JP5046786B2 - 擬似重低音生成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、スピーカで再生が困難な帯域の低音を擬似的に感じさせる擬似重低音生成装置に関するものである。
近年、液晶DTVなどにおいては、筐体デザインが重視される傾向にあり、スリムなものが受け入れられている。
そのため、搭載されるスピーカについても小型化される傾向にあるが、小形化に伴って十分な低音感を得ることが難しくなってきている。
低音感を出す技術として、音響心理的特徴の一つである“Missing fundamental”を利用する技術が知られている。
“Missing fundamental”は、2つ以上の周波数の音を同時に聴くと、周波数の差分の音が聴こえるように錯覚するというものである。
以下の特許文献1には、“Missing fundamental”を利用している擬似重低音生成装置が開示されている。
この擬似重低音生成装置では、スピーカの再生最低周波数f0以下の低音成分信号から高調波成分信号を生成し、その高調波成分信号を原音に加算するようにしている。
即ち、擬似重低音生成装置では、スピーカの再生最低周波数f0以下の低音成分信号をピークホールドすることで奇数次高調波成分信号を生成し、その奇数次高調波成分信号を半波整流することで偶数次高調波成分信号を生成している。
ピークホールドによる奇数次高調波成分信号の生成では、1サンプル前のサンプル値と現在のサンプル値を比較することで、出力するサンプル値が決まる。
例えば、現在のサンプル値がプラス側にある場合、現在のサンプル値が1サンプル前のサンプル値より小さければ、出力値が1サンプル前のサンプル値となり、現在のサンプル値が1サンプル前のサンプル値より大きければ、出力値が現在のサンプル値となる。
一方、現在のサンプル値がマイナス側にある場合、現在のサンプル値が1サンプル前のサンプル値より大きければ、出力値が1サンプル前のサンプル値となり、現在のサンプル値が1サンプル前のサンプル値より小さければ、出力値が現在のサンプル値となる。
このため、サンプル値の符号が反転する際には不連続点が生じる。これより、振幅値が急激に変化するため、安定感がなくなり、音質が劣化することがある。
ここで、図14はピークホールドによる奇数次高調波成分信号の生成例を時間波形で示す説明図である。
図14の左側の時間波形は、50Hzの正弦波を示しており、図14の右側の時間波形は、ピークホールドにより生成された奇数次高調波成分信号を示している。
図14から明らかなように、符号が反転する際に信号が不連続になって、振幅値が急激に変化するため音質が劣化する。
特開2005−318598号公報(段落番号[0024]から[0032]、図1)
従来の擬似重低音生成装置は以上のように構成されているので、低音成分信号をピークホールドすることで奇数次高調波成分信号を生成し、その奇数次高調波成分信号を原音に加算すれば、スピーカで再生が困難な帯域の低音を擬似的に感じさせることができる。しかし、低音成分信号をピークホールドすることで奇数次高調波成分信号を生成する場合、その低音成分信号の符号が反転する際に、奇数次高調波成分信号が不連続になるため、振幅値の急激な変化による音質劣化を招いてしまうなどの課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、生成した高調波成分信号の振幅値の急激な変化による音質劣化を招くことなく、スピーカで再生が困難な帯域の低音を擬似的に感じさせることができる擬似重低音生成装置を得ることを目的とする。
この発明に係る擬似重低音生成装置は、スピーカの再生最低周波数以下の低音成分信号から振幅値圧縮信号を生成する振幅値圧縮信号生成手段を設け、第1の乗算手段が振幅値圧縮信号生成手段により生成された振幅値圧縮信号と当該低音成分信号を乗算して偶数次高調波成分信号を生成し、第2の乗算手段が第1の乗算手段から出力された偶数次高調波成分信号と当該低音成分信号を乗算して奇数次高調波成分信号を生成し、加算手段が第1の乗算手段から出力された偶数次高調波成分信号と第2の乗算手段から出力された奇数次高調波成分信号を加算して高調波成分信号を生成するようにしたものである。
