JP5042907B2 - 光学部材用人工水晶の製造方法、光学部材用人工水晶、耐放射線人工水晶の製造方法及び耐放射線人工水晶 - Google Patents

光学部材用人工水晶の製造方法、光学部材用人工水晶、耐放射線人工水晶の製造方法及び耐放射線人工水晶 Download PDF

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Description

本発明は、熱対流を用いた水熱合成法によって光学部材用人工水晶を製造する技術分野に関する。また他の発明は、宇宙放射線などの放射線に晒される環境下で使用される人工水晶に関する。
水晶は、振動子などの電子部品として主に用いられるが、光学用途としても真空紫外から赤外域にわたり光を透過し、真空紫外領域では吸収端の145nmまでほとんど吸収を示さない、優れた光学材料である。
近年では、人工水晶を水晶振動子用の他に、真空紫外領域で使用する光学部品、具体的には半導体装置の製造のための露光機に用いられている。
一般的に人工水晶は水熱合成法によって製造される。この水熱合成法による人工水晶の育成は次のようにして行われる。人工水晶育成炉(オートクレーブ)内に、対流制御板を挟んで、下側に育成用原料を、上側に水晶種子を夫々設置する。また育成炉内に育成用溶液例えば水酸化ナトリウムのような(アルカリ溶液)を充填し、育成炉を密閉し加熱する。そして、育成炉の上側よりも下側が高温となるように温度勾配をつけ、育成用溶液を育成炉内で熱対流させる。これにより育成炉内の下部で溶解した育成用原料が、育成炉内の上部に達し、その際、冷却されて過飽和状態となって水晶種子上に析出成長する。この動作を所定期間連続して行うことにより、所定の大きさの人工水晶が得られる。
このようにして育成した人工水晶を真空紫外領域の光学部材として使用する場合には結晶内のAl,Na,Ca,Li,Feといった不純物濃度を極力減少させることが求められる。
ところで上述の方法で育成される人工水晶には、育成用原料として天然の屑水晶(ラスカ)が主に用いられる。この天然の屑水晶を原料にして真空紫外領域で使用することができる人工水晶を製造するためには、原料として用いる前に当該屑水晶に含まれる不純物の定量分析を行い、不純物濃度が低い屑水晶を選抜する必要がある。天然の屑水晶は、採掘される産地、鉱山及びロットで品質差が生じるため、このような品質管理が不可欠である。しかし、真空紫外領域で使用することができる人工水晶を製造するために育成用原料である屑水晶に対して毎回このような作業を行うのは非常に大きな労力とコスト負担を要する。
そこで天然の屑水晶を用いて成長速度を0.01mm/日まで遅くして育成すると結晶内の不純物濃度をAl:0.042ppm、Na:0.0021ppm、Ca:0.0002ppm、Fe:0.0004ppm、Li:0.011ppmまで低減できると、後述する実施例から推測される。しかしながら、人工水晶の育成に非常に長い時間がかかり量産の採算が合わず非現実的である。
これを考慮して成長速度を0.2〜0.3mm/日にして育成すると、育成した結晶内の不純物濃度はAl:0.07ppm、Na:0.06ppm、Ca:0.04ppm、Fe:0.007ppm、Li:0.01ppm程度の真空紫外領域で使用可能なレベルで実用化されている。但し、例えば真空紫外領域でレーザを照射する場合、現状よりも照射強度を大きく且つ経年劣化の低減が求められており、更に不純物濃度を減少させる必要がある。
また、原料として用いる前に屑水晶に含まれる不純物の定量分析を行わず、通常の成長速度で人工水晶を育成した後、当該人工水晶を熱処理したり、電界を印加したりして結晶中の不純物を取り除く手法があるが、水晶にクラックが生じたり電極材の拡散により当該電極材が結晶内に侵入して再汚染を引き起こしたりするおそれがあるため得策ではない。
一方、特許文献1には、種水晶から人工水晶を育成する人工水晶の育成方法において、種水晶のZ方向への成長速度を0.44mm/日以下に設定して、人工水晶における転位の密度を低くすることが開示されているが、真空紫外領域で使用することができる人工水晶については何ら記載されていない。
