以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置、表示処理方法、および表示処理プログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。以下の実施の形態では、画像形成装置を、コピー、ファックス、プリンタなどの複数の機能を一つの筐体に収納した複合機(MFP:Multi Function Peripherals)に適用した例を示すが、これに限定されるものではなく、設定を行うための初期画面等の各種画面や動画の表示が可能なもの、例えば、表示機能を備えた複写機、ファクシミリ装置、スキャナ装置等に本発明を適用することができる。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示すように、複合機100は、主制御部102と、スキャナ部103と、プロッタ部104と、画像処理部105と、I/O(Input/Output)制御部106と、操作部制御部107と、電源制御部108とを主に備えており、上記のような各部を組み合わせることで機能を実現している。
スキャナ部103と、プロッタ部104と、画像処理部105と、I/O制御部106と、操作部制御部107と、電源制御部108の各部は、通信制御線111によって、主制御部102に接続されている。また、プロッタ部104およびスキャナ部103は、画像バスにより画像処理部105に接続されている。
主制御部102は、各部を制御するシステム制御機能、および各部との通信を制御するネットワーク通信制御機能を実現することで、複合機100の全体制御を行うものである。具体的には、主制御部102は、通信制御線111により上記各部に対してコマンドを送信して、上記各部の制御を行うことで複合機100の機能を実現している。
スキャナ部103は、光学系、走行体、該走行体を駆動するモータ等から構成されており、載置された原稿の原稿面を走査し、画像データを取り込むものである。
プロッタ部104は、作像部、定着部、および紙搬送部等の組み合わせにより用紙等の記録媒体に画像を印刷するプリント機能を実現するものである。
画像処理部105は、スキャナ部103により取り込んだ画像データや通信制御線111を介して受信した画像データに対して、各種画像処理を実施するものである。
I/O制御部106は、スキャナ部103やプロッタ部104の各部の信号制御を行うものである。
操作部制御部107は、利用者からの入力操作を受け付ける入力受付機能、および利用者に対して種々の情報を表示する表示機能等を備えるものであり、詳細は後述する。
電源制御部108は、上記の各部が消費するDC電力をそれぞれ各部に供給するものである。
次に、操作部制御部107の詳細について説明する。図2は、実施の形態1にかかる複合機における操作部制御部のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、操作部制御部107は、CPU(Central Processing Unit)201と、NOR型フラッシュメモリ202と、RAM(Random Access Memory)203と、NAND型フラッシュメモリ204と、通信制御部205と、LCD(Liquid Crystal Display)コントローラ206と、LCDパネル207と、I/O制御部210と、LED(Light Emitting Diode)211と、KEY208と、タッチパネル209とを主に備えている。
CPU201は、操作部制御部107中で各部の制御やデータの計算から加工を行う中枢部分であり、操作部制御部107全体の制御を行うものである。また、CPU201は、後述するNOR型フラッシュメモリ202に保存されているブート処理データ(プログラム)を実行する装置であって、主制御部102や記録媒体からデータを受け取り、演算、加工した後に、情報を表示したり記憶媒体に記憶する。
NOR型フラッシュメモリ202は、高速ランダムアクセスが可能であり、1バイト単位で読み書きできる不揮発性の記録媒体であって、電源が投入された後に最初に実行される起動処理で使用されるブート処理データ(プログラム)が保存されている。
RAM203は、CPU201のプログラムの実行、画像蓄積、編集を行うために利用される揮発性メモリであり、電源を切ると内容が失われてしまう。また、本実施の形態において、RAM203は、後述するNAND型フラッシュメモリ204に保存されている初期画面データ等の画面データを一時的に記憶する。
NAND型フラッシュメモリ204は、データの高速な消去や書き込みが可能であるため大容量化に適しているが、ブロック単位でのみ読み書きが可能な不揮発性の記録媒体であって、各部の初期値や設定値を保存するものである。また、NAND型フラッシュメモリ204は、電源が投入された後にLCDパネル207に最初に表示される初期画面のデータである初期画面データが保存されている。
通信制御部205は、主制御部102とのインターフェースであり、主制御部102とで種々のデータの送受信処理を行うものである。
LCDコントローラ206は、初期画面等の各種画面を表示するLCDパネル207に接続されており、CPU201からの指示に従って、RAM203に記憶された初期画面等の画面データを、LCDパネル207の信号規定に合わせて出力し、LCDパネル207の表示処理を行うものである。
I/O制御部210は、電流を流すと発光しタッチパネル209の照明となるLED211と、利用者が押下することにより入力操作を受け付けるボタンであるKEY208と、利用者が押下することにより入力操作を受け付けるパネルであるタッチパネル209とに接続されており、KEY208やタッチパネル209から受け付けた入力操作をCPU201に送信するものである。なお、この入力操作を受信したCPU201は、その受信情報に基づいて操作部の制御を行うことになる。
次に、CPU201について詳細に説明する。図3は、実施の形態1にかかる操作部制御部におけるCPUによって実行される制御プログラムのモジュール構成を示すブロック図である。図3では、CPUによって制御プログラムが主記憶装置上に読み出されて制御部201として実行された状態を示している。図3に示すように、制御部201は、処理制御部251と、表示制御部252と、通信部253とを主に備えている。
処理制御部251は、複合機100の電源が投入された場合に、NOR型フラッシュメモリ202からブート処理データを読み出して、ブート処理データに記述されている各種情報に従って、デバイスの初期化やOS(オペレーティングシステム)の起動等の起動処理を実行するものである。
表示制御部252は、複合機100の電源が投入された場合、NAND型フラッシュメモリ204から初期画面データを読み出して、読み出した初期画面データをRAM203に展開して保存し、保存した初期画面データをRAM203から読み出し、読み出した初期画面データに基づいてLCDパネル207に初期画面を表示するものである。また、表示制御部252は、後述する通信部253により主制御部102から受信した画面表示指示に従って、同じく受信した各種画面をLCDパネル207に表示する。
通信部253は、LDCパネル207に表示する初期画面以外の各種画面のデータである画面データと、該各種画面をLCDパネル207に表示する旨の画面表示指示とを、主制御部102から受信するものである。
次に、以上のように構成された複合機100における操作部制御部107による画面表示処理について説明する。図4は、実施の形態1にかかる操作部制御部による画面表示処理の手順を示すフローチャートである。
まず、複合機100の電源が投入されると、制御部201は、NOR型フラッシュメモリ202に保存されたプログラムに従い処理を開始する。すなわち、処理制御部251は、NOR型フラッシュメモリ202からブート処理データを読み出して、起動処理を実行する(ステップS10)。
次に、表示制御部252は、NAND型フラッシュメモリ204から初期画面データを読み出し(ステップS11)、RAM203に展開して保存する。ここで、展開とは、圧縮されてNAND型フラッシュメモリ204に保存されている初期画面データを伸長すること等が該当する。表示制御部252は、RAM203に初期画面データの展開保存が終了したか否かの判断をする(ステップS12)。初期画面データの展開保存が終了していない場合(ステップS12:No)、表示制御部252は、展開保存が終了するまで処理を繰り返す。