この発明によれば、スピーカの再生最低周波数以下の低音成分信号から振幅値圧縮信号を生成する振幅値圧縮信号生成手段を設け、第1の乗算手段が振幅値圧縮信号生成手段により生成された振幅値圧縮信号と当該低音成分信号を乗算して偶数次高調波成分信号を生成し、第2の乗算手段が第1の乗算手段から出力された偶数次高調波成分信号と当該低音成分信号を乗算して奇数次高調波成分信号を生成し、加算手段が第1の乗算手段から出力された偶数次高調波成分信号と第2の乗算手段から出力された奇数次高調波成分信号を加算して高調波成分信号を生成するように構成したので、生成した高調波成分信号の振幅値の急激な変化による音質劣化を招くことなく、スピーカで再生が困難な帯域の低音を擬似的に感じさせることができる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による擬似重低音生成装置を示す構成図であり、図において、低音成分信号抽出部1は例えばローパスフィルタや、DC成分付近の音をカットするハイパスフィルタなどを用いて構成されており、入力信号I(ω,t)からスピーカの再生最低周波数f0以下の低音成分信号L(ω,t)を抽出する処理を実施する。なお、低音成分信号抽出部1は低音成分信号抽出手段を構成している。
方形波信号生成部2は低音成分信号抽出部1により抽出された低音成分信号L(ω,t)の振幅値を圧縮し、振幅値圧縮後の低音成分信号である振幅値圧縮信号を出力する処理を実施する。即ち、低音成分信号抽出部1により抽出された低音成分信号L(ω,t)の符号がプラスであれば、正の振幅値aを有し、その低音成分信号L(ω,t)の符号がマイナスであれば、負の振幅値−aを有する方形波信号A(ω,t)を振幅値圧縮信号として生成する処理を実施する。なお、方形波信号生成部2は振幅値圧縮信号生成手段を構成している。
乗算器3は方形波信号生成部2により生成された方形波信号A(ω,t)と低音成分信号抽出部1により抽出された低音成分信号L(ω,t)を乗算し、その方形波信号A(ω,t)と低音成分信号L(ω,t)の乗算結果である偶数次高調波成分信号B(ω,t)を乗算器4及び加算器5に出力する処理を実施する。なお、乗算器3は第1の乗算手段を構成している。
乗算器4は乗算器3から出力された偶数次高調波成分信号B(ω,t)と低音成分信号抽出部1により抽出された低音成分信号L(ω,t)を乗算し、その偶数次高調波成分信号B(ω,t)と低音成分信号L(ω,t)の乗算結果である奇数次高調波成分信号C(ω,t)を加算器5に出力する処理を実施する。なお、乗算器4は第2の乗算手段を構成している。
加算器5は乗算器3から出力された偶数次高調波成分信号B(ω,t)と乗算器4から出力された奇数次高調波成分信号C(ω,t)を加算し、その偶数次高調波成分信号B(ω,t)と奇数次高調波成分信号C(ω,t)の加算結果である高調波成分信号D(ω,t)を出力する処理を実施する。なお、加算器5は加算手段を構成している。
図1の例では、擬似重低音生成装置の構成要素である低音成分信号抽出部1、方形波信号生成部2、乗算器3,4及び加算器5がそれぞれ専用のハードウェアで構成されているものを示しているが、擬似重低音生成装置がコンピュータで構成される場合、低音成分信号抽出部1、方形波信号生成部2、乗算器3,4及び加算器5の処理内容が記述されているプログラムを当該コンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにしてもよい。
次に動作について説明する。
低音成分信号抽出部1は、例えば、ローパスフィルタやハイパスフィルタなどを用いて構成されており、入力信号I(ω,t)からスピーカの再生最低周波数f0以下の低音成分信号L(ω,t)を抽出する。
例えば、スピーカの再生最低周波数f0が100Hzであれば、100Hz以下の低音成分信号を抽出する。
L(ω,t)=sinωt (1)
ただし、ωは角周波数、tは時間である。
ここでは、低音成分信号抽出部1により抽出された低音成分信号L(ω,t)が正弦波となることを仮定している例を示しており、低音成分信号L(ω,t)は方形波信号生成部2及び乗算器3,4に分配される。
方形波信号生成部2は、低音成分信号抽出部1から低音成分信号L(ω,t)を受けると、その低音成分信号L(ω,t)から方形波信号A(ω,t)を生成する。
即ち、方形波信号生成部2は、低音成分信号抽出部1により抽出された低音成分信号L(ω,t)の符号がプラスであれば、正の振幅値aを有し、その低音成分信号の符号がマイナスであれば、負の振幅値−aを有する方形波信号A(ω,t)を生成する。
ここで、下記の式(2)は、方形波信号生成部2により生成される方形波信号A(ω,t)を表す式であり、方形波信号A(ω,t)は奇数次高調波成分信号の和信号より成り立っていることがわかる。
