JP5046866B2 - Icタグのキャップへの取り付け方法 - Google Patents

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Description

本発明は、製品情報が記憶されたICタグをキャップに取り付ける方法に関する。
従来、各種の製品には、製造年月日、製造・販売者名、使用期限などの製品情報を表示したバーコードが広く利用されている。ところで、バーコードは、コード化された情報をリーダーで読取るため、バーコードの印刷面を平面とする必要があり、このため、ボトルやキャップなどの包装材料の分野では、バーコードの印刷面が制限され、また、コード化できる情報量も限られたものとなってしまうという問題がある。
そこで、最近では、ICタグを用いた情報表示の技術が利用されるようになってきた。ICタグとは、RFID(Radio Frequency Identification)とも呼ばれるものであり、所定の情報が記憶されたICチップを無線アンテナとともに樹脂やガラス等の誘電体材料に埋め込んでタグ(荷札)状に形成した超小型の通信端末である。このようなICタグは、無線通信により、ICチップに記憶された製品情報を読取るものであり、例えばICチップのメモリには、数百バイトのデータを記録することができ、多くの製品情報を記録できるという利点がある。また、ICタグは、非接触で記録された情報を読取ることができ、接触による摩耗などの問題もなく、さらには、商品の形態に併せた形状に加工したり、小型化、薄型化なども可能であるという利点がある。
このようなICタグに関して、特許文献1及び2には、キャップ頂板部(天板)にICタグをインサート成形などにより埋め込むことが提案されている。また、本出願人は、先に、キャップの頂板部にICタグを熱溶着(ヒートシール)により取り付けることを提案した(特願2007−74113号)。
特開2006−62716号公報 特開2005−321935号公報
しかしながら、上記の特許文献1,2で示されているICタグのキャップの取り付け方法或いは本出願人が提案している先願の取り付け方法の何れの方法においても、キャップに取り付けるICタグが著しく軽量で(通常、0.02g程度)且つ小片形状のものであるため、その取り扱いが難しく、インサート成形などに際しての成形型内の所定位置或いはヒートシールに際してのキャップ頂板部への所定位置へのICタグの固定を有効に行うことが困難であり、位置ずれなどを生じやすいばかりか、所定位置への固定を行う工程までにICタグを搬送する過程でICタグが飛散してしまうなどの問題もあり、生産性が極めて低いという問題があった。
従って、本発明の目的は、製品情報が記憶されたICタグの位置ずれ或いは飛散などを有効に回避でき、効率よくキャップに取り付けて固定することが可能なICタグのキャップへの取り付け方法を提供することにある。
本発明によれば、
ICチップと金属アンテナとの組み合わせからなるICユニットの複数が第1の熱可塑性樹脂基材シートの一方の表面に配列されて固定されているICタグウェブと、第2の熱可塑性樹脂基材シートとを用意する工程;
前記ICタグウェブを、これに固定されている各ICユニットを含むように順次打ち抜くことにより、第1の熱可塑性樹脂基材表面にICユニットが固定されているICタグを順次形成し、それぞれの打抜きと同時に、該ICタグが有する第1の熱可塑性樹脂基材を第2の熱可塑性樹脂基材シートの表面に順次熱接着して固定する工程;
前記第2の熱可塑性樹脂基材シートを、これに固定されている各ICタグを含むように順次円板形状に打ち抜くことにより、ICタグに第2の熱可塑性樹脂基材が固定されているタグ片を順次形成し、それぞれの打抜きと同時に、打ち抜かれた円板形状のタグ片を、第2の熱可塑性樹脂基材が外面側となるようにしてキャップの頂板部上面に順次装填し、仮固定する工程;
次いで、第2の熱可塑性樹脂基材をキャップの頂板部の上面に熱溶着することにより、前記ICタグを第2の熱可塑性樹脂基材を介してキャップの頂板部に一体化させる工程;
とからなることを特徴とするICタグのキャップへの取り付け方法が提供される。
本発明の方法においては、以下の手段を採用することが好適である。
(1)第1の熱可塑性樹脂基材シートがポリエチレンテレフタレートからなり、第2の熱可塑性樹脂基材シートがポリオレフィンからなること。
(2)前記キャップの頂板部の上面の外周縁部分には、段差面が環状に形成されており、該段差面の内側領域が外側領域よりも低い面となっており、該段差面の内側領域に、第2の熱可塑性樹脂基材シートから打ち抜かれたタグ片が装填されること。
(3)第2の熱可塑性樹脂基材シートから打抜かれたタグ片を、第2の熱可塑性樹脂基材の外周端面が前記段差面に密着するようにして前記段差面の内側部分に嵌め込むことにより、タグ片のキャップ頂板部上面への装填、或いは装填と仮固定とが行われること。
