーザ端末の位置情報を抽出することに加えて、抽出された位置情報のうち、一のユーザ端末の位置情報で示される位置と当該位置の直前に抽出された一のユーザ端末の直前位置情報で示される直前位置との間の距離が所定値以下となる位置情報および直前位置情報を、当該距離が所定値より大きくなるまで順次抽出するとともに、抽出された位置情報および直前位置情報を一つのグループに含めるよう選択するとともに、これら処理を各ユーザ端末の位置情報の全てに対して行うことで、複数のグループを生成し、生成された前記複数のグループのそれぞれに含まれている位置情報および直前位置情報のそれぞれで示される位置に基づいて算出されるグループ位置を位置情報として抽出し、
    前記判断手段は、前記抽出手段により生成された各グループに含まれる位置情報および直前位置情報の数が所定数以上であるか否か、または各グループにおいて最初に抽出された位置情報と最後に抽出された位置情報との測位時間の差が所定時間以内であるか否かに基づいて前記グループ位置を含んだ単位領域が滞留領域であるか否かを判断することを特徴とする位置情報解析装置
  2. 前記抽出手段は、さらに、前記位置情報の測定日時と前記直前位置情報の測定日時との間の時間差が所定値以下となる、位置情報および直前位置情報を一つのグループに含めるよう選択することを特徴とする請求項に記載の位置情報解析装置。
  3. 各グループに含まれる位置情報および直前位置情報の数、または各グループにおいて最初に抽出された位置情報と最後に抽出された位置情報との測位時間の差に応じて定められた重み係数を算出する算出手段をさらに備え
    前記抽出手段により抽出された位置情報に基づいて、当該位置情報で示される位置を含んだ単位領域における滞留指数を算出するとともに、前記滞留指数に対して前記重み係数を用いて重み付け処理を行う補間処理手段をさらに備え、
    前記判断手段は、重み付け処理された滞留指数に基づいて、前記位置情報で示される位置を含んだ単位領域が滞留領域であるか否かを判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の位置情報解析装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の位置情報解析装置と、
    前記位置情報解析装置において設定された滞留領域およびその滞留領域のユーザ属性に従った情報配信を行う配信装置と、
    を備える情報配信システム。
  5. 抽出手段が、所定周期で複数のユーザごとに取得されたユーザ端末の位置を示す位置情報を記憶する位置情報記憶手段に記憶された複数のユーザ端末の位置情報のうち、前記複数のユーザの属性情報をそれぞれ記憶する属性情報記憶手段に記憶されている属性情報で示される属性が同一のユーザ端末の位置情報を抽出する抽出ステップと、
    判断手段が、前記抽出ステップにより抽出された位置情報に基づいて、前記位置情報で示される位置を含んだ単位領域が滞留領域であるか否かを判断する判断ステップと、
    設定手段が、前記判断ステップにより滞留領域であると判断された場合には、当該単位領域を滞留領域として設定する設定ステップと、
    を備え
    前記抽出ステップは、属性が同一のユーザ端末の位置情報を抽出することに加えて、抽出された位置情報のうち、一のユーザ端末の位置情報で示される位置と当該位置の直前に抽出された一のユーザ端末の直前位置情報で示される直前位置との間の距離が所定値以下となる位置情報および直前位置情報を、当該距離が所定値より大きくなるまで順次抽出するとともに、抽出された位置情報および直前位置情報を一つのグループに含めるよう選択するとともに、これら処理を各ユーザ端末の位置情報の全てに対して行うことで、複数のグループを生成し、生成された前記複数のグループのそれぞれに含まれている位置情報および直前位置情報のそれぞれで示される位置に基づいて算出されるグループ位置を位置情報として抽出し、
    前記判断ステップは、前記抽出手段により生成された各グループに含まれる位置情報および直前位置情報の数が所定数以上であるか否か、または各グループにおいて最初に抽出された位置情報と最後に抽出された位置情報との測位時間の差が所定時間以内であるか否かに基づいて前記グループ位置を含んだ単位領域が滞留領域であるか否かを判断することを特徴とする位置情報解析方法
JP2007287754A 2007-11-05 2007-11-05 位置情報解析装置、情報配信システムおよび位置情報解析方法 Expired - Fee Related JP5049745B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007287754A JP5049745B2 (ja) 2007-11-05 2007-11-05 位置情報解析装置、情報配信システムおよび位置情報解析方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007287754A JP5049745B2 (ja) 2007-11-05 2007-11-05 位置情報解析装置、情報配信システムおよび位置情報解析方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009116541A JP2009116541A (ja) 2009-05-28
JP5049745B2 true JP5049745B2 (ja) 2012-10-17

