JP5033073B2 - 放送受信装置 - Google Patents

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本発明は、複数のテレビジョン放送モードを受信可能で、緊急放送を受信したときに1セグモードに切り替えることができる放送受信装置に関し、特にデジタルテレビジョン放送を受信可能な携帯電話、ノートパソコン、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末に好適な技術に関する。
近年、携帯電話、ノートパソコン、PDA等の携帯端末においても、デジタルテレビジョン放送が受信可能となってきている。しかも、デジタルテレビジョン放送モードは、各種の放送モードが存在し、これら携帯端末もこれら放送モードで受信できるようになっている。
日本の地上デジタル放送方式では、1つのチャンネルが13の「セグメント」に分割されており、これをいくつか束ねて映像やデータ、音声などを送信している。ハイビジョン放送(HDTV)は12セグメント、通常画質の放送(SDTV)は4セグメントを必要とする(以降、この放送モードをフルセグモードと称する)。また、この13のセグメントのうち、1つを移動体向け放送用としている(以降、この放送モードを1セグモードと称する)。1セグ放送は、帯域が通常放送の1/4と狭いため、QVGA(320×240ピクセル)サイズの低解像度の映像しか伝送できないが、視聴のために必要なデコード等のデータ量を大幅に軽減できる。従って、省電力の面で有利であり、長時間の視聴を可能とする。
さて、地震、津波、台風などの災害発生には緊急警報信号が放送されるが、この場合は刻々と変化する状況を把握するためも、長時間の視聴ができるほうがよい。そこで、特許文献1には、受信したデレビジョン放送データ中に緊急警報信号が存在した場合、フルセグモードから1セグモードへの自動切り替えを実行する受信装置が開示されている。
特開2007−312127号公報
しかし、特許文献1の受信装置では、緊急警報信号を受信したとたんに、フルセグ放送モードから1セグモードに切り替えるため、切り換えの間、ノイズ等により画面が乱れて肝心の緊急警報を視聴できない場合が生じる恐れがある。受信状態が良好であればよいが、そうではないと、1セグは画質が劣るモードでもあり、緊急警報の視聴ができない可能性は高くなる。
本発明は、斯かる実情に鑑み、視聴中に緊急警報放送を受信した場合は1セグモードにすぐ切り替えることをせずに、緊急警報を確実に視聴できるようにした放送受信装置を提供しようとするものである。
本発明は、緊急警報放送を含むTV放送を受信可能な放送受信装置において、
1セグモードを含む複数の放送モードによりTV放送を受信する放送受信部と、前記放送受信部の受信放送モードを設定するモード設定部と、を有し、
前記モード設定部は、1セグ以外のモードで緊急警報放送を受信した場合、前記放送受信部が緊急警報放送の終了を検出するまで受信放送モードを維持し、緊急警報放送の終了を検出すると受信放送モードを1セグモードに切り替えることを特徴とする。
また、1セグモードで緊急警報放送を受信した場合、受信放送モードをそのまま1セグモードとすることを特徴とする。
ここで、本発明は、さらに前記放送受信部が検出した緊急警報放送の受信開始時の緊急警報放送開始時刻あるいは緊急警報放送の終了時の緊急警報放送終了時刻を記憶する時刻記憶部を有し、
前記モード設定部は、緊急警報放送の終了を検出した場合、前記時刻記憶部が記憶している緊急警報放送開始時刻あるいは緊急警報放送終了時刻から現在までの経過時間を算出し、前記経過時間が所定の時間未満であれば、受信放送モードを1セグモードに設定し、所定の時間以上であれば、予め定めたモード決定規則に従って受信放送モードを設定することを特徴とする。
さらに本発明は、さらに緊急警報を通知するメールを受信可能な通信機能部と、前記通信機能部が受信したメールが緊急警報に関するメールであることを検出する緊急警報メール受信検知部と、前記緊急警報メール受信検知部が前記通信機能部において緊急警報に関するメールを受信したことを検知した場合、そのメール受信時刻を記憶するメール時刻記憶部と、を有し、
前記モード設定部は、前記緊急警報メール受信検知部が緊急警報に関するメールを検知した場合、前記メール時刻記憶部が記憶したメール受信時刻から現在までの経過時間を算出し、前記経過時間が所定の時間未満であれば、受信放送モードを1セグモードに設定し、所定の時間以上であれば、予め定めたモード決定規則に従って受信放送モードを設定することを特徴とする。