一方、初期画面データの展開保存が終了した場合(ステップS12:Yes)、表示制御部252は、読み出した初期画面データに基づいてLCDパネル207に初期画面を表示する(ステップS13)。
次に、通信部253は、各種画面の画面データと画面表示指示とを受信したか否かの判断をする(ステップS14)。画面データと画面表示指示とを受信していない場合(ステップS14:No)、受信するまで待機する。
一方、画面データと画面表示指示とを主制御部102から受信した場合(ステップS14:Yes)、表示制御部252は、受信した画面表示指示に従って各種画面をLCDパネル207に表示する(ステップS15)。そして、次の画面データと画面表示指示とを受信したか否かの判断をするため、ステップS14の処理へ戻る。
このように、実施の形態1にかかる複合機100の操作部制御部107は、ブート処理データや初期画面データが、主制御部102の記憶媒体ではなく、操作部制御部107のNOR型フラッシュメモリ202やNAND型フラッシュメモリ204に保存されていることで、複合機100の電源が投入された場合に、NOR型フラッシュメモリ202からブート処理データを読み出して操作部制御部107の起動処理を行い、NAND型フラッシュメモリ204から初期画面データを読み出して初期画面を表示するため、操作部制御部107から主制御部102にブート処理データおよび初期画面データの要求および受信という送受信処理を行う必要がない。従って、初期画面の表示までの起動時間を短縮して、利用者が操作可能となるまでの待ち時間を低減することができる。
なお、従来の複合機において、NAND型フラッシュメモリなどの不揮発性メモリからのデータを読み出して展開した場合、DMA(Direct Memory Access)モジュールの使用により、100MB(メガバイト)程度の容量を数秒で展開可能であるが、操作可能となる初期画面においても主制御部102からの指示により表示を行っているため、主制御部102自体の起動時間やデータ通信時間が影響し、電源投入時から初期画面の表示までに数10秒程度を要していた。従って、この従来の複合機と比較すると、本発明は上述したように、初期画面の表示までの起動時間を短縮して、利用者が操作可能となるまでの待ち時間を低減できることになる。
また、従来の複合機では、省エネルギー状態である省エネルギーモード(以下、「省エネモード」という)を有している場合に、該省エネモードに設定されていると、RAMなどの揮発性メモリの電源を切らずに、表示する画面データを保持し、復帰時には該揮発性メモリに保持していた画面データを使用して、画面を表示することで復帰時間の短縮を行っている。本実施の形態では、省エネモードにおいても操作部制御部107全体の電源を切断し、復帰時には、電源投入時と同様の処理方法で起動するようにしても、省エネモードからの復帰時間が大幅に増えることなく、かつ省エネモードの設定に従って消費電力を低減することができる。
(実施の形態1の変形例1)
実施の形態1の複合機における操作部制御部は、操作部制御部の不揮発性メモリに保存されたブート処理データや初期画面データを読み出して初期画面を表示する処理を行っていたが、本実施の形態では、所定状態、例えば所定の操作キーを押下された場合には、主制御部からブート処理データや初期画面データを受信して初期画面を表示するものである。なお、複合機および操作部制御部のハードウェア構成については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
まず、CPU301について詳細に説明する。図5は、実施の形態1の変形例1にかかる操作部制御部におけるCPUによって実行される制御プログラムのモジュール構成を示すブロック図である。図5では、CPUによって制御プログラムが主記憶装置上に読み出されて制御部301として実行された状態を示している。図5に示すように、制御部301は、処理制御部251と、表示制御部262と、通信部263とを主に備えている。ここで、処理制御部251の構成および機能は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
表示制御部262は、実施の形態1の機能に加え、後述する通信部263により主制御部102から受信した初期画面表示指示に従って、同じく受信した初期画面データに基づいてLCDパネル207に初期画面を表示する。
また、表示制御部262は、主制御部102から受信した初期画面表示指示に従って初期画面をLCDパネル207に表示した場合、異常が発生している旨を示す異常情報を、例えば文字や記号としてLCDパネル207に表示する。このとき、表示制御部262は、異常情報を表示するのみであって、操作部制御部107の基本機能の使用に制限を与えないようにする。このように構成すると、利用者が複合機100の異常に気付かず対応が遅れるということがなく、操作部制御部107の異常を早期に認識して、該異常に対応することが可能となる。
なお、表示制御部262は、LCDパネル207から、I/O制御部210により異常情報を表示する旨の要求を受け付けた場合にのみ、異常情報をLCDパネル207に表示するように構成してもよい。このように構成することによって、異常情報の表示の対象者をサービスマン等のシステム管理者にのみ行うことができ、通常の利用者の複合機100利用に影響を与えることがなくなるとともに、利用者の複合機100に対する不信感を招くことがなくなり、さらに、システム管理者による即時の対応によって複合機100の機能の低下を防止できる。
通信部263は、所定状態、例えば、KEY208やタッチパネル209の操作キーが押下されることで、主制御部102から受信した初期画面をLCDパネル207に表示する旨の入力操作を受け付けた状態において、複合機100の電源が投入された場合、初期画面データを要求する初期画面要求を主制御部102に送信し、初期画面データと初期画面をLCDパネル207に表示する旨の初期画面表示指示とを、主制御部102から受信するものである。
次に、以上のように構成された複合機100における操作部制御部107による画面表示処理について説明する。図6は、実施の形態1の変形例1にかかる操作部制御部による画面表示処理の手順を示すフローチャートである。
まず、通信部263は、KEY208やタッチパネル209の操作キーが押下されているか否かの判断をする(ステップS20)。操作キーが押下されていない状態で(ステップS20:No)、複合機100の電源が投入されると、制御部301は、NOR型フラッシュメモリ202に保存されたプログラムに従い処理を開始する。すなわち、処理制御部251は、NOR型フラッシュメモリ202からブート処理データを読み出して、起動処理を実行する(ステップS21)。
次に、表示制御部262は、NAND型フラッシュメモリ204から初期画面データを読み出し(ステップS22)、RAM203に展開して保存する。表示制御部262は、RAM203に初期画面データの展開保存が終了したか否かの判断をする(ステップS23)。初期画面データの展開保存が終了していない場合(ステップS23:No)、表示制御部262は、展開保存が終了するまで処理を繰り返す。
一方、初期画面データの展開保存が終了した場合(ステップS23:Yes)、表示制御部262は、読み出した初期画面データに基づいてLCDパネル207に初期画面を表示する(ステップS24)。
ステップS20に戻って、操作キーが押下された状態で(ステップS20:Yes)、複合機100の電源が投入されると、操作キーの押下により主制御部102から受信した初期画面をLCDパネル207に表示する旨の入力操作を受け付けた状態となるため、通信部263は、主制御部102に初期画面データを要求する初期画面要求を送信する(ステップS25)。
次に、通信部263は、初期画面データと初期画面表示指示とを主制御部102から受信したか否かの判断をする(ステップS26)。初期画面データと初期画面表示指示とを受信していない場合(ステップS26:No)、受信するまで待機する。
初期画面データと初期画面表示指示とを受信した場合(ステップS26:Yes)、表示制御部262は、受信した初期画面表示指示に従って、受信した初期画面データに基づいてLCDパネル207に初期画面を表示する(ステップS27)。
そして、表示制御部262は、操作部制御部の処理のみにより初期画面を表示していないため、何らかの異常が発生していると判断し、異常が発生している旨を示す異常情報をLCDパネル207に表示する(ステップS28)。
