JP5038079B2 - 誘導加熱装置 - Google Patents

誘導加熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5038079B2
JP5038079B2 JP2007255352A JP2007255352A JP5038079B2 JP 5038079 B2 JP5038079 B2 JP 5038079B2 JP 2007255352 A JP2007255352 A JP 2007255352A JP 2007255352 A JP2007255352 A JP 2007255352A JP 5038079 B2 JP5038079 B2 JP 5038079B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
induction heating
coil
current
zone
current terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007255352A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009087702A (ja
Inventor
直喜 内田
一博 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Mitsui E&S Holdings Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Mitsui E&S Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd, Mitsui E&S Holdings Co Ltd filed Critical Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority to JP2007255352A priority Critical patent/JP5038079B2/ja
Priority to PCT/JP2008/067533 priority patent/WO2009041642A1/ja
Publication of JP2009087702A publication Critical patent/JP2009087702A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5038079B2 publication Critical patent/JP5038079B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/02Induction heating
    • H05B6/36Coil arrangements
    • H05B6/362Coil arrangements with flat coil conductors
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/02Induction heating
    • H05B6/36Coil arrangements
    • H05B6/44Coil arrangements having more than one coil or coil segment

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Induction Heating (AREA)

Description

本発明は、誘導加熱装置に関するものである。
従来の誘導加熱コイルは、平面視してC字型のコイル部(分割リング)を複数有しており、この分割リングを同心円状に配設している。そして各分割リングの両端部に電流端子が設けてあり、この電流端子を介して分割リングに電流を供給して磁束を発生させている。この磁束により、誘導加熱コイルの上方に設けた被加熱物を誘導加熱している。なお、このような誘導加熱コイルについて開示したものには、例えば、特許文献1が挙げられる。
特開2005−25983号公報(4頁)
前述したように誘導加熱コイルは、各分割リングの両端部に電流端子を設けている。図6は1つの分割リングの平面図である。分割リング1の空隙となっている部分は、対向している電流端子同士の短絡を防止するために、絶縁を確保できる距離dを有していなければならない。すなわち空隙の距離dが狭いと電流端子間の絶縁が困難になり、絶縁破壊の懸念が生じる。したがって空隙の距離dを広くしなければならないが、絶縁が確保できるまで空隙の距離dを広げると、誘導加熱コイルに磁束が生じない箇所が存在することになるので、誘導加熱コイルの上方に設けた被加熱物を均一に加熱できなくなる。具体的な一例としては、被加熱物の全体を1000℃±1℃の精度で加熱することができなくなる。
