JP5040763B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信を行う無線通信装置に関する。
携帯電話端末は、RF(Radio Frequency)信号をベースバンド信号に変換、またはベースバンド信号をRF信号に変換するRFトランシーバ部(RF−IC)と、ベースバンド信号の処理を行うベースバンド・プロセッサIC(PHY:physics)とから主に構成されており、近年では、RF−ICとPHYとの間がアナログインタフェース(I/F)からディジタルI/Fに置き換わりつつある。
このディジタルI/Fは、3G(3rd Generation)ではDigRF(デジ・アールエフ)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)ではJC−61などで標準化されている。
これらの標準規格は、RF−ICとPHYとの相互接続性を可能にし、標準規格に準拠したIC同士は、ハードウェア接続性が保証されるため、ディジタル携帯電話端末向けの部品市場のオープン化を加速することになる。
図14は携帯電話端末の概略構成を示す図である。携帯電話端末5は、アンテナ部50、RF−IC60、PHY70から構成される。IF(Intermediate Frequency)段を介さずに、送受信電波の搬送波周波数であるRF信号からベースバンド信号へ、またはベースバンド信号からRF信号へ直接変換するダイレクトコンバージョン方式の装置構成を示している。
アンテナ部50は、アンテナ51、52、スイッチ53、バンドパスフィルタ54a、55b−1、55b−2から構成される。また、RF−IC60は、アンプ61a、61b−1、61b−2、加算器62、ミキサ63a−1、63a−2、63b−1〜63b−4、D/A部64a−1、64a−2、A/D部64b−1〜64b−4、多重化部65、分離化部66、ドライバ67、レシーバ68、シンセサイザ69から構成される。さらに、PHY70は、ドライバ71、レシーバ72、多重化部73、分離化部74、論理回路75から構成される。
RF信号の受信処理において、スイッチ53は受信側に切り替わる(アンテナ51はバンドパスフィルタ55b−1の入力端に接続する)。アンテナ51、52で受信されたRF信号は、バンドパスフィルタ55b−1、55b−2によって所望のRF周波数が通過してRF−IC60へ送信される。
バンドパスフィルタ55b−1から出力されたRF信号は、RF−IC60内のアンプ61b−1を介して差動出力されて、ミキサ63b−1、63b−2へ送信される。また、バンドパスフィルタ55b−2から出力されたRF信号は、RF−IC60内のアンプ61b−2を介して差動出力されて、ミキサ63b−3、63b−4へ送信される。
シンセサイザ69は、RF周波数と同じ周波数のI信号用のローカル信号I(+)、I(−)を出力し(I(+)とI(−)は正転・反転の位相関係)、Q信号用のローカル信号Q(+)、Q(−)を出力する(Q(+)とQ(−)は正転・反転の位相関係)。
ミキサ63b−1は、アンプ61b−1から出力された一方のRF信号(+)に対して、シンセサイザ69から出力されたローカル信号I(+)をミキシングしてベースバンド信号を生成する。同様に、アンプ61b−1から出力された他方のRF信号(−)に対して、シンセサイザ69から出力されたローカル信号I(−)をミキシングしてベースバンド信号を生成する。
また、ミキサ63b−2は、アンプ61b−1から出力されたRF信号(+)に対して、シンセサイザ69から出力されたローカル信号Q(+)をミキシングしてベースバンド信号を生成する。同様に、アンプ61b−1から出力されたRF信号(−)に対して、シンセサイザ69から出力されたローカル信号Q(−)をミキシングしてベースバンド信号を生成する。ミキサ63b−3、63b−4も同様の処理を行う。
ミキサ63b−1〜63b−4から出力されたアナログのベースバンド信号はA/D部64b−1〜64b−4に入力し、A/D部64b−1〜64b−4は、アナログ/ディジタル変換を行って、ディジタルのベースバンド信号を生成する。
なお、A/D部64b−1からは、アンテナ51で受信されたRF信号から生成されたI信号のディジタル・ベースバンド信号が出力し、A/D部64b−2からは、アンテナ51で受信されたRF信号から生成されたQ信号のディジタル・ベースバンド信号が出力する。
また、A/D部64b−3からは、アンテナ52で受信されたRF信号から生成されたI信号のディジタル・ベースバンド信号が出力し、A/D部64b−4からは、アンテナ52で受信されたRF信号から生成されたQ信号のディジタル・ベースバンド信号が出力する。
多重化部65は、A/D部64b−1、64b−3から出力された、2つのI信号のベースバンド信号を1つのベースバンド信号に多重化し、A/D部64b−2、64b−4から出力された、2つのQ信号のベースバンド信号を1つのベースバンド信号に多重化して、ドライバ67へ出力し、ドライバ67は、I、Q信号のディジタル・ベースバンド信号をPHY70へ送信する。
PHY70のレシーバ72は、ディジタル・ベースバンド信号を受信して分離化部74へ送信する。分離化部74は、ベースバンド信号を多重化前の本数に分離化して論理回路75へ送信し、論理回路75は、ベースバンド信号に対して所定の受信処理を実行する。
なお、複数のアンテナを用いて、データの送受信を行う無線技術をMIMO(Multiple Input Multiple Output)と呼び、携帯電話端末5では、2つのアンテナ51、52を用いてデータを受信し、装置内部で合成分離して処理を行うことで、マルチパスに強い通信を可能にしている。
一方、RF信号の送信処理において、スイッチ53は送信側に切り替わる(アンテナ51はバンドパスフィルタ54aの出力端に接続する)。PHY70内の論理回路75は、ディジタルのベースバンド信号を生成・出力し、多重化部73は、受信したベースバンド信号を多重化する。ドライバ71は、多重化後のベースバンド信号をRF−IC60へ送信する。
RF−IC60のレシーバ68は、多重化後のディジタルのベースバンド信号を受信して分離化部65へ送信する。分離化部65は、ベースバンド信号を多重化前の本数に分離化して、D/A部64a−1、64a−2へ送信する。
D/A部64a−1、64a−2は、ディジタル/アナログ変換を行って、2系統のアナログのベースバンド信号をそれぞれ生成する。ミキサ63a−1は、D/A部64a−1から出力された一方のベースバンド信号に対して、シンセサイザ69から出力されたローカル信号I(+)をミキシングして、RF信号を生成する。同様に、D/A部64a−1から出力された他方のベースバンド信号に対して、シンセサイザ69から出力されたローカル信号I(−)をミキシングして、RF信号を生成する。
ミキサ63a−2は、D/A部64a−2から出力された一方のベースバンド信号に対して、シンセサイザ69から出力されたローカル信号Q(+)をミキシングして、RF信号を生成する。同様に、D/A部64a−2から出力された他方のベースバンド信号に対して、シンセサイザ69から出力されたローカル信号Q(−)をミキシングして、RF信号を生成する。
加算器62は、ローカル信号I(+)、I(−)でミキシングされたミキサ63a−1の2つの出力信号を加算し、ローカル信号Q(+)、Q(−)でミキシングされたミキサ63a−2の2つの出力信号を加算して、I、QのRF信号を出力する。
アンプ61aは、差動入力した2系統のRF信号を1系統に合波してバンドパスフィルタ54aへ送信し、バンドパスフィルタ54aは、所望のRF周波数を通過して、アンテナ51を介してRF信号がair中へ送信される。
従来技術として、ラジオ部とベースバンド部とのインタフェースを8B/10B符号コードに変換して通信を行う技術が提案されている(特許文献1)。
特表2006−502679号公報(段落番号〔0008〕〜〔0013〕,第1図)
携帯電話端末5のRF−IC60とPHY70との間のディジタルI/Fの設定可能なビットレートの範囲は、下限が伝送帯域、上限が高速I/O素子(ドライバやレシーバなど)のスペックで決定される。例えば、受信側の2ブランチ(2本のアンテナ51、52)において、RF信号の周波数帯域幅を20MHzとした場合、ミキシング後の2分岐出力の1本の帯域は約10MHzとなる。