次に、通信部263は、各種画面の画面データと画面表示指示とを主制御部102から受信したか否かの判断をする(ステップS29)。画面データと画面表示指示とを受信していない場合(ステップS29:No)、受信するまで待機する。
一方、画面データと画面表示指示とを受信した場合(ステップS29:Yes)、表示制御部262は、受信した画面表示指示に従って各種画面をLCDパネル207に表示する(ステップS30)。そして、次の画面データと画面表示指示とを受信したか否かの判断をするため、ステップS29の処理へ戻る。
このように、実施の形態1の変形例1にかかる複合機100の操作部制御部107は、操作キーが押下された場合は、主制御部102から受信したデータにより操作部制御部107による初期画面と同じように初期画面を表示することができるため、NAND型フラッシュメモリ204に初期画面データが保存されていない場合や異常があった場合でも、正常に起動処理を実行して初期画面の表示処理を行うことができる。さらに、基板実装時に、NAND型フラッシュメモリ204に初期画面データを保存しなくても、複合機100の組み付け完了後に主制御部102の指示によってNAND型フラッシュメモリ204に初期画面データを保存して、その後に操作部制御部107のみにより初期画面を表示可能にすることもできる。
(実施の形態1の変形例2)
実施の形態1の複合機における操作部制御部は、操作部制御部の不揮発性メモリに保存されたブート処理データや初期画面データを読み出して初期画面を表示する処理を行っていたが、本実施の形態では、不揮発性メモリから初期画面データを読み出している途中で異常が発生した場合には、主制御部からブート処理データや初期画面データを受信して初期画面を表示するものである。なお、複合機および操作部制御部のハードウェア構成については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
まず、CPU302について詳細に説明する。図7は、実施の形態1の変形例2にかかる操作部制御部におけるCPUによって実行される制御プログラムのモジュール構成を示すブロック図である。図7では、CPUによって制御プログラムが主記憶装置上に読み出されて制御部302として実行された状態を示している。図7に示すように、制御部302は、処理制御部251と、表示制御部262と、通信部273と、判断部274とを主に備えている。ここで、処理制御部251の構成および機能は実施の形態1と同様であり、表示制御部262の構成および機能は実施の形態1の変形例1と同様であるため説明を省略する。
判断部274は、複合機100の起動処理中、具体的には、NAND型フラッシュメモリ204から初期画面データの読み出し中に、異常が発生したか否かを判断するものである。異常を検知したか否かの判断方法として、例えば時間管理によるものが挙げられる。すなわち、判断部274は、予め記憶された初期画面の表示が完了する時間を経過しても表示制御部262がNAND型フラッシュメモリ204から初期画面データの読み出しを行っている場合は、異常が発生したと判断する。
通信部273は、実施の形態1の変形例1の機能に加え、起動処理中に異常が発生した場合、初期画面データを要求する初期画面要求を主制御部102に送信し、初期画面データと初期画面をLCDパネル207に表示する旨の初期画面表示指示とを、主制御部102から受信するものである。
次に、以上のように構成された複合機100における操作部制御部107による画面表示処理について説明する。図8は、実施の形態1の変形例2にかかる操作部制御部による画面表示処理の手順を示すフローチャートである。
まず、通信部273は、KEY208やタッチパネル209の操作キーが押下されているか否かの判断をする(ステップS40)。操作キーが押下されていない状態で(ステップS40:No)、複合機100の電源が投入されると、制御部201は、NOR型フラッシュメモリ202に保存されたプログラムに従い処理を開始する。すなわち、処理制御部251は、NOR型フラッシュメモリ202からブート処理データを読み出して、起動処理を実行する(ステップS41)。
次に、表示制御部262は、NAND型フラッシュメモリ204から初期画面データを読み出し(ステップS42)、RAM203に展開して保存する。そして、判断部274は、初期画面データの読み出し中に異常が発生しているか否かの判断をする(ステップS43)。異常が発生していないと判断された場合(ステップS43:No)、表示制御部262は、RAM203に初期画面データの展開保存が終了したか否かの判断をする(ステップS44)。初期画面データの展開保存が終了していない場合(ステップS44:No)、表示制御部262は、展開保存が終了するまで処理を繰り返す。
一方、初期画面データの展開保存が終了した場合(ステップS44:Yes)、表示制御部262は、読み出した初期画面データに基づいてLCDパネル207に初期画面を表示する(ステップS45)。
ステップS40に戻って、操作キーが押下された状態で(ステップS40:Yes)、複合機100の電源が投入されると、操作キーの押下により主制御部102から受信した初期画面をLCDパネル207に表示する旨の入力操作を受け付けた状態となるため、通信部273は、主制御部102に初期画面データを要求する初期画面要求を送信する(ステップS46)。
また、ステップS43に戻って、判断部274により異常が発生していると判断された場合(ステップS43:Yes)、上記と同様に、通信部273は、主制御部102に初期画面データを要求する初期画面要求を送信する(ステップS46)。
次に、通信部273による初期画面データと初期画面表示指示とを主制御部102から受信したか否かの判断から、表示制御部262による画面表示指示に従った各種画面の表示までの処理(ステップS47〜ステップS51)は、実施の形態1の変形例1の処理と同様であるため説明を省略する(ステップS26〜ステップS30参照)。
このように、実施の形態1の変形例2にかかる複合機100の操作部制御部107は、表示制御部262によるNAND型フラッシュメモリ204から初期画面データの読み出し中に異常が発生した場合は、主制御部102から受信したデータにより操作部制御部107による初期画面と同じように初期画面を表示することができるため、異常発生時においても複合機100を通常に利用することができ、異常発生時における複合機100の機能の低下を防止することができる。
なお、実施の形態1の変形例1および変形例2では、異常情報をLCDパネル207に表示することで異常情報を利用者に通知しているが、これに限定されることはなく、異常情報を利用者に知らせることができればどのような通知方法でもよい。従って、例えば、音声やランプの点灯等により異常情報を通知してもよい。
(実施の形態2)
実施の形態1の複合機における操作部制御部は、操作部制御部の不揮発性メモリに保存されたブート処理データや初期画面データを読み出して初期画面を表示する処理を行っていたが、本実施の形態では、不揮発性メモリに複数の初期画面データが保存されており、利用者の要求に応じた初期画面を表示するものである。なお、NAND型フラッシュメモリ204以外の複合機および操作部制御部のハードウェア構成については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。以下では、まずNAND型フラッシュメモリ204について説明する。
NAND型フラッシュメモリ204は、機能および構成は実施の形態1と同様であるが、電源が投入された後にLCDパネル207に最初に表示される初期画面のデータである初期画面データが複数保存されている。ここで、例えば、NAND型フラッシュメモリ204に、コピー設定画面やファクシミリ設定画面などを初期画面として保存すると、コピー機能の利用頻度が多い複合機においては、電源投入時の初期画面にコピー設定画面を表示し、ファクシミリ機能の利用頻度が多い複合機においては、電源投入時の初期画面にファクシミリ設定画面を表示できるようになる。これにより、複合機ごとに初期画面を変更することができ、それぞれの利用者の所望する設定画面等を初期画面として表示することができ、複合機の利便性を向上させることができる。
