JP5034341B2 - モータの着磁方法 - Google Patents

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Description

この発明は、モータの着磁方法に関し、詳しくはアウターロータやアキシャル対向ロータを備えたモータの着磁方法に関する。
モータに用いられるアウターロータやアキシャル対向ロータの着磁は、ロータに永久磁石を組み込んだ状態で、着磁器またはステータに通電することによって行う。
このようなモータでは、通常、ロータのバックヨーク幅は、通常の運転に十分な幅で設計されている。すなわち、通常の運転条件において、ロータのバックヨーク幅は、飽和しない程度で、できるだけ小さくすることで、小型化やコスト削減を行っている。このため、着磁において、着磁器またはステータに流される大電流により発生する磁束によって、バックヨークが容易に飽和してしまう。
アウターロータやアキシャル対向ロータの場合は、バックヨークは概ね磁気的な要求から決まるので、着磁時にロータのバックヨークは容易に磁気飽和し、必要な磁化を得るためには、極めて大きい電流が必要となるという問題がある。インナーロータは、通常ロータ内径がシャフトと勘合するため、十分なバックヨークがある。
一方、磁石単体で着磁する場合において、円柱形状の着磁ヨークに所定の空隙を設けて永久磁石を配置し、その永久磁石を介して着磁ヨークの反対側に永久磁石と一定の空隙を隔てて補助ヨークを配置し、着磁ヨークに巻回された着磁コイルに電流を流して、永久磁石を着磁するものがある(例えば、特開平11−288813号公報(特許文献1)参照)。しかしながら、このような単体で着磁した永久磁石を後にロータコアと勘合する場合、永久磁石がロータコアに吸引されるため、扱いが極めて煩雑になる。
特開平11−288813号公報
そこで、この発明の課題は、永久磁石とバックヨークを組み合わせた状態でロータを着磁しても、少ない着磁電流で大きな着磁効果が得られるモータの着磁方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のモータの着磁方法は、
永久磁石とバックヨークとを有するロータを備え、着磁時に少なくとも上記バックヨークに対して上記永久磁石の反対側に空間があって、かつ、上記ロータは略円筒形状をしており、上記ロータの内側にステータが配置され、上記ステータの外周面と上記ロータの内周面がエアギャップを隔てて対向するモータの着磁方法であって、
上記ロータの上記永久磁石側に、上記ロータとの間に隙間をあけて、または密着させて着磁器の着磁ヨーク部を配置し、
上記バックヨークに対して上記永久磁石の反対側の上記空間に、磁性体からなる補助ヨークを配置して、
上記着磁器により上記ロータの着磁を行うと共に、
上記ロータの上記バックヨークと上記補助ヨークとの間の空隙長が、上記着磁器の着磁ヨーク部と上記ロータとの間の空隙長よりも小であることにより、上記補助ヨークの内側に上記ロータを位置決めすることを特徴とする。
上記モータの着磁方法によれば、永久磁石とバックヨークとを有するアウターロータやアキシャル対向ロータ等を備えたモータは、着磁時に少なくとも上記バックヨークに対して上記永久磁石の反対側に磁性体からなる補助ヨークを配置可能な空間がある。このようなモータのロータの永久磁石側に、ロータとの間に隙間をあけて、または密着させて着磁器を配置すると共に、バックヨークに対して永久磁石の反対側の上記空間に、磁性体からなる補助ヨークを配置して、着磁器によりロータの着磁を行う。このとき、着磁時の高い磁束密度を補助ヨークにより分散させて磁気抵抗を下げることができ、着磁器の着磁コイルに流す電流を少なくしても補助ヨークがないときと同等の着磁効果が得られる。また、補助ヨークがないときと同じ電流を着磁器の着磁コイルに流しても、より大きな着磁効果が得られる。したがって、永久磁石とバックヨークを組み合わせた状態でロータを着磁しても、少ない着磁電流で大きな着磁効果が得られる。
また、上記モータの着磁方法では、着磁電流を流した後はバックヨークが飽和せず、バックヨークから漏れる磁束が極めて小さくなるため、補助ヨークとロータを離すのが容易になる。したがって、補助ヨークとバックヨークの間を狭く、または接触させてもよいので、補助ヨークをロータの位置決めにも用いることができる。特に、ロータをメカに組み込んだ状態で着磁すると、着磁時の吸引力によりロータが変形したり回転軸がずれたりする場合があるが、補助ヨークを用いてロータの位置決めをすることにより、そのような問題を解決できる。
また、上記ロータのバックヨークと補助ヨークとの間の空隙長を、上記着磁器とロータとの間の空隙長よりも小さくすることによって、着磁器とロータとの接触によるロータ(特にエアギャップに対向する面)の破損を防ぎつつ、補助ヨークによりロータを固定することが可能となる。通常、バックヨークの反エアギャップ面は、十分な磁路を取るべく磁性体が厚くなっているため、補助ヨークがバックヨークに接触したとしても、強度上問題ないからである。なお、エアギャップ面は、永久磁石が直接露出する場合は当然としても、磁性体内に永久磁石が埋設されている場合であっても、極間の磁束の漏洩防止のために薄肉部を設けるので、通常は着磁器とロータの接触は望ましくない。
また、上記略円筒形状のロータの内側に配置されたステータの外周面とロータの内周面がエアギャップを隔てて対向しているアウターロータ型モータにおいて、このモータの着磁方法を適用して、永久磁石とバックヨークを組み合わせた状態でロータを着磁しても、少ない着磁電流で大きな着磁効果を得ることができる。
