JP5041364B2 - 非接触ポイント給電設備 - Google Patents

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Description

本発明は、所定位置(ポイント)において空間を通じて非接触で給電を行う非接触ポイント給電設備に関するものである。
従来の非接触ポイント給電設備の一例が、愛知電機株式会社より非接触給電装置「でんきの小径」(登録商標)として販売されている(非特許文献1参照)。
この非接触給電装置は、図8に示すように、ガラスや木材等の非磁性体の障害物80を間に挟んでポイントで給電する装置であり、商用電源(AC100V 50/60Hz)81に接続された室内側の給電ユニット(給電側機器)82と、この給電ユニット82に障害物80を間に挟んで対向して設置されることにより、電灯やファン等の負荷83に給電する受電ユニット(受電側機器)84とから構成されている。
前記給電ユニット82は、E形フェライトコア85に商用電源81に接続されたコイル86を巻きつけた構造とされ、受電ユニット84は、E形フェライトコア87に負荷83に接続されたコイル88を巻きつけた構造となっており、これに機器82,84のE形フェライトコア85,87が互いに対向することにより障害物80を挟んで非接触で負荷83に給電できる。
このように、給電ユニット82の設置位置に、受電ユニット84を配置することによりポイントで空間を通じて給電できるように構成されている。
愛知電機株式会社ホームページ「非接触給電装置」 URL[www.aichidenki.jp/eigyou/kyuden/kyuden.htm]
しかし、従来の非接触ポイント給電設備では、給電ユニット82の自己インダクタンスに注目すると、給電ユニット82に対向して受電ユニット84が存在する場合には同受電ユニット84のE形フェライトコア87によって給電ユニット82の自己インダクタンスが大きい一方、給電ユニット82に対向して受電ユニット84が存在しない場合は同受電ユニット84のE形フェライトコア87の消失によって給電ユニット82の自己インダクタンスが小さくなる。よって、給電ユニット82に接続された商用電源81の出力電圧は一定電圧であるので、該電圧において給電ユニット82に対向して受電ユニット84が存在したときに流れるコイル86の電流を給電ユニット82の定格電流に設定すると、受電ユニット84が存在しなくなった時には給電ユニット82のインダクタンスが小さくなってコイル86に流れる電流が大きくなることからコイル86が焼損する恐れがあった。ここで、給電ユニット82に、受電ユニット84の存在を検出して商用電源81の出力電圧を可変電圧とする制御機能を追加すればこの問題は解決するが、逆に、受電ユニット85および給電ユニット82が多数存在する大規模システムの場合には、各給電ユニット82に受電ユニットの存在を検出するセンサや電源の可変電圧制御装置が必要となってシステムが複雑となり、全体コストの上昇とシステム信頼性の低下が深刻な問題となってしまう。
そこで、本発明は、受電ユニットが所定位置に存在したり、存在しなくなったとき、例えば給電ユニットに出力電圧が一定であるシンプルな電源を接続した場合においても、給電ユニットのコイルに何ら不具合が発生しない非接触ポイント給電設備を提供することを目的としたものである。
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、所定位置に自ら移動あるいは搬送されてきて留まり、所定位置から自ら移動あるいは搬送されていく装置に対して、前記所定位置において非接触で給電する非接触ポイント給電設備であって、高周波電流を供給する電源と、前記所定位置に配置され、前記電源に接続される複数の一次側の給電ユニットと、前記装置に設けられ、前記給電ユニットに対向することにより前記給電ユニットより非接触で給電される二次側の受電ユニットとから構成され、前記各一次側の給電ユニットはそれぞれ、前記電源より高周波電流が供給される一次側コイルと、前記一次側コイルが巻回される磁性部材と、前記一次側コイルに並列に接続されて前記高周波電流の周波数に共振する共振回路を形成する共振コンデンサを備え、前記二次側の受電ユニットは、前記給電ユニットに対向して配置され、前記給電ユニットのコイルに高周波電流を流すことにより前記給電ユニットに発生する磁束により起電力が誘起されるピックアップコイルと、前記ピックアップコイルが巻回され、このピックアップコイルを支持