以上のような構成を有する本発明によれば、緊急警報放送を受信しても直後に受信放送モードを変えないので、画面の乱れを防止して、緊急警報を聞き逃すことがない。さらに、緊急警報放送終了後は受信放送モードが、常に1セグモードに設定されるので、長時間視聴可能となる。
また、緊急警報放送が終了しても、所定の期間内は、緊急事態が続いていることが想定されるので、この期間内は引き続き1セグで受信することにより、緊急時に求められるであろう長時間の受信を可能とするニーズに応えることができる。その時間を過ぎると、ユーザの所望のモードでの視聴を可能とする。
また、緊急警報メールを受信したときも、所定の期間内は、緊急事態が続いていることが想定される。この期間に、TV受信可能状態になった場合には1セグで受信することにより、緊急時に求められるであろう長時間の受信を可能とするニーズに応えることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る放送受信装置である携帯電話10の一実施形態を示す概観図である。携帯電話10は、液晶画面からなる表示部25、キー入力部28および図示しない放送用アンテナ、通信用アンテナを有する。表示部25はTV映像画面12とデータ放送画面13を有しており、緊急警報放送はTV映像画面12に表示される。
図2は、携帯電話10の一実施形態を示すブロック図である。この携帯電話10は、TV放送を受信する放送アンテナ21、緊急警報放送を含むTV放送信号を受信してトランスポートストリーム(TS)の復調および、前記TSから映像、音声、データ放送、字幕、PSI(番組特定情報)/SI(番組配列情報)、緊急警報放送起動情報等の各メディア情報をデコードする機能を有する放送受信部22、前記放送受信部22のチューナーに対してTV放送の受信モードを指示するモード設定部23、携帯電話の制御情報等を記憶する記憶部24、メニュー表示やTV機能起動でTV映像などを表示する表示部25、音声を出力するスピーカ26、音声を入力するマイク27、ユーザからのキー入力を受け付けるキー入力部28、携帯電話の通信を制御・実行する通信機能部29、通信用アンテナ30、および各部を制御する制御部31、からなる。記憶部24は、制御部31を動作処理させるプログラム、携帯電話として使用するための通話先アドレス情報、TV放送のチャンネル情報等が記憶され、制御部31は、必要な情報を記憶部24から読み出したり、書き込んだりしながら動作する。
この携帯電話10は、フルセグモードと1セグモードの受信が可能である。ユーザがキー入力部28からTV放送受信モードを指定して所望のチャンネルを入力すると、その指示信号を受けた制御部31は、放送受信部22に入力されたチャンネルのTV放送を受信させる。放送受信部22は、放送アンテナ21を介して、モード設定部23に指定された放送モードでTV放送信号を受信する。受信したTV放送信号を受けた制御部31は、TV放送信号に含まれる映像信号と音声信号を処理して、表示部25に映像を表示させるとともに、スピーカ26から音声を出力させる。
また、携帯電話10は、電話機機能も有しており、ユーザがキー入力部28から電話モードを指定して通話相手番号を入力すると、制御部31は、通信機能部29に通信用アンテナ30を介して通信相手先に対して発呼処理をさせる。通話相手に接続できれば、制御部31は、マイク27から入力される音声を通信機能部29と通信用アンテナ30を介して相手先に送信し、相手先からの音声を通信用アンテナ30と通信機能部29を介してスピーカ26から出力する。
さて、この携帯電話10は、災害等の緊急警報放送の信号を放送受信部22が受信した場合に、受信に最適な放送モードを設定する。モード設定部23のモード設定処理にいくつかの実施例があり、それを以下に説明する。
図3は、モード設定部23の実施例1を示す内部ブロック図である。実施例1のモード設定部23aは、TV放送の場合、フルセグまたは1セグの放送モードを放送受信部22に指示する。モード設定部23aは、モード設定部23aの制御を行うモード設定制御部41、そのモードを記憶するモード記憶部42、放送受信モードを決定するモード決定処理部44、からなる。モード決定処理部44は、フルセグモードで緊急警報放送を受信した場合、前記放送受信部が緊急警報放送の終了を検出まではフルセグモードとし、前記放送受信部が緊急警報放送の終了を検出すると1セグモードとし、1セグモードで緊急警報放送を受信した場合、そのまま1セグモードとする。