次に、CPU401について詳細に説明する。図9は、実施の形態2にかかる操作部制御部におけるCPUによって実行される制御プログラムのモジュール構成を示すブロック図である。図9では、CPUによって制御プログラムが主記憶装置上に読み出されて制御部401として実行された状態を示している。図9に示すように、制御部401は、処理制御部251と、表示制御部282と、通信部283とを主に備えている。ここで、処理制御部251の構成および機能については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
通信部283は、LDCパネル207に表示する初期画面以外の各種画面のデータである画面データと、該各種画面をLCDパネル207に表示する旨の画面表示指示とを、主制御部102から受信するものである。例えば、本実施の形態では、通信部283は、NAND型フラッシュメモリ204に保存されている複数の初期画面のうち、複合機100の電源投入時に最初に表示される所望の初期画面を指定するための選択画面のデータである選択画面データと、該選択画面をLCDパネル207に表示する旨の選択画面表示指示とを、主制御部102から受信するものである。
表示制御部282は、通信部283により主制御部102から受信した選択画面表示指示に従って、同じく受信した選択画面をLCDパネル207に表示するものである。そして、この選択画面が表示されると、I/O制御部210により、複数の初期画面データに対応する初期画面のうちいずれの初期画面を電源投入時に表示するかを指定する選択操作を利用者からの入力操作よって受け付けることになる。
また、表示制御部282は、選択画面を任意のタイミングで表示することで、電源投入時に表示する初期画面を任意のタイミングで変更することが可能な構成となっている。従って、例えば、省エネモードの移行時間設定や用紙設定といった複合機における機能の設定の一部として追加して、初期画面の設定を変更することが可能となる。このように構成すると、複合機の利用目的に変化が生じた場合でも、その変化に対応して複合機における初期画面を表示することができる。
ここで、選択画面について説明する。図10は、選択画面の一例を示す説明図である。また、図11は、選択画面の他の一例を示す説明図である。図10に示すように、選択画面は、メニュー画面やコピー設定画面等それぞれの画面イメージをサムネイル表示し、その中から電源投入時にLCDパネル207に表示する初期画面を選択する構成とすることができる。また、図11に示すように、メニュー画面やコピー設定画面等それぞれの画面タイトルより選択する構成としてもよい。このように画面タイトルより選択する構成とした場合には、他の状態(例えば省エネモード等)から起動(復帰)させた場合の初期画面についても併せて設定可能な構成にすることもでき、利用者はいずれの状態でどの初期画面を設定するかの選択がし易くなり、設定の際の混乱を抑えて利便性を向上させることができる。
また、表示制御部282は、複合機100の電源が投入された場合、NAND型フラッシュメモリ204から複数の初期画面データを読み出して、読み出した複数の初期画面データのうち、I/O制御部210により、受け付けた選択操作により指定された初期画面に対応する初期画面データを選択して、選択した前記初期画面データに基づいてLCDパネル207に初期画面を表示する。
ここで、表示制御部282は、I/O制御部210により、選択画面を表示するための特定操作、例えば暗証番号や利用者に固有の識別情報である利用者IDなどの入力操作を受け付けた場合にのみ、選択画面をLCDパネル207に表示する構成にしてもよい。このように構成すると、通常、複合機は、サービスマン等の特定の操作者のみが設定および閲覧できる特殊モードを備えているため、この特殊モードで初期画面を設定する構成とすることができ、この場合は簡単な構成で本機能を達成することができる。
また、初期画面の設定変更時には、NAND型フラッシュメモリ204の保存データの書き換えにより対応する構成としてもよく、この場合、設定自体は複雑化するが、NAND型フラッシュメモリ204の使用容量を低減しコストを軽減することが可能となる。
次に、以上のように構成された複合機100における操作部制御部107による画面表示処理について説明する。図12は、実施の形態2にかかる操作部制御部による画面表示処理の手順を示すフローチャートである。
まず、複合機100の電源が投入されると、制御部401は、NOR型フラッシュメモリ202に保存されたプログラムに従い処理を開始する。すなわち、処理制御部251は、NOR型フラッシュメモリ202からブート処理データを読み出して、起動処理を実行する(ステップS60)。
次に、表示制御部282は、NAND型フラッシュメモリ204から複数の初期画面データを読み出し(ステップS61)、RAM203に展開して保存する。表示制御部282は、RAM203に複数の初期画面データの展開保存が終了したか否かの判断をする(ステップS62)。複数の初期画面データの展開保存が終了していない場合(ステップS62:No)、表示制御部282は、展開保存が終了するまで処理を繰り返す。
一方、複数の初期画面データの展開保存が終了した場合(ステップS62:Yes)、表示制御部282は、読み出した複数の初期画面データのうち、選択操作により指定された初期画面データに基づいてLCDパネル207に初期画面を表示する(ステップS63)。
次に、通信部283は、各種画面の画面データと画面表示指示とを受信したか否かの判断をする(ステップS64)。画面データと画面表示指示とを受信していない場合(ステップS64:No)、受信するまで待機する。
一方、画面データと画面表示指示とを主制御部102から受信した場合(ステップS64:Yes)、表示制御部282は、受信した画面表示指示に従って各種画面をLCDパネル207に表示する(ステップS65)。そして、次の画面データと画面表示指示とを受信したか否かの判断をするため、ステップS64の処理へ戻る。
このように、実施の形態2にかかる複合機100の操作部制御部107は、ブート処理データや初期画面データが、主制御部102の記憶媒体ではなく、操作部制御部107のNOR型フラッシュメモリ202やNAND型フラッシュメモリ204に保存されていることで、複合機100の電源が投入された場合に、NOR型フラッシュメモリ202からブート処理データを読み出して操作部制御部107の起動処理を行い、NAND型フラッシュメモリ204から初期画面データを読み出して初期画面を表示するため、操作部制御部107から主制御部102にブート処理データおよび初期画面データの要求および受信という送受信処理を行う必要がない。従って、初期画面の表示までの起動時間を短縮して、利用者が操作可能となるまでの待ち時間を低減することができる。
また、実施の形態2にかかる操作部制御部107のNAND型フラッシュメモリ204には、複数の初期画面データが保存されており、利用者の要求に応じた初期画面を表示するため、複合機それぞれの電源投入時に、利用者の要求に応じた所望の初期画面を表示することができ、複合機の利便性を向上させることができる。また、選択画面を任意のタイミングで表示することで初期画面を任意に変更することが可能となっているため、利用状況に応じて初期画面を変更することができ、複合機の利便性をより向上させることができる。さらに、選択画面により初期画面を選択(指定)しているので、利用者の操作性を向上させることができる。また、特定操作があった場合にのみ選択画面を表示して初期画面を変更できる構成とすると、複雑な構成および処理の追加を行うことなく初期画面の設定を行うことができる。
(実施の形態3)
実施の形態1の複合機における操作部制御部は、操作部制御部の不揮発性メモリに保存されたブート処理データや初期画面データを読み出して初期画面を表示する処理を行うものであった。これに対し、本実施の形態では、不揮発性メモリに省エネルギー状態から復帰した場合に表示する復帰時初期画面データが保存されており、省エネルギー状態から復帰した場合に該復帰時初期画面を表示するものである。なお、主制御部102、NAND型フラッシュメモリ204、およびI/O制御部210以外の複合機および操作部制御部のハードウェア構成については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する(図1、2参照)。以下では、まず、主制御部102、NAND型フラッシュメモリ204、およびI/O制御部210について説明する。