また、このような誘導加熱コイルを容器の内部に配設するとともに、各分割リングに接続する電源を容器の外部に配設した誘導加熱装置では、容器の外部から内部に電力を供給する電流導入端子が必要となるが、この電流導入端子の数は、分割リングに接続する配線の数と同数必要になる。そして各分割リングには2本の配線が接続しているので、例えば、分割リングが5つある場合には、電流導入端子の数が10個必要になる。したがって電流導入端子の数が多くなるので、容器が大型になってしまい、また電流導入端子を容器に設ける手間も多くなってしまう。
本発明は、被加熱物の全体を均一に加熱する誘導加熱装置を提供することを目的とする。
本発明に係る誘導加熱装置は、誘導加熱コイルに中間タップを設けて、前記誘導加熱コイルにおいて前記中間タップを介して直列に接続された複数のゾーンコイル部を形成し、各ゾーンコイル部に高周波電源を接続した誘導加熱装置において、互いに隣接する前記ゾーンコイル部の間の相互誘導を相殺する逆結合インダクタンス、前記中間タップから各高周波電源に至る配線に設けられ、互いに隣接する逆結合インダクタンス同士は、前記中間タップに並列に接続されていることを特徴としている。より具体的には、コイル部の両端部に電流を供給する電流端子として端部電流端子を設けるとともに、両端部の間に電流端子として中間電流端子を設け、隣り合っている電流端子の間のコイル部をゾーンコイル部とし、隣り合うゾーンコイル部の端部同士が隣接している部分に設けた中間電流端子と共通にしている。
また本発明に係る誘導加熱装置は、前記周波電源を用いて、前記ゾーンコイル部を構成する導体部位毎に電気量を制御してなることを特徴としている。
また前記周波電源は、互いに同期した電流を出力してなることを特徴としている。
また本発明に係る誘導加熱装置は、隣接する前記ゾーンコイル部の間の相互誘導を相殺する逆結合インダクタンスを前記ゾーンコイル部毎に設けたことを特徴としている。より具体的には、誘導加熱装置は、誘導加熱コイルを備え、電流端子を介して各ゾーンコイル部に接続する電源を設け、中間電流端子と一方の電源とを接続する一方の引き出し部と、中間電流端子と他方の電源とを接続する他方の引き出し部とに、互いに反対となる方向への磁束を発生するリアクトルをそれぞれ設けることができる。
また誘導加熱装置は、誘導加熱コイルを容器内に配設し、誘導加熱コイルに近接して被加熱物を配設することができる。そして前述した被加熱物は、直径の異なる複数の環状発熱体を同心円状に配設することができる。
このような誘導加熱装置は、隣り合うゾーンコイル部で中間タップ(中間電流端子)を共通にしているので、各ゾーンコイル部を連続して配設できる。よってコイル部を密に配設でき、誘導加熱コイルの全体から均一に磁束を生じることができる。
また誘導加熱装置は、ゾーンコイル部毎に逆結合リアクタンス(リアクトル)を接続したので、1つの中間タップに接続する一方の逆結合リアクタンスと他方の逆結合リアクタンスとで相互誘導を相殺できる。したがって隣り合うゾーンコイル部の中間タップが共通になっていても、それぞれのゾーンコイル部に供給される電流を調整でき、また誘導加熱装置を構成する回路全体を流れる循環電流の発生を防止できる。よって誘導加熱コイルの全体から均一に磁束を生じることができ、この誘導加熱コイルの上方等に配設した被加熱物を均一に加熱できる。
また誘導加熱装置は、ゾーンコイル部に接続する配線の本数を少なくできる。したがって容器の外部から内部へ電力を供給するために必要な電流導入端子等の真空貫通部の数を低減できる。よって容器を小型にでき、また真空貫通部を設ける手間も少なくできる。
以下に、本発明に係る誘導加熱装置の最良の実施形態について説明する。まず第1の実施形態について説明する。第1の実施形態では、誘導加熱コイルについて説明する。図1は誘導加熱コイルの平面図である。誘導加熱コイル10は、平面視して渦巻き型のコイル部12を有している。具体的に、誘導加熱コイル10は、直径の異なる複数の環体(第1〜4ターン12a,12b,12c,12d)を有している。なお本発明では、環体の数に制限がない。そして最も内部に配設される第1ターン12aとその外側に配設される第2ターン12bとは、第1屈曲部12eを介して接続している。また第2ターン12bとその外側に配設される第3ターン12cとは、第2屈曲部12fを介して接続している。さらに第3ターン12cと最も外側に配設される第4ターン12dとは、第3屈曲部12gを介して接続している。なお誘導加熱コイル10は、様々な方法を用いて製造できるが、具体的な一例としては、板状の導体から削り出して製造できる。なお、この導体の周囲には、後述する電流端子を除き、磁束を通す絶縁体を設けておいてもよい。