図4は、実施例1のモード設定部23aを有する携帯電話10の緊急警報放送信号受信における処理手順を示すフローチャートである。
ユーザによるキー入力部28から指示に基づいて、制御部31がTV機能を起動し、モード設定部23a経由で放送受信部22にフルセグモード受信を指示して、放送波を受信したとする(ステップS1)。このとき、制御部31は、放送受信部22に緊急警報放送信号の監視を指示し、その結果を待つ(ステップS2)。放送受信部22が「緊急警報放送信号あり」を検出すると(ステップS2;Yes)、制御部31に通知する。制御部31は、緊急警報放送を受信し、映像を表示部25に、音声をスピーカ26に出力する(ステップS3)。その後、制御部31は、放送受信部22に緊急警報放送終了の検出を指示し、放送受信部22からの結果を待つ(ステップS4)。
制御部31が放送受信部22から緊急警報放送の終了を受けると(ステップS4;Yes)、制御部31は、モード設定部23aにモード設定をするよう指示する。モード設定制御部41は、モード決定処理部44に放送受信モードを決定させる。モード決定処理部44は、モード記憶部42から、設定モード情報を引き出して現在の受信モードを確認する(ステップS5)。
図5、図6には、モード記憶部42に記憶されている設定モード情報を示す。図5に示すように、モード記憶部42に記憶されている設定モード情報が「フルセグ」であれば、現在の受信モードがフルセグということであるので、モード決定処理部44は、1セグモードと決定し、モード設定制御部41は1セグモードで受信するように放送受信部22に指示する(ステップS6)。そして、放送受信部22は、1セグモードで受信するとともに、モード設定制御部41はモード記憶部42に設定モード情報「1セグ」と記憶する(ステップS7)。図6に示すように、ステップS5において、モード記憶部42に記憶されている設定モード情報が「1セグ」であれば、モード決定処理部44は「1セグ」と決定し、モード設定制御部41は、そのまま1セグ受信を続けることを放送受信部22に指示し、放送受信部22は、1セグモードで受信する(ステップS7)。
その後、1セグモード受信中も緊急警報放送に備え、制御部31は、放送受信部22に緊急警報放送信号の監視を指示し、結果を待つ(ステップS8)。放送受信部22が緊急警報放送信号ありを検出すると(ステップS8;Yes)、制御部31に通知する。制御部31は、ステップS3に戻って、緊急警報放送を受信し、映像を表示部25に、音声をスピーカ26に出力する。以降は同じ動作を繰り返す。放送受信部22が緊急警報放送信号ありを検出しなければ(ステップS8;No)、ステップS7に戻り、1セグ受信を続ける。
このように、緊急警報放送の信号を検出しても、すぐにはフルセグから1セグへと受信放送モードを切り替えずに緊急警報放送が終了してから切り替えるので、画面の乱れも生じず、画面も画質の良いフルセグモードなので、緊急警報を見逃すことなく、かつ、緊急警報放送終了後は長時間視聴可能となる。
また、実施例1においては、緊急警報放送が終了してから放送モードの切換えを行ったが、ある緊急警報放送番組が一旦終了し、続けて別の緊急警報放送番組が開始される、すなわち「緊急警報放送は継続しているが、番組は変わる」場合には、(1)前の番組が終わった時点で1セグモードに切り替える、(2)緊急警報放送である間は切り替えない、の2通りの選択をできるようにしてもよい。
実施例2では、緊急警報放送受信後に、一度TV視聴終了させた後、新たに前記放送受信部22の機能を起動させた際に、モード決定規則で決定したモードにより前記放送受信部22を動作させる例について記載する。
図7は、モード設定部23の実施例2を示す内部ブロック図である。
このモード設定部23bは、モード設定部23bの制御を行うモード設定制御部41、放送受信モードを記憶するモード記憶部42、前記放送受信部22が緊急警報放送の受信時には放送開始時刻を記憶する時刻記憶部43、放送受信モード決定するモード決定処理部44からなる。ここで、モード決定処理部44は、緊急警報放送の終了を検出した場合、時刻記憶部43が記憶している緊急警報放送開始時刻あるいは緊急警報放送終了時刻から現在までの経過時間を算出し、前記経過時間が所定の時間未満であれば、受信放送モードを1セグモードに決定し、所定の時間以上であれば、予め定めたモード決定規則に従って受信放送モードを決定する。