また、一実施形態のモータの着磁方法では、上記補助ヨーク側に設けられ、上記ロータの回転を防止する回転防止手段を上記補助ヨークに有する。
上記実施形態によれば、上記補助ヨーク側に設けられた回転防止手段によりロータの回転を防止することによって、ロータの位置を固定して確実な着磁が行える。
また、一実施形態のモータの着磁方法では、上記ロータの上記バックヨークは、モータとして組んだ状態にて磁気飽和しない。
上記実施形態によれば、上記ロータのバックヨークが、モータとして組んだ状態にて磁気飽和しないことによって、良好なモータ特性が得られる。ここで、磁気飽和とは、B−H曲線(磁気ヒステリシス曲線)において、傾きがなまるクニック点付近の磁束密度のことである。例えば、通常の電磁鋼板であれば、1.7〜1.8テスラ程度である。また、電磁軟鉄を使用すれば2.0テスラ程度、パーメンジュールを使用すれば2.3テスラ程度と、各磁石種によって材料を選択すればよい。
また、一実施形態のモータの着磁方法では、上記着磁器の着磁ヨーク部の磁性材の上記永久磁石に対向する面が上記永久磁石の磁極面積よりも狭く、かつ、上記補助ヨークの上記永久磁石に対向する面が上記永久磁石の磁極面積よりも広い。
上記実施形態によれば、上記着磁器の着磁ヨーク部の磁性材の永久磁石に対向する面を永久磁石の磁極面積よりも狭くすることにより、磁極面の中心方向に磁束を集めてギャップ磁束密度を上げると共に、上記補助ヨークの永久磁石に対向する面を永久磁石の磁極面積よりも広くすることにより、着磁時の高い磁束密度を補助ヨークにより分散させて磁気抵抗を下げる効果が高まる。したがって、ロータの磁化の強さをさらに向上できる。
また、一実施形態のモータの着磁方法では、上記補助ヨークは、上記着磁器の着磁ヨーク部との相対的な位置が定まっている。
上記実施形態によれば、例えば、上記着磁器の着磁ヨーク部と補助ヨークを樹脂モールドなどにより一体化して、着磁器との相対的な位置が定まった補助ヨークによりロータを固定して位置決めすることによって、着磁器とロータとの間の空隙を確保しつつ、ロータの着磁器に対する相対的な位置を決めることができる。
また、一実施形態のモータの着磁方法では、着磁後に、着磁時とは磁極が逆となり、かつ、着磁時より十分小さい電流を上記着磁器の着磁コイルに流しながら上記着磁器と上記ロータを離す。
上記実施形態によれば、着磁時とは磁極が逆となり、かつ、着磁時より十分小さい電流を上記着磁器の着磁コイルに流すことによって、着磁器とロータとの間に反発力が働き、着磁器とロータを容易に離すことができ、作業性が向上する。なお、このときの電流値は、着磁電流より十分小さくし、永久磁石が減磁しないようにする必要がある。
また、一実施形態のモータの着磁方法では、上記着磁器は、上記ロータとエアギャップを隔てて配置されたステータが兼ねる。
上記実施形態によれば、上記ロータとエアギャップを隔てて配置されたステータが着磁器の役割を兼ねることによって、着磁後に着磁器を取り払う必要がなく、工程を簡略化できる。
また、一実施形態のモータの着磁方法では、上記補助ヨークの内周面または上記ロータの外周面の少なくとも一方に、摩擦係数が鉄の加工面よりも低いコーティングが予め施されている。
上記実施形態によれば、上記補助ヨークの内周面またはロータの外周面の少なくとも一方に、摩擦係数が鉄の加工面よりも低いコーティングを予め施すことによって、ロータのバックヨークと補助ヨークとの間の空隙が小さくてもロータを抜けやすくできる。また、ロータの外周面にコーティングをせずに補助ヨークの内周面にコーティングを施す方が、コストや工数を削減するのにより好適である。これは、1の補助ヨークを複数のモータの製造に用いることができるからである。
また、一実施形態のモータの着磁方法では、上記ロータと上記着磁器と上記補助ヨークを着磁時の位置に配置するとき、または、着磁後に上記着磁器と上記ロータを離すとき、上記ロータをガイドにより案内する。
上記実施形態によれば、上記ロータと着磁器と補助ヨークを着磁時の位置に配置するとき、または、着磁後に着磁器とロータを離すときにロータをガイドにより案内することによって、ロータ(特にエアギャップに対向する面)と着磁器との接触を確実に防止しつつ、作業性を向上することが可能となる。
以上より明らかなように、この発明のモータの着磁方法によれば、永久磁石とバックヨークを組み合わせた状態でロータを着磁する際、少ない着磁電流で大きな着磁効果が得られるモータの着磁方法を実現することができる。
また、ロータのバックヨークと補助ヨークとの間の空隙長を、着磁器とロータとの間の空隙長よりも小さくすることによって、着磁器とロータとの接触によるロータの破損を防ぎつつ、補助ヨークによりロータを固定することが可能となる。
また、一実施形態のモータの着磁方法によれば、略円筒形状のロータの内側に配置されたステータの外周面とロータの内周面がエアギャップを隔てて対向している構成のアウターロータ型モータにおいて、このモータの着磁方法を適用して、永久磁石とバックヨークを組み合わせた状態でロータを着磁しても、少ない着磁電流で大きな着磁効果を得ることができる。
また、一実施形態のモータの着磁方法によれば、上記補助ヨーク側に設けられた回転防止手段によりロータの回転を防止することによって、ロータの位置を固定して着磁を確実に行うことができる。
また、一実施形態のモータの着磁方法によれば、上記ロータのバックヨークが、モータとして組んだ状態で磁気飽和しないことによって、良好なモータ特性を得ることができる。さらに、バックヨークには漏れ磁束がないか十分小さいので、着磁後、ロータと補助ヨークを容易に離すことができる。