(4)前記段差面の上端部分に内方に突出しているアンダーカットが形成されており、該アンダーカットによる第2の熱可塑性樹脂基材外周縁部の係止によってタグ片の仮固定が行われること。
(5)前記キャップ頂板部上面の段差面の内側領域には、該段差面の下端に連なり且つ内方に延びている環状フランジ部と、該環状フランジ部の内周縁に連なる凹部とを備えており、前記タグ片は、その周縁部分が該環状フランジ部に対面するように装填されること。
(6)前記第2の熱可塑性樹脂基材シートの打抜きは、第2の熱可塑性樹脂基材が第1の熱可塑性樹脂基材の外周縁からはみ出すようにして行われ、該第2の熱可塑性樹脂基材のはみ出し部分が、キャップの頂板部の上面に対面するようにタグ片が装填され、該はみ出し部分で第2の熱可塑性樹脂基材がキャップの頂板部上面に熱溶着されること。
(8)前記第2の熱可塑性樹脂基材シートを間欠送りし、該第2の熱可塑性樹脂基材シートと同期して前記ICタグウェブを間欠送りしながら、該ICタグウェブの打抜きによるICタグの形成及び該ICタグの第2の熱可塑性樹脂基材シートへの熱接着による固定を行うこと。
(9)前記第2の熱可塑性樹脂基材シートの間欠送りと同期してキャップを間欠送りし、該第2の熱可塑性樹脂基材シートへのICタグの熱接着に引き続いて、第2の熱可塑性樹脂基材シートの打抜きによるICタグ片の形成及び該ICタグ片のキャップ頂板部への装填を行うこと。
(10)頂板部上面にICタグ片が装填されているキャップを間欠送りしながら、該ICタグ片が有する第2の熱可塑性樹脂基材を、キャップの頂板部上面にスポット的に熱接着することにより、ICタグ片の仮固定を行うこと。
(11)ICタグ片が仮固定されているキャップを、連続送り工程に導入し、該キャップを連続送りしながら、ICタグ片が有する第2の熱可塑性樹脂基材をキャップの頂板部上面に熱溶着して前記ICタグをキャップの頂板部に一体化させること。
本発明の方法においては、ICタグは、ICチップと金属アンテナとからなるICユニットが第1の熱可塑性樹脂製基材(一般にポリエチレンテレフタレート)に接着剤等により固定されているものであり、このICタグにヒートシール用の第2の熱可塑性樹脂製基材(一般にポリプロピレン等のポリオレフィン)を固定し、この第2の熱可塑性樹脂基材をキャップの頂板部上面に熱溶着することによってICタグをキャップに一体的に取り付けるものであるが、ICタグへの第2の熱可塑性樹脂基材の固定及びICタグが固定されている第2の熱可塑性樹脂製基材のキャップへの装填までの工程において、ICタグは単独で取り扱われず、このため、搬送過程でのICタグの飛散などの不都合を有効に回避することができる。
例えばICユニットの複数が配列して固定されたICタグウェブの形態で、個々のICユニット毎に打抜きが行われ、搬送工程を挟むことなく、その打抜きと同時に打ち抜かれたICタグが順次第2の熱可塑性樹脂基材のシートに熱接着されて多数のICタグが第2の熱可塑性樹脂基材のシートに固定される。さらに、このシートからICタグ毎に順次打抜きが行われ、やはり、搬送工程を挟むことなく、打抜きと連続して、ICタグが固定された第2の熱可塑性樹脂基材からなるICタグ片がキャップの頂板部に装填される。即ち、ICタグをキャップに装填するまでの過程で、軽量で且つ小片形状のICタグは単独で取り扱われず、複数のICタグを固定したウェブ乃至シートの形態で取り扱われることとなり、従って、ICタグが飛散するという不都合は有効に回避されるのである。
また、キャップの頂板部にICタグ片を装填したときにも、直ちにICタグ片は仮固定され、仮固定された後にキャップ頂板部に熱溶着されるため、ICタグが熱溶着によりキャップ頂板部に一体化されるまでの間に、ICタグ片がキャップ頂板部から外れてしまったり、位置ずれを生じるなどの不都合も有効に回避できる。
このように、本発明によれば、軽量で且つ小片形状のICタグの取り扱いが容易であり、ICタグの飛散や位置ずれなどを生じることなく、効果的にICタグをキャップの頂板部に取り付けることができる。
本発明を、以下、添付図面に示す具体例に基づいて説明する。
図1は、本発明によりキャップに取り付けられるICタグの構造を示す側断面図(a)及び平面図(b)であり、
図2は、図1のICタグが取り付けられるキャップの構造を、取り付けられたICタグと共に示す半断面側面図であり、
図3は、ICタグをキャップに取り付けるまでのプロセスの概略を示す図であり、
図4は、図3におけるICタグの打抜きシール工程を説明するための図であり、
図5は、図3におけるICタグのキャップへの装填工程の一例を示す図であり、
図6は、図3におけるICタグのキャップへの仮固定工程を説明する図であり、
図7は、図3における熱溶着工程を説明する図である。
<ICタグの構造>
図1(a)及び図1(b)を参照して、ICタグ(全体として10で示す)は、第1の熱可塑性樹脂からなる円板形状のフィルム1の上面に金属製アンテナ3及びICチップ5が固定された構造を有しているが、このようなICタグ10をキャップに取り付けるために、第1の熱可塑性樹脂フィルム1の裏面には、第2の熱可塑性樹脂からなるフィルム6が接着されている。
