JP5039258B2 - 位置検出システム、医用画像撮影装置、操作器具および超音波プローブ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、位置検出システム(system)、医用画像撮影装置、操作器具および超音波プローブ(probe)に関し、とくに、磁気共鳴撮影装置の撮影空間内で操作される操作器具の位置を検出するシステム、そのような位置検出システムを備えた医用画像撮影装置、磁気共鳴撮影装置の撮影空間内で操作される操作器具および超音波プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気共鳴撮影(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置では、マグネットシステム(magnet system)の内部空間、すなわち、静磁場を形成した空間に撮影の対象を搬入し、勾配磁場および高周波磁場を印加して対象内のスピン(spin)から磁気共鳴信号を発生させ、その受信信号に基づいて画像を再構成する。
【0003】
超音波撮影装置では、撮影対象の内部を超音波ビーム(beam)で走査してエコー(echo)を受信し、エコーの強度に対応した画像データ(data)を求め、それによっていわゆるBモード(mode)画像を生成する。また、エコーのドップラシフト(Doppler shift)を求め、それに基づいて血流等の動態を表すカラー(color)画像すなわちいわゆるカラードップラ(color Doppler)画像を生成する。Bモード画像もカラードップラ画像もリアルタイム(real time)画像であり時間分解能が高い。
【0004】
カラードップラ画像の代表的な形態としてカラーフローマッピング(CFM:Color Flow Mapping)画像とパワードップラ(PDI:Power Doppler Intensity)画像がある。CFM画像は、超音波ビーム方向における速度成分の空間的な分布を表す。超音波ビーム方向は視線方向ともいう。PDI画像はドップラ信号強度の空間的な分布を表す。
【0005】
磁気共鳴撮影中の対象について超音波撮影を並行して行い、磁気共鳴画像に超音波画像を組み合わせて表示することが行われる。その場合、両画像を正しい位置関係で組み合わせるために、磁気共鳴撮影装置の撮影空間における超音波プローブの3次元的位置を検出することが行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
超音波プローブの位置等を検出するためには、自在アーム(arm)を利用した機械的位置検出装置、光源と光センサ(sensor)を利用した光学的位置検出装置、あるいは、ジャイロ(gyro)を利用した電気・機械的位置検出装置等専用の装置が、磁気共鳴撮影装置および超音波撮影装置の他に必要とされる。
【0007】
そこで、本発明の課題は、磁気共鳴撮影装置の機能を利用して撮影空間における操作器具の3次元的位置を検出するシステム、そのような位置検出システムを備えた医用画像撮影装置、磁気共鳴撮影装置の撮影空間内で操作される操作器具および超音波プローブを実現することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)上記の課題を解決するためのひとつの観点での発明は、感度方向が互いに垂直な3つのコイルを有し磁気共鳴撮影装置の撮影空間内で使用者によって操作される操作器具と、前記撮影空間の互いに垂直な3方向に勾配磁場を逐次に印加する勾配磁場印加手段と、前記勾配磁場の印加によって前記コイルに誘起する電圧に基づいて前記撮影空間における前記操作器具の3次元的位置を計算する計算手段と、を具備することを特徴とする位置検出システムである。
【0009】
(1)に記載の発明では、磁気共鳴撮影装置の撮影空間内で使用者によって操作される操作器具に感度方向が互いに垂直な3つのコイルを設け、撮影空間の互いに垂直な3方向に勾配磁場を逐次に印加して3つのコイルの誘起電圧をそれぞれ測定し、それらの測定値に基づいて撮影空間における操作器具の3次元的位置を計算するので、磁気共鳴撮影装置の勾配磁場印加機能を利用して操作器具についての3次元的位置情報を得ることができる。
【0010】
(2)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、磁気共鳴を利用して撮影空間内の対象について磁気共鳴撮影を行う磁気共鳴撮影装置と、感度方向が互いに垂直な3つのコイルを有し前記撮影空間内で使用者によって操作される超音波プローブと、前記超音波プローブを使用して前記対象について超音波撮影を行う超音波撮影装置と、前記撮影空間の互いに垂直な3方向に勾配磁場を逐次に印加する勾配磁場印加手段と、前記勾配磁場の印加によって前記コイルに誘起する電圧に基づいて前記撮影空間における前記超音波プローブの3次元的位置を計算する計算手段と、前記磁気共鳴撮影装置で撮影した画像および前記超音波撮影装置で撮影した画像を前記計算手段が計算した前記3次元的位置に基づいて前記撮影空間における位置を一致させて合成する画像合成手段と、前記合成した画像を表示する表示手段と、を具備することを特徴とする医用画像撮影装置である。
【0011】
(2)に記載の発明では、磁気共鳴撮影装置の撮影空間内で使用者によって操作される超音波プローブに感度方向が互いに垂直な3つのコイルを設け、撮影空間の互いに垂直な3方向に勾配磁場を逐次に印加して3つのコイルの誘起電圧をそれぞれ測定し、その測定値に基づいて撮影空間における超音波プローブの3次元的位置を計算するので、磁気共鳴撮影装置の勾配磁場印加機能を利用して超音波プローブについての3次元的位置情報を得ることができる。
【0012】
また、対象について磁気共鳴撮影および超音波撮影を行って得られた2種類の画像を超音波プローブの3次元的位置情報に基づいて合成して表示するので、位置関係が正確な組み合わせ画像得ることができる。
【0013】
(3)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、多角形の頂点に相当する位置に配置された少なくとも3つの磁気共鳴物質を有し磁気共鳴撮影装置の撮影空間内で使用者によって操作される操作器具と、前記撮影空間について磁気共鳴撮影を行う撮影手段と、前記撮影した画像における前記磁気共鳴物質の像に基づいて前記撮影空間における前記操作器具の3次元的位置を計算する計算手段と、を具備することを特徴とする位置検出システムである。