また、A/D後のディジタル信号の解像度を10ビットとすれば(図中の10bitsと記されている信号ラインは、1ビットの信号ラインが10本あることを示す)、A/D出力の1本のラインの帯域は約20Mb/sのビットレートであるので、ドライバ67とレシーバ72間のディジタルI/Fの下限ビットレートは、800Mb/s(=20Mb/s×10ビット×2(I信号、Q信号の2本)×2(ブランチ数))と求まる。
ただし、800Mb/sという値は、I、Q信号のみを考慮して求めたものであり、冗長符号化による誤り訂正などの制御信号や、その他のヘッダ情報などを含めれば、最低限1Gb/sは必要となる(なお、上限については、高速I/O素子のスペックにより、現状では最高3Gb/s程度が可能である)。
ここで、従来の高速化に移行する前のRF−ICとPHY間のインタフェースにおいては、ビットレートは100Mb/s程度であった。アンテナ部におけるRF周波数は、数GHz単位(例えば、1GHz)なので、互いの周波数帯域は十分離れていたため、従来では顕著な干渉が生じて伝送品質が劣化するというような問題はなかった。
一方、現状の携帯電話端末5においては、上記のように、多重化制御および信号ライン1本当たりの高速化によって、RF−IC60とPHY70間のディジタルI/Fのビットレートも高速化してきている。
このため、ディジタルI/Fの伝送信号の周波数帯域が、アンテナ部50におけるRF周波数の帯域に近づき、ディジタルI/Fで発生したノイズが、アンテナ部50側に漏れ込んで、伝送品質の劣化を及ぼすような干渉を起こしてしまうといった問題が生じてきた。
図15はディジタルI/Fからアンテナ部50への干渉を示す概念図である。ディジタルI/Fで発生したノイズが、あるアイソレーションを通じてアンテナ部50側へ漏れ込み、漏れ込んだノイズが、RF信号の入力端子Pinを通じてRF−IC60内部へ伝達する様子を示している。
ノイズがアンテナ部50側へ伝達する経路としては、air、GNDおよび電源が主に考えられ、ディジタルI/Fで発生した電磁波は、air中を飛んでアンテナ部50へ伝達したり、またはGNDや電源を伝わって、アンテナ部50へ伝達する。このような現象が生じると、そのノイズがRF周波数に影響を与えて、ノイズを含むRF信号がRF−IC60から入力して処理されることになるため、伝送品質の劣化が生じることになる。
ここで、アイソレーションとは、干渉量(ノイズの漏れ込み量)に変化を与える要素であって、干渉の程度をどれだけ低減させるかの指標を示すものである。例えば、ある回路に対して、回路の出力端子から出力された信号が1V振れた場合、回路の入力端子と、出力端子との間のアイソレーションが−60dBであるならば、入力端子に入力する信号は、干渉によって1mV振れることになる(−60dBを真数に変換すれば、10^(−60/20)=0.001なので、1Vの1/1000の振れが入力側に現れることになる。すなわち、1V×0.001=1mV)。
同様に、アイソレーションが−80dBならば、入力端子に入力する信号は0.1mV振れることになり(−80dBを真数に変換すれば、10^(−80/20)=0.0001なので、1V×0.0001=0.1mV)、アイソレーションが−100dBならば、入力端子に入力する信号は0.01mV振れることになる(−100dBを真数に変換すれば、10^(−100/20)=0.00001なので、1V×0.00001=0.01mV)。
干渉現象は多かれ少なかれ生じるが、上記のように、アイソレーションをどれだけ持たせるかによって干渉量も変化することになる(同じ環境条件下では、アイソレーションの値が低い程、干渉量は低減することになる)。
図16はディジタルI/Fを流れる信号の周波数スペクトルを示す図である。縦軸は信号強度(mVrms)、横軸は周波数MHzである。ドライバ67とレシーバ72間のディジタルI/Fに対して、NRZ(non return to zero)信号を伝送させたときのシミュレーション結果を示している。
グラフg1は、ディジタルI/Fのビットレートが1Gb/sのときのディジタルI/Fを流れる信号の強度であり、グラフg2は、ディジタルI/Fのビットレートが1.5Gb/sのときのディジタルI/Fを流れる信号の強度である。
ここで、ディジタルI/Fと入力端子Pinとのアイソレーションが−120dBであったとすると、グラフg1において、RF周波数が1.5GHzのときは、ディジタルI/Fの信号強度は8.6mVrmsなので、ディジタルI/Fから入力端子Pinへ漏れこむノイズは、8.6nVrms(=8.6mVrms×0.000001)となる。
通常、入力端子PinにおけるRF信号の振幅は1nV程度と小さく、グラフg1のように、ディジタルI/Fのビットレートが1Gb/sであると、信号振幅よりもノイズ振幅の方が大きくなってしまう(1nV<8.6nV)。このため、アイソレーションが−120dBでは足りず、さらにアイソレーションを低く設定する必要がある。
アイソレーションを所望の値にするには、干渉量が許容範囲に収まるような実装設計を行う手法があるが(基板を多層にしてGNDパターンを厚くするなど)、このような手法はコストがかかることになる。
一方、ディジタルI/Fのビットレートが1.5Gb/sのときのグラフg2を見ると、RF周波数が1.5GHzのときは、ディジタルI/Fの信号強度は0.2mVrmsなので、ディジタルI/Fから入力端子Pinへ漏れこむノイズは、0.2nVrms(=0.2mVrms×0.000001)となり、この場合は、ノイズ振幅よりも信号振幅の方が大きくなる(0.2nV<1nV)。
したがって、アイソレーションが−120dBの場合では、ディジタルI/Fのビットレートを1.5Gb/sに上げれば、ノイズの漏れ込み量を低減させることができる。ただし、このことはRF周波数が1.5GHzとした場合に限ったものであり、RF周波数は、無線通信規格や端末を使用する国によって様々であるので、実際には限定することはできず、多様なRF周波数に対してノイズの漏れ込み量を一定値以下にすることはできない。
例えば、RF周波数が2GHzのときの図16のグラフg1、g2を見れば、波形の関係がRF周波数=1.5GHzの場合と逆転しており、今度は逆に、同じアイソレーション(=−120dB)に対して、RF周波数が2GHzでは、ディジタルI/F=1.5Gb/sのグラフg2の方が、ディジタルI/F=1Gb/sのグラフg1の場合と比べて、ノイズ漏れ込み量が多くなることがわかる。
一方、図16に対して、RF周波数が低い場合を見ると、ディジタルI/Fのビットレートが例えば1Gb/s以上という条件がある場合、NRZ信号のビットレートをどのように設定してもディジタルI/Fの信号強度は高いので、低いRF周波数に対しては、顕著なノイズを常に発生させてしまうことがわかる。
このように、RF−ICとPHY間とのディジタルI/Fのビットレートが高速化になるにつれて、ディジタルI/Fがアンテナ部50に与える干渉の影響が大きくなってくるが、ノイズの漏れ込み量は、RF周波数に応じて異なるので、ディジタルI/Fのビットレートを特定の値に設定するだけでは、効果的に干渉を抑制することはできない。
今後のRF−ICは、1チップで多様なRF周波数に対応することが求められているので、これまでのようにRF−ICとPHY間のビットレートを固定にして、すべてのRF周波数に対してノイズを抑制するといったことは困難である。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、RF−ICとPHY間のディジタルI/Fのビットレートを適応的に設定制御することで、干渉の発生を抑制し、伝送品質の向上を図った無線通信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、無線通信を行う無線通信装置が提供される。この無線通信装置は、無線信号の送受信を行うアンテナ部と、前記無線信号から変換された受信ベースバンド信号の送信制御および送信ベースバンド信号の受信制御を行う無線通信側インタフェース部を有し、受信した前記無線信号を前記受信ベースバンド信号に変換、または前記送信ベースバンド信号を前記無線信号に変換する無線制御部と、前記無線通信側インタフェース部と通信ラインを介して接続され、前記受信ベースバンド信号および前記送信ベースバンド信号の送受信制御を行うベースバンド通信側インタフェース部と、メモリと、前記通信ラインのビットレートの可変設定を行う論理回路とを含み、前記送信ベースバンド信号および前記受信ベースバンド信号の処理を行うベースバンド制御部とを備える。