したがって、方形波信号A(ω,t)を生成することは、奇数次高調波成分信号を生成することに相当する。
Figure 0005046786
なお、方形波信号生成部2により生成された方形波信号A(ω,t)は、低音成分信号の奇数次高調波からなる信号であるが、その方形波信号A(ω,t)は低音成分信号L(ω,t)のパワーに追従している信号ではない。
したがって、その方形波信号A(ω,t)をそのまま高調波成分信号の奇数次高調波成分として用いると、音質の劣化につながるので、この実施の形態1では、乗算器3,4及び加算器5を備えて、方形波信号A(ω,t)から低音成分信号L(ω,t)のパワーに追従している高調波成分信号の奇数次高調波成分を生成するようにしている。
乗算器3は、方形波信号生成部2が方形波信号A(ω,t)を生成すると、下記の式(3)に示すように、その方形波信号A(ω,t)と低音成分信号抽出部1から出力された低音成分信号L(ω,t)を乗算することで偶数次高調波成分信号B(ω,t)を生成し、その偶数次高調波成分信号B(ω,t)を乗算器4及び加算器5に出力する。
Figure 0005046786
なお、乗算器3により生成された偶数次高調波成分信号B(ω,t)は、偶数次高調波の和信号であり、低音成分信号L(ω,t)が乗算されているので、低音成分信号L(ω,t)のパワーに追従している信号となっている。
ここで、図2は入力信号I(ω,t)が50Hzの正弦波であるときの方形波信号A(ω,t)と偶数次高調波成分信号B(ω,t)の周波数特性を示す説明図である。
図中、点線は方形波信号A(ω,t)を表し、実線は偶数次高調波成分信号B(ω,t)を表している。
乗算器3による処理は、方形波信号A(ω,t)を低音成分信号L(ω,t)で振幅変調していると考えることができるため、図2に示すように、方形波信号A(ω,t)の奇数次高調波成分を低音成分信号L(ω,t)の周波数分だけシフトして、偶数次高調波成分信号B(ω,t)を生成していると考えることができる。
乗算器4は、乗算器3から偶数次高調波成分信号B(ω,t)を受けると、下記の式(4)に示すように、その偶数次高調波成分信号B(ω,t)と低音成分信号抽出部1から出力された低音成分信号L(ω,t)を乗算することで奇数次高調波成分信号C(ω,t)を生成し、その奇数次高調波成分信号C(ω,t)を加算器5に出力する。
Figure 0005046786
なお、乗算器4により生成された奇数次高調波成分信号C(ω,t)は、奇数次高調波の和信号であり、低音成分信号L(ω,t)が乗算されているので、低音成分信号L(ω,t)のパワーに追従している信号となっている。
ここで、図3は入力信号I(ω,t)が50Hzの正弦波であるときの偶数次高調波成分信号B(ω,t)と奇数次高調波成分信号C(ω,t)の周波数特性を示す説明図である。
図中、点線は偶数次高調波成分信号B(ω,t)を表し、実線は奇数次高調波成分信号C(ω,t)を表している。
乗算器4による処理は、偶数次高調波成分信号B(ω,t)を低音成分信号L(ω,t)で振幅変調していると考えることができるため、図3に示すように、偶数次高調波成分信号B(ω,t)の偶数次高調波成分を低音成分信号L(ω,t)の周波数分だけシフトして、奇数次高調波成分信号C(ω,t)を生成していると考えることができる。
図4は奇数次高調波成分信号の生成例を時間波形で示す説明図である。
図4の左側の時間波形は、50Hzの正弦波を示しており、図4の右側の時間波形は、乗算器4により生成された奇数次高調波成分信号C(ω,t)を示している。
図4から明らかなように、符号が反転する際の信号不連続点がなく、振幅値が急激に変化しないため、良質の音を再生することが可能である。
加算器5は、乗算器3から偶数次高調波成分信号B(ω,t)を受け、乗算器4から奇数次高調波成分信号C(ω,t)を受けると、その偶数次高調波成分信号B(ω,t)と奇数次高調波成分信号C(ω,t)を加算することで高調波成分信号D(ω,t)を生成し、その高調波成分信号D(ω,t)を出力する。
D(ω,t)
=B(ω,t)+C(ω,t) (5)
図5は入力信号I(ω,t)、低音成分信号L(ω,t)、方形波信号A(ω,t)、偶数次高調波成分信号B(ω,t)、奇数次高調波成分信号C(ω,t)及び高調波成分信号D(ω,t)の時間軸波形と周波数特性の一例を示す説明図であり、この実施の形態1の擬似重低音生成装置の一連の流れを表している。
