JP5042388B2 - 電気泳動装置及びポンプ - Google Patents
電気泳動装置及びポンプ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5042388B2 JP5042388B2 JP2011508370A JP2011508370A JP5042388B2 JP 5042388 B2 JP5042388 B2 JP 5042388B2 JP 2011508370 A JP2011508370 A JP 2011508370A JP 2011508370 A JP2011508370 A JP 2011508370A JP 5042388 B2 JP5042388 B2 JP 5042388B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plunger
- gap
- container
- outlet
- inlet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 0 C*(C1)C2C1(C1)[C@]2CCCC11C(C)CCC(C*)C1 Chemical compound C*(C1)C2C1(C1)[C@]2CCCC11C(C)CCC(C*)C1 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B19/00—Machines or pumps having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B17/00
- F04B19/006—Micropumps
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D57/00—Separation, other than separation of solids, not fully covered by a single other group or subclass, e.g. B03C
- B01D57/02—Separation, other than separation of solids, not fully covered by a single other group or subclass, e.g. B03C by electrophoresis
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N27/00—Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
- G01N27/26—Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
- G01N27/416—Systems
- G01N27/447—Systems using electrophoresis
- G01N27/44704—Details; Accessories
Description
まず、プランジャポンプによって気泡残りに対する個体差が生じる原因に対する発明者の考察を説明する。図1に、プランジャ穴とプランジャについて考えられる2つの位置関係の例を示す。なお、プランジャ穴101は、底面を有する筒状の容器(いわゆるシリンダ)であり、電気泳動媒体を流入する入口(不図示)と電気泳動媒体を流出する出口104で構成される。また、プランジャ102は、プランジャ穴101の内壁に沿う方向に可動自在に取り付けられ、図中矢印方向に可動したときの圧力により電気泳動媒体を出口104から排出する部材(いわゆるピストン)である。因みに、プランジャ穴101の開口部分は、プランジャシール103によって密閉されている。
(2−1)キャピラリ電気泳動装置の全体構成
まず、各形態例に共通するキャピラリ電気泳動装置の構成例を説明する。図2に、キャピラリ電気泳動装置の概略的な構成を示す。キャピラリ電気泳動装置は、電気泳動の際に通電路となる少なくとも1本以上のキャピラリ(キャピラリアレイ201)と、キャピラリにポリマ溶液その他の電気泳動媒体を充填するプランジャポンプ202と、電気泳動により分離された試料を光学的に検出する光学検出機構203と、キャピラリに高電圧を印加する電圧源204と、キャピラリの周囲環境を恒温に保つ恒温槽205と、キャピラリの陰極端側に容器206,207を搬送する搬送機208とで構成される。
