JP5041566B2 - 床材罫書き用具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁面形状に沿って床材に罫書き線を引く罫書き作業に供する床材罫書き用具に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
床用タイル、クッションフロア、シート、カーペット、マット、人工石床材、木質床材などの各種の床材を床面に敷く場合、標準規格の床材を、施工場所の形状に合わせて切断などする必要があり、例えば、施工現場に於いて、壁際に敷かれる床材の端部を、部屋等の壁面形状にぴったりと合うようにその形状に沿って切断加工している。
【0003】
従来、かかる切断加工を行う場合には、幅定規やスクライバー等で罫書きを行い、この罫書き線に従い金属製の物差し等を当てながらNTカッター等の切断具によって所望の形状に切断する方法が行われているが、かかる方法にあっては、誰でも正確に且つ効率よく罫書き線を引くことができない場合がある。
例えば、階段などの狭く足場の悪い場所などで罫書き作業を行う場合には、高度な技能と熟練が必要となり、未熟者や未経験者では効率よく罫書き作業を行うことができない。
【0004】
具体的には、一般に無駄な端材の発生を極力避けるという観点から罫書き幅(罫書き代ともいう)は出来るだけ短い方が好ましいが、階段の段板面にプラスチックタイルを施工する場合、罫書き幅が短くなるように罫書き線を引くには、階段の壁面に極めて近づかなければならず、このような作業を狭い階段で未熟者が行うことは非常に困難である。
この点、罫書き幅を長くすると罫書き作業は比較的容易になるが、その反面、無駄な端材が増えるだけでなく、罫書き幅分(端材)を見込んで大きなタイルを準備しなければならないため、階板面上で罫書き作業を行う際に、その段鼻から少なくとも罫書き幅分のタイル端部がはみ出し、作業者がこの部分を誤って破損することがある。この破損を防止するためには、一般に罫書き幅を約1cm程度にすればよいが、上記のように未熟者がかかる罫書き作業を行うことは困難であり、一方、熟練者にとっても、このような短い罫書き幅の罫書き線は、上記の幅定規やスクライバー等の公知の道具を用いて引くことは困難である。
【0005】
このような事情から、現実には、階段などの作業困難な場所では、熟練者がベニヤ板などに千枚通しを突き刺すなどしてその場凌ぎ的な罫書き用具を作製して罫書き作業を行っているが、この道具の作製及び使用は熟練者のみしか行い得ないものであり、又、熟練者にとっても道具作りに時間を取られるという不都合がある。
従って、狭い場所などで誰でも簡易に罫書き作業を行うことができる罫書き用具が求められている。
【0006】
尚、床材の罫書きを行う道具として、特開平5−146557号公報所載の幅定規装置が知られている。
しかしながら、該公報所載のものは、壁面の形状を罫書き線に正確に反映することを目的とするものであって、かかる装置は、罫書き用ピンなどの取付部が、壁面に当接する当接部材に対して比較的離れた位置に且つ固定的に設けられているため、必要に応じて罫書き幅を短くすることはできないばかりか、前後に離れた2つの当接部材(第1当接部材と第2当接部材)をそれぞれ壁面に当接させる構成であるため、罫書き作業時には、壁面に対して装置全体を平行移動させなけなければ罫書きすることができないため、狭い場所等での罫書き作業を行うことは困難であり、更に、小径の円柱回りのように円形状に罫書く必要がある場所では、罫書き線を引くことが不可能であり、何れにしろ操作性に劣るものである。
【0007】
本発明は、上記の諸点に鑑みて、狭い場所など作業困難な場所でも簡易に罫書きを行うことができる床材罫書き用具を提供することを第1の課題とする。