第1の熱可塑性樹脂は、この上に所定形状の金属製アンテナ3を形成する際の加熱やエッチング或いはICチップ5を固定するための加圧、加熱などに際しての劣化を回避するに好適な耐熱性、耐薬品性、強度等を有するものであり、一般に、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル樹脂からなり、かかる第1の熱可塑性樹脂からなるフィルム1の厚みは、通常、7乃至100μm程度である。
金属製アンテナ3は、通常、アルミニウム、銅、銀、金などの低抵抗金属の薄膜(厚みが5乃至50μm程度)からなるものであり、所定のパターン形状を有しており、信号の送受信に使用される。かかる金属製アンテナ5は、一般に、金属箔を、熱接着、或いは必要により適当な接着剤を用いて接着により第1の熱可塑性樹脂のフィルム3の表面に貼り付け、次いでエッチング等により所定形状に成形することにより形成されるものである。尚、必要により使用される接着剤としては、一般にポリオレフィン樹脂を不飽和カルボン酸またはその誘導体(例えば酸無水物)でグラフト変性した酸変性オレフィン樹脂やウレタン系、イソシアネート系、エポキシ系等の熱硬化型接着剤樹脂などが使用される。
ICチップ5は、フリップチップ実装などにより、上記のアンテナ3に導通するように設けられるものであり、このICタグ10が取り付けられるキャップ或いはキャップが取り付けられる容器の内容物等に関する情報が記憶されるものであり、上記のアンテナ3を介しての信号の送信により、所定の情報が記憶され、またアンテナ3を介してICタグ10に記憶された情報が読み取られるものである。
また、図1(a)に示されているように、上記のICチップ5は、一般に、ポリイミド、ビスマレイミド樹脂などの封止剤7により、封止されて保護されている。
第2の熱可塑性樹脂のフィルム6は、上記のICタグ10を後述するキャップの頂板部に熱溶着により強固に接着固定するために使用されるものである。従って、第2の熱可塑性樹脂としては、キャップを形成するポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィンに対して良好な熱接着性を有する樹脂素材、具体的には、ポリプロピレンやポリエチレンなどのキャップ樹脂素材と同様の樹脂が使用される。
さらに、図1(a)及び図1(b)から理解されるように、第2の熱可塑性樹脂のフィルム6は、一般に、第1の熱可塑性樹脂のフィルム1よりも径の大きな円板形状を有するものであり、第1の熱可塑性樹脂のフィルム1の周縁部から第2の熱可塑性樹脂フィルムの周縁部がはみ出している。即ち、このようにはみ出した部分6aの上面が、キャップの頂板部に熱溶着されることにより、ICタグ10は、キャップの頂板部に強固に固定される。
また、第2の熱可塑性樹脂のフィルム6を、第1の熱可塑性樹脂のフィルム1よりも大きな形状としてはみ出し部6aを形成することは必ずしも必要ではなく、第2の熱可塑性樹脂のフィルム6と第1の熱可塑性樹脂のフィルム1とが同じ大きさとすることもできる。このような場合にははみ出し部6aは形成されないが、このときには、第2の熱可塑性樹脂のフィルム6の外周端面6bをキャップの頂板部に熱溶着することにより、ICタグ10が固定される。
上記のような第2の熱可塑性樹脂のフィルム6は、はみ出し部6aを利用してキャップに固定する場合には、第1の熱可塑性樹脂フィルム1よりも数ミリ程度大径とするのがよい。また、第2の熱可塑性樹脂のフィルム6の厚みは、熱溶着により十分な熱接着が行われる程度の厚みであればよく、一般的には、300乃至1000μm程度の厚みであればよい。特に、外周端面6bで熱溶着する場合には、上記範囲でも比較的厚い方が好適である。
尚、上記のような第2の熱可塑性樹脂のフィルム6を使用せず、PETなどの第1の熱可塑性樹脂からなるフィルム1を直接キャップ頂板部に熱溶着させる場合には、第1の熱可塑性樹脂とキャップ素材との熱接着性が乏しいため、ICタグ10をキャップ頂板部にしっかりと固定することができず、容易にICタグの脱落を生じてしまい、ICタグ10の効果的な利用ができなくなってしまう。
<キャップの構造>
上記のようなICタグ10が取り付けられるキャップを示す図2において、全体として20で示すこのキャップは、一般にポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンからなるものであり、頂板部21と、頂板部21の周縁部から降下しているスカート壁23とから成っている。
スカート壁23の内面には、このキャップ20が装着される容器の口部70の外面に設けられている螺条71と螺子係合する螺条25が形成されており、スカート壁23の下端には、破断可能なブリッジ27を介してタンパーエビデント(TE)バンド29が設けられており、TEバンド29の内面には、上向きのフラップ片30が間欠的に周状に形成されている。