図3に、プランジャポンプ202の構造例を示す。プランジャポンプ202は、キャピラリアレイ201の一端に接続される。図3(b)は、図3(a)の構造を拡大して示す図である。図3に示すように、チェックバルブ301から陽極302までの流路がポンプヘッド303にあり、この流路の途中にプランジャ304及びキャピラリ接続部305がある。なお、電気泳動時に流路に電流が流れること、及び、流路内の気泡を目視できるようにするためにポンプヘッド303には絶縁性と透過性の両方の特性を有するアクリルブロックが用いられる。また、陽極側にはピンバルブ306が設けられる。ピンバルブ306の動作はソレノイドを用いて自動で行われる。ピンバルブ306を閉じてプランジャ304を押し出すことにより、キャピラリ201に電気泳動媒体を充填することができる。なお、泳動媒体容器307に対する電気泳動媒体の逆流は、チェックバルブ301を閉じることにより防いでいる。
・プランジャ穴403とプランジャ304の下面側に形成される隙間:0.1mm程度
・プランジャ304の最大押し出し時にプランジャ304の底面とプランジャ穴403の底面との間に形成される隙間:0.2−0.4mm程度
この条件を満たす場合、寸法のばらつきや組み立てのばらつきが生じたとしても、プランジャ穴403とプランジャ304の上面側に形成される隙間が、プランジャ穴403とプランジャ304の下面側に形成される隙間より小さくならないようにできる。因みに、この条件の場合、プランジャ304の取り付けが下方にずれた場合、ずれ量の最大時に、上面側の隙間は0.25mm、下面側の隙間は0.05mmになる。一方、プランジャ304の取り付けが上方にずれた場合、ずれ量の最大時に、上面側の隙間は0.15mm、下面側の隙間は0.15mmになる。
プランジャ304が押し出される際、プランジャ304の側面にある電気泳動媒体は、プランジャ穴403の最上部にある出口402へと流れる。このとき、気泡には、電気泳動媒体の流れによる上向きの粘性力と上向きの浮力の両方が作用する。従って、気泡が電気泳動媒体の流れに沿って移動し、出口402へ抜け出ることになる。
プランジャ304が押し出される際、プランジャ304の底面側にある電気泳動媒体は、プランジャ304の側面のうち最も流路抵抗が小さい上面側を通るように移動し、プランジャ穴403の最上部にある出口402へと達する。この場合も、気泡には、電気泳動媒体の流れによる上向きの粘性力と上向きの浮力の両方が作用する。従って、気泡が電気泳動媒体の流れに沿って移動し、出口402へ抜け出ることになる。
参考までに、形態例に係るプランジャポンプ202を用いない場合の気泡の流れ方を説明する。前述した取り付け構造を採用しない場合、図4(b)に示すように、プランジャ穴403とプランジャ304の上面側に形成される隙間よりも、プランジャ穴403とプランジャ304の下面側に形成される隙間の方が広くなる可能性がある。
続いて、キャピラリ電気泳動装置の2つ目の形態例を説明する。この形態例に係るキャピラリ電気泳動装置の基本構造は形態例1と同じである。以下では、形態例に係るプランジャポンプ202の構造について説明する。
・プランジャ穴503とプランジャ304の下面側に形成される隙間:0.1mm程度
・プランジャ304の最大押し出し時にプランジャ304の底面とプランジャ穴503の底面との間に形成される隙間:0.2−0.4mm程度
この条件を満たす場合、寸法のばらつきや組み立てのばらつきが生じたとしても、溝505とプランジャ304の上面側に形成される隙間が、プランジャ穴503とプランジャ304の下面側に形成される隙間よりも小さくならないようにできる。勿論、この寸法は公差を考慮して決定する。
プランジャ304が押し出される際、プランジャ304の側面にある電気泳動媒体は、溝505に導かれるようにプランジャ穴503の最上部にある出口402へと流れる。このとき、気泡には、電気泳動媒体の流れによる上向きの粘性力と上向きの浮力の両方が作用する。従って、気泡が電気泳動媒体の流れに沿って移動し、出口402へ抜け出ることになる。
プランジャ304が押し出される際、プランジャ304の底面側にある電気泳動媒体は、プランジャ304の側面のうち最も流路抵抗が小さい上面側(溝505の形成部分)に沿うように移動し、プランジャ穴503の最上部にある出口402へと達する。この場合も、気泡には、電気泳動媒体の流れによる上向きの粘性力と上向きの浮力の両方が作用する。従って、気泡が電気泳動媒体の流れに沿って移動し、出口402へ抜け出ることになる。
続いて、キャピラリ電気泳動装置の3つ目の形態例を説明する。この形態例に係るキャピラリ電気泳動装置の基本構造は形態例1と同じである。以下では、形態例に係るプランジャポンプ202の構造について説明する。
・出口604側に形成されるプランジャ穴602とプランジャ601の隙間:0.1mm程度
・プランジャ601の最大押し出し時にプランジャ601の底面とプランジャ穴602の底面との間に形成される隙間:0.2−0.4mm程度