また、一実施形態のモータの着磁方法によれば、上記着磁器の着磁ヨーク部の磁性材の永久磁石に対向する面を永久磁石の磁極面積よりも狭くすることにより、磁極面の中心方向に磁束を集めてギャップ磁束密度を上げると共に、補助ヨークの永久磁石に対向する面を永久磁石の磁極面積よりも広くすることにより、着磁時の高い磁束密度を補助ヨークにより分散させて磁気抵抗を下げる効果を高めて、ロータの磁化の強さをさらに向上できる。
また、一実施形態のモータの着磁方法によれば、上記着磁器との相対的な位置が定まった補助ヨークによりロータを固定して位置決めすることによって、着磁器とロータとの間の空隙を確保しつつ、ロータの着磁器に対する相対的な位置を決めることができる。
また、一実施形態のモータの着磁方法によれば、着磁時とは磁極が逆となるような電流を着磁器の着磁コイルに流すことによって、着磁器とロータとの間に反発力が働き、着磁器とロータを容易に離すことができ、作業性が向上する。
また、一実施形態のモータの着磁方法によれば、上記ロータとエアギャップを隔てて配置されたステータが着磁器の役割を兼ねることによって、着磁後に着磁器を取り払う必要がなく、工程を簡略化することができる。
また、一実施形態のモータの着磁方法によれば、上記補助ヨークの内周面またはロータの外周面の少なくとも一方に、摩擦係数が鉄の加工面よりも低いコーティングを予め施すことによって、ロータのバックヨークと補助ヨークとの間の空隙が小さくてもロータを抜けやすくでき、特に、ロータの外周面にコーティングをせずに補助ヨークの内周面にコーティングを施すことにより、コストや工数を削減することができる。
また、一実施形態のモータの着磁方法によれば、上記ロータと着磁器と補助ヨークを着磁時の位置に配置するとき、または、着磁後に着磁器とロータを離すときにロータをガイドにより案内することによって、ロータと着磁器との接触を確実に防止しつつ、作業性を向上できる。
以下、この発明のモータの着磁方法を図示の実施の形態により詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1はこの発明の第1実施形態のモータの着磁方法により着磁を行うアウターロータ型モータのアウターロータと外部着磁装置の斜視図であり、6はアウターロータ、40は上記アウターロータ6を着磁するための着磁器の一例としての外部着磁装置である。このアウターロータ型モータは、略円筒形状のアウターロータ6の内側に配置されたステータ(図示せず)の外周面とアウターロータ6の内周面がエアギャップを隔てて対向する構成をしている。
図1に示すように、上記アウターロータ6は、円筒形状のロータコア15に周方向に所定の間隔をあけて複数の挿入穴15aを軸方向に設けている。上記ロータコア15の複数の挿入穴15aに磁性体材料からなる板状の永久磁石14を夫々挿入している。上記ロータコア15の永久磁石14よりも半径方向外側の環状領域がバックヨークに相当する。
また、外部着磁装置40は、磁性材からなる着磁ヨーク部42と、その着磁ヨーク部42の全周を半径方向に所定の間隔をあけて囲む円筒状の外周部43とを備えている。この外周部43に設けられた接続部50に直流電源51が接続されている。上記直流電源51により着磁ヨーク部42の着磁コイルに通電する。
図2は図1に示すアウターロータ6を外部着磁装置40に装着した状態の縦断面図を示しており、円筒形状のアウターロータ6の一端をロータ支持部5の外縁側に固定し、ロータ支持部5の中央に設けられたボス7に回転軸3を挿入して固定している。
また、外部着磁装置40は、基部41上に円柱形状の着磁ヨーク部42を配置している。上記着磁ヨーク部42および基部41の一部に、着磁ヨーク部42の中心軸に沿ってガイド穴40aを設けている。また、外部着磁装置40は、着磁ヨーク部42の外周側を囲む円筒状の外周部43の内周側に磁性体からなる補助ヨーク44を配置している。上記基部41、着磁ヨーク部42、補助ヨーク44は、樹脂モールドにより一体に形成されている。
図2に示すように、アウターロータ6の外周を囲うように補助ヨーク44を配置した状態で、外部着磁装置40の着磁コイル45に電流を流してアウターロータ6の着磁を行うことによって、着磁時の高い磁束密度を補助ヨーク44により分散させて磁気飽和を緩和することにより磁気抵抗を下げることができ、必要な着磁電流を少なくすることができる。
上記モータの着磁方法によれば、アウターロータ型モータにおいて、永久磁石14とロータコア15を組み合わせた状態でアウターロータ6を着磁しても、少ない着磁電流で大きな着磁効果が得られるモータの着磁方法を実現することができる。
また、上記アウターロータ6の外周と補助ヨーク44の内周との間の空隙長L1と、外部着磁装置40の着磁ヨーク部42の外周とアウターロータ6の内周との間の空隙長L2が、
L1<L2
の関係を満たすように設定されていることによって、外部着磁装置40とアウターロータ6との接触によるアウターロータ6の破損を防ぎつつ、補助ヨーク44によりアウターロータ6を固定することが可能となる。これは、バックヨークがロータのエアギャップ側よりも強度が強いからである。
また、上記外部着磁装置40の着磁ヨーク部42の永久磁石14に対向する面を永久磁石14の磁極面積よりも狭くすることにより、磁極面の中心方向に磁束を集めてギャップ磁束密度を上げると共に、補助ヨーク44の永久磁石14に対向する面を永久磁石14の磁極面積よりも広くすることにより、着磁時の高い磁束密度を補助ヨーク44により分散させて磁気抵抗を下げる効果を高めて、アウターロータ6の磁化の強さをさらに向上できる。また、この様な磁化とすることで、永久磁石のエアギャップ側は磁束を集中させ、その反対は磁束を分散させるため、バックヨークの磁路を短くすることも可能である。