また人工水晶中の不純物は、例えば人工衛星打ち上げ用ロケットや人工衛星、航空機など、宇宙空間や成層圏近くで使用する水晶振動子、水晶発振器などの性能にも大きな影響を与える。例えば人工水晶中の不純物であるAl、Na、Liは、SiO結晶中にAl−NaセンタやAl−Liセンタと呼ばれる格子欠陥を形成し、これらは人工水晶の弾性定数を決定する一要素となっている。Al−NaセンタやAl−Liセンタを持つ人工水晶が宇宙放射線など、高いエネルギーを持つ放射線に晒されると、例えばAlからNaが解離し、人工水晶内に微量に存在する例えばOH基と結合してAl−OHに変換されることにより人工水晶の弾性定数が変化し、これに伴って当該人工水晶を用いた水晶振動子や水晶発振器の周波数特性が変化してしまうことが知られている。
そこで、これら放射線に晒される環境下で用いる人工水晶についても、例えば育成後の人工水晶を高温に加熱して電界を印加し、結晶中の不純物を除去するスイーピング処理が行われているが、既述のようにクラック発生や再汚染の問題があるだけでなく、処理コストや設備コストの増大といった問題も大きい。
そして特許文献1に記載の技術は、このような放射線に晒される環境下で使用しても周波数特性の変化がない、またはその変化が少ない耐放射線性能を持った人工水晶及びその製造方法についても何ら記載されていない。
特開2001−19597(請求項2、段落0004、段落0011〜0013)
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、水熱合成法によって、容易にかつ育成期間の長期化を避けながら不純物の低減化を図ることができ、光学部材として好適な人工水晶を得ることのできる人工水晶の製造方法を提供することにある。また本発明の他の目的は、不純物濃度が低く、光学部材として好適な人工水晶を提供することにある。
また本発明の他の目的は、熱合成法によって、容易にかつ育成期間の長期化を避けながら不純物の低減化を図ることができ、耐放射線性能を備えた人工水晶の製造方法及び耐放射線性能を備えた人工水晶を提供することにある。
本発明は、水熱合成法によって光学部材用人工水晶を製造するにあたり、アルミニウムの含有量を2.7ppm以下、ナトリウムの含有量を1.1ppm以下、カルシウムの含有量を0.1ppm以下、鉄の含有量を0.04ppm以下、リチウムの含有量を0.8ppm以下に抑えた育成用原料を用いて、水晶種子のZ方向への成長速度を0.1mm/日以上0.3mm/日以下に設定して育成させたことを特徴とする。また前記育成用原料としては、例えば人工水晶、天然水晶または天然の屑水晶を用いることが好ましい。また育成させた人工水晶は、例えば真空紫外領域または真空紫外域より長波長帯であって10W/cm以上のレーザ光が透過する光学部材に用いられる。
また本発明は、上述の方法によって製造された光学部材用人工水晶において、当該人工水晶の結晶中に含まれるアルミニウム、ナトリウム、カルシウム、鉄、リチウムの量が、夫々0.042ppm以下、0.0021ppm以下、0.0005ppm以下、0.0004ppm以下、0.011ppm以下であることを特徴とする。またこの人工水晶は、例えば半導体装置の製造のための露光機や真空紫外領域または真空紫外域より長波長帯であって10W/cm以上のレーザ光が透過する光学部材に用いられる。
次いで他の発明に係わる耐放射線人工水晶の製造方法は、水熱合成法によって耐放射線人工水晶を製造するにあたり、アルミニウムの含有量を2.7ppm以下、ナトリウムの含有量を1.1ppm以下、リチウムの含有量を0.8ppm以下に抑えた育成用原料を用いて、水晶種子のZ方向への成長速度を0.1mm/日以上0.3mm/日以下に設定して育成させたことを特徴とする。育成用原料としては、人工水晶、天然水晶または天然の屑水晶であることが好ましい。
更にまた、本発明に係わる耐放射線人工水晶は、上述の耐放射線人工水晶の製造方法によって製造され、当該人工水晶の結晶中に含まれるアルミニウム、ナトリウム、リチウムの量が、夫々0.020ppm以下、0.002ppm以下、0.010ppm以下であることを特徴とする。ここで当該人工水晶は、人工水晶はZ軸方向の寸法が種子部を除いて10mm以上ある場合が好適である。
本発明は、アルミニウム等の不純物濃度の低い育成用原料を用い、成長速度を0.1mm/日以上0.3mm/日以下に設定することで、容易にかつ育成期間の長期化を避けながら結晶内の不純物濃度を低く抑えた光学部材として好適な人工水晶を得ることができる。