ここで、メモリは、受信する無線信号の無線周波数に対応させて、適用すべき前記通信ラインのビットレートを格納する。時分割複信による無線通信を行う場合、論理回路は、データ送信時は、無線通信側インタフェース部とベースバンド通信側インタフェース部との間の伝送レートを固定に設定し、データ受信時は、受信する無線信号の周波数に対応するビットレートをメモリから読み出して、無線通信側インタフェース部とベースバンド通信側インタフェース部との間の伝送レートとして設定する。
無線制御部とベースバンド制御部とが接続される通信ライン上のビットレートを、受信する無線周波数に応じて可変設定制御することで、干渉の発生が抑制され、伝送品質の向上を図ることが可能になる。また、時分割複信による無線通信を行う場合における、データ送受信時のノイズ漏れ込みを抑制することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は無線通信装置の原理図である。無線通信装置1は、アンテナ部10、無線制御部20(以下、RF−IC20)、ベースバンド制御部30(以下、PHY30)を備え、RF−IC20とPHY30は、通信ライン40を介して接続される。
アンテナ部10は、アンテナを介してRF信号の送受信を行う。RF−IC20は、無線通信側インタフェース部2(以下、無線通信側I/F部2)を有する。無線通信側I/F部2は、RF信号から変換されたベースバンド信号(受信ベースバンド信号)のPHY30への送信制御およびPHY30から送信されたベースバンド信号(送信ベースバンド信号)の受信制御を行う。
PHY30は、ベースバンド通信側インタフェース部3(以下、ベースバンド通信側I/F部3)、論理回路31、メモリ32を有する。ベースバンド通信側I/F部3は、論理回路31から送信されたベースバンド信号のRF−IC20への送信制御およびRF−IC20から送信されたベースバンド信号の受信制御を行う。論理回路31は、ベースバンド信号の生成および受信処理や、通信ライン40のビットレートの可変設定制御を行う。
ここで、無線通信側I/F部2とベースバンド通信側I/F部3とが接続される通信ライン40周辺では、通信ライン40上での高速信号の伝送時、ノイズが発生し、アンテナ部10、およびアンテナ部10とRF−IC20との接続部に対して干渉を引き起こす。
なお、通信ライン40周辺とは、無線通信側I/F部2とベースバンド通信側I/F部3とを接続する信号線である通信ライン40だけでなく、無線通信側I/F部2の回路周りや、ベースバンド通信側I/F部3の回路周りも含まれる。
このような干渉を抑制するために、メモリ32では、アンテナ部10で受信するRF信号のRF周波数に対して、ノイズ漏れ込み量が最小となる通信ライン40のビットレートを、RF周波数毎にテーブル化して格納しておく。
そして、論理回路31は、受信するRF周波数を認識すると(どのRF周波数を使用するかは、基地局からあらかじめ通知される)、RF周波数に対応したノイズ漏れ込み量が最小となるビットレート(最適ビットレート)をメモリ32から読み出し、この最適ビットレートを無線通信側I/F部2およびベースバンド通信側I/F部3へ設定する(例えば、無線通信側I/F部2およびベースバンド通信側I/F部3の内部にあるPLL(Phase Locked Loop)の周波数が最適ビットレートに設定される)。
無線通信側I/F部2およびベースバンド通信側I/F部3は、設定された最適ビットレートで通信ライン40を介して互いに伝送処理を行う。このように、無線制御部20とベースバンド制御部30とを接続する通信ライン40のビットレートを、受信するRF周波数に応じて適応的に設定制御することで、干渉の発生を抑制して、伝送品質の向上を図ることが可能になる。
図2は最適ビットレートの設定動作を示すフローチャートである。ステップS1は工場出荷時、ステップS2〜S5は実使用時である。
〔S1〕メモリ32に対して、RF周波数と、該当RF周波数の受信時に通信ライン40から発生するノイズが最小となる、通信ライン40のビットレートとの対応関係を示すテーブルを書き込む(具体的なテーブル構成は図5で後述)。
〔S2〕PHY30内の論理回路31は、受信するRF周波数を認識する。
〔S3〕論理回路31は、メモリ32から該当RF周波数に対応する、通信ライン40の最適ビットレートを読み出す。
〔S4〕論理回路31は、最適ビットレートを無線通信側I/F部2およびベースバンド通信側I/F部3へ通知する。
〔S5〕無線通信側I/F部2およびベースバンド通信側I/F部3(RF−IC20およびPHY30)は、通信ライン40を介して、通知された最適ビットレートで伝送処理を行う。
次に無線通信装置1の構成および動作について詳しく説明する。図3、図4は無線通信装置1のブロック構成を示す図である。無線通信装置1は、アンテナ部10、RF−IC20、PHY30から構成されて、ダイレクトコンバージョンの無線通信を行う。
アンテナ部10は、アンテナ11、12、スイッチ13、バンドパスフィルタ14a、15b−1、15b−2、パワーアンプ16から構成される。アンテナ11は、送受共用のアンテナであり、アンテナ12は、受信のみに使用するアンテナである。
スイッチ13は、データ送信時には、アンテナ11をバンドパスフィルタ14aの出力端に接続し、データ受信時には、アンテナ11をバンドパスフィルタ15b−1の入力端に接続する。
バンドパスフィルタ14aは、送信用のRFフィルタであり、パワーアンプ16の出力段とスイッチ13との間に配置される。また、バンドパスフィルタ15b−1、15b−2は、受信用のRFフィルタであり、バンドパスフィルタ15b−1は、スイッチ13とRF−IC20との間に配置され、バンドパスフィルタ15b−2は、アンテナ12とRF−IC20との間に配置される。
RF−IC20は、アンプ21a、21b−1、21b−2、加算器22、ミキサ23a−1、23a−2、23b−1〜23b−4、ローパスフィルタ24a−1、24a−2、24b−1〜24b−4、D/A部25a−1、25a−2、A/D部25b−1〜25b−4、ローパスフィルタ26a−1、26a−2、26b−1〜26b−4、無線通信側I/F部2から構成される。
さらに、無線通信側I/F部2は、無線通信側多重化部2−1と無線通信側分離化部2−2から構成され、無線通信側多重化部2−1は、多重化部2aとドライバ2bを含み、無線通信側分離化部2−2は、レシーバ2cと分離化部2dを含む。
PHY30は、ベースバンド通信側I/F部3、論理回路31、メモリ32から構成される。ベースバンド通信側I/F部3は、ベースバンド通信側多重化部3−1とベースバンド通信側分離化部3−2から構成され、ベースバンド通信側多重化部3−1は、多重化部3aとドライバ3bを含み、ベースバンド通信側分離化部3−2は、レシーバ3cと分離化部3dを含む。
さらに、通信ライン40は、送信ライン41と受信ライン42とから構成される(送信ライン41と受信ライン42は共にディジタルI/Fラインである)。無線通信側I/F部2内のドライバ2bとベースバンド通信側I/F部3内のレシーバ3cは、通信ライン40の内の受信ライン42で接続し、ベースバンド通信側I/F部3内のドライバ3bと無線通信側I/F部2内のレシーバ2cは、通信ライン40の内の送信ライン41で接続する。
次にRF信号の受信動作について説明する。データ受信時、スイッチ13は受信側に切り替わる(アンテナ11はバンドパスフィルタ15b−1の入力端に接続する)。アンテナ11、12で受信されたRF信号は、バンドパスフィルタ15b−1、15b−2で所望のRF周波数が通過してRF−IC20へ送信される。