即ち、このキャップ20は螺条25による螺子係合によって容器口部70に装着され、容器口部70に装着されたキャップ20を、開栓方向に回転させることにより容器口部70から取り除かれるが、開栓に際して、TEバンド29の内面に形成されているフラップ片30が容器口部70の外面に形成されている顎部73と係合し、TEバンド29の上昇が制限され、ブリッジ27が破断してスカート壁23から切り離される。この結果、TEバンド29が切り離されているという事実から、一般の需要者は、キャップ20が容器口部70から一旦取り除かれたという事実を認識することができるのである。
尚、図2の例では、スカート壁23の下端面には、第1のストッパー片31が適当な間隔で形成され、TEバンド29の上端面には、第2のストッパー片33が、第1のストッパー片33の間に位置するようにして適当な間隔で設けられている。即ち、第1のストッパー片31は、閉栓方向側に側面が直立した面となっており、このキャップ20を容器口部70に装着する際、第1のストッパー片31の直立した側面がTEバンド29の上面に設けられた開栓方向側の側面が直立しているストッパーの該直立面に当接し、これにより、スカート壁23とTEバンドとが一体的に閉栓方向に回転し、閉栓時におけるブリッジ27の破断が有効に回避されるようになっている。また、第2のストッパー片33の上端面はフラットな面となっており、閉栓に際して、この面がスカート壁23の下端面に当接することにより、TEバンド29の上端面とスカート壁23の下端面との間に一定の間隔が保持されるようになっており、これによって、閉栓時におけるブリッジ27の破断が有効に防止されるような構造となっている。勿論、本発明は、このようなストッパー片31,33が形成されているキャップに限定されるものではなく、これらストッパー片が形成されていないキャップに本発明を適用することは可能である。
頂板部21の上面の外周縁部21aの内側には、環状フランジ部35と、環状フランジ部35の内周縁に連なっている凹部37とが形成されており、外周縁部21aと環状フランジ部35の境界部分には段差面40が環状に形成されている。
上記の凹部37は、環状フランジ部35の内周縁に連なっている側壁部37aと側壁部37aの下端を閉じている底部37bとから形成されており、図示されているように、側壁部37aの外面側は外方に若干膨出している。一方、環状フランジ部35の内面には、アウターリング39が形成されており、アウターリング39と側壁部37aの付け根部分との間に環状の小突起50が形成されている。
即ち、前述した螺子係合によりキャップ20を容器口部70に装着したとき、容器口部70の上方部分の内面が側壁部37aの外面に密着し、容器口部70の上端部分の外面側がアウターリング39の内面に密着し、かつ容器口部70の上端面が小突起50に密接し、これにより、良好なシールが確保されるものである。
本発明においては、前述したICタグ10が頂板部21の上面の外周縁部21aの内側(即ち、段差面40の内側であり、環状フランジ部35及び凹部37が形成されている部分)に嵌めこめられ、且つICタグ10の第2の熱可塑性樹脂フィルム6のはみ出し部6aが、上記環状フランジ部35の上面に、ICチップ5が下側となるようにして熱溶着される。これにより、ICタグ10がしっかりと頂板部21に固定され、凹部37はICタグ10により覆われた構造となっている。
上記のような構造では、ICタグ10のICチップ5側が外部に露出していないため、その破損を有効に防止することができる。また、容器内に水或いは水分を含む液体が収容されているような場合には、凹部37の形成により、ICタグ10と容器内容液との直接の接触が確実に防止されるばかりか、ICタグ10の信号伝送面(アンテナ3が形成されている部分)と凹部37の底部37bとの間に一定の間隔dが確保されているため、容器内容液に含まれる水分による信号の伝送の妨害を有効に回避し、このキャップ20が容器口部70に装着されている状態でのICタグ10(ICチップ5)への信号の送信或いはICタグ10からの信号の受信を確実に行なうことができ、製品情報の入力や出力を容器内容液によって妨害されない構造となっている。
上述した凹部37の大きさは、凹部37の底部37bに水が接触している状態でのICタグ10への信号の伝送が水により妨害されない程度のものとすればよく、例えば信号の周波数やアンテナ3のパターンなどによっても異なるが、一般に凹部37の深さ(前述した間隔d)が7mm以上となるように設定されていればよい。
尚、キャップ20が、固形物など、水分によるICタグへの信号の送受信を妨害しないような内容物が収容された容器に使用されるような場合には、上記のような凹部37を形成する必要はない。このような場合には、環状の段差面40の内側は、一様にフラットな面となっていってよく、また、その下側には、側壁部37aの代わりにインナーリングが形成され、このインナーリングにより容器口部70が嵌合固定されることなる。