この誘導加熱コイル10は、コイル部12の両端部に前記電流端子として端部電流端子(第1電流端子14,第2電流端子16)を備えている。またコイル部12における最内部に設けた第1電流端子14と、最外部に設けた第2電流端子16との間に、前記電流端子として中間電流端子18(中間タップ)を設けている。この中間電流端子18は、図1に示す場合、第2屈曲部12fに設けてある。第1電流端子14と中間電流端子18との間のコイル部12が第1ゾーンコイル部20となり、中間電流端子18と第2電流端子16との間のコイル部12が第2ゾーンコイル部22となっている。この第1ゾーンコイル部20には、第1電流端子14および中間電流端子18を介して電力を供給している。また第2ゾーンコイル部22には、第2電流端子16および中間電流端子18を介して電力を供給している。したがって中間電流端子18は、第1ゾーンコイル部20と第2ゾーンコイル部22で共通になっている。
このような誘導加熱コイル10は、隣り合うゾーンコイル部20,22で中間電流端子18を共通にしているので、各ゾーンコイル部20,22が連続することになり、従来技術の分割リングのように空隙を設けて絶縁する必要がない。なお図6に示す従来技術では、空隙の距離dの一例としてセンチメートルのオーダーが必要である。したがってコイル部12を密にして配設でき、誘導加熱コイル10の全体から均一に磁束を生じることができる。そしてコイル部12は渦巻き型になっているので、より密にして配設できる。よって誘導加熱コイル10の上方等に配設する被加熱物を均一に加熱できる。
なお誘導加熱コイル10は、図2に示すように、コイル部12の1ターン毎に中間電流端子18を設けてもよい。このように中間電流端子18が複数ある場合でも、隣り合う電流端子の間、すなわち端部電流端子(第1電流端子14,第2電流端子16)と中間電流端子18との間および隣り合う中間電流端子18の間のコイル部12がゾーンコイル部24となる。よって、コイル部12の1ターンがゾーンコイル部24を形成している。このような誘導加熱コイル10であっても、中間電流端子18は、隣り合うゾーンコイル部24で共通になり、図1に示した誘導加熱コイル10と同じ効果を得る。
また図1,2に示す誘導加熱コイル10は渦巻き型であるが、本発明の誘導加熱コイルは実施形態に応じて他の形状になっていてもよい。
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、前述した誘導加熱コイル10を備えた誘導加熱装置について説明する。図3は誘導加熱装置の説明図である。ここで図3(A)は誘導加熱装置の構成を説明する回路図であり、図3(B)は電流の流れの説明図である。誘導加熱装置30は、図3(A)に示すように、第1ゾーンコイル部20に接続する第1電源32a(電源)を備えるとともに、第2ゾーンコイル部22に接続する第2電源32b(電源)を備えている。具体的には、第1電流端子14および中間電流端子18に第1電源32aが接続するとともに、中間電流端子18および第2電流端子16に第2電源32bが接続している。そして図3に示す場合、第1電流端子14と第1電源32aとの間に第1コンデンサ34aを直列接続するとともに、第2電流端子16と第2電源32bとの間に第2コンデンサ34bを直列接続している。
また中間電流端子18には、引き出し部36が接続しており、この引き出し部36が分岐してそれぞれ第1電源32aおよび第2電源32bに接続している。そして分岐後の引き出し部36a,36bのそれぞれに相互誘導を相殺するリアクトル38(逆結合インダクタンス)が接続している。すなわち第1電源32aに接続する一方の引き出し部36aに第1リアクトル38aが接続し、第2電源32bに接続する他方の引き出し部36bに第2リアクトル38bが接続している。この各リアクトル38は、一方が他方に対して磁束を及ぼすことのできる間隔を保って配設されていればよい。
このような誘導加熱装置30では、図3(B)に示すように電流が流れる。すなわち図3(B)に示す場合、第1電源32aからは、第1コンデンサ34aおよび第1電流端子14を介して、第1ゾーンコイル部20に電流i1を供給する。そして、この電流i1は、中間電流端子18、引き出し部36および第1リアクトル38aを介して、第1電源32aに戻ってくる。また第2電源32bからは、第2リアクトル38b、引き出し部36および中間電流端子18を介して、第2ゾーンコイル部22に電流i2を供給する。そして、この電流i2は、第2電流端子16および第2コンデンサ34bを介して、第2電源32bに戻ってくる。なお第1電源32aと第2電源32bは、各ゾーンコイル部20,22の導体の部位毎に電気量を制御することができる。このため電流i1と電流i2は、同期制御してもよく、周波数を変えておいてもよい。
このとき第1リアクトル38aに供給される電流i1と第2リアクトル38bに供給される電流i2とは逆向きになっているので、第1リアクトル38aと第2リアクトル38bのそれぞれに発生する磁束は、互いに反対に向くことになる。このため第1リアクトル38aで発生する磁束は、第2リアクトル38bで発生する磁束によって相殺される。また第2リアクトル38bで発生する磁束は、第1リアクトル38aで発生する磁束によって相殺される。
