JP5034805B2 - 表示装置、表示駆動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、発光素子として有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)を用いた表示装置と、その表示駆動方法に関する。
特開2006−65148号公報 特開2005−326830号公報 特開2004−138976号公報
フラットパネルディスプレイは、コンピュータディスプレイ、携帯端末、テレビジョン受像器などの製品で広く普及している。現在、主には液晶ディスプレイパネルが多く採用されているが、依然、視野角の狭さや、応答速度の遅さが指摘され続けている。一方、自発光素子で形成された有機エレクトロルミネッセンス(Electroluminescence:以下、EL)ディスプレイは、前記の視野角や応答性の課題を克服できるのに加え、バックライト不要の薄い形態、高輝度、高コントラストを達成できるため、液晶ディスプレイに代わる次世代表示装置として期待されている。
有機ELディスプレイにおいては、液晶ディスプレイと同様、その駆動方式としてパッシブマトリクス方式とアクティブマトリクス方式とがある。前者は構造が単純であるものの、大型且つ高精細のディスプレイの実現が難しいなどの問題がある為、現在はアクティブマトリクス方式の開発が盛んに行なわれている。このアクティブマトリクス方式は、各画素回路内部の発光素子に流れる電流を、画素回路内部に設けた能動素子(一般には薄膜トランジスタ:TFT)によって制御するものである。
ところで有機ELディスプレイは、現在実用化されているものも存在する中でありながら、消費電力の高さがまだまだ問題視されている。全ての表示装置にとっても共通して言えることでもあるが、消費電力を抑えることや、負荷の急変動の影響を抑制させることは、装置全体の消費電力を低くし、電源システムの規模も削減できる視点から、取組むべき大きな課題として捉えられている。
ところが有機ELディスプレイは自発光ディスプレイであり、画面内の平均表示輝度が高いほど、消費電力を多く必要とする。従って、明るく綺麗な表示を実現する、一般的な高画質化と低消費電力化を両立させることは今まで困難とされてきた。
なお上記各特許文献には、低消費電力化のための各種技術が開示されているが、低消費電力化のために輝度低下など、画質の低下を避け得ないという課題が残されている。
そこで本発明では、画質の低下を引き起こさせずに、消費電力を低減させることができる手法を提案することを目的とする。
本発明の表示装置は、各画素回路において有機エレクトロルミネッセンス素子を発光素子として用い、各画素回路では供給される表示データ信号に基づく輝度の発光動作を行う表示パネル部と、上記表示パネル部に供給する表示データ信号について、1ライン期間毎に、現在の水平ラインから遡った、少なくとも或る水平ラインの画素発光が開始される水平期間において、発光期間となっているラインの総数に相当するライン数以上の、所定ライン数の範囲における最大階調値を検出する最大階調値検出部と、1ライン期間毎に、上記有機エレクトロルミネッセンス素子の発光駆動用の電源電圧値情報を、上記最大階調値検出部で検出された最大階調値が小さいほど小さくなるように生成する電圧制御部と、上記電圧制御部で生成された電源電圧値情報に基づいて、上記表示パネル部の各画素回路に供給する上記有機エレクトロルミネッセンス素子の発光駆動用の電源電圧値を1ライン期間毎に変化させる駆動電圧可変部とを備える。
また上記最大階調値検出部は、上記表示パネル部に供給する表示データ信号について、1水平ライン毎に最大階調値を検出し、検出した最大階調値を、少なくとも上記所定ライン数の範囲に相当する期間、記憶していくとともに、記憶されている上記所定ライン数の範囲での各最大階調値の中での最大階調値を、現在の水平ラインから遡った上記所定ライン数の範囲での最大階調値として検出する。
上記所定ライン数の範囲とは、1フレーム相当のライン数の範囲である。
或いは、上記所定ライン数の範囲とは、或る水平ラインの画素発光が開始される水平期間において、発光期間となっているラインの総数に相当するライン数の範囲である。
また上記電圧制御部は、上記最大階調値検出部から供給される最大階調値に応じた、上記有機エレクトロルミネッセンス素子のアノード−カソード間電圧を算出し、算出したアノード−カソード間電圧に基づいて、上記有機エレクトロルミネッセンス素子の発光駆動用の電源電圧値情報を生成する。
また上記最大階調値検出部は、上記表示パネル部に供給する表示データ信号について、表示色毎に、現在の水平ラインから遡った上記所定ライン数の範囲における最大階調値を検出する。上記電圧制御部は、上記最大階調値検出部から供給される表示色毎の最大階調値のそれぞれに応じた、上記有機エレクトロルミネッセンス素子のアノード−カソード間電圧を算出し、算出した表示色毎のアノード−カソード間電圧のうちの最大のアノード−カソード間電圧に基づいて、上記有機エレクトロルミネッセンス素子の発光駆動用の電源電圧値情報を生成する。
また表示データ信号を、上記最大階調値検出部と、上記電圧制御部と、上記駆動電圧可変部とによる発光駆動用の電源電圧可変動作のための時間分、遅延させて上記表示パネル部に供給する表示データ遅延部を、さらに備える。
本発明の表示駆動方法は、各画素回路において有機エレクトロルミネッセンス素子を発光素子として用い、各画素回路では供給される表示データ信号に基づく輝度の発光動作を行う表示パネル部を備えた表示装置の表示駆動方法であり、上記表示パネル部に供給する表示データ信号について、1ライン期間毎に、現在の水平ラインから遡った、少なくとも或る水平ラインの画素発光が開始される水平期間において、発光期間となっているラインの総数に相当するライン数以上の、所定ライン数の範囲における最大階調値を検出するステップと、1ライン期間毎に、上記有機エレクトロルミネッセンス素子の発光駆動用の電源電圧値情報を、上記最大階調値検出部で検出された最大階調値が小さいほど小さくなるように生成するステップと、生成された上記電源電圧値情報に基づいて、上記表示パネル部の各画素回路に供給する上記有機エレクトロルミネッセンス素子の発光駆動用の電源電圧値を1ライン期間毎に変化させるステップとを備える。