また、上述したICタグ10が熱溶着される環状フランジ部35の上面には、その外周縁部分に環状の段差面40が形成されているが、この段差面40は、ICタグ10の第2の熱可塑性樹脂のフィルム6の厚みに相当する大きさを有するものであり、これにより、後述するICタグの装填を嵌合により効果的に行うことができ、しかも、ICタグ10が取り付けられたキャップ20の上端面を滑らかなフラットな面とし、キャップ20の外観を良好に保持することができる。
さらに、前述したICタグ10において、熱可塑性樹脂フィルム6を第1の熱可塑性樹脂フィルム1と同径とし、はみ出し部6aを形成しないような場合には、第2の熱可塑性樹脂のフィルム6の外周端面6bが段差面40と密着し、この部分での熱溶着により、ICタグ10がキャップ10の頂板部21に取り付けられることとなる。
また、上述した図2の例において、第1の熱可塑性樹脂フィルム1や金属アンテナ3は、環状フランジ部35から離れた部分に位置しているが、これらの部材を環状フランジ面35と対面するような位置に存在せしめることも可能である。
<ICタグのキャップへの取り付け>
本発明のICタグ取り付け方法の工程を示す図3を参照して、この方法では、先ず、ICタグウェブ100とヒートシール用熱可塑性樹脂基材シート103を用意する。
ICタグウェブ100は、第1の熱可塑樹脂からなる基材シート101(以下、単に第1の基材シートと呼ぶ)の一方の表面に、ICチップ5と金属製アンテナ3との組み合わせからなるICユニット102の複数が配列されて固定されているものであり、第1の基材シート101は、前述した第1の熱可塑性樹脂のフィルム1に相当する。このICタグウェブ100は、一般にロール105に巻かれた状態で市販されている。
また、ヒートシール用熱可塑性樹脂基材シート(以下、単に第2の基材シートと呼ぶ)103は、前述した第2の熱可塑性樹脂のフィルム6に相当するものである。
本発明においては、第2の基材シート103をロール107に巻回し、このロール107に巻かれた第2の基材シート103を間欠送りし、複数のガイドロール109を介して、巻き取りロール110によって巻き取り、第2の基材シート103の間欠送りの間に、打抜きシール工程及び打抜き装填工程が配設される。
打抜きシール工程では、ICユニット102を含むようにして、ICタグウェブ100の打抜きを順次行い、この打抜きに連続して、その打抜き片(ICタグに相当)を第2の基材シート103上に熱接着する。即ち、ロール105から、ICタグウェブ100を、複数のガイドロール113を介して巻き取りロール115によって間欠的に巻き取りながら、打抜き及び打抜き片の第2の基材シート103への熱接着が連続して、ICユニット102毎に順次行われるのである。
この打抜きシール工程を説明するための図4を併せて参照すると、この工程では、間欠送りされる第2の基材シート103が、支持台200上で停止して保持される(図4(a)参照)。また、停止している第2の基材シート103の上には、第1のガイド(ダイセット)201が位置固定され、さらに、その上に第2のガイド203が配置されており、その上には、打抜き用の中空ポンチ205が上下動可能に配置され、さらに、この中空ポンチ205の内部を通過し得るようにしてヒートシールヘッド207が上下動可能に配置されている。尚、ガイド201及び203には、それぞれ、中空ポンチ205が貫通し得る開口201a,203aがそれぞれ形成されており、開口201a及び203aは、上下に重なるように整合している。
図4(a)から理解されるように、第2の基材シート103が支持台200上で停止した状態では、ICタグウェブ100は、第2の基材シート103の上部において、第1のガイド201と第2のガイド203との間の位置で停止している。この場合、ICタグウェブ100の上面にICユニット102が位置するように間欠送りされており、開口201a及び203aの間となる位置にICユニット102が位置するように、間欠送りが制御されている。(尚、図では、ICユニット102は省略されている。)
上記のように、ICタグウェブ100と第2の基材シート103とは同期して間欠送りされ、ICタグウェブ100と第2の基材シート103とが停止した状態で、中空ポンチ205及びヒートシールヘッド207が降下し、先ず、中空ポンチ205がガイド203の開口203aを貫通して降下し、ICタグウェブ100の打抜きが行われ、ICユニット102を上側にした状態でICタグ10(打抜き片)が打抜かれることとなる(図4(b)参照)。
上記のようにして打抜きが行われると、中空ポンチ205は停止するが、ヒートシールヘッド207は、さらに降下してヒートシールが行われる(図4(c)参照)。即ち、ヒートシールヘッド207は、中空ポンチ205の内部を貫通して降下し、打抜かれたICタグ10を下方に押し出しながらガイド201の開口201aを貫通して降下し、第2の基材シート103にICタグ10を圧着しながらヒートシールヘッド207による加熱を行い、これにより、第2の基材シート103がICタグ10の第1の基材シート101に熱接着され、第2の基材シート103にICタグ10が固定されることとなる。
