JP5043659B2 - 基準相電圧に対する未知相電圧の配線相を検出する方法およびシステム - Google Patents

基準相電圧に対する未知相電圧の配線相を検出する方法およびシステム Download PDF

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Description

本発明は、多相電力線を有する電力分配システムにおける基準相電圧に対する未知相電圧の配線相を検出するための方法および装置に関する。
最近の電力分配システムは、電気分配に多相電力線を使用する。多相電力線は複数の、代表的には3本の導体を含み、各導体は特定の相電圧を有する。良く知られるように多相電力線は、存在すれば多相電力線の追加導体を構成する、ニュートラル導体を有してもよいし、有しなくてもよい。さらに、代表的多相電力線のこれら導体に加えて、接地電位を有するさらなる導体が存在してもよいし、存在しなくてもよい。。
多相電力線は、一定のタイプの負荷、例えば回転磁界を使用する電気機械には利点をもたらすが、所与の多相電力線において利用できる全ての相に接続しない多くの電気の消費者が居る。多くのタイプの負荷にとって、負荷は2相、またはより代表的には、利用できる1相とニュートラル導体との間で接続すれば十分である。この配線方式は、家庭の領域において消費者機器に電気を供給するのに使用する低電圧ネットワークにおいて特に広く普及している。ヨーロッパでは、低電圧電力分配ネットワークは3配線相を有し、それぞれは、ニュートラルに対して220ボルトから240ボルトの電圧にあり、3相は、120゜の角度で間隔を空けている。
特に家庭の領域では、大部分の電気負荷は3配線相R、S、Tの1つとニュートラル導体Nとの間で接続し、負荷を実際に接続する、特に相RまたはSまたはTは大部分のタイプの単相アプリケーションおよび負荷にとって意味はなく、それ故典型的に未知である。注意すべきは、3相電力線の3配線相には種々の異なる名付け方の慣習がある、ことである。本明細書で使用する名付け方の慣習R、S、Tは一般性を失うことはない。
ある場合には、所与の負荷を接続する配線相を検出することは望ましい。例えば、通信のために既存の電力分配ネットワークを使用する電力線通信システムでは、送信機が受信機を接続する配線相を知ることは非常に望ましいことで有るかも知れない。それは送信機と受信機を同じ配線相に接続すれば、送信機と受信機が配線相間の容量性または誘導性クロストークを通じて異なる配線相を経て互に通信する場合より、電力線を介する送信機と受信機との間の通信は良好であると期待されるからである。メータが電力線通信を通じて遠隔測定システムにおいて他のノードと通信する場合、消費者宅におけるそれぞれの遠隔メータが接続する相に関する知識は、遠隔測定システム全体としての通信性能を最適化するために貴重な情報である。
複数の消費者が消費する電気エネルギーを測定するための電気測定システムでは、消費者宅内外に位置する電気メータの配線相を検出するその他の適した理由がある。例えば消費者に給電するために単相または多相電気メータを、その接地端子を配線相に接続することにより再配線することがありえた。メータ配線相の反転の是非の有無により、電気メータが不法に、または意図せず再配線され、メータが消費エネルギーを正確に測定しないことを判断することができる。
多相ネットワークの既知基準相との未知相の比較により、多相ネットワーク内の未知配線相を特定する技術が知られている(特許文献1を参照)。このシステムは、第1の位置において基準相に接続する第1のデバイスと、遠隔の位置において未知相に接続する第2のデバイスとを含む。第1および第2のデバイスはそれぞれ2台のデバイス間の電話接続を確立するためのモデムを含む。第1のデバイスは、基準相の交流電圧相を表すディジタル交流信号を生成する回路を含む。この相を表す信号を、2台のモデムおよび電話接続を通じて第1から第2のデバイスに送信する。第2のデバイスは、基準相の交流電圧と未知相の交流電圧との間の位相角を検出することにより未知相を特定するための相検出回路を含む。この既知のシステムでは、基準位置の基準相に対する遠隔位置の配線相を検出することはできるが、このシステムでは2位置間に電話回線の存在を想定するので、多くのアプリケーションにとって実用的ではない。
IEC61334−5−2では、第1の基準点、例えばゼロ交差が、基準相電圧に生じる場合に、短いタイムスタンプ信号を多相ネットワークに注入することにより多相ネットワーク内の未知相を特定する方法を規定している。多相ネットワーク自体は、未知相を特定すべき位置に短信号を伝達するのに役立つ。未知相の位置では、短信号を多相電力線から抽出し、短信号の発生と基準点、例えば未知相電圧のゼロ交差との間の時間間隔を測定する。その時間間隔は、その場合基準相と未知相との間の位相角を示す。このようにして決まる位相角により、未知配線相を特定することができる。
既知の方法では、本明細書で基準位置とも呼ばれる既知相の位置から、本明細書で遠隔位置とも呼ばれる未知相の位置へ基準相同期信号を搬送することが普通である。遠隔位置では、受信信号相を遠隔位置が接続する未知相と比較し、その配線相を検出する。相情報が、雑音またはその他の外乱により変化すれば、正しい相検出は達成が困難であることが分かるかもれいない。電力線に接続する多くのタイプの電気負荷は、負荷が接続する相と同期して雑音または外乱を発生させがちである。それ故、相同期雑音信号は、既知の方法では相検出に使用する短い基準相同期信号を妨害し、基準相同期信号の検出を妨げることがある。基準位置と遠隔位置との間の距離が長くなる場合、これはより厳しくなることがある。
米国特許第4,626,622号明細書
本発明は、基準相と同期する短いタイムスタンプ信号の伝送を必要としない、単相または多相の電力分配システムにおける基準相に対する未知相電圧の配線相を検出する方法およびシステムを提供することを目的とする。
上記課題は、独立請求項に規定する本発明により解決される。
本発明の有利な実施形態は、従属請求項において与えられる。