【0014】
(3)に記載の発明では、磁気共鳴撮影装置の撮影空間内で使用者によって操作される操作器具に多角形の頂点に相当する位置に配置された少なくとも3つの磁気共鳴物質を設け、撮影空間について磁気共鳴撮影を行って得られた画像における磁気共鳴物質の像に基づいて撮影空間における操作器具の3次元的位置を計算するので、磁気共鳴撮影装置の撮影機能を利用して操作器具についての3次元的位置情報を得ることができる。
【0015】
(4)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、磁気共鳴を利用して撮影空間内の対象について磁気共鳴撮影を行う磁気共鳴撮影装置と、多角形の頂点に相当する位置に配置された少なくとも3つの磁気共鳴物質を有し前記撮影空間内で使用者によって操作される超音波プローブと、前記超音波プローブを使用して前記対象について超音波撮影を行う超音波撮影装置と、磁気共鳴撮影した画像における前記磁気共鳴物質の像に基づき前記撮影空間における前記超音波プローブの3次元的位置を計算する計算手段と、前記磁気共鳴撮影装置で撮影した画像および前記超音波撮影装置で撮影した画像を前記計算手段が計算した前記3次元的位置に基づいて前記撮影空間における位置を一致させて合成する画像合成手段と、前記合成した画像を表示する表示手段と、を具備することを特徴とする医用画像撮影装置である。
【0016】
(4)に記載の発明では、磁気共鳴撮影装置の撮影空間内で使用者によって操作される超音波プローブに多角形の頂点に相当する位置に配置された少なくとも3つの磁気共鳴物質を設け、撮影空間について磁気共鳴撮影を行って得られた画像における磁気共鳴物質の像に基づいて撮影空間における超音波プローブの3次元的位置を計算するので、磁気共鳴撮影装置の撮影機能を利用して超音波プローブについての3次元的位置情報を得ることができる。
【0017】
また、対象について磁気共鳴撮影および超音波撮影を行って得られた2種類の画像を超音波プローブの3次元的位置情報に基づいて合成して表示するので、位置関係が正確な組み合わせ画像得ることができる。
【0018】
(5)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、磁気共鳴撮影装置の撮影空間内で使用者によって操作される操作器具であって、感度方向が互いに垂直な3つのコイルを具備することを特徴とする操作器具である。
【0019】
(5)に記載の発明では、磁気共鳴撮影装置の撮影空間内で使用者によって操作される操作器具に感度方向が互いに垂直な3つのコイルを設けたので、磁気共鳴撮影装置の勾配磁場印加機能を利用して撮影空間における操作器具の3次元的位置情報を得ることが可能になる。
【0020】
(6)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、磁気共鳴撮影装置の撮影空間内で使用者によって操作される超音波プローブであって、感度方向が互いに垂直な3つのコイルを具備することを特徴とする超音波プローブである。
【0021】
(6)に記載の発明では、磁気共鳴撮影装置の撮影空間内で使用者によって操作される超音波プローブに感度方向が互いに垂直な3つのコイルを設けたので、磁気共鳴撮影装置の勾配磁場印加機能を利用して撮影空間における超音波プローブの3次元的位置情報を得ることが可能になる。
【0022】
(7)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、磁気共鳴撮影装置の撮影空間内で使用者によって操作される操作器具であって、多角形の頂点に相当する位置に配置された少なくとも3つの磁気共鳴物質を具備することを特徴とする操作器具である。
【0023】
(7)に記載の発明では、磁気共鳴撮影装置の撮影空間内で使用者によって操作される操作器具に多角形の頂点に相当する位置に配置された少なくとも3つの磁気共鳴物質を設けたので、磁気共鳴撮影装置の撮影機能を利用して撮影空間における操作器具の3次元的位置情報を得ることが可能になる。
【0024】
(8)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、磁気共鳴撮影装置の撮影空間内で使用者によって操作される超音波プローブであって、多角形の頂点に相当する位置に配置された少なくとも3つの磁気共鳴物質を具備することを特徴とする超音波プローブである。
【0025】
(8)に記載の発明では、磁気共鳴撮影装置の撮影空間内で使用者によって操作される超音波プローブに多角形の頂点に相当する位置に配置された少なくとも3つの磁気共鳴物質を設けたので、磁気共鳴撮影装置の撮影機能を利用して撮影空間における超音波プローブの3次元的位置情報を得ることが可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態に限定されるものではない。図1に医用画像撮影装置のブロック(block)図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。
【0027】
同図に示すように、本装置はMR(Magnetic Resonance)信号検出部101、MR信号獲得部103およびMR画像生成部105を有する。MR信号検出部101、MR信号獲得部103およびMR画像生成部105は磁気共鳴撮影装置を構成する。MR信号検出部101は、本発明における勾配磁場印加手段の実施の形態の一例である。
【0028】
MR画像生成部105は、MR信号獲得部103がMR信号検出部101を通じて獲得した磁気共鳴信号に基づいてMR画像を生成する。MR画像は例えば3次元画像である。磁気共鳴撮影装置については後にあらためて説明する。
【0029】
本装置は、また、超音波プローブ(probe)2、UL(Ultrasound)信号獲得部3およびUL画像生成部5を有する。超音波プローブ2、UL信号獲得部3およびUL画像生成部5は超音波撮影装置を構成する。超音波プローブ2は磁場センサ(sensor)111を有する。磁場センサ111については後にあらためて説明する。
【0030】
超音波プローブ2は、本発明の操作器具の実施の形態の一例である。また、本発明の超音波プローブの実施の形態の一例である。超音波プローブ2は、また、本発明における操作器具の実施の形態の一例である。また、本発明における超音波プローブの実施の形態の一例である。
【0031】
UL画像生成部5は、UL信号獲得部3が超音波プローブ2を通じて獲得した超音波エコー信号に基づいて超音波画像を生成する。超音波撮影装置については後にあらためて説明する。