また、打抜き後のICタグウェブ100(第1の基材シート101)は、巻き取りロール115により巻き取られて回収される。
上記のようにしてICタグ10の打抜き及び第2の基材シート103上へのICタグ10の熱接着が、ICタグウェブ100のICユニット102のそれぞれについて順次行われ、第2の基材シート103には、複数のICタグ10が配列されて固定されることとなる。即ち、図3において、打抜きシール工程を通過した第2の基材シート103の上面には、複数のICタグ10が配列されて固定されたものとなっている。
本発明においては、上記のようにしてICタグウェブ100からのICタグ10の打抜き及び第2の基材シート103上へのICタグ10の熱接着が、搬送工程を挟むことなく同時に行われるため、この工程で打抜かれたICタグ10が飛散するなどの不都合は有効に防止されている。
再び図3に戻って、上記のようにして複数のICタグ10が表面に配列されて固定されている第2の基材シート103は、巻き取りロール110によって間欠的に巻き取られ、複数のガイドロール109を介して、打抜き装填工程に間欠的に搬送される。
尚、図3には示されていないが、打抜きシール工程から打抜き装填工程の間に、第2の基材シート103は、複数のガイドロール109によって反転されている。即ち、打抜き装填工程に導入される第2の基材シート103は、その下側に、ICタグ10が固定された状態となっている。
かかる打抜き装填工程では、第2の基材シート103の上方に中空のガイド300が位置固定されており、さらに、その上に打抜き用の中空ポンチ301が上下動可能に配置され、さらに、この中空ポンチ301の内部を通過し得るようにして押し込みポンチ303が上下動可能に配置されている。
また、第2の基材シート103の下側には、中空のダイセット305が位置固定されており、さらに、その下側には、間欠回転する支持テーブル307が配置されており、この支持テーブル307上には、前述した構造を有するキャップ20が吸引等により保持されており、第2の基材シート103の間欠送りと同期して、ダイセット305の下側の所定位置にキャップ20が供給されるようになっている。
この打抜き装填工程を説明するための図5を図3と共に参照して、この工程に導入される前に、キャップ10にアダプタ310が被せられる(図5(a)参照)。
このアダプタ310は、キャップ10の頂板部の上面に打抜かれたICタグ10を位置ずれすることなく装填するためのものであり、キャップ10の頂板部の上面が開放されるように開口311を有しており、その上端部は、下向き且つ内方に傾斜したテーパー面311aとなっている。また、このアダプタ310には、後述するスポット溶着による仮固定を行うための切欠き313が形成されている。
即ち、上記のアダプタ310が被せられたキャップ10がダイセット305の下側で停止し、この状態で中空ポンチ301がガイド300の開口内を通って降下して第2の基材シート10からICタグ10が円板形状に打抜かれる。打抜かれたタグ片は、図3に示されているように、第2の基材103がICタグ10に接着固定されているものであり、第2の基材103の周縁部が第1の基材101の周縁部からはみ出した状態となっており、この第2の基材103の径は、キャップ20の段差面40の径と実質上同一の大きさを有している。
打抜かれたタグ片(ICタグ10)は、ダイセット305の下側に設けられている爪305aによってダイセット305の下側に一時的に保持される(図5(b)参照)。
次いで、この状態で、押し込みポンチ303及びダイセット305の開口を通って降下し、打抜かれたタグ片(ICタグ10)をキャップ20の頂板部(段差面40の内側)に押し込んで装填する(図5(c)参照)。このようにして、ICタグ10のICユニット102をキャップ側に対面させ、第2の基材シート103を外面側とし且つ第1の基材101からはみ出している第2の基材103の周縁部分がキャップ頂板部の環状フランジ部35に対面するようにしてICタグ10が装填されることとなる。即ち、アダプタ310に形成されているテーパー面311aによって、打ち抜かれたICタグ10は位置ずれすることなく、上記の位置にスムーズに装填されることとなる。
上記のようにしてICタグ10の打抜き及び装填が行われた後、押し込みポンチ303や中空ポンチ301は上昇し、ICタグ10が打抜かれている第2の基材シート103は、巻き取りロール110によって巻き取られて回収され、タグ片(ICタグ10)が装填されたキャップ20は、アダプタ310が被せられたままの状態で、支持テーブル307の間欠回転により、次の仮固定工程に間欠送りされる。
本発明においては、上記のようにしてICタグ10の第2の基材シート103からの打抜き及びキャップ20への装填が、搬送工程を挟むことなく、同時に行われるため、前述した打抜きシール工程から打抜き装填工程にかけても、ICタグ10の取り扱いが問題となることは無く、軽量のICタグ10の飛散を確実に防止することができる。