本発明の実施の形態について説明する。本発明は水熱合成法により不純物濃度が低い育成用原料を用いて水晶種子から結晶内の不純物濃度を低く抑えた光学部材として好適な人工水晶を育成するものである。この人工水晶の育成は図1に示すオートクレーブ1を用いて行われる。図1に示すようにオートクレーブ1は、特殊鋼製の円筒容器であるオートクレーブ本体11と、このオートクレーブ本体11を密閉するための特殊鋼製蓋12と、オートクレーブ本体11内の上部領域を加熱するためのヒータ13aと、オートクレーブ本体11内の下部領域を加熱するためのヒータ13bとから構成されている。
前記オートクレーブ本体11内部の空間は、バッフル板(対流制御板)14によって上部空間11aと下部空間11bとに仕切られている。上部空間11aには、多数の水晶種子20を配置するための支持具15が配置されている。前記支持具15は、例えば偏平な円筒形状の枠体を多段に積層した構造となっており、上部空間11a内に収まる大きさを有している。各段の枠体には、多数の水晶種子20を配置することができるようになっている。
また下部空間11bには例えば円筒形でかご状の容器16が配置されており、この容器16内にアルミニウム(Al)の含有量を2.7ppm以下、ナトリウム(Na)の含有量を1.1ppm以下、カルシウム(Ca)の含有量を0.1ppm以下、鉄(Fe)の含有量を0.04ppm以下、リチウム(Li)の含有量を0.8ppm以下に抑えた育成用原料30が格納されている。この育成用原料30は次のようにして作られる。先ず、図1を用いて説明しているオートクレーブ1で、鉱山から採掘した天然の屑水晶を用いて水熱合成法により人工水晶を育成する。このときオートクレーブ1において育成している人工水晶内の不純物濃度がAl:2.7ppm以下、Na:1.1ppm以下、Ca:0.1ppm以下、Fe:0.04ppm以下、Li:0.8ppm以下となるように成長速度をコントロールしている。そして水熱合成法において成長速度を選定して不純物濃度を低減させた人工水晶から育成用原料30が得られる。
なお、育成用原料30としてアルミニウムの含有量が2.7ppm以下、ナトリウムの含有量が1.1ppm以下、カルシウムの含有量が0.1ppm以下、鉄の含有量が0.04ppm以下、リチウムの含有量を0.8ppm以下にあるガラスを用いてもよい。また育成用原料30として既述のようにして育成した人工水晶から切り出した水晶と前記ガラスとを混合したものを用いてもよい。更に育成用原料30として不純物濃度がAl:2.7ppm以下、Na:1.1ppm以下、Ca:0.1ppm以下、Fe:0.04ppm以下、Li:0.8ppm以下の天然水晶あるいは天然の屑水晶を用いてもよいし、また天然の屑水晶と既述のようにして育成した人工水晶から切り出した水晶あるいは前記ガラスとを混合したものを用いてよい。
また上部空間11aと下部空間11bとは、バッフル板14に多数設けられた貫通孔14aによって連通しており、オートクレーブ本体11内の空間(上部空間11aと下部空間11bとの両空間)内に満たされた例えば水酸化ナトリウム(NaOH)溶液等の育成用溶液17を上部空間11aと下部空間11bとの間で対流させることができるようになっている。
前記ヒータ13aは、上部空間11a内を上部から下部へ向けて例えば300〜350℃の温度で加熱するように構成されていると共に、前記ヒータ13bは下部空間11b内を同じく360〜400℃の温度で加熱するように構成さている。また前記特殊鋼製蓋12には、オートクレーブ本体11内の圧力を計測するための圧力計18が設けられており、人工水晶の育成中、オートクレーブ本体11内は例えば1000〜1500kgf/cm程度の圧力に維持されるようになっている。
上述したオートクレーブ1の作用について説明する。先ず、支持具15に多数の水晶種子20を配置する。ここで前記水晶種子20の方位を図2に示しておく。この例では水晶種子20のY軸方向がオートクレーブ本体11の長さ方向に対して平行となるように設置される。次にオートクレーブ本体11内に育成用溶液17を満たし、ヒータ13a,13bで加熱すると容器16内の育成用原料30が育成用溶液17に溶解する。育成用原料30を溶解した育成用溶液17は、上部空間11aと下部空間11bとに形成されている温度勾配により対流を生じて上部空間11aへと上昇する。上部空間11aは、下部空間11bと比較して温度が低く設定されているので、育成用溶液17は温度低下によって飽和状態となり各水晶種子20の主に基本成長面においてSiO分子が析出される。こうして人工水晶が育成される。
