JP5041945B2 - 光源状態検出装置及び照明器具 - Google Patents
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光を発する発光素子と、
光源の状態を検出し、検出した前記状態に基づいて前記発光素子を発光させる発光制御部と、
前記発光素子の発した光を入力し、入力した光を導光して出力する導光部と
を備えたことを特徴とする。
図1〜図9を用いて実施の形態1を説明する。実施の形態1は、放電灯(光源)の状態を検出し、検出結果に基づき発光ダイオード(以下LEDともいう)を点灯させ、このLEDの発光を光ファイバ(導光部)によって導光する点灯状態表示装置(光源状態検出装置)に関する。
まず、放電灯点灯装置100を説明する。放電灯点灯装置100は、整流回路10、アクティブフィルタ回路20、インバータ回路30、負荷回路40、制御電源回路50、電源同期回路60、ドライブ回路70、不揮発性メモリ81を備えたマイクロコンピュータ80、ランプ検出回路90、ランプ寿命末期・不点検出回路95を備える。マイクロコンピュータは、以下、マイコンという場合がある。
(1)整流回路10は、ダイオードブリッジである。整流回路10は、電源電圧の整流、及び、ノイズの除去を行う回路である。
(2)アクティブフィルタ回路20は、チョークコイル21、ダイオード22、コンデンサ23、スイッチング素子24を備える。アクティブフィルタ回路20は、電源電圧波形に沿ってスイッチング素子24によりスイッチングを行うことにより、電源電圧を所定の直流電圧に昇圧すると共に入力電流波形を整形して力率を改善する回路である。
(3)インバータ回路30は、アクティブフィルタ回路20で昇圧された直流電圧を、ドライブ回路70から出力される逆極性の電圧でスイッチング素子31、32を交互にスイッチングすることにより、高周波電圧を発生させる回路である。
(4)負荷回路40は、インダクタ41、放電灯42、コンデンサ43、45、抵抗44を備える。負荷回路40は、インダクタ41、コンデンサ43の共振を利用して、放電灯42(ランプという場合がある)を点灯させる回路である。
(5)ドライブ回路70は、マイコン80から出力される制御信号に基づき、インバータ回路30のスイッチング素子31,32を交互にスイッチングさせる回路である。
(6)電源同期回路60は、商用電源(交流電源1)のON、OFF(電源スイッチ2のオン、オフ)を検出する回路である。
(7)ランプ検出回路90は、商用電源(交流電源1)から抵抗33、インダクタ41、ランプフィラメント、抵抗44、ランプフィラメントを介して、ランプの有無を検出する回路である。ランプ検出回路90は、ランプ(放電灯42)が装着されている場合にはH(High)レベル信号を出力し、ランプ(放電灯42)が装着されていない場合にはL(Low)レベル信号を出力する。マイコン80は、ランプ検出回路90からHレベル信号あるいはLレベル信号を入力することにより、放電灯42が装着されているかどうかを判定可能である。
(8)ランプ寿命末期・不点検出回路95は、ランプ(放電灯42)が寿命になり、整流点灯している場合、あるいは製造不良などで空気が入ったランプが装着された場合に始動電圧を印加してもランプが点灯しないことをコンデンサ43の電圧変化から検出する回路である。ランプ寿命末期・不点検出回路95は、
ランプ寿命末期あるいは不点灯を検出すると、ランプ寿命末期、不点灯の検出信号をマイコン80に出力する。
(9)制御電源回路50は、マイコン80を駆動する電源回路である。制御電源回路50は、商用電源(交流電源1)がOFFされた後も、5秒程度はマイコン80が動作できる電力を保持する回路である。
(10)マイコン80は、インバータ回路30の周波数制御および電源同期回路60から送られてくる電源ON、OFF信号の判定などを行う。放電灯点灯装置100では、マイコン80が、電源スイッチ2のON、OFF操作を検出し、ON、OFF操作に対応した放電灯の出力モードを設定し、その設定した出力モードで放電灯を点灯させる。具体的には、マイコン80は、プログラムされた所定の電源スイッチ2のON,OFF操作を検出すると、予めプログラムに組み込まれているプログラムに従って、所定の出力モードを設定し、設定した出力モードに対応する「制御信号」をドライブ回路70に出力する。ドライブ回路70はマイコン80から制御信号を入力すると、制御信号に従ってインバータ回路30のスイッチング素子31,32を駆動する。これによりインバータ回路30が所定の発振周波数で発振し、放電灯が前記制御信号に対応する出力で点灯する。これにより、放電灯42が調光制御される。