この条件を満たす場合、寸法のばらつきや組み立てのばらつきが生じたとしても、出口604の反対側に形成されるプランジャ穴602とプランジャ601の隙間が、出口604側に形成されるプランジャ穴602とプランジャ601の隙間より小さくならないようにできる。因みに、この条件の場合、プランジャ601の取り付けが図中右側にずれた場合、ずれ量の最大時に、図中左側の隙間は0.25mm、図中右側の隙間は0.05mmになる。一方、プランジャ601の取り付けが図中左側にずれた場合、ずれ量の最大時に、図中左側の隙間は0.15mm、図中右側の隙間は0.15mmになる。
プランジャ601が押し出される際、プランジャ601の側面にある電気泳動媒体の多くは、出口604の反対側の側面に沿って上昇し、プランジャ穴602の最上部に形成された出口604に移動する。このとき、プランジャ601の底面にある気泡には、電気泳動媒体の流れによる上向きの粘性力と上向きの浮力の両方が作用する。従って、気泡の多くは、電気泳動媒体の流れに沿って出口604の反対側に沿って流れる。
プランジャ601が押し出される際、プランジャ601の側面にある電気泳動媒体は、プランジャ601とプランジャ穴602との間に形成される隙間に沿って上方に移動し、最上部に位置する出口604から流れ出る。このとき、プランジャ601の側面にある気泡には、電気泳動媒体の流れによる上向きの粘性力と上向きの浮力の両方が作用する。従って、気泡は、電気泳動媒体の流れに沿って移動し、出口604へと抜ける。
プランジャ601が押し出される際、プランジャ601の側面にある電気泳動媒体は、プランジャ601とプランジャ穴602との間に形成される隙間に沿って上方に移動し、プランジャ穴602の最上部付近では流れを水平方向に変え、最終的に出口604へと抜ける。この場合、プランジャ穴602の最上部以外では、気泡に対して電気泳動媒体の流れによる上向きの粘性力と上向きの浮力の両方が作用する。また、プランジャ穴602の最上部付近では、気泡に対して、電気泳動媒体の流れによる横向きの粘性力と上向きの浮力の両方が作用する。ただし、この粘性力の向きと浮力の向きは逆向きの関係にない。従って、プランジャ穴602の最上部付近において、気泡は、粘性力によって出口604へ移動される。
続いて、キャピラリ電気泳動装置の4つ目の形態例を説明する。この形態例に係るキャピラリ電気泳動装置の基本構造は形態例1と同じである。以下では、形態例に係るプランジャポンプ202の構造について説明する。
・出口604側に形成されるプランジャ穴701とプランジャ601の隙間:0.1mm程度
・プランジャ601の最大押し出し時にプランジャ601の底面とプランジャ穴701の底面との間に形成される隙間:0.2−0.4mm程度
この条件を満たす場合、寸法のばらつきや組み立てのばらつきが生じたとしても、溝703とプランジャ601の間に形成される隙間が、出口604側のプランジャ穴701とプランジャ601との間に形成される隙間よりも小さくならないようにできる。勿論、この寸法は公差を考慮して決定する。
続いて、キャピラリ電気泳動装置の5つ目の形態例を説明する。この形態例に係るキャピラリ電気泳動装置の基本構造は形態例1と同じである。以下では、形態例に係るプランジャポンプ202の構造について説明する。
・入口803側に形成されるプランジャ穴802とプランジャ801の隙間:0.1mm程度
・プランジャ801の最大引き戻し時にプランジャ801の底面とプランジャ穴802の天面との間に形成される隙間:0.2−0.4mm程度
この条件を満たす場合、寸法のばらつきや組み立てのばらつきが生じたとしても、入口803の反対側に形成されるプランジャ穴802とプランジャ801の隙間が、入口803側に形成されるプランジャ穴802とプランジャ801の隙間より小さくならないようにできる。因みに、この条件の場合、プランジャ801の取り付けが図中左側にずれた場合、ずれ量の最大時に、図中右側の隙間は0.25mm、図中左側の隙間は0.05mmになる。一方、プランジャ801の取り付けが図中右側にずれた場合、ずれ量の最大時に、図中左側の隙間は0.15mm、図中右側の隙間は0.15mmになる。
気泡には浮力が作用する。また、この形態例の場合、入口803の反対側に形成される隙間の流路抵抗は、入口803側に形成される隙間の流路抵抗よりも小さくなるように設計されている。このため、プランジャ801の引き戻し時には、入口803の付近だけでなく、入口803側から見てプランジャ801の裏側になる付近に対しても十分大きな電気泳動媒体の流れが発生する。従って、気泡には、浮力に加えて電気泳動媒体の粘性力が作用する。これにより、気泡は、プランジャ801から離れて上方へと移動する。