また前記オートクレーブ1の内部では、水晶種子20のZ方向への成長速度を制御している。具体的には前記オートクレーブ1において上部空間11aの加熱を担当するヒータ13aと下部空間11bの加熱を担当するヒータ13bとを操作して上部空間11aと下部空間11bとに生じる温度差を大きくしたり小さくしたりすることで水晶種子20のZ方向への成長速度をコントロールしている。この実施の形態では成長速度を0.3mm/日に設定して、人工水晶の育成を約200日間行っている。この成長速度とは種子両側のZ方向の成長量を育成日数で割った値である。これにより図3に示すように育成後の人工水晶のZ軸方向の寸法が約60mmとなる。なお、図3中の鎖線部分は水晶種子20を示している。ここで成長速度を0.3mm/日よりも大きくした場合には、育成期間は短くなるが、育成後の人工水晶は結晶内の不純物濃度が増加して真空紫外領域の吸収端近辺の透過率が減少してしまい、例えば真空紫外領域または真空紫外域より長波長帯であって10W/cm以上のレーザ光が透過される光学部材として用いた場合には使用寿命が短い。なお、真空紫外域より長波長帯であって10W/cm以上のレーザ光としては、具体的には波長が1064nmであって、照射パワー密度400GW/cm未満、パルス幅31nsのレーザ光が挙げられる。また成長速度を従来技術の項で述べたように0.01mm/日まで遅くすると結晶内の不純物濃度が低下して真空紫外領域で用いられる光学部材として好適な人工水晶が得られるが、育成期間が極めて長くなるため成長速度の下限値を0.1mm/日にし、量産の採算が取れるようにしている。また成長速度は0.1mm/日から0.3mm/日の間で設定することができるが、どの成長速度においても育成後の人工水晶のZ軸方向の寸法が水晶種子20を除いて30mm以上となるように育成期間が設定される。
また、このオートクレーブ4では既述のように人工水晶から切り出して作られた育成用原料30、つまりアルミニウムの含有量を2.7ppm以下、ナトリウムの含有量を1.1ppm以下、カルシウムの含有量を0.1ppm以下、鉄の含有量を0.04ppm以下、リチウムの含有量を0.8ppm以下に抑えた育成用原料30を用いているため、実施例のところで述べるように成長速度が0.3mm/日において、育成用原料として鉱山から採掘された天然の屑水晶を用いて成長速度を0.01mm/日に設定することで得られる人工水晶よりも結晶内の不純物濃度が低い人工水晶が得られる。
上述の実施形態によれば、水熱合成法において成長速度を選定して不純物濃度を低減させた人工水晶から切り出して作られた育成用原料30を用い、そして成長速度を0.1mm/日以上0.3mm/日以下に設定しているので、結晶内の不純物濃度を低く抑えた人工水晶を得ることができる。
人工水晶は、例えば真空紫外領域または真空紫外域よりも長波長帯であって10W/cm以上のレーザ光の透過により劣化して、真空紫外領域の光線の透過率が低くなっていくことが避けられないが、その人工水晶中の不純物濃度を低く抑えることにより劣化の進行が遅くなるため、例えば露光機メーカが定めたスペックに落ち込むに至るまでの時間が長くなり、長い使用寿命が得られる。従ってこの人工水晶は、例えば半導体装置の製造のための露光機の光路部材として好適である。
本発明の効果を確認するために行った実験について説明する。
<評価実験1>
図1に示すオートクレーブ1において育成用原料として鉱山から採掘された結晶中に含まれる不純物濃度がAl:20ppm、Na:1.2ppm、Ca:0.3ppm、Fe:0.3ppm、Li:2.7ppmの天然の屑水晶を用い、水熱合成法により水晶種子20のZ軸方向の成長速度を0.2mm/日、0.4mm/日、0.6mm/日、0.8mm/日に夫々設定して、4つの人工水晶を育成した。そして育成した4つの人工水晶において、人工水晶からZ領域の中心部で縦1cm×横1cm×厚さ1cmの水晶片を夫々切り出した。そしてこれら4つの水晶片において結晶中の不純物濃度を測定するためにフレームス原子吸光分析法によって、結晶中のAl、Na、Ca、Fe、Liの濃度を夫々測定した。その結果を図4に示す。図4の縦軸は濃度(ppm)を示しており、横軸は成長速度(mm/日)を示している。なお、図4は縦軸を対数目盛とした片対数グラフである。