このようなことから、誘導加熱装置30では、第1リアクトル38aおよび第2リアクトル38bで相互誘導を相殺しているので、中間電流端子18と引き出し部36の分岐箇所36cとの間を通ることのない循環電流i3、すなわち第1電流端子14、第1ゾーンコイル部20、中間電流端子18、第2ゾーンコイル部22、第2電流端子16、第2コンデンサ34b、第2リアクトル38b、第1リアクトル38aおよび第1コンデンサ34aを流れる循環電流i3が生じることがない。
具体的には、第1コンデンサ34aおよび第1ゾーンコイル部20で共振回路を形成し、また第2コンデンサ34bおよび第2ゾーンコイル部22で共振回路を形成している。このため電流i1の周波数f1は数式1に示すようになり、電流i2の周波数f2は数式2に示すようになる。
Figure 0005038079
ここでC1は第1コンデンサ34aの容量値、L1は第1ゾーンコイル部20のリアクタンス、Lは第1リアクトル38aのリアクタンスである。
Figure 0005038079
ここでC2は第2コンデンサ34bの容量値、L2は第2ゾーンコイル部22のリアクタンス、Lは第2リアクトル38bのリアクタンスである。
また循環電流i3の周波数f3は数式3に示すようになる。
Figure 0005038079
そして周波数f1と周波数f2は、同様の共振周波数に設定してあればよいので、周波数f1、周波数f2および周波数f3の関係は、f3<f1≒f2となる。
すなわち電流i1が流れる回路および電流i2が流れる回路は、いずれも同様の周波数f1,f2でそれぞれ共振できるが、電流i3が流れる回路は、電流i1の周波数f1や電流i2の周波数f2よりも低い周波数f3となっている。したがって周波数f3と周波数f1,f2が同様の周波数になった場合(電流i1と電流i2が同期した場合)は、循環電流i3が流れる回路のインピーダンスが、電流i1,i2が流れる回路のインピーダンスに比べて高くなる。よって循環電流i3を抑えることができる。
このような誘導加熱装置30は、第1リアクトル38aおよび第2リアクトル38bを備えているので、第1ゾーンコイル部20および第2ゾーンコイル部22を通過する循環電流i3の発生を防止できる。したがって第1ゾーンコイル部20と第2ゾーンコイル部22の中間電流端子18を共通にしても、各ゾーンコイル部20,22に供給する電流を調整でき、第1ゾーンコイル部20および第2ゾーンコイル部22から磁束を発生できる。よって誘導加熱コイル10の全体から均一に磁束を生じることができ、この誘導加熱コイル10の上方等に配設する被加熱物を均一に加熱できる。
なおゾーンコイル部24が3つ以上ある誘導加熱コイル10であっても、電源32、コンデンサ34およびリアクトル38を備えた回路をゾーンコイル部24の数に合わせて増やしていけばよい。すなわち図4に示すように、ゾーンコイル部24に接続する回路は、端部電流端子(第1電流端子14、第2電流端子16)に接続する場合、電源32、コンデンサ34およびリアクトル38を備えていればよい。またゾーンコイル部24に接続する回路は、中間電流端子18のみに接続する場合、電源32、コンデンサ34および2つのリアクトル38を備えていればよい。そして共通の中間電流端子18に接続している各リアクトル38によって、相互誘導を相殺している。
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、誘導加熱装置の一例として、第1の実施形態で説明した誘導加熱コイル10を容器内に設けた構成について説明する。図5は誘導加熱装置の一部の説明図である。ここで図5(A)は第1の被加熱物の平面図、図5(B)は第2の被加熱物の平面図、図5(C)は誘導加熱装置を構成する容器の内部の説明図である。
図5(A),(B)に示す被加熱物42,44は、誘導加熱コイル10に近接して配設され、誘導加熱コイル10で発生した磁束によって渦電流が発生し加熱される。すなわち被加熱物42,44は、誘導加熱コイル10の上部または上方等において、この誘導加熱コイル10から磁束を受けることのできる距離に配設してあればよい。そして図5(A)に示す被加熱物42は円板状になっている。これにより被加熱物42の全体が加熱される。
また図5(B)に示す被加熱物44は、直径の異なる複数の環状発熱体46を同心円状に配設した構成である。この環状発熱体46は、誘導加熱コイル10の磁束によって渦電流が発生し、これにより加熱される。ここで図5(A)に示す被加熱物42では、この被加熱物42と誘導加熱コイル10が平面視して重ならず、ずれて配設されてしまった場合には、被加熱物42に均一に渦電流が発生しないので、被加熱物42を均一に加熱することができない。しかしながら図5(B)に示す被加熱物44では、渦電流が各環状発熱体46を周回するように流れるので、被加熱物44の全体で見ると渦電流は同心円状になる。したがって図5(B)に示す被加熱物44は、誘導加熱コイル10に対して平面方向にずれて配設されてしまった場合でも、全体を均一に加熱できる。