する非磁性部材と、このピックアップコイルとともに前記給電ユニットのコイルに給電される高周波電流の周波数に共振する共振回路を形成する共振コンデンサを備え、前記一次側の給電ユニットの磁性部材は、平面視で四角形または円形の枠の形状に配置された第1フェライトコアと、前記第1フェライトコアの中心に、前記第1フェライトコアと同じ平面高さで配置された第2フェライトコアと、前記第1フェライトコアおよび第2フェライトコアの裏面側に配置され、中心の凸部が前記第2フェライトコアの裏面に接触し、両側の凸部が前記第1フェライトコアの裏面に接触した断面がE字形状のE形フェライトコアから構成され、前記一次側コイルは、前記E形フェライトコアの一部に巻かれていることを特徴とするものである。
上記構成によれば、一次側の給電ユニットには磁性部材が設けられ、二次側の受電ユニットには非磁性材料が使用され(磁性部材が設けられてなく)、かつ一次側の給電ユニットは共振状態にあり、給電時に二次側の受電ユニットも共振状態となることから、装置が所定位置に存在するときも存在しないときも、一次側の給電ユニットのインダクタンスは一定で、共振状態は崩れない。したがって、装置が存在しなくなったときに給電ユニットのコイルに所定の負荷電流より大きな電流が流れることが防止される。
また一次側コイルに給電されることにより発生する磁束の経路は、E形フェライトコアの両側の凸部−第1フェライトコア−第1フェライトコアの全周−第2フェライトコア−E形フェライトコアの中央の凸部−E形フェライトコアの両側の凹部−E形フェライトコアの両側の凸部と形成され、第1フェライトコアの全周と第2フェライトコアとの間で、磁束が飛ぶ構成が得られる。このような第1フェライトコアの全周と中央の第2フェライトコアとの間で、磁束が飛ぶ構成とするために必要なフェライトコアは、すなわち枠の形状の第1フェライトコアと第2フェライトコアを裏面側で接続するフェライトコアは、磁束は回る縁、立ち上がるところがあれば回ることから、E形フェライトコアで十分であり、枠の形状の第1フェライトコアの裏面全体(裏面全周)に連続してE形フェライトコアの両側の凸部に相当するフェライトコアを設ける必要はなく、フェライトコアの数は少なくて済み、給電ユニットは簡易化される。
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、前記ピックアップコイルが巻回される非磁性部材の部分は、前記第1フェライトコアの平面の径と前記第2フェライトコアの平面の径の中間の径を有する円柱または円筒形状に形成され、前記二次側の受電ユニットは、そのピックアップコイルの中心が、前記給電ユニットの第2フェライトコアの中心に位置し、磁束が前記第1フェライトコアおよび第2フェライトコアに対向するように配置されることを特徴とするものである。
上記構成によれば、ピックアップコイルの中心が、第2フェライトコアの中心に位置し、磁性部材に対向するように配置され、ピックアップコイルが第1フェライトコアの平面の径と第2フェライトコアの平面の径の中間の径の円柱または円筒形状の非磁性部材の部分に巻かれていることにより、第1フェライトコアの全周と第2フェライトコアとの間で飛ぶ磁束は、最も効率よくピックアップコイルを通り、最も効率よくピックアップコイルに起電力が発生し、装置に給電される。
本発明の非接触ポイント給電設備は、装置が、装置の二次側の受電ユニットが一次側の給電ユニットと平面的に対向する所定位置に存在するときも、存在しないときも、一次側の給電ユニットのインダクタンスが変わることはなく、よって、例えば出力電圧が一定であるシンプルな電源に接続した場合でも、一次側の給電ユニットのコイルに大きな電流が流れることはなく、コイルが焼損する恐れを解消でき、また一次側の給電ユニットのインダクタンスが変わることはなく同給電ユニットの共振状態が崩れないため、電源と給電ユニットを接続した電線には、装置が所定位置に存在しないときには給電ユニットのコイル銅損とコア鉄損による電力消費に見合う分だけの最小電流が流れ、装置が所定位置に存在するときには前記最小電流に加えて装置に必要な所定電力分の電流が流れるだけであり、よって電源と給電ユニットを接続した電線に流れる電流が最小限となるので、電力ロスと設備コストを低減できる、という効果を有している。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態における非接触ポイント給電設備を使用した製品の検査エリアを示す図であり、検査対象の製品1を搬送する自動搬送台車2の走行経路3に沿って製品1の検査装置4が多数配置されている。