また、上記外部着磁装置40との相対的な位置が定まった補助ヨーク44によりアウターロータ6を固定して位置決めすることによって、外部着磁装置40とアウターロータ6との間の空隙を確保しつつ、アウターロータ6の外部着磁装置40に対する相対的な位置を決めることができる。
また、着磁時とは磁極が逆となるような電流を外部着磁装置40の着磁コイル45に流すことによって、外部着磁装置40とアウターロータ6との間に反発力が働き、外部着磁装置40からアウターロータ6を容易に離すことができ、作業性が向上する。なお、この場合の電流値は、着磁電流より十分小さくし、永久磁石が減磁しないようにする必要がある。具体的には、モータ運転時の電流値あれば十分である。
また、上記補助ヨーク44の内周面またはアウターロータ6の外周面の少なくとも一方に、摩擦係数が鉄の加工面よりも低いコーティングを予め施すことによって、アウターロータ6のバックヨークと補助ヨーク44との間の空隙が小さくてもアウターロータ6を抜けやすくできる。特に、アウターロータ6の外周面にコーティングをせずに補助ヨーク44の内周面にコーティングを施すことにより、コストや工数を削減することができる。これは、1の補助ヨークを複数のモータの製造に用いることができるからである。
また、上記アウターロータ6と外部着磁装置40と補助ヨーク44を着磁時の位置に配置するときや、着磁後に外部着磁装置40とアウターロータ6を離すときにアウターロータ6をガイド(着磁ヨーク部42および基部41の一部に設けられたガイド穴40a)により案内することによって、アウターロータ6と外部着磁装置40との接触を防止しつつ、作業性を向上できる。
〔第2実施形態〕
図3はこの発明の第2実施形態のモータの着磁方法により着磁を行うアウターロータと外部着磁装置の斜視図であり、106はアウターロータ、140は上記アウターロータ106を着磁するための外部着磁装置である。
図3に示すように、上記アウターロータ106は、円筒形状のロータコア115に周方向に所定の間隔をあけて複数の挿入穴115aを軸方向に設けている。上記ロータコア115の複数の挿入穴115aに磁性体材料からなる板状の永久磁石114を夫々挿入している。上記ロータコア115の永久磁石114よりも半径方向外側の環状領域がバックヨークに相当する。
また、外部着磁装置140は、磁性材からなる着磁ヨーク部142と、その着磁ヨーク部142の全周を半径方向に所定の間隔をあけて囲む円筒状の外周部143とを備えている。この外周部143に設けられた接続部150に直流電源151が接続されている。上記直流電源151により着磁ヨーク部142の着磁コイルに通電する。
この第2実施形態のアウターロータ106は、ロータコア115の外周の切り欠き部116を除いて第1実施形態のアウターロータ6と同一の構成をしている。また、この第2実施形態の外部着磁装置140は、外周部43の内側の平面部146を除いて第1実施形態の外部着磁装置40と同一の構成をしている。
この第2実施形態のモータの着磁方法は、第1実施形態のモータの着磁方法と同様の効果を有する。
また、図4は図3に示すアウターロータ106を外部着磁装置140に装着した状態の断面図を示しており、外部着磁装置140の補助ヨーク144側の回転防止手段の一例としての平面部146が、ロータコア115の外周の切り欠き部116により位置決めされている。なお、切り欠き部は、極数の約数個であれば等間隔でも良いが、不等間隔とすることで、着磁装置140とロータの磁石との位置関係が一義的に決まる。すなわち、着磁装置140の装着位置間違いを防止できる。なお、図3,図4では切り欠き部116や平面部146をデフォルメして大きく示しているが、切り欠き部116や平面部146は、モータの運転状態でバックヨークが飽和しない程度の大きさとするのが望ましい。
上記補助ヨーク144の平面部146は、アウターロータ106の回転を防止する。
上記第2実施形態のモータの着磁方法は、第1実施形態のモータの着磁方法と同様の効果を有すると共に、補助ヨーク144側に設けられ回転防止手段としての平面部146によりアウターロータ106の回転を防止することによって、アウターロータ106の位置を固定して着磁を確実に行うことができる。また、このモータが機器内部で運転された場合、平面部146を通風や油循環のための通路として機能させることもできる。
〔第3実施形態〕
図5はこの発明の第3実施形態のモータの着磁方法により着磁を行うアウターロータ型モータを用いたスクロール圧縮機の要部の縦断面図を示している。このスクロール圧縮機は、本体部201と、上記本体部201から延びる円筒形状の支持部202と、上記支持部202内に挿通された回転軸203と、上記支持部202の外周に固定されたステータ204と、上記支持部202から突出した回転軸203の先端側にロータ支持部205を介して固定され、ステータ204の外周側を囲うように配置された円筒形状のアウターロータ206と、上記支持部202の内側かつ本体部201側に設けられた回転軸受208と、上記支持部201の内側かつ回転軸受208とは連続しない位置に設けられた副軸受209とを備えている。また、各々の軸受には、軸内より油を給油する各々給油穴が設けられている。このスクロール圧縮機では、本体部201と支持部202を一体に形成している。
上記アウターロータ206には、鉄等の軟質磁性材料からなるロータコア215内部に周方向に所定の間隔をあけて複数の板状の永久磁石214が埋め込まれている。これにより、アウターロータ206の内周面に、周方向に交互にN極、S極の磁極が出現する。上記ロータコア215の永久磁石214よりも半径方向外側の環状領域がバックヨークに相当する。