【0032】
本装置は、さらに、プローブ位置検出部11、画像合成部13および表示部15を有する。プローブ位置検出部11は、磁場センサ111から入力される信号に基づいて、超音波プローブ2の3次元的な位置および方向を検出する。プローブ位置検出部11としては例えばコンピュータ(computer)等が用いられる。プローブ位置検出部11は、本発明における計算手段の実施の形態の一例である。プローブ位置検出部11による位置検出の詳細については後にあらためて説明する。
【0033】
MR信号検出部101、超音波プローブ2およびプローブ位置検出部11からなる部分は、本発明の位置検出システムの実施の形態の一例である。本システムの構成によって、本発明の装置(システム)に関する実施の形態の一例が示される。
【0034】
超音波プローブ2の3次元的位置情報は画像合成部13に入力される。画像合成部13は、MR画像生成部105から入力されたMR画像とUL画像生成部5から入力された超音波画像を、プローブ位置検出部11が検出した超音波プローブ2の3次元的位置情報に基づいて位置合わせをして合成する。
【0035】
画像合成部13としては例えばコンピュータ等が用いられる。画像合成部13、本発明における画像合成手段の実施の形態の一例である。合成された画像は表示部15で表示される。表示部15は、本発明における表示手段の実施の形態の一例である。
【0036】
超音波撮影は、図2に示すように、周期的信号検出部9がセンサ7を通じて対象1から検出した例えば心拍信号等の周期的信号に同期して、例えば心臓の収縮期や拡張期等、周期的信号の所定の位相における超音波画像を撮影するようにしてもよい。
【0037】
周期的信号検出部9としては例えば心電計等が用いられる。周期的信号は心拍信号に限らず呼吸信号等であってよい。その場合は周期的信号検出部9として呼吸検出器が用いられる。
【0038】
図3に磁気共鳴撮影装置のブロック図を示す。同図に示す磁気共鳴撮影装置は、本発明における磁気共鳴撮影装置の実施の形態の一例である。同図に示すように、磁気共鳴撮影装置はマグネットシステム(magnet system)100を有する。マグネットシステム100は図1におけるMR信号検出部101に相当する。マグネットシステム100は主磁場コイル(coil)部102、勾配コイル部106およびRF(radio frequency)コイル部108を有する。これら各コイル部は概ね円筒状の形状を有し、互いに同軸的に配置されている。マグネットシステム100の概ね円柱状の内部空間(ボア:bore)に、撮影の対象1がクレードル(cradle)500に搭載されて図示しない搬送手段により搬入および搬出される。
【0039】
主磁場コイル部102はマグネットシステム100の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向は概ね対象1の体軸の方向に平行である。すなわちいわゆる水平磁場を形成する。主磁場コイル部102は例えば超伝導コイルを用いて構成される。なお、超伝導コイルに限らず常伝導コイル等を用いて構成してもよいのはもちろんである。
【0040】
勾配コイル部106は、互いに垂直な3軸すなわちスライス(slice)軸、位相軸および周波数軸の方向において、それぞれ静磁場強度に勾配を持たせるための3つの勾配磁場を生じる。
【0041】
静磁場空間における互いに垂直な座標軸をx,y,zとしたとき、いずれの軸もスライス軸とすることができる。その場合、残り2軸のうちの一方を位相軸とし、他方を周波数軸とする。また、スライス軸、位相軸および周波数軸は、相互間の垂直性を保ったままx,y,z軸に関して任意の傾きを持たせることも可能である。
【0042】
スライス軸方向の勾配磁場をスライス勾配磁場ともいう。位相軸方向の勾配磁場を位相エンコード(phase encode)勾配磁場ともいう。周波数軸方向の勾配磁場をリードアウト(read out)勾配磁場ともいう。このような勾配磁場の発生を可能にするために、勾配コイル部106は図示しない3系統の勾配コイルを有する。以下、勾配磁場を単に勾配ともいう。
【0043】
RFコイル部108は静磁場空間に対象1の体内のスピン(spin)を励起するための高周波磁場を形成する。以下、高周波磁場を形成することをRF励起信号の送信ともいう。RFコイル部108は、また、励起されたスピンが生じる電磁波すなわち磁気共鳴信号を受信する。
【0044】
RFコイル部108は図示しない送信用のコイルおよび受信用のコイルを有する。送信用のコイルおよび受信用のコイルは、同じコイルを兼用するかあるいはそれぞれ専用のコイルを用いる。
【0045】
勾配コイル部106には勾配駆動部130が接続されている。勾配駆動部130は勾配コイル部106に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆動部130は、勾配コイル部106における3系統の勾配コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有する。
【0046】
RFコイル部108にはRF駆動部140が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部108に駆動信号を与えてRF励起信号を送信し、対象1の体内のスピンを励起する。
【0047】
RFコイル部108にはデータ収集部150が接続されている。データ収集部150は、RFコイル部108が受信した受信信号をサンプリング(sampling)によって取り込み、それをディジタルデータ(digital data)として収集する。
【0048】
勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150には制御部160が接続されている。制御部160は、勾配駆動部130ないしデータ収集部150をそれぞれ制御して撮影を遂行する。勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150からなる部分は、図1におけるMR信号獲得部103に相当する。
【0049】
制御部160は、例えばコンピュータ等を用いて構成される。制御部160は図示しないメモリ(memory)を有する。メモリは制御部160用のプログラムおよび各種のデータを記憶している。制御部160の機能は、コンピュータがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
