JP5048440B2 - 光通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、光通信システムに係り、特に、複数の発光素子の点滅によってデータを送信する光通信システムに関する。
従来より、車両に交通情報を提供する光ビーコンの通信技術が知られている(特許文献1)。また、車両に設けられている発光手段による光に信号を重畳して発光し、これを他の車両の受光手段が受光することによって車両間通信を行なうようにした車両間通信システムが知られている(特許文献2)。また、複数の異なる信号光を別々のエリアに送信する場合に、簡単な構成でユーザにとって各受信エリアを視覚的に認識可能にする可視光通信装置が知られている(特許文献3)。
また、複数のLEDを利用した光空間通信では、点灯させるLEDのパターンによって情報伝送が行われる。受信側では、カメラで取得した個々のLEDの位置および輝度情報に基づいて、データ復調が行われる。
特開平9−16888 特開2004−326705 特開2004−193898
しかしながら、複数のLEDを利用した光空間通信で、送受信機間の距離が離れている場合には、カメラで撮像された画像の画素において、複数のLEDが重なってしまい、画像の画質が劣化し、各LEDの位置を識別することができないため、精度よくデータ通信を行うことができない、という問題がある。
また、画像の画質が劣化するもう一つの理由として、送受信機間の距離が長くなるにつれて、画像の空間周波数の高周波成分が失われてしまうことが言える。画像の空間周波数とは画像の周期構造の細かさを表わす数値であり、全体に滑らかな部分の多い画像は低周波数成分が多く、変化の激しい部分(細かい図面や輪郭線など)の多い画像は高周波数が多いと呼ぶ。つまり、送受信機間の距離が長くなると、画像の高周波成分は失われ、低周波成分のみが撮像されるために、画像の画質が劣化する。
また、複数のLEDを利用した光空間通信で、送信側のLEDの点滅のタイミングと、受信側のカメラのシャッターのタイミングとを合わせることが困難であるため、精度よくデータ通信を行うことができない、という問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、受信側で発光素子の各々の位置を特定できるようにして、精度よくデータ通信を行うことができる光送信装置及び光通信システムを提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、送信側と受信側とで正確にタイミングが合わせられない場合であっても、精度よくデータ通信を行うことができる光通信システムを提供することを第2の目的とする。
上記の第1の目的を達成するために第1の発明に係る光通信システムは、複数の発光素子が2次元に配列された光源、及び前記光源の前記複数の発光素子を複数の発光素子群に分割したときの前記発光素子群の各々について最も近い位置に存在する発光素子群と同時に点灯しない複数種類の点滅パターンをヘッダーとし、前記ヘッダーの前記複数種類の点滅パターン及び送信すべきデータに応じた点滅パターンで、前記光源の複数の発光素子を点滅させる光送信制御手を含む光送信装置と、前記光送信装置の前記複数の発光素子を撮像する撮像手段、前記撮像手段によって撮像された画像のうち、前記ヘッダーの前記複数種類の点滅パターンを撮像した画像に基づいて、前記複数の発光素子の各々の位置を検出する位置検出手段、前記ヘッダーの前記複数種類の点滅パターンを撮像した画像と、前記検出された前記複数の発光素子の各々の位置とに基づいて、前記複数の発光素子の各々の基準輝度を検出する輝度値検出手段、及び前記位置検出手段によって検出された前記位置及び前記輝度値検出手段によって検出された前記基準輝度に基づいて、前記撮像手段によって撮像された画像のうち、前記送信すべきデータに応じた点滅パターンを撮像した画像の輝度を補正し、輝度が補正された前記画像を、該データに復調する復調手段を含む光受信装置とを含んで構成されている。
第1の発明に係る光送信装置によれば、光送信制御手段によって、発光素子群の各々について最も近い位置に存在する発光素子群と同時に点灯しない点滅パターンをヘッダーとし、ヘッダーの点滅パターン及び送信すべきデータに応じた点滅パターンで、光源の複数の発光素子を点滅させる。
このように、発光素子群の各々について最も近い位置に存在する発光素子群と同時に点灯しない点滅パターンをヘッダーとして、複数の発光素子を点滅させることにより、受信側で発光素子の各々の位置を特定することができるため、精度よくデータ通信を行うことができる。
第1の発明に係るヘッダーの点滅パターンを、発光素子群を模様の単位とした格子模様の点灯パターンを含んで構成することができる。これによって、受信側で発光素子の各々の位置を特定することができる。
の発明に係る光通信システムは、上記の光送信装置と、前記光送信装置の前記複数の発光素子を撮像する撮像手段、前記撮像手段によって撮像された画像のうち、前記ヘッダーの前記点滅パターンを撮像した画像に基づいて、前記複数の発光素子の各々の位置を検出する位置検出手段、前記ヘッダーの前記複数種類の点滅パターンを撮像した画像と、前記検出された前記複数の発光素子の各々の位置とに基づいて、前記複数の発光素子の各々の基準輝度を検出する輝度値検出手段、及び前記位置検出手段によって検出された前記位置及び前記輝度値検出手段によって検出された前記基準輝度に基づいて、前記撮像手段によって撮像された画像のうち、前記送信すべきデータに応じた点滅パターンを撮像した画像の輝度を補正し、輝度が補正された前記画像を、該データに復調する復調手段を含む光受信装置と、を含んで構成されている。
の発明に係る光通信システムによれば、光送信装置において、光送信制御手段によって、発光素子群の各々について最も近い位置に存在する発光素子群と同時に点灯しない点滅パターンをヘッダーとし、ヘッダーの点滅パターン及び送信すべきデータに応じた点滅パターンで、光源の複数の発光素子を点滅させる。
また、光受信装置において、撮像手段によって、光送信装置の複数の発光素子を撮像する。位置検出手段によって、撮像手段によって撮像された画像のうち、ヘッダーの点滅パターンを撮像した画像に基づいて、複数の発光素子の各々の位置を検出する。輝度値検出手段によって、ヘッダーの前記複数種類の点滅パターンを撮像した画像と、前記検出された前記複数の発光素子の各々の位置とに基づいて、前記複数の発光素子の各々の基準輝度を検出する。