図8は、実施例2のモード設定部23bを有する携帯電話10の緊急警報放送信号受信における処理手順を示すフローチャートである。
ユーザによるキー入力部28からの指示で、制御部31がTV機能を起動する(ステップS11)。このとき、制御部31は、モード設定部23bに対してモード設定を指示する。モード設定部23bのモード設定制御部41は、時刻記憶部43から、緊急警報放送開始時刻(図9参照)を読み出す。時刻記録の有無で、緊急放送受信履歴の有無がわかる(ステップS12)。履歴無しの場合(ステップS12;No)、モード記憶部42に記憶されている設定モード情報、すなわち現在設定のモードで受信する(ステップS19)。履歴有りの場合(ステップS12;Yes)、モード設定制御部41は、モード設定部23bのモード決定処理部44に放送受信モードを決定するように指示する。モード決定処理部44は、現在時刻と前記緊急警報放送開始時刻の差分を計算して経過時間を得る(ステップS13)。経過時間が規定時間以内か否かを判定する(ステップS14)。経過時間が規定時間以内の場合は(ステップS14;Yes)、モード決定処理部44は、放送受信モードを“1セグ”に決定する。モード設定制御部41は、モード記憶部42に1セグ受信モードを記憶し(図6参照)、同時に、放送受信部22に対して1セグ受信を指示する(ステップS15)。放送受信部22は、1セグモードで受信する(ステップS16)。
経過時間が規定時間を越える場合(ステップS14;No)、モード決定処理部44は、モード決定規則に基づくモードを決める。モード決定規則としては、例えば、「前回視聴時のモード(フルセグまたは、1セグ)を設定モードとする」がある。モード設定制御部41は、モード記憶部42には前回視聴時のモードを、引き続き、設定モード情報として記憶保持し(図5または図6参照)、同時に、放送受信部22に対してそのモードを指示する(ステップS18)。放送受信部22は、設定モードで受信する(ステップS19)。
ステップS17,S20では、制御部31は、受信を継続しながら緊急警報放送に備え、放送受信部22に緊急警報放送信号の監視を指示し、その結果を待つ。放送受信部22が緊急警報放送信号ありを検出すると制御部31に通知する。制御部31は、緊急警報放送を受信し、映像を表示部25に、音声をスピーカ26に出力する(図4のステップS3)。
実施例2においては、緊急警報放送受信から所定の期間(所定の時間)内は、緊急事態が続いていることが想定されるので、この期間内は引き続き1セグで受信することにより、緊急時に求められるであろう長時間の受信を可能とするニーズに応えることができる。所定の期間を超えると、もはや画質の劣る1セグモードである必要も無いので、予めユーザがキー入力部28から設定したモード決定規則に従ってモードを決定する。
また、実施例2においては、時刻記憶部43に記憶する時刻を緊急警報放送開始時刻と記載したが、緊急警報放送終了時刻を用いてもよい。このときは、前記放送受信部22が緊急警報放送受信後に緊急警報放送終了を検出した時点で、図9に示すように、緊急警報放送終了時刻を時刻記憶部43に記憶する。
実施例3では、TV機能非動作状態の場合に、緊急警報放送以外の手段で緊急警報が通知されるケースを受信する場合にも実施例2と同様な動作をする携帯電話の例を記載する。
TV機能非動作状態とは、端末がおかれている受信環境が悪化した等の理由でTV視聴できない状態や、緊急警報放送にする自動起動に未対応端末がTVを起動をしていない状態を想定する。
本実施例では、図2のモード設定部23の内部ブロック構成を、図10のように構成する。
このモード設定部23cは、モード設定部23cの制御を行うモード設定制御部41、放送受信モードを記憶するモード記憶部42、前記通信機能部29でメール受信時に緊急警報が通知されるメール(これ以降は、緊急警報メールと呼ぶ)かどうか判定する緊急警報メール受信検知部45、緊急警報メールの受信時にはメール受信時刻を記憶する時刻記憶部43、放送受信モードを決定するモード決定処理部44、からなる。ここで、モード決定処理部44は、前記緊急警報メール受信検知部45が緊急警報メールを検知した場合、前記時刻記憶部43が記憶したメール受信時刻から現在までの経過時間を算出し、前記経過時間が所定の時間未満であれば、受信放送モードを1セグモードに決定し、所定の時間以上であれば、予め定めたモード決定規則に従って受信放送モードを決定する。