各製品1には、下部に、後述する受電ユニット41が取り付けられ、製品1に必要な電力は、受電ユニット41から供給されるように配線されている。このように受電ユニット41付き製品1は、自動搬送台車2により搬送されて検査を行う検査装置4に搬送されて移載される。
また各検査装置4にはそれぞれ、後述する給電ユニット11が配置されており、自動搬送台車2より移載された受電ユニット41付き製品1は、図2に示すように、各給電ユニット11上にポイント(所定位置)で配置されると、この給電ユニット11から空間を通じて非接触で受電ユニット41を介して製品1に給電され(詳細は後述する)、検査装置4により製品1の検査が実行される。そして、検査装置4による検査が終了すると、製品1は再び検査装置4より自動搬送台車2に移載され、搬送される。
このように各製品1は、所定位置に搬送されてきて留まり、所定位置から搬送されていく装置に相当し、給電ユニット11の位置が所定位置に相当している。
なお、給電ユニット11と受電ユニット41との間にギャップgを確保するために、製品1に脚体6が取り付けられている。
非接触ポイント給電設備は、高周波電流を供給する電源装置60(図7)と、電源装置60に接続される上記一次側の給電ユニット11と、上記二次側の受電ユニット41から構成されている。
[給電ユニット11]
まず、給電ユニット11について説明する。
給電ユニット11は、図2〜図4に示すように、非磁性体の枠体12に磁性部材13を配置し、磁性部材13に、電源装置60より高周波電流が供給されるコイル(一次側コイル)14を巻回し、またこのコイル14に並列に、コイル14とともに電源装置60よりコイル14に供給される高周波電流の周波数(例えば、10kHz)に共振する共振回路を形成する2個の共振コンデンサ(一次側コンデンサ)15を接続して(取り付けて)構成されている。
前記枠体12は、四角形状の平板に四角形状の中空部を設けて四角の枠の形状とした上部枠体21と、この上部枠体21の一方の縁部21aから下方に垂設された第1側部枠体22と、縁部21aに対向する他方の縁部21bから下方に垂設され、前記第1側部枠体22に対向し且つ同寸法の第2側部枠体23から構成されている。そして、第1側部枠体22および第2側部枠体23の他端がアルミニウム製の平板24に連結されている。
前記磁性部材13は、第1フェライトコア31と第2フェライトコア32とE形フェライトコア33から構成されている。
第1フェライトコア31は、上部枠体21上の内方の縁に沿って、且つこの内方の縁より内方に突出し、互いに接触して固定される複数のフェラント板からなり、平面視四角の枠の形状に配置されている。
E形フェライトコア33は、第1側部枠体22と第2側部枠体23との間に配置され、一方の外方凸部33aの外側面が第1側部枠体22に沿って配置され、他方の外方凸部33cの外側面が第2側部枠体23に沿って配置され、両方の外方凸部33a,33cの上面が第1フェライトコア31の裏面に接触されている。
また第2フェライトコア32は、E形フェライトコア33の中央凸部33bの上面に第1フェライトコア31と同じ平面高さで接触・配置されている。また第2フェライトコア32の径を、枠の形状の第1フェライトコア31の径の3分の1から4分の1程度としている。
また枠体12と第1フェライトコア31およびE形フェライトコア33との固定には、非磁性体(例えば、ポリカボネート)製の皿ねじ34を使用している。また第2フェライトコア32とE形フェライトコア33との固定には、前記皿ねじ34および非磁性体(例えば、ウレタンゴム)製の固定部材35を使用している。
また上記コイル14は、図4(b)に示すように、E形フェライトコア33の中央凸部33bおよび両凹部33d,33e(E形フェライトコア33の一部の一例)に巻回されている。
また上記2個の共振コンデンサ15は、第1側部枠体22と第2側部部材23が取り付けられていない、上部枠体21の縁部21c,21dの略中央の裏面に垂設されている。