バンドパスフィルタ15b−1から出力されたRF信号は、RF−IC20内のアンプ21b−1を介して差動出力されて、ミキサ23b−1、23b−2へ送信される。また、バンドパスフィルタ15b−2から出力されたRF信号は、RF−IC20内のアンプ21b−2を介して差動出力されて、ミキサ23b−3、23b−4へ送信される。
シンセサイザ27は、RF周波数と同じ周波数のI信号用のローカル信号I(+)、I(−)を出力し(I(+)とI(−)は正転・反転の位相関係)、Q信号用のローカル信号Q(+)、Q(−)を出力する(Q(+)とQ(−)は正転・反転の位相関係)。
ミキサ23b−1は、アンプ21b−1から出力されたRF信号(+)に対して、シンセサイザ27から出力されたローカル信号I(+)をミキシングしてベースバンド信号を生成する。同様に、アンプ21b−1から出力されたRF信号(−)に対して、シンセサイザ27から出力されたローカル信号I(−)をミキシングしてベースバンド信号を生成する。
また、ミキサ23b−2は、アンプ21b−1から出力されたRF信号(+)に対して、シンセサイザ27から出力されたローカル信号Q(+)をミキシングしてベースバンド信号を生成する。同様に、アンプ21b−1から出力されたRF信号(−)に対して、シンセサイザ27から出力されたローカル信号Q(−)をミキシングしてベースバンド信号を生成する。ミキサ23b−3、23b−4も同様の処理を行う。
ミキサ23b−1〜23b−4から出力されたアナログのベースバンド信号は、ローパスフィルタ24b−1〜24b−4でフィルタリングされ、フィルタリング後のベースバンド信号が、A/D部25b−1〜25b−4に入力する。
なお、A/D部25b−1〜25b−4の前段に配置されるローパスフィルタ24b−1〜24b−4は、アンチ・エリアシング(anti-aliasing)・フィルタであって、アナログ信号をディジタル信号に変換する際に、1/2サンプリング周波数までの信号のみを通過させて、エリアス(折り返し歪み)の発生を防止するためのフィルタである。
A/D部25b−1〜25b−4は、アナログ/ディジタル変換を行って、ディジタルのベースバンド信号を生成し、ディジタル・ベースバンド信号は、ローパスフィルタ26b−1〜26b−4でフィルタリングされる。
多重化部2aは、受信したベースバンド信号を多重化して、ドライバ2bへ出力し、ドライバ2bは、ディジタルのベースバンド信号を、受信ライン42を介してPHY30へ送信する。
PHY30のレシーバ3cは、ディジタルのベースバンド信号を受信して分離化部3dへ送信する。分離化部3dは、ベースバンド信号を多重化前の本数に分離化して論理回路31へ送信し、論理回路31は、受信したベースバンド信号に対して所定の受信処理を実行する。
次にRF信号の送信動作について説明する。データ送信時、スイッチ13は送信側に切り替わる(アンテナ11はバンドパスフィルタ14aの出力端に接続する)。PHY30内の論理回路31は、ディジタルのベースバンド信号を生成・出力し、多重化部3aは、受信したベースバンド信号を多重化する。ドライバ3bは、多重化後のベースバンド信号を、送信ライン41を介して、RF−IC20へ送信する。
RF−IC20のレシーバ2cは、多重化後のベースバンド信号を受信して分離化部2dへ送信する。分離化部2dは、ベースバンド信号を多重化前の本数に分離化して、D/A部25a−1、25a−2へ送信する。
D/A部25a−1、25a−2は、ディジタル/アナログ変換を行って、2系統のアナログのベースバンド信号をそれぞれ生成し、アナログ・ベースバンド信号は、ローパスフィルタ24a−1、24a−2によってフィルタリングされる。
ミキサ23a−1は、ローパスフィルタ24a−1から出力された一方のベースバンド信号に対して、シンセサイザ27から出力されたローカル信号I(+)をミキシングして、RF信号を生成する。同様に、ローパスフィルタ24a−1から出力された他方のベースバンド信号に対して、シンセサイザ27から出力されたローカル信号I(−)をミキシングして、RF信号を生成する。
ミキサ23a−2は、ローパスフィルタ24a−2から出力された一方のベースバンド信号に対して、シンセサイザ27から出力されたローカル信号Q(+)をミキシングして、RF信号を生成する。同様に、ローパスフィルタ24a−2から出力された他方のベースバンド信号に対して、シンセサイザ27から出力されたローカル信号Q(−)をミキシングして、RF信号を生成する。
加算器22は、ローカル信号I(+)、I(−)でミキシングされたミキサ23a−1の2つの出力信号を加算し、ローカル信号Q(+)、Q(−)でミキシングされたミキサ23a−2の2つの出力信号を加算して、I、QのRF信号を出力する。
アンプ21aは、差動入力した2系統のRF信号を1系統に合波してバンドパスフィルタ14aへ送信し、バンドパスフィルタ14aは、所望のRF周波数を通過して、アンテナ11を介してRF信号がair中へ送信される。
次にメモリ32に登録されるテーブルについて説明する。図5はテーブルを示す図である。テーブルT1は、RF周波数と、ディジタルI/Fビットレートの項目からなり、受信する様々なRF周波数に対して、受信ライン42で発生するノイズが最小になるような(アンテナ部10へ干渉するノイズ漏れ込み量が最小となるような)、受信ライン42上のビットレートが登録されている。
なお、ビットレートを整数倍した値が該当のRF周波数の範囲内に収まるような関係を持っている。すなわち、テーブルT1のグループG1の0.50Gb/s〜1.90Gb/sまでのビットレートに対しては、0.50Gb/s〜1.90Gb/s内のそれぞれのビットレートの1倍が該当RF周波数の範囲に収まる(例えば、0.50Gb/sの1倍の0.50は、RF周波数0.45GHz〜0.55GHzに収まる)。
また、グループG2の1.00Gb/s〜1.95Gb/sまでのビットレートに対しては、1.00Gb/s〜1.95Gb/s内のそれぞれのビットレートの2倍が該当RF周波数の範囲に収まる(例えば、1.00Gb/sの2倍の2.00は、RF周波数1.95GHz〜2.05GHzに収まる)。
さらに、グループG3の1.00Gb/s〜1.80Gb/sまでのビットレートに対しては、1.00Gb/s〜1.80Gb/s内のそれぞれのビットレートの4倍が該当RF周波数の範囲に収まる(例えば、1.00Gb/sの4倍の4.00は、RF周波数3.95GHz〜4.10GHzに収まる)。
このように、ビットレートを整数倍した値が、該当のRF周波数の範囲内に収まるような関係を持っているので、テーブル生成時には、受信するRF周波数の整数分の1のビットレートを登録すればよいことになる。また、テーブルT1からわかるように、設定可能なビットレートは、現状のディジタルI/Fの規格の3Gb/s以下に抑えることができる。
次に最適ビットレートの設定動作について図3、図4を用いて説明する。論理回路31は、装置が受信するRF周波数を認識すると、メモリ32内のテーブルT1から、該当RF周波数に対応するビットレート(最適ビットレート)を読み出す。
読み出したビットレートを設定する場合、基本的な動作としては、無線通信側I/F部2に関しては、多重化部2aおよび分離化部2dに最適ビットレートを設定し、ベースバンド通信側I/F部3に関しては、多重化部3aおよび分離化部3dに最適ビットレートを設定する。
ここで、通信ライン40の内の受信ライン42周辺で発生するノイズは、図16で上述したように、アンテナ部10の受信系統に対して、干渉を強く引き起こすので、受信ライン42の伝送ビットレートを、受信RF周波数に応じて最適なビットレートに設定することは、干渉を抑制するためには有効である。
ただし、アンテナ部10の送信系統に対しては、電力が高いので、送信ライン41においてある程度のノイズが生じて、アンテナ部10とRF−IC20との送信系統の接続部に漏れこんだとしても、伝送品質を顕著に低減させるほどの干渉を起こす場合は少ないといえる。
したがって、送信ライン41については、必ずしも受信ライン42に対して設定したビットレートを設定する必要はなく、送信ライン41については、伝送帯域にもとづいて算出した下限ビットレートを、固定的にあらかじめ設定しておき、受信ライン42だけにビットレートを可変設定する構成にすることもできる。