上記の打抜き装填工程において、キャップ10の頂板部21の上面に装填されたタグ片は、環状面40の内側に嵌め込まれているため、一応、仮固定された状態にある。しかるに、このような嵌合のみでは仮固定が不十分なことがある。このような場合には、図5(c)に示されているように、キャップ20の頂板部21の周縁部の内側上端(段差面40の上端)に内方に突出したアンダーカット320を形成しておくこともでき、このようなアンダーカット320を形成した場合には、装填されたICタグ10はアンダーカット320によって係止されてしっかりと固定される。
また、本発明では、上記のようにして打抜き装填工程でタグ片の装填と仮固定を同時に行うこともできるが、打抜き装填工程の次に仮固定工程を設けることが好適である。
即ち、図3において、タグ片が装填されたキャップ20は、支持テーブル307の間欠回転によって仮固定工程に導入され、スポット溶着により、ICタグ10の仮固定が行われる。
この仮固定工程を説明するための図6を参照して、打抜き装填工程とは別個に設けられた仮固定工程では、支持テーブル307上に支持され、且つアダプタ310が被せられているキャップ20の上方から、先端に細長い棒状の仮溶着ヘッド350を備えたシールロッド351が降下し、この仮溶着ヘッド350がアダプタ310に形成されている切欠き313を通って、キャップ頂板部21の環状フランジ部35に対面しているICタグ10の第2の基材103の周縁部分に圧接され、この部分を加熱することにより、第2の基材103がスポット的にキャップ頂板部21(環状フランジ部35)に熱溶着され、これによりICタグ10の仮固定が行われる。即ち、このようなスポット溶着は、全面的に熱溶着する場合に比して、極めて短時間(0.1秒程度)でよいばかりか、このような仮固定によって、以下の熱溶着工程でICタグ10を完全に固定するまでの間に、ICタグ10がキャップ20から脱落してしまうなどの不都合を有効に回避することができる。
上記の仮固定後には、アダプタ310が上昇してキャップ20から取り外され、再び、打抜き装填工程前のキャップに被せられることとなる。また、タグ片(ICタグ10)が仮固定されているキャップ20は、支持テーブル307の間欠回転により間欠送りされ、支持テーブル307から連続駆動している搬送ベルト360上に移され、この搬送ベルト360から中間テーブル361を介して連続回転テーブル363に移され、このテーブル363により連続送りされながら、最後の熱溶着工程でICタグの最終的な固定が行われる。
即ち、この熱溶着工程を説明するための図7を図3と共に参照して、この工程では、連続回転テーブル363と同期して移動し得るヒートシール部材370が、連続回転テーブル363の回転方向に沿って配置されている。
ヒートシール部材370には、下端に、ICタグ10に接着固定されている第2の基材103の周縁部に対応する形状のシールヘッド371を有しており、このヒートシール部材370が降下して、キャップ20に仮固定されているタグ片(ICタグ10)の第2の基材シート106の周縁部分に圧接され、この状態で、ヒートシール部材370がキャップ20と共に移動しながら、シールヘッド371による熱溶着が行われ、仮固定されているICタグ10の第2の基材106の周縁部分の全体がキャップ頂板部21の環状フランジ部35及び環状の段差面40に熱溶着され、完全に固定されることとなる。このときのシール時間は1秒程度である。
また、前述した打抜き装填工程において、第2の基材シート103(第2の熱可塑性樹脂フィルム6)をICタグ10の第1の基材101(第1の熱可塑性樹脂フィルム1)と同径に打ち抜いてはみ出し部を形成しないような場合においても、上記のような形状のシールヘッド371を用いてヒートシールをおこなうことにより、第2の基材103の外周端面(フィルムの端面6b)を環状の段差面40に押し付けて熱溶着させることができるため、ICタグ10をしっかりと固定することができる。
上記のようにして最終的な熱溶着が行われた後は、ヒートシール部材370は、上昇してキャップ20から離され、再び、次のキャップ20についての熱溶着が行われる。また、ICタグ10が完全に固定されたキャップ20は、連続回転する排出テーブル375に移され、このテーブル375から連続的に排出されて最終製品として捕集される。
このようにして、図2に示されているようなICタグ10がキャップ頂板部21の上面に固定されたICタグ付キャップが得られる。
尚、頂板部21に凹部37が形成されているキャップ20を例にとってICタグ10の取り付け方法を説明したが、このような凹部37が形成されていないキャップについても、同様にしてICタグ10の取付けを行うことができることは自明である。
上述した本発明のICタグの取り付け方法によれば、著しく軽量で取り扱い難いICタグを、飛散や位置ずれなどの不都合を生じることなく、効果的に且つ高い生産性でキャップの頂板部に取り付けることができる。