図5を参照してマイコン80による調光制御方式を説明する。図5に示すように、放電灯点灯装置100の動作状態で、電源スイッチ2の所定の操作を行う。ここで「電源スイッチ2の所定の操作」とは、図5に示すように、「0.1s以上3s以内のOFF」(A)の後、「0.1s以上3s以内のON」(B)、さらにその後「0.1s以上3s以内のOFF」(C)の操作をいう。この「電源スイッチ2の所定の操作」を行うことにより、その後(操作(C)の後)の3s後に所定の出力設定となる。マイコン80の動作で説明すれば次の様である。電源同期回路60は電源スイッチ2のON、OFFを検出し、ON、OFFに対応した信号をマイコン80に出力する。マイコン80は、電源同期回路60から入力した信号に基づき、図5に示す「電源スイッチ2の所定の操作」かどうかを判定する。マイコン80は、「電源スイッチ2の所定の操作」と判定した場合は、操作(C)終了後から3秒が経過したときに、予め設定されている調光率に対応する制御信号を生成してドライブ回路70に出力し、ドライブ回路70にインバータ回路30を駆動させる。この場合、マイコン80は、予め複数の調光率を不揮発性メモリ81に格納しており、この調光率に従って制御信号を生成し、ドライブ回路70に出力する。例えば、マイコン80は、全光(100%)、中出力(70%)、低出力(40%)の3つの出力モードを格納しており、「電源スイッチ2の所定の操作」を検出するごとに調光率を全光(100%)、中出力(70%)、低出力(40%)、全光(100%)、中出力(70%)、低出力(40%)・・・と循環するように設定する。
図4に示すように、点灯状態表示装置110は、マイコン80(発光制御装置)、ランプ検出回路90、ランプ寿命末期・不点検出回路95、複数のLED1〜4(発光素子)、LEDごとに設けられたプラスチック光ファイバf1〜f4(導光部)とを備える。LEDに接続されている抵抗は、電流制限用の抵抗である。
図4の場合は、マイコン80が調光制御と、LEDの発光制御とを兼ねている。マイコン80は、前記「電源スイッチ2の所定の操作」を検知することにより放電灯の出力(放電灯の状態)をある出力モード(調光率)に設定する。よってマイコン80(発光制御部)は、設定された出力モードは知っているので、高出力(全光)であればLED1を発光させ、中出力であればLED2を発光させ、低出力であればLED3を発光させる。また、マイコン80は、LED4については、所定の出力モードに設定完了したことを示すため、前記「電源スイッチ2の所定の操作」があった後、3秒経過後の短時間だけ発光させる。
また、マイコン80(発光制御部)は、ランプ検出回路90が「ランプなし」を検出した時は、すなわち、ランプ検出回路90からLレベル信号を入力した時は、例えばLED1を「点滅」させて、「ランプなし状態」を表示する。更に、マイコン80(発光制御部)は、ランプ寿命末期・不点検出回路95が動作した時は、すなわち、ランプ寿命末期・不点検出回路95から、ランプ寿命末期あるいはランプ不点灯に対応する信号を入力した時は、例えばLED2を点滅することで表示する。
各LEDについては、LEDの発光光の入力部であるプラスチック光ファイバ端部が、LEDの樹脂部に対向するように配置される(後述の図7,図8等)。よって、LEDの発光光はプラスチック光ファイバ端部(一端)から入力し、プラスチック光ファイバ他端から出力する。これにより、放電灯点灯装置に配置されたLEDの光を、照明器具の外部(反射板の外部)に導光できる。
図6〜図8は、点灯状態表示装置110の放電灯点灯装置100への実装状態を示す図である。図7は図6のA方向矢視である。図7では、LEDの実装部分は一部断面図として表しており、また反射板213aも断面として表している。図8は、図7のB−B断面図である。図8では、LED、光ファイバは断面としていない。図3、図8等に示すように、放電灯点灯装置ケースカバー212aは、反射板213aで覆われている。そして、LEDは,放電灯点灯装置ケースカバー212aの内部に実装されている。放電灯点灯装置100(光源点灯回路)の放電灯点灯装置プリント基板211a上にLED1〜4を実装し、放電灯点灯装置100の放電灯点灯装置ケースカバー212aにプラスチック光ファイバf1〜f4の取付孔H1〜H4を設け、その取付孔H1〜H4からプラスチック光ファイバf1〜f4を放電灯点灯装置100内に導入して、それぞれのLEDと結合していることを示している
図9は、プラスチック光ファイバの「詳細」な取付構造図を示している。「第1の光ファイバ保持具410」(カバー側案内部)を用いることによって、プラスチック光ファイバf1の端部をLED1と結合し、かつプラスチック光ファイバf1を保持する。すなわち、「第1の光ファイバ保持具410」は、取付孔H1に対して放電灯点灯装置ケースカバー212aの外側から内部に方向に差し込むことで放電灯点灯装置ケースカバー212aに装着される。そして、第1の光ファイバ保持具410の有する第1側保持具穴H11にプラスチック光ファイバf1の端部を差し込むことで、放電灯点灯装置ケースカバー212a内部の放電灯点灯装置プリント基板211aに実装されたLED1とプラスチック光ファイバf1の端部とを結合できる。このように「第1の光ファイバ保持具410」は、プラスチック光ファイバf1を保持するとともに、第1側保持具穴H11に放電灯点灯装置ケースカバー212aの外部から内部に向けてプラスチック光ファイバf1を挿入することで、LED1の発光が最も強い位置にプラスチック光ファイバf1の端部を保持することができる。