さらに、必要に応じて様々な長さの罫書き幅を有するように罫書き線を引くことができる床材罫書き用具を提供することを第2の課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、握持部2と、前記握持部2の一端部に設けられ、且つ壁面Wに当接させて罫書き幅Rを決める当接部3と、床材に罫書き線10を引く罫書き部5とを備え、前記当接部3は、円の一部を直角2方向に切りかいた平面視直線状の壁当接面32,33が少なくとも2面設けられていると共に、前記2つの壁当接面32,33の隣接端部の間が丸み付けされ、前記当接部3が、前記壁当接面32,33から前記罫書き部5の中心までの距離がそれぞれ異なる長さになるように、前記握持部2に設けられており、前記握持部2の一端部が前記当接部3に取り付けられ且つ前記握持部2の他端部が前記当接部3の側方に延びており、前記握持部2が、前記罫書き部5を中心として前記当接部3に対して回動可能に構成されている床材罫書き用具を提供するものである。
好ましくは、前記握持部2が、所定間隔を置いて上下左右に離反した一対の水平部分21,22と、前記一対の水平部分21,22の間に設けられ且つ前記当接部3の側方に上向き傾斜して延びる傾斜部分23と、を有する。
【0009】
上記手段からなる罫書き用具は、罫書き部5に罫書き用ピンなどの罫書き線形成具を装着し、握持部2を手で持って当接部3の壁当接面32又は33を壁面Wに当接させながらこれに沿って移動させることにより、床材に罫書き線10を引くことができる。壁当接面32,33は罫書き部5の中心までの距離がそれぞれ異なる長さとされているので、壁面Wに当接させる壁当接面32,33を変えることによって異なる長さの罫書き幅を有する罫書き線10を引くことができる。また、2つの壁当接面32,33の隣接端部の間が丸み付けされているので、壁面Wに当接させて移動させる際に、壁面の僅かな凹凸に引っ掛かることを防止できる。
本発明の罫書き用具は、握持部2が罫書き部5を中心として前記当接部3に対して回動可能に構成されているので、握持部2を当接部3に対して回転させながら壁面Wに沿って移動させることができる。この場合、当接部3は回転運動を行わずに壁面W上を摺動することとなり、当接部3の壁当接面から罫書き部5までの距離に相当する罫書き幅を有する罫書き線10が形成される。
さらに、握持部2が罫書き部5を中心として前記当接部3に対して回動可能であるため、例えば、握持部2を持つ手の手首を返しながら罫書き線10を引くことができ、狭い場所などでの罫書き作業が容易に行えるようになる。
また、当接部3の壁当接面を壁面Wに当接させて移動させるだけで罫書き線10を引くことができるので、未熟者でも容易に罫書き作業を行うことができる。
【0011】
さらに、前記罫書き部5に、平板状の罫書き線形成具を装着するための直線状のスリット孔と、前記スリット孔の中心部に設けられ且つ丸棒状の罫書き線形成具を装着するための円孔と、が穿設されている床材罫書き用具にあっては、平板状の罫書き線形成具(例えば、NTカッター替え刃等)又は丸棒状の罫書き線形成具(例えば、罫書き用ピン等)の何れの装着にも対応できる。
【0012】
また、上記罫書き用具に於いて、当接部3が着脱可能に取り付けられていることにより、経時的に当接部3が摩耗したり、或いは罫書き幅の長さを変えたい場合などに当接部3を交換することができる。さらに、上記罫書き用具に於いて、当接部3が握持部2の一端部下方側に設けられていることにより、該当接部3の近傍に、罫書き部5に装着される罫書き線形成具の先端部が位置することとなるので、罫書き作業時に、罫書き線形成具の先端部のブレを防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態の罫書き用具の側面図を、図2は同平面図を示す。
図1及び図2に於いて、1は、床材罫書き用具を示す。この罫書き用具1は、握持部2と、該握持部2の一端部に設けられた当接部3と、該当接部3の近傍に設けられた罫書き部5とを備えている。
【0014】