ただし、図5では、入力信号I(ω,t)として、50Hzの正弦波が入力されている例を表しているが、その他の周波数の正弦波が入力される場合でも同様の傾向の信号が得られる。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、スピーカの再生最低周波数f0以下の低音成分信号L(ω,t)から方形波信号A(ω,t)を生成する方形波信号生成部2を設け、乗算器3が方形波信号生成部2により生成された方形波信号A(ω,t)と低音成分信号L(ω,t)を乗算して偶数次高調波成分信号B(ω,t)を生成し、乗算器4が乗算器3から出力された偶数次高調波成分信号B(ω,t)と低音成分信号L(ω,t)を乗算して奇数次高調波成分信号C(ω,t)を生成し、加算器5が乗算器3から出力された偶数次高調波成分信号B(ω,t)と乗算器4から出力された奇数次高調波成分信号C(ω,t)を加算して高調波成分信号D(ω,t)を生成するように構成したので、高調波成分信号D(ω,t)の振幅値の急激な変化による音質劣化を招くことなく、スピーカで再生が困難な帯域の低音を擬似的に感じさせることができる効果を奏する。
この実施の形態1では、乗算器3により生成される偶数次高調波成分信号B(ω,t)や、乗算器4により生成される奇数次高調波成分信号C(ω,t)は、低音成分信号L(ω,t)のパワーに追従している信号となっているので、自然な音を再生することができる効果が得られる。
また、加算器5により生成される高調波成分信号D(ω,t)は、偶数次高調波成分信号B(ω,t)と奇数次高調波成分信号C(ω,t)の和信号であり、低音成分信号L(ω,t)のパワーに追従している信号となっているので、後処理としてパワー調整などを行う必要がなく、演算量の削減に寄与できるという効果が得られる。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2による擬似重低音生成装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
DC成分カット部6は乗算器3から出力された偶数次高調波成分信号B(ω,t)に含まれているDC成分(直流成分)を除去し、DC成分除去後の偶数次高調波成分信号B’(ω,t)を加算器5に出力する処理を実施する。なお、DC成分カット部6は直流成分除去手段を構成している。
次に動作について説明する。
乗算器3は、上述したように、方形波信号生成部2により生成された方形波信号A(ω,t)と低音成分信号抽出部1により抽出された低音成分信号L(ω,t)を乗算することで偶数次高調波成分信号B(ω,t)を生成しているが、その偶数次高調波成分信号B(ω,t)は、式(3)からも明らかなように、2/πのDC成分を含んでいる。
このように、偶数次高調波成分信号B(ω,t)がDC成分を含んでいる場合、本来の偶数次高調波成分に対してDC成分がプラスされた信号となるため、プラス側にクリップされ易くなり、信号がクリップされると、割れたような音になって音質が劣化することになる。
そこで、この実施の形態2では、DC成分カット部6が乗算器3から出力された偶数次高調波成分信号B(ω,t)に含まれているDC成分を除去するようにしている。
即ち、DC成分カット部6は、乗算器3から偶数次高調波成分信号B(ω,t)を受けると、フレーム単位で偶数次高調波成分信号B(ω,t)の平均値を算出する。
そして、DC成分カット部6は、上記平均値がDC成分であるとして、その偶数次高調波成分信号B(ω,t)から上記平均値を差し引くことによりDC成分を除去し、DC成分除去後の偶数次高調波成分信号B’(ω,t)を加算器5に出力する。
加算器5は、DC成分カット部6からDC成分除去後の偶数次高調波成分信号B’(ω,t)を受け、乗算器4から奇数次高調波成分信号C(ω,t)を受けると、その偶数次高調波成分信号B’(ω,t)と奇数次高調波成分信号C(ω,t)を加算することで高調波成分信号D’(ω,t)を生成し、その高調波成分信号D’(ω,t)を出力する。
D’(ω,t)
=B’(ω,t)+C(ω,t) (6)
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、DC成分カット部6が乗算器3から出力された偶数次高調波成分信号B(ω,t)に含まれているDC成分を除去し、DC成分除去後の偶数次高調波成分信号B’(ω,t)を加算器5に出力するように構成したので、音質の劣化を防止することができる効果を奏する。
実施の形態3.