また、プラスチック光ファイバf1の他端(反射板側)は、「第2の光ファイバ保持具420」(反射板側案内部)により保持される。「第2の光ファイバ保持具420」は、照明器具200aの反射板213aに設けられた光ファイバ取付孔H21に反射板213の内側から反射面(外部)に向かって差し込むことで反射板213aに装着される。そして、プラスチック光ファイバf1のもう一方の端部を「第2の光ファイバ保持具420」の有する第2側保持具穴に差し込むことにより、プラスチック光ファイバf1のもう一方の端面は、照明器具200a(反射板)の外面に露出する。この状態で、LED1の発光は、照明器具200aの外からプラスチック光ファイバf1の端面(反射板側)で視認することができる。照明器具200a内に絶縁物であるプラスチック光ファイバが自在に配置されても、安全上まったく問題がない。光ファイバの照明器具側(反射板側)の端部(光の出力側となる端部)は、反射板213aから外部空間に露出させる場合に限らず、照明器具200aのどの面から外部空間に露出させてもよい。
Claims (7)
- 光源の状態を検出する光源状態検出装置において、
光を発する発光体をパッケージングするとともに前記発光体の発した発光光を透過する樹脂部を備え、基板に実装された発光ダイオードと、
前記基板に実装された光源点灯装置によって点灯される光源の状態を検出し、検出した前記状態に基づいて前記発光ダイオードを発光させる発光制御部と、
前記発光ダイオードの発した光を入力し、入力した光を導光して出力する導光部であって、前記樹脂部に対向して配置されるとともに前記樹脂部を透過した前記発光光を入力する一端と、前記一端から入力された前記発光光を出力する他端とを有する線状体である導光部と
を備え、
前記発光ダイオードと前記光源点灯装置とが実装される前記基板は、
前記基板に組み付けられたときに前記発光ダイオードの前記樹脂部の上方に位置する穴を有する光源点灯装置カバーに覆われ、
前記光源状態検出装置は、さらに、
前記光源点灯装置カバーの前記穴に装着されることにより、前記導光部の前記一端を前記発光ダイオードの前記樹脂部に案内するカバー側案内部を備え、
前記光源状態検出装置は、
前記光源点灯装置カバーを覆う反射板であって、前記導光部の前記他端を貫通させる穴を有する反射板を備えた照明器具に取り付けられ、
前記光源状態検出装置は、さらに、
前記反射板の前記穴に装着されることにより、前記導光部の前記他端を前記光源点灯装置カバーが存在する空間から反対側の外部空間に案内する反射板側案内部を備えたことを特徴とする光源状態検出装置。 - 前記発光制御部は、
複数の出力状態に調光制御される前記光源がいずれの前記出力状態にあるかを前記光源の状態として検出し、いずれかの前記出力状態を検出すると前記出力状態に基づいて前記発光ダイオードを発光させることを特徴とする請求項1記載の光源状態検出装置。 - 前記発光制御部は、
前記光源が装着されている状態と装着されていない状態とのいずれの状態かを示す装着状態を前記光源の状態として検出し、前記装着状態を検出すると前記装着状態に基づいて前記発光ダイオードを発光させることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の光源状態検出装置。 - 前記発光制御部は、
前記光源が予め定義された寿命末期状態にあるかどうかを示す寿命状態を前記光源の状態として検出し、前記寿命状態を検出すると前記寿命状態に基づいて前記発光ダイオードを発光させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光源状態検出装置。 - 前記発光制御部は、
点灯するべき前記光源が点灯している状態と点灯していない状態とのいずれの状態にあるかを示す点灯状態を前記光源の状態として検出し、前記点灯状態を検出すると前記点灯状態に基づいて前記発光ダイオードを発光させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光源状態検出装置。 - 前記導光部は、光ファイバであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光源状態検出装置。
- 照明器具本体と、
前記照明器具本体に取り付けられ、光源の調光制御が可能な光源点灯装置と、
前記光源の状態を検出する前記1〜6のいずれかに記載の光源状態検出装置と
を備えたことを特徴とする照明器具。
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