本発明によりキャップに取り付けられるICタグの構造を示す側断面図(a)及び平面図(b)。 図1のICタグが取り付けられるキャップの構造を、取り付けられたICタグと共に示す半断面側面図。 ICタグをキャップに取り付けるまでのプロセスの概略を示す図。 図3におけるICタグの打抜きシール工程を説明するための図。 図3におけるICタグのキャップへの装填工程の一例を示す図。 図3におけるICタグのキャップへの仮固定工程を説明する図。 図3における熱溶着工程を説明する図。
符号の説明
10:ICタグ
20:キャップ
21:キャップ頂板部
100:ICタグウェブ
101:第1の熱可塑性樹脂基材シート
102:ICユニット
103:第2の熱可塑性樹脂基材シート

Claims (11)

  1. ICチップと金属アンテナとの組み合わせからなるICユニットの複数が第1の熱可塑性樹脂基材シートの一方の表面に配列されて固定されているICタグウェブと、第2の熱可塑性樹脂基材シートとを用意する工程;
    前記ICタグウェブを、これに固定されている各ICユニットを含むように順次打ち抜くことにより、第1の熱可塑性樹脂基材表面にICユニットが固定されているICタグを順次形成し、それぞれの打抜きと同時に、該ICタグが有する第1の熱可塑性樹脂基材を第2の熱可塑性樹脂基材シートの表面に順次熱接着して固定する工程;
    前記第2の熱可塑性樹脂基材シートを、これに固定されている各ICタグを含むように順次円板形状に打ち抜くことにより、ICタグに第2の熱可塑性樹脂基材が固定されているタグ片を順次形成し、それぞれの打抜きと同時に、打ち抜かれた円板形状のタグ片を、第2の熱可塑性樹脂基材が外面側となるようにしてキャップの頂板部上面に順次装填し、仮固定する工程;
    次いで、第2の熱可塑性樹脂基材をキャップの頂板部の上面に熱溶着することにより、前記ICタグを第2の熱可塑性樹脂基材を介してキャップの頂板部に一体化させる工程;
    とからなることを特徴とするICタグのキャップへの取り付け方法。
  2. 第1の熱可塑性樹脂基材シートがポリエチレンテレフタレートからなり、第2の熱可塑性樹脂基材シートがポリオレフィンからなる請求項1に記載の方法。
  3. 前記キャップの頂板部の上面の外周縁部分には、段差面が環状に形成されており、該段差面の内側領域が外側領域よりも低い面となっており、該段差面の内側領域に、第2の熱可塑性樹脂基材シートから打ち抜かれたタグ片が装填される請求項1に記載の方法。
  4. 第2の熱可塑性樹脂基材シートから打抜かれたタグ片を、第2の熱可塑性樹脂基材の外周端面が前記段差面に密着するようにして前記段差面の内側部分に嵌め込むことにより、タグ片のキャップ頂板部上面への装填、或いは装填と仮固定とが行われる請求項3に記載の方法。
  5. 前記段差面の上端部分に内方に突出しているアンダーカットが形成されており、該アンダーカットによる第2の熱可塑性樹脂基材外周縁部の係止によってタグ片の仮固定が行われる請求項3または4に記載の方法。
  6. 前記キャップ頂板部上面の段差面の内側領域には、該段差面の下端に連なり且つ内方に延びている環状フランジ部と、該環状フランジ部の内周縁に連なる凹部とを備えており、前記タグ片は、その周縁部分が該環状フランジ部に対面するように装填される請求項4または5に記載の方法。
  7. 前記第2の熱可塑性樹脂基材シートの打抜きは、第2の熱可塑性樹脂基材が第1の熱可塑性樹脂基材の外周縁からはみ出すようにして行われ、該第2の熱可塑性樹脂基材のはみ出し部分が、キャップの頂板部の上面に対面するようにタグ片が装填され、該はみ出し部分で第2の熱可塑性樹脂基材がキャップの頂板部上面に熱溶着される請求項1乃至6の何れかに記載の方法。
  8. 前記第2の熱可塑性樹脂基材シートを間欠送りし、該第2の熱可塑性樹脂基材シートと同期して前記ICタグウェブを間欠送りしながら、該ICタグウェブの打抜きによるICタグの形成及び該ICタグの第2の熱可塑性樹脂基材シートへの熱接着による固定を行う請求項1乃至7の何れかに記載の方法。
  9. 前記第2の熱可塑性樹脂基材シートの間欠送りと同期してキャップを間欠送りし、該第2の熱可塑性樹脂基材シートへのICタグの熱接着に引き続いて、第2の熱可塑性樹脂基材シートの打抜きによるICタグ片の形成及び該ICタグ片のキャップ頂板部への装填を行う請求項8に記載の方法。
  10. 頂板部上面にICタグ片が装填されているキャップを間欠送りしながら、該ICタグ片が有する第2の熱可塑性樹脂基材を、キャップの頂板部上面にスポット的に熱接着することにより、ICタグ片の仮固定を行う請求項1乃至9の何れかに記載の方法。
  11. ICタグ片が仮固定されているキャップを、連続送り工程に導入し、該キャップを連続送りしながら、ICタグ片が有する第2の熱可塑性樹脂基材をキャップの頂板部上面に熱溶着して前記ICタグをキャップの頂板部に一体化させる請求項1乃至10の何れかに記載の方法。
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