そして図5(C)に示す誘導加熱装置40は、誘導加熱コイル10および被加熱物42,44を容器50内に配設している。この容器50の一例としては、成膜装置のチャンバ等であればよい。したがって、この例示の場合の容器50は、真空容器となる。そして容器50内に台座52を設けておき、その上に誘導加熱コイル10を配設し、その下に誘導加熱コイル10に接続する配線54(引き出し部36等)を設けておけばよい。また容器50の外部には電源32等(図5には図示せず)を設けておき、電流導入端子56等の真空貫通部を用いて電源32と誘導加熱コイル10を配線54で接続すればよい。したがって中間電流端子18に接続する引き出し部36は、電流導入端子56を介して容器50の外部に引き出された後に分岐しており、この分岐後の各引き出し部36にリアクトル38が設けてある。
このような誘導加熱装置40は、誘導加熱コイル10における中間電流端子18を隣り合うゾーンコイル部24で共通使用しているので、誘導加熱コイル10に接続する配線54の本数を少なくできる。したがって容器50の外部から内部へ電流を供給するために必要な電流導入端子56の数を低減できる。具体的な一例としては、誘導加熱コイル10が5つのゾーンコイル部24で構成される場合には、電流導入端子56の数を6個に低減できる。よって容器50を貫通して設ける電流導入端子56の数を少なくできるので、容器50を小型にでき、また電流導入端子56を設ける手間も少なくできる。
なお前述した誘導加熱装置40は、具体的な一例を示したものである。このため誘導加熱コイル10を容器50の内部に設けていない構成であってもよい。
誘導加熱コイルの平面図である。 変形例に係る誘導加熱コイルの平面図である。 誘導加熱装置の説明図である。 変形例に係る誘導加熱装置の説明図である。 誘導加熱装置の一部の説明図である。 従来技術に係り、1つの分割リングの平面図である。
符号の説明
10………誘導加熱コイル、12………コイル部、14………第1電流端子、16………第2電流端子、18………中間電流端子、20………第1ゾーンコイル部、22………第2ゾーンコイル部、24………ゾーンコイル部、30,40………誘導加熱装置、32………電源、34………コンデンサ、36………引き出し部、38………リアクトル、42,44………被加熱物、50………容器。

Claims (3)

  1. 誘導加熱コイルに中間タップを設けて、前記誘導加熱コイルにおいて前記中間タップを介して直列に接続された複数のゾーンコイル部を形成し、各ゾーンコイル部に高周波電源を接続した誘導加熱装置において、
    互いに隣接する前記ゾーンコイル部の間の相互誘導を相殺する逆結合インダクタンス、前記中間タップから各高周波電源に至る配線に設けられ、
    互いに隣接する逆結合インダクタンス同士は、前記中間タップに並列に接続されていることを特徴とする誘導加熱装置。
  2. 前記高周波電源を用いて、前記ゾーンコイル部を構成する導体部位毎に電気量を制御してなることを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱装置。
  3. 前記高周波電源は、互いに同期した電流を出力してなることを特徴とする請求項1または2に記載の誘導加熱装置。
JP2007255352A 2007-09-28 2007-09-28 誘導加熱装置 Active JP5038079B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007255352A JP5038079B2 (ja) 2007-09-28 2007-09-28 誘導加熱装置
PCT/JP2008/067533 WO2009041642A1 (ja) 2007-09-28 2008-09-26 誘導加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007255352A JP5038079B2 (ja) 2007-09-28 2007-09-28 誘導加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009087702A JP2009087702A (ja) 2009-04-23
JP5038079B2 true JP5038079B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=40511522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007255352A Active JP5038079B2 (ja) 2007-09-28 2007-09-28 誘導加熱装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5038079B2 (ja)
WO (1) WO2009041642A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5063755B2 (ja) 2010-08-09 2012-10-31 三井造船株式会社 誘導加熱装置および誘導加熱方法