そして、復調手段によって、位置検出手段によって検出された位置及び輝度値検出手段によって検出された基準輝度に基づいて、撮像手段によって撮像された画像のうち、送信すべきデータに応じた点滅パターンを撮像した画像の輝度を、該データに復調する。
このように、光送信装置によって、発光素子群の各々について最も近い位置に存在する発光素子群と同時に点灯しない点滅パターンをヘッダーとして、複数の発光素子を点滅させることにより、光受信装置側で発光素子の各々の位置を特定することができるため、精度よくデータ通信を行うことができる。
第2の発明に係る光通信システムは、複数の発光素子が2次元に配列された光源、及び前記発光素子の各々について最も近い位置に存在する発光素子と同時に点灯しない複数種類の点滅パターンをヘッダーとし、前記ヘッダーの前記複数種類の点滅パターン及び送信すべきデータに応じた点滅パターンで、前記光源の複数の発光素子を点滅させる光送信制御手を含む光送信装置と、前記光送信装置の前記複数の発光素子を撮像する撮像手段、前記撮像手段によって撮像された画像のうち、前記ヘッダーの前記複数種類の点滅パターンを撮像した画像に基づいて、前記複数の発光素子の各々の位置を検出する位置検出手段、前記ヘッダーの前記複数種類の点滅パターンを撮像した画像と、前記検出された前記複数の発光素子の各々の位置とに基づいて、前記複数の発光素子の各々の基準輝度を検出する輝度値検出手段、及び前記位置検出手段によって検出された前記位置及び前記輝度値検出手段によって検出された前記基準輝度に基づいて、前記撮像手段によって撮像された画像のうち、前記送信すべきデータに応じた点滅パターンを撮像した画像の輝度を補正し、輝度が補正された前記画像を、該データに復調する復調手段を含む光受信装置とを含んで構成されている。
以上説明したように、本発明の光通信システムによれば、発光素子群の各々について最も近い位置に存在する発光素子群と同時に点灯しない点滅パターンをヘッダーとして、複数の発光素子を点滅させることにより、受信側で発光素子の各々の位置を特定することができるため、精度よくデータ通信を行うことができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、車両に搭載された車載カメラと、LED信号機との間で、光通信によってデータを送受信する光通信システムに、本発明を適用した場合を例に説明する。
図1に示すように、第1の実施の形態に係る光通信システム10は、例えば、LED信号機を用いて構成され、LED信号機のLEDを高速に点滅させてデータを送信する光送信装置12と、車両に搭載された車載カメラを用いて構成され、車載カメラによって光送信装置12のLEDを撮像してデータを受信する光受信装置14とを備えている。
光送信装置12は、LED信号機に設けられ、かつ、複数のLEDを二次元配列(例えば、16×16)した発光源としてのLEDアレイ16と、送信データとして入力されたデータ列に応じて、LEDアレイ16の各LEDを点滅させる通信制御部18とを備えている。各LEDは、多量のデータを送信するために、高速にスイッチング(オンオフ)される。
光受信装置14は、車載カメラで構成され、かつ、光送信装置12のLEDアレイ16を高速に連続して撮像する高速カメラ20と、高速カメラ20によって撮像された画像データに対して、種々の画像処理を行って、デジタルデータである画像を生成する画像処理部22と、生成された画像に基づいて、データ復調を行なうデータ復調部24とを備えている。
光送信装置12のLEDアレイ16の複数のLEDは、任意の形に並べられている。また、送信すべきデータが、各LEDの輝度の変化に変調される。LEDは、点灯及び消灯によって輝度を変化させるが、本実施の形態では、その輝度を高速に変化させるため、人間の目では輝度の変化をはっきりと見ることが出来ない。また、並べられたLED全てを用いる必要はなく、一部のLEDのみの輝度を変化させるようにしてもよい。
ここで、LEDの輝度は光の強さを表し、複数のLEDの各々の輝度の変化を用いて情報が伝送される。LEDの輝度の変化は、LEDの点灯時間の変化によって実現される。例えば、図2に示すように、点灯時間を変化させることによって、輝度0及び輝度1を表す。ここで、図2中のTは、1シンボルあたりの最大点灯時間(1シンボル期間)を表しており、点灯時間が1シンボル期間である場合には、最大輝度“1”を表わす。
光送信装置12の通信制御部18は、コンピュータで構成され、CPU、プログラムを記憶したROM、データ等を記憶するRAM、及びこれらを接続するバスを含んで構成されている。この通信制御部18をハードウエアとソフトウエアとに基づいて定まる機能実現手段毎に分割した機能ブロックで説明すると、図3に示すように、データの優先度ごと(高優先度、中優先度、低優先度)に、LEDアレイ16のLEDの配置に一致するように、入力信号が示すデータを各LEDに割り当てるマッピング部30と、LEDの配置に一致するように割り当てられたデータに対して、2次元高速逆ウェーブレット変換(2D IFHWT)を行うウェーブレット変換部32と、2次元高速逆ウェーブレット変換されたデータの正規化を行うと共に、バイアスを付加する正規化バイアス付加部34と、正規化バイアス付加部34によって生成されたデータの先頭にヘッダーを付加するヘッダー付加部36と、付加されたヘッダーの点滅パターン及びデータに応じた点滅パターンでLEDアレイ16を点滅させて、送信すべきデータを送信する送信制御部38と、を備えている。
正規化バイアス付加部34は、データの正規化及びバイアスの付加によって、輝度0、1で表した輝度データを生成する。ヘッダー付加部36には、ヘッダーとして付加するデータとして、全点灯の点灯パターンのデータ、全消灯の点灯パターンのデータ、及び格子模様の点灯パターンのデータが予め用意されており、ヘッダー付加部36は、これらの点灯パターンで構成される点滅パターンを、ヘッダーの点滅パターンとして付加する。
光受信装置14の高速カメラ20は、光送信装置12のLEDアレイ16の点滅を撮像する。LEDアレイ16の各LEDの輝度は、上述したように、LEDの点灯時間の変化で表されるため、LEDの輝度を撮影するために、高速カメラ20は、1シンボル期間の点灯の変化を捉える。また、データは連続しており、連続するシンボル期間の各1シンボル期間から、LEDの輝度を検出する。