主制御部102は、操作部制御部107から、複合機100の状態を通常状態から省エネルギー状態に移行できる旨を知らせる移行可能通知を受信し、かつ電源供給の停止要求を受信した場合、電源制御部108によって複合機100を通常状態から省エネルギー状態に移行する制御を行うものである。また、主制御部102は、操作部制御部107から電源供給の開始要求を受信した場合、電源制御部108によって複合機100を省エネルギー状態から通常状態に復帰する制御を行うものである。
ここで、省エネルギー状態とは、複合機が、複合機の一部の部位に電力供給する状態をいい、使用していない構成部位に電力供給を停止して、エネルギーを節約する状態である。また、通常状態とは、複合機が、複合機の全部の部位に電力供給する状態をいう。
NAND型フラッシュメモリ204は、実施の形態1における構成および機能に加え、後述する画面生成部355により生成された復帰時初期画面のデータである復帰時初期画面データが保存されている。復帰時初期画面については後述する。
I/O制御部210は、実施の形態1における構成および機能に加え、利用者により電源キー(不図示)を押下されることで、複合機100への電源供給の開始操作および停止操作を受け付け、受け付けた開始操作および停止操作CPU501に送信するものである。
次に、CPU501について詳細に説明する。図13は、実施の形態3にかかる操作部制御部におけるCPUによって実行される制御プログラムのモジュール構成を示すブロック図である。図13では、CPUによって制御プログラムが主記憶装置上に読み出されて制御部501として実行された状態を示している。図13に示すように、制御部501は、処理制御部351と、表示制御部352と、通信部353と、機器情報取得部354と、画面生成部355とを主に備えている。
機器情報取得部354は、I/O制御部210によって、電源供給の停止操作を受け付けた場合または複合機100に対する最後の操作から一定時間経過した場合、複合機100に関する情報である機器情報を、複合機100の内部から取得するものである。ここで、機器情報とは、例えば、複合機100の周辺機器構成や、トナー残量などをいう。
画面生成部355は、機器情報取得部354により機器情報を取得した場合、取得した機器情報に基づいて、LCDパネル207に表示する復帰時初期画面のデータである復帰時初期画面データを生成し、生成した復帰時初期画面データをNAND型フラッシュメモリ204に保存するものである。ここで、復帰時初期画面とは、機器情報に含まれている複合機100の周辺機器構成やトナー残量等と含めた画面であって、複合機100の状態が省エネルギー状態から通常状態に復帰した際に、利用者が種々の処理を指示する際に有用となる情報が含められた画面である。
処理制御部351は、複合機100が省エネルギー状態から通常状態に復帰した場合、NOR型フラッシュメモリ202からブート処理データを読み出して、ブート処理データに記述されている各種情報に従って、デバイスの初期化やOSの起動等の起動処理を実行するものである。
表示制御部352は、複合機100が省エネルギー状態から通常状態に復帰した場合、NAND型フラッシュメモリ204から復帰時初期画面データを読み出して、読み出した復帰時初期画面データをRAM203に展開して保存し、保存した復帰時初期画面データに基づいてLCDパネル207に復帰時初期画面を表示するものである。
通信部353は、復帰時初期画面データがNAND型フラッシュメモリ204に保存された場合に、複合機100を通常状態から省エネルギー状態へ移行可能である旨を示す移行可能通知と、電源供給の停止要求とを主制御部102に送信するものである。また、通信部353は、電源供給の開始操作を受け付けた場合、または複合機100に対する所定の操作を受け付けた場合、電源供給の開始要求を主制御部102に送信する。ここで、所定の操作とは、例えば、複合機100の載置台に複写処理を行う原稿が載置された場合等、省エネルギー状態にある複合機100が再度種々の処理を行う際に最初に受け付ける操作をいう。
次に、以上のように構成された複合機100による省エネルギー状態移行処理について説明する。図14は、実施の形態3にかかる複合機による省エネルギー状態移行処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、実施の形態1の画面表示処理(図4参照)が行われた後に行われるものである。
まず、I/O制御部210は、電源キーの押下を受け付けたか否かの判断をする(ステップS70)。電源キーの押下を受け付けた場合(ステップS70:Yes)、この電源キーの押下が利用者による省エネルギー状態への移行指示となり、ステップS72に進む。
一方、電源キーの押下を受け付けていない場合(ステップS70:No)、I/O制御部210は、複合機100に対する最後の操作から一定時間経過したか否かの判断をする(ステップS71)。最後の操作から一定時間経過していない場合(ステップS71:No)、ステップS70に戻って処理を繰り返す。
一方、最後の操作から一定時間経過した場合(ステップS71:Yes)、機器情報取得部354は、複合機100の機器情報を取得する(ステップS72)。そして、画面生成部355は、取得した機器情報に基づいて復帰時初期画面データを生成し(ステップS73)、生成した復帰時初期画面データをNAND型フラッシュメモリ204に保存する(ステップS74)。
次に、通信部353は、移行可能通知を主制御部102に送信する(ステップS75)。さらに、通信部353は、電源供給の停止要求を主制御部102に送信する(ステップS76)。そして、移行可能通知および電源供給の停止要求を受信した主制御部102は、電源制御部108によって複合機100を通常状態から省エネルギー状態に移行する制御を行う。
次に、複合機100による省エネルギー状態復帰処理について説明する。図15は、実施の形態3にかかる複合機による省エネルギー状態復帰処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、省エネルギー状態移行処理(図14参照)が行われた後に行われるものである。
まず、I/O制御部210は、電源キーの押下を受け付けたか否かの判断をする(ステップS80)。電源キーの押下を受け付けた場合(ステップS80:Yes)、この電源キーの押下が利用者による省エネルギー状態からの復帰指示となり、ステップS82に進む。
一方、電源キーの押下を受け付けていない場合(ステップS80:No)、I/O制御部210は、原稿の載置などの所定の操作を受け付けたか否かの判断をする(ステップS81)。所定の操作を受け付けていない場合(ステップS81:No)、ステップS80に戻って処理を繰り返す。
一方、所定の操作を受け付けた場合(ステップS81:Yes)、通信部353は、電源供給の開始要求を主制御部102に送信する(ステップS82)。
次に、表示制御部352は、NAND型フラッシュメモリ204から復帰時初期画面データを読み出し(ステップS83)、RAM203に展開して保存する。ここで、展開とは、圧縮されてNAND型フラッシュメモリ204に保存されている復帰時初期画面データを伸長すること等が該当する。表示制御部352は、RAM203に復帰時初期画面データの展開保存が終了したか否かの判断をする(ステップS84)。復帰時初期画面データの展開保存が終了していない場合(ステップS84:No)、表示制御部352は、展開保存が終了するまで処理を繰り返す。
一方、復帰時初期画面データの展開保存が終了した場合(ステップS84:Yes)、表示制御部352は、読み出した復帰時初期画面データに基づいてLCDパネル207に復帰時初期画面を表示する(ステップS85)。
このように、実施の形態3にかかる複合機100の操作部制御部107は、ブート処理データや復帰時初期画面データが、主制御部102の記憶媒体ではなく、操作部制御部107のNOR型フラッシュメモリ202やNAND型フラッシュメモリ204に保存されていることで、複合機100が省エネルギー状態から復帰した場合に、NOR型フラッシュメモリ202からブート処理データを読み出して操作部制御部107の起動処理を行い、NAND型フラッシュメモリ204から復帰時初期画面データを読み出して復帰時初期画面を表示するため、操作部制御部107から主制御部102にブート処理データおよび復帰時初期画面データの要求および受信という送受信処理を行う必要がない。従って、省エネルギー状態からの復帰時に、復帰時初期画面の表示までの起動時間を短縮して、利用者が操作可能となるまでの待ち時間を低減して、操作性を向上させることができる。また、NAND型フラッシュメモリ204に省エネルギー状態への移行時における機器情報を確実に保存することができる。