このような給電ユニット11の構成によれば、電源装置60よりコイル14に高周波電流が供給されることにより発生する磁束の磁路は、E形フェライトコア33の両側の凸部33a,33c−第1フェライトコア31−第1フェライトコア31の全周−中央の第2フェライトコア32−E形フェライトコア33の中央の凸部33b−E形フェライトコア33の両側の凹部33d,33e−E形フェライトコア33の両側の凸部33a,33cと形成され、四角の枠の形状に配置された第1フェライトコア31の全周と中央の第2フェライトコア32との間を磁束が飛ぶ構成が得られる。このような第1フェライトコア31の全周と第2フェライトコア32との間で、磁束が飛ぶ構成とするために必要なフェライトコアは、すなわち枠の形状の第1フェライトコア31と第2フェライトコア32を裏面側で接続するフェライトコアは、磁束は回る縁、立ち上がるところがあれば回ることから、E形フェライトコア33で十分であり、枠の形状の第1フェライトコア31の裏面全体(裏面全周)に連続してE形フェライトコア33の両側の凸部33a,33cに相当するフェライトコアを設ける必要はなく、フェライトコアの数は少なくて済み、給電ユニット11を簡易化することができる。
[受電ユニット41]
次に上記受電ユニット41について説明する。
上記受電ユニット41は、図5および図6に示すように、ピックアップコイル42と、このピックアップコイル42が巻回されピックアップコイル42を支持する非磁性体からなる第1支持体(非磁性部材の一例)43と、この第1支持体43を所定間隔をおいて支持する平板の非磁性体からなる第2支持体44と、この第2支持体44上に配置され、ピックアップコイル42に直列に接続されピックアップコイル42とともに給電ユニット11のコイル14に供給される高周波電流の周波数に共振する共振回路を形成する共振コンデンサ(二次側共振コンデンサ)45と、ピックアップコイル42と共振コンデンサ45を接続し、製品1の電源ラインを接続する端子台46から構成されている。
前記第1支持体43は、四角形状の第1平板51と、円柱形状の支持体(ピックアップコイルが巻回される非磁性部材の部分の一例)52と、円形状の第2平板53と、4本の支柱54から構成され、これら各部品51,52,53,54は非磁性体から形成されている。
前記円柱形状の支持体52の径は、第1フェライトコア31の平面の径と第2フェライトコア32の平面の径との中間の径とされており、第1平板51の一方の面上に固定される。
また前記円形状の第2平板53の径は、支持体52の径より大きな径とされており、支持体52上に中心を合わせて固定され、ピックアップコイル42を巻くときの鍔として機能し、またピックアップコイル42が給電ユニット11の第1フェライトコア31および第2フェライトコア32と直接接触することを防止している。また円形状の支持体53および第1平板51には、ピックアップコイル42に発生する熱を逃がすために複数の通気孔55が設けられている。
上記ピックアップコイル42は、第1支持体43の第1平板51と第2平板53との間で、支持体52に巻かれており、先端は共振コンデンサ45とともに第2支持体44上の端子台46に並列に接続されている。
また4本の支柱54は、平板51の他方の面(支持体52が取り付けられていない面)の4隅に垂設されており、第2支持体44は、第1支持体43の4本の支柱54の先端に固定されている。
上記受電ユニット41のピックアップコイル42は、図2に示すように、ピックアップコイル42の中心が、第2フェライトコア32の中心に位置し、第1フェライトコア31および第2フェライトコア32に対向するようギャップgを設けて配置される。なお、製品1の荷重がかからないときは、受電ユニット41を給電ユニット11上に直接載せることも可能である。
したがって、ピックアップコイル42は、給電ユニット11により発生する磁束が第1フェライトコア31の全周と中央の第2フェライトコア32との間で飛ぶ磁路の中に位置し、ピックアップコイル42に最も効率良く起電力が発生し、製品1へ給電される。
上記構成による作用を説明する。
各検査装置4では、電源装置60より給電ユニット11へ高周波電流を給電する。このとき、図7(a)に示すように、コイル14と共振コンデンサ15は共振状態にあり、電源装置60から見てインピーダンスは無限大なことから、電源装置60からコイル14へ向かって流れる電流は、給電ユニット11のコイル銅損、コア鉄損による消費電力に見合う分だけであって略ゼロに近く、電力ロスは発生しない。