握持部2は、例えば、帯状の長板部材からなり、その側面視形状は、図1に示すように、所定間隔を置いて上下左右に離反した一対の水平部分21,22の間に、傾斜部分23が一体的に設けられた略S字状に形成されている。握持部2は、使用に耐えうる剛性を有する素材、例えば、鉄板などの金属、プラスチック、木材、それらの複合材など各種の材料で形成することができるが、使用時に上下方向に僅かに弾力性を生ずる素材(金属やプラスチックなど)を用いることが好ましい。
【0015】
さらに、前記握持部2の一対の水平部分21,22のうち、上方の水平部分21には、手で握持する際に握り易くするためにプラスチックやゴムなどからなる肉厚部24が周設されており、一方、下方の水平部分22の一端部には、罫書き部5と当接部3とが設けられている。
【0016】
罫書き部5は、罫書き線を引く部分であって、罫書き線を引くための罫書き用ピン、罫書き刃、NTカッター替え刃などの罫書き線形成具(図示せず)が装着可能となっている。具体的には、罫書き部5は、罫書き線形成具の挿入可能な形成具貫通孔51と、該貫通孔51に挿入された罫書き線形成具を保持する保持部52とを備えている。
この形成具貫通孔51は、丸棒状(例えば、罫書き用ピン等)又は平板状(例えば、NTカッター替え刃等)の罫書き線形成具の何れの装着にも対応できるように、直線状のスリット孔51aと、該スリット孔の中心部に円孔51bとが併せて穿設された形状からなり、本実施形態においては、該円孔51bが罫書き部5の中心を構成している。
尚、罫書き用ピンなどの丸棒状の罫書き線形成具を挿入した際に、スリット孔51aに沿って揺動することを防止するため、円孔51bは、その直径がスリット孔51bの幅よりも長く形成されている。
【0017】
さらに、上記保持部52は、握持部2の一端部上面に設けられており、罫書き線形成具の側面を支持する起立ガイド部52aと、罫書き線形成具の上方を挿入保持する上方ガイド部52bとを備え、更に、罫書き線形成具を起立ガイド部52aへと密着固定するために、挿入された罫書き線形成具を起立ガイド部52aへと押圧する固定部材52c(例えば、ネジなど)が設けられている。
尚、上方ガイド部52bには、罫書き線形成具を鉛直方向に挿入装着するために、形成具貫通孔51と同形状の孔51が形成されている。
【0018】
次に、当接部3は、罫書き作業時に壁面に当接する壁当接面31を有し、この壁当接面31の平面視形状は、罫書き部5の中心とする所定半径の円弧状(罫書き部5の中心を通る鉛直線回りに所定半径の円弧状)に形成されている。
具体的には、例えば、当接部3は、円盤状の部材からなり、その円盤の中心を罫書き部5の中心と一致させ且つ水平に取り付けられている。従って、円弧状の壁当接面31の何れの箇所から罫書き部の中心までの距離をとっても、その距離は一定(円盤の半径)である。
【0019】
当接部3は、壁面に当接させた際に変形しない剛性のある素材で形成されており、例えば、鉄やステンレスなどの金属、プラスチック、木材、それらの複合材などで形成されている。
【0020】
この当接部3の取付け位置は特に限定されないが、ブレを起こしにくく、正確な罫書き線を形成することができるという観点から、罫書き線形成具の先端に近い方が好ましく、図1に示すように、例えば、当接部3は握持部2の一端部下方側に設けることが好ましい。
尚、当接部3の取付方法についても、握持部2に対して容易に外れない程度の強度を以て取り付けられていれば特に限定されず、例えば、接着剤による接着、ボルトなどによる締着、溶接などによる溶着、凹凸嵌合などの公知法によって取り付けられている。
【0021】
上記構成からなる床材罫書き用具は、例えば、下記のような手順で使用される。
まず、当接部3の下面から罫書き線形成具の先端部が突出する状態で、罫書き部5の保持部52に罫書き用ピンなどの罫書き線形成具(図示せず)を装着する。次に、罫書き用具1の握持部2の他端部(肉厚部24が形成された部分)を手で持って、図3に示すように、罫書き線形成具の先端部を床材の上面に接触させ、且つ当接部3の壁当接面31を壁面Wに押し当てながらこれに沿って移動させる(例えば、図3の矢印A方向)ことにより、床材に罫書き線10を引くことができる。