単相または多相電力線を有する電力分配システムにおいて基準相電圧に対する未知相電圧の配線相を検出するための本発明の実施形態によるシステムは、第1の位置から第2の位置へ信号を送信する回路を備え、前記信号は特徴的信号パターンを含む。特徴的信号パターンから、第1の位置の第1の相電圧における基準点の発生までの間の第1の時間間隔を第1の位置において測定する回路を提供する。さらにシステムは、信号の特徴的信号パターンを第2の位置において検出し、特徴的信号パターンの検出から、第2の位置の第2の相電圧における基準点の発生までの間の第2の時間間隔を測定する回路を備える。システムは、第1および第2の相電圧のうち未知の一方の相電圧の、第1および第2の相電圧のうち基準相電圧となる他方の相電圧に対する、配線相(S)を第1および第2の時間間隔から決定する回路をさらに備える。
信号を送信する第1の位置の第1の相電圧を、基準相電圧としてもよく、その一方で第2の位置の相電圧は未知の相電圧であり、第1の相電圧に対するその配線相を検出すべきである。また、信号を受信する第2の位置の第2の相電圧を基準電圧としてもよく、その一方で、第1の位置の第1の相電圧は検出すべき未知の相電圧である。以下では、基準相電圧を有する位置を基準位置と呼ぶ一方、未知相電圧を検出する位置を遠隔位置と呼ぶ。当然のことながら、第1または第2のいずれか一方を基準位置とし、第1または第2のいずれか他方を遠隔の位置としてもよい。
基準位置が、信号を送信する第1の位置である構成において、配線相を決定するための回路は、基準位置に位置することができる。この実施形態によれば、システムは、好ましくは遠隔位置から基準位置へ第2の時間間隔を示す情報を送信する手段を備える。また、配線相を決定する回路は、信号を受信する遠隔位置に位置してもよく、基準位置から遠隔位置へ第1の時間間隔を示す情報を送信する手段を提供する。基準位置において基準相として使用する相の識別子を、基準位置からの送信情報に追加して含めるのは有利であろう。基準位置において基準相として使用する相の事前知識が遠隔位置になくても、これにより遠隔位置は未知相を特定することができる。
基準位置が第2の位置である別の構成では、未知配線相を決定する回路は、再度基準位置に位置することができる。この実施形態によればシステムは、有利には遠隔位置から基準位置へ第1の時間間隔を示す情報を送信するための手段を含む。また、配線相を決定するための回路は、信号を送信する遠隔位置に位置することができ、基準位置から遠隔位置へ第2の時間間隔を示す情報を送信するための手段を提供する。基準位置において基準相として使用する相の識別子を、基準位置からの送信情報に追加して含めるのは有利であろう。基準位置において基準相として使用する相の事前知識が遠隔位置になくても、これにより遠隔位置は未知相を特定することができる。
第2の時間間隔と第1の時間間隔との差分を計算することにより、未知相電圧の配線相を第1および第2の時間間隔から決定することができる。この差分を次に使用して、例えば所与の数の可能な位相角の中の1つとの種々の差分値を伴うテーブルを調べることができる。
特徴的信号パターンは、基準相における基準点と同期するタイムスタンプとして作用する必要はないので、特徴的信号パターンは短くても良いが、必ずしも短くする必要もない。送信信号における特徴的信号パターンは、電力線の交流電圧周期以上の長さの持続時間さえも有することができる。これにより大きな信号エネルギーを持つ特徴的信号パターンを得ることができ、電力線に接続する負荷に起因する雑音および干渉から特徴的信号パターンをより容易に区別することができる。特徴的信号パターンは、有利にはアナログまたはディジタル相関技術によるか、または整合フィルタを使用して検出することができる。特徴的信号パターンは誤り訂正符号化し、誤り訂正復号技術を利用して検出することができる。勿論、その他の検出技術も等しく本発明に適用することができる。
本発明の実施形態によれば、送信信号は相検出専用信号でなく、電力線に沿いその他の情報の送信に使用する。特徴的信号パターンは、信号においてランダムに生じる所定のシンボルのシーケンスまたはビットのシーケンスであってもよいし、或いは一意的な符号語、例えば複数の送信ビットまたはシンボルの一意的なシーケンスであってもよく、これらビットまたはシンボルは信号の中で隣接するかまたは隣接しなくても良く、信号の千号または信号の任意のその他の所望の位置に与えることができる。誤り訂正符号化技術の使用、及び/又は、特徴的信号パターン部を信号が有するその他の情報部に挟み込み、特徴的信号パターンを電力線の雑音またはその他の外乱に対して保護し、その検出の信頼性を増すのが有利かもしれない。特徴的信号パターンに先行するヘッダ部を信号において供給し、例えば特徴的信号パターン検出回路のためのシンボル同期を容易にすることができる。ヘッダ部は、基準位置から遠隔位置へその他の情報を搬送する信号部であってもよい。
特徴的信号部を検出するための検出回路は、好ましくは第1の位置および第2の位置の両方に設ける。両位置における検出回路は、好ましくは同様の構成を有するか、或いは、同様の方法で動作する。検出工程に実際に要する時間に関わらず、これにより両位置における特徴的信号部の発生の検出における同期を容易に達成することができる。
特徴的信号部を含む信号は、所定のシンボル周波数を持つシンボル、例えばビットのシーケンスであってもよく、第1の時間間隔および第2の時間間隔をそれぞれ決定する回路は、検出する特徴的信号パターンから、未知相電圧における基準点の発生まで、及び、基準相電圧における基準点の発生までのシンボル数を計数するためにシンボル周波数を活用することができる。或いは、自由走行カウンタを所定のクロック周波数で計時することができる。カウンタは、特徴的信号パターンの検出の際に始動させ、基準点が発生する場合にカウンタが計数する値を読み取る。勿論、特徴的信号パターンと基準点との間の時間間隔を検出する任意のその他の構成を採用することもできる。
信号は、好ましくは特徴的信号パターンが、多相電力線の相電圧において繰り返し生じる基準点のいずれとも定期的に時刻を合わせる関係を持つ必要がないように送信する。例えば、特徴的信号パターンをランダムまたは擬似ランダムのタイミングで送信する。