【0050】
データ収集部150の出力側はデータ処理部170に接続されている。データ収集部150が収集したデータがデータ処理部170に入力される。データ処理部170は、例えばコンピュータ等を用いて構成される。データ処理部170は図示しないメモリを有する。メモリはデータ処理部170用のプログラムおよび各種のデータを記憶している。
【0051】
データ処理部170には制御部160が接続されている。データ処理部170は制御部160の上位にあってそれを統括する。磁気共鳴撮影装置の機能は、データ処理部170がメモリに記憶されたプログラムを実行することによりを実現される。
【0052】
データ処理部170は、データ収集部150が収集したデータをメモリに記憶する。メモリ内にはデータ空間が形成される。このデータ空間は3次元フーリエ(Fourier)空間を構成する。以下、フーリエ空間をkスペース(k−space)ともいう。データ処理部170は、kスペースのデータを3次元逆フ−リエ変換することにより対象1の画像を再構成する。データ処理部170は図1におけるMR画像生成部105に相当する。
【0053】
データ処理部170には表示部180および操作部190が接続されている。表示部180は、グラフィックディスプレー(graphic display)等で構成される。操作部190はポインティングデバイス(pointing
device)を備えたキーボード(keyboard)等で構成される。
【0054】
表示部180は、データ処理部170から出力される再構成画像および各種の情報を表示する。操作部190は、使用者によって操作され、各種の指令や情報等をデータ処理部170に入力する。使用者は表示部180および操作部190を通じてインタラクティブ(interactive)に磁気共鳴撮影装置を操作する。
【0055】
図4に、他の方式の磁気共鳴撮影装置のブロック図を示す。同図に示す磁気共鳴撮影装置は、本発明における磁気共鳴撮影装置の実施の形態の一例である。同図に示す装置は、図3に示した装置とは方式を異にするマグネットシステム100’を有する。マグネットシステム100’以外は図1に示した装置と同様な構成になっており、同様な部分に同一の符号を付して説明を省略する。マグネットシステム100’は図1におけるMR信号検出部101に相当する。
【0056】
マグネットシステム100’は主磁場マグネット部102’、勾配コイル部106’およびRFコイル部108’を有する。これら主磁場マグネット部102’および各コイル部は、いずれも空間を挟んで互いに対向する1対のものからなる。また、いずれも概ね円盤状の形状を有し中心軸を共有して配置されている。マグネットシステム100’の内部空間(ボア)に、対象1がクレードル500に搭載されて図示しない搬送手段により搬入および搬出される。
【0057】
主磁場マグネット部102’はマグネットシステム100’の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向は概ね対象1の体軸方向と直交する。すなわちいわゆる垂直磁場を形成する。主磁場マグネット部102’は例えば永久磁石等を用いて構成される。なお、永久磁石に限らず超伝導電磁石あるいは常伝導電磁石等を用いて構成してもよいのはもちろんである。
【0058】
勾配コイル部106’は、互いに垂直な3軸すなわちスライス軸、位相軸および周波数軸の方向において、それぞれ静磁場強度に勾配を持たせるための3つの勾配磁場を生じる。
【0059】
静磁場空間における互いに垂直な座標軸をx,y,zとしたとき、いずれの軸もスライス軸とすることができる。その場合、残り2軸のうちの一方を位相軸とし、他方を周波数軸とする。また、スライス軸、位相軸および周波数軸は、相互間の垂直性を保ったままx,y,z軸に関して任意の傾きを持たせることも可能である。
【0060】
スライス軸方向の勾配磁場をスライス勾配磁場ともいう。位相軸方向の勾配磁場を位相エンコード勾配磁場ともいう。周波数軸方向の勾配磁場をリードアウト勾配磁場ともいう。このような勾配磁場の発生を可能にするために、勾配コイル部106’は図示しない3系統の勾配コイルを有する。勾配コイル部106’および勾配駆動部130からなる部分は、本発明における勾配磁場印加手段の実施の形態の一例である。
【0061】
RFコイル部108’は静磁場空間に対象1の体内のスピンを励起するためのRF励起信号を送信する。RFコイル部108’は、また、励起されたスピンが生じる磁気共鳴信号を受信する。
【0062】
RFコイル部108’は図示しない送信用のコイルおよび受信用のコイルを有する。送信用のコイルおよび受信用のコイルは、同じコイルを兼用するかあるいはそれぞれ専用のコイルを用いる。
【0063】
磁気共鳴撮影装置の撮影動作を説明する。図5に、図3または図4に示した装置が実行する磁気共鳴信号獲得用のパルスシーケンス(pulse sequence)の一例を示す。このパルスシーケンスは、3Dスキャン(3−dimensional scan)によりスピンエコー(spin echo)を獲得するためのパルスシーケンスである。
【0064】
すなわち、(1)はRF励起用の90°パルスおよび180°パルスのシーケンスであり、(2)、(3)、(4)および(5)は、それぞれ、スライス勾配Gs、位相エンコード勾配Gp、リードアウト勾配GrおよびスピンエコーMRのシーケンスである。なお、90°パルスおよび180°パルスは中心値で代表する。パルスシーケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0065】
同図に示すように、90°パルスおよび180°パルスにより、それぞれスピンの90°励起および180°励起が行われる。90°励起および180°励起のとき、それぞれスライス勾配Gs1およびGs3が印加され、所定のスラブ(slab)についての選択励起が行われる。
【0066】
90°励起と180°励起の間で、スライス勾配Gs2によってスライス軸方向の位相エンコードが行われる。同じ期間に、位相エンコード勾配Gpによる位相軸方向の位相エンコードがおよびリードアウト勾配Gr1による周波数軸方向のディフェーズ(dephase)がそれぞれ行われる。
【0067】
180°励起後、リードアウト勾配Gr2によるリフェーズ(rephase)によってスピンエコーMRが発生する。スピンエコーMRは、エコー中心に関して対称的な波形を持つRF信号となる。エコー中心は90°励起からTE(echo time)後に生じる。スピンエコーMRは、データ収集部150によりビューデータ(view data)として収集される。