なお、モード設定制御部41、モード記憶部42、時刻記憶部43、モード決定処理部44は、TV機能が動作しているときは、当然実施例2に説明した処理動作も行う。
図11は、実施例3のモード設定部23cを有する携帯電話10の緊急警報放送信号受信における処理手順を示すフローチャートである。
制御部31は、待機モードでTV機能を起動していない状態か、TV起動しても受信環境が悪い等の理由で受信できない状態にある(ステップS31)。このとき、制御部31は、通信機能部29でメール受信時に、そのメールをモード設定部23cに送り、緊急警報メールかどうか判定することを指示する(ステップS32)。モード設定部23cのモード設定制御部41は、緊急警報メール受信検知部45に緊急警報メールかどうか判定させ、緊急警報メール受信検知部45が受信メールを緊急警報メールと判定した場合(ステップS32;Yes)、モード設定制御部41は、図12のように、メール受信の受信時刻をモード設定部23cの時刻記憶部43に記憶する(ステップS33)。その後、制御部31は、ユーザのキー入力部28の操作あるいは、視聴予約等のTV機能起動要求を待つ(ステップS34)。
起動要求がない場合(ステップS34;No)、ステップS32に戻る。緊急警報メール検知なしの場合(ステップS32;No)、ステップS34に行き、TV機能起動要求を待つ。TV機能起動要求があると(ステップS34;Yes)、モード設定部23cのモード設定制御部41は、時刻記憶部43から、前記緊急警報メール受信時刻を読み出す。時刻記録の有無で、緊急警報メール受信履歴の有無がわかる(ステップS35)。履歴無しの場合(ステップS35;No)、モード記憶部42から設定モード情報を読み出して現在設定のモードで受信する(ステップS42)。
履歴有り(ステップS35;Yes)の場合、モード設定制御部41は、モード設定部23cのモード決定処理部44に放送受信モードを決定するように指示する。モード決定処理部44は、現在時刻と前記緊急警報メール受信時刻の差分を計算して経過時間を得る(ステップS36)。
経過時間が規定時間以内か否かを判定する(ステップS37)。経過時間が規定時間以内の場合は(ステップS37;Yes)、モード決定処理部44は、放送受信モードを“1セグ”に決定する。モード設定制御部41は、モード記憶部42に1セグ受信モードを記憶し(図6参照)、同時に、放送受信部22に対して1セグ受信を指示する(ステップS38)。放送受信部22は、1セグモードで受信する(ステップS39)。
経過時間が規定時間を越える場合(ステップS37;No)、モード決定処理部44は、モード決定規則に基づくモードを決める。モード決定規則としては、例えば、「前回視聴時のモード(フルセグまたは、1セグ)を設定モードとする」がある。モード設定制御部41は、モード記憶部42に前回視聴時のモードを、引き続き、設定モード情報として記憶保持(図6または図7)し、同時に、放送受信部22に対してそのモードを指示する(ステップS41)。放送受信部22は、設定モードで受信する(ステップS42)。
ステップS40,S43では、制御部31は、受信を継続しながら緊急警報放送に備え、放送受信部22に緊急警報放送信号の監視を指示し、その結果を待つ。放送受信部22が緊急警報放送信号ありを検出すると制御部31に通知する。制御部31は、緊急警報放送を受信し、映像を表示部25に、音声をスピーカ26に出力する(図4のステップS3)。
端末がおかれている受信環境が悪化した等の理由でTV視聴できない状態や、緊急警報放送にする自動起動に未対応端末がTVを起動していない状態のようなTV機能非動作状態でも、通信経由で緊急警報メールの受信が可能である。
緊急警報メールが出るような場合、所定の期間内は、緊急事態が続いていることが想定される。この期間に、TV受信可能状態になった場合には1セグで受信することにより、緊急時に求められるであろう長時間の受信を可能とするニーズに応えることができる。
実施例3においては、緊急警報メールの他に、緊急警報放送の終了を通知するメールである緊急警報放送終了メールを受信した場合にも同様に適用できる。従って、緊急警報メール受信検知部45は、緊急警報メールや緊急警報放送終了メール等の緊急警報に関するメールを検知し、時刻記憶部43は、そのメール受信時刻を記憶する。