JP6623656B2 (ja) * 2015-10-02 2019-12-25 富士通株式会社 通信制御装置、通信制御方法及び通信制御プログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6123712A (ja) * 1984-07-10 1986-02-01 Nippon Ajiyatsukusu Magunesaamic Kk 金属材料の誘導加熱方法
EP0823492A3 (en) * 1996-08-07 1999-01-20 Concept Systems Design Inc. Zone heating system with feedback control
JP3272680B2 (ja) * 1998-09-24 2002-04-08 島田理化工業株式会社 誘導加熱装置
JP2003234169A (ja) * 2002-02-08 2003-08-22 Hitachi Zosen Corp 誘導加熱装置および誘導加熱方法
JP4005931B2 (ja) * 2003-02-27 2007-11-14 三井造船株式会社 誘導加熱方法及び装置
JP4313775B2 (ja) * 2005-03-29 2009-08-12 三井造船株式会社 誘導加熱方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009041642A1 (ja) 2009-04-02
JP2009087702A (ja) 2009-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6518316B2 (ja) 無線電力伝送システムにおける共振器の均衡化
US8362868B2 (en) Plane coil
US20180219425A1 (en) Display system, wireless power transmission apparatus, and wireless power reception apparatus
US20190221350A1 (en) 8-shaped inductive coil device
US9876396B2 (en) Wireless power transmitting apparatus and wireless power transmission system
CN105122399A (zh) 用于通过四极子感应式地传输能量的次级侧的线圈装置
US20210036553A1 (en) Inductive Power Transfer
CN103187943A (zh) 一种用于静电吸盘的射频滤波器
US10593462B2 (en) Inductor device
KR102533371B1 (ko) 평형 불평형 (밸런) 변압기
US11290079B2 (en) Device for filtering at least one signal
JP2013051285A (ja) コイル装置及びコア付コイル装置
JPWO2014129531A1 (ja) 電力伝送システム、送電装置、受電装置、及び電力伝送方法
JP6315109B2 (ja) 給電装置
JP5038079B2 (ja) 誘導加熱装置
JP6600607B2 (ja) インダクタユニット、無線電力伝送装置、電動車両、および充電施設
US9123466B2 (en) Wireless power transfer systems containing foil-type transmitter and receiver coils
JP4932857B2 (ja) 誘導コイル、プラズマ発生装置およびプラズマ発生方法
US9514873B2 (en) Choke coil
US10217555B2 (en) Compact inductor
JP2008134118A (ja) 電流検出用プリント基板
JP6384633B2 (ja) コイルアンテナ、給電装置、受電装置およびワイヤレス電力給電システム
KR102074086B1 (ko) 트랜스버스 플럭스 유도 가열장치
US20190139691A1 (en) Inductance adjusting device
US9672974B2 (en) Magnetic component and power transfer device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120629

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120705

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5038079

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250