光受信装置14のデータ復調部24は、コンピュータで構成され、CPU、プログラムを記憶したROM、データ等を記憶するRAM、及びこれらを接続するバスを含んで構成されている。このデータ復調部24をハードウエアとソフトウエアとに基づいて定まる機能実現手段毎に分割した機能ブロックで説明すると、図4に示すように、高速カメラ20によって撮像された画像のうち、ヘッダーの点滅パターンを撮像した画像から、LEDアレイ16の位置を検出するLEDアレイ検出部40と、ヘッダーの点滅パターンを撮像した画像における、検出されたLEDアレイ16の位置から、LED1つ1つの位置を検出すると共に、各LEDの最大輝度値を検出するLED位置輝度値検出部42と、撮像された画像のうち、送信すべきデータに応じた点滅パターンを撮像した画像から、各LEDの輝度を検出するLED輝度値検出部44とを備えている。
LEDアレイ検出部40は、連続して撮像された画像から、LEDアレイ16の全点灯の点灯パターンを撮像した画像と全消灯の点灯パターンを撮像した画像とを検出し、それらの画像の後に撮像された画像を、ヘッダーの点滅パターンを撮像した画像と判断して、ヘッダーの点滅パターンを撮像した画像から、LEDアレイ16の位置を検出する。
LED位置輝度値検出部42は、後述する格子模様の点灯パターンを撮像したヘッダーとしての画像から、1つのLEDが光っている範囲を見付け、LEDの位置を検出すると共に、見付かった範囲から、輝度補正のための最大輝度値を検出する。
また、光受信装置14のデータ復調部24は、輝度補正のための最大輝度値を用いて、データに応じた点滅パターンを撮像した画像の輝度の補正を行うと共に、逆バイアスを加える輝度補正逆バイアス部46と、輝度が補正され、かつ、逆バイアスが加えられた画像に対して、2次元高速ウェーブレット変換(2D FWT)を行なうウェーブレット変換部48と、2次元高速ウェーブレット変換を行なった画像について、検出された各LEDの位置での値が0より大きいか否かを判定して、各LEDの輝度を+1、−1で表わされるデータに変換する閾値判定部50と、±1で表わされるデータに基づいて、受信データを生成するデータ生成部52とを備えている。
次に、光送信装置12のLEDアレイ16のヘッダーの点滅パターンについて説明する。
光受信装置14は、高速カメラ20で撮像された画像から、LEDアレイ16の各LEDの輝度を読み取る。このとき、受信側で輝度の取り得る値が分っていたとしても、輝度の数値的な値は、高速カメラ20の精度や撮像した画像によって異なってしまう。そこで、本実施の形態では、送信パケットの先頭に、復調のための情報をヘッダーとして挿入して、送信パケットの開始位置やLED1つが光る範囲などを示す情報を、送信パケットに保持させる。なお、ヘッダーは、送信パケットの送信データの後に挿入してもよく、また、他の部分に挿入してもよく、受信側がヘッダーの位置を認識できればよい。以下に、ヘッダーの点滅パターンに挿入される点灯パターンについて説明する。
まず、送信パケットの開始の合図及び同期捕捉のために、ヘッダーの点滅パターンに挿入される点灯パターンについて説明する。光受信装置14の高速カメラ20によって、LEDアレイ16のLEDの輝度を撮像するときに、シャッターのタイミングとLEDアレイ16の点滅パターンのタイミングとを正確に合わせることは不可能である。なぜなら、光受信装置14側は、光送信装置12側のLEDがいつ点灯を始めるのかが不明だからである。さらに、送信パケットの開始位置やパケットの長さなど、送信パケットからデータを取り込むための情報が無い場合には、データ復調が困難である。そこで、データ送信の開始の合図及び同期捕捉のために、ヘッダーの点滅パターンに、2種類の点灯パターンを挿入する。
光送信装置12側と光受信装置14側とで既知となっている2種類の点灯パターンを用意し、光送信装置12側はこの2種類の点灯パターンを交互に入れてLEDアレイ16を点滅させることで、光受信装置14側は同期を捕捉することができ、さらに送信パケットの開始位置も分かるので、この開始位置から1シンボルあたりのLEDの点灯時間を捕捉することができる。
ここで、同期とは、光受信装置14がLEDの1シンボルあたりの輝度を読み込むために、高速カメラ20のシャッターのタイミングと、1シンボルあたりのLEDの点灯開始タイミングとの時間軸のずれを捉えることを意味し、この時間軸のずれを用いて、光受信装置14によって、LEDの輝度が取得される。なお、2種類の点灯パターンを、送信パケットの前後に挿入すれば、データ送信の開始及び終了の合図としても用いることが可能である。
次に、LEDの位置特定のための格子模様の点灯パターンについて説明する。先に記した通り、高速カメラ20の性能により、光送信装置12との距離が離れると、高速カメラ20で撮像した画像の1つの画素には、複数のLEDの点灯の様子が写ってしまう。言い替えると、隣同士、または四方のLEDの光が画像の1つの画素に重なってしまい、どの画素がi番目のLED(i=1,2,…,n×n)に対応しているのかを探し出すことが困難となる。そこで、ヘッダーの点滅パターンに、LEDアレイ16が格子模様に点灯する点灯パターンを挿入する。
本実施の形態では、図5(A)、(B)に示すような2種類の格子模様の点灯パターンを用いる。なお、LEDアレイ16には64個(8×8)のLEDが配置されていると仮定し、図中の「○」はLED1個を、線の囲みが1つの輝度を表す範囲を表している。また、図中の「●」はLEDの点灯状態を、「○」は消灯状態を表している。このような格子模様の点灯パターンをヘッダーの点滅パターンに挿入することにより、光受信装置14側で、各LEDが及ぼす光の位置及び範囲を認識することができるので、画像から各LEDが示すピクセルの位置及び範囲を決定することが容易となる。
ここで、輝度値の補正のための点灯パターンについて説明する。光受信装置14側において、各LEDの位置の特定と同時に行なわなければならないのは、輝度値の補正である。先に記したとおり、輝度の数値的な値は、高速カメラ20の精度や撮像された画像によって異なるため、ヘッダーの点滅パターンに挿入された上記の格子模様の点灯パターンによって、LEDアレイ16の各LEDの基準輝度としての最大輝度値を取得する。最大輝度値が分れば、その値を基に、高速カメラ20が撮った画像の輝度を補正することができる。