図7はこの発明の実施の形態3による擬似重低音生成装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
ゲイン調整部11は例えばマンマシンインタフェースを実装しており、乗算器12により乗算される利得値の設定を受け付ける処理を実施する。
乗算器12はゲイン調整部11により設定が受け付けられた利得値を乗算器3から出力された偶数次高調波成分信号B(ω,t)に乗算することにより、その偶数次高調波成分信号B(ω,t)のゲインを調整する処理を実施する。
ゲイン調整部13は例えばマンマシンインタフェースを実装しており、乗算器14により乗算される利得値の設定を受け付ける処理を実施する。
乗算器14はゲイン調整部13により設定が受け付けられた利得値を乗算器4から出力された奇数次高調波成分信号C(ω,t)に乗算することにより、その奇数次高調波成分信号C(ω,t)のゲインを調整する処理を実施する。
なお、ゲイン調整部11,13及び乗算器12,14からゲイン調整手段が構成されている。
次に動作について説明する。
加算器5により生成される高調波成分信号D(ω,t)は、偶数次高調波成分信号と奇数次高調波成分信号の和信号であるが、その偶数次高調波成分信号には“暖かい音”に聴こえる特徴があり、また、その奇数次高調波成分信号には“硬い音”に聴こえる特徴がある。
そこで、この実施の形態3では、ユーザが好みの音を再生できるようにするため、偶数次高調波成分信号と奇数次高調波成分信号のゲインを調整することができるようにしている。
即ち、ゲイン調整部11は、乗算器12により乗算される利得値の設定を受け付け、ユーザにより設定された利得値を乗算器12に出力する。
また、ゲイン調整部13は、乗算器14により乗算される利得値の設定を受け付け、ユーザにより設定された利得値を乗算器14に出力する。
乗算器12は、ゲイン調整部11から利得値を受けると、その利得値を乗算器3から出力された偶数次高調波成分信号B(ω,t)に乗算することにより、その偶数次高調波成分信号B(ω,t)のゲインを調整し、ゲイン調整後の偶数次高調波成分信号B’(ω,t)を加算器5に出力する。
乗算器14は、ゲイン調整部13から利得値を受けると、その利得値を乗算器4から出力された奇数次高調波成分信号C(ω,t)に乗算することにより、その奇数次高調波成分信号C(ω,t)のゲインを調整し、ゲイン調整後の奇数次高調波成分信号C’(ω,t)を加算器5に出力する。
加算器5は、乗算器12からゲイン調整後の偶数次高調波成分信号B’(ω,t)を受け、乗算器14からゲイン調整後の奇数次高調波成分信号C’(ω,t)を受けると、その偶数次高調波成分信号B’(ω,t)と奇数次高調波成分信号C’(ω,t)を加算することで高調波成分信号D’(ω,t)を生成し、その高調波成分信号D’(ω,t)を出力する。
D’(ω,t)
=B’(ω,t)+C’(ω,t) (7)
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、乗算器12がゲイン調整部11により設定が受け付けられた利得値を乗算器3から出力された偶数次高調波成分信号B(ω,t)に乗算することにより、その偶数次高調波成分信号B(ω,t)のゲインを調整し、乗算器14がゲイン調整部13により設定が受け付けられた利得値を乗算器4から出力された奇数次高調波成分信号C(ω,t)に乗算することにより、その奇数次高調波成分信号C(ω,t)のゲインを調整するように構成したので、ユーザが好みの音を再生することができるようになり、その結果、より自然な音を再生することができる効果を奏する。
実施の形態4.
図8はこの発明の実施の形態4による擬似重低音生成装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
波形整形部7は例えばローパスフィルタから構成されており、高調波成分信号D(ω,t)に含まれている例えば4次以上の高調波成分を除去する波形整形処理を実施する。なお、波形整形部7は波形整形手段を構成している。
次に動作について説明する。
加算器5により生成される高調波成分信号D(ω,t)は、高次の高調波成分を含んでいるが、高次の高調波成分は、人間の耳に知覚されやすく、音質の劣化を招く場合がある。
そこで、この実施の形態4では、波形整形部7が高調波成分信号D(ω,t)に含まれている例えば4次以上の高調波成分を除去して、3次以下の高調波成分だけを出力するようにする。
以上で明らかなように、この実施の形態4によれば、波形整形部7が高調波成分信号D(ω,t)に含まれている例えば4次以上の高調波成分を除去するように構成したので、人間の耳に知覚されやすく、音質を劣化させる高次の高調波成分がなくなり、良質な音を再生することができる効果を奏する。
また、高調波成分信号D(ω,t)をローパスフィルタである波形整形部7を通すことにより、隣り合った高調波成分に関して、次数の高い高調波成分のゲインが小さくなり、良質の音を再生することができる効果を奏する。
なお、この実施の形態4では、例えば4次以上の高調波成分を除去するものについて示したが、4次以上の高調波成分に限るものではなく、例えば、5次以上の高調波成分を除去するようにしてもよい。
実施の形態5.