なお、本実施の形態では、複合機100が省エネルギー状態から通常状態に復帰した場合に、常に復帰時初期画面を表示する構成としているが、要求があった場合にのみ表示する構成としてもよい。すなわち、I/O制御部210が、複合機100が通常状態から省エネルギー状態に復帰した場合に、タッチパネル209から復帰時初期画面を表示する旨の要求を予め受け付けた場合は、当該要求をCPU501に送信する。そして、表示制御部352は、複合機100が通常状態から省エネルギー状態に復帰した場合であって、かつI/O制御部210により復帰時初期画面を表示する旨の要求を受け付けていた場合に、復帰時初期画面をLCDパネル207に表示する構成とする。
このように構成した場合、省エネルギー状態移行時にNAND型フラッシュメモリ204に復帰時初期画面データを保存して、省エネルギー状態からの復帰時に、該復帰時初期画面データをRAM203に転送することで若干時間がかかるものの操作部制御部107の電源遮断が可能となることによる消費電力が節約される設定とするか、もしくは、操作部制御部107のRAM203やCPU(制御部501)に電源供給を継続して省エネルギー状態からの復帰時間を早くするかを、機器管理者また利用者が選択可能となる。
(実施の形態3の変形例)
実施の形態3では、不揮発性メモリに省エネルギー状態から復帰した場合に表示する復帰時初期画面データが保存されており、複合機が省エネルギー状態から復帰した場合に該復帰時初期画面を表示していた。本実施の形態では、複合機が省エネルギー状態から復帰し、さらに、主制御部から復帰時初期画面を表示する旨の指示を受信した場合に、該復帰時初期画面を表示するものである。
図16は、実施の形態3の変形例にかかる複合機における操作部制御部のハードウェア構成を示すブロック図である。図16に示すように、本実施の形態では、実施の形態1における操作部制御部のハードウェア構成に加え、接続線215を備えた構成となっている。
接続線215は、主制御部102と操作部制御部107とを接続し、主制御部102から操作部制御部107に対して送出される、復帰時初期画面を表示する旨の指示である復帰時画面表示指示の信号を伝送するものである。
次に、実施の形態3における図13を参照して、CPU501について詳細に説明する。
通信部353は、実施の形態3における構成および機能に加え、復帰時画面表示指示を、主制御部102から受信するものである。
表示制御部352は、実施の形態3における構成および機能に加え、通信部353により復帰時画面表示指示を受信した場合、復帰時初期画面をLCDパネル207に表示するものである。
次に、以上のように構成された複合機100による省エネルギー状態復帰処理について説明する。図17は、実施の形態3の変形例にかかる複合機による省エネルギー状態復帰処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、実施の形態3における省エネルギー状態移行処理(図14参照)が行われた後に行われるものである。
まず、I/O制御部210による電源キーの押下から、RAM203に復帰時初期画面データを展開保存するまでの処理(ステップS90〜94)は、実施の形態3における処理と同様であるため省略する(ステップS80〜84)。
次に、通信部353は、復帰時画面表示指示を主制御部102から受信したか否かを判断する(ステップS95)。復帰時画面表示指示を受信した場合(ステップS95:Yes)、表示制御部352は、復帰時初期画面をLCDパネル207に表示する(ステップS96)。一方、復帰時画面表示指示を受信しなかった場合(ステップS95:No)、表示制御部352は、復帰時初期画面を表示せずそのまま処理を終了する。
このように、実施の形態3の変形例にかかる複合機100の操作部制御部107は、主制御部102から復帰時画面表示指示を受信した場合に、復帰時初期画面を表示する構成となっている。従って、実施の形態3における効果に加え、省エネルギー状態からの復帰要因が電源キー押下や原稿の載置などであったときにはLCDパネル207への復帰時初期画面等の画面表示が必要となるが、プリンタ出力要求などの際にはLCDパネル207への表示は不要となるため、このような場合に復帰時初期画面を表示することなく、複合機の無駄な電力消費を抑制可能となる。
(実施の形態4)
実施の形態1の複合機における操作部制御部は、操作部制御部の不揮発性メモリに保存されたブート処理データや初期画面データを読み出して初期画面を表示する処理を行うものであった。これに対し、本実施の形態では、操作部制御部の不揮発性メモリに保存された動画データを読み出して動画を表示する処理を行うものである。なお、NAND型フラッシュメモリ204以外の複合機および操作部制御部のハードウェア構成については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する(図1、2参照)。以下では、まずNAND型フラッシュメモリ204について説明する。
NAND型フラッシュメモリ204は、実施の形態1における構成および機能に加え、主制御部102からの表示指示を受信した場合にLCDパネル207に表示される動画のデータである動画データが保存されている。
次に、CPU601について詳細に説明する。図18は、実施の形態4にかかる操作部制御部におけるCPUによって実行される制御プログラムのモジュール構成を示すブロック図である。図18では、CPUによって制御プログラムが主記憶装置上に読み出されて制御部601として実行された状態を示している。図18に示すように、制御部601は、処理制御部251と、表示制御部452と、通信部453とを主に備えている。ここで、処理制御部251の構成および機能については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
表示制御部452は、実施の形態1における構成および機能に加え、動画をLCDパネル207に表示する旨の動画表示指示を、主制御部102から受信した場合、NAND型フラッシュメモリ204から動画データを読み出して、読み出した動画データに基づいてLCDパネル207に動画を表示するものである。
通信部453は、実施の形態1における構成および機能に加え、主制御部102から動画表示指示を受信するものである。
次に、以上のように構成された複合機100における操作部制御部107による動画表示処理について説明する。図19は、実施の形態4にかかる操作部制御部による動画表示処理の手順を示すフローチャートである。
まず、通信部453は、主制御部102から動画表示指示を受信したか否かの判断をする(ステップS100)。動画表示指示を受信していない場合(ステップS100:No)、受信するまで待機する。
一方、動画表示指示を受信した場合(ステップS100:Yes)、表示制御部452は、NAND型フラッシュメモリ204から動画データを読み出し(ステップS101)、RAM203に展開して保存する。ここで、展開とは、圧縮されてNAND型フラッシュメモリ204に保存されている動画データを伸長すること等が該当する。表示制御部452は、RAM203に動画データの展開保存が終了したか否かの判断をする(ステップS102)。動画データの展開保存が終了していない場合(ステップS102:No)、表示制御部452は、展開保存が終了するまで処理を繰り返す。
一方、動画データの展開保存が終了した場合(ステップS102:Yes)、表示制御部452は、読み出した動画データに基づいてLCDパネル207に動画を表示する(ステップS103)。
このように、実施の形態4にかかる複合機100の操作部制御部107は、動画データが、主制御部102の記憶媒体ではなく、操作部制御部107のNAND型フラッシュメモリ204に保存されていることで、操作部制御部107が動画表示指示を受信した場合に、NAND型フラッシュメモリ204から動画データを読み出して動画を表示するため、操作部制御部107から主制御部102に動画データの要求および受信という送受信処理を行う必要がない。従って、主制御部102から動画データを受け取って表示する装置と比較すると、動画の表示要求から実際に動画が表示されるまでの起動時間を短縮することができ、機能性を向上することができる。
例えば、動画の表示内容を、複合機の操作説明(用紙詰まりの際の除去方法など)とした場合には、利用者の操作状況に対応して直ちに該表示内容を表示することが可能となるため、操作性を向上させることができる。