有機EL素子の消費電力は、有機EL素子に流れる電流に、有機EL素子のアノード−カソード間の電圧を乗じたもので算出される。ただ、実際には、表示階調に応じた定電流を流すための手段として、TFTによる駆動トランジスタを用いる駆動トランジスタは、ディスプレイが使用されるあらゆる環境において、定電流駆動を実現させる為、特性に対しマージンを持ったドレイン−ソース間電圧が与えられる構成になっている。したがって、(設計マージンを持った駆動トランジスタのドレイン−ソース間電圧)+(有機EL素子のアノード−カソード間電圧)で決められたある一定値を発光駆動用電源電圧として有機ELパネルに供給させることが一般的である。つまり消費電力は、有機EL素子に流れる電流に、この発光駆動用の電源電圧を乗じたもので表されることになる。
ここで、有機EL素子に流す電流は、発光させたい輝度に対して決まってしまうため、高効率の材料やデバイス構造が開発されない限り低消費電力化は図れないが、発光駆動用電源電圧は駆動トランジスタや有機EL素子の特性に合わせて適宜コントロールすることが可能になる。そこで、有機EL素子のI−V(流れる電流対アノード−カソード間電位差)特性を利用する。
有機EL素子は、発光するためのある電流が流れているときに、有機EL素子の両端(アノード−カソード間)に電位差が発生している。
一般的に電流が小さい(輝度が低い)時は有機EL素子の両端の電位差が小さく、電流が大きく(輝度が高く)なるにつれて電位差も大きくなる特性をもっている。このことは、輝度が低い時は不必要な過電圧がかかっており、不必要な消費電力を発生させていることにもなる。
有機EL素子は、このように電流値に応じて、アノード−カソード間電圧が変動する。
そして、上記のように有機EL素子のアノード−カソード間電圧は、発光駆動用の電源電圧値設定の基準の1つとなっているが、逆に言えば、アノード−カソード間電圧が低下する場合は、その分、電源電圧値を低下させてもよいことになる。
そしてこの場合、電源電圧値の低下量は、表示パネルで発光駆動する各画素回路のうちで最大階調(その時点で最も高輝度の階調)で発光させる画素回路での有機EL素子のアノード−カソード間電圧を基準にして決めればよい。即ち最大階調値で発光される画素回路の有機EL素子のアノード−カソード間電圧が、他の全ての画素回路の有機EL素子のアノード−カソード間電圧よりも大きくなり、最大階調値でのアノード−カソード間電圧を基準にして、印加する電源電圧値を低下させれば、全ての画素回路において輝度低下を引き起こさないような電源電圧低下が実行できるためである。
例えば1フレーム期間における最大階調値を基準にして電源電圧値を決めれば、その1フレームの表示の際には、当該決定した電源電圧を与えればよい。
ところが、このような電源電圧可変制御を適切に行うためには、最大階調値に基づいて可変した或る電源電圧値を与える期間において、上記最大階調値が、確かに発光中の全画素回路に対する階調値の中での最大階調値となっていなければならない。
ここで、マトリクス状に配置された画素回路が線順次駆動方式で発光駆動されることを考慮する。線順次駆動方式は、最上段のラインから最下段に向けて1ラインずつスキャンされて発光が行われる。或るフレームにおいて最終ラインのスキャンが行われた後は、ブランキング期間を経て、次のフレームの最上段のラインからのスキャンが行われる。
各ラインの画素回路の発光期間は、その発光期間長がスキャンパルスのデューティで決められるが、最長で、1フレーム期間程度まで長くすることができる。
すると、ライン毎のスキャンタイミング毎にみた殆どの場合、1画面上の表示画像は、前後の2フレームの表示データによる発光状態が併存していることになる。
つまり、1フレーム単位で最大階調値を検出したとしても、実際にその最大階調値の検出対象とした1フレームの表示データ信号のみによる発光が行われているのは、そのフレームの最終ラインのスキャンが行われた時点のみであり、その直後、最上段ラインから順次、次のフレームの表示データ信号による発光動作が行われ、画面上は前後2つのフレームの表示データ信号による発光動作状態が併存する。
結局、1フレームの表示データ信号の最大階調値を検出し、電源電圧値を可変制御しても、適切に発光駆動用電源電圧を反映することが出来なくなってしまう。
そこで本発明では、最大階調値検出部が、表示パネル部に供給する表示データ信号について、1ライン期間毎に、現在の水平ラインから遡った所定ライン数の範囲における最大階調値を検出するようにする。
そして電圧制御部では、1ライン期間毎に、上記最大階調値検出部で検出された最大階調値を少なくとも用いて上記有機エレクトロルミネッセンス素子の発光駆動用の電源電圧値情報を生成し、駆動電圧可変部は、上記電圧制御部で生成された電源電圧値情報に基づいて、上記表示パネル部の各画素回路に供給する上記有機エレクトロルミネッセンス素子の発光駆動用の電源電圧値を1ライン期間毎に変化させる。
このようにすることで、常に、或る電源電圧値を表示パネル部に与える際には、その電源電圧値の決定の基準となった最大階調値が、実際に発光駆動されている最大階調値とすることができる。
本発明によれば、発光が行われる、現スキャンラインからさかのぼって所定ライン数の範囲(例えば1フレーム相当のライン数の範囲)における最大階調値を検出し、その最大階調値から得られる有機EL素子の両端電圧を使用して、最大限低減させられる最適な電源電圧値を、1水平周期毎に算出し、電源電圧値を可変制御できる。これによって、常に全ての画素での発光輝度を維持でき、画質低下を招くことなく無駄な消費電力の最大限の削減を実現できるという効果がある。
また、有機EL素子のI−V特性は、表示色毎にも多少の違いはあるため、表示色毎に最大階調値を検出し、表示色毎に最も有機EL素子の両端電圧が大きくなるものを選んで、それを基準として電源電圧値を決定することで、より正確な電源可変制御が可能となる。
以下、本発明の表示装置、表示駆動方法の実施の形態を説明する。
図1に実施の形態の表示装置の構成を示す。本例の表示装置は、有機EL素子を発光素子として用いる有機ELディスプレイパネルモジュール1と、表示データ遅延部2と、最大両端電圧算出部3と、駆動電圧決定部4と、駆動電圧可変部5と、ライン内最大階調検出部6と、1V期間内最大階調検出部7を備える。
まず図2、図3、図4を参照して有機ELディスプレイパネルモジュール1について述べる。
図2に有機ELディスプレイパネルモジュール1の構成の一例を示す。この有機ELディスプレイパネルモジュール1は、有機EL素子を発光素子とし、アクティブマトリクス方式で発光駆動を行う画素回路10を含むものである。
図2に示すように、有機ELディスプレイパネルモジュール1は、画素回路10が列方向と行方向にマトリクス状に配列された画素アレイ部20と、データドライバ11と、ゲートドライバ12,13,14を備える。
またデータドライバ11により選択され、供給される表示データ信号に応じた信号値Vsigを画素回路10に対する入力信号として供給する信号線DTL1、DTL2・・・が、画素アレイ部20に対して列方向に配されている。信号線DTL1、DTL2・・・は、画素アレイ部20においてマトリクス配置された画素回路10の列数分だけ配される。
また画素アレイ部20に対して、行方向に走査線WSL1,WSL2・・・、走査線DSL1,DSL2・・・、走査線RSL1,RSL2・・・が配されている。これらの走査線WSL、DSL,RSLは、それぞれ、画素アレイ部20においてマトリクス配置された画素回路10の行数分だけ配される。
走査線WSL(WSL1,WSL2・・・)は、画素回路10への信号値Vsigの書込(ライトスキャン)を行うための走査線であり、ゲートドライバ12により駆動される。ゲートドライバ12は、設定された所定のタイミングで、行状に配設された各走査線WSL1,WSL2・・・に順次、走査パルスWSを供給して、画素回路10を行単位で線順次走査する。
走査線DSL(DSL1,DSL2・・・)はゲートドライバ13により駆動される。ゲートドライバ13は、有機EL素子の発光駆動のための走査パルスDSを、行状に配設された各電源線DSL1,DSL2・・・にそれぞれ所定タイミングで供給する。
走査線RSL(RSL1,RSL2・・・)はゲートドライバ14により駆動される。ゲートドライバ14は、画素回路10のリセット動作のための走査パルスRSを、行状に配設された各走査線RSL1,RSL2・・・にそれぞれ所定タイミングで供給する。
データドライバ11は、ゲートドライバ12による線順次走査に合わせて、列方向に配された信号線DTL1、DTL2・・・に対して、画素回路10に対する入力信号としての信号値(Vsig)を供給する。
図3に画素回路10の構成を示している。この画素回路10が、図2の構成における画素回路10のようにマトリクス配置される。なお、図3では簡略化のため、信号線DTLと走査線WSL、DSL、RSLが交差する部分に配される1つの画素回路10のみを示している。
実施の形態として採用できる画素回路10の構成は多様に考えられるが、この例では、画素回路10は、発光素子である有機EL素子30と、1個の保持容量Csと、サンプリングトランジスタTr1、駆動トランジスタTr2、スイッチングトランジスタTr3、リセット用トランジスタTr4としての4個の薄膜トランジスタ(TFT)とで構成されている。各トランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4はnチャネルTFTとされている。
保持容量Csは、一方の端子が駆動トランジスタTr2のソースに接続され、他方の端子が同じく駆動トランジスタTr2のゲートに接続されている。
画素回路10の発光素子は例えばダイオード構造の有機EL素子30とされ、アノードとカソードを備えている。有機EL素子1のアノードは駆動トランジスタTr2のソースに接続され、カソードは所定の接地配線(カソード電位Vcath)に接続されている。
サンプリングトランジスタTr1は、そのドレインとソースの一端が信号線DTLに接続され、他端が駆動トランジスタTr2のゲートに接続される。またサンプリングトランジスタのゲートは走査線WSLに接続されている。
スイッチングトランジスタTr3は、そのドレインとソースの一端が電源電圧Vccに接続され、他端が駆動トランジスタTr2のドレインに接続される。またスイッチングトランジスタTr3のゲートは走査線DSLに接続されている。
リセット用トランジスタTr4は、そのドレインとソースの一端が駆動トランジスタTr2のソースに接続され、他端が所定のリセット電位Vrsに接続される。またリセット用トランジスタTr4のゲートは走査線RSLに接続されている。
このような画素回路10の動作を図4を参照して簡単に説明する。図4(a)は信号線DTLに与えられる信号値Vsig、図4(b)は水平同期信号HS、図4(c)は走査線WSLからサンプリングトランジスタTr1のゲートに与えられる走査パルスWS、図4(d)は走査線RSLからリセット用トランジスタTr4のゲートに与えられる走査パルスRS、図4(e)は駆動トランジスタTr2のゲート電圧Vg、図4(f)は駆動トランジスタTr2のソース電圧Vs、図4(g)は走査線DSLからスイッチングトランジスタTr3のゲートに与えられる走査パルスDSを、それぞれ示している。
水平同期信号HSによって水平走査の開始時点が決められる。そして図における書込期間として、信号線DTLに信号値Vsigが印加される。この書込期間には、走査パルスWSによってサンプリングトランジスタTr1が導通されることで、信号線DTLからの信号値Vsigが保持容量Csに書き込まれる。
また、この書込期間には、走査パルスRSによりリセット用トランジスタTr4が導通され、保持容量Csの他端側がリセット電位Vrsとされる。これは保持容量Csの他端側の電位が不定であると、保持容量Csに書き込まれる電圧が、信号値Vsigと同じにならないためである。
結果として、この書込期間では、駆動トランジスタTr2のゲート電圧は、保持容量Csへの信号値Vsigの書込に応じて上昇する。一方、駆動トランジスタTr2のソース電圧Vsは、リセット電位Vrsに維持される。
書込期間に続いて発光期間としての動作が行われる。発光期間では、走査パルスWS、RSがLレベルとされてサンプリングトランジスタTr1、リセット用トランジスタTr4がオフとされ、一方、走査パルスDSによってスイッチングトランジスタTr3が導通される。これによって駆動電源電圧Vccからの電流供給により、駆動トランジスタTr2が保持容量Csに保持された信号電位(即ち駆動トランジスタTr2のゲート・ソース間電圧)に応じた電流を有機EL素子30に流し、有機EL素子30を発光させる。駆動トランジスタTr2は飽和領域で動作し、有機EL素子30に対して、信号値Vsigに応じた駆動電流を与える定電流源として機能する。
以上のような動作により画素回路10の発光駆動が行われる。
なお、有機EL素子30に電流が流れることで有機EL素子30の両端電圧が上昇するため、発光期間当初は、これに伴って駆動トランジスタTr2のゲート電圧Vgとソース電圧Vsが上昇する。
有機ELディスプレイパネルモジュール1では、このような発光動作が、線順次駆動方式で実行される。
即ち1フレームの画像表示に関しては、図2のようにマトリクス状に配置された画素回路10について、最上段のラインの画素回路10から、1水平期間毎に順次各ラインのスキャンが行われて、順次各ラインの発光動作が行われる。
なお、1つの画素の発光期間は、図4からわかるように走査パルスDSのデューティによって決められる。各画素回路では、1フレーム期間中に書込期間と発光期間が確保されればよいため、発光期間は、書込期間を考慮した上で、1フレームに近い期間まで長くすることも可能である。
図1に戻って、本例の構成を説明する。
表示データ信号は、表示データ遅延部2及びライン内最大階調検出部6に供給される。
表示データ遅延部2は、表示データ信号に対して所定時間の遅延を与えて有機ELディスプレイパネルモジュール1に供給する。この表示データ遅延部2による遅延は、ライン内最大階調検出部6から駆動電圧可変部5までの動作による電源電圧制御を、適切に表示内容に合わせて反映させるためであり、ライン内最大階調検出部6から駆動電圧可変部5までの処理遅延を考慮した時間を遅延させるものである。遅延時間については後述する。
有機ELディスプレイパネルモジュール1では、上記構成により、供給された表示データ信号に基づいて各画素の発光駆動が行われる。
ライン内最大階調検出部6は、表示データ信号の1ラインごとの最大階調値を1画素の構成色ごとに検出する。
ここで検出する最大階調値とは、或る1ラインの各画素に与える輝度値のうちで、最も高輝度となる値のことであり、つまり1ライン内での、最も高輝度で発光させる画素に対する表示データ信号値のことである。
このような最大階調値を、R(赤)、G(緑)、B(青)の各表示色毎に検出する。
つまり1ラインにおける各R画素回路に対する表示データ信号について順次比較処理を行っていくことで、最も高輝度の値を、R最大階調値Smax_hrとして検出する。同様にして、1ラインにおける各G画素回路に対する表示データ信号のうちで、最も高輝度の値を、G最大階調値Smax_hgとして検出し、また1ラインにおける各B画素回路に対する表示データ信号のうちで、最も高輝度の値を、B最大階調値Smax_hbとして検出する。
そして、この1ラインにおける色毎の最大階調値Smax_hr、Smax_hg、Smax_hbを1V期間内最大階調検出部7に出力する。
なお、ライン内最大階調検出部6に1ライン分のメモリを用意し、1ライン期間の表示データ信号値を一時的に記憶して、その中からR、G、B各色毎の最大階調値を検出するようにしてもよい。
1V期間内最大階調検出部7では、水平期間毎に入力される各色毎の最大階調値Smax_hr、Smax_hg、Smax_hbについて、それぞれ現在入力された最大階調値のラインから遡って1垂直期間(1フレーム期間)において、最大となる最大階調値を検出する。
例えば1V期間内最大階調検出部7は図5のように、比較演算部71とFIFO(First in First out)メモリ72R、72G、72Bにより構成できる。入力される各色毎の最大階調値Smax_hr、Smax_hg、Smax_hbは、それぞれFIFOメモリ72R、72G、72Bに取り込まれる。
各FIFOメモリ72R、72G、72Bは、それぞれ例えば1フレーム期間に相当するライン数分だけの記憶領域が用意され、最新の入力データ(最大階調値)を記憶すると共に、最も古いデータ(最大階調値)を出力(この場合、破棄)するメモリとされる。
従って、FIFOメモリ72Rには、常に、現在のラインから遡って1フレーム相当のライン数における最大階調値Smax_hrが記憶されているものとなる。同様に、FIFOメモリ72Gには、常に、現在のラインから遡って1フレーム相当のライン数における最大階調値Smax_hgが記憶されており、FIFOメモリ72Bには、常に、現在のラインから遡って1フレーム相当のライン数における最大階調値Smax_hbが記憶されている。
比較演算部71は、FIFOメモリ72Rに記憶された各ラインの最大階調値Smax_hrの中から、最も大きい階調値を抽出し、それを最大階調値Smax_vrとして出力する。また比較演算部71は、FIFOメモリ72Gに記憶された各ラインの最大階調値Smax_hgの中から、最も大きい階調値を抽出し、それを最大階調値Smax_vgとして出力する。さらに比較演算部71はFIFOメモリ72Bに記憶された各ラインの最大階調値Smax_hbの中から、最も大きい階調値を抽出し、それを最大階調値Smax_vbとして出力する。
1V期間内最大階調検出部7は、このような動作を、1ライン期間毎、つまりライン内最大階調検出部6から最大階調値Smax_hr、Smax_hg、Smax_hbが入力される毎に実行する。
従って、1V期間内最大階調検出部7から出力される最大階調値Smax_vr、Smax_vg、Smax_vbは、現在のラインから遡って1フレーム相当のライン数までの期間での、各色毎の最大階調値となる。
1V期間内最大階調検出部7は最大階調値Smax_vr、Smax_vg、Smax_vbは最大両端電圧算出部3に出力する。
最大両端電圧算出部3は、各色ごとに存在するI−V特性を使用して作成された表示データ−EL両端電圧変換テーブルを備え、この変換テーブルを用いて、水平期間毎に入力されてくる各色の最大階調値Smax_vr、Smax_vg、Smax_vbから有機EL素子30の両端電圧(アノード−カソード間電圧)を求める。