気泡には浮力が作用する。また、この形態例の場合、入口803側に形成されるプランジャ801とプランジャ穴802の隙間は、入口803に対して反対側に形成される隙間よりも小さくなる。従って、電気泳動媒体の相対的な流れの大きさは、入口803に対して反対側の流れよりも小さくなる。しかし、当然ながら、この流路にも電気泳動媒体による上向きの流れがある。従って、気泡には浮力と電気泳動媒体の粘性力の両方が作用する。これにより、気泡は、プランジャ801の側面から離れて出口804の方向に移動する。
プランジャ801が引き戻る際、電気泳動媒体が入口803からプランジャ穴802へと流れ込む。この際、電気泳動媒体の一部は、プランジャシール805の表面に沿って流れ、一部はプランジャ801とプランジャ穴802との間に形成された隙間に沿って上方に流れる。従って、気泡には、電気泳動媒体の流れによる水平方向又は上向きに作用する粘性力と上向きの浮力の両方が作用する。従って、気泡は、電気泳動媒体の流れに沿って出口804に移動する。
プランジャ801が引き戻る際、電気泳動媒体が入口803からプランジャ穴802へと流れ込む。ところで、入口803の反対側に形成される隙間の流路抵抗は、入口803側に形成される隙間の流路抵抗よりも小さい。このため、入口803から流れ込んだ電気泳動媒体の多くがプランジャシール805の表面に沿って入口803の反対側まで供給される。従って、入口803の反対側に位置するプランジャシール805の付近にも十分大きな電気泳動媒体の流れが存在する。なお、流れ込んだ電気泳動媒体の流れはやがて上向きに変化し、プランジャ穴802の側面に沿って上方へと移動する。このため、入口803の反対側のプランジャシール805にある気泡には、電気泳動媒体による水平方向又は上向きに作用する粘性力と上向きの浮力の両方が作用する。従って、気泡は、プランジャシール805を離れ、電気泳動媒体と共にプランジャ穴802の側壁に沿って出口804へと移動する。
続いて、キャピラリ電気泳動装置の6つ目の形態例を説明する。この形態例に係るキャピラリ電気泳動装置の基本構造は形態例5と同じである。以下では、形態例に係るプランジャポンプ202の構造について説明する。
・入口803側に形成されるプランジャ穴901とプランジャ801の隙間:0.1mm程度
・プランジャ801の最大引き戻し時にプランジャ801の天面とプランジャ穴901の天面との間に形成される隙間:0.2−0.4mm程度
この条件を満たす場合、寸法のばらつきや組み立てのばらつきが生じたとしても、溝903とプランジャ801の間に形成される隙間が、入口803側にプランジャ穴901とプランジャ801によって形成される隙間よりも小さくならないようにできる。勿論、この寸法は公差を考慮して決定する。
続いて、キャピラリ電気泳動装置の7つ目の形態例を説明する。この形態例に係るキャピラリ電気泳動装置の基本構造は形態例1と同じである。以下では、形態例に係るプランジャポンプ202の構造について説明する。
プランジャ1001が引き戻される際、プランジャ1001及びプランジャ穴1002の側面にある電気泳動媒体は、プランジャ穴1002の最上部にある出口1004に向けて一斉に押し出される。このとき、電気泳動媒体は、プランジャ1001の表面に沿って上方へと移動する。また、入口1003から見てプランジャ1001の裏側になる隙間にも、形態例1で説明したように、電気泳動媒体の移動による大きな流れが発生する。従って、入口1003から見てプランジャ1001の裏面側にある気泡に対しても、電気泳動媒体による上向きの粘性力を作用させることができる。この結果、気泡には、電気泳動媒体の粘性力と浮力の両方が作用する。従って、気泡が電気泳動媒体の流れに沿って移動し、出口1004へ抜け出る。
プランジャ1001が引き戻される際、入口1003より電気泳動媒体が流れ込む。前述したように、この形態例に係るプランジャポンプ202の場合には、プランジャ1001とプランジャ穴1002とによって形成される隙間のうち鉛直上方側の隙間が広く形成されている。すなわち、流路抵抗が小さく形成されている。従って、電気泳動媒体の一部は、プランジャシール1005の表面に沿うように移動する。従って、プランジャシール1005のどの位置に気泡がある場合でも、電気泳動媒体の流れによる上向きの粘性力と上向きの浮力の両方が作用する。従って、気泡が電気泳動媒体の流れに沿って移動し、出口1004へ抜け出る。
続いて、キャピラリ電気泳動装置の8つ目の形態例を説明する。この形態例に係るキャピラリ電気泳動装置の基本構造は形態例1と同じである。以下では、形態例に係るプランジャポンプ202の構造について説明する。
・プランジャ穴1101とプランジャ1001の下面側に形成される隙間:0.1mm程度
・プランジャ1001の最大引き戻し時にプランジャ1001の天面とプランジャ穴1101の天面との間に形成される隙間:0.2−0.4mm程度