上記本体部201の上側に圧縮部210を配置している。この圧縮部210は、本体部201の上側に固定された固定スクロール211と、上記固定スクロール211に重ね合わされ、本体部201により公転可能に支持された旋回スクロール212とを有する。上記旋回スクロール212は、鏡板212aと、その鏡板212aに設けられた渦巻き状のラップ(図示せず)とを有している。上記旋回スクロール212の渦巻き状のラップは、固定スクロール211に設けられた渦巻き状のラップと互いにかみ合わされて、固定スクロール211と旋回スクロール212との間に複数の圧縮室を形成する。
また、上記旋回スクロール212の鏡板212aの下側にボス213を立設し、そのボス213に内嵌する偏心軸(図示せず)を回転軸203の上端側に設けている。
上記本体部201の下端外周側に環状部材245を設け、その環状部材245の外周側に一端が固定された円筒形状の補助ヨーク244を配置している。
図5に示すように、アウターロータ206の外周を囲うように補助ヨーク244を配置した状態で、外部着磁装置としてのステータ204に電流を流すことによりアウターロータ206の着磁を行うことによって、着磁時の高い磁束密度を補助ヨーク244により分散させて磁気抵抗を下げることができ、必要な着磁電流を少なくすることができる。
上記第3実施形態のモータの着磁方法は、第1実施形態のモータの着磁方法と同様の効果を有する。
また、上記アウターロータ206の外周と補助ヨーク244の内周との間の空隙長L11と、外部着磁装置としてのステータ204の外周とアウターロータ206の内周との間の空隙長L12は、
L11<L12
の関係を満たすように設定されていることによって、ステータ204とアウターロータ206との接触によるアウターロータ206の破損を防ぎつつ、補助ヨーク244によりアウターロータ206を固定することが可能となる。
また、上記アウターロータ206とエアギャップを隔てて配置されたステータ204が着磁器の役割を兼ねることによって、着磁後に着磁器を取り払う必要がなく、工程を簡略化することができる。また、補助ヨーク244は、バックヨークが磁気飽和していなければ、漏れ磁束が少なく、吸引力なく容易に取り払える。特に、このモータを圧縮容器内に収納すると、補助ヨークのスペースを十分とれないような場合に有効である。
〔第4実施形態〕
図6はこの発明の第4実施形態のモータの着磁方法により着磁を行うアウターロータ型モータを用いたスクロール圧縮機の要部の縦断面図である。この第4実施形態のアウターロータ型モータを用いた圧縮機は、補助ヨークの固定方法を除いて第3実施形態のアウターロータ型モータを用いたスクロール圧縮機と同一の構成をしており、同一構成部には同一参照番号を付して説明を省略する。
図6に示すように、本体部201含むスクロール圧縮機の要部がケーシング345内に収納され、そのケーシング345の内周に円筒形状の補助ヨーク344を固定している。
上記第4実施形態のモータの着磁方法は、第3実施形態のモータの着磁方法と同様の効果を有する。さらに、ケーシング345内周と同芯にロータを保つことができる。
〔第5実施形態〕
図7はこの発明の第5実施形態のモータの着磁方法により着磁を行うアキシャルギャップ型モータの要部の縦断面図である。
この第5実施形態のアキシャルギャップ型モータは、図7に示すように、ステータ421と、このステータ421上にエアギャップを介して配置されたロータ431と、このロータ431に固定されると共にこのロータ431の回転力を負荷に伝達し、かつ、このロータ431から延設されて軸受(図示せず)に回転自在に支持された回転軸403とを有している。上記ロータ431は、所定の回転軸である回転軸403の軸を中心にして回転する。
上記ステータ421は、ケーシング410の内側に例えば圧入または焼きばめにより取り付けられたステータコア424と、このステータコア424に取り付けられたコイル423とを有する。
上記ステータコア424は、回転軸403に対して略直交するように配置された円環状のバックヨーク424aと、このバックヨーク424aのロータ431側に立設されたティース424bとを有する。また、上記ステータコア424のバックヨーク424aの内径は、回転軸403と接触しない程度に大きいか、軸受を設けてもよい。
上記ステータコア424のティース424bは、回転軸403の軸方向に沿ってロータ431側に向かって延びており、回転軸403の周りに複数個設けられている。上記各ティース424bの軸周りに、コイル423を夫々巻回している。上記コイル423が励磁されて、ティース424bに軸方向の磁束を発生する。
上記コイル423は、例えば周方向にU相、V相、W相、U相、V相、W相に配置され、それぞれ3相はスター結線され、インバータから電流が供給される。ここで、ティース424bは、圧粉磁心からなり、回転軸403に対して略直交する電磁鋼板を軸方向に積層してなるバックヨーク424aに設けられた凹部424cに、ティース424bの一部を埋め込んだ状態で固定している。これにより、ティース424bは、夫々独立しているが、バックヨーク424aを介して連なっている。このティース424bの固定手段には、圧入や接着等が用いられる。圧粉磁心として、例えば圧粉鉄心がある。また、電磁鋼板は、いわゆる珪素鋼板と呼ばれるが、他に、アモルファス、パーマロイ等の薄板であっても良い。これらは、必要な特性に応じて選択される。