【0068】
このようなパスルシーケンスが、スライス勾配Gs2を逐次変更しながら、周期TR(repetition time)で例えば64〜256回繰り返される。破線はスライス勾配Gs2の逐次変化を概念的に表す。このような繰り返しの間、位相軸方向の位相エンコード勾配Gpは毎回同じ勾配が与えられる。これによって、kスペースには、位相軸方向の位相エンコードが同一でスライス軸方向の位相エンコードを異にする64〜256ビューのビューデータが得られる。
【0069】
以上の動作が例えば64〜256回繰り返される。繰り返しのたびに位相軸方向の位相エンコード勾配Gpを変更する。破線はスライス勾配Gpの逐次変化を概念的に表す。これによって、位相軸方向の位相エンコードが異なる64〜256セット(set)のビューデータが得られる。各データセットはスライス軸方向の位相エンコードを異にする64〜256ビューのデータからなる。このようにして得られたビューデータが、データ処理部170のメモリに収集される。
【0070】
図6に、メモリ内に構成されるkスペースの概念図を示す。同図に示すように、kスペースは、互いに垂直な3つの座標軸kx,ky,kzを有する3次元のフーリエ空間である。
【0071】
kxは周波数軸に相当する。kyは位相軸に相当する。kzはスライス軸に相当する。位相軸方向の位相エンコードが異なるビューデータは、ky軸上の位置が異なる。スライス軸方向の位相エンコードが異なるビューデータは、kz軸上の位置が異なる。
【0072】
このようなkスペースのデータを3次元逆フーリエ変換することにより、図7に示すような実空間における3次元画像データすなわち3次元の再構成画像が得られる。この画像が表示部180で表示され、また、画像合成部13に入力される。
【0073】
断層像を撮影するときは、3Dスキャンではなく2Dスキャンが行われる。図8に、2Dスキャンのパルスシーケンスを示す。同図に示すように、2Dスキャンのパルスシーケンスは、図5に示したライス勾配Gsのシーケンスから位相エンコード勾配Gs2を除いたものに相当する。なお、スライス勾配Gs1と90°パルスによる選択励起は、スラブはなくスライスについて行われる。
【0074】
このパルスシーケンスは、スライス軸方向の位相エンコードを行わないこと以外は前述の3Dスキャンと同様にして実行される。これによって、2次元のkスペースにビューデータが収集され、それを2次元逆フーリエ変換することにより断層像が再構成される。
【0075】
図9に超音波撮影装置のブロック図を示す。同図に示す超音波撮影装置は、本発明における超音波撮影装置の実施の形態の一例である。同図に示すように、超音波撮影装置は、超音波プローブ2を有する。超音波プローブ2は、図示しない複数の超音波トランスデューサ(transducer)のアレイ(array)を有する。個々の超音波トランスデューサは例えばPZT(チタン(Ti)酸ジルコン(Zr)酸鉛)セラミックス(ceramics)等の圧電材料によって構成される。超音波プローブ2は、使用者により対象1に当接して使用される。
【0076】
超音波プローブ2は送受信部6に接続されている。送受信部6は、超音波プローブ2に駆動信号を与えて超音波を送波させる。送受信部6は、また、超音波プローブ2が受波したエコー信号を受信する。
【0077】
超音波プローブ2は、例えば、図10に示すような超音波トランスデューサアレイ(transducer array)300を有する。超音波トランスデューサアレイ300は2次元アレイであり、例えば、32x32の正方マトリクスをなす1024個の超音波振動子302からなる。なお、2次元アレイは正方マトリクスに限るものではなく、例えば32x16等の異方マトリクスであってよい。超音波振動子302は例えばPZT(チタン(Ti)酸ジルコン(Zr)酸鉛)セラミックス(ceramics)等の圧電材料によって構成される。
【0078】
超音波プローブ2は送受信部6に接続されている。送受信部6は、超音波プローブ2に駆動信号を与えて超音波を送波させる。送受信部6は、また、超音波プローブ2が受波したエコー信号を受信する。送受信部6は、図1におけるUL信号獲得部3に相当する。
【0079】
送受信部6は、例えば図11に示すような走査を行う。すなわち、超音波トランスデューサアレイ300の中央を頂点とするコーン(cone)状の撮影範囲を超音波ビーム303により角度θ方向および角度φ方向に走査して3次元走査を行う。なお、超音波ビーム303の長さ方向をz方向とする。θ方向およびφ方向は互いに垂直な2方向である。このような3次元走査はピラミッドスキャン(Pyramidal scan)とも呼ばれる。
【0080】
超音波プローブ2における超音波トランスデューサアレイが1次元アレイであるときは、送受信部6は、例えば図12に示すような走査を行う。すなわち、放射点200からz方向に延びる音線202で扇状の2次元領域206をθ方向に走査し、いわゆるセクタスキャン(sector scan)を行う。
【0081】
送波および受波のアパーチャ(aperture)を超音波トランスデューサアレイの一部を用いて形成するときは、このアパーチャをアレイに沿って順次移動させることにより、例えば図13に示すような走査を行うことができる。すなわち、放射点200からz方向に発する音線202を直線状の軌跡204に沿って平行移動させることにより、矩形状の2次元領域206をx方向に走査し、いわゆるリニアスキャン(linear scan)を行う。
【0082】
なお、超音波トランスデューサアレイが、超音波送波方向に張り出した円弧に沿って形成されたいわゆるコンベックスアレイ(convex array)である場合は、リニアスキャンと同様な音線走査により、例えば図14に示すように、音線202の放射点200を円弧状の軌跡204に沿って移動させ、扇面状の2次元領域206をθ方向に走査して、いわゆるコンベックススキャンが行えるのはいうまでもない。
【0083】
このような2次元領域206のスキャンを、超音波プローブ2の位置または傾きを操作者が手動で連続的に変化させながら行うことにより、3次元領域をスキャンすることができる。以下、手動による超音波プローブ2の位置や傾きの変更を副走査ともいう。
【0084】
送受信部6はBモード処理部10およびドップラ処理部12に接続されている。送受信部6から出力される音線ごとのエコー受信信号は、Bモード処理部10およびドップラ処理部12に入力される。