図9はこの発明の実施の形態5による擬似重低音生成装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
ゲイン制御部31は低音成分信号抽出部1により抽出された低音成分信号L(ω,t)のゲインを算出し、そのゲインに応じて乗算器32により乗算される利得値を制御する処理を実施する。
乗算器32はゲイン制御部31から出力された利得値を、方形波信号生成部2により生成された方形波信号A(ω,t)に乗算することにより、その方形波信号A(ω,t)のゲインを調整する処理を実施する。
なお、ゲイン制御部31及び乗算器32からゲイン調整手段が構成されている。
第1の加算器である加算器33は乗算器32によるゲイン調整後の方形波信号A’(ω,t)と乗算器4から出力された奇数次高調波成分信号C(ω,t)を加算する処理を実施する。
第2の加算器である加算器34は加算器33の加算結果と乗算器3から出力された偶数次高調波成分信号を加算し、その方形波信号A’(ω,t)と偶数次高調波成分信号B(ω,t)と奇数次高調波成分信号C(ω,t)の加算結果である高調波成分信号D(ω,t)を出力する処理を実施する。
なお、加算器33,34は加算手段を構成している。
次に動作について説明する。
上記実施の形態1では、乗算器4が乗算器3から偶数次高調波成分信号B(ω,t)と低音成分信号抽出部1から出力された低音成分信号L(ω,t)を乗算することで奇数次高調波成分信号C(ω,t)を生成しているが、入力信号I(ω,t)のゲインが小さい場合、低音感を感じさせる効果が薄くなる。
この場合、高調波成分のゲインを単純に大きくすれば、低音感を感じさせる効果を高めることができるが、高調波成分を付加し過ぎると、音が割れるような音質劣化を招くことがある。
そこで、この実施の形態5では、入力信号I(ω,t)のゲインが小さい場合、次のようにして、音が割れるような音質劣化を招くことなく、低音感を感じさせる効果を高めている。
ゲイン制御部31は、低音成分信号抽出部1が低音成分信号L(ω,t)を抽出すると、フレーム単位で、その低音成分信号L(ω,t)の平均ゲインを算出する。ここでは、フレーム単位で低音成分信号L(ω,t)の平均ゲインを算出しているが、低音成分信号L(ω,t)の周期は長いため、フレーム単位ではなく、1フレームよりも長い基準で平均ゲインを算出するようにしてもよい。
ゲイン制御部31は、低音成分信号L(ω,t)の平均ゲインを算出すると、その平均ゲインに応じて乗算器32により乗算される利得値を算出し、その利得値を乗算器32に出力する。
例えば、低音成分信号L(ω,t)の平均ゲインが小さい程、上限の利得値を超えない範囲で大きな利得値を乗算器32に出力するようにする。
あるいは、低音成分信号L(ω,t)の平均ゲインより所定値だけ高い値と、その平均ゲインより所定値だけ低い値とをパラメータとして所定の2次関数に代入することにより、乗算器32の利得値を求め、その利得値を乗算器32に出力するようにする。
乗算器32は、ゲイン制御部31から利得値を受けると、その利得値を方形波信号生成部2により生成された方形波信号A(ω,t)に乗算することにより、その方形波信号A(ω,t)のゲインを調整し、ゲイン調整後の方形波信号A’(ω,t)を加算器33に出力する。
加算器33は、乗算器32からゲイン調整後の方形波信号A’(ω,t)を受け、乗算器4から奇数次高調波成分信号C(ω,t)を受けると、その方形波信号A’(ω,t)と奇数次高調波成分信号C(ω,t)を加算し、その加算結果を加算器34に出力する。
加算器34は、加算器33から加算結果を受け、乗算器3から偶数次高調波成分信号B(ω,t)を受けると、その加算結果(A’(ω,t)+C(ω,t))と偶数次高調波成分信号B(ω,t)を加算することにより高調波成分信号D(ω,t)(=A’(ω,t)+B(ω,t)+C(ω,t))を生成し、その高調波成分信号D(ω,t)を出力する。
以上で明らかなように、この実施の形態5によれば、低音成分信号抽出部1により抽出された低音成分信号L(ω,t)のゲインに応じて、方形波信号生成部2により生成された方形波信号A(ω,t)のゲインを調整し、ゲイン調整後の方形波信号A’(ω,t)と偶数次高調波成分信号B(ω,t)と奇数次高調波成分信号C(ω,t)を加算するように構成したので、入力信号I(ω,t)のゲインが小さい場合でも、音が割れるような音質劣化を招くことなく、低音感を感じさせる効果を高めることができる効果を奏する。
図9の例では、2つの加算器33,34を実装して、加算器33がゲイン調整後の方形波信号A’(ω,t)と奇数次高調波成分信号C(ω,t)を加算し、加算器34が加算器33の加算結果(A’(ω,t)+C(ω,t))と偶数次高調波成分信号B(ω,t)を加算するものについて示したが、図10に示すように、1つの加算器35がゲイン調整後の方形波信号A’(ω,t)と偶数次高調波成分信号B(ω,t)と奇数次高調波成分信号C(ω,t)を加算するようにしてもよい。
実施の形態6.