TV受信状況が悪く、完全にTV視聴が不可能の場合は、上記実施例3の処理を適用するが、TV視聴が可能になったり、不可能になったりするような受信状況の場合においても、実施例3の処理を優先して行う。TV視聴が完全に可能な場合に、緊急警報メールを受信した場合は、実施例2と実施例3のどちらを適用するかは、予めユーザがモード設定しておき、それに従って処理を行う。
本発明に係る放送受信装置である携帯電話の一実施形態を示す概観図である。 携帯電話の一実施形態を示すブロック図である。 モード設定部の実施例1を示す内部ブロック図である。 実施例1のモード設定部を有する携帯電話の緊急警報放送信号受信における処理手順を示すフローチャートである。 モード記憶部に記憶されている設定モード情報を示す図である。 モード記憶部に記憶されている他の設定モード情報を示す図である。 モード設定部の実施例2を示す内部ブロック図である。 実施例2のモード設定部を有する携帯電話の緊急警報放送信号受信における処理手順を示すフローチャートである。 緊急警報放送の開始時刻と終了時刻を示す図である。 モード設定部の実施例3を示す内部ブロック図である。 実施例3のモード設定部を有する携帯電話の緊急警報放送信号受信における処理手順を示すフローチャートである。 緊急警報メールの受信時刻を示す図である。
符号の説明
10 携帯電話
12 映像画面
13 データ放送画面
21 放送アンテナ
22 放送受信部
23,23a,23b,23c モード設定部
24 記憶部
25 表示部
26 スピーカ
27 マイク
28 キー入力部
29 通信機能部
30 通信用アンテナ
31 制御部
41 モード設定制御部
42 モード記憶部
43 時刻記憶部
44 モード決定処理部
45 緊急警報メール受信検知部

Claims (4)

  1. 緊急警報放送を含むTV放送を受信可能な放送受信装置において、
    1セグモードを含む複数の放送モードによりTV放送を受信する放送受信部と、
    前記放送受信部の受信放送モードを設定するモード設定部と、
    を有し、
    前記モード設定部は、
    1セグ以外のモードで緊急警報放送を受信した場合、前記放送受信部が緊急警報放送の終了を検出するまで受信放送モードを維持し、緊急警報放送の終了を検出すると受信放送モードを1セグモードに切り替えることを特徴とする放送受信装置。
  2. 1セグモードで緊急警報放送を受信した場合、受信放送モードをそのまま1セグモードとすることを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
  3. 前記放送受信部が検出した緊急警報放送の受信開始時の緊急警報放送開始時刻あるいは緊急警報放送の終了時の緊急警報放送終了時刻を記憶する時刻記憶部を有し、
    前記モード設定部は、
    緊急警報放送の終了を検出した場合、前記時刻記憶部が記憶している緊急警報放送開始時刻あるいは緊急警報放送終了時刻から現在までの経過時間を算出し、前記経過時間が所定の時間未満であれば、受信放送モードを1セグモードに設定し、所定の時間以上であれば、予め定めたモード決定規則に従って受信放送モードを設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の放送受信装置。
  4. 緊急警報を通知するメールを受信可能な通信機能部と、
    前記通信機能部が受信したメールが緊急警報に関するメールであることを検出する緊急警報メール受信検知部と、
    前記緊急警報メール受信検知部が前記通信機能部において緊急警報に関するメールを受信したことを検知した場合、そのメール受信時刻を記憶するメール時刻記憶部と、
    を有し、
    前記モード設定部は、
    前記緊急警報メール受信検知部が緊急警報に関するメールを検知した場合、前記メール時刻記憶部が記憶したメール受信時刻から現在までの経過時間を算出し、前記経過時間が所定の時間未満であれば、受信放送モードを1セグモードに設定し、所定の時間以上であれば、予め定めたモード決定規則に従って受信放送モードを設定することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の放送受信装置。
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