JP5034100B2 - 原子炉出力監視システム - Google Patents
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Description
そして、表示回路34−1〜34−4が、演算された出力値を表示することにより、出力状態の監視を行うことができる。
表示回路35−1〜37−1、35−2、36−2、35−3〜37−3、35−4、36−4が、演算された出力値を表示することにより、起動領域の監視を行うことができる。
図8において、○印は52個のLPRM検出器集合体23を示し、○内の数字はチャンネル数を示し、チャンネル毎に均等に配置されている。□印は10個のSRNM検出器集合体22を示し、区分I〜IV毎に均等に配置されている。+印は205個の制御棒41を示している。
以上説明したように、安全系の独立性を確保したまま構成部品の低減を図り、システム全体の簡素化を図る技術として、以下のような技術が知られている。
そして、本発明の原子炉出力監視システムは、安全系区分毎の原子炉出力監視装置内に測定対象のチャンネル毎に設けられ、各チャンネルの炉内検出器からの信号により原子炉内の中性子束及び前記原子炉内出力を測定する中性子束計測部を有している。
図1は、本実施の形態の原子炉出力監視システムの構成例を示す図である。図1は、原子炉出力監視システムにおいて区分毎に原子炉出力監視装置3が設けられる構成を示している。この原子炉出力監視装置3に設定される当該区分には、1チャンネル分の出力領域モニタ装置、nチャンネル分の起動領域モニタ装置が割り当てられているものとする。
ここで、チャンネル切換光スイッチ14Pは、当該チャンネルのみを光伝送路12に接続しそれ以外のチャンネルを遮断する機能を有する。
また、バイパス状態確認光スイッチ16Pは、バイパス状態のとき当該チャンネルを光伝送路12に接続し、バイパス状態で無いとき当該チャンネルを遮断する機能を有する。バイパス状態とは、図示しない中央制御室から供給されるバイパス信号17により当該チャンネルが表示回路6から操作信号18Pの受信を許容する状態をいう。
また、インターロック回路15S−1〜15S−nは、当該チャンネルの光伝送路12への接続と同時又はこれに連動してそれ以外のチャンネルを遮断する機能を有する。
他の安全系区分の原子炉出力監視装置も当該区分と同様の構成となっている。
そして、平均出力演算回路8及び起動領域演算回路10−1〜10−nの送信端子は光伝送路12と接続され、光伝送路12は測定出力を受信する表示回路6の受信端子と接続される。
さらに、チャンネル切換光スイッチ14P、14S−1〜14S−nの切換出力端子と表示回路6の受信端子とを接続する操作許可信号伝送路13が設けられている。
まず、出力領域の監視動作を説明する。出力領域の監視動作は、図示しない原子炉内に複数配置されたLPRM検出器1P−1〜1P−m、出力領域モニタ装置4P、光伝送路12及び表示回路6により実行される。
そこで、各区分毎に安全系を独立させなければならないという観点から、以下の第1〜第4の具体的な構成を採用するようにしている。
図2は、区分分離された原子炉出力監視システムを示す図である。図2は、区分1〜rの安全系で原子炉出力監視装置3−1〜3−rが分離された原子炉出力監視システムを示している。
次に、第2の構成は、図1に示すように、光伝送路12と操作対象チャンネルの中性子束計測回路5P、5S−1〜5S−nとの間に、バイパス状態確認光スイッチ16P、16S−1〜16S−nを設けた点である。
この操作許可信号による操作許可状態を表示回路6に表示することにより、当該チャンネルが操作許可状態であることを確認することができる。
これにより、表示回路6から当該チャンネル以外の他チャンネルに操作信号を伝送する光路を物理的に遮断することができる。
上述したように、表示回路6から操作信号18P、18S−1〜18S−nを光伝送路12を介して中性子束計測回路5P、5S−1〜5S−nに伝送する際、当該チャンネルのインターロック回路15P、15S−1〜15S−nをオンにする。