特に、本実施形態の罫書き用具1は、壁当接面31が罫書き部5の中心とする所定半径の円弧状に形成されているので、壁当接面31の何れの箇所からも罫書き部5の中心までの距離は変わらないため、罫書き作業を行う際、握持部2を罫書き部5を中心として回転(例えば、図3及び図4の矢印B方向)させながら移動させると、罫書き部5を中心として当接部3の壁当接面31が壁面W上を当接転動しながら移動することとなる。
そして、このように回転させながら移動させても、上記のように当接部3と罫書き部5の中心との長さは一定(所定半径)であるため、一定の罫書き幅Rで且つ壁面形状に沿った罫書き線10を引くことができる(図4及び図5参照)。
【0022】
本発明によれば、握持部2を回転させながら移動させても、すなわち、罫書き用具1自体を壁面Wに対して非平行に移動させても、壁面Wの形状に沿った罫書き線10を確実に引くことができるので、狭く且つ足場の悪い場所などで罫書き作業を、例えば、手首を返しながら柔軟に行うことができる。
このような操作性に優れる本発明の罫書き用具1を用いれば、従来罫書き作業が困難と言われていた場所に於いて作業未熟者でも正確な罫書き作業を行うことができる。
【0023】
尚、上記第1実施形態に於いて、当接部3は、円盤状(円柱状を含む)のものを用いているが、当接部3は円盤状のものに限られず、例えば、図6に示すように、壁当接面31を構成する円弧部分が罫書き部5を中心とする円弧状に形成された扇状部材を用いてもよい。このような扇状の部材は、第1実施形態と同様に、その円弧状の壁当接面31が、握持部2の一端部から外側に臨出するように取り付けられる。
【0024】
<第2実施形態>
第2実施形態は、握持部が回動可能に設けられている罫書き用具に関する。
以下、主として第1実施形態と異なる構成を説明し、上記第1実施形態と同様の構成についてはその名称及び図番を援用し、説明を省略する場合がある。
【0025】
図7は、本実施形態の罫書き用具を示す図であって、肉厚部周辺を省略した平面図である。尚、回転体は、内部に埋設されているが、図面では実線で示している。
図7に於いて、当接部3は、円盤の一部が直角2方向に切りかかれた形状からなり、非平行(例えば、直角)に2面の壁当接面(第1の壁当接面32,第2の壁当接面33)が形成されている。
かかる形状からなる当接部は、罫書き部5の中心から各壁当接面32,33に対する仮想垂線の長さM,Nがそれぞれ異なる長さになるように取り付けられている。
尚、第1の壁当接面32及び第2の壁当接面33の端部3aは、壁面Wに当接させながら移動させる際に、壁面の僅かな凹凸に引掛からないようにするため、丸み付け(アールが形成)されている。
【0026】
また、当接部3と罫書き部5(形成具貫通孔51及び保持部52)とは、互いに一体化されており、この両者は、ベアリングなどの回転体6を介して握持部2の一端部に取り付けられている。尚、この回転体6は、その回転中心が罫書き部5の中心と一致するように設けられている。
かかる構成により、握持部2は、罫書き部5を中心にして、当接部3及び罫書き部5に対して回動可能となっている。
【0027】
上記構成からなる罫書き用具1は、例えば、図8に示すように、第1の壁当接面32を壁面Wに当接させて矢印A方向に移動させることにより、罫書き線10を引くことができる。
この際、握持部2は当接部3に対して回動可能に設けられているので、握持部2を回転させながら移動させて罫書き線10を引くことができる(図8及び図9参照)。従って、上記第1実施形態と同様に簡易に罫書き作業を行うことができる。
【0028】