このような状態のとき、受電ユニット41付き製品1が自動搬送台車2により搬送され、所定の検査装置4前に停止し、受電ユニット41付き製品1が、検査装置4の給電ユニット11の上方に位置されると、受電ユニット41のピックアップコイル42は、給電ユニット11により発生する磁束が第1フェライトコア31の全周と中央の第2フェライトコア32との間で飛ぶ磁路の中に位置し、ピックアップコイル42に最も効率良く起電力が発生し、製品1へ製品1に必要な電力が供給される。このとき、電源装置60から給電ユニット11へ向かって流れる電流は、略、製品1に必要な電力に対応した電流のみが供給される。つまり、受電ユニット41にはフェライトコアが無いので、給電ユニット11のインダクタンスは製品1の有無で変化せず、給電ユニット11は常に共振状態を維持するので、図7(b)に示すように、製品1が位置された場合には単に抵抗が増加した等価回路状態となり、抵抗に応じた所定の電流が給電ユニット11に供給され、この電流分が製品1へ供給されることになる。
製品1に給電されると、検査装置4により製品1の対して検査作業が実行され、製品1は検査が終了すると、再び検査装置4より自動搬送台車2に移載され、搬送される。
このとき、給電ユニット11に対向していた受電ユニット41が存在しなくなるが、受電ユニット41にはフェライトコアがないため、給電ユニット11のインダクタンスは変化せず、共振状態が崩れないことから、電源装置60から見てインピーダンスは無限大となり、電源装置60からコイル14へ向かって流れる電流はゼロに近くなり、大きな電流が流れてコイル14が焼損することはない。
以上のように本実施の形態によれば、受電ユニット41が給電ユニット11の所定位置に存在するときも、存在しないときも、一次側の給電ユニット11のインダクタンスが一定であり、共振状態が崩れないため、受電ユニット41が所定位置(給電ユニット11の位置)から突然存在しなくなっても、一次側の給電ユニット11のコイル14に大きな電流が流れることはなく、焼損する恐れを解消することができる。また受電ユニット41が所定位置に存在するとき、給電ユニット11には製品1に必要な所定の電流が流れ込むだけであり、消費電流が少なくて済み、よって電源装置60と給電ユニット11を接続する電線(ケーブル)は、少ない消費電流を流すことができる電線であればよく、細くて安価とすることができ、コストを低減できる。
また本実施の形態によれば、給電ユニット11の構成により、簡易化された構造で、枠の形状の第1フェライトコア31の全周と中央の第2フェライトコア32との間で磁束が飛ぶ磁束の流れを得ることができ、このとき、ピックアップコイル42の中心が、第2フェライトコア32の中心に位置し、第1フェライトコア31および第2フェライトコア32に対向するように配置され、ピックアップコイル42が第1フェライトコア31の平面の径と第2フェライトコア32の平面の径の中間の径の非磁性体の円柱形状の支持体52に巻かれていることにより、最も効率よく、前記磁束はピックアップコイル42を通り、ピックアップコイル42に最も効率よく起電力が発生し、最も効率よく製品1に給電することができる。
なお、本実施の形態では、第1フェライトコア31は四角形の枠の形状に配置されているが、四角形の枠の形状に限ることはなく、円形の枠の形状に配置してもよい。また、第1フェライトコア31のうち、E形フェライトコア33の両側の凸部33a,33cに接する部分以外の一部を除去し、第1フェライトコア31を疑似四角形に構成してもよい。
また本実施の形態では、第1支持体43の支持体52を非磁性体の円柱形状しているが、円筒形状とすることもできる。
また本実施の形態では、第1支持体43は全て非磁性体で構成しているが、一般産業用に使用する共振コンデンサ45の容量精度が±5%であることを考慮すると、受電ユニット41において第1支持体43を構成する第1平板51については、ピックアップコイル42を鎖交する磁束量の向上と磁束の遮蔽を目的として、これを磁性部材で構成してもよい。これは、給電ユニット11において、対向する第1平板51が磁性部材であっても、該第1平板51と、第1フェライトコア31および第2フェライトコア32との距離(ギャップ)を十分に確保した場合には、該第1平板51の存在の有無が自己インダクタンスに与える影響が全体の±5%以下となるからである。その場合、実用上、給電ユニット11から見て受電ユニット41は非磁性体で構成されている場合と同様となって、給電ユニット11は受電ユニット41が対向して存在しても、しなくても、自己インダクタンスはほぼ一定となるので、共振状態が維持される。
また本実施の形態では、図2に示すように、給電ユニット11と受電ユニット41を上下方向に対向させる配置としているが、上下方向に配置する必要はなく、左右方向あるいは斜め方向に対向させて配置することも可能である。