この条件を満たす場合、寸法のばらつきや組み立てのばらつきが生じたとしても、溝1103とプランジャ1001によって形成される隙間のうち鉛直方向上方側に形成される隙間が、鉛直方向下方側に形成される隙間よりも小さくならないようにできる。勿論、この寸法は公差を考慮して決定する。
プランジャ1001が引き戻される際、プランジャ1001の側面にある電気泳動媒体は、プランジャ穴1101の最上部にある出口1004に向けて一斉に押し出される。このとき、電気泳動媒体は、プランジャ1001の表面に沿って上方へと移動する。また、入口1003から見てプランジャ1001の裏側になる隙間にも、溝1103に沿うように、電気泳動媒体の移動による大きな流れが発生する。従って、入口1003から見てプランジャ1001の裏面側にある気泡に対しても、電気泳動媒体による上向きの粘性力を作用させることができる。この結果、気泡には、電気泳動媒体の粘性力と浮力の両方が作用する。従って、気泡が電気泳動媒体の流れに沿って移動し、出口1004へ抜け出る。
プランジャ1001が引き戻される際、入口1003より電気泳動媒体が流れ込む。前述したように、この形態例に係るプランジャポンプ202の場合には、溝1103の部分に形成される隙間が周囲の隙間より広く形成されている。すなわち、溝1103に沿って流路抵抗が小さくなる。従って、電気泳動媒体の一部は、入口1003から見てプランジャ1001よりも遠方側のプランジャシール1005にも到達する。従って、プランジャシール1005のどの位置に気泡がある場合でも、電気泳動媒体の流れによる上向きの粘性力と上向きの浮力の両方が作用する。従って、気泡が電気泳動媒体の流れに沿って移動し、出口1004へ抜け出る。
続いて、キャピラリ電気泳動装置の9つ目の形態例を説明する。この形態例に係るキャピラリ電気泳動装置の基本構造は形態例1と同じである。この形態例は、前述した形態例とは異なり、プランジャの駆動速度に着目する。
Claims (20)
- 電気泳動媒体が充填される少なくとも1本のキャピラリと、
前記キャピラリの両端に電圧を印加する電圧源と、
前記キャピラリ内での電気泳動により分離された試料を光学的に検出する光学検出機構と、
鉛直方向に対して斜めに配置される筒状の容器と、前記容器の内壁に沿うように稼動されるプランジャと、前記キャピラリに前記電気泳動媒体を充填するための出口と、前記容器に前記電気泳動媒体を流入させるための入口とを有し、前記容器の側壁と前記プランジャの側壁との間に形成される隙間のうち鉛直方向上側の隙間の断面積が他の領域における隙間の断面積よりも広く形成されたポンプと、
を有する電気泳動装置。 - 前記プランジャの軸は、前記容器の軸に対して鉛直方向下側に偏心するように組み立てられている
ことを特徴とする請求項1に記載の電気泳動装置。 - 前記容器は、鉛直方向上側の側壁に内径を広げる溝を有している
ことを特徴とする請求項1に記載の電気泳動装置。 - 電気泳動媒体が充填される少なくとも1本のキャピラリと、
前記キャピラリの両端に電圧を印加する電圧源と、
前記キャピラリ内での電気泳動により分離された試料を光学的に検出する光学検出機構と、
鉛直方向に配置される筒状の容器と、前記容器の内壁に沿うように稼動されるプランジャと、前記キャピラリに前記電気泳動媒体を充填するための出口と、前記容器に前記電気泳動媒体を流入させるための入口とを有し、前記容器の側壁と前記プランジャの側壁との間に形成される隙間のうち前記入口から前記出口に至るまでの経路長が長くなる側の隙間の断面積が他の領域における隙間の断面積よりも広く形成されたポンプと、
を有する電気泳動装置。 - 前記他の隙間よりも広く形成される隙間は、前記出口が形成された側面に対して反対側の側面に形成される
ことを特徴とする請求項4に記載の電気泳動装置。 - 前記プランジャの軸は、前記容器の軸に対して前記出口寄りに偏心するように組み立てられている
ことを特徴とする請求項5に記載の電気泳動装置。 - 前記容器は、前記出口とは反対側の側壁に内径を広げる溝を有している
ことを特徴とする請求項5に記載の電気泳動装置。 - 前記他の隙間よりも広く形成される隙間は、前記入口が形成された側面に対して反対側の側面に形成される
ことを特徴とする請求項4に記載の電気泳動装置。 - 前記プランジャの軸は、前記容器の軸に対して前記入口寄りに偏心するように組み立てられている
ことを特徴とする請求項8に記載の電気泳動装置。 - 前記容器は、前記入口とは反対側の側壁に内径を広げる溝を有している
ことを特徴とする請求項8に記載の電気泳動装置。 - 鉛直方向に対して斜めに配置される筒状の容器と、
前記容器の内壁に沿うように稼動されるプランジャと、
出口と、
入口とを有し、