好ましくは、複数の特徴的信号パターンをランダムまたは決定的タイミング、スペクトルの異なる部分、および、異なる拡散符号を用いたスペクトル拡散変調の少なくともいずれかにより反復的に送信し、特徴的信号パターンの冗長送信を達成し、複数の送信する特徴的信号パターンのそれぞれに対し、信号の特徴的信号パターンから、第1の相電圧における基準点の発生までの間の第1の時間間隔を第1の位置において決定し、特徴的信号パターンから、第2の相電圧における基準点の発生までの間の第2の時間間隔を第2の位置において決定し、複数の第1の時間間隔および複数の関連する第2の時間間隔を取得する。これにより、例えば、取得した複数の第1および複数の関連する第2の時間間隔のうち、多数を占める配線相を選択することにより、配線相検出の信頼性を高めることができる。第1の時間間隔および関連する第2の時間間隔の検出において、M個のうちの1個の誤りが配線相の検出精度に影響しないように、多数をM/(M+1)で定義でき、このとき、Mは2以上の整数である。
好ましくは特徴的信号パターンの発生と電力線における相に同期する外乱との間の相関を抑えるために、2つの連続する特徴的信号パターン間の時間間隔が、多相電力線の交流電圧周期より長く又は短くなり、かつ、交流電圧周期の整数倍に等しくならないように、該信号を送信する。
好ましくは、未知相電圧および基準相電圧における基準点は、該基準点の電圧および傾きの少なくともいずれかにより特定される、各相電圧の各周期における一意的な点であって、例えば特定の符号の傾きを有する各相電圧のゼロ交差、または特定の極性のピーク電圧である。第1の時間間隔および第2の時間間隔は、それぞれ特徴的信号パターンに続く第N番目の基準点により終了し、Nは1に等しいか、好ましくは1より大きい所定の正整数である。Nに特に適する値は1または2である。
好ましくは、信号は第1の位置において多相電力線(L)の個々の相とニュートラル導体との間または2相間の少なくとも1相または好ましくは全ての相に注入する周波数シフトキーイング変調信号である。代わりに、信号を無線通信チャネルまたは電話ネットワークを経て送信することができる。信号をDTMF信号として実施し、高調波雑音の回避能力を高めるのが有利かもしれない。
以下では、本発明の好ましい実施形態を添付の図面を参照して記述する。注意すべきは以下の記述は、本発明を実施することができる方法の例を説明するだけの目的に資する、ことである。記述する実施形態は本発明の範囲を制限するものと決して考えるべきではない。
図1は、本発明の実施形態の基本的概要を示す。図1でLは、3相電力線を表す。電力線Lは3本の導体R、SおよびTを含み、それぞれは電力線Lのニュートラル導体Nに対して指定する相電圧を有する。電力線Lは、図1には特に示さない接地導体をさらに含んでいてもよい。3本の導体R、SおよびTにおいて有する相電圧は、それぞれヨーロッパの家庭領域でよく使用するように220ボルトから240ボルトであってもよいし、または米国で一般に使用するように110ボルトであってもよい。とはいえ注意すべきは、本発明は、例えば20kVを有する中電圧電力分配ネットワークや、長距離に亘って380kVまたはさらに高い電圧レベルの電気を有する高電圧電力分配ネットワークにおける電力線Lにも等しく適用可能である。3相電力分配ネットワークにおいてよく知られるように、3相R、SおよびTにおいて有する電圧は120°の位相角だけ互に相違する。
図1の参照番号100は、第1の位置におけるデバイスを表し、このデバイスは電力線Lの3本の配線相R、SおよびTのそれぞれ、ならびに電力線Lのニュートラル導体Nにも接続する。この実施形態では、第1の位置は基準位置としての位置を占め、Rを基準相として使用する。勿論、3相の内の任意の1相を基準相とすることができる。基準位置のデバイス100は、電力線を物理的情報伝送媒体として使用する電力線通信ネットワークの通信ノードであることができる。デバイス100を、例えば電力分配ネットワークの20kVの中電圧を220Vから240Vの低電圧に変圧するための2次サブステーションの変圧器の近くか、または3相R、SおよびTの1つを基準相として選択するのに利用することができる電力線Lに沿う任意のその他の位置に、配置することができる。サブステーションの変圧器における、3相R、SおよびTの名付け方は単に定義の問題である。3相出力端子における電圧の相シーケンスが観測される限り、3相のいずれもRと名付けることができる。相電圧Rから120゜背後の位相角を持つ電圧を有する配線相を次いでSと名付け、電圧Rから240゜背後の相電圧をTと名付ける。勿論、3相を区別する任意のその他の名付け方の慣習を代わりに使用することができる。図1の実施形態では、デバイス100を3相R、SおよびTのそれぞれに接続し、電力線Lを経て送信するために電力線通信信号を3相のそれぞれに注入し、電力線通信信号が遠隔位置において3相R、SおよびTにいずれにおいても受信できるようにする。とはいえ、電力線通信信号を3相の1相にのみ注入し、3相の別の1相から電力線通信信号を受信する場合、3相間の誘導性および容量性交差結合を活用してもよい。
参照番号200は第2の位置のさらなるデバイスを表し、このデバイスは電力線Lにおける電力線通信ネットワークにおけるさらなるノードであってもよい。この実施形態では、第2の位置は配線相が未知である遠隔位置である。デバイス200は負荷を含むか、または消費者、相検出専用の試験デバイス、または任意のその他の適するデバイスの電気消費を測定するための遠隔メータであってもよい。これらのデバイスは基準位置から遠隔の位置において電力線Lに接続する。図示する実施形態では、デバイス200は電力線Lの相の1つとニュートラル導体Nとの間に接続する。デバイス200の遠隔位置において電力線Lの相導体だけを見る場合、2次サブステーションにおいて3出力端子R、SおよびTのいずれにデバイス200が接続されているかに関する情報は不明である。このことを、図1においてサークルXにより概略的に示す。このサークルは、多くの場合デバイス100の基準位置からデバイス200の遠隔位置の方向に沿って、3相R、SおよびTが具体的にどのように配線されているかを容易に追跡できないことを示す。例えば、電力線Lの部分Xを埋設するか、またはその他の方法でアクセスできなくなることがある、即ち3相R、SおよびTの具体的な配線を追跡するには単に遠すぎることがある。
遠隔位置においてデバイス200の配線相を見出すために、換言すれば3相R、SおよびTのうちのいずれにデバイス200が接続されているかを遠隔位置において検出するために、2台のデバイス100および200は図2aに示すように相互に通信する。