また、バックヨーク424aの凹部424cの深さは、磁束が軸方向成分を有する範囲まであることが望ましい。例えば、バックヨーク424aの磁束密度がほぼ飽和領域に近ければ、凹部424cの深さはバックヨーク424aの厚みと同等程度まであるか、ティース424bが貫通していることが望ましい。一般的に、凹部424cの深さは、バックヨーク424aの厚みの半分以上は必要である。そうすれば、圧粉磁心を通って十分な深さまで磁束が到達してから積層鋼板からなるバックヨーク424aに磁束が渡るため、磁気抵抗が低く、鉄損も小さくなる。また、バックヨーク424aを通る磁束は、そのティース424bに流れるものと、そのティース424bを通過して隣のティー4ス24bに流れるものとがある。後者は、積層鋼板からなるバックヨーク424aを通過することとなる。なお、バックヨーク424aとティース424bを併せて圧粉磁心で形成しても良い。
上記ロータ431は、回転軸403に取り付けられた円環状のバックヨーク434と、このバックヨーク434のステータ421側の一面に設けられた永久磁石433と、バックヨーク434と共同して永久磁石433を挟むロータ板435を有する。なお、ロータ板435は必須ではない。
上記ロータ431のバックヨーク434は磁性体からなる。上記永久磁石433は、回転軸403の周方向に交互に異なる磁極を有し、回転軸403に沿った方向の磁束を発生する。
上記ケーシング401内かつバックヨーク434に対して永久磁石433と反対の側に、バックヨーク434と所定の間隔をあけて円環状の補助ヨーク444を配置している。この補助ヨーク444は、ケーシング410の内側に例えば圧入または焼きばめにより取り付けられている。
上記モータの着磁方法によれば、ロータ431とエアギャップを隔てて配置されたステータ421とロータ431の対向すべき面が、ロータ431が固定された回転軸403に直交する平面である構成のアキシャルギャップ型モータにおいて、永久磁石433とバックヨーク434を組み合わせた状態でロータ431を着磁しても、少ない着磁電流で大きな着磁効果が得られるモータの着磁方法を実現することができる。
また、上記ステータ421のティース424bの永久磁石433に対向する面(L21に対応する領域面積)を永久磁石433の磁極面積(L22に対応する領域面積)よりも狭くすることにより、磁極面の中心方向に磁束を集めてギャップ磁束密度を上げると共に、補助ヨーク444の永久磁石433に対向する面(L23に対応する領域面積)を永久磁石433の磁極面積(L22に対応する領域面積)よりも広くすることにより、着磁時の高い磁束密度を補助ヨーク444により分散させて磁気抵抗を下げる効果を高めて、ロータ431の磁化の強さをさらに向上できる。
また、上記ロータ431とエアギャップを隔てて配置されたステータ421が着磁器の役割を兼ねることによって、着磁後に着磁器を取り払う必要がなく、工程を簡略化することができる。
〔第6実施形態〕
図8はこの発明の第6実施形態のモータの着磁方法により着磁を行うアキシャルギャップ型モータの要部と外部着磁装置の縦断面図である。
図8に示すように、ロータ531は、回転軸503に取り付けられた円環状のバックヨーク534と、このバックヨーク534の一面に設けられた永久磁石533と、バックヨーク534と共同して永久磁石533を挟むロータ板535を有する。
また、外部着磁装置540は、回転軸403に対して略直交するように配置された円板状のバックヨーク524と、このバックヨーク524に立設された着磁ヨーク部の一例としてのティース542と、そのティース542に取り付けられた着磁コイル545とを有する。上記バックヨーク524の略中央に有底の円穴540aを設けている。
また、上記バックヨーク524の外周縁近傍に複数の位置決めピン510(図8では2つのみを示す)を立設している。上記位置決めピン510は、バックヨーク524の周方向に異なるピッチでバックヨーク524に配置されている。
この外部着磁装置540上に、回転軸503の下端をバックヨーク524の円穴540a内に挿入し、外部着磁装置540のティース542先端とロータ板535との間の所定のエアギャップを介してロータ531を配置している。
上記バックヨーク434に対して永久磁石533と反対の側に、バックヨーク534と所定の間隔をあけて補助ヨーク544を配置している。この補助ヨーク544は、外部着磁装置540のバックヨーク524に立設された位置決めピン510の上端部が挿入孔544aに挿入されて位置決めされている。
上記モータの着磁方法によれば、アキシャルギャップ型モータにおいて、永久磁石533とバックヨーク534を組み合わせた状態でロータ531を着磁しても、少ない着磁電流で大きな着磁効果が得られるモータの着磁方法を実現することができる。
また、上記外部着磁装置540のティース542の永久磁石533に対向する面(L31に対応する領域面積)を永久磁石533の磁極面積(L32に対応する領域面積)よりも狭くすることにより、磁極面の中心方向に磁束を集めてギャップ磁束密度を上げると共に、補助ヨーク544の永久磁石533に対向する面(L33に対応する領域面積)を永久磁石533の磁極面積(L32に対応する領域面積)よりも広くすることにより、着磁時の高い磁束密度を補助ヨーク544により分散させて磁気抵抗を下げる効果を高めて、ロータ531の磁化の強さをさらに向上できる。
〔第7実施形態〕
図9はこの発明の第7実施形態のモータの着磁方法により着磁を行うアキシャルギャップ型モータの要部と外部着磁装置の縦断面図である。この第7実施形態のアキシャルギャップ型モータの要部と外部着磁装置は、ロータ位置決め部を除いて第6実施形態と同一の構成をしており、同一構成部は同一参照番号を付して説明を省略する。