前記容器の側壁と前記プランジャの側壁との間に形成される隙間のうち鉛直方向上側の隙間の断面積が他の領域における隙間の断面積よりも広く形成されたポンプ。 - 前記プランジャの軸は、前記容器の軸に対して鉛直方向下側に偏心するように組み立てられている
ことを特徴とする請求項11に記載のポンプ。 - 前記容器は、鉛直方向上側の側壁に内径を広げる溝を有している
ことを特徴とする請求項11に記載のポンプ。 - 鉛直方向に配置される筒状の容器と、
前記容器の内壁に沿うように稼動されるプランジャと、
出口と、
入口とを有し、
前記容器の側壁と前記プランジャの側壁との間に形成される隙間のうち前記入口から前記出口に至るまでの経路長が長くなる側の隙間の断面積が他の領域における隙間の断面積よりも広く形成されたポンプ。 - 前記他の隙間より広く形成される隙間は、前記出口が形成された側面に対して反対側の側面に形成される
ことを特徴とする請求項14に記載のポンプ。 - 前記プランジャの軸は、前記容器の軸に対して前記出口寄りに偏心するように組み立てられている
ことを特徴とする請求項15に記載のポンプ。 - 前記容器は、前記出口とは反対側の側壁に内径を広げる溝を有している
ことを特徴とする請求項15に記載のポンプ。 - 前記他の隙間より広く形成される隙間は、前記入口が形成された側面に対して反対側の側面に形成される
ことを特徴とする請求項14に記載のポンプ。 - 前記プランジャの軸は、前記容器の軸に対して前記入口寄りに偏心するように組み立てられている
ことを特徴とする請求項18に記載のポンプ。 - 前記容器は、前記入口とは反対側の側壁に内径を広げる溝を有している
ことを特徴とする請求項18に記載のポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011508370A JP5042388B2 (ja) | 2009-04-10 | 2010-04-06 | 電気泳動装置及びポンプ |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009096307 | 2009-04-10 | ||
JP2009096307 | 2009-04-10 | ||
JP2011508370A JP5042388B2 (ja) | 2009-04-10 | 2010-04-06 | 電気泳動装置及びポンプ |
PCT/JP2010/056241 WO2010116999A1 (ja) | 2009-04-10 | 2010-04-06 | 電気泳動装置及びポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP5042388B2 true JP5042388B2 (ja) | 2012-10-03 |
JPWO2010116999A1 JPWO2010116999A1 (ja) | 2012-10-18 |
Family
ID=42936282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011508370A Active JP5042388B2 (ja) | 2009-04-10 | 2010-04-06 | 電気泳動装置及びポンプ |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8349161B2 (ja) |
JP (1) | JP5042388B2 (ja) |
WO (1) | WO2010116999A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6531372B2 (ja) * | 2014-10-30 | 2019-06-19 | 株式会社リコー | 情報処理システム |
JP2016211963A (ja) * | 2015-05-08 | 2016-12-15 | システム・インスツルメンツ株式会社 | 電気泳動用ゲル作製カセットおよび電気泳動用ゲルの製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3136062U (ja) * | 2007-07-27 | 2007-10-11 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 気泡除去が容易な電気泳動装置 |
JP2008128851A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Hitachi High-Technologies Corp | 電気泳動装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4056335A (en) * | 1976-01-29 | 1977-11-01 | United States Steel Corporation | Subsurface pumping installation for handling viscous or sand-laden fluids |