図2aで、R、SおよびTはそれぞれ3相電圧を表し、配線相SはRの背後120゜にあり、配線相TはSの背後120゜にある。R+、S+およびT+は、正の傾斜を持つ各相電圧R、SおよびTのゼロ交差を表す。R−、S−およびT−は、負の傾斜を持つ各相電圧R、SおよびTにおけるゼロ交差を表す。
図2aのC1は、図1のデバイス100が電力線Lの3本の導体R、SおよびTの少なくとも1本に注入する信号を表す。図1は、信号C1を電力線の全ての相導体に注入する実施形態を示す。とはいえ電力線に沿う相導体R、SおよびT間の交差結合効果により、相導体の1本のみに信号C1を注入するだけでもよい。3本の相導体のそれぞれに順番に1本ずつ試行錯誤的に信号C1を注入し、注入信号電力を各導体において高め、これにより電力線に沿う信号C1の到達距離を伸ばすのが、また有利かもしれない。信号C1は、電力線通信ネットワークを経て何某かの種類の情報を伝搬するための信号であれば、どのような通信信号でもよい。信号C1はまた、遠隔位置のデバイス200における配線相の検出のための専用の通信信号でなくてもよい。信号C1は図2aでDELで表す特徴的信号パターンを含む。デバイス100は、あるタイミングにおいて電力線に信号C1を注入する。このタイミングは、3相R、SおよびTの任意のゼロ交差と同期していてもよいが、必ずしも同期する必要はない。信号C1は、電力線Lの50Hzサイクルとは関係なくいつ開始されてもよいし、また、例えば2台のデバイス100と200との間か、またはデバイス100と電力線Lに接続する任意のその他のデバイスとの間の通信ニーズにより決定されてもよい。
図2aで、T2は信号C1における特徴的信号パターンDELと、その後に発生する、遠隔地点においてデバイス200が接続する未知配線相における正傾斜を有する第N番目のゼロ交差との間の時間間隔を表す。ここでは、時間間隔T2が非常に小さくなるのを防ぐためにN=2を選択しているが、N=1を含む他の値をNについて選択することもできる。図1に示す実施形態では、説明のために遠隔位置におけるデバイス200を相Sに接続する場合を示す。図2aに示すように時間間隔T2は、デバイス100が基準位置において電力線Lに沿って遠隔位置へ送信した特徴的信号パターンDELに続く、第2のゼロ交差S+において終了する。遠隔位置におけるデバイス200は、この時間間隔T2を検出する。
図2aのT1は、信号C1において特徴的信号パターンDELが発生してから、基準相の正傾斜を持つ第N番目のゼロ交差までの時間間隔を表す。図示する実施形態では、Rを基準相に選択している。時間間隔T2を測定するデバイス200に関して記載したのと同様に、基準位置におけるデバイス100は時間間隔T1を測定する。
時間間隔T3は、時間間隔T1と時間間隔T2との差分を表す。この差分は、基準相(本例ではR)に対する未知相(本例ではS)を示す。一旦、情報T3が利用可能になれば、未知相を特定することができる。時間の差分T3を得るために、本実施形態ではデバイス200は、デバイス200が検出する継続時間T2に関する情報を基準位置のデバイス100に送信し、デバイス100が差分T2−T1を取得して、遠隔位置における未知相Sを特定できるようにする。代わりの実施形態によれば、基準位置のデバイス100は、時間間隔T1の継続時間に関する情報を遠隔位置のデバイス200に送信し、デバイス200は次にT1とT2との間の差分からT3を取得し、基準相Rに対するその配線相を特定する。これら代替的実施形態のどちらが好ましいかは、相検出情報の遠隔位置または基準位置における必要の有無による。
時間間隔T2およびT1それぞれの継続時間に関する情報は、一方の位置から他方の位置へ任意の適する方法で送信することができる。例えば、この情報は伝送媒体として電力線を使用するネットワーク通信メッセージのようなディジタル符号化フォーマットで送信することができる。この情報を一方の位置から他方の位置へ送信する場合、特別なタイミング上の制約が課せられることはない。情報が送信され、継続時間T1およびT2が同一位置で利用可能になれば直ちに、差分T3を計算することができ、未知相配線を検出することができる。
図2bは、基準位置においてデバイス100が送信する信号C1の構成例を示す。図2bに示す例によれば、信号C1は、例えばそれ自体良く知られるように、電力線通信に適する搬送波を周波数変調(FSK)することにより送信されるディジタルネットワーク通信信号である。信号C1は電力線の1以上のACサイクルに亘り、開始フレームデリミタDELが続くプリアンブルPRBを含み、デリミタDELは信号C1のプリアンブル部との後続する情報部とを区切るために使用する。この開始フレームデリミタは信号C1における特徴的信号パターンであり、特徴的信号パターンは図2aを参照して記載する時間間隔T1およびT2の決定に使用することができる。開始フレームデリミタDELに続く情報部は、好適な方法により、例えば適する電力線通信ネットワークプロトコルに従って構成することができる。図の例では、LTは信号C1のフレーム長を表し、これにMACアドレスIND、制御フィールドCTL、電力線通信ネットワークにおける信号C1の冗長伝送のための繰り返しパラメータPRが続き、その後に実際の情報フィールド、例えばMACサービスデータユニットが続き、次いでCRCチェックフィールドおよび終了フレームデリミタEFDが続く。信号を送信するデバイスが検出する時間間隔T1に関する情報は信号C1内の適切な場所、例えば情報フィールドINFまたは、時間間隔T1が経過するのに十分遅く信号C1内に登場し利用可能となる専用フィールド(図示せず)に含めることができる。また、例えばPRフィールドの前またはPRフィールドとINFフィールドとの間に位置してもよい。しかしながら、図2bに示す信号フォーマットは、電力線通信ネットワークにおいて使用することができる非常に多様な種々の信号フォーマットおよびプロトコルから得る一例にすぎない。開始フレームデリミタDELまたは終了フレームデリミタEFDのような任意の特徴的信号パターンは図2aに示す時間間隔T1およびT2を測定するのに使用することができる。勿論、フレームデリミタを使用する代わりに専用の特徴的信号パターンを、例えば情報フィールドINF、または、制御フィールドCTL、または、信号フレームC1内のその他の位置に含めることができる。特徴的信号パターンは信号C1における一意的な符号語や、ビットシーケンスであってもよい。また特徴的信号パターン信号は、誤り訂正符号化を伴うか、または伴わない信号におけるものであってもよい。もし特徴的信号パターンが、誤り訂正符号化フォーマットを有する信号C1におけるものであれば、特徴的信号パターン検出の信頼性をさらに高めることができる。