したがって、TDD(Time Division Duplex:時分割複信(送信・受信を時間ごとに切り替えて通信を行う方式))による無線通信を行う場合は(アンテナ部10は、TDD通信を行う構成となっている)、データ受信を行っているときには、データ送信は行わないので、上記のような、送信ライン41は固定ビットレート、受信ライン42はRF周波数に応じた可変ビットレートとした構成にする。
この場合、データ受信時には、受信ライン42を介して、最適ビットレートでRF−IC20とPHY30が通信するので、受信ライン42周辺のノイズ漏れ込みは抑制され、また送信動作は停止しているので、送信ライン41からのノイズ漏れ込みもない。
また、データ送信時には、受信動作は停止しているので、受信ライン42からのノイズ漏れ込みはなく、また、送信ライン41を介して、固定ビットレートでRF−IC20とPHY30が通信するが、アンテナ部10の送信系統は電力が高いので、ノイズ漏れ込みによる伝送品質の劣化は生じない。
なお、TDD通信を行う場合でも、送信ライン41および受信ライン42共に、RF周波数に対応したビットレートを設定してもよい。また、TDD以外の通信を行う装置構成の場合でも、送信ライン41および受信ライン42共に、RF周波数に対応したビットレートを設定してもよいし、送信ライン41側で生じたノイズによる干渉が少なければ、送信ライン41を固定ビットレートにしてもよい。
次にビットレート設定制御の他の実施の形態について説明する。図6は無線通信装置の構成を示す図である。無線通信装置1aは、アンテナ部10、RF−IC20a、PHY30aから構成され、RF−IC20aとPHY30aは、通信ライン40を介して接続される。
アンテナ部10は、アンテナを介してRF信号の送受信を行う。RF−IC20aは、信号受信処理部20a−2、無線通信側I/F部2、振幅検知部28、制御部29を有する。
信号受信処理部20a−2は、RF信号からベースバンド信号への周波数変換およびA/D変換処理を行う。無線通信側I/F部2は、RF信号から変換されたベースバンド信号のPHY30aへの送信制御およびPHY30aから送信されたベースバンド信号の受信制御を行う。
制御部29は、RF−IC20a内の全体制御を行う。例えば、RF−IC20内の各構成要素に対する通信周波数の設定、またはダミー信号の発生および通信ライン40へのビットレートの可変設定を行う。
PHY30aは、ベースバンド通信側I/F部3、論理回路31を有する。ベースバンド通信側I/F部3は、論理回路31から送信されたベースバンド信号のRF−IC20aへの送信制御およびRF−IC20aから送信されたベースバンド信号の受信制御を行う。論理回路31は、ベースバンド信号の生成および受信処理を行う。
ここで、制御部29は、装置起動時に、あるビットレートを持ったダミー信号を出力して、無線通信側I/F部2を介して、通信ライン40上を伝送させる。このとき、ダミー信号が通信ライン40上を流れることで、通信ライン40周辺にノイズが発生する。このノイズは、airやGND、電源などを介して、アンテナ部10から送信されたRF信号が入力されるRF−IC20aの入力端子Pinに漏れ込み、信号受信処理部20a−2内を伝達する。
振幅検知部28は、通信ライン40周辺に生じた、このノイズによる干渉の強度を現す振幅(パワー)を、信号受信処理部20a−2の出力段で検知する。制御部29は、検知された振幅が、あらかじめ設定された規定値を超えるか否かの判別処理を行い、振幅が規定値を超えている場合は、ダミー信号のビットレートの値を変えてダミー信号を再出力する。
このような制御を行って、規定値を超えない振幅を認識した場合は、その振幅を発生させたダミー信号と同じビットレートを無線通信側I/F部2およびベースバンド通信側I/F部3へ設定する。
図7、図8は無線通信装置1aのブロック構成を示す図である。なお、データの送受信動作については、図3、図4で示した内容と同じなので説明は省略し構成のみ示す。アンテナ部10は、アンテナ11、12、スイッチ13、バンドパスフィルタ14a、15b−1、15b−2、パワーアンプ16から構成される。また、RF−IC20aは、信号送信処理部20a−1、信号受信処理部20a−2、無線通信側I/F部2、シンセサイザ27、振幅検知部28、制御部29から構成される。
信号送信処理部20a−1は、アンプ21a、加算器22、ミキサ23a−1、23a−2、ローパスフィルタ24a−1、24a−2、D/A部25a−1、25a−2、ローパスフィルタ26a−1、26a−2から構成される。
信号受信処理部20a−2は、アンプ21b−1、21b−2、ミキサ23b−1〜23b−4、ローパスフィルタ24b−1〜24b−4、A/D部25b−1〜25b−4、ローパスフィルタ26b−1〜26b−4から構成される。
また、無線通信側I/F部2は、無線通信側多重化部2−1と無線通信側分離化部2−2から構成され、無線通信側多重化部2−1は、多重化部2aとドライバ2bを含み、無線通信側分離化部2−2は、レシーバ2cと分離化部2dを含む。
一方、PHY30aは、ベースバンド通信側I/F部3、論理回路31から構成される。ベースバンド通信側I/F部3は、ベースバンド通信側多重化部3−1とベースバンド通信側分離化部3−2から構成され、ベースバンド通信側多重化部3−1は、多重化部3aとドライバ3bを含み、ベースバンド通信側分離化部3−2は、レシーバ3cと分離化部3dを含む。
また、通信ライン40は、送信ライン41と受信ライン42とから構成され(送信ライン41と受信ライン42は共にディジタルI/Fラインである)、無線通信側I/F部2内のドライバ2bとベースバンド通信側I/F部3内のレシーバ3cは、通信ライン40の内の受信ライン42で接続し、ベースバンド通信側I/F部3内のドライバ3bと無線通信側I/F部2内のレシーバ2cは、通信ライン40の内の送信ライン41で接続する。
次に無線通信装置1aの最適ビットレートの具体的な設定動作について説明する。図9、図10は最適ビットレートの設定動作を示すフローチャートである。なお、すべてのステップ動作が装置の実使用時に行われる。
〔S11〕論理回路31は、受信するRF周波数を認識する。
〔S12〕アンテナ部10内のスイッチ13は、RF信号を受信しないモードに設定する。例えば、送信側に設定(アンテナ11をバンドパスフィルタ14aの出力端に接続する)または、オープン状態に設定する(アンテナ11をバンドパスフィルタ14aおよびバンドパスフィルタ15b−1のいずれにも接続しない)。
〔S13〕制御部29は、RF−IC20a内の各フィルタおよびシンセサイザ27に通信周波数(RF周波数)を設定する。
〔S14〕制御部29は、受信ライン42に設定可能なビットレートの下限ビットレートをダミー信号に設定する。
〔S15〕制御部29は、無線通信側I/F部2内の多重化部2aの4本の入力端にダミー信号を挿入出力する。制御部29から出力されたダミー信号は、多重化部2a→ドライバ2b→受信ライン42を介してPHY30aへ伝送される。
〔S16〕振幅検知部28は、受信ライン42周辺に生じた、ノイズによる干渉の強度を現す振幅を、信号受信処理部20a−2の出力段で検知し、検知結果を制御部29へ通知する。具体的には、ローパスフィルタ26b−1〜26b−4のそれぞれから出力された振幅を検知して、これら振幅の総和を求めて、総和値を制御部29へ通知する。
〔S17〕制御部29は、検知された振幅(総和値)が、あらかじめ設定された規定値を超えるか否かの判別処理を行う。振幅が規定値を超えない場合はステップS18へいき、規定値を超える場合はステップS20へいく。
〔S18〕ステップS16で検出された振幅を発生させたときのダミー信号と同じビットレートを、無線通信側I/F部2内の多重化部2aおよび分離化部2dに設定し、かつベースバンド通信側I/F部3内の多重化部3aおよび分離化部3dに設定する。
〔S19〕無線通信側I/F部2およびベースバンド通信側I/F部3は、通信ライン40を介して、通知された最適ビットレートで伝送処理を行う。
〔S20〕制御部29は、ダミー信号の現在設定しているビットレートαをΔM上げる。