また育成した4つの人工水晶から厚み10mmのYカット水晶片を夫々切り出し、表面を鏡面研磨した後、真空紫外分光光度計を用いて130nmから300nmまでの透過率を夫々測定した。その結果を図5に示す。図5の縦軸は透過率(%)を示しており、横軸は波長(nm)を示している。
図4に示すように成長速度が大きいものほど育成後の人工水晶の結晶中における不純物濃度が大きいことが分かる。また図5に示すように成長速度が大きいものほど、吸収端近辺では透過率の低下が大きいことが分かる。この結果から成長速度の増加により、結晶内の不純物が増加し、透過率が悪化することが理解される。具体的に述べると、成長速度が0.2mm/日では波長が153nmで透過率が83%に達しているのに対して、成長速度が0.4mm/日では波長が160nmで、成長速度が0.6mm/日では波長が170nmで、成長速度が0.8mm/日では波長が250nmで透過率が夫々83%に達している。即ち、成長速度が大きいのもほど真空紫外領域の吸収端近辺の透過率が低いことが分かる。
この実験結果から原料として鉱山から採掘された天然の屑水晶を用いた場合には、成長速度を遅く設定することで、結晶内の不純物濃度を低く抑えた真空紫外領域で用いられる光学部材として好適な人工水晶が得られることが分かる。これは理論上成長速度を0.01mmm/日に設定することでこのような人工水晶を得ることができるが、当該人工水晶を育成するためには10年以上期間を要するため全く現実的でない。量産の採算が合う成長速度が0.3mm/日において成長速度が0.01mm/日で得られる人工水晶と結晶内の不純物濃度が同程度若しくはそれ以下である人工水晶が得られることが必要である。
<評価実験2>
A:実施例1
図1に示すオートクレーブ1において育成用原料として、既述のように鉱山から採掘した天然の屑水晶を用いて育成した人工水晶から切り出して作られた育成用原料30、つまり結晶中に含まれる不純物濃度がAl:2.7ppm、Na:1.1ppm、Ca:0.1ppm、Fe:0.04ppm、Li:0.8ppmの育成用原料30を用い、水熱合成法により水晶種子20のZ軸方向の成長速度を0.2mm/日に設定して人工水晶を育成した。これを実施例1とする。
B:比較例1
育成用原料として評価実験1と同じ天然の屑水晶を用いた他は、実施例1と同じ条件で人工水晶を育成した。これを比較例1とする。
(不純物濃度の測定)
実施例1及び比較例1の人工水晶において、人工水晶からZ領域の中心部で縦1cm×横1cm×厚さ1cmの水晶片を夫々切り出した。そして実施例1の水晶において結晶中の不純物濃度を測定するために誘導結合プラズマ質量分析装置によって、結晶中のAl、Na、Ca、Fe、Liの濃度を測定した。また比較例1ではフレームス原子吸光分析法によって、同様に結晶中の不純物濃度を測定した。その結果を図6に示す。なお、実施例1の結晶中の不純物濃度を測定するにあたってフレームス原子吸光分析法では当該結晶中の不純物を検出することができないため誘導結合プラズマ質量分析装置を用いたが、実施例1及び比較例1において測定方法の違いによる検出値の差異は誤差範囲内である。
(結果及び考察)
図6に示す結果から実施例1は比較例1と比較してAlで約1/3、Naで約1/60、Liで約1/2、Ca及びFeで1/10〜20と含有量が大幅に減少したことが分かった。またNa及びCaでは、実施例1及び比較例1の育成用原料において不純物の濃度に大きな差がないにもかかわらず、育成後の人工水晶において不純物の濃度に大きな差がある。これは実施例1において純度の高い育成用原料を用いているためインクルージョンが減少し、Na及びCaの濃度が大きく減少したと推測する。またLiについては減少率が少ないが、モルで換算した値で比較すると実施例1と比較例1とで差があることは明らかである。これまで通常使用している天然の屑水晶を用いて人工水晶を育成した場合、評価実験1で述べたように実施例1の程度まで不純物濃度を低減させるためには成長速度が約0.01mm/日となってしまい全く実用性がない。しかし、今回、成長速度0.2mm/日を維持したまま結晶中の不純物を大幅に低減することができた。即ち、成長速度が0.2mm/日において、育成用原料として天然の屑水晶を用いて成長速度を0.01mm/日に設定することで得られる人工水晶よりも結晶内の不純物濃度がかなり低い人工水晶が得られた。