この罫書き線10によって画定される罫書き幅Rは、仮想垂線の長さMと同じ長さとなるが、他方、第2の壁当接面33を壁面に当接させて罫書き作業を行えば、仮想垂線Nと同長の罫書き幅Rを有する罫書き線10を引くことができる。
従って、1つの罫書き用具で、異なる罫書き幅Rを有する罫書き線10を引くことができる。
【0029】
ところで、本実施形態に於いて、当接部3には、罫書き部5の中心からの距離が異なる2つの壁当接面32,33が設けられていることにより、上記のような利点を有するが、例えば、図10に示すように、それぞれ距離M,N,Lが異なる3面の壁当接面32,33,34を有する当接部3を用いてもよく、かかる罫書き用具1は、3種の罫書き幅Rを有する罫書き線10を形成することができる。また、特に図示しないが、このような壁当接面32,…が4箇所以上(複数)設けられていてもよい。
さらに、本実施態様に於ける各壁当接面32,33は、平面視非平行な位置に設けられているが、例えば、図11に示すように、平行な位置に設けられていてもよい。
尚、複数の罫書き幅Rの罫書き線10を形成できるように、上記のような態様が好ましいが、必ずしも壁当接面は直線状に限られず、例えば、上記第1実施形態で例示したような円盤状の当接部3を用いてもよい。
【0030】
また、本実施形態に於いては、当接部3と罫書き部5とが一体化されているが、例えば、握持部2と罫書き部5とが一体化されている態様や、握持部2と当接部3と罫書き部5がそれぞれが別体で形成され、且つ各部2,3,5の間に回転体6が介装されている態様であってもよい。要は、握持部2が、罫書き部5の中心として、当接部3に対して回動可能に構成されていればよい。
【0031】
さらに、本実施形態に於いては、回転体6を介在させて握持部2を回動可能に構成したが、回転体6を介在させない構成、例えば、握持部2を摺動性に優れる素材(フッ素樹脂やシリコン樹脂など)で構成するなどしてもよい。
【0032】
<第3実施形態>
第3実施形態は、当接部が着脱可能に構成された罫書き用具に関する。
以下、主として第1及び第2実施形態と異なる構成を説明し、上記第1及び第2実施形態と同様の構成についてはその名称及び図番を援用し、説明を省略する場合がある。
【0033】
図12は、本実施形態の罫書き用具の当接部と握持部を分解した状態を示す図であって、肉厚部周辺を省略した平面図である。
図12に於いて、握持部2の一端部下面には、複数(例えば4カ所)の嵌合凹部7が設けられており、一方、当接部3には、この嵌合凹部7に嵌着可能な嵌合凸部8が相対的に形成されている。
かかる凹凸嵌合によって、当接部3は、握持部2に着脱可能に構成されている。
【0034】
上記構成からなる罫書き用具1は、例えば、長く使って摩耗した当接部3を新たな当接部3に交換することができる。
また、異なる大きさの当接部(つまり罫書き幅の異なる)を複数準備しておけば、これを適宜交換することによって、所望の罫書き幅を有する罫書き線を形成することができる。
【0035】
尚、本実施形態に於いて、当接部3を着脱可能に構成する手段として、凹凸嵌合を用いたが、例えば、当接部3をネジ作用によって着脱可能に取付けたり、ボルトナットなどの締付具を用いて取り付けたりしてもよく、その具体的な着脱手段は公知の手段を利用することができる。
【0036】
<他実施形態>
本発明に於いて、罫書き線を形成する(引く)とは、黒などの色彩による線を床材に描画すること以外に、例えば、ハーフカットなどの切り込みを形成することや、罫書き作業持に略完全に床材を切断することなども含まれる概念である。
【0037】
さらに、本発明に於ける罫書き用具は、タイル、クッションフロア、シート、カーペット、マット、人工石床材、木質床材などの現在又は将来使用される各種の床材に適用することができる。
【0038】
尚、上記第1〜第3実施形態で本発明の罫書き用具は各種の態様を例示したが、その具体的態様はこれらに限定されるものではなく本発明の意図する範囲で適宜設計変更することができる。また、例えば、第1実施形態と第2実施形態を組み合わるなどすることも可能である。