図3は、基準位置において信号C1を送信するための図1に示すデバイス100の構成要素を示すブロック図である。好ましくは、同様の構成要素が、特徴的信号パターンを検出し、時間間隔T1を測定するための遠隔位置におけるデバイス200にも提供される。
図3において、参照番号1は、電力線通信ネットワークにおいてネットワークメッセージを送信、受信、生成および処理するためのプログラムを実行するマイクロプロセッサを含むディジタル通信回路を示す。この種の通信回路の内部構成は図示する実施形態に本質的ではない。構成は電力線通信ネットワークの個々の目的および機能に依存し、それ自体良く知られるものである。ディジタル通信回路は、電力線Lを介して送信するための特徴的信号パターンを含む信号C1を生成するための手段として、例えばマイクロプロセッサの出力ポートを有する。参照番号2は、以下で図4aを参照してより詳細に説明するように、信号C1における特徴的信号パターンの発生を検出するための回路を示す。C2は特徴的信号パターン検出器2の出力信号を表し、検出器2の出力信号C2は信号C1における特徴的信号パターンの発生を示す。参照番号3は、送信増幅器32および受信回路31を有する送受信回路を表す。送受信回路3は、電力線と該送受信回路3との間の通信信号の伝送を妨げることなく、電力線から送受信機回路3を絶縁するためのカップリング・キャパシタ4または任意のその他の適する手段を介して電力線に接続する。送信増幅器32は通信回路1からディジタル信号C1を受け取り、この信号を適切な搬送波において変調し送信する。受信器31は適切なフィルタ手段を介して電力線通信信号を受信し、適切な復調処理を実行し、データ信号を通信回路1に送り、さらに処理する。基準位置におけるデバイス100において、送受信器3は好ましくは3本の導体R、SおよびTの少なくとも1本に接続し、回路100が送信する電力線通信信号を以上で説明したように3相において利用可能にする。20は基準相Rに接続するゼロ交差検出器を示す。この検出器は、入力相信号をゼロと比較し、その入力における相信号と同期して方形信号を出力する、単に比較器により実装する。
参照番号5は、プリセット可能なカウンタを示し、該カウンタ5は、入力CK1に対するクロック信号の入力に応じてカウントダウン動作を実行する。PSTは、カウントダウンのためのカウンタ5の初期値をプログラムするためのダウンカウンタ5の入力を示す。プリセット入力PSTに存在するバイナリ表現の始動値をカウンタ5の入力PEにおけるプリセット起動信号によりカウンタにロードする。20および21はカウンタ5の出力の2つの最少有意ビットを示す。参照番号6は、更なるカウンタを示す。該カウンタ6は、入力CK2に加えられるクロックパルスの計数動作を実行する。BT1は時間間隔T1の継続時間のバイナリ表現であるカウンタ6の出力を示す。参照番号7および9はANDゲートを示すが、参照番号8はORゲートを示す。ANDゲート7の第1の入力では、ゼロ交差検出器20から信号ZCを受信する。ANDゲート7のもう一方の入力は信号C3を受信するために、ORゲート8の出力に接続する。ANDゲート7の出力はカウンタ5のクロック入力CK1と接続する。ORゲート8の2つの入力はカウンタ5の出力の2つの最少有意ビット2および2と接続する。ANDゲート9は、ビットクロック信号BCKを受信するが、該ビットクロック信号BCKは、通信回路1におけるクロック回復回路(図示せず)が信号C1からそれ自体よく知られる従来の方法で生成するものである。ANDゲート9のもう一方の入力は、ORゲート8の出力信号C3を受信する。ANDゲート9の出力はカウンタ6のクロック入力と接続する。BT2はデバイス200が検出する時間間隔T2の継続時間に関する情報を示す。この実施形態では、この情報は電力線通信ネットワークを介して受信器31を通じて遠隔位置におけるデバイス200から受信する。
情報BT1およびBT2を図3に図示しない回路において適するように処理し、デバイス200が接続する未知相を示す基準相に対する相値にこの情報を対応させるか、または直接3相R、SおよびTの1つに対応させる。この動作は多様な種々の方法で実施することができる。好ましくは、BT1とBT2との間の差分を計算し、ルックアップテーブルを使用して、BT1とBT2との間の差分に依存する配線相を調べる。図示する実施形態では、ビットクロック周波数は20msのACサイクル当りに48ビットであるように選択している。ルックアップテーブルは、その場合以下の入力を含む。
[表]
---------------------------------------------------------------------
入力| BT1−BT2 |遠隔ノード200の配線相
----|--------------------------------|----------------------------
1|0±3、 48±3、−48±3|基準相と同じ
2|8±3、 −40±3 |基準相に 60゜先行
3|16±3、−32±3 |基準相に120゜先行
4|24±3、−24±3 |基準相に180゜先行
5|32±3、−16±3 |基準相に240゜先行
6|40±3、−8±3 |基準相に300゜先行
---------------------------------------------------------------------
このテーブルで、入力1,3および5は、遠隔デバイス200が電力線の3配線相の1つに接続することを示す。入力2、4および6は、遠隔ユニット200の逆配線相を示し、遠隔デバイス200の相端子はニュートラルに接続されているが、遠隔デバイス200のニュートラル端子は電力線の配線相の1つに接続されている。BT1−BT2を入力番号1から6の1つに対応させるこのテーブルルックアップ動作を実行するための処理回路を通信回路1に含むことができる。デバイス200の未知配線相を得るその他の実装も、勿論採用することができる。