図9に示すように、バックヨーク534の外周側に、位置決めピン510により位置決めされた回転防止手段の一例としての環状部材511を外嵌している。上記環状部材511は、補助ヨーク544の外周側かつ下側に設けられている。
図10は図9に示すアキシャルギャップ型モータの要部と環状部材511を下側から見た図を示しており、ロータ板535の外周の対向する位置に、互いに略平行な直線状の2つの切り欠き535aが設けられている。また、環状部材511の内周の対向する位置に、互いに略平行な直線状の2つの位置決め部511aを設けている。
上記ロータ板535の切り欠き535aに環状部材511の位置決め部511aが対向するように、環状部材511内にロータ板535を嵌め込んでいる。
上記モータの着磁方法によれば、アキシャルギャップ型モータにおいて、永久磁石533とバックヨーク534を組み合わせた状態でロータ531を着磁しても、少ない着磁電流で大きな着磁効果が得られるモータの着磁方法を実現することができる。
上記補助ヨーク544側に設けられた回転防止手段としての環状部材51によりロータ531の回転を防止することによって、ロータ531の位置を固定して着磁を確実に行うことができる。
また、上記外部着磁装置540の着磁ヨーク部142の永久磁石533に対向する面(L41に対応する領域面積)を永久磁石533の磁極面積(L42に対応する領域面積)よりも狭くすることにより、磁極面の中心方向に磁束を集めてギャップ磁束密度を上げると共に、補助ヨーク544の永久磁石533に対向する面(L43に対応する領域面積)を永久磁石533の磁極面積(L42に対応する領域面積)よりも広くすることにより、着磁時の高い磁束密度を補助ヨーク544により分散させて磁気抵抗を下げる効果を高めて、ロータ531の磁化の強さをさらに向上できる。
〔第8実施形態〕
図11はこの発明の第8実施形態のモータの着磁方法により着磁を行うアキシャルギャップ型モータの要部の断面図である。
図11に示すように、ロータ631のバックヨーク634には、永久磁石633間に、鉄心による突極部634aを有する。さらに、永久磁石633および突極部634aの軸方向の延長線上に、更に板状のロータ板632を有する。上記永久磁石633と突極部634aとの間は、磁束が短絡しないように空間が設けられ、さらに、上記ロータ板632も、永久磁石633と突極部634aとの間の領域に対向する領域にスリット632aを設けている。上記永久磁石633とロータ板632は、接着または圧入などによりバックヨーク634に固定する。
なお、突極部634a、バックヨーク634、ロータ板632はともに、軟磁性材料、例えば鉄がよいが、特に、ロータ板632は、全ての方向において鉄損の小さい材料(圧粉鉄心等)が望ましい。
上記ロータ631に対してステータ621と反対の側に補助ヨーク6474を配置している。
上記モータの着磁方法によれば、アキシャルギャップ型モータにおいて、永久磁石633とバックヨーク634を組み合わせた状態でロータ631を着磁しても、少ない着磁電流で大きな着磁効果が得られるモータの着磁方法を実現することができる。
また、上記ロータ631とエアギャップを隔てて配置されたステータ621が着磁器の役割を兼ねることによって、着磁後に着磁器を取り払う必要がなく、工程を簡略化することができる。
上記第1〜第8実施形態において、ロータのバックヨークが、モータとして組んだ状態にて磁気飽和しないことによって、良好なモータ特性を得ることができる。
上記第3,第4実施形態では、圧縮機に用いられるアウターロータ型モータの着磁方法について説明したが、圧縮機に限らず、この発明のモータの着磁方法は他の駆動機構を駆動するモータに適用してもよい。また、第5〜第8実施形態のモータの着磁方法を用いたアキシャルギャップ型モータを圧縮機に用いてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、アウターロータ型モータの着磁方法について説明し、第5〜第8実施形態では、アキシャルギャップ型モータの着磁方法について説明したが、この発明のモータの着磁方法は、永久磁石とバックヨークとを有するロータを備え、少なくとも上記バックヨークに対して上記永久磁石の反対側に空間のある他の構成のモータに適用してもよい。なお、アキシャルギャップ型モータにおいては、着磁装置(ステータが兼ねる場合を除く)とロータが密着していても良い。その場合、着磁時に、密着状態を保てるような機構が必要である。
また、全て永久磁石をロータコア内部に埋め込んだ構成のロータについて説明したが、ロータのギャップ面に永久磁石を配置した構成であっても同様である。
図1はこの発明の第1実施形態のモータの着磁方法により着磁を行うアウターロータと外部着磁装置の斜視図である。 図2は上記アウターロータを外部着磁装置に装着した状態の縦断面図である。 図3はこの発明の第2実施形態のモータの着磁方法により着磁を行うアウターロータと外部着磁装置の斜視図である。 図4は上記アウターロータを外部着磁装置に装着した状態の断面図である。 図5はこの発明の第3実施形態のモータの着磁方法により着磁を行うアウターロータ型モータを用いた圧縮機の要部の縦断面図である。 図6はこの発明の第4実施形態のモータの着磁方法により着磁を行うアウターロータ型モータを用いた圧縮機の要部の縦断面図である。 図7はこの発明の第5実施形態のモータの着磁方法により着磁を行うアキシャルギャップ型モータの要部の縦断面図である。 図8はこの発明の第6実施形態のモータの着磁方法により着磁を行うアキシャルギャップ型モータの要部の縦断面図である。 図9はこの発明の第7実施形態のモータの着磁方法により着磁を行うアキシャルギャップ型モータの要部と外部着磁装置の縦断面図である。 図10は図9に示すアキシャルギャップ型モータの要部とロータ位置決め部を下側から見た図である。 図11はこの発明の第8実施形態のモータの着磁方法により着磁を行うアキシャルギャップ型モータの要部の断面図である。