例えば、画像がグレースケールである場合、画像の輝度値は、最小輝度値0(黒)から最大輝度値255(白)の256段階で表される。実際にカメラで撮像した場合、撮像された画像はLEDの輝度値をこの256段階で表しているため、受信側は、2種類の格子模様の点灯パターンを撮像した画像から、各LEDの最大輝度値を読み取り、後に続くデータに応じた点滅パターンを撮像した画像の輝度値を、その最大輝度値で割ることによって、各LEDの輝度値を0から1の範囲の値に補正することができる。
上述したように、光送信装置12は、図6(A)に示すように、送信パケットの先頭にヘッダーを挿入し、図6(B)に示すように、ヘッダーに、全点灯の点灯パターン、全消灯の点灯パターン、及び2種類の格子模様点灯パターンからなる点滅パターンを用いて、LEDアレイ16を点滅させて、光送信装置12から光受信装置14に、送信パケットの開始の合図を送ると共に、光送信装置12と光受信装置14との間で同期捕捉を行う。また、光受信装置14は、高速カメラ20によってヘッダーの点滅パターンを撮像した画像に基づいて、各LEDの位置を特定するとともに、各LEDの輝度値の補正を行う。
なお、送信データに応じた点滅パターンは、送信データに応じて、連続するシンボル期間の1シンボル期間内の点灯時間を変化させた点滅パターンであり、この点滅パターンを用いて、LEDアレイ16を点滅させて、光送信装置12から光受信装置14に、送信パケットのデータを伝送する。
次に、光受信装置14におけるデータ復調方法について説明する。まず、高速カメラ20による撮影と輝度取得方法について説明する。
光送信装置12のLEDアレイ16の各LEDの輝度の変化を、高速カメラ20によって画像として取り込むことは、本実施の形態に係る光通信システム10において非常に重要である。しかし、高速カメラ20のシャッタースピード(frame/sec)と、光送信装置12のLEDアレイ16の点滅スピード(Hz/Symbol)とを正確なタイミングで合わせることが困難である。そこで、本実施の形態では、送信側と受信側とで正確にタイミングを合わせることなく輝度を取得する方法によって、LEDアレイ16の各LEDの輝度の変化を取得する。
本実施の形態では、以下に説明する撮像方法によって、LEDアレイ16の各LEDの輝度の変化を取得する。本実施の形態に係る光受信装置14では、高速カメラ20によって、実際のLEDの輝度の変化に対し、画像を余分に撮像する。そして、余分に撮像した画像から必要な画像を抜き出し、抜き出した画像から、各LEDの輝度を取得する。
次に、1個のLEDの輝度を取得する方法について、図7を用いて説明する。なお、以下では、高速カメラ20の電荷蓄積期間が、光送信装置12の1シンボル期間の1/2である場合を例に説明する。
光送信装置12のLEDアレイ16のある1つのLEDの輝度値が、図7(A)に示すように時間的に変化する。ここで、Tは、LEDの1シンボル期間(点灯周期)を表し、Tごとにオン、オフを繰り返すような点滅パターンで、LEDを点滅させる場合を仮定している。
また、光受信装置14の高速カメラ20は、シャッターを開放する電荷蓄積期間(サンプリング区間、図7(A)、(B)の点線の区間参照)に、LEDの点灯状態を撮像し、撮像された画像からLEDの輝度を取得する。これにより、図7(B)に示すように、各サンプリング区間内の輝度値が得られ、この値から画像の画素の輝度値が決定される。
上記図7(A)から分かるように、光送信装置12と光受信装置14との間で、時間同期が完全でない場合、すなわち、光送信装置12のシンボル期間(点灯周期)と光受信装置14の高速カメラ20の電荷蓄積期間(サンプリング区間)とが噛み合わない場合、高速カメラ20の電荷蓄積期間が、LEDの異なるシンボル期間にまたがる可能性がある。
このとき、図7(B)に示すように、LEDの1シンボル期間(点灯周期)の2倍の速度で高速カメラ20によってLEDを撮像することにより、光送信装置12及び光受信装置14の間の時間同期が完全でない場合でも、2回に1回は、異なるシンボル期間をまたがらないで、LEDの点灯状態を撮像することができる。
従って、本実施の形態では、1シンボル期間あたりに2枚の画像を撮影し、この2枚の画像から1枚の画像を選択し、選択した画像を用いて各LEDの輝度を判定する。図7(C)に示すように、撮像された画像を1つ飛ばしに選択して取り出すことで、異なるシンボル期間にまたがらない輝度を取得することができる。
次に、第1の実施の形態に係る光通信システム10の作用について説明する。まず、光送信装置12において、送信パケットのヘッダーとして、図8(A)に示すような全点灯の点灯パターン、図8(B)に示すような全消灯の点灯パターン、図8(C)に示すような格子模様の点灯パターン、及び図8(D)に示すような格子模様の点灯パターンで構成される点滅パターンで、LEDアレイ16を点滅させ、その後に、送信データに応じた点滅パターンで、LEDアレイ16を点滅させる。光送信装置12は、上記の処理を、繰り返し行う。
また、光受信装置14において、高速カメラ20によって、光送信装置12のLEDアレイ16を連続して撮像する。そして、撮像された画像から、全点灯の点灯パターンを撮像した画像を抽出して、抽出した全点灯の点灯パターンを撮像した画像から、LEDアレイ16の位置を検出し、また、全消灯の点灯パターンを撮像した画像をさらに抽出して、全点灯の点灯パターンを撮像した画像及び全消灯の点灯パターンを撮像した画像に基づいて、1シンボル期間を算出する。
そして、高速カメラ20によって、連続して撮像された画像から、2種類の格子模様の点灯パターンを撮像した画像を抽出し、LEDアレイ16の各LEDの位置を特定すると共に、各LEDの最大輝度値を取得する。そして、図9(A)〜(F)に示すような、LEDアレイ16の送信データに応じた点滅パターンを、1シンボル期間の1/2の電荷蓄積期間で連続して撮像し、連続して撮像された画像から、1つ飛ばしに所望のLEDの輝度が撮像された画像を選択して取得する(上記図9(B)、(D)、(F))。
そして、選択して取得した画像に対して、特定された各LEDの位置及び取得した各LEDの輝度に基づいて、データ復調を行い、受信データを取得する。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る光通信システムによれば、光送信装置によって、2種類の格子模様の点灯パターンを含んで構成された点滅パターンをヘッダーとして、LEDアレイの複数のLEDを点滅させることにより、光受信装置側でLEDの各々の位置を特定することができるため、精度よくデータ通信を行うことができる。
また、光受信装置において、ヘッダーの点滅パターンに挿入された格子模様の点灯パターンを撮像した画像から、複数のLEDの各々の最大輝度値を取得し、送信データに応じた点滅パターンを撮像した画像の輝度値を補正するため、LEDの点滅時の輝度を精度よく取得することができる。
光送信装置側で、ヘッダーの点滅パターンに、光受信装置側で必要となる輝度値補正及びLEDの位置特定のための点灯パターンを挿入することで、光受信装置における受信精度を向上させることができる。
また、光受信装置は、1シンボル期間の1/2の電荷蓄積期間で、LEDアレイの複数のLEDを連続して撮像し、撮像された画像から選択した画像の輝度を、データに復調することにより、送信側と受信側とで正確にタイミングが合わせられない場合であっても、精度よくデータに復調することができるため、精度よくデータ通信を行うことができる。
なお、上記の実施の形態では、縦方向及び横方向に複数のLEDを配列したLEDアレイを用いた場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、放射状に複数のLEDを配列したLEDアレイを用いてもよい。この場合には、格子模様の点灯パターンではなく、各LEDについて、最も近い位置に存在するLEDとオンオフが逆となる2種類の点灯パターンを用意し、この2種類の点灯パターンを、点滅パターンに挿入すればよい。これによって、最も近い位置に存在するLEDとオンオフが逆になるため、光受信装置において、LEDの位置の特定が容易となる。
また、格子模様の点灯パターンを、ヘッダーの点滅パターンに挿入した場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、各LEDについて、最も近い位置に存在するLEDと同時に点灯しない複数種類の点灯パターンを、ヘッダーの点滅パターンに挿入してもよい。これによって、最も近い位置に存在するLEDと同時に点灯しないため、光受信装置において、LEDの位置の特定が容易となる。
また、ヘッダーの点滅パターンに、全点灯の点灯パターンと全消灯の点灯パターンとを1つずつ挿入した場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、全点灯の点灯パターンと全消灯の点灯パターンと繰り返す点滅パターンを、ヘッダーの点滅パターンに挿入してもよい。全点灯の点灯パターンと全消灯の点灯パターンとを繰り返す点滅パターンによって、光受信装置において、同期を容易に捕捉することができる。
また、格子模様の点灯パターンから、最大輝度値を取得する場合を例に説明したが、格子模様の点灯パターンから特定された各LEDの位置に基づいて、全点灯の点灯パターンを撮像した画像から、LEDアレイの全LEDの最大輝度値を取得するようにしてもよい。
また、光受信装置では、高速カメラによって、1シンボル期間の1/2の電荷蓄積期間で連続して撮像する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、高速カメラによって、1シンボル期間の1/2以下の電荷蓄積期間で連続して撮像すればよい。
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態に係る光通信システムの構成は、第1の実施の形態と同様の構成となっているため、同一符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態では、送信すべきデータを、複数のLEDからなるLED群の点灯で表される輝度の変化に変調している点が、第1の実施の形態と異なっている。
光送信装置12と光受信装置14との間の距離が離れるに従って、LED1つ1つの点滅を検出することが困難となる。主たる原因として、光受信装置14の高速カメラ20の精度と光送信装置12のLEDの指向性とがある。例えば、光送信装置12と光受信装置14との間の距離が離れると、高速カメラ20で撮像した画像において、一つの画素に、複数のLEDの点灯の様子が写ってしまう。また、LEDの半値角が広い物を使用した場合、高速カメラ20で撮像された画像において、LEDの明るさが暗くなってしまう。
そこで、第2の実施の形態に係る光送信装置12の通信制御部18では、マッピング部30によって、個々のLEDで1つの輝度を表すのではなく、複数のLEDで1つの輝度を表すように、入力信号が示すデータを、複数のLEDからなるLED群の輝度の変化に変調し、輝度をLEDアレイ16の各LED群に割り当てる。
1つの輝度を表わすために、複数のLEDを使用することで、データレートは減少するが、LEDの輝度の変化を光受信装置14側で容易に検出する事が出来る。なぜなら、輝度を表す際、LEDの消灯する範囲が広範囲になり、高速カメラ20でその消灯を捉えることが可能となるためである。また、LEDアレイ16において、輝度を従来よりも粗く割り当てるため、低周波成分を強調させることとなる。光受信装置14と光送信装置12との距離が離れるに従い、光受信装置14において撮像される画像について、高周波成分がカットされ、低周波成分しか残らなくなることから、データレートが減少しても誤り率が低下する。
次に、LED群として割り当てるLEDの個数について説明する。例えば、図10に示すように、LEDアレイ16におけるLEDの配列が8×8であると仮定し、4個のLEDからなるLED群を使用して、1つの輝度を表す。なお、上記図10において、「○」はLED1個を表わし、線の囲みが、1つの輝度を表すLED群の範囲を表している。
上記図10の例では、4個のLEDからなるLED群で1つの輝度を表わしているため、1個のLEDで1つの輝度を表わす場合と比較すると、LED群で1つの輝度を表わす場合には、データレートが1/4に低下する。
次に、LEDの位置特定及び輝度値補正のための格子模様の点灯パターンについて説明する。第2の実施の形態では、ヘッダーの点滅パターンに、図11(A)、(B)に示すような、LEDアレイ16を格子模様に点灯させる2種類の点灯パターンを挿入する。
上記図11(A)、(B)に示すように、1つの輝度を表わす4個のLEDからなるLED群を模様の単位とした格子模様の点灯パターンを用いる。このような格子模様の点灯パターンをヘッダーとして用いることにより、光受信装置14側で、各LED群が及ぼす光の範囲を認識することができるので、画像から各LED群が示す画素の範囲を決定することが容易となる。
また、光受信装置14は、上記図11に示すような2種類の格子模様の点灯パターンを撮像した画像から、各LED群の最大輝度値を読み取り、その最大輝度値で後に続くデータ部の輝度値を割ることによって、各LED群の輝度値を0から1の範囲の値に補正することができる。
第2の実施の形態に係る光送信装置12は、送信パケットのヘッダーとして、全点灯の点灯パターン、全消灯の点灯パターン、上記図11(A)に示すような格子模様の点灯パターン、及び上記図11(B)に示すような格子模様の点灯パターンで構成される点滅パターンで、LEDアレイ16を点滅させ、その後に、送信データを変調したLED群の輝度の変化に応じた点滅パターンで、LEDアレイ16を点滅させる。
このように、複数のLEDからなるLED群で、1つの輝度を表わすことによって、光受信装置と光送信装置との距離が離れる場合であっても、光通信の誤り率を低下させることができる。
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、第3の実施の形態に係る光通信システムの構成は、第1の実施の形態と同様の構成となっているため、同一符号を付して説明を省略する。
第3の実施の形態では、撮像した複数の画像から必要な画像の選択を行わず、撮像した画像全てを用いて輝度値を検出している点と、撮像した複数の画像の輝度を平均して、輝度値を取得している点とが、第1の実施の形態と主に異なっている。
第3の実施の形態に係る光受信装置14におけるデータ復調方法について説明する。まず、高速カメラ20によって、第1の実施の形態と同様に、LEDの1シンボル期間(点灯周期)の1/2を電荷蓄積時間として撮像し、実際のLEDの輝度の変化に対し、画像を余分に撮像する。
次に、1個のLEDから輝度を検出する方法について、図12を用いて説明する。ここで、光送信装置12のLEDアレイ16のある1つのLEDの輝度が、図12(A)に示すように、LEDの1シンボル期間Tごとにオンオフを繰り返すように時間的に変化する場合を仮定する。
光受信装置14の高速カメラ20は、電荷蓄積期間(サンプリング区間、図12の点線の区間参照)に、LEDの点灯状態を撮像し、撮像された画像からLEDの輝度を取得する。これにより、図12(B)に示すように、各サンプリング区間内の輝度値が得られ、この値から画像の画素の輝度値が決定される。
そして、図12(C)に示すように、1シンボル期間に対応する期間に撮像された2枚の画像について、画像の輝度を足して平均を取り、2枚の画像の輝度を平均した値を、光送信装置12から送信された各LEDの輝度値と決定する。
ここで、光送信装置12のLEDアレイ16のシンボル期間(点灯周期)と、高速カメラ20の電荷蓄積期間とが噛み合わない場合、高速カメラ20の電荷蓄積期間が、LEDの異なるシンボル期間にまたがり、余分な輝度の干渉による影響を受けてしまうが、LEDの輝度がオンまたはオフのみで表されるため、輝度値の補正を行えば、各LEDの輝度を検出することができる。
次に、第3の実施の形態に係る光通信システム10の作用について説明する。まず、光送信装置12において、第1の実施の形態と同様に、ヘッダーの点滅パターンで、LEDアレイ16を点滅させ、その後に、送信データに応じた点滅パターンで、LEDアレイ16を点滅させる。光送信装置12は、上述した処理を、繰り返し行う。
また、光受信装置14において、高速カメラ20によって、光送信装置12のLEDアレイ16を連続して撮像し、全点灯の点灯パターンを撮像した画像から、LEDアレイ16の位置を検出し、全点灯の点灯パターンを撮像した画像及び全消灯の点灯パターンを撮像した画像から、1シンボル期間を算出する。そして、連続して撮像された画像から、2種類の格子模様の点灯パターンを撮像した画像を抽出し、LEDアレイ16の各LEDの位置を特定すると共に、各LEDの輝度を取得する。
そして、LEDアレイ16の送信データに応じた点滅パターンを、1シンボル期間の1/2の電荷蓄積期間で連続して撮像し、1シンボル期間に対応する期間に撮像された2枚の画像に対して、画像の輝度を足して平均を取る。
そして、2枚の画像の輝度の平均に対して、特定された各LEDの位置及び取得した各LEDの輝度に基づいて、データ復調を行い、受信データを取得する。
このように、光受信装置は、1シンボル期間の1/2の電荷蓄積期間で、LEDアレイの複数のLEDを連続して撮像し、1シンボル期間に対応する期間に撮像した2つの画像の輝度の平均を、データに復調することにより、送信側と受信側とで正確にタイミングが合わせられない場合であっても、精度よくデータに復調することができるため、精度よくデータ通信を行うことができる。
次に、第4の実施の形態について説明する。なお、第4の実施の形態に係る光通信システムの構成は、第1の実施の形態と同様の構成となっているため、同一符号を付して説明を省略する。
第4の実施の形態では、光送信装置のLEDアレイの各LEDにおいて、階調を用いて輝度を表わしている点が主に第1の実施の形態と異なっている。
第4の実施の形態に係る光送信装置12は、例えば、図13に示すように、各LEDの点灯時間を変化させることによって、各LEDの5階調の輝度を表す。ここで、図13中のTは、1シンボルあたりの最大点灯時間(1シンボル期間)を表しており、1シンボル期間の点灯時間によって、最大輝度“1”が表わされる。この1シンボル期間を基準として、輝度“1/2”を表す場合には、Tの半分の長さの点灯時間でLEDを点灯させればよい。また、任意の階調は、Tを基準に複数設定可能であり、例えば、5階調の輝度(0,1/4,1/2,3/4,1)が設定される。
また、光受信装置14は、ヘッダーの点滅パターンに挿入された格子模様の点灯パターンを撮像した画像からLEDアレイ16の各LEDの最大輝度値を取得する。取得した最大輝度値に基づいて、高速カメラ20が撮った画像の輝度を補正する。
例えば、画像がグレースケールである場合、画像の輝度値は、最小輝度値0(黒)から最大輝度値255(白)の256段階で表されるため、受信側は、2種類の格子模様の点灯パターンを撮像した画像から、各LEDの最大輝度値を読み取り、後に続くデータに応じた点滅パターンを撮像した画像の輝度値を、その最大輝度値で割ることによって、各LEDの輝度値を0から1の範囲の値に補正する。
次に、第4の実施の形態に係る光受信装置14における階調化した輝度を取得する方法について説明する。なお、以下では、輝度の階調を5階調とし、取り得る輝度が(0,1/4,1/2,3/4,1)である場合を例に説明する。
輝度を5階調で表すために、5つの点灯パターンを用意し、点灯時間が1シンボル期間Tである点灯パターンによって、最大輝度1を表し、無点灯の点灯パターンによって輝度0を表し、また、Tを1/4ずつ区切って、5階調の輝度を表わす(上記図13参照)。
また、光受信装置14の電荷蓄積期間を、T/8とし、1シンボル期間に対応する期間に、8枚の画像を撮影する(図14(B)、(E)参照)。この8枚の画像から必要な画像として4枚の画像を選択し、選択された4枚の画像を用いて、1つの輝度を判定する(図14(C)、(F)参照)。上記図14の場合、画像を1つ飛ばしに取り出すことで、異なるシンボル期間にまたがらない輝度を取り出すことが可能である。
上述したように、高速カメラ20の電荷蓄積期間を、1シンボル期間の8分の1とし、高速カメラ20によって余分な画像を撮像することにより、高速カメラ20の電荷蓄積期間と、LEDの1シンボル期間(点灯周期)とが重なっていたとしても、輝度を正確に検出することができる。
また、輝度の階調数をNとし、点灯時間が1シンボル期間である点灯パターンによって、最大輝度1を表し、無点灯の点灯パターンによって輝度0を表すとすると、電荷蓄積期間は、以下の一般式である(1)式で表される。

なお、上記の実施の形態では、格子模様の点灯パターンをヘッダーの点滅パターンに挿入して、格子模様の点灯パターンを撮像した画像から、各LEDの輝度値を取得して、輝度値の補正を行う場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、階調に応じた輝度の点灯パターンを、ヘッダーの点滅パターンに挿入して、輝度の精度を向上させるようにしてもよい。5階調(0,1/4,1/2,3/4,1)の輝度を取る場合を例に説明する。この場合、ヘッダーの点滅パターンにおいて、全点灯の点灯パターンに続いて、輝度3/4,1/2,1/4の点灯パターンを挿入する。光受信装置は、各点灯パターンを撮像した画像から、特定された各LEDの位置に基づいて、各LEDの輝度値を記録する。そして、送信データに応じた点滅パターンを撮像した画像から、LEDの輝度を計算する際に、撮像した画像から得られる輝度値を、記録している各点灯パターンの輝度値で割る。ここで、一致する輝度値と割った場合には、計算結果が1となるので、計算結果が1となった輝度値を、LEDの輝度値と決定する(例えば、輝度3/4の輝度値で、画像の輝度値を割った値が“1”となれば、LEDの輝度は3/4である)。なお、輝度0の場合は点灯しないので、上記の方法で割った値はどれも0に近い値を取ることから検出可能である。
次に、第5の実施の形態について説明する。なお、第5の実施の形態に係る光通信システムの構成は、第1の実施の形態と同様の構成となっているため、同一符号を付して説明を省略する。
第5の実施の形態では、撮像した複数の画像から必要な画像の選択を行わず、撮像した画像全てを用いて輝度値を検出している点と、撮像した複数の画像の輝度を平均して、輝度値を取得している点とが、第4の実施の形態と主に異なっている。
第5の実施の形態に係る光受信装置14におけるデータ復調方法について説明する。まず、高速カメラ20によって、第1の実施の形態と同様に、LEDの1シンボル期間(点灯周期)の1/2を電荷蓄積時間として撮像する。
次に、1個のLEDから輝度を検出する方法について、図15を用いて説明する。ここで、上記図13に示すように、光送信装置12のLEDアレイ16のある1つのLEDの輝度値が、LEDの1シンボル期間T内の点灯時間に応じて5階調に表わされる場合を仮定する。
まず、高速カメラ20の電荷蓄積期間は、光送信装置12のLEDの1シンボル期間の1/2であるので、図15(A)、(B)、(D)、(E)に示すように、電荷蓄積期間に、LEDの点灯状態を撮像し、撮像された画像からLEDの輝度を取得する。
そして、図15(C)、(F)に示すように、1シンボル期間に対応する期間に撮像された2枚の画像を平均して、1シンボル期間当たりの輝度値を決定する。
なお、上記図15に示すように、輝度値を階調で表した場合、オンオフで輝度値を表わす場合とは異なり、高速カメラ20の電荷蓄積期間が、LEDの異なるシンボル期間にまたがり、余分な輝度の干渉による影響を受けてしまう。そこで、この干渉を軽減するための対策を導入してもよい。
輝度の干渉を軽減する対策として、2つの対策を挙げる。1つ目の対策は、正確な輝度の補正を行うことである。上記第4の実施の形態で説明したように、輝度の階調毎の点灯パターンをヘッダーの点滅パターンに挿入し、得られる各階調の輝度値に基づいて、階調ごとの補正を行うことにより、撮像した画像から、各LEDについて、正確な輝度値を取得することが出来る。
また、2つ目の対策は、光送信装置側でのLED点灯スピードを、光受信装置の高速カメラのシャッターの速さより遅くさせることである。上記図15(B)、(E)に示すように、高速カメラ20の電荷蓄積期間を、光送信装置12の1シンボル期間の1/2としているため、電荷蓄積期間(サンプリング区間)の幅が、輝度1/2を表わす点灯時間と同じになる。このように、LED点灯スピードを若干遅くすることで、高速カメラ20の電荷蓄積期間の幅内に存在する不要なLED光の干渉を、軽減することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る光通信システムの構成を示す概略図である。 LEDの点灯によって表わされる輝度を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光送信装置の通信制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光受信装置のデータ復調部の構成を示すブロック図である。 