図4aは特徴的信号パターン検出器2の実施形態を示す。図4aで、参照番号19は図示する実施形態における8タップを有するシフトレジスタを表す。勿論、検出すべき特徴的信号パターンを形成するビット数に応じて、その他の数のタップ、例えば12タップとしてもよい。データはシフトレジスタ19において図4aの上から下に向けて矢印が示すようにビットクロックBCKによりシフトする。シフトレジスタ19は8タップ位置において信号C1において送信される8つの最近のビットの履歴を維持し、現在のビットは図示する一番上の位置において維持する。図4aで、シフトレジスタ19の特別の状態を説明の目的のために図示する。図示する状態では、現在のビットならびに最古のビットは「0」であるが、その間の6ビットは「1」である。このビットパターンは信号C1において使用する開始フレームデリミタDELであり、これを特徴的信号パターンとしても使用する。それに応じて説明のために、図4aは特徴的信号パターンを検出する状態を示す。勿論、この状態は次のビットクロックインパルスBCKにより変化する。参照番号10から17は排他的OR(EXOR)ゲートを表し、それぞれは2入力を有する。EXORゲート10から17のそれぞれの2入力のうちの1つは、シフトレジスタ19の8出力タップの関連する1つと接続する。現在のビットを保持するシフトレジスタの一番上のタップに接続するその入力の1つを有するEXORゲート10は、論理レベル「1」を持つ信号に接続するそのもう一つの入力を有する。同じことは、EXORゲート17にも当てはまり、EXORゲート17はシフトレジスタ19における8つのビットのうちの最古のものを保持するタップに接続するその入力の1つを有する。シフトレジスタと接続しない、その他のEXORゲート11から16の入力は、「0」の論理レベルを持つ信号に接続する。このように、特徴的信号パターン検出器2は特別の所定の特徴的信号パターン01111110を検出できるようにプログラムされている。EXORゲート10から17の出力はANDゲート18のそれぞれの入力に接続する。ANDゲート18の出力は参照番号C2を持つ。この出力は信号C1における特徴的信号パターンの発生を示す。勿論、特徴的信号パターン01111110はただの例に過ぎない。特徴的信号パターンのその長さおよびそのビットシーケンスの両者に関するその他の実装も勿論可能である。
動作では、図4aに示す特徴的信号パターン検出器は、シフトレジスタ19を通じて信号C1の入力ビットシーケンスを連続的にシフトする。EXORゲート10から17の連なりは、シフトレジスタ19に格納するビットパターンの、このビットパターンのEXORゲート10から17のそれぞれもう一方の入力に存在する反転ビットパターンとの整合について調べる。完全な整合が得られる場合のみ、EXORゲート10から17の全ての入力対は異なる論理レベルを有し、EXORゲート10から17の全出力は、従って「1」の論理信号レベルを有し、ANDゲート18の出力C2は論理「1」の値を取る。図4bは信号C1を説明するタイミング図、ビットクロックBCKおよび図4aの特徴的信号パターン検出器の出力信号C2を示す。
図5は図3に示す回路の動作を説明するタイミング図を示す。図5に示すように、回路2が信号C1における特徴的信号パターンの発生を検出すると、インパルスが信号C2において発生する。このインパルスC2はカウンタ5のプリセット起動入力に現れ、特徴的信号パターンの発生と時間間隔T1の終わりとの間の基準点の数を規定する値Nにカウンタをプリセットする。この基準点の数Nは、1以上、例えばN=2であることができ、たとえ特徴的信号パターンが図3において回路が検出する基準点の近くで発生しても、図3において回路が測定する時間間隔T1が一定の長さを有することを保証する。
図5の信号ZCは、基準相Rにおけるゼロ交差の発生を示すゼロ交差検出器の出力信号である。ダウンカウンタ5が、信号C2のインパルスによりプリセットされた後、値ゼロに達しない限り、図3の回路におけるORゲート8は信号C3を論理「1」レベルに維持する。図3に示す実施形態は値N=2を使用するので、簡単なORゲートはこの信号C3を生成するには十分であり、この信号C3は特徴的信号パターンの発生に始まり、ダウンカウンタ5がゼロに達することにより終わる、論理1レベルを取る。C3が論理1レベルにある限り、ゼロ検出器20からのインパルスは、ANDゲート7によりダウンカウンタ5のクロック入力CK1に現れる。図5に示す2つの出力信号2および2は、プリセット起動入力PEにおける信号C2に応じてダウンカウンタ5の出力において起こることを示す。信号C3が論理1レベルにある限り、ANDゲート9は、ビットクロック回復回路からゲートするビットクロックBCKをその出力に供給し、ビットクロックBCKはカウンタ6に計数動作を実行させ、カウンタ6は特徴的信号パターンの発生と基準相電圧における第2の基準点のその後の発生との間の時間間隔T1の測定を実行する。図5に示すように時間間隔T1の継続時間の測定のこの動作中に、2つのクロック端部がダウンカウンタ5のクロック入力CK1に現れる。第2のクロック端部に応じる「1」から「0」への出力2における遷移が信号C3に論理0レベルを取らせることにより、第2のクロック端部後の信号CK1における論理1の状態の継続時間は非常に短く、ANDゲート7の出力も論理「0」となる。
図3、図4a、図4b、図5を参照して記載する回路およびその動作を図1に示すデバイス100において提供する。類似の回路を図1のデバイス200において提供し、ゼロ交差検出器20の入力を図示するように基準相Rよりむしろ未知相に接続する。デバイス200においてカウンタ6が計数する時間間隔はT2である。デバイス200がさらに図3に示すデバイス100における回路と異なるのは、時間間隔T2の継続時間についてカウンタ6が得る情報を通信ノード1に加え、明確なメッセージの形式でデバイス100に送信することである。デバイス200において、T1とT2との差分を計算するための手段を提供する必要はない。デバイス200にとって図3に示す回路のこれらの適応は小さな修正であり、これらは本実施形態の構成および機能の以上の記載から直ちに明らかである。