-
2010
- 2010-04-06 US US13/263,304 patent/US8349161B2/en active Active
- 2010-04-06 WO PCT/JP2010/056241 patent/WO2010116999A1/ja active Application Filing
- 2010-04-06 JP JP2011508370A patent/JP5042388B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008128851A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Hitachi High-Technologies Corp | 電気泳動装置 |
JP3136062U (ja) * | 2007-07-27 | 2007-10-11 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 気泡除去が容易な電気泳動装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US8349161B2 (en) | 2013-01-08 |
WO2010116999A1 (ja) | 2010-10-14 |
JPWO2010116999A1 (ja) | 2012-10-18 |
US20120031762A1 (en) | 2012-02-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4937934B2 (ja) | キャピラリアレイユニット及びキャピラリ電気泳動装置 | |
US11226307B2 (en) | Electrophoresis device and electrophoresis method | |
US20090136362A1 (en) | Electroosmosis Pump and Liquid Feeding Device | |
US20160216235A1 (en) | Electrophoresis Medium Receptacle and Electrophoresis Apparatus | |
JP5042388B2 (ja) | 電気泳動装置及びポンプ | |
JP6151359B2 (ja) | キャピラリ電気泳動装置 | |
JP4857088B2 (ja) | 電気泳動装置 | |
JP3916604B2 (ja) | キャピラリ電気泳動装置 | |
US8177951B2 (en) | Electrophoresis apparatus and pump mechanism used in the same | |
JP3136062U (ja) | 気泡除去が容易な電気泳動装置 | |
CN111030418A (zh) | 一种基于电浸润现象的双腔微泵 | |
JP5443527B2 (ja) | キャピラリアレイユニット及びキャピラリ電気泳動装置 | |
JP2014163714A (ja) | 蒸発防止膜 | |
JP6047448B2 (ja) | キャピラリ電気泳動装置における分離媒体充填方法 | |
JP4843406B2 (ja) | キャピラリ電気泳動分析装置 | |
JP3136063U (ja) | キャピラリ電気泳動装置 | |
JP2004325436A5 (ja) | ||
JP2008180512A (ja) | キャピラリ電気泳動装置 | |
JP5039585B2 (ja) | キャピラリ電気泳動装置 | |
JP4994250B2 (ja) | キャピラリ電気泳動装置及び電気泳動媒体のリーク検査方法 | |
US10507464B2 (en) | Microfluidic device | |
KR100696443B1 (ko) | 액체렌즈의 전면패널 합착장치 및 그 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120619 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120710 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5042388 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |