JP5032159B2 - 外径測定器 - Google Patents
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例えば、回転子の一端側、中央部、他端側の3箇所について、回転子の外径を測定する方法がある。この場合、回転子の回転軸に直交する方向から、回転子の外周面に対してレーザ光を照射したり、機械式のマグネスケールを当接させたりすることで、回転子の外径を計測する。
また、投光器、受光器、距離計、および演算器を用いて、ワークの外径を測定する方法がある(特許文献1参照)。すなわち、投光器でレーザ光をワークに対して照射し、この照射したレーザ光を受光器で受光する。一方、距離計で受光器からワークまでの距離を測定しておき、この計測した距離と受光した位置とに基づいて、演算器でワークの外径を計算する。
また、特許文献1に示された方法では、装置の構成が複雑になり、モータの製造コストが上昇する、という問題があった。
よって、第2光射出装置および第2光検出装置の位置を調整することで、第1光射出装置および第1光検出装置の測定値に基づいて異常が発生したと判断した場合に、第2光射出装置および第2光検出装置の測定値に基づいて、この異常部分の位置をほぼ特定することができる。
図1および図2は、本発明の一実施形態に係る外径測定器1の縦断面図および横断面図である。
外径測定器1は、略円筒形のワークとしての回転子10の外径を測定するものである。この外径測定器1は、回転子10が載置される受台20と、受台を回転させる回転装置30と、第1測定装置40と、第2測定装置50と、これらを制御する後述の制御装置60と、を備える。
シャフト11の下面には、穴111が形成されている。
ヨーク12は、複数の電磁鋼板が積層されて形成され、このヨーク12には、シャフト11の中心軸に沿って延びる収納部13が設けられ、この収納部13には、永久磁石14が収納されて、樹脂で固定されている。
載置部22の上面には、上方に突出する位置決めピン221が設けられている。この位置決めピン221をシャフト11の穴111に挿入することにより、回転子10の位相合わせを行う。
回転板23の外縁には、貫通孔231が形成されている。
第1測定装置40は、回転子10の半径方向に所定幅d1でレーザ光を射出する第1光射出装置41と、この第1光射出装置41から射出されるレーザ光を検出する第1光検出装置42と、を備える。
この第1測定装置40は、射出されるレーザ光が回転子10の外周面上を通るように、かつ、射出されるレーザ光の光路が回転子10の中心軸に平行となるように、つまり、図3中上下方向となるように、配置される。
この第2測定装置50は、射出されるレーザ光が回転子10の下部側の外周面上を通り、かつ、レーザ光の光路が回転子10の中心軸に直交するように、つまり、水平方向となるように、配置される。
第2測定装置50のレーザ光が回転子10の下部側の外周面上を通るように配置する理由は、ヨーク12から樹脂材が漏れる場合、この樹脂材はヨーク12の上部側から漏れることが多いため、このような樹脂材の漏れを第2測定装置50で検知するためである。
なお、受台本体21をある程度の長さとすることで、回転した際のキャリブレーションを小さく抑えている。
調整ねじ342は、基部31に螺合され、回転子10の外周面の接線に沿って進退可能となっている。
ばね341は、第1測定装置40および第2測定装置50を、回転子10の外周面の接線に沿って付勢して、調整ねじ342の先端に押し付けている。
したがって、調整部34によれば、調整ねじ342を回転させることで、第1測定装置40および第2測定装置50を、ばね341の付勢力に抵抗して、回転子10の外周面の接線に沿って移動できるようになっている。
制御装置60は、外径測定部61と、外径判定部62と、は回転制御部63と、動作設定切替部64と、を備える。
外径測定部61は、第1測定装置40および第2測定装置50を用いて、回転子10の外径を測定する。
すなわち、回転制御部63により受台20を回転させながら、第1光射出装置41からレーザ光を射出させて、このレーザ光を第1光検出装置42で検出することで、回転子10の外周面の中心軸に沿って延びる領域について、外径寸法の最大値を測定し、この測定値を第1測定値とする。
すなわち、校正モードでは、外径測定部61により回転子10の外径を測定し、この測定した測定値を、キャリブレーションデータとして記憶する。
一方、測定モードでは、外径測定部61により回転子10の外径を測定した後、予め記憶したキャリブレーションデータを用いて、測定値を校正する。その後、校正した第1測定値および第2測定値に基づいて、外径判定部62により、異常の有無を判断する。
図5に示すように、測定位置Aでは、測定値が許容範囲を超えているため、異常値として判定される。
(1)まず、第1光射出装置41から射出されるレーザ光が回転子10の外周面上を通るように、第1光射出装置41および第1光検出装置42を配置する。次に、第1光射出装置41からレーザ光を射出し、このレーザ光を第1光検出装置42で検出することで、回転子10の外周面の中心軸に沿って延びる領域について、外径寸法の最大値を測定する。次に、この測定した最大値が許容範囲内であるか否かを判定することで、回転子10の外周面の中心軸に沿って延びる領域について、異常の有無を検査する。このような作業を回転装置30で回転子10を回転させながら行うことで、回転子10の全周に亘って異常の有無を検査でき、よって、回転子10の外径を全面に亘って簡単に検査できる。
よって、第2光射出装置51および第2光検出装置52の位置を回転子10の下端側としたので、第1光射出装置41および第1光検出装置42の測定値に基づいて異常が発生したと判断した場合に、第2光射出装置51および第2光検出装置52の測定値に基づいて、この異常部分の位置をほぼ特定することができる。
10 回転子(ワーク)
20 受台
30 回転装置
34 調整部(調整装置)
41 第1光射出装置
42 第1光検出装置
51 第2光射出装置
52 第2光検出装置
Claims (2)
- 略円筒形のワークの外径を測定する外径測定器であって、
前記ワークが載置される受台と、
前記ワークの中心軸を回転軸として当該受台を回転させる回転装置と、
レーザ光を射出する第1光射出装置と、
当該第1光射出装置から射出されるレーザ光を検出する第1光検出装置と、
レーザ光を射出する第2光射出装置と、
当該第2光射出装置から射出されるレーザ光を検出する第2光検出装置と、
これらを制御する制御装置と、を備え、
前記第1光射出装置は、射出されるレーザ光の光路が前記ワークの中心軸に平行となるように配置され、ワークの半径方向に所定幅でレーザ光を射出し、
前記第2光射出装置は、射出されるレーザ光の光路が前記ワークの中心軸に直交するように配置され、ワークの半径方向に所定幅でレーザ光を射出し、
前記第1光射出装置から射出されるレーザ光と前記第2光射出装置から射出されるレーザ光とが、前記回転装置によって回転させる前記ワークの外周面上を通る測定位置で交差し、
前記制御装置は、前記第1光検出装置で検出した第1測定値が許容範囲内であるか否かを判定し、ここで許容範囲外と判定される場合には前記第2光検出装置で検出した第2測定値が許容範囲内であるか否かを判定するものであって、
前記第1光射出装置および第1光検出装置の位置を、前記ワークの外周面の接線に沿って調整可能な調整装置をさらに備えることを特徴とする外径測定器。 - 請求項1に記載の外径測定器において、
前記ワークとは外径寸法が異なる校正用ワークを複数備えることを特徴とする外径測定器。
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