3,203,403,503…回転軸
5,205…ロータ支持部
6,106,206…アウターロータ
7…ボス
14,114,214,433,533,633…永久磁石
15,115,215…ロータコア
40,140,540…外部着磁装置
42,142…着磁ヨーク部
43,143…外周部
44,244,344,444,544,644…補助ヨーク
45…着磁コイル
50,150…接続部
51,151…直流電源
116…切り欠き部
146…平面部
201…本体部
202…支持部
204,421,621…ステータ
208…回転軸受
209…副軸受
210…圧縮部
211…固定スクロール
212…旋回スクロール
212a…鏡板
213…ボス
245…環状部材
345…ケーシング
410…ケーシング
423…コイル
424…ステータコア
424a…バックヨーク
424b…ティース
431,531,631…ロータ
434,534,634…バックヨーク
435,535,632…ロータ板
510…位置決めピン
511…環状部材
524…バックヨーク
542…ティース
545…着磁コイル

Claims (9)

  1. 永久磁石(14,114,214)とバックヨークとを有するロータ(6,106,206)を備え、着磁時に少なくとも上記バックヨークに対して上記永久磁石(14,114,214)の反対側に空間があって、かつ、上記ロータ(6,106,206)は略円筒形状をしており、上記ロータ(6,106,206)の内側にステータ(204)が配置され、上記ステータ(204)の外周面と上記ロータ(6,106,206)の内周面がエアギャップを隔てて対向するモータの着磁方法であって、
    上記ロータ(6,106,206)の上記永久磁石(14,114,214)側に、上記ロータ(6,106,206)との間に隙間をあけて、または密着させて着磁器(40,140,204)の着磁ヨーク部(42,142)を配置し、
    上記バックヨークに対して上記永久磁石(14,114,214)の反対側の上記空間に、磁性体からなる補助ヨーク(44,244,344)を配置して、
    上記着磁器(40,140,204)により上記ロータ(6,106,206)の着磁を行うと共に、
    上記ロータ(6,106,206)の上記バックヨークと上記補助ヨーク(44,244,344)との間の空隙長が、上記着磁器(40,140,204)の着磁ヨーク部(42,142)と上記ロータ(6,106,206)との間の空隙長よりも小であることにより、上記補助ヨーク(44,244,344)の内側に上記ロータ(6,106,206)を位置決めすることを特徴とするモータの着磁方法。
  2. 請求項1に記載のモータの着磁方法において、
    上記補助ヨーク(44)側に設けられ、上記ロータ(106)の回転を防止する回転防止手段(146)を上記補助ヨーク(44)に有することを特徴とするモータの着磁方法。
  3. 請求項1または2に記載のモータの着磁方法において、
    上記ロータ(6,106,206)の上記バックヨークは、モータとして組んだ状態にて磁気飽和しないことを特徴とするモータの着磁方法。
  4. 請求項1乃至のいずれか1つに記載のモータの着磁方法において、
    上記着磁器(40,140)の着磁ヨーク部の磁性材の上記永久磁石(14,114)に対向する面が上記永久磁石(14,114)の磁極面積よりも狭く、かつ、上記補助ヨーク(44)の上記永久磁石(14,114)に対向する面が上記永久磁石(14,114)の磁極面積よりも広いことを特徴とするモータの着磁方法。
  5. 請求項1乃至のいずれか1つに記載のモータの着磁方法において、
    上記補助ヨーク(44,244,344)は、上記着磁器(40,140,204)の着磁ヨーク部(42,142)との相対的な位置が定まっていることを特徴とするモータの着磁方法。
  6. 請求項1乃至のいずれか1つに記載のモータの着磁方法において、
    着磁後に、着磁時とは磁極が逆となり、かつ、着磁時より十分小さい電流を上記着磁器(40,140)の着磁コイルに流しながら上記着磁器(40,140)と上記ロータ(6,106)を離すことを特徴とするモータの着磁方法。
  7. 請求項1乃至のいずれか1つに記載のモータの着磁方法において、
    上記着磁器(204)は、上記ロータ(206)とエアギャップを隔てて配置されたステータが兼ねることを特徴とするモータの着磁方法。
  8. 請求項に記載のモータの着磁方法において、
    上記補助ヨーク(44,244)の内周面または上記ロータ(6,106,206)の外周面の少なくとも一方に、摩擦係数が鉄の加工面よりも低いコーティングが予め施されていることを特徴とするモータの着磁方法。
  9. 請求項1または8に記載のモータの着磁方法において、
    上記ロータ(6,106)と上記着磁器(40,140)と上記補助ヨーク(44)を着磁時の位置に配置するとき、または、着磁後に上記着磁器(40,140)と上記ロータ(6,106)を離すとき、上記ロータ(6,106)をガイド(40a)により案内することを特徴とするモータの着磁方法。
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