【0085】
Bモード処理部10はBモード画像データを形成するものである。Bモード処理部10は、エコー受信信号を対数増幅した後に包絡線検波して音線上の個々の反射点でのエコーの強度を表す信号すなわちAスコープ(scope)信号を得て、このAスコープ信号の各瞬時の振幅をそれぞれ輝度値として、Bモード画像データを形成する。
【0086】
ドップラ処理部12はドップラ画像データを形成するものである。ドップラ処理部12は、エコー受信信号を直交検波した後にMTI(Moving Target Indication)処理してエコー信号のドップラシフトを求め、ドップラシフトについての自己相関演算により平均流速、流速の分散およびドップラ信号のパワー等を求める。以下、平均流速を単に流速ともいう。また、流速の分散を単に分散ともいい、ドップラ信号のパワーを単にパワーともいう。
【0087】
ドップラ処理部12によって、対象1内で移動するエコー源の流速、分散およびパワーを表すそれぞれのデータが音線ごとに得られる。これらデータは、音線上の各点(ピクセル:pixel)の流速、分散およびパワーを示す。なお、流速は音線方向の成分として得られる。また、超音波プローブ2に近づく方向と遠ざかる方向とが区別される。
【0088】
Bモード処理部10およびドップラ処理部12は画像処理部14に接続されている。画像処理部14は、Bモード処理部10およびドップラ処理部12からそれぞれ入力されるデータに基づいて、それぞれBモード画像およびカラードップラ画像を生成する。Bモード処理部10、ドップラ処理部12および画像処理部14からなる部分は、図1におけるUL画像生成部5に相当する。
【0089】
画像処理部14には表示部16が接続され、画像処理部14が生成したBモード画像およびカラードップラ画像を表示するようになっている。
以上の送受信部6、Bモード処理部10、ドップラ処理部12、画像処理部14および表示部16には制御部18が接続されている。制御部18は、それら各部に制御信号を与えてその動作を制御する。制御部18には、被制御の各部から各種の報知信号が入力される。周期的信号検出部9を用いる場合は、周期的信号検出部9から心拍信号等の周期的信号が制御部18に入力される。制御部18の制御の下で、Bモード動作およびドップラモード動作が実行される。
【0090】
制御部18には操作部20が接続されている。操作部20は使用者によって操作され、制御部18に適宜の指令や情報を入力するようになっている。操作部20は、例えばキーボード(keyboard)やポインティングデバイス(pointing device)およびその他の操作器具を備えている。
【0091】
超音波撮影装置の撮影動作を説明する。使用者は超音波プローブ2を対象1の所望の箇所に当接し、操作部20を操作して、Bモードまたはドップラモード、あるいは、Bモードとドップラモードを併用した撮影を遂行する。撮影は制御部18による制御の下で行われる。
【0092】
送受信部6は、超音波プローブ2を通じて音線順次で対象1の内部を図11に示したように3次元スキャンして逐一そのエコーを受信する。あるいは、図12ないし図14に示すようなスキャンを手動の副走査と組み合わせて行う。その場合は、送受信部6は、制御部18による制御の下で、周期的信号に同期して例えば心臓の収縮期や拡張期等所定の位相においてスキャンを行う。位相は調節可能になっており、使用者は所望の位相を指定してスキャンを行わせることができる。
【0093】
Bモードにおいては、Bモード処理部10が送受信部6から入力されるエコー受信信号に基づいてBモード画像データを形成する。ドップラモードにおいては、1音線あた複数回の超音波の送波とエコーの受信が行われる。ドップラ処理部12は、エコー受信信号に基づいて流速、分散およびパワーを求める。これらの算出値は、それぞれ、エコー源の速度、分散およびパワーを、音線ごとかつピクセルごとに表すデータとなる。
【0094】
画像処理部14は、Bモード処理部10から入力される音線ごとのBモード画像データに基づいてBモード画像を生成する。Bモード画像は、音線走査領域における体内組織の3次元画像を示すものとなる。
【0095】
画像処理部14は、また、ドップラ処理部12から入力される音線ごとかつピクセルごとの各ドップラ画像データに基づいてカラードップラ画像を生成する。カラードップラ画像は、流速と分散を組み合わせた流速分布画像、または、パワーを用いたパワードップラ画像等として生成される。
【0096】
流速分布画像は音線走査領域におけるエコー源の流速分布を示す画像となる。この画像では流れの方向に応じて表示色を異ならせ、流速に応じて表示色の輝度を異ならせ、分散に応じて所定の色の混色量を高めて表示色の純度を変える。この画像はカラーフローマッピング(CFM)画像とも呼ばれる。
【0097】
パワードップラ(PDI)画像は音線走査領域におけるドップラ信号のパワー分布を示す画像となる。この画像によって運動するエコー源の所在が示される。画像の表示色の輝度がパワーに対応する。
【0098】
画像処理部14は、Bモード画像またはカラードップラ画像、あるいは、両画像の組み合わせ画像を画像合成部13に入力し、また、表示部16に表示する。超音波画像は、例えば図15に示すように、血流像402を含む3次元のBモード画像またはカラードップラ画像、あるいは両者の組み合わせ画像となる。3次元スキャンを手動の副走査によって行う場合でも、周期的信号に同期してスキャンが行われるので3次元画像に矛盾は生じない。
【0099】
上記のようにして撮影される磁気共鳴画像と超音波画像が画像合成部13によって合成される。図16に画像合成部13の動作のフロー図を示す。同図に示すように、ステップ(step)902で、磁気共鳴撮影の座標系と超音波撮影の座標系を整合させる。座標系の整合はプローブ位置検出部11から入力される超音波プローブ2の位置情報に基づいて行われる。これによって、磁気共鳴撮影の3次元のFOV(Field of View)における音線走査領域の3次元的位置が明確化される。
【0100】
次に、ステップ904で、磁気共鳴画像データの取り込みを行う。次に、ステップ906で、超音波画像データの取り込みを行う。次に、ステップ908で、画像の合成を行う。
【0101】