また成長速度を0.3mm/日にした他は、実施例1と同じ条件で人工水晶を育成し、この人工水晶の結晶中の不純物濃度を誘導結合プラズマ質量分析装置で測定したところ、育成用原料として天然の屑水晶を用いて成長速度を0.01mm/日に設定することで得られる人工水晶よりも結晶内の不純物濃度が低いことを確認している。
次いで第2の実施の形態として、例えば人工衛星打ち上げ用ロケットや人工衛星、航空機など、宇宙空間や成層圏近くで使用する水晶振動子、水晶発振器などに用いられる人工水晶について説明する。背景術にて説明したように、これらの環境では人工水晶が放射線に晒されてAl−NaセンタやAl−LiセンタなどのAlからNaやLiが解離し、代わりにOH基と結合したAl−OHが形成されることによって人工水晶の弾性定数が変化してしまう。
そこで第2の実施の形態においては、弾性定数の変化の要因となるAlの含有量を2.7ppm以下、Naの含有量を1.1ppm以下、Liの含有量を0.8ppm以下に抑えた育成用原料30を使用して、第1の実施の形態と同様に、図1に示したオートクレーブ1を用いる水熱合成法によって耐放射線性能を備えた人工水晶を育成している。ここで育成用原料30には、例えば成長速度をコントロールして水熱合成法により得られた人工水晶、ガラス、天然水晶、天然の屑水晶またはこれらの混合物などが用いられ、これらの中から前記各不純物濃度を満たすように選定されたものがオートクレーブ1内に格納される。
人工水晶の育成条件は、既述の第1の実施の形態中に例示したものとほぼ同様であり、オートクレーブ1に設けた上部空間11aのヒータ13aの上部から下部にかけての設定温度を300〜350℃、下部空間11bのヒータ11bの上部から下部にかけての設定温度を360〜400℃、オートクレーブ内の圧力を1000〜1500kgf/cm程度として、水晶種子20の成長速度を0.1mm/日以上、0.3mm/日以下の範囲の例えば0.3mm/日としている。この条件下で人工水晶の育成を200日間行うことにより、Z軸方向の寸法が種子部を除いて10mm以上である例えば60mmの人工水晶が育成される。
以上に述べた人工水晶の製造方法は、第1の実施の形態に示した光学部材用の人工水晶の製造方法と同様であり、当該製造方法により前記の規格を満たしていない育成用原料、例えば天然の屑水晶を用いて、成長速度を0.01mm/日まで遅くして育成した人工水晶の不純物濃度(Al:0.042ppm、Na:0.0021ppm、Li:0.011ppm)と同程度、若しくはそれ以下の人工水晶を製造可能なことは、既述の<評価実験2>において確認したとおりである。
しかしながら上記の製造方法によって育成した人工水晶中の不純物濃は、例えば育成用原料30中の不純物濃度やオートクレーブ1の運転条件の違い、またオートクレーブ1内で育成された位置の違いなどによって、製造ロット毎や人工水晶の原石毎にある程度の変化幅を持って変動することが分かっている。そこで、当該製造方法により得られた人工水晶について不純物濃度の測定を行い、これらの中から耐放射線性能の観点から定められた不純物濃度の規格、例えばAlの含有量が0.020ppm以下、Naの含有量が0.002以下、Liの含有量が0.010ppm以下を満たす人工水晶を選別することにより耐放射線性能の高い人工水晶を得ることができる。
当該第2の実施の形態にかかわる人工水晶は、例えば年間の放射線の吸収量が1.0×10Gy以上にもなる宇宙空間や成層圏近くで使用した場合にも、その人工水晶中のAl、Na、Liの不純物濃度を低く抑えることにより弾性定数の変化の進行が遅くなり、またその変化量も小さい。このため、当該人工水晶を用いて水晶振動子や水晶発振器を製造することにより、これらの機器を放射線に晒される環境下で使用しても周波数特性が変化しにくくなり、その変化量も小さくすることができる。そしてこのような人工水晶を0.1mm/日以上、0.3mm/日以下の範囲内の成長速度にて成長させることにより、高い品質を備えた人工水晶を採算の合う効率で製造することが可能となる。