Family

ID=40783639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007287754A Expired - Fee Related JP5049745B2 (ja) 2007-11-05 2007-11-05 位置情報解析装置、情報配信システムおよび位置情報解析方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5049745B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2418513A1 (en) 2010-08-10 2012-02-15 Astrium GmbH Computing of robust and improved signal-in-space accuracy parameters in a regional or global navigation satellite system
WO2012096175A1 (ja) * 2011-01-14 2012-07-19 日本電気株式会社 行動パタン解析装置、行動パタン解析方法および行動パタン解析プログラム
US8472980B2 (en) * 2011-10-01 2013-06-25 Qualcomm Incorporated Flexible architecture for location based crowdsourcing of contextual data
JP6049186B2 (ja) * 2012-12-10 2016-12-21 Kddi株式会社 携帯端末を所持したユーザの滞在地を推定する装置、プログラム及び方法
JP6055719B2 (ja) * 2013-05-24 2016-12-27 日本電信電話株式会社 行動目的推定装置、行動目的推定方法及び行動目的推定プログラム
CN104636354B (zh) 2013-11-07 2018-02-06 华为技术有限公司 一种位置兴趣点聚类方法和相关装置
JP5930551B2 (ja) * 2014-03-11 2016-06-08 日本電信電話株式会社 滞留点抽出方法、滞留点抽出装置及び滞留点抽出プログラム
JP2016062433A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 富士ゼロックス株式会社 制御装置、印刷装置、携帯端末及びプログラム
JP6430873B2 (ja) * 2015-03-25 2018-11-28 株式会社Nttドコモ 位置解析装置
KR101729320B1 (ko) * 2016-09-29 2017-05-04 (주)유투 시스템 사용자 기기간 연동을 통한 사용자 서비스 제공 방법 및 장치
KR101790755B1 (ko) 2017-04-17 2017-10-27 (주)유투 시스템 사용자 기기 연동을 통한 경로 안내 서비스 제공 방법 및 스마트 글라스
JP2019128611A (ja) * 2018-01-19 2019-08-01 ヤフー株式会社 生成装置、生成方法及び生成プログラム
JP7266984B2 (ja) * 2018-09-27 2023-05-01 沖電気工業株式会社 サーバ装置
JP6810943B2 (ja) * 2020-03-17 2021-01-13 有限会社シンシア・サポート グループ配信するシステムおよび方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4482263B2 (ja) * 2002-02-28 2010-06-16 株式会社日立製作所 広告配信装置および広告の配信方法
JP4304293B2 (ja) * 2003-11-12 2009-07-29 日本電気株式会社 Gps測位システム、携帯端末装置、gps受信機及びそれらに用いる測位モード切替え方法
JP2005228154A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> コンテキスト生成システムおよびそのプログラム
JP4411393B2 (ja) * 2004-11-02 2010-02-10 独立行政法人産業技術総合研究所 解析システム
JP2006309280A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Hitachi Software Eng Co Ltd 非接触icタグを利用した店舗内顧客購買行動分析システム
JP4686491B2 (ja) * 2007-03-02 2011-05-25 株式会社シリウステクノロジーズ 広告情報表示方法、広告情報表示システム、及び広告情報送信プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009116541A (ja) 2009-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5049745B2 (ja) 位置情報解析装置、情報配信システムおよび位置情報解析方法
KR101982159B1 (ko) 카테고리별로 구분된 유동인구 정보를 이용한 유동인구 측정 방법
EP3241370B1 (en) Analyzing semantic places and related data from a plurality of location data reports
US8782045B1 (en) Evaluating techniques for clustering geographic entities
US8792909B1 (en) Systems and methods for statistically associating mobile devices to households
US20190045331A1 (en) Systems and Methods for Using Geo-Blocks and Geo-Fences to Discover Lookalike Mobile Devices
US20220253499A1 (en) Allocating communication resources via information technology infrastructure
JP2021534499A (ja) モバイル機器位置予測システム及び方法
CN109801091B (zh) 目标用户群体定位方法、装置、计算机设备和存储介质
US20130117121A1 (en) Content delivery using social affine targeting
EP3032780A1 (en) Method and apparatus for transmitting messages to users using trajectory-based clustering
CN110008414B (zh) 地理信息点的确定方法和装置
CN104169910A (zh) 用于评估地理定位的用户生成的内容项目的地理流行度的方法
US20120310737A1 (en) Method for providing advertisement, computer-readable medium including program for performing the method and advertisement providing system
JP7285521B2 (ja) 類似のモバイル装置を予測するためのシステムと方法
KR20130077754A (ko) 위치정보 표현방법, 위치정보 처리방법, 위치정보모델 생성방법, 및 위치정보처리장치
CN109949063A (zh) 一种地址确定方法、装置、电子设备及可读存储介质
WO2014067668A1 (en) Handling location data in a mobile communications network
JP2013121073A (ja) 位置情報分析装置及び位置情報分析方法
CN110147514B (zh) 一种资源展示方法、装置及其设备
CN111159553A (zh) 信息推送方法、装置、计算机设备及存储介质
EP2958062A1 (en) Determining multiple users of a network enabled device
CN112214677A (zh) 一种兴趣点推荐方法、装置、电子设备及存储介质
JP2015011107A (ja) 人口変化判断装置、及び人口変化判断方法
JP2009118470A (ja) 情報配信装置および情報配信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120710

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120723

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5049745

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees