JP5047908B2 - 最大電力制御装置および最大電力制御方法 - Google Patents
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Description
まず、図1を用いて、実施例1に係る最大電力制御装置の概要を説明する。図1は、実施例1に係る最大電力制御装置の構成を示すブロック図である。
次に、図1〜図5を用いて、実施例1に係る最大電力制御装置1の構成を説明する。実施例1に係る最大電力制御装置1は、図1に示すように、太陽電池10と、抵抗11と、FET(Q1)12と、FET(Q2)13と、ダイオード14と、コイル15と、コンデンサ16と、蓄電池17と、負荷18と、電流計測部21と、温度計測部22と、電圧計測部23と、制御部30とを備える。なお、図1において、回路図と制御部30等との間の点線の矢印は、回路と制御部30等との間の信号線を意味する。
次に、図5を用いて、実施例1に係る最大電力制御装置1による処理手順を説明する。図5は、実施例1に係る最大電力制御装置による処理手順を示すフローチャートである。
上記してきたように、実施例1に係る最大電力制御装置1は、FET(Q1)12を短絡し、太陽電池10の短絡電流を計測する。また、最大電力制御装置1は、太陽電池10の温度を計測する。また、最大電力制御装置1は、計測した短絡電流と計測した温度とを用いて、太陽電池10の出力電力が最大となる最大電力点における太陽電池10の電圧値を導出する。そして、最大電力制御装置1は、導出した電圧値の電圧が太陽電池10から出力されるように、FET(Q2)13をスイッチング制御する。
さて、これまで本発明の実施例1について説明してきたが、本発明は上記した実施例1以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
実施例1においては、最大電力制御装置1が、太陽電池10の最大電力点における電圧値を導出する手法を説明してきた。しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。最大電力制御装置1が、太陽電池10の最大電力点における電流値を導出する手法にも、本発明を同様に適用することができる。この場合には、最大電力制御装置1は、太陽電池10の短絡電流を計測する電流計測部21と、計測した短絡電流を用いて太陽電池10の出力電力が最大となる最大電力点における太陽電池10の電流値を導出する最大電力点電流導出部と、導出した電流値の電流が太陽電池10から出力されるように、太陽電池からの出力をスイッチング制御するスイッチング制御部33bとを備える。
また、実施例1においては、最大電力点電圧記憶部32が、太陽電池10の短絡電流と温度との組合せと予め計算された最大電力点電圧との対応表を記憶しており、最大電力点電圧導出部31が、最大電力点電圧記憶部32の対応表を参照することで、最大電力点電圧を導出する手法を説明してきた。しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。例えば、最大電力制御装置1は、太陽電池10のI−V特性を示す計算式を記憶していてもよい。すなわち、最大電力点電圧導出部31は、電流計測部21から通知された短絡電流と温度計測部22から通知された温度とをI−V特性を示す計算式に代入し、計算式を計算することで、太陽電池10の最大電力点電圧をその都度導出してもよい。この手法によれば、最大電力制御装置1は、太陽電池10の最大電力点電圧をより精度良く導出することが可能になる。
また、実施例1においては、短絡制御部33aが太陽電池10を短絡するタイミングとして、1分毎などの定期的なタイミングを想定してきた。しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。例えば、短絡制御部33aは、太陽電池10からの入力電流が想定値を逸脱した時(例えば、短絡電流5.0Aならば4.8±0.3Aを逸脱した時)に、太陽電池10を短絡してもよい。太陽電池10を短絡している間は蓄電池17を充電することができないので、想定値を逸脱した時に太陽電池10を短絡する手法の方が、定期的なタイミングで短絡する手法よりも効率的であるといえる。もっとも、想定値を逸脱した時に太陽電池10を短絡する手法を用いる場合においては、デューティー比の調整中、目標値に到達する前に逸脱と判定してしまうことがないように、スイッチング制御を開始してから目標値に到達するまで(1秒未満)逸脱の判定を行わないようにする。
また、実施例1においては、FET(Q1)12を用いる手法を説明してきたが、本発明はこれに限られるものではなく、FET(Q1)12の代わりに、他のスイッチ(例えば、リレーなど)を用いることもできる。すなわち、FET(Q1)12は、スイッチング制御によるスイッチング動作をするわけではなく、太陽電池10の短絡電流を計測する時に『ON』の状態に制御されるだけである。このため、他のスイッチで代用することもできる。
また、明細書や図面で示した処理手順(図5など)、具体的名称(図1〜図5など)、各種のデータやパラメータを含む情報(図3など)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。また、図示した最大電力制御装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。また、最大電力点電圧導出部31、最大電力点電圧記憶部32、FET制御部33は、一つのマイクロプロセッサ上で、ソフトウェア処理によって行うことでもよい。