なお、耐放射線人工水晶は不純物の濃度はAlの含有量が0.020ppm以下、Naの含有量が0.002以下、Liの含有量が0.010ppm以下と全ての規格を満たしていることが好ましいが、Al−NaセンタやAl−Liセンタでは、AlとNaあるいはAlとLiが結びくことにより形成されていることを鑑みると、例えば一方側のAlの含有量のみが0.020以下という規格を満たす人工水晶を耐放射線人工水晶として採用してもよいし、他方側のNaの含有量が0.002以下、Liの含有量が0.010ppm以下という2つの規格のみを満たす人工水晶を耐放射線人工水晶として採用するようにしてもよい。
水熱合成法により人工水晶を育成するためのオートクレーブの断面図である。 水晶種子の方位を示す斜視図である。 育成後の人工水晶を示す斜視図である。 天然の屑水晶を使用した育成における成長速度と不純物濃度との関係を示す特性図である。 結晶の成長速度と透過率との関係を示す特性図である。 各人工水晶の結晶中に含まれる不純物濃度を示す説明図である。
符号の説明
1 オートクレーブ
11 オートクレーブ本体
12 特殊鋼製蓋
13a,13b ヒータ
14 バッフル板
16 容器
17 育成用溶液
18 圧力計
20 水晶種子
30 育成用原料

Claims (11)

  1. 水熱合成法によって光学部材用人工水晶を製造するにあたり、アルミニウムの含有量を2.7ppm以下、ナトリウムの含有量を1.1ppm以下、カルシウムの含有量を0.1ppm以下、鉄の含有量を0.04ppm以下、リチウムの含有量を0.8ppm以下に抑えた育成用原料を用いて、水晶種子のZ方向への成長速度を0.1mm/日以上0.3mm/日以下に設定して育成させたことを特徴とする光学部材用人工水晶の製造方法。
  2. 前記育成用原料が、人工水晶、天然水晶または天然の屑水晶であることを特徴とする請求項1に記載の光学部材用人工水晶の製造方法。
  3. 育成させた人工水晶は、真空紫外領域または真空紫外域より長波長帯であって10W/cm以上のレーザ光が透過する光学部材に用いられることを特徴とする請求項1または2に記載の光学部材用人工水晶の製造方法。
  4. 請求項1または2に記載の方法によって製造された光学部材用人工水晶において、当該人工水晶の結晶中に含まれるアルミニウム、ナトリウム、カルシウム、鉄、リチウムの量が、夫々0.042ppm以下、0.0021ppm以下、0.0005ppm以下、0.0004ppm以下、0.011ppm以下であることを特徴とする光学部材用人工水晶。
  5. 前記人工水晶は、半導体装置の製造のための露光機に用いられることを特徴とする請求項4に記載の光学部材用人工水晶。
  6. 前記人工水晶は、真空紫外領域または真空紫外域より長波長帯であって10W/cm以上のレーザ光が透過する光学部材に用いられることを特徴とする請求項4に記載の光学部材用人工水晶。
  7. 前記人工水晶は、Z軸方向の寸法が種子部を除いて30mm以上あることを特徴とする請求項4に記載の光学部材用人工水晶。
  8. 水熱合成法によって耐放射線人工水晶を製造するにあたり、アルミニウムの含有量を2.7ppm以下、ナトリウムの含有量を1.1ppm以下、リチウムの含有量を0.8ppm以下に抑えた育成用原料を用いて、水晶種子のZ方向への成長速度を0.1mm/日以上0.3mm/日以下に設定して育成させたことを特徴とする耐放射線人工水晶の製造方法。
  9. 前記育成用原料が、人工水晶、天然水晶または天然の屑水晶であることを特徴とする請求項8に記載の耐放射線人工水晶の製造方法。
  10. 請求項8または9に記載の方法によって製造された耐放射線人工水晶において、当該人工水晶の結晶中に含まれるアルミニウム、ナトリウム、リチウムの量が、夫々0.020ppm以下、0.002ppm以下、0.010ppm以下であることを特徴とする耐放射線人工水晶。
  11. 前記人工水晶は、Z軸方向の寸法が種子部を除いて10mm以上あることを特徴とする請求項10に記載の耐放射線人工水晶。
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