〔S21〕制御部29は、設定したビットレート(α+ΔM)が、受信ライン42の上限ビットレート以下であるかを判別する。設定ビットレートが上限ビットレート以下の場合(α+ΔM≦上限ビットレート)はステップS15へ戻り、上限ビットレートを超える場合(上限ビットレート<α+ΔM)はステップS22へいく。
〔S22〕制御部29は、ノイズ干渉を所望値に抑制するための、受信ライン42に設定可能なビットレートが存在しない旨を論理回路31へ通知し、論理回路31はアラームを発出する。
上記のように、最適ビットレートを設定する場合は、受信ライン42の下限ビットレートから上限ビットレートまで順にダミー信号に設定して出力し、受信ライン42で生じたノイズによる漏れ込み量の度合いを示す振幅を検出する。そして、検出した振幅が規定値を超えるか否かの判別処理を行い、振幅が規定値を超えないビットレートを検出した場合は、そのビットレートを受信ラインに設定する。
なお、上記の制御は、下限ビットレートから上限ビットレートまで、ダミー信号のビットレートをスイープさせる途中で、規定値を超えない振幅を検出したら、スイープを中止して、検出した振幅を発生させたダミー信号と同じビットレートを、無線通信側I/F部2およびベースバンド通信側I/F部3へ設定するものである。
また、別の制御としては、下限ビットレートから上限ビットレートまで、受信ライン42に設定可能なすべてのビットレートに対してスイープさせて、判別処理により逐次得られた、規定値を超えない複数の振幅を保持しておき、スイープ終了後に、保持している振幅の中から最小値を検出する。
そして、最小値を発生させたダミー信号と同じビットレートを、無線通信側I/F部2およびベースバンド通信側I/F部3へ設定するような制御を行ってもよい。
次に無線通信装置1aのビットレート設定制御をスーパーヘテロダイン(ダブルコンバージョン)方式の装置に適用した場合について説明する。図11〜図13は無線通信装置のブロック構成を示す図である。
無線通信装置1a−1は、アンテナ部10、RF−IC200、PHY30aから構成され、データ送信時には、ベースバンド信号をIF周波数帯に一旦アップコンバートしてからRF周波数帯に変換し、データ受信時には、受信したRF周波数をIF周波数に一旦ダウンコンバートしてからベースバンド信号を生成するスーパーヘテロダイン方式の装置である。
なお、図7で示したRF−IC20aとRF−IC200との間に差異があるだけで、他のブロック構成は同じなので、RF−IC200について説明する。RF−IC200は、信号送信処理部201、信号受信処理部202、無線通信側I/F部2、VCO(Voltage Controlled Oscillator)2g−1、2g−2、振幅検知部28、制御部29から構成される。
信号送信処理部201では、あらたにミキサ2e−1が、アンプ21aと加算器22の間に設置される。また、信号受信処理部202では、あらたにミキサ2f−1が、アンプ21b−1とミキサ23b−1、23b−2の間に設置され、さらにミキサ2f−2が、アンプ21b−2とミキサ23b−3、23b−4の間に設置される。
VCO2g−1は、RF周波数とIF周波数との周波数変換用のローカル信号f(+)、f(−)を出力する。VCO2g−2は、IF周波数と同じ周波数のI信号用のローカル信号I(+)、I(−)を出力し、Q信号用のローカル信号Q(+)、Q(−)を出力する。その他の構成はRF−IC20aと同じである。
RF周波数とIF周波数との変換動作について説明すると、RF信号の受信時、ミキサ2f−1は、アンプ21b−1から出力された2系統のRF信号のそれぞれにローカル信号f(+)、f(−)をミキシングしてIF信号を生成する。IF信号は、ミキサ23b−1でローカル信号I(+)、I(−)でミキシングされてベースバンド信号に変換され、ミキサ23b−2でローカル信号Q(+)、Q(−)でミキシングされてベースバンド信号に変換される。ミキサ2f−2も同様の動作である。
RF信号を送信する場合は、ミキサ23a−1は、ローカル信号I(+)、I(−)でベースバンド信号をIF信号に変換し、ミキサ23a−2は、ローカル信号Q(+)、Q(−)でベースバンド信号をIF信号に変換する。そして、加算器22から出力されたIF信号がミキサ2e−1でローカル信号f(+)、f(−)でミキシングされてRF信号が生成する。
具体的な数値で示すと、例えば、受信するRF信号が4.5GHzで、ローカル信号f(+)、f(−)が3.5GHzの場合は、ミキサ2f−1、2f−2の出力周波数は、1GHz(=4.5GHz−3.5GHz)であり、ローカル信号I(+)、I(−)、Q(+)、Q(−)の周波数は、ミキサ2f−1、2f−2の出力周波数と同じ1GHzとなる。
ビットレート設定制御としては、無線通信装置1aと同じ内容である。すなわち、装置起動時に、あるビットレートを持ったダミー信号を出力して、通信ライン40上を伝送させ、受信ライン42周辺に生じた、ノイズによる干渉の強度を現す振幅を検知する。そして、検知された振幅が、あらかじめ設定された規定値を超えるか否かの判別処理を行い、規定値を超えない振幅を認識した場合は、その振幅を発生させたダミー信号と同じビットレートを無線通信側I/F部2およびベースバンド通信側I/F部3へ設定する。
ここで、RF周波数からベースバンド信号へ直接変換されるダイレクトコンバージョン方式の無線通信装置では、受信ライン42で生じたノイズによる漏れこみが入力端子Pinに回り込んだ場合、ミキシングしてベースバンド信号が生成されるまでのRF周波数が干渉の影響を受けるため、干渉の影響を受ける周波数としてはRF周波数だけに着目すればよく、図5で上述したように、RF周波数とビットレートとの対応関係をあらかじめテーブル化して、受信RF周波数に応じて、最適ビットレートを選択する構成をとることが可能である。
これに対し、RF周波数からIF周波数に変換した後にベースバンド信号を生成するスーパーヘテロダイン方式の無線通信を行う装置では、ミキシングしてベースバンド信号が生成されるまでIF段の処理があるため、干渉の影響を受ける周波数としては、RF周波数だけでなく、IF周波数およびVCO出力のローカル信号の周波数(LO周波数)も干渉の影響を受けることになり、ダイレクトコンバージョンの場合のように、RF周波数のみに着目しては、最適なビットレートを設定することはできない。
このため、ダミー信号を無線通信側I/F2を介して受信ライン42へ流し、実際に発生したノイズ干渉による振幅強度を測定し、ダミー信号のビットレートを変えながら、振幅が許容レベルに収まるビットレートを検出するといった方法によるビットレート設定制御を行えば、実際のノイズ漏れ込み伝達経路から最適ビットレートを求めているので、実質的に、RF周波数だけでなく、IF周波数やLO周波数も含めたノイズ干渉を考慮していることになり、スーパーヘテロダイン方式のような無線通信装置に対して適用することは有効である。また、装置毎にダミー信号によってノイズ干渉を実際に発生させて最適ビットレートを設定するので、装置個々の実装状態に応じて最適ビットレートを設定することができる。
(付記1) 無線通信を行う無線通信装置において、
無線信号の送受信を行うアンテナ部と、
前記無線信号から変換された受信ベースバンド信号の送信制御および送信ベースバンド信号の受信制御を行う無線通信側インタフェース部を有し、受信した前記無線信号を前記受信ベースバンド信号に変換、または前記送信ベースバンド信号を前記無線信号に変換する無線制御部と、
前記無線通信側インタフェース部と通信ラインを介して接続され、前記受信ベースバンド信号および前記送信ベースバンド信号の送受信制御を行うベースバンド通信側インタフェース部と、メモリと、前記通信ラインのビットレートの可変設定を行う論理回路とを含み、前記送信ベースバンド信号および前記受信ベースバンド信号の処理を行うベースバンド制御部と、
を備え、
前記メモリは、受信する無線信号の無線周波数に対応させて、適用すべき前記通信ラインのビットレートを格納し、
前記論理回路は、受信する無線信号の周波数に対応するビットレートを該メモリから読み出して、前記無線通信側インタフェース部と前記ベースバンド通信側インタフェース部との間の伝送レートとして設定する、
ことを特徴とする無線通信装置。