次に、ステップ910で、画像の表示を行う。これによって、例えば図17に示すように、磁気共鳴画像と超音波画像がいずれも3次元画像として表示される。超音波画像は対象1の内部の3次元領域の状態をリアルタイムないし高分解能で示す画像となる。ドップラモードで撮影した場合は血流像402は3次元のカラードップラ画像となる。カラードップラ画像はカラーフローマッピング画像あるいはパワードップラ画像である。
【0102】
超音波撮影を手動の副走査で行った場合は、超音波画像を3次元画像に代えて断層像として表示することもできる。断層像はBモード画像またはカラードップラ画像、あるいは両者の組み合わせのいずれでも表示することができる。
【0103】
このようにして、磁気共鳴画像が示す対象の内部構造の所望の部分についての超音波画像を得ることができる。超音波画像は例えばカラードップラ画像によって示される血流動態等、磁気共鳴撮影では得られない独特の情報を有するので、磁気共鳴画像と合わせて利用することによりより的確な診断等を行うことが可能となる。
【0104】
図18に、超音波プローブ2に設けられる磁場センサ111の模式的構成を示す。同図に示すように、センサは3つのコイル31,33,35の組み合わせによって構成される。コイル31,33,35は、それぞれ信号出力端子311,331,351を有する。コイル31,33,35は、本発明におけるコイルの実施の形態の一例である。
【0105】
破線の矢印31a,33a,35aは、それぞれ、コイル31,33,35の中心軸の方向すなわちコイル軸の方向を示す。コイル軸の方向はコイルの感度方向でもある。コイル31,33,35は感度方向が互いに垂直になるように組み合わされている。
【0106】
このようなコイルの組み合わせが、例えばコイル軸31aを超音波プローブ2の中心軸に一致させて超音波プローブ2に組み込まれている。なお、超音波プローブ2の中心軸に一致させるものはコイル軸31aに限るものではなく、コイル軸33aまたはコイル軸35aのいずれであってもよい。
【0107】
あるいは、いずれのコイル軸も超音波プローブ2の中心軸に不一致であってよく、要するに超音波プローブ2の中心軸に対してコイル31,33,35の位置関係が一定であればよい。以下、コイル軸31aを超音波プローブ2の中心軸に一致させた例で説明する。
【0108】
コイル31,33,35は、鎖交磁束の変化に基づく電磁誘導により信号出力端子311,331,351にそれぞれ誘起電圧を生じるので、磁束センサないし磁場センサとして用いることができる。
【0109】
図18に示すように、信号出力端子311,331,351からそれぞれ出力される3つの検出信号v31,v33,v35は、鎖交磁束Vの互いに垂直な3つの成分を表す。各成分は感度方向31a,33a,35aにそれぞれ平行な成分である。これら検出信号がプローブ位置検出部11に入力される。
【0110】
プローブ位置検出部11は3つの検出信号のベクトル(vector)和を求める。合成ベクトルの大きさは鎖交磁束Vの量すなわち磁場強度を表す。また、合成ベクトルVの方向は磁場の方向を表す。磁場方向Vを基準とするコイル軸31a,33a,35aの角度が超音波プローブ2の方向を表す情報となる。
【0111】
このような磁場センサ111を有する超音波プローブ2について、撮影空間における3次元的位置情報を求めるために、磁気共鳴撮影装置が発生する勾配磁場を利用する。勾配磁場はx,y,z方向の磁場がそれぞれ利用される。
【0112】
撮影空間の各方向に勾配磁場を印加するたびに、磁場センサ111は電磁誘導により前述のように3つの検出信号を出力する。プローブ位置検出部11はそれら検出信号のベクトル和から磁場強度を求める。
【0113】
x方向の勾配磁場の強度は、マグネットセンタ(magnet center)からのx軸上の距離に比例する。このため、x勾配磁場印加時の磁場強度測定値は撮影空間におけるx軸上の超音波プローブ2の位置を表す。同様に、y勾配磁場およびz勾配磁場を印加したときの磁場強度はy軸上およびz軸上の超音波プローブ2の位置をそれぞれ表す。また、磁場方向に対するコイル軸31aの方向は、撮影空間における超音波プローブ2の方向を表す。
【0114】
図20に、超音波プローブ2の3次元位置情報を求めるときの本装置の動作のフロー図を示す。同図に示すように、ステップ922でx勾配磁場を印加する。これによって、磁場センサ111でx勾配磁場検出信号が得られる。次に、ステップ924で、x勾配磁場検出信号に基づいて超音波プローブ2のx座標を計算する。
【0115】
次に、ステップ926で、y勾配磁場を印加する。これによって、磁場センサ111でy勾配磁場検出信号が得られる。次に、ステップ928で、y勾配磁場の検出信号に基づいて超音波プローブ2のy座標を計算する。
【0116】
次に、ステップ930で、z勾配磁場を印加する。これによって、磁場センサ111でz勾配磁場検出信号が得られる。次に、ステップ932で、z勾配磁場の検出信号に基づいて超音波プローブ2のz座標を計算する。
【0117】
次に、ステップ934で、超音波プローブ2の方向を計算する。超音波プローブ2の方向は、磁場方向に対するコイル軸31a,33a,35aから計算される。
【0118】
このように、3種類の勾配磁場を利用して超音波プローブ2の3次元座標および方向を表す3次元的位置情報を得ることができる。このような3次元位置情報を使用することにより、磁気共鳴画像と超音波画像を正しい位置関係で合成することができる。
【0119】
超音波プローブ2の3次元位置情報は、超音波プローブ2に付した磁気共鳴撮影可能な標識を利用して得るようにしてもよい。図21および図22に、そのような標識を持つ超音波プローブを使用する医用画像撮影装置のブロック図をそれぞれ示す。
【0120】
両図に示すように、本装置はMR標識400が設けられた超音波プローブ2’を有する。本装置は本発明の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。
【0121】
本装置は、超音波プローブ2’以外は図1および図2にそれぞれ示した構成とほぼ同様になっており、同様の部分に同一の符号を付して説明を省略する。ただし、超音波プローブ2’の位置検出は、MR画像生成部105から画像が入力されるプローブ位置検出部11’によって行われる。プローブ位置検出部11’としては例えばコンピュータ等が用いられる。
【0122】
超音波プローブ2’は、本発明の操作器具の実施の形態の一例である。また、本発明の超音波プローブの実施の形態の一例である。超音波プローブ2’は、また、本発明における操作器具の実施の形態の一例である。また、本発明における超音波プローブの実施の形態の一例である。MR信号検出部101、MR信号獲得部103およびMR画像生成部105からなる部分は、本発明における撮影手段の実施の形態の一例である。プローブ位置検出部11’は、本発明における計算手段の実施の形態の一例である。