そして求めた各色についての両端電圧のうちでの最大値を、最大両端電圧VEL(SMAX)として駆動電圧決定部4に出力する。この最大両端電圧VEL(SMAX)は、現在のラインから1フレーム期間相当遡ったライン数の期間において、最大となるアノード−カソード間電圧であり、つまり有機ELディスプレイパネルモジュール1での現在のラインのスキャンタイミングとしての1水平期間において、発光表示を行っている全ての画素回路の有機EL素子30の中で最も両端電圧が高くなっている有機EL素子30の両端電圧値である。
駆動電圧決定部4は、水平期間毎に、入力されてくる最大両端電圧VEL(SMAX)から、最適Vcc値を算出し、その情報を駆動電圧可変部5に出力する。
最適Vcc値の算出手法は例えば次のようにする。まず仕様上の最大輝度条件における有機EL素子30の両端電圧VEL(MAX)と、入力された現表示内容における最大両端電圧VEL(SMAX)との電圧差ΔVELを算出する。そして、後述する初期電源電圧値(Vcc_default)から電圧差ΔVELを減算することで最適Vcc値を算出する。
駆動電圧可変部5は、所定の初期電圧値として設定されている駆動電源電圧(Vcc)について、電圧値を変換して有機ELディスプレイパネルモジュール1に供給する。この駆動電圧可変部5から出力される駆動電源電圧Vccは、有機ELディスプレイパネルモジュール1の全ての画素回路10に共通に供給される。
この駆動電圧可変部5は、入力されるEL駆動電源電圧(初期電圧値)を、駆動電圧決定部4で決定される最適Vcc値に変換し(最適EL駆動電源電圧)、有機ELディスプレイパネルモジュール1に供給する。電圧変換手法の例については後述する。
このような本例の表示装置についての動作を説明していく。
まず、図6により、一般的な発光駆動用電源電圧Vccの決定手法について述べる。ここで決定される一般的な電源電圧Vccとは、本例では図1の駆動電圧可変部5に入力される段階(電圧値変換前)の初期電源電圧値となる。
図6では上述した画素回路10を示しているが、駆動トランジスタTr2が、そのゲート・ソース間電圧Vgsに対応した一定電流を流し続ける(飽和領域動作を保証する)ためには、ドレイン・ソース間電圧Vds間がある電位以上に保たれなくてはならない。その為の電位を図示するVds(sat)とすると、電源電圧Vcc−カソード電位Vcath間の電圧は、いかなる駆動環境/条件であろうとも、このドレイン・ソース間電圧Vds(sat)を割り込まないように決められることが一般的である。
電源電圧Vcc−カソード電位Vcath間には、画素回路の構成上、最低使用環境温度/仕様最高輝度(仕様最大電流)における有機EL素子30の最大両端(アノード−カソード間)電圧:VEL(MAX)と、上記のドレイン・ソース間電圧Vds(sat)、さらにスイッチングトランジスタTr3のオン時に発生するワースト最大電圧:VDS(on)の3つに、設計マージン分:Vmarginを加えた要素が存在する。このため、これらの加算で電源電圧Vccが決定される。
決定される電源電圧Vcc値を初期電源電圧Vcc_defaultとすると、
Vcc_default=Vcath+VEL(MAX)+Vds(sat)+VDS(on)+Vmargin
として算出される。
仕様から決まる輝度、即ち電流値Idsは、有機ELデバイスによって決まってしまい、駆動電圧に左右されないため、Vcc_default×Idsで算出される消費電力の低減化は、Vcc_defaultを如何に下げられるかにかかっている。
従来は、このようにマージンを持った最大の定電圧(Vcc_default)を、発光駆動電源電圧Vccとして与え続けており、通常平均的に使用される階調を考えても無駄に電力を消費している状態が意外に多い。
本例では、有機EL素子30の両端電圧VEL(アノード−カソード間電圧)が電流値Ids、つまり発光輝度の階調によって変化することに注目し、発光動作している各画素回路の中で最大の両端電圧VELに応じて電源電圧Vccを可変することで、無駄な電力消費分を削減する。
特に言えば、上記の有機EL素子30の最大両端電圧VEL(MAX)は、あくまでも最低使用環境温度/仕様最高輝度(仕様最大電流)を想定しているものであるが、常に最大の輝度の発光状態であるものではないにもかかわらず、このような最大両端電圧VEL(MAX)を考慮して電源電圧Vccを決めなければならないため、無駄な電力消費が生じていた。
そこで本例では、階調に応じて変動する有機EL素子30の両端電圧VELの変動に応じて、電源電圧Vccを可変する。つまりは、上記のVcc_default算出式におけるVEL(MAX)が低下する分だけ、電源電圧Vccを低下させるという考え方で、無駄な電力消費分を削減することを基本とする。
図7は有機EL素子30のI−V特性を示している。有機EL素子に流れる電流Idsと有機EL素子30の両端電圧VELの特性である。
図からわかるように有機EL素子30のI−V特性は、流れる電流値に応じて、両端電圧が大きく変動する。例えば有機EL素子30に流れる電流Idsの値が「a」であるときは両端電圧VEL=VEL(a)となり、有機EL素子30に流れる電流Idsの値が「b」であるときは両端電圧VEL=VEL(b)となる。
また、このような両端電圧VELの変動比率は、R、G、Bの各色毎でも異なる。
上記のようにVcc_default算出式におけるVEL(MAX)は、最大階調での仕様上の最大電流における両端電圧であるが、この図7の特性から、最大階調の電流量とはならない限り、上記式でVEL(MAX)を用いて算出した初期電源電圧値Vcc_defaultを与えなくてもよいことがわかる。仮に、電流Idsの値が「a」であって両端電圧VEL=VEL(a)である時点では、上記式を「Vcath+VEL(a)+Vds(sat)+VDS(on)+Vmargin」と変形して算出される電源電圧値以上となるようにすれば問題ない。
従って、1画面上で表示されている画像内容において、最大階調となっている画素回路10における有機EL素子30の両端電圧VELを判別することで、初期電源電圧Vcc_defaultからの低減可能量(低下させても画質劣化を引き起こさない電圧値低下量)を求めることができる。
このような処理を、上記最大両端電圧算出部3と駆動電圧決定部4で行うものである。即ち上述した、最大両端電圧算出部3は、画面上での最大両端電圧VEL(SMAX)を求め、駆動電圧決定部4は、仕様上の最大輝度条件における有機EL素子30の両端電圧VEL(MAX)と、入力された現表示内容における最大両端電圧VEL(SMAX)との電圧差ΔVELを算出する。この電圧差ΔVELが、電源電圧の低減可能量となる。従って、初期電源電圧値Vcc_defaultから電圧差ΔVELを減算することで最適Vcc値が算出できる。
最大両端電圧算出部3は、画面上での最大両端電圧VEL(SMAX)を求めるものとなるが、このためには、図7のようなI−V特性に基づいて電流値に応じた両端電圧VELの値を予め測定して生成した変換テーブルを備えているようにすればよい。I−V特性は色毎によっても異なるため、この変換テーブルを色毎に備えることで、上述のとおり、入力されてくる各色の最大階調値Smax_vr、Smax_vg、Smax_vbについて、それぞれ有機EL素子30の両端電圧VELを求めることができる。そして、その各色についての両端電圧のうちでの最大値を、最大両端電圧VEL(SMAX)とすればよい。
基本的には、このように画面内での最大両端電圧VEL(SMAX)に基づいて最適な電源電圧値を求めればよいわけであるが、ここで線順次スキャン方式による事情を考慮しなければならない。
図8は、線順次スキャン方式における、1フレームデータの発光期間一例について説明したものである。
1フレームの表示データは、ブランキング期間を挟んで、フレーム#m→フレーム#m+1のように入力され、発光表示されていく。線順次駆動においては、最上段のラインから、1H(1水平期間)ずつ発光表示が開始(スキャン)されていき、ブランキング期間を除いた約1V期間(1垂直期間)をかけて、表示データを更新表示が行われるが、各ラインは、発光が開始されてから最大で約1V期間発光が継続する。(ラインごとの発光期間は1フレーム内の表示データ発光において同一になる。)
例えば図8では、最上段ラインL1〜最下段ラインLnについての発光期間の例を示している。例えば発光期間が1V期間に近い程度まで長く設定されるとする。
フレーム#mのラインL1から、ラインL2,L3・・・と順にスキャンされていくが、各ラインの画素回路では、矢印で示す期間、発光動作を行う。そしてフレーム#mの最下段ラインLnがスキャンされた後は、ブランキング期間を経て、フレーム#m+1のラインL1から順にスキャンされていく。
フレーム#m+1のラインL1から順にスキャンが開始された後も、前のフレーム#mにおける下段側のラインは、まだ発光動作が継続されている。
ここで、例えばフレーム#m+1におけるラインLxのスキャンタイミングに注目してみると、このラインLxの発光が開始される1H期間としての瞬間では、フレーム#m+1におけるラインL1〜Lxまでの画像と、前のフレーム#mのラインLx+1〜Lnまでの発光が行われていることになり、図中右側に示すような画像内容となっている。
つまり、ある瞬間での発光内容を切出してみると、現在スキャンが行われているフレームと、表示が更新される前の前フレームの内容の表示が混在しているケースがほとんどであり、その時に発光している前フレームの内容は、丁度1V前に発光されたものを最古に存在している。
従って、仮にフレーム#m+1のスキャンが開始される時点で、フレーム#m+1における全画素内での最大階調値(最大両端電圧)に基づいて決定された電源電圧値を与えたとしても、実際にはまだフレーム#mの表示が残されているため、電源電圧値が適切に表示内容に合わせて制御されているものとはならない。
つまり、可変制御する電源電圧値を的確に表示内容に応じて制御するには、各ラインのスキャンタイミングにおいて、表示されている画像内容を考慮する必要がある。
そして、ある瞬間瞬間の発光内容における画素状態を適切に把握するためには、現スキャンラインから1V前までの情報があれば良いということになる。この期間において、最大階調値が構成色ごとに抽出できれば良い。
そのため、本例ではライン内最大階調検出部6、1V期間内最大階調検出部7において、表示データ信号について、1ライン期間毎に、現在の水平ラインから遡った所定ライン数の範囲(1フレーム相当のライン数の範囲)における最大階調値を検出するようにしている。
このような線順次スキャンを考慮した本例の低消費電力化のための処理手順を図9で説明する。
上述のように発光駆動用の電源電圧Vccは、図1に示した駆動電圧可変部5で可変して有機ELディスプレイパネルモジュール1に供給するが、図9は、この電源電圧可変のための動作であり、以下の<S1>〜<S5>としての各処理が行われ、駆動電圧可変部5に最適Vcc値の情報が供給される。
まず処理<S1>として、ライン内最大階調検出部6は表示データ信号から、1ラインにおける色毎の最大階調値Smax_hr、Smax_hg、Smax_hbを検出する。この最大階調値Smax_hr、Smax_hg、Smax_hbは1V期間内最大階調検出部7に送られる。
次に処理<S2>として、1V期間内最大階調検出部7が、現在のラインから遡って1V期間(例えば1フレーム相当のライン数の期間)での色毎の最大階調値Smax_vr、Smax_vg、Smax_vbを検出し、これらを最大両端電圧算出部3に出力する。
次に処理<S3>として、最大両端電圧算出部3は、各色ごとに存在するI−V特性を使用して作成された表示データ−EL両端電圧変換テーブルを用いて、入力された各色の最大階調値Smax_vr、Smax_vg、Smax_vbのそれぞれについての有機EL素子30の両端電圧VELを求める。そして求めた各色についての両端電圧のうちでの最大値を、最大両端電圧VEL(SMAX)として駆動電圧決定部4に出力する。
処理<S4>では、駆動電圧決定部4が、最大輝度条件における有機EL素子30の両端電圧VEL(MAX)と、入力された現表示内容における最大両端電圧VEL(SMAX)との電圧差ΔVELを算出する。
そして処理<S5>として、駆動電圧決定部4は最適Vcc値を次のように算出する。
最適Vcc値=(初期電源電圧値Vcc_default)−(電圧差ΔVEL)
この最適Vcc値は、スキャンタイミングとなったラインから1V期間分遡った画像内容に合わせた最適Vcc値である。
この最適Vcc値の情報は、駆動電圧可変部5に送られ、発光駆動用電源電圧Vccの低減変換が行われる。
図10は、駆動電圧可変部5の構成の一例を示している。例えば図のように電源可変コントロール部51,デジタルポテンショメータ52、抵抗R1を備えた構成とされる。
電源可変コントロール部51は、入力電圧Vinについて電圧可変した出力電圧Voutを得る。
一般的な、電源可変コントロール回路は、スイッチングレギュレータとシリーズレギュレータに大別されるが、出力電圧Voutを可変コントロールする手法は基本的に同一である。電圧可変量を比較的多く取りたい場合は、効率の関係上スイッチングレギュレータが選択されることがほとんどである。
電源可変コントロール部51には、出力電圧をある電位でフィードバックさせるためのFB端子が設けられており、この電位をある一定値に保とうとする動作で出力電圧を安定化させる。FB電位は一般的に1〜3V程度であるため、出力電圧を抵抗分圧し、FB端子に接続する構成により、電圧可変制御が可能となる。
即ちFB電位はある値(例えば2V)で決められているため、出力電圧を可変させるためには抵抗分圧の比を変えてやれば良い。
このために一方を固定抵抗R1、もう一方を抵抗値可変のディジタル制御が可能なディジタルポテンショメータ52を使用する。駆動電圧決定部4が、最適Vcc値を得るためのデジタル値をデジタルポテンショメータ52に供給し、抵抗値を可変制御することで、出力電圧Vout、即ち発光駆動用電源電圧Vccをコントロールできる。
上記図9の処理<S1>〜<S5>の処理が1H期間毎に行われ、これによって駆動電圧可変部5で、1H期間毎に電源電圧Vccが可変制御される。
このようにして電源電圧Vccが可変制御されることで、有機EL素子30のI−V特性を利用し、存在する全画素の発光状態から最大で発光しているものに合わせ、確実に電源電圧Vcc値の下げすぎを防止ししながら、最大限Vcc値を低減コントロールすることが出来る。
なお、可変制御された電源電圧Vccの供給と、可変制御にための基準となった現在のラインのスキャンタイミングは、適切に合致されなければならない。従って、ライン内最大階調検出部6での処理から駆動電圧可変部5での電源電圧Vccの可変制御までの処理時間によって発生する応答遅れを補正するために、表示データ遅延部2が設けられている。
表示データ遅延部2において、表示データの入力から、最適Vcc値の算出までの遅延と、電源電圧Vcc値の変換にかかる応答遅れを補正し、最適Vcc値を適切に発光状態に反映させるのに必要なラインメモリ量の算出例は次のようになる。
遅延を発生させる要因は、「(1)1Hの最大階調値の算出〜最適Vcc値を算出するまでの遅延」と「(2)駆動電源可変部5が最適Vcc値の情報を受け取ってから、その電圧値になるまでの遅延」に分けられる。
上記(1)については、1Hの最大階調値を算出するため、最低でも“1H”の遅延が発生する。上記(2)については、電源変換回路の性能にもよるが、この応答遅れを“αH”と仮定する。(一般的に数H程度が可能であると考えられる。)
したがって、表示データ遅延部2では、(1+α)×H分のラインメモリを用意し、データ遅延を行うだけで、最適Vcc値を確実に反映させることが可能になる。このため表示データ遅延部2としては、フレームメモリなどの大容量のものは必要とせず、わずかな遅延分を補正させるのみのライン単位のメモリ量(データ遅延)で十分である。
以上のように本実施の形態では、有機EL素子30のI−V特性による両端電圧VELの変動に応じて電源電圧Vccを低減させることで低消費電力を実現し、さらに、この動作を線順次スキャン方式での発光動作に適切に対応させることで、輝度低下による画質低下を招かない状態で、省電効果を得ることができる。
そして、自発光型フラットパネルディスプレイの画質低下を視認させないように低消費電力化を図ることが実現できるため、表示装置をバッテリ動作機器とすれば、動作時間を長時間化することに貢献し、またACコンセントから電源を得る機器であれば節電や電気代の節約に貢献できることになる。
発光輝度に影響を与えない範囲で電源電圧Vccを可変できるのは、映像信号(表示データ信号)から、現在のラインから遡って例えば1フレーム相当期間での最大階調値を検出していることによる。つまり、或るラインのスキャンタイミングで表示されている表示内容での最大階調値の画素の両端電圧VELを基準にして電源電圧Vccを決めているためである。
なお、画素回路10の発光期間は、最大でも1フレームに近い期間であるが、例えば図4で示した走査パルスDSのデューティ設定によっては、短くされる場合もある。
本例では、或るラインのスキャンタイミングで表示されている内容において最大階調値を検出すればよいことから、最大階調値は、現在のラインから遡った1フレーム相当のライン数とする他、或る水平ラインの画素発光が開始される水平期間において、発光期間となっているラインの総数に相当するライン数の範囲での最大階調値としてもよい。即ちあくまでも、或るラインスキャンのタイミングで、発光期間の動作が行われている全ての画素としてのライン数の範囲で、最大階調値を検出すれば、画面内容としての最大階調値が適切に反映されるためである。
また発光駆動用電源電圧Vccは、駆動電圧可変部5で得られるが、この駆動電圧可変部5をシリーズレギュレータや降圧型スイッチングレギュレータによって構成すれば、電源電圧値を下げた場合に、有機ELディスプレイパネルモジュール1で消費している電力をレギュレータ側に移すことで、有機ELディスプレイパネルモジュール1自体で消費している電力を下げ、有機ELデバイスの温度を低く抑えることとなる。
または、駆動電圧可変部5を、ある出力電圧範囲の間において、変換効率の変化しない/変化が少ない昇圧型スイッチングレギュレータによって構成すれば、電源電圧値を下げた場合に、有機ELディスプレイパネルモジュール1自体で消費している電力を下げ、有機ELデバイスの温度を低く抑えるようにすることに加え、機器全体の消費電力をも下げられるようになる。
実施の形態としては、多様な変形例が考えられる。
例えば上記例では、全ての画素回路に共通の電源電圧Vccを与える構成を示したが、画素回路10としては、R(赤)用画素回路、G(緑)用画素回路、B(青)用画素回路が配列されている。これら色毎の画素回路に対してそれぞれ電源電圧Vccラインを独立して設け、上記電源電圧Vccの可変処理を色毎に行うようにしてもよい。