(付記2) 前記無線通信側インタフェース部は、前記無線信号から変換されたディジタルの複数の前記受信ベースバンド信号を多重化して多重化信号を生成し、前記多重化信号のディジタル伝送を行う無線通信側多重化部と、前記ベースバンド制御部から送信された、多重化されている前記送信ベースバンド信号の分離化を行う無線通信側分離化部とから構成され、
前記ベースバンド通信側インタフェース部は、多重化された前記送信ベースバンド信号を前記無線制御部へ送信するベースバンド通信側多重化部と、前記無線制御部から送信された、前記多重化信号を受信して分離化するベースバンド通信側分離化部と、から構成され、
前記ベースバンド通信側多重化部と前記無線通信側分離化部とは、前記通信ラインの内の送信ラインを介して接続し、
前記無線通信側多重化部と前記ベースバンド通信側分離化部とは、前記通信ラインの内の受信ラインを介して接続して、
前記メモリは、受信する前記無線信号の無線周波数に対して、前記受信ライン周辺で発生したノイズの漏れ込み量が最小となるような、前記受信ライン上のビットレートを、前記無線周波数毎に格納する、
ことを特徴とする付記1記載の無線通信装置。
(付記3) 時分割複信による無線通信を行う場合、
データ送信時、前記ベースバンド通信側多重化部と前記無線通信側分離化部は、前記送信ラインを介して、あらかじめ設定された固定ビットレートで伝送処理を行い、
データ受信時、前記無線通信側多重化部と前記ベースバンド通信側分離化部は、前記メモリから読み出された前記最適ビットレートで、前記受信ラインを介して伝送処理を行うことを特徴とする付記2記載の無線通信装置。
(付記4) 前記メモリに格納される前記ビットレートは、前記無線周波数の整数分の1の値であることを特徴とする付記1記載の無線通信装置。
(付記5) 無線通信を行う無線通信装置において、
無線信号の送受信を行うアンテナ部と、
前記無線信号から変換された受信ベースバンド信号の送信制御および送信ベースバンド信号の受信制御を行う無線通信側インタフェース部と、振幅検知部と、ダミー信号の発生およびビットレートの可変設定を行う制御部とを有し、受信した前記無線信号を前記受信ベースバンド信号に変換、または前記送信ベースバンド信号を前記無線信号に変換する無線制御部と、
前記無線通信側インタフェース部と通信ラインを介して接続され、前記受信ベースバンド信号および前記送信ベースバンド信号の送受信制御を行うベースバンド通信側インタフェース部を有し、前記受信ベースバンド信号および前記送信ベースバンド信号の処理を行うベースバンド制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記ダミー信号が前記通信ラインを伝送された際に測定された干渉の強度が所定の規定値を超えない場合に、該ダミー信号のビットレートを、前記無線通信側インタフェース部および前記ベースバンド通信側インタフェース部との間の伝送レートとして設定する、
ことを特徴とする無線通信装置。
(付記6) 前記制御部は、前記通信ラインに設定可能なビットレートの下限ビットレートから上限ビットレートに対して、前記下限ビットレートを持つ前記ダミー信号を最初に出力し、前記上限ビットレートに至るまで前記ダミー信号のビットレートをスイープさせて、前記判別処理を行うことを特徴とする付記5記載の無線通信装置。
(付記7) 前記制御部は、前記下限ビットレートから前記上限ビットレートまでスイープさせる途中で、前記規定値を超えない前記振幅を検出した場合は、スイープを中止して、検出した前記振幅を発生させたときの前記ダミー信号と同じビットレートを、前記無線通信側インタフェース部および前記ベースバンド通信側インタフェース部へ設定することを特徴とする付記6記載の無線通信装置。
(付記8) 前記制御部は、前記下限ビットレートから前記上限ビットレートまで、前記通信ラインに設定可能なすべてのビットレートに対してスイープさせて、前記判別処理により得られた前記規定値を超えない複数の前記振幅の中から最小値を検出し、前記最小値を発生させたときの前記ダミー信号と同じビットレートを、前記無線通信側インタフェース部および前記ベースバンド通信側インタフェース部へ設定することを特徴とする付記6記載の無線通信装置。
(付記9) 前記制御部が、前記通信ラインに設定可能なビットレートの下限ビットレートから上限ビットレートまで前記ダミー信号のビットレートをスイープさせて、前記判別処理を行った結果、検出されたすべての前記振幅が前記規定値を超える場合は、前記ベースバンド制御部はアラームを発出することを特徴とする付記5記載の無線通信装置。
(付記10) 干渉を抑制して無線通信を行う無線通信方法において、
受信した無線信号を受信ベースバンド信号に変換、または送信ベースバンド信号を無線信号に変換する無線制御部と、前記送信ベースバンド信号および前記受信ベースバンド信号の処理を行うベースバンド制御部と、から構成される装置であって、
前記無線制御部は、前記無線信号から変換された前記受信ベースバンド信号の送信制御および前記送信ベースバンド信号の受信制御を行う無線通信側インタフェース部を有し、
前記ベースバンド制御部は、前記無線通信側インタフェース部と通信ラインを介して接続して、前記送信ベースバンド信号および前記受信ベースバンド信号の送受信制御を行うベースバンド通信側インタフェース部を有し、
前記通信ライン周辺で発生したノイズによる干渉を抑制する場合に、
第1の干渉抑制制御では、
受信する前記無線信号の無線周波数に対して、前記通信ライン周辺で発生したノイズによる干渉が最小となるような、前記通信ラインのビットレートを、前記無線周波数毎にメモリに格納し、
受信する前記無線周波数を認識すると、前記無線周波数に対応した前記干渉が最小となる最適なビットレートを前記メモリから読み出し、
最適ビットレートを前記無線通信側インタフェース部および前記ベースバンド通信側インタフェース部へ設定し、
第2の干渉抑制制御では、
干渉の強度を現す振幅を検知し、
検知された前記振幅が規定値を超えるか否かの判別処理を行い、
前記振幅が前記規定値を超える場合は、前記ダミー信号のビットレートの値を変えて出力し、
前記規定値を超えない前記振幅を認識した場合は、前記振幅を発生させた前記ダミー信号と同じビットレートを前記無線通信側インタフェース部および前記ベースバンド通信側インタフェース部へ設定し、
前記無線制御部がダイレクトコンバージョンによる無線通信を行う場合は、干渉を抑制するために、前記第1の干渉抑制制御または前記第2の干渉抑制制御のいずれかを選択し、
前記無線制御部がスーパーヘテロダインによる無線通信を行う場合は、干渉を抑制するために、前記第2の干渉抑制制御を選択する、
ことを特徴とする無線通信方法。
(付記11) 無線信号の送受信を行うアンテナ部と、前記無線信号から変換された受信ベースバンド信号の送信制御および送信ベースバンド信号の受信制御を行う無線通信側インタフェース部を有し、受信した前記無線信号を前記受信ベースバンド信号に変換、または前記送信ベースバンド信号を前記無線信号に変換するRFトランシーバと、が含まれる無線通信装置内に実装されるベースバンド・プロセッサであって、
前記無線通信側インタフェース部と通信ラインを介して接続して、前記送信ベースバンド信号および前記受信ベースバンド信号の送受信制御を行うベースバンド通信側インタフェース部と、
メモリと、
前記通信ラインのビットレートの可変設定を行う論理回路と、
を備え、
前記メモリは、前記アンテナ部で受信される前記無線信号の無線周波数に対して、前記通信ライン周辺で発生したノイズによる干渉が最小となるような、前記通信ラインのビットレートを、前記無線周波数毎に格納し、
前記論理回路は、前記無線周波数を認識すると、前記無線周波数に対応した前記干渉が最小となる最適なビットレートを前記メモリから読み出し、最適ビットレートを前記無線通信側インタフェース部および前記ベースバンド通信側インタフェース部へ設定する、
ことを特徴とするベースバンド・プロセッサ。
(付記12) 無線信号の送受信を行うアンテナ部と、送信ベースバンド信号および受信ベースバンド信号の送受信制御を行うベースバンド通信側インタフェース部を有し、前記送信ベースバンド信号および前記受信ベースバンド信号の処理を行うベースバンド・プロセッサと、が含まれる無線通信装置内に実装されるRFトランシーバであって、