【0123】
超音波プローブ2’、MR信号検出部101、MR信号獲得部103、MR画像生成部105およびプローブ位置検出部11’からなる部分は、本発明の位置検出システムの実施の形態の一例である。本システムの構成によって、本発明の装置(システム)に関する実施の形態の一例が示される。
【0124】
図23に、MR標識400の模式的構成を示す。同図の(a)は平面図、(b)はA−A断面図である。同図に示すように、MR標識400は、平板状のベース(base)41の上に設けられた3つの標識51,53,55を有する。標識51,53,55は例えば二等辺三角形の頂点に相当する位置にそれぞれ設けられる。標識の数は3以上とし三角形以上の多角形の頂点に相当する位置にそれぞれ配置するようにしてもよい。
【0125】
標識51は、(b)に断面図で示すように、二層構造を有するベース41の下層411と上層413の間に封入された磁気共鳴物質511によって構成される。磁気共鳴物質511としては例えば水が用いられるがそれに限るものではなく、磁気共鳴可能な核子(nucleon)を含有する適宜の物質であってよい。標識53および55も同様である。標識51,53,55を構成する磁気共鳴物質は、互いに信号強度を異にするものを用いるのが、標識51,53,55を個々に識別可能にする点で好ましい。
【0126】
このようなMR標識400を、超音波プローブ2の側面等に例えば接着等によって取り付ける。その際、例えば標識51,53,55が形成する三角形の標識55側の頂点が超音波ビームの方向を向くように取り付ける。これによって、標識31,33,35と超音波ビームとの空間的位置関係が確定する。なお、標識31,33,35と超音波ビームとの関係はこのような関係に限るものではなく、予め定めた適宜の位置関係としてよい。
【0127】
このようなMR標識400を有する超音波プローブ2が撮影空間に存在する状態で3Dの磁気共鳴撮影を行うと、撮影した画像には標識51,53,55の像が含まれる。
【0128】
したがって、プローブ位置検出部11’により3次元画像における標識51,53,55の位置から超音波プローブ2の3次元的位置を求めることができる。また、3つの標識51,53,55が同時に全部存在する面の方向から3次元空間における超音波プローブ2の方向を求めることができる。
【0129】
このようにして求めた3次元的位置情報を使用して、画像合成部13により磁気共鳴画像と超音波画像を正しい位置関係で合成され、合成画像が表示部15によって表示される。
【0130】
以上、磁気共鳴撮影装置の撮影空間内で使用される操作器具が超音波プローブである例を示したが、操作器具は超音波プローブに限るものではなく、例えば穿刺針等所定の施術に使用する器具であってよいのはもちろんである。
【0131】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、磁気共鳴撮影装置の機能を利用して撮影空間における操作器具の3次元的位置を検出するシステム、そのような位置検出システムを備えた医用画像撮影装置、磁気共鳴撮影装置の撮影空間内で操作される操作器具および超音波プローブを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図3】磁気共鳴撮影装置のブロック図である。
【図4】磁気共鳴撮影装置のブロック図である。
【図5】磁気共鳴撮影のパルスシーケンスの一例を示す図である。
【図6】3次元フーリエ空間の概念図である。
【図7】3次元実空間の概念図である。
【図8】磁気共鳴撮影のパルスシーケンスの一例を示す図である。
【図9】超音波撮影装置のブロック図である。
【図10】超音波トランスデューサアレイの模式図である。
【図11】音線走査の概念図である。
【図12】音線走査の概念図である。
【図13】音線走査の概念図である。
【図14】音線走査の概念図である。
【図15】3次元画像の概念図である。
【図16】画像合成部の動作のフロー図である。
【図17】3次元画像の概念図である。
【図18】磁場センサの模式的構成図である。
【図19】磁場センサの検出信号ベクトル図である。
【図20】3次元的位置情報を検出する動作のフロー図である。
【図21】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図22】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図23】超音波プローブ2に取り付ける標識の模式的構成図である。
【符号の説明】
101 MR信号検出部
103 MR信号獲得部
105 MR画像生成部
2,2’ 超音波プローブ
3 UL信号検出部
5 UL画像生成部
11,11’ プローブ位置検出部
13 画像合成部
15 表示部
111 磁場センサ
31,33,35 コイル
400 MR標識
51,53,55 標識
Claims (2)
- 感度方向が互いに垂直な3つのコイルを有し磁気共鳴撮影装置の撮影空間内で使用者によって操作される操作器具と、
前記撮影空間の互いに垂直な3方向に勾配磁場を逐次に印加する勾配磁場印加手段と、
前記勾配磁場の印加によって前記コイルに誘起する電圧に基づいて前記撮影空間における前記操作器具の3次元的位置を計算する計算手段と、
を具備することを特徴とする位置検出システム。 - 磁気共鳴を利用して撮影空間内の対象について磁気共鳴撮影を行う磁気共鳴撮影装置と、
感度方向が互いに垂直な3つのコイルを有し前記撮影空間内で使用者によって操作される超音波プローブと、
前記超音波プローブを使用して前記対象について超音波撮影を行う超音波撮影装置と、
前記撮影空間の互いに垂直な3方向に勾配磁場を逐次に印加する勾配磁場印加手段と、
前記勾配磁場の印加によって前記コイルに誘起する電圧に基づいて前記撮影空間における前記超音波プローブの3次元的位置を計算する計算手段と、
前記磁気共鳴撮影装置で撮影した画像および前記超音波撮影装置で撮影した画像を前記計算手段が計算した前記3次元的位置に基づいて前記撮影空間における位置を一致させて合成する画像合成手段と、
前記合成した画像を表示する表示手段と、
を具備することを特徴とする医用画像撮影装置。
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