2種類の格子模様の点灯パターンを示すイメージ図である。 (A)送信パケットの構成を示す図、及び(B)ヘッダーの点滅パターンの構成を示すイメージ図である。 (A)LEDの輝度の変化を示すグラフ、(B)高速カメラによって撮像された画像の輝度を示すグラフ、及び(C)撮像された画像から画像が選択される様子を示す図である。 (A)全点灯の点灯パターンを撮像した画像を示す図、(B)全消灯の点灯パターンを撮像した画像を示す図、(C)格子模様の点灯パターンを撮像した画像を示す図、及び(D)格子模様の点灯パターンを撮像した画像を示す図である。 送信データに応じた点滅パターンを撮像した画像を示す図である。 LED群の範囲を示すイメージ図である。 LED群を模様の単位とした2種類の格子模様の点灯パターンを示すイメージ図である。 (A)LEDの輝度の変化を示すグラフ、(B)高速カメラによって撮像された画像の輝度を示すグラフ、及び(C)撮像された画像の輝度を平均する様子を示す図である。 LEDの点灯時間の変化によって、5階調の輝度を表わした例を示す図である。 (A)LEDの輝度の変化を示すグラフ、(B)高速カメラによって撮像された画像の輝度を示すグラフ、(C)撮像された画像から画像を選択し、選択した画像からLEDの輝度を取得する様子を示す図、(D)LEDの輝度の変化を示すグラフ、(E)高速カメラによって撮像された画像の輝度を示すグラフ、及び(F)撮像された画像から画像を選択し、選択した画像からLEDの輝度を取得する様子を示す図である。 (A)LEDの輝度の変化を示すグラフ、(B)高速カメラによって撮像された画像の輝度を示すグラフ、(C)撮像された画像の輝度を平均する様子を示す図、(D)LEDの輝度の変化を示すグラフ、(E)高速カメラによって撮像された画像の輝度を示すグラフ、及び(F)撮像された画像の輝度を平均する様子を示す図である。
符号の説明
10 光通信システム
12 光送信装置
14 光受信装置
16 LEDアレイ
18 通信制御部
20 高速カメラ
24 データ復調部
30 マッピング部
36 ヘッダー付加部
38 送信制御部
40 LEDアレイ検出部
42 LED位置輝度値検出部
44 LED輝度値検出部
46 輝度補正逆バイアス部
48 ウェーブレット変換部
50 閾値判定部
52 データ生成部

Claims (5)

  1. 複数の発光素子が2次元に配列された光源、及び
    前記光源の前記複数の発光素子を複数の発光素子群に分割したときの前記発光素子群の各々について最も近い位置に存在する発光素子群と同時に点灯しない複数種類の点滅パターンをヘッダーとし、前記ヘッダーの前記複数種類の点滅パターン及び送信すべきデータに応じた点滅パターンで、前記光源の複数の発光素子を点滅させる光送信制御手
    を含む光送信装置と、
    前記光送信装置の前記複数の発光素子を撮像する撮像手段、
    前記撮像手段によって撮像された画像のうち、前記ヘッダーの前記複数種類の点滅パターンを撮像した画像に基づいて、前記複数の発光素子の各々の位置を検出する位置検出手段、
    前記ヘッダーの前記複数種類の点滅パターンを撮像した画像と、前記検出された前記複数の発光素子の各々の位置とに基づいて、前記複数の発光素子の各々の基準輝度を検出する輝度値検出手段、及び
    前記位置検出手段によって検出された前記位置及び前記輝度値検出手段によって検出された前記基準輝度に基づいて、前記撮像手段によって撮像された画像のうち、前記送信すべきデータに応じた点滅パターンを撮像した画像の輝度を補正し、輝度が補正された前記画像を、該データに復調する復調手段
    を含む光受信装置と、
    を含む光通信システム。
  2. 前記ヘッダーの点滅パターンを、前記発光素子群を模様の単位とした格子模様の点灯パターンを含んで構成した請求項1記載の光通信システム
  3. 複数の発光素子が2次元に配列された光源、及び
    前記発光素子の各々について最も近い位置に存在する発光素子と同時に点灯しない複数種類の点滅パターンをヘッダーとし、前記ヘッダーの前記複数種類の点滅パターン及び送信すべきデータに応じた点滅パターンで、前記光源の複数の発光素子を点滅させる光送信制御手
    を含む光送信装置と、
    前記光送信装置の前記複数の発光素子を撮像する撮像手段、
    前記撮像手段によって撮像された画像のうち、前記ヘッダーの前記複数種類の点滅パターンを撮像した画像に基づいて、前記複数の発光素子の各々の位置を検出する位置検出手段、
    前記ヘッダーの前記複数種類の点滅パターンを撮像した画像と、前記検出された前記複数の発光素子の各々の位置とに基づいて、前記複数の発光素子の各々の基準輝度を検出する輝度値検出手段、及び
    前記位置検出手段によって検出された前記位置及び前記輝度値検出手段によって検出された前記基準輝度に基づいて、前記撮像手段によって撮像された画像のうち、前記送信すべきデータに応じた点滅パターンを撮像した画像の輝度を補正し、輝度が補正された前記画像を、該データに復調する復調手段
    を含む光受信装置と、
    を含む光通信システム。
  4. 前記ヘッダーの点滅パターンを、前記発光素子を模様の単位とした格子模様の点灯パターンを含んで構成した請求項3記載の光通信システム
  5. 前記復調手段は、
    前記位置検出手段によって検出された前記位置及び前記輝度値検出手段によって検出された前記基準輝度に基づいて、前記撮像手段によって撮像された画像のうち、前記送信すべきデータに応じた点滅パターンを撮像した画像の輝度の補正を行うと共に、逆バイアスを加える輝度補正逆バイアス手段と、
    輝度が補正され、かつ、逆バイアスが加えられた画像に対して、2次元高速ウェーブレット変換を行なうウェーブレット変換手段と、
    前記2次元高速ウェーブレット変換を行なった画像について、検出された各発光素子の位置での値が0より大きいか否かを判定して、各発光素子の輝度を+1、−1で表わされるデータに変換する閾値判定手段と、
    ±1で表わされるデータに基づいて、前記送信すべきデータを生成するデータ生成手段と、
    を含む請求項1〜請求項4の何れか1項記載の光通信システム。
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