インターロック回路15P、15S−1〜15S−nは、当該チャンネルがバイパス状態確認光スイッチ16P、16S−1〜16S−nでバイパス状態のとき、当該チャンネルをオンにして他チャンネルをオフにしてもよい。
このように構成されたインターロック回路を設けない原子炉出力監視システムは、以下のような動作をする。
中性子束計測回路5−aのバイパス状態確認光スイッチ16−aがバイパス信号17によりオンとなるときに、原子炉出力監視装置3内の操作により当該チャンネルのチャンネル切換光スイッチ14−aがオンとなる。従って、このチャンネル切換及びバイパス動作により、チャンネルaが操作可能に開通される。
図4は、インターロック回路を設けた原子炉出力監視システムを示す図である。図4は、図3においてインターロック回路を設けた点のみが図3と異なる点である。図4を用いて、インターロック回路の一例として、光リレーを用いる構成について説明する。
そして、このインターロック回路15は、光リレー15−a〜15−cと、光リレー15−a〜15−cに連動してオン又はオフとなるスイッチ15−a1〜15−c1、15−a2〜15−c2とを有している。
図4において、バイパス状態確認光スイッチ16−aがオンでチャンネルaがバイパス状態のとき、表示回路6から操作信号18aが中性子束計測回路5−aに伝送される場合について説明する。
このようにして、インターロック回路を用いることによって、操作対象チャンネル以外への操作信号の誤送信を防止することができる。
図5において、バイパス状態確認光スイッチ16−aがオンでチャンネルaがバイパス状態のとき、表示回路6から操作信号18aが中性子束計測回路5−aに伝送される場合について説明する。
表示回路6から操作信号18が操作対象チャンネルの中性子束計測回路5に伝送される場合について、図6に示すフローチャートを図1の構成を参照しながら説明する。
Claims (3)
- 原子炉内に複数設けられ、前記原子炉内の中性子束の状態を計測する炉内検出器と、
複数の独立した安全系区分によって分離され、前記炉内検出器からの信号を入力して前記原子炉の停止から運転を含む全範囲にわたって前記原子炉内の出力状態を監視する原子炉出力監視装置と、
前記安全系区分毎の原子炉出力監視装置内に測定対象のチャンネル毎に設けられ、各チャンネルの前記炉内検出器からの信号により前記原子炉内の中性子束及び前記原子炉内出力を測定する中性子束計測部と、
全安全系区分に一つ設けられ、前記全安全系区分の前記中性子束計測部で測定された中性子束及び原子炉出力を表示し、操作対象のチャンネルの前記炉内検出器の設定値変更を含む操作信号を当該チャンネルの中性子束計測部に発信する表示部と、
前記全安全系区分の前記中性子束計測部と前記表示部とを光伝送路を介して接続する光伝送部と、
前記表示部から操作対象となるチャンネルの前記中性子束計測部に操作信号を発信する際、当該チャンネルの安全系区分とそれ以外の区分とで前記光伝送路を切り換える光伝送路切換部と、を備え、
前記表示部から操作対象となるチャンネルの前記中性子束計測部に操作信号を発信する際、当該チャンネルが前記炉内検出器の設定値変更を含む操作信号の受信を許容するバイパス状態のとき当該チャンネルを前記光伝送路に接続し、バイパス状態で無いとき当該チャンネルを遮断するバイパス状態確認部を前記原子炉出力監視装置内に設けた
原子炉出力監視システム。 - 請求項1に記載の原子炉出力監視システムにおいて、
前記表示回路から操作対象となるチャンネルの前記中性子束計測部に操作信号を発信する際、当該チャンネルのみを前記光伝送路に接続しそれ以外のチャンネルを遮断するためのチャンネル切換部を前記原子炉出力監視装置内に設けた原子炉出力監視システム。 - 請求項1に記載の原子炉出力監視システムにおいて、
前記表示回路から操作対象となるチャンネルの前記中性子束計測部に操作信号を発信する際、当該チャンネルの前記光伝送路への接続と同時又はこれに連動してそれ以外のチャンネルを遮断するインターロック部を前記原子炉出力監視装置内に設けた原子炉出力監視システム。
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