図11はこの発明の実施の形態6による擬似重低音生成装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
クリップ処理部41は低音成分信号抽出部1により抽出された低音成分信号(ω,t)の振幅値を圧縮し、振幅値圧縮後の低音成分信号である振幅値圧縮信号を出力する処理を実施する。即ち、低音成分信号抽出部1により抽出された低音成分信号L(ω,t)の振幅値の絶対値が所定の閾値より大きければ、その低音成分信号L(ω,t)の振幅値の絶対値を上記閾値に変換するクリップ処理を実施し、クリップ処理後の低音成分信号を振幅値圧縮信号としてクリップ信号E(ω,t)を出力する処理を実施する。なお、クリップ処理部41は振幅値圧縮信号生成手段を構成している。
次に動作について説明する。
上記実施の形態1〜5では、方形波信号生成部2が低音成分信号L(ω,t)から方形波信号A(ω,t)を生成するものについて示したが、方形波信号A(ω,t)は、振幅値として、“a”又は“−a”のみを取る信号(稀に0を含む)である。
高調波成分信号D(ω,t)を生成する際、演算量の削減を図るために、サンプリング周波数変換を実施して、より低いサンプリング周波数で処理すると、低音成分信号L(ω,t)のゼロクロス点と方形波信号A(ω,t)のゼロクロス点がずれて、低音成分信号L(ω,t)と方形波信号A(ω,t)の位相が合わなくなり、音質の劣化につながることがある。
図12は低音成分信号L(ω,t)から方形波信号A(ω,t)を生成している例を示す説明図である。
そこで、この実施の形態6では、サンプリング周波数変換を実施して、より低いサンプリング周波数で処理しても、方形波信号A(ω,t)よりもゼロクロス点のずれが小さくなるクリップ信号E(ω,t)を生成するようにする。
図13はクリップ処理部41によるクリップ処理の一例を示す説明図である。
図中、(a)は低音成分信号L(ω,t)の時間波形を示し、(b)は低音成分信号L(ω,t)と閾値の関係を示し、(c)は閾値を超えている振幅値の絶対値を変換して、低音成分信号L(ω,t)の波形をクリックした結果を示している。
クリップ処理部41は、低音成分信号抽出部1が低音成分信号L(ω,t)を抽出すると、その低音成分信号L(ω,t)の振幅値の絶対値と所定の閾値を比較する。
クリップ処理部41は、低音成分信号L(ω,t)の振幅値の絶対値が閾値以下であれば、その振幅値の絶対値を変換するクリップ処理を実施せず、閾値以下のゼロクロス点付近の振幅値が残される。このため、サンプリング周波数変換を実施して、より低いサンプリング周波数で処理しても、ゼロクロス点付近の振幅値があるため、方形波信号A(ω,t)と比べて、低音成分信号L(ω,t)とのゼロクロス点のずれが小さくなる。
一方、低音成分信号L(ω,t)の振幅値の絶対値が閾値より大きければ、図13(c)に示すように、その低音成分信号L(ω,t)の振幅値の絶対値を上記閾値に変換するクリップ処理を実施し、クリップ処理後の低音成分信号をクリップ信号E(ω,t)として出力する。
なお、クリップ処理部41が低音成分信号L(ω,t)の振幅値の絶対値と比較する閾値を小さく設定することで、方形波信号A(ω,t)と近似しているクリップ信号E(ω,t)を生成することができる。
乗算器3以降の処理は、方形波信号A(ω,t)の代わりにクリップ信号E(ω,t)を使用する点以外は上記実施の形態1〜5と同様であるため説明を省略する。
以上で明らかなように、この実施の形態6によれば、クリップ処理部41が低音成分信号抽出部1により抽出された低音成分信号L(ω,t)の振幅値の絶対値が所定の閾値より大きければ、その低音成分信号L(ω,t)の振幅値の絶対値を上記閾値に変換するクリップ処理を実施し、クリップ処理後の低音成分信号をクリップ信号E(ω,t)として出力するように構成したので、サンプリング周波数変換を実施して、より低いサンプリング周波数で処理しても、低音成分信号L(ω,t)とのゼロクロス点のずれが小さくなり、入力信号に近い自然な音響再生を実現することができる効果を奏する。
この発明の実施の形態1による擬似重低音生成装置を示す構成図である。 入力信号I(ω,t)が50Hzの正弦波であるときの方形波信号A(ω,t)と偶数次高調波成分信号B(ω,t)の周波数特性を示す説明図である。 入力信号I(ω,t)が50Hzの正弦波であるときの偶数次高調波成分信号B(ω,t)と奇数次高調波成分信号C(ω,t)の周波数特性を示す説明図である。 奇数次高調波成分信号の生成例を時間波形で示す説明図である。 入力信号I(ω,t)、低音成分信号L(ω,t)、方形波信号A(ω,t)、偶数次高調波成分信号B(ω,t)、奇数次高調波成分信号C(ω,t)及び高調波成分信号D(ω,t)の時間軸波形と周波数特性の一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態2による擬似重低音生成装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態3による擬似重低音生成装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態4による擬似重低音生成装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態5による擬似重低音生成装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態5による擬似重低音生成装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態6による擬似重低音生成装置を示す構成図である。 低音成分信号L(ω,t)から方形波信号A(ω,t)を生成している例を示す説明図である。 クリップ処理部41によるクリップ処理の一例を示す説明図である。 ピークホールドによる奇数次高調波成分信号の生成例を時間波形で示す説明図である。