また、通信制御部205における通信処理を停止させても、操作部制御部107が動作していれば動画の表示が可能となるため、動画の表示内容を複合機の機能・動作とは無関係の広告画像とし、複合機が処理を実行していない待機状態や省エネ状態の時に動画を表示することができる。さらに、このとき、上述したように通信制御部205の通信処理を停止することが可能となるため、省エネ状態の消費電力量の増加を抑制することができる。
(実施の形態5)
実施の形態4では、操作部制御部の不揮発性メモリに保存された動画データを読み出して動画を表示する処理を行うものであった。これに対し、本実施の形態では、さらに、不揮発性メモリに保存された動画データを更新できるものである。なお、NAND型フラッシュメモリ204以外の複合機および操作部制御部のハードウェア構成については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する(図1、2参照)。また、NAND型フラッシュメモリ204については、実施の形態4と同様であるため説明を省略する。
次に、CPU701について詳細に説明する。図20は、実施の形態5にかかる操作部制御部におけるCPUによって実行される制御プログラムのモジュール構成を示すブロック図である。図20では、CPUによって制御プログラムが主記憶装置上に読み出されて制御部701として実行された状態を示している。図20に示すように、制御部701は、処理制御部251と、表示制御部452と、通信部553と、更新部556とを主に備えている。ここで、処理制御部251、表示制御部452の構成および機能については、実施の形態4と同様であるため説明を省略する。
通信部553は、実施の形態4における機能および構成に加え、NAND型フラッシュメモリ204に保存されている動画データを更新する旨の更新指示と、LCDパネル207に表示する新規の動画データ、すなわち現在NAND型フラッシュメモリ204に保存されている動画データより新しい動画データである新規動画データとを、主制御部102から受信するものである。また、通信部553は、更新部556による動画データの更新が成功しなかった場合、主制御部102に、新規動画データの再送要求を送信する。
更新部556は、通信部553により受信した更新指示に従って、同じく受信した新規動画データをNAND型フラッシュメモリ204に保存されている動画データに上書きして保存することで、動画データを更新するものである。
次に、以上のように構成された複合機100における操作部制御部107による動画データ更新処理について説明する。図21は、実施の形態5にかかる操作部制御部による動画データ更新処理の手順を示すフローチャートである。
まず、通信部553は、主制御部102から更新指示を受信したか否かの判断をする(ステップS110)。更新指示を受信していない場合(ステップS110:No)、受信するまで待機する。一方、更新指示を受信した場合(ステップS110:Yes)、主制御部102から新規動画データを受信したか否かの判断をする(ステップS111)。
新規動画データを受信していない場合(ステップS111:No)、受信するまで待機する。一方、新規動画データを受信した場合(ステップS111:Yes)、更新部556は、受信した新規動画データをRAM203に一次保存する(ステップS112)。
そして、更新部556は、一次保存した新規動画データを、NAND型フラッシュメモリ204に書込み開始し(ステップS113)、書込みが完了したか否かの判断をする(ステップS114)。書込みが完了していない場合(ステップS114:No)、書込み処理を繰り返す。
一方、書込みが完了した場合(ステップS114:Yes)、更新部556は、動画データのNAND型フラッシュメモリ204への保存が成功したか否かを判断する(ステップS115)。動画データの保存が成功していない場合(ステップS115:No)、通信部553は、主制御部102に、新規動画データの再送要求を送信する(ステップS116)。一方、動画データの保存が成功した場合(ステップS115:Yes)、処理を終了する。
このように、実施の形態5にかかる複合機100の操作部制御部107は、NAND型フラッシュメモリ204に保存されている動画データを更新することができる。従って、実施の形態4の効果に加え、常に新規の動画データを表示することができるため、複合機の機能性を向上させることができる。例えば、動画の表示内容を複合機の機能・動作とは無関係の広告画像等にした場合、本体装置とは別個に各利用者の要求に応じた動画表示の提供が可能となり、複合機の機能性を向上させることができる。
(実施の形態6)
実施の形態5では、不揮発性メモリに保存された動画データを更新できるものであった。本実施の形態では、さらに、更新する旨の要求があった場合に、動画データの更新を行うものである。なお、NAND型フラッシュメモリ204以外の複合機および操作部制御部のハードウェア構成については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する(図1、2参照)。また、NAND型フラッシュメモリ204については、実施の形態5と同様であるため説明を省略する。
次に、図20を参照して、CPUの詳細について説明する。通信部553は、実施の形態5における構成および機能に加え、I/O制御部210によりたNAND型フラッシュメモリ204に保存されている動画データの更新要求を受け付けた場合、受け付けた更新要求を主制御部102に送信するものである。
次に、主制御部102について詳細に説明する。図22は、実施の形態6にかかる主制御部によって実行される制御プログラムのモジュール構成を示すブロック図である。図22に示すように、主制御部102は、データ取得部651と、通信部652とを主に備えている。
データ取得部651は、通信部652により更新要求を受信した場合、ネットワークを介して新規動画データを取得するものである。すなわち、データ取得部651は、コンピュータネットワーク上の所定のアドレスにアクセスし、所定のアドレスに存在する動画データ(新規動画データ)ファイルをダウンロードし、新規動画データを取得する。ここでダウンロードの制御方法は、TCP/IP等の既存の規格に準ずるものとする。
通信部652は、更新要求を操作部制御部107から受信するものである。また、通信部652は、データ取得部651により取得した新規動画データと、該新規動画データによりNAND型フラッシュメモリ204の動画データを更新する旨の指示である更新指示とを、操作部制御部107に送信する。
次に、以上のように構成された複合機100における主制御部102による動画データ取得処理について説明する。図23は、実施の形態6にかかる主制御部による動画データ取得処理の手順を示すフローチャートである。
まず、通信部652は、操作部制御部107から更新要求を受信したか否かを判断する(ステップS120)。更新要求を受信していない場合(ステップS120:No)、受信するまで待機する。
一方、更新要求を受信した場合(ステップS120:Yes)、データ取得部651は、新規動画データをダウンロードする(ステップS121)。そして、データ取得部651は、ダウンロードが完了したか否かを判断する(ステップS122)。完了していない場合(ステップS122:No)、完了するまで処理を繰り返す。
一方、ダウンロードが完了した場合(ステップS122:Yes)、通信部652は、更新指示と取得した新規動画データとを、操作部制御部107に送信する(ステップS123)。そして、更新指示と新規動画データを受信した操作部制御部107は、更新指示に従って、NAND型フラッシュメモリ204の動画データを更新する。
このように、実施の形態6にかかる複合機100の主制御部102は、更新要求を受け付けた場合に、新規動画データをコンピュータネットワーク上からダウンロードすることで取得する構成となっている。従って、実施の形態5の効果に加え、動画データの更新のために複合機に対する直接的な操作が不要となり、動画データの更新操作を簡素化することができる。また、動画データの更新機能の追加による構成の追加が不要となり、システムの複雑化を防止することができる。
(実施の形態7)