第1および第2の位置は電力線通信システム、例えば電気の消費を遠隔計測するための電力線通信システムにおけるノードであってもよい。そのようなシステムは複数の遠隔電気メータ、ならびに複数の遠隔メータと通信するマスタとして活動する集線装置を含むことがある。遠隔メータが集線装置から信号C1を受信すると、遠隔メータは、特徴的信号パターンから遠隔メータが接続する相電圧の次(またはより一般的に第N番目)のゼロ交差までに存在するビット数を計数する。メータは集線装置にこの情報を含む応答メッセージを返信する。集線装置は、次に遠隔メータが計数し、伝達するビット数と集線装置が計数する特徴的信号パターンから次(または第N番目)のゼロ交差までのビット数との差分を決定し、遠隔メータが接続する相を見出すことができる。遠隔メータが集線装置からのメッセージにおいて集線装置が計数したビット数に関する情報を受信すれば、メータはこの数およびメータが計数したビット数からその配線相を決定することができる。メータはこの結果、例えば上のテーブルの番号1から6のうち1つを集線装置に伝達し、遠隔メータが検出する遠隔メータの配線相と同じものを通報する。
注意すべきは、記載する実施形態が種々の方法で変更しうる、ことである。例えば、特徴的信号パターン検出回路2を、事前にプログラムするビットパターンとシフトレジスタ19におけるビットシーケンスとの間の整合動作を行うように示した。しかしながら誤り訂正符号を使用して、特徴的信号パターンを保護し、誤り訂正符号化した特徴的信号パターンを復号するためのデコーダとしてシフトレジスタ19の内容を評価する回路を実施し、特徴的信号パターン検出器回路2の雑音回避能力を高めるのが有利かも知れない。適する誤り訂正符号化技術それ自体は良く知られ、誤り訂正符号およびその応用に関するあらゆる教科書が参考になる。また、注意すべきは、信号C1における特徴的信号パターンの発生と基準相および未知相のそれぞれにおける第N番目の基準点の発生との間の時間間隔を計測するための図3に示す回路は、この時間間隔の測定を実行するのに使用することができる、多くの多様な種々の回路の中の一例である、ことである。図3に示す実施形態は信号C1におけるビットクロックを使用して、時間間隔T1およびT2をそれぞれ測定するが、自由走行クロック信号生成器を代わりに使用して、カウンタ6が計数するクロック信号を生成することができる。
本発明の実施形態の基本的概要を示す。 図1に示す実施形態の基本的動作原理を説明するタイミング図を示す。 図1に示す実施形態において使用する信号の例を示す。 相検出動作を実行するための電力線通信システムにおけるネットワークノードの実施形態のブロック図を示す。 図3に示す特徴的信号パターン検出器2の内部構成を説明するブロック図を示す。 信号パターン検出器回路の動作を説明するタイミング図を示す。 図3に示す回路の相検出動作を説明するタイミング図を示す。

Claims (24)

  1. 単相または多相の電力線(L)を有する電力分配システムにおいて基準相電圧(R)に対する未知(X)相電圧(S)の配線相(R、S、T)を検出するためのシステムであって、
    第1の位置(100)から第2の位置(200)へ信号(C1)を送信する回路(1、3、32)であって、前記信号が特徴的信号パターン(DEL)を含む,前記回路と、
    前記特徴的信号パターン(DEL)の検出から、前記第1の位置(100)の相電圧(R)における基準点(R+)の発生までの間の第1の時間間隔(T1)を前記第1の位置(100)において測定する回路(2、5から9)と、
    前記信号(C1)の前記特徴的信号パターンを前記第2の位置において検出し、前記特徴的信号パターン(DEL)の検出から、前記第2の位置(200)の第2の相電圧における基準点(S+)の発生までの間の第2の時間間隔(T2)を測定する回路(2、5から9)と、
    前記第1および第2の相電圧のうち前記基準相電圧となる相電圧に対する、前記第1および第2の相電圧のうち前記未知の相電圧の前記配線相(S)を、前記第1(T1)および前記第2(T2)の時間間隔から決定する回路(1)と
    を備えることを特徴とするシステム。
  2. 前記配線相(S)を決定する前記回路(1)が、前記第1の位置(100)に位置し、
    前記システムが、前記第2の位置(200)から前記第1の位置(100)へ、前記第2の時間間隔(T2)を示す情報を送信する手段(7、16)
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 前記配線相を決定する前記回路が前記第2の位置(200)に位置し、
    前記システムが、前記第1の位置から前記第2の位置へ前記第1の時間間隔(T1)を示す情報を送信する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  4. 前記未知の相電圧の前記配線相を、前記第1および前記第2の時間間隔(T1、T2)から決定する前記回路(1)が、
    前記第2の時間間隔と前記第1の時間間隔との差分を計算する手段と、
    前記差分に基づいて前記配線相を決定する手段と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシステム。
  5. 前記特徴的信号パターン(DEL)が、一意的な符号語を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシステム。
  6. 前記信号(C1)が、前記特徴的信号パターンに先行するヘッダ部(PRB)を含むことを特徴とする請求項5に記載のシステム。
  7. 検出されるべき前記特徴的信号パターンが、前記信号の先頭であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシステム。
  8. 前記信号(C1)が、所定のシンボル周波数を有するシンボルのシーケンスであって、
    前記第1の時間間隔(T1)を測定する前記回路が、前記特徴的信号パターンの検出から、前記基準相電圧(R)における前記基準点(R+)が発生するまでの間の前記シンボルの数を計数するカウンタ(6)を備え、