符号の説明
1 低音成分信号抽出部(低音成分信号抽出手段)、2 方形波信号生成部(振幅値圧縮信号生成手段)、3 乗算器(第1の乗算手段)、4 乗算器(第2の乗算手段)、5 加算器(加算手段)、6 DC成分カット部(直流成分除去手段)、7 波形整形部(波形整形手段)、11,13 ゲイン調整部(ゲイン調整手段)、12,14 乗算器(ゲイン調整手段)、31 ゲイン制御部(ゲイン調整手段)、32 乗算器(ゲイン調整手段)、33 加算器(第1の加算器、加算手段)、34 加算器(第2の加算器、加算手段)、41 クリップ処理部(振幅値圧縮信号生成手段)。

Claims (8)

  1. 入力信号から低音成分信号を抽出する低音成分信号抽出手段と、上記低音成分信号抽出手段により抽出された低音成分信号の振幅値を圧縮し、振幅値圧縮後の低音成分信号である振幅値圧縮信号を出力する振幅値圧縮信号生成手段と、振幅値圧縮信号生成手段により生成された振幅値圧縮信号と上記低音成分信号抽出手段により抽出された低音成分信号を乗算し、上記振幅値圧縮信号と上記低音成分信号の乗算結果である偶数次高調波成分信号を出力する第1の乗算手段と、上記第1の乗算手段から出力された偶数次高調波成分信号と上記低音成分信号抽出手段により抽出された低音成分信号を乗算し、上記偶数次高調波成分信号と上記低音成分信号の乗算結果である奇数次高調波成分信号を出力する第2の乗算手段と、上記第1の乗算手段から出力された偶数次高調波成分信号と上記第2の乗算手段から出力された奇数次高調波成分信号を加算し、上記偶数次高調波成分信号と上記奇数次高調波成分信号の加算結果である高調波成分信号を出力する加算手段とを備えた擬似重低音生成装置。
  2. 振幅値圧縮信号生成手段は、低音成分信号抽出手段により抽出された低音成分信号の符号が正であれば正の振幅値を有し、上記低音成分信号の符号が負であれば負の振幅値を有する方形波信号を振幅値圧縮信号として生成することを特徴とする請求項1記載の擬似重低音生成装置。
  3. 振幅値圧縮信号生成手段は、低音成分信号抽出手段により抽出された低音成分信号の振幅値の絶対値が所定の閾値より大きければ、上記低音成分信号の振幅値の絶対値を上記閾値に変換するクリップ処理を実施し、クリップ処理後の低音成分信号を振幅値圧縮信号として出力することを特徴とする請求項1記載の擬似重低音生成装置。
  4. 第1の乗算手段から出力された偶数次高調波成分信号に含まれている直流成分を除去し、直流成分除去後の偶数次高調波成分信号を加算手段に出力する直流成分除去手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の擬似重低音生成装置。
  5. 第1の乗算手段から出力された偶数次高調波成分信号のゲインを調整して、ゲイン調整後の偶数次高調波成分信号を加算手段に出力するとともに、第2の乗算手段から出力された奇数次高調波成分信号のゲインを調整して、ゲイン調整後の奇数次高調波成分信号を上記加算手段に出力するゲイン調整手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の擬似重低音生成装置。
  6. 加算手段から出力された高調波成分信号に含まれている所定次以上の高次の高調波成分を除去する波形整形手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の擬似重低音生成装置。
  7. 低音成分信号抽出手段により抽出された低音成分信号のゲインに応じて、振幅値圧縮信号生成手段により生成された振幅値圧縮信号のゲインを調整するゲイン調整手段を設け、加算手段が上記ゲイン調整手段によりゲインが調整された振幅値圧縮信号と第2の乗算手段から出力された奇数次高調波成分信号を加算する第1の加算器と、上記第1の加算器の加算結果と第1の乗算手段から出力された偶数次高調波成分信号を加算する第2の加算器とから構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の擬似重低音生成装置。
  8. 低音成分信号抽出手段により抽出された低音成分信号のゲインに応じて、振幅値圧縮信号生成手段により生成された振幅値圧縮信号のゲインを調整するゲイン調整手段を設け、加算手段が上記ゲイン調整手段によりゲインが調整された振幅値圧縮信号と第1の乗算手段から出力された偶数次高調波成分信号と第2の乗算手段から出力された奇数次高調波成分信号とを加算する加算器から構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の擬似重低音生成装置。
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