JP5039044B2 - 改良された冷却特性を有するピストン - Google Patents
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Description
1.発明の分野
本発明は、概して内燃機関のためのピストン、特に改良された冷却特性を有するピストンに関する。さらに、改良された冷媒流れ特性を有するピストン及びコネクティングロッドアセンブリも開示される。
関連技術において知られる内燃機関は概して、その他の基本的な構成部材の中で、1つ又は2つ以上のシリンダを有するエンジンブロックと、エンジンブロックに関連したシリンダヘッドと、各シリンダにおいて往復運動するように支持されたピストンとを有する。ピストンは概して、クラウンと、クラウンから垂下したスカートとを有するボディを含む。コネクティングロッドはピストンをクランクシャフトに作用的に結合している。ピンボアは、ボディに形成されており、コネクティングロッドにおける同様のボアに対応する。ピンは、ピストンをコネクティングロッドに取り付けるために対応するボアに貫通される。
本発明は、内燃機関のシリンダ内で往復運動するように適合されたピストンにおける関連技術における欠点を克服する。ピストンはクラウンと、クラウンから垂下したスカートとを有する。ボディはクラウンの下方に延びており、スカートはボディの少なくとも部分の周囲に環状に配置されている。内側冷却ギャラリはクラウンの下方にボディにおいて形成されている。外側冷却ギャラリは、スカートとボディとの間に形成されており、クラウンの下方に配置されている。さらに、少なくとも1つのボアが、内側冷却ギャラリと外側冷却ギャラリとの間に半径方向に、内側冷却ギャラリと外側冷却ギャラリとの間に流体流通を提供するために延びている。ボアは冷却ギャラリの間に、斜めではなく半径方向に延びているので、ボアを形成するために慣用的なドリル、機器及び手順が採用されることができる。重要なことに、ボアは、ボディの外側から内方へ内側冷却ギャラリに向かって穿孔することによって形成されることができる。このことは、製造プロセスを単純化し、関連する構成部材の十分な又は改良された冷却を維持しながらより低いコストを生じる。
図1は、内燃機関のシリンダ内に作用的に配置されたピストン及びコネクティングロッドアセンブリの断面環境図である。
本発明は、図面に概して10で示された改良された冷却特性を有するピストンにおける関連する技術における欠点を克服し、図面において同じ参照符号は同じ構造を示すために使用されている。図1は本発明の環境図である。特に、ピストン10,110は、概略的に14で示された内燃機関のシリンダ12内で往復運動するように適合されている。当業者は、以下の説明から、本発明のピストン10,110は、火花点火又は圧縮点火エンジンを含むがこれらに限定されない多数の種々異なるタイプの内燃機関において採用されることができることを認めるであろう。これに加えて、本発明のピストン10,110は、単気筒エンジンから、直線又は直列気筒、V型、半径方向シリンダ配列等のあらゆる構成におけるシリンダのマルチバンクを有するエンジンを通る全範囲に亘るあらゆる構成において採用されることがさらに認められるであろう。好適な実施形態において、本発明のピストン10,110は、一体型のスチールピストンである。しかしながら、当業者は、ピストンが複数の部品から形成され、あらゆる適切な材料から形成されることができることを認めるであろう。シリンダは、技術上一般的に知られているように、シリンダ壁部を形成するライナ17を有することができる。ピストン10は、概して16,116で示されたクラウンと、クラウン16から垂下した、概して18,118で示されたスカートとを有する。概して20,120で示されたボディはクラウン16,116の下方に延びており、スカート18,118がボディ20,120の少なくとも部分の周囲に環状に配置されている。ボディ20,120は、ピストン10,110の往復運動の方向に延びた長手方向軸線Aを規定している。ピンボア22,122は、ボディ20,120に形成されており、ピン23,123を収容するように適合されている。
Claims (9)