【0039】
【発明の効果】
本発明の床材罫書き用具によれば、罫書き作業時に、握持部を回転させながら壁面に沿って移動しても正確な罫書き線を引くことができる。
従って、例えば、握持部を握った手の手首を返しながら罫書き作業を行うことができるので、広い場所のみならず、狭くて罫書き作業が困難な場所や、足場が悪く罫書き作業が困難な場所や、小径の円柱の回りを罫書きする場合などでも容易に罫書き作業を行うことができる。
また、握持部を手で持って、当接部を壁面に当てながらこれに沿って移動させるだけで罫書き作業を行えるので、熟練者のみならず、作業未熟者であっても正確な罫書き線を引くことができる。
【0040】
さらに、握持部が当接部に回動可能に設けられ且つ該当接部が複数の壁当接面を有すると共に各壁当接部と罫書き部の中心までの距離がそれぞれ異なるように設けられている罫書き用具や、当接部が着脱可能に構成されている罫書き用具を用いれば、所望の罫書き幅を有する罫書き線を引くことができる。
従って、作業現場に応じて、適切な罫書き幅を有する罫書き線を引くことができるので、無駄な端材を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の罫書き用具を示す側面図。
【図2】同平面図。
【図3】同罫書き用具の使用状態を示す一部省略平面図。
【図4】同罫書き用具を回転させながら罫書きする使用状態を示す一部省略平面図。
【図5】同一部省略平面図。
【図6】第1実施形態の罫書き用具の変形例を示す平面図。
【図7】第2実施形態の罫書き用具を示す一部省略平面図。
【図8】同罫書き用具の使用状態を示す一部省略平面図。
【図9】同罫書き用具を回転させながら罫書きする使用状態を示す一部省略平面図。
【図10】第2実施形態の変形例を示す一部省略平面図。
【図11】第2実施形態の変形例を示す一部省略平面図。
【図12】第3実施形態の罫書き用具を示す一部省略分解平面図。
【符号の説明】
1…罫書き用具、2…握持部、3…当接部、31,32,33…壁当接面、5…罫書き部、R…罫書き幅、W…壁面
Claims (5)
- 握持部(2)と、前記握持部(2)の一端部に設けられ、且つ壁面(W)に当接させて罫書き幅(R)を決める当接部(3)と、床材に罫書き線(10)を引く罫書き部(5)とを備え、
前記当接部(3)は、円の一部を直角2方向に切りかいた平面視直線状の壁当接面(32,33)が少なくとも2面設けられていると共に、前記2つの壁当接面(32,33)の隣接端部の間が丸み付けされ、前記当接部(3)が、前記壁当接面(32,33)から前記罫書き部(5)の中心までの距離がそれぞれ異なる長さになるように、前記握持部(2)に設けられており、
前記握持部(2)の一端部が前記当接部(3)に取り付けられ且つ前記握持部(2)の他端部が前記当接部(3)の側方に延びており、
前記握持部(2)が、前記罫書き部(5)を中心として前記当接部(3)に対して回動可能に構成されていることを特徴とする床材罫書き用具。 - 前記握持部(2)が、所定間隔を置いて上下左右に離反した一対の水平部分(21,22)と、前記一対の水平部分(21,22)の間に設けられ且つ前記当接部(3)の側方に上向き傾斜して延びる傾斜部分(23)と、を有する、請求項1記載の床材罫書き用具。
- 前記罫書き部(5)には、平板状の罫書き線形成具を装着するための直線状のスリット孔と、前記スリット孔の中心部に設けられ且つ丸棒状の罫書き線形成具を装着するための円孔と、が穿設されている請求項1又は2記載の床材罫書き用具。
- 前記当接部(3)が着脱可能に取り付けられている請求項1〜3の何れかに記載の床材罫書き用具。
- 前記当接部(3)が、前記握持部(2)の一端部下方側に設けられている請求項1〜4の何れかに記載の床材罫書き用具。
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