10 太陽電池
11 抵抗
12 FET(Q1)
13 FET(Q2)
14 ダイオード
15 コイル
16 コンデンサ
17 蓄電池
18 負荷
21 電流計測部
22 温度計測部
23 電圧計測部
30 制御部
31 最大電力点電圧導出部
32 最大電力点電圧記憶部
33 FET制御部
33a 短絡制御部
33b スイッチング制御部
Claims (8)
- 太陽電池の出力電力が最大となるように制御する最大電力制御装置であって、
前記太陽電池の短絡電流を計測する短絡電流計測手段と、
前記太陽電池の温度を計測する温度計測手段と、
前記短絡電流計測手段によって計測された短絡電流と前記温度計測手段によって計測された温度とを用いて、前記太陽電池の出力電力が最大となる最大電力点における当該太陽電池の電圧値を導出する最大電力点導出手段と、
前記最大電力点導出手段によって導出された電圧値の電圧が前記太陽電池から出力されるように、当該太陽電池からの出力をスイッチング制御するスイッチング制御手段と、
を備えたことを特徴とする最大電力制御装置。 - 前記最大電力点における太陽電池の電圧値を当該太陽電池の短絡電流と温度との組合せに対応づけて記憶する最大電力点電圧記憶手段をさらに備え、
前記最大電力点導出手段は、前記短絡電流計測手段によって計測された短絡電流と前記温度計測手段によって計測された温度とを用いて前記最大電力点電圧記憶手段を参照し、当該短絡電流と当該温度との組合せに対応づけて記憶されている電圧値を、前記最大電力点における太陽電池の電圧値として導出することを特徴とする請求項1に記載の最大電力制御装置。 - 前記最大電力点における太陽電池の電圧値を当該太陽電池の短絡電流と温度とから計算する計算式を記憶する最大電力点計算式記憶手段をさらに備え、
前記最大電力点導出手段は、前記短絡電流計測手段によって計測された短絡電流と前記温度計測手段によって計測された温度とを前記最大電力点計算式記憶手段によって記憶された計算式に代入し、当該計算式を計算することで、前記最大電力点における太陽電池の電圧値を導出することを特徴とする請求項1に記載の最大電力制御装置。 - 太陽電池の出力電力が最大となるように制御する最大電力制御方法であって、
前記太陽電池の短絡電流を計測する短絡電流計測工程と、
前記太陽電池の温度を計測する温度計測工程と、
前記短絡電流計測工程によって計測された短絡電流と前記温度計測工程によって計測された温度とを用いて、前記太陽電池の出力電力が最大となる最大電力点における当該太陽電池の電圧値を導出する最大電力点導出工程と、
前記最大電力点導出工程によって導出された電圧値の電圧が前記太陽電池から出力されるように、当該太陽電池からの出力をスイッチング制御するスイッチング制御工程と、
を含んだことを特徴とする最大電力制御方法。 - 太陽電池の出力電力が最大となるように制御する最大電力制御装置であって、
前記太陽電池からの入力電流が想定値を逸脱したと判定した場合に太陽電池を短絡する短絡制御手段と、
前記太陽電池の短絡電流を計測する短絡電流計測手段と、
前記短絡電流計測手段によって計測された短絡電流を用いて、前記太陽電池の出力電力が最大となる最大電力点における当該太陽電池の電流値を導出する最大電力点導出手段と、
前記最大電力点導出手段によって導出された電流値の電流が前記太陽電池から出力されるように、当該太陽電池からの出力をスイッチング制御するスイッチング制御手段とを備え、
前記短絡制御手段は、前記想定値を逸脱したと一旦判定すると、前記スイッチング制御が開始されてから前記電流値の電流が前記太陽電池から出力された後に、前記想定値を逸脱するか否かの判定を再開することを特徴とする最大電力制御装置。 - 前記最大電力点における太陽電池の電流値を当該太陽電池の短絡電流に対応づけて記憶する最大電力点電流記憶手段をさらに備え、
前記最大電力点導出手段は、前記短絡電流計測手段によって計測された短絡電流を用いて前記最大電力点電流記憶手段を参照し、当該短絡電流に対応づけて記憶されている電流値を、前記最大電力点における太陽電池の電流値として導出することを特徴とする請求項5に記載の最大電力制御装置。 - 前記最大電力点における太陽電池の電流値を当該太陽電池の短絡電流から計算する計算式を記憶する最大電力点計算式記憶手段をさらに備え、
前記最大電力点導出手段は、前記短絡電流計測手段によって計測された短絡電流を前記最大電力点計算式記憶手段によって記憶された計算式に代入し、当該計算式を計算することで、前記最大電力点における太陽電池の電流値を導出することを特徴とする請求項5に記載の最大電力制御装置。 - 太陽電池の出力電力が最大となるように制御する最大電力制御方法であって、
前記太陽電池からの入力電流が想定値を逸脱したと判定した場合に太陽電池を短絡する短絡制御工程と、
前記太陽電池の短絡電流を計測する短絡電流計測工程と、
前記短絡電流計測工程によって計測された短絡電流を用いて、前記太陽電池の出力電力が最大となる最大電力点における当該太陽電池の電流値を導出する最大電力点導出工程と、
前記最大電力点導出工程によって導出された電流値の電流が前記太陽電池から出力されるように、当該太陽電池からの出力をスイッチング制御するスイッチング制御工程とを含み、
前記短絡制御工程は、前記想定値を逸脱したと一旦判定すると、前記スイッチング制御が開始されてから前記電流値の電流が前記太陽電池から出力された後に、前記想定値を逸脱するか否かの判定を再開することを特徴とする最大電力制御方法。
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