前記ベースバンド通信側インタフェース部と通信ラインを介して接続して、前記無線信号から変換された前記受信ベースバンド信号の送信制御および前記送信ベースバンド信号の受信制御を行う無線通信側インタフェース部と、
振幅検知部と、
装置起動時に、ダミー信号の発生およびビットレートの可変設定を行う制御部と、
を備え、
前記ダミー信号が前記通信ラインを伝送し、前記通信ラインの周辺に発生したノイズが干渉を引き起こす場合に、
前記振幅検知部は、干渉の強度を現す振幅を検知し、
前記制御部は、
検知された前記振幅が規定値を超えるか否かの判別処理を行い、
前記振幅が前記規定値を超える場合は、前記ダミー信号のビットレートの値を変えて出力し、
前記規定値を超えない前記振幅を認識した場合は、前記振幅を発生させた前記ダミー信号と同じビットレートを、前記無線通信側インタフェース部および前記ベースバンド通信側インタフェース部へ設定する、
ことを特徴とするRFトランシーバ。
無線通信装置の原理図である。 最適ビットレートの設定動作を示すフローチャートである。 無線通信装置のブロック構成を示す図である。 無線通信装置のブロック構成を示す図である。 テーブルを示す図である。 無線通信装置の構成を示す図である。 無線通信装置のブロック構成を示す図である。 無線通信装置のブロック構成を示す図である。 最適ビットレートの設定動作を示すフローチャートである。 最適ビットレートの設定動作を示すフローチャートである。 無線通信装置のブロック構成を示す図である。 無線通信装置のブロック構成を示す図である。 無線通信装置のブロック構成を示す図である。 携帯電話端末の概略構成を示す図である。 ディジタルI/Fからアンテナ部への干渉を示す概念図である。 ディジタルI/Fを流れる信号の周波数スペクトルを示す図である。
符号の説明
1 無線通信装置
10 アンテナ部
20 無線制御部
2 無線通信側インタフェース部
30 ベースバンド制御部
3 ベースバンド通信側インタフェース部
31 論理回路
32 メモリ
40 通信ライン

Claims (8)

  1. 無線通信を行う無線通信装置において、
    無線信号の送受信を行うアンテナ部と、
    前記無線信号から変換された受信ベースバンド信号の送信制御および送信ベースバンド信号の受信制御を行う無線通信側インタフェース部を有し、受信した前記無線信号を前記受信ベースバンド信号に変換、または前記送信ベースバンド信号を前記無線信号に変換する無線制御部と、
    前記無線通信側インタフェース部と通信ラインを介して接続され、前記受信ベースバンド信号および前記送信ベースバンド信号の送受信制御を行うベースバンド通信側インタフェース部と、メモリと、前記通信ラインのビットレートの可変設定を行う論理回路とを含み、前記送信ベースバンド信号および前記受信ベースバンド信号の処理を行うベースバンド制御部と、
    を備え、
    前記メモリは、受信する無線信号の無線周波数に対応させて、適用すべき前記通信ラインのビットレートを格納し、
    時分割複信による無線通信を行う場合、
    前記論理回路は、データ送信時は、前記無線通信側インタフェース部と前記ベースバンド通信側インタフェース部との間の伝送レートを固定に設定し、
    データ受信時は、受信する無線信号の周波数に対応するビットレートを該メモリから読み出して、前記無線通信側インタフェース部と前記ベースバンド通信側インタフェース部との間の伝送レートとして設定する、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記無線通信側インタフェース部は、前記無線信号から変換されたディジタルの複数の前記受信ベースバンド信号を多重化して多重化信号を生成し、前記多重化信号のディジタル伝送を行う無線通信側多重化部と、前記ベースバンド制御部から送信された、多重化されている前記送信ベースバンド信号の分離化を行う無線通信側分離化部とから構成され、
    前記ベースバンド通信側インタフェース部は、多重化された前記送信ベースバンド信号を前記無線制御部へ送信するベースバンド通信側多重化部と、前記無線制御部から送信された、前記多重化信号を受信して分離化するベースバンド通信側分離化部と、から構成され、
    前記ベースバンド通信側多重化部と前記無線通信側分離化部とは、前記通信ラインの内の送信ラインを介して接続し、
    前記無線通信側多重化部と前記ベースバンド通信側分離化部とは、前記通信ラインの内の受信ラインを介して接続して、
    前記メモリは、受信する前記無線信号の無線周波数に対して、前記受信ライン周辺で発生したノイズの漏れ込み量が最小となるような、前記受信ライン上のビットレートを、前記無線周波数毎に格納する、
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 時分割複信による無線通信を行う場合、
    データ送信時、前記ベースバンド通信側多重化部と前記無線通信側分離化部は、前記送信ラインを介して、あらかじめ設定された固定ビットレートで伝送処理を行い、
    データ受信時、前記無線通信側多重化部と前記ベースバンド通信側分離化部は、前記メモリから読み出された前記最適ビットレートで、前記受信ラインを介して伝送処理を行うことを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
  4. 前記メモリに格納される前記ビットレートは、前記無線周波数の整数分の1の値であることを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  5. 無線通信を行う無線通信装置において、
    無線信号の送受信を行うアンテナ部と、
    前記無線信号から変換された受信ベースバンド信号の送信制御および送信ベースバンド信号の受信制御を行う無線通信側インタフェース部と、振幅検知部と、ダミー信号の発生およびビットレートの可変設定を行う制御部とを有し、受信した前記無線信号を前記受信ベースバンド信号に変換、または前記送信ベースバンド信号を前記無線信号に変換する無線制御部と、
    前記無線通信側インタフェース部と通信ラインを介して接続され、前記受信ベースバンド信号および前記送信ベースバンド信号の送受信制御を行うベースバンド通信側インタフェース部を有し、前記受信ベースバンド信号および前記送信ベースバンド信号の処理を行うベースバンド制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記ダミー信号が前記通信ラインを伝送された際に測定された干渉の強度が所定の規定値を超えない場合に、該ダミー信号のビットレートを、前記無線通信側インタフェース部および前記ベースバンド通信側インタフェース部との間の伝送レートとして設定する、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  6. 前記制御部は、前記通信ラインに設定可能なビットレートの下限ビットレートから上限ビットレートに対して、前記下限ビットレートを持つ前記ダミー信号を最初に出力し、前記上限ビットレートに至るまで前記ダミー信号のビットレートをスイープさせことを特徴とする請求項5記載の無線通信装置。
  7. 前記制御部は、前記下限ビットレートから前記上限ビットレートまでスイープさせる途中で、前記規定値を超えない振幅を検出した場合は、スイープを中止して、検出した前記振幅を発生させたときの前記ダミー信号と同じビットレートを、前記無線通信側インタフェース部および前記ベースバンド通信側インタフェース部へ設定することを特徴とする請求項6記載の無線通信装置。
  8. 前記制御部は、前記下限ビットレートから前記上限ビットレートまで、前記通信ラインに設定可能なすべてのビットレートに対してスイープさせて得られた前記規定値を超えない複数の振幅の中から最小値を検出し、前記最小値を発生させたときの前記ダミー信号と同じビットレートを、前記無線通信側インタフェース部および前記ベースバンド通信側インタフェース部へ設定することを特徴とする請求項6記載の無線通信装置。
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