また本実施の形態では、受電ユニット41を設ける装置として、所定位置に搬送されてきて留まり、所定位置から搬送されていく製品1としているが、例えば、受電ユニット41を下部に設ける自走車両のように、自ら移動して給電ユニット11(所定位置)上に停止し、非接触で給電され、自ら移動していく装置であってもよい。
本発明の実施の形態における非接触ポイント給電設備を使用した検査エリアの図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 同非接触ポイント給電設備の給電時の給電ユニットと受電ユニットの配置を示す図である。 同非接触ポイント給電設備の給電ユニットの図であり、(a)は斜め上方からの斜視図、(b)は斜め下方からの斜視図である。 同非接触ポイント給電設備の給電ユニットの図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。 同非接触ポイント給電設備の受電ユニットの図であり、(a)は斜め上方からの斜視図、(b)は斜め下方からの斜視図である。 同非接触ポイント給電設備の受電ユニットの図であり、(a)は平面図、(b)は一部断面側面図である。 同非接触ポイント給電設備の回路構成図である。 従来の非接触ポイント給電設備の説明図である。
符号の説明
1 製品(装置)
2 自動搬送台車
3 走行経路
4 検査装置
11 給電ユニット
12 枠体
13 磁性部材
14 コイル
15 共振コンデンサ
21 上部枠体
22,23 側部枠体
24 平板
31 第1フェライトコア
32 第2フェライトコア
33 E形フェライトコア
41 受電ユニット
42 ピックアップコイル
43 第1支持体
44 第2支持体
45 共振コンデンサ
51 第1平板
52 支持体
53 第2平板
54 支柱
60 電源装置

Claims (2)

  1. 所定位置に自ら移動あるいは搬送されてきて留まり、所定位置から自ら移動あるいは搬送されていく装置に対して、前記所定位置において非接触で給電する非接触ポイント給電設備であって、
    高周波電流を供給する電源と、
    前記所定位置に配置され、前記電源に接続される複数の一次側の給電ユニットと、
    前記装置に設けられ、前記給電ユニットに対向することにより前記給電ユニットより非接触で給電される二次側の受電ユニットと
    から構成され、
    前記各一次側の給電ユニットはそれぞれ、
    前記電源より高周波電流が供給される一次側コイルと、
    前記一次側コイルが巻回される磁性部材と、
    前記一次側コイルに並列に接続されて前記高周波電流の周波数に共振する共振回路を形成する共振コンデンサ
    を備え、
    前記二次側の受電ユニットは、
    前記給電ユニットに対向して配置され、前記給電ユニットのコイルに高周波電流を流すことにより前記給電ユニットに発生する磁束により起電力が誘起されるピックアップコイルと、
    前記ピックアップコイルが巻回され、このピックアップコイルを支持する非磁性部材と、
    このピックアップコイルとともに前記給電ユニットのコイルに給電される高周波電流の周波数に共振する共振回路を形成する共振コンデンサ
    を備え、
    前記一次側の給電ユニットの磁性部材は、
    平面視で四角形または円形の枠の形状に配置された第1フェライトコアと、
    前記第1フェライトコアの中心に、前記第1フェライトコアと同じ平面高さで配置された第2フェライトコアと、
    前記第1フェライトコアおよび第2フェライトコアの裏面側に配置され、中心の凸部が前記第2フェライトコアの裏面に接触し、両側の凸部が前記第1フェライトコアの裏面に接触した断面がE字形状のE形フェライトコア
    から構成され、
    前記一次側コイルは、前記E形フェライトコアの一部に巻かれていること
    を特徴とする非接触ポイント給電設備。
  2. 前記ピックアップコイルが巻回される非磁性部材の部分は、前記第1フェライトコアの平面の径と前記第2フェライトコアの平面の径の中間の径を有する円柱または円筒形状に形成され、
    前記二次側の受電ユニットは、そのピックアップコイルの中心が、前記給電ユニットの第2フェライトコアの中心に位置し、前記第1フェライトコアおよび第2フェライトコアに対向するように配置されること
    を特徴とする請求項1記載の非接触ポイント給電設備。
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