    前記第2の時間間隔(T2)を測定する前記回路が、前記特徴的信号パターンの検出から、前記未知相電圧(S)における前記基準点(S+)が発生するまでの間の前記シンボルの数を計数するカウンタ(6)を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシステム。
  9. 前記第1の時間間隔(T1)を測定する前記回路が、
    所定のクロック周波数の自由走行カウンタと、
    前記特徴的信号パターン(DEL)の検出に応じて、前記自由走行カウンタを始動させる手段と、
    前記基準点が発生した場合に、前記カウンタが計数する値を読み取る手段と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシステム。
  10. 前記信号を送信するための前記回路(1、3、32)が、前記特徴的信号パターンが前記多相電力線の前記相電圧において反復的に発生する前記基準点のいずれとも一致しないように前記信号を送信すべく、適合されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシステム。
  11. 前記信号を送信するための前記回路が、前記特徴的信号パターンがランダムタイミング、または、擬似ランダムタイミングを有するように前記信号を送信すべく、適合されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のシステム。
  12. 複数の前記特徴的信号パターン(DEL)を、異なるタイミング、スペクトルの異なる部分、及び異なる拡散符号を用いたスペクトル拡散変調の少なくともいずれかにより送信し、
    複数の送信信号パターンのそれぞれについて、
    前記信号の前記特徴的信号パターンから、前記第2の相電圧における基準点(S+)の発生までの間の第2の時間間隔(T2)を前記第2の位置(200)において決定し、
    前記特徴的信号パターン(DEL)から、前記第1の相電圧(R)における基準点(R+)の発生までの間の第1の時間間隔(T1)を前記第1の位置(100)において決定して、
    1の時間間隔(T1)および関連する第2の時間間隔(T2)を複数取得する手段(1)を備え、
    前記配線相を決定する前記回路(1)が、前記複数の第1および第2の時間間隔(T1、T2)から前記配線相を決定するように適合されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のシステム。
  13. 前記複数の第1および第2の時間間隔から前記配線相を決定する前記回路(1)が、
    各第1の時間間隔と、各関連する第2の時間間隔との差分を計算する手段と、
    計算された前記差分のそれぞれについて配線相を決定する手段と、
    前記決定されたそれぞれの配線相うち、多数を占める前記配線相を選択する手段と
    を備えることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
  14. 前記多数は、M/(M+1)で表され、Mが2以上の整数であることを特徴とする請求項13に記載のシステム。
  15. 前記信号は、2つの連続する特徴的信号パターン(DEL)間の時間間隔が、前記多相電力線の交流電圧周期より長く又は短くなり、かつ、前記交流電圧周期の整数倍と等しくならないようにして、連続して送信されることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載のシステム。
  16. 前記基準点(R+、S+)が、該基準点の電圧および傾きの少なくともいずれかにより特定される各相電圧の各周期における一意的な点であることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載のシステム。
  17. 前記基準点が、特定の符号の傾斜を有する各相電圧のゼロ交差であることを特徴とする請求項16に記載のシステム。
  18. 前記第1の時間間隔(T1)および前記第2の時間間隔(T2)が、それぞれ前記特徴的信号パターンに続く第N番目の基準点により終了し、Nが1以上の所定の正整数であることを特徴とする請求項16または17に記載のシステム。
  19. N=2であることを特徴とする請求項18に記載のシステム。
  20. 前記信号を送信する前記回路が、前記多相電力線(L)の少なくとも1相に前記信号を注入する手段(4)を備えることを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載のシステム。
  21. 前記信号(C1)を送信する前記回路が、無線通信チャネルを介して前記信号を送信する送信回路を備えることを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載のシステム。
  22. 前記信号を、電話ネットワークを介して送信することを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載のシステム。
  23. 前記信号が、DTMF信号であることを特徴とする請求項1乃至22のいずれか1項に記載のシステム。
  24. 単相または多相の電力線を有する電力分配システムにおいて基準相電圧に対する未知相電圧の配線相を決定する方法であって、
    第1の位置(100)から第2の位置(200)へ信号(C1)を送信する工程であって、前記信号が特徴的信号パターン(DEL)を含む、工程と、
    前記特徴的信号パターン(DEL)の検出から、第1の相電圧(R)における基準点(R+)の発生までの間の第1の時間間隔(T1)を、前記第1の位置(100)において測定する工程と、
    前記特徴的信号パターンを前記第2の位置において検出し、該特徴的信号パターン(DEL)の検出から、第2の相電圧(S)における基準点(S+)の発生までの間の第2の時間間隔(T2)を測定する工程と、
    前記第1および第2の相電圧のうち前記基準相電圧となる相電圧に対する、前記第1および第2の相電圧のうち前記未知の相電圧の前記配線相(S)を、前記第1(T1)および前記第2(T2)の時間間隔から決定する工程と
    を備えることを特徴とする方法。
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