- 内燃機関のシリンダ内で往復運動するように適合されたピストンにおいて、該ピストンに、
クラウンと、該クラウンから垂下したスカートとが設けられており、
前記クラウンの下方に延びたボディが設けられており、前記スカートが、前記ボディの少なくとも部分の周囲に環状に配置されており、
前記クラウンの下方において前記ボディに形成された内側冷却ギャラリが設けられており、
前記クラウンの下方において前記スカートと前記ボディとの間に形成された外側冷却ギャラリが設けられており、
前記内側冷却ギャラリと前記外側冷却ギャラリとの間に流体連通を提供するために内側冷却ギャラリと外側冷却ギャラリの間に半径方向に延びた少なくとも1つのボアが設けられ、
前記ボディが、前記ピストンの往復運動の方向に延びた長手方向軸線を規定しており、前記少なくとも1つのボアが、前記内側冷却ギャラリと前記外側冷却ギャラリとの間において、前記長手方向軸線に関して半径方向にかつ直交方向に延びており、
前記少なくとも1つのボアが、前記ボディの外側から内方へ前記内側冷却ギャラリに向かって穿孔することによって形成され、
さらに、前記外側冷却ギャラリの底壁を形成するように前記スカートと前記ボディとの間に延びたカバープレートが設けられており、該カバープレートが前記ボディに取り付けられた位置から長手方向に間隔を置かれた位置において、前記カバープレートが前記スカートに作用的に取り付けられており、これにより、前記少なくとも1つの半径方向のボアが、前記内側冷却ギャラリと前記外側冷却ギャラリとの間に配置されていることを特徴とする、内燃機関のシリンダ内で往復運動するように適合されたピストン。 - さらに、前記ギャラリの底壁を形成するように前記スカートと前記ボディとの間に延びたカバープレートが設けられており、前記カバープレートが蛇行状の断面を形成しており、これにより、内側冷却ギャラリと外側冷却ギャラリとの間に延びた少なくとも1つの半径方向のボアを提供するために、前記プレートの一方の端部が、カバープレートの他方の端部から長手方向に間隔を置かれている、請求項1記載のピストン。
- さらに、前記内側冷却ギャラリと前記外側冷却ギャラリとの間に半径方向に延びた複数のボアが設けられている、請求項1記載のピストン。
- 前記外側冷却ギャラリが、前記内側冷却ギャラリの周囲に環状に配置されている、請求項1記載のピストン。
- 前記ボディが、該ボディを貫通して形成された、前記ピストンをコネクティングロッドに作用的に結合するためにピンを収容するように適応された、ピンボアを有しており、前記内側冷却ギャラリが前記ピンボアと流体連通している、請求項1記載のピストン。
- 前記外側冷却ギャラリが、前記内側冷却ギャラリと前記外側冷却ギャラリとの間に半径方向に延びた少なくとも1つのボアを介して、前記ピンボアと流体連通している、請求項5記載のピストン。
- 内燃機関において使用するためのピストン及びコネクティングロッドアセンブリにおいて、
請求項1から6までのいずれか1項記載のピストンが設けられており、
ピストンの往復運動をクランクシャフトの回転運動に変換するように前記ピストンとクランクシャフトとを結合するように適合されたコネクティングロッドが設けられており、該コネクティングロッドが少なくとも1つの端部を有しており、該端部が、該端部を貫通した、前記ピストンにおける前記ピンボアと整合されるように適合されたボアを備えており、
前記コネクティングロッドの前記少なくとも1つの端部が、前記ピストンの前記内側冷却ギャラリと流体連通しておりかつ、前記端部に形成された貯蔵部を有しており、該貯蔵部が該貯蔵部に冷媒を収集するように適合されていることを特徴とする、内燃機関において使用するためのピストン及びコネクティングロッドアセンブリ。 - 前記コネクティングロッドがさらに、前記貯蔵部と前記ピンボアとの間に延びた通路を有する、請求項7記載のピストン及びコネクティングロッドアセンブリ。
- 前記コネクティングロッドの前記少なくとも1つの端部が、前記内側冷却ギャラリの底壁の実質的な部分を形成している、請求項7記載のピストン及びコネクティングロッドアセンブリ。
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