その場合、各色についての最大階調値から求められる有機EL素子30の両端電圧に基づいて、その色の電源電圧の可変制御を行うようにすればよい。
また、上記例では、表示信号検出部3では色別の最大階調値を検出したが、色を区別しないで最大階調値を検出し、その最大階調値から各色のI−V特性から求めた平均的なI−V特性により有機EL素子30の両端電圧を求め、それに基づいて最適Vcc値を求めるという手法も考えられる。
また上記例では、有機EL素子30の両端電圧VELを、階調に応じて求めるようにしているが、両端電圧VELは、環境温度による変動もある。
このため、例えば温度検出部を設けて温度情報を最大両端電圧算出部3に与えるようにし、最大両端電圧算出部3は、最大階調値と温度情報を用いて、最大両端電圧を算出するようにすることも考えられる。
また有機ELディスプレイパネルモジュール1における画素回路構成を図3に示したが、本発明は、図3以外の画素回路構成を採用する場合も適用できる。特にアクティブマトリクス方式で画素駆動を行う表示装置に好適である。
本発明の実施の形態の表示装置の構成のブロック図である。 実施の形態の有機ELディスプレイパネルモジュールの説明図である。 実施の形態に画素回路の説明図である。 実施の形態の画素回路の動作の説明図である。 実施の形態の1V期間内最大階調検出部の構成例の説明図である。 実施の形態で採用する画素回路における一般的な電源電圧決定の説明図である。 有機EL素子のI−V特性の説明図である。 線順次スキャンによる表示状態の説明図である。 実施の形態の最適Vcc値算出処理の説明図である。 実施の形態の駆動電圧可変部の説明図である。
符号の説明
1 有機ELディスプレイパネルモジュール、2 表示データ遅延部、3 最大両端電圧算出部、4 駆動電圧決定部、5 駆動電圧可変部、6 ライン内最大階調検出部、7 1V期間内最大階調検出部、10 画素回路、11 データドライバ、12,13,14 ゲートドライバ、20 画素アレイ部、30 有機EL素子、Cs 保持容量、Tr1 サンプリングトランジスタ、Tr2 駆動トランジスタ、Tr3 スイッチングトランジスタ

Claims (8)

  1. 各画素回路において有機エレクトロルミネッセンス素子を発光素子として用い、各画素回路では供給される表示データ信号に基づく輝度の発光動作を行う表示パネル部と、
    上記表示パネル部に供給する表示データ信号について、1ライン期間毎に、現在の水平ラインから遡った、少なくとも或る水平ラインの画素発光が開始される水平期間において、発光期間となっているラインの総数に相当するライン数以上の、所定ライン数の範囲における最大階調値を検出する最大階調値検出部と、
    1ライン期間毎に、上記有機エレクトロルミネッセンス素子の発光駆動用の電源電圧値情報を、上記最大階調値検出部で検出された最大階調値が小さいほど小さくなるように生成する電圧制御部と、
    上記電圧制御部で生成された電源電圧値情報に基づいて、上記表示パネル部の各画素回路に供給する上記有機エレクトロルミネッセンス素子の発光駆動用の電源電圧値を1ライン期間毎に変化させる駆動電圧可変部と、
    を備えた表示装置。
  2. 上記最大階調値検出部は、上記表示パネル部に供給する表示データ信号について、1水平ライン毎に最大階調値を検出し、検出した最大階調値を、少なくとも上記所定ライン数の範囲に相当する期間、記憶していくとともに、記憶されている上記所定ライン数の範囲での各最大階調値の中での最大階調値を、現在の水平ラインから遡った上記所定ライン数の範囲での最大階調値として検出する請求項1に記載の表示装置。
  3. 上記所定ライン数の範囲とは、1フレーム相当のライン数の範囲である請求項1に記載の表示装置。
  4. 上記所定ライン数の範囲とは、或る水平ラインの画素発光が開始される水平期間において、発光期間となっているラインの総数に相当するライン数の範囲である請求項1に記載の表示装置。
  5. 上記電圧制御部は、
    上記最大階調値検出部から供給される最大階調値に応じた、上記有機エレクトロルミネッセンス素子のアノード−カソード間電圧を算出し、算出したアノード−カソード間電圧に基づいて、上記有機エレクトロルミネッセンス素子の発光駆動用の電源電圧値情報を生成する請求項1に記載の表示装置。
  6. 上記最大階調値検出部は、上記表示パネル部に供給する表示データ信号について、表示色毎に、現在の水平ラインから遡った上記所定ライン数の範囲における最大階調値を検出し、
    上記電圧制御部は、上記最大階調値検出部から供給される表示色毎の最大階調値のそれぞれに応じた、上記有機エレクトロルミネッセンス素子のアノード−カソード間電圧を算出し、算出した表示色毎のアノード−カソード間電圧のうちの最大のアノード−カソード間電圧に基づいて、上記有機エレクトロルミネッセンス素子の発光駆動用の電源電圧値情報を生成する請求項1に記載の表示装置。
  7. 表示データ信号を、上記最大階調値検出部と、上記電圧制御部と、上記駆動電圧可変部とによる発光駆動用の電源電圧可変動作のための時間分、遅延させて上記表示パネル部に供給する表示データ遅延部を、さらに備えた請求項1に記載の表示装置。
  8. 各画素回路において有機エレクトロルミネッセンス素子を発光素子として用い、各画素回路では供給される表示データ信号に基づく輝度の発光動作を行う表示パネル部を備えた表示装置の表示駆動方法として、
    上記表示パネル部に供給する表示データ信号について、1ライン期間毎に、現在の水平ラインから遡った、少なくとも或る水平ラインの画素発光が開始される水平期間において、発光期間となっているラインの総数に相当するライン数以上の、所定ライン数の範囲における最大階調値を検出するステップと、
    1ライン期間毎に、上記有機エレクトロルミネッセンス素子の発光駆動用の電源電圧値情報を、上記最大階調値検出部で検出された最大階調値が小さいほど小さくなるように生成するステップと、
    生成された上記電源電圧値情報に基づいて、上記表示パネル部の各画素回路に供給する上記有機エレクトロルミネッセンス素子の発光駆動用の電源電圧値を1ライン期間毎に変化させるステップと、
    を備えた表示駆動方法。
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