実施の形態5では、不揮発性メモリに保存された動画データを更新できるものであった。本実施の形態では、さらに、予め定められたタイミングで、動画データの更新を行うものである。なお、NAND型フラッシュメモリ204以外の複合機および操作部制御部のハードウェア構成については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する(図1、2参照)。また、NAND型フラッシュメモリ204については、実施の形態5と同様であるため説明を省略する。
次に、主制御部102について詳細に説明する。図24は、実施の形態7にかかる主制御部によって実行される制御プログラムのモジュール構成を示すブロック図である。図24に示すように、主制御部102は、データ取得部661と、通信部662と、タイマ部663とを主に備えている。
データ取得部661は、タイマ部663によりカウントされた動画データの更新するタイミングになった場合に、ネットワーク上に新規動画データが存在していた場合、ネットワークを介して新規動画データを取得するものである。新規動画データの取得方法は、実施の形態6と同様であるため説明を省略する。
通信部662は、データ取得部661により取得した新規動画データと、該新規動画データによりNAND型フラッシュメモリ204の動画データを更新する旨の指示である更新指示とを、操作部制御部107に送信するものである。
タイマ部663は、NAND型フラッシュメモリ204に保存されている動画データを更新するタイミングを判断するものである。具体的には、タイマ部663は、更新するタイミング間隔を予め定めておき、最後に更新した際から定められた所定の時間が経過した場合に、次の更新タイミングと判断する。
次に、以上のように構成された複合機100における主制御部102による動画データ取得処理について説明する。図25は、実施の形態7にかかる主制御部による動画データ取得処理の手順を示すフローチャートである。
まず、タイマ部663は、動画データの更新タイミングになったか否かを判断する(ステップS130)。更新タイミングになっていない場合(ステップS130:No)、更新タイミングになるまで待機する。一方、更新タイミングになった場合(ステップS130:Yes)、データ取得部661は、ネットワーク上に新規動画データが存在するか否かを判断する(ステップS131)。新規動画データが存在しない場合(ステップS131:No)、新規動画データが存在するまで処理を繰り返す。
一方、新規動画データが存在した場合(ステップS131:Yes)、データ取得部661は、新規動画データをダウンロードする(ステップS132)。そして、データ取得部661は、ダウンロードが完了したか否かを判断する(ステップS133)。完了していない場合(ステップS133:No)、完了するまで処理を繰り返す。
一方、ダウンロードが完了した場合(ステップS133:Yes)、通信部662は、更新指示と取得した新規動画データとを、操作部制御部107に送信する(ステップS134)。そして、更新指示と新規動画データを受信した操作部制御部107は、更新指示に従って、NAND型フラッシュメモリ204の動画データを更新する。
このように、実施の形態7にかかる複合機100の主制御部102は、予め定めた更新タイミングになった場合に、新規動画データをコンピュータネットワーク上からダウンロードすることで取得する構成となっている。従って、実施の形態5の効果に加え、定期的に動画データの更新を行うため、動画データの更新機能の追加による構成の追加が不要となり、システムの複雑化を防止することができる。また、動画データの更新処理によって、利用者の複合機の使用を妨害せず、複合機の利便性の低減を抑制することができる。さらに、多数の複合機が接続されている場合でも、全ての複合機に対する動画データの更新を確実かつ迅速に行うことができる。
なお、本実施の形態では、タイマ部663により予め定めた所定時間が経過したかにより更新タイミングを判断して、動画データを更新しているが、これに限定されることはなく、通常状態や省エネルギー状態などの複合機の状態(モード)指定時を更新タイミングと判断して、動画データを更新してもよい。
(実施の形態8)
実施の形態5では、不揮発性メモリに保存された動画データを更新できるものであった。本実施の形態では、さらに、着脱可能な不揮発性メモリにより動画データの更新を行うものである。なお、NAND型フラッシュメモリ204以外の複合機および操作部制御部のハードウェア構成については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する(図1、2参照)。また、NAND型フラッシュメモリ204については、実施の形態5と同様であるため説明を省略する。
次に、主制御部102について詳細に説明する。図26は、実施の形態8にかかる主制御部によって実行される制御プログラムのモジュール構成を示すブロック図である。図26に示すように、主制御部102は、データ取得部671と、通信部672と、メモリ検知部674とを主に備えている。
メモリ検知部674は、複合機100に対して着脱可能であって、新規動画データを保存可能な不揮発性の記憶媒体であるメモリ(不図示)が、複合機100の専用ソケットに装着されたか否かを検知するものである。
データ取得部671は、メモリ検知部674により、メモリが複合機に装着された場合、当該メモリに保存されている新規動画データを読み出して、新規動画データを取得するものである。
通信部672は、データ取得部671により取得した新規動画データと、該新規動画データによりNAND型フラッシュメモリ204の動画データを更新する旨の指示である更新指示とを、操作部制御部107に送信するものである。
次に、以上のように構成された複合機100における主制御部102による動画データ取得処理について説明する。図27は、実施の形態8にかかる主制御部による動画データ取得処理の手順を示すフローチャートである。
まず、メモリ検知部674は、複合機100の専用ソケットにメモリが装着されたか否かを判断する(ステップS140)。メモリが装着されていない場合(ステップS140:No)、装着されるまで待機する。
一方、メモリが装着されていた場合(ステップS140:Yes)、データ取得部671は、メモリから新規動画データを読み出す(ステップS141)。そして、データ取得部671は、新規動画データの読み出しが完了したか否かを判断する(ステップS142)。完了していない場合(ステップS142:No)、完了するまで処理を繰り返す。
一方、読み出しが完了した場合(ステップS142:Yes)、通信部672は、更新指示と取得した新規動画データとを、操作部制御部107に送信する(ステップS143)。そして、更新指示と新規動画データを受信した操作部制御部107は、更新指示に従って、NAND型フラッシュメモリ204の動画データを更新する。
このように、実施の形態8にかかる複合機100の主制御部102は、新規動画データを保存したメモリが複合機100に装着された場合、メモリから読み出して新規動画データを取得する構成となっている。従って、実施の形態5の効果に加え、ネットワークに接続されていないスタンドアローン複合機であっても、容易に動画データを更新することができ、機能性を向上させることができる。
なお、実施の形態1〜8の複合機100で実行される表示処理プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
実施の形態1〜8の複合機100で実行される表示処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、実施の形態1〜8の複合機100で実行される表示処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に保存し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施の形態1〜8の複合機100で実行される表示処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
実施の形態1〜8の複合機100で実行される表示処理プログラムは、上述した各部(処理制御部、表示制御部、通信部、判断部、機器情報取得部、画面生成部、更新部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから表示処理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、処理制御部、表示制御部、通信部、判断部、機器情報取得部、画面生成部、更新部が主記憶装置上に生成されるようになっている。