JP5032136B2 - 血管撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波造影剤注入に引き続き又は同時にX線造影剤を注入して超音波計測し、関心領域へ造影剤が流入したことを検知してから、X線による関心領域の血管像撮影を開始する血管撮影装置に関する。
今日、X線造影剤により血管を染色してからX線を被検体に照射し、被検体を透過したX線を検出して血管像をX線CT撮影する血管撮影装置が提供されている。この造影CTにおいては、スキャンを開始するタイミングが重要である。造影剤が撮影しようとする部位に流入する時間は患者ごとに異なり、スキャン開始のタイミングが早過ぎるとスキャン開始後、始めの数スライスが造影されず、スキャン開始のタイミングが遅すぎると終わりの数スライスが静脈まで染まってしまう。
スキャンを開始するタイミングを計る技術としては、従来からリアルプレップと呼ばれる造影剤自動感知技術がある。
図21にリアルプレップの概略を示す。リアルプレップでは、造影剤が関心領域に到達することを検知するため、関心領域を低線量でスキャンする。得られた画像のCT値をモニタリングし、予め定められた閾値にCT値が到達したところで血管像を得るための本スキャンを開始する。造影剤を映し出した画素はCT値が高いため、CT値が閾値を超えれば、造影剤が関心領域に到達したことが認識できるためである。
このリアルプレップによっては、被検体の体格等の固有差や操作者の熟練度に依存せずに同一のタイミングで撮影することが可能となる。これにより、スキャン開始のタイミングは、適正なものとなり、精度の高い血管像が得られる。
しかし、リアルプレップでは、造影剤検知のために低線量ではあるが被検体が被爆してしまうという問題がある。
そこで、X線により造影剤を検知するのではなく、超音波により造影剤を検知する技術が提示されている(例えば、「特許文献1」参照。)。この技術では、X線CT撮影をおこなうX線CT装置と超音波検査を行う超音波検査装置を組み合わせた血管撮影システムを利用する。この血管撮影システムでは、X線造影剤に先立って又は同時に超音波造影剤を被検体に注入する。関心領域には、超音波を送受波して造影剤の関心領域への到達を検知する。超音波により造影剤の関心領域への到達を検知すると、X線CT装置にトリガ信号を出力して、X線CT撮影を開始させる。
実際の現場では、撮影室内に一人の技師や医師を配し、関心領域に超音波が送受波されるように超音波プローブを保持させる。造影剤の関心領域への到達は、超音波を受波して得たエコー信号をBモード処理し、超音波による関心領域内の断層像を取得して、その断層像の輝度を計測する。断層像の輝度が予め定められた輝度を超えていれば、造影剤が関心領域に到達したものと認識できる。
造影剤が関心領域に到達すると、超音波プローブを保持していた技師や医師は、撮影室から待避する。この技師や医師の待避が完了すると、X線CT撮影を開始させる。従ってトリガ信号は、造影剤の検知より所定時間遅延させて出力される。トリガ信号が造影剤検知に間髪置かず出力されると、超音波プローブを保持していた技師や医師が被爆してしまう。
尚、このような血管撮影システムでは、断層像の輝度を造影剤の到達の基準とするため、ある程度精度の高いBモード処理を行う必要があり、システム全体が高価である。また、被検体が体をよじる、又は呼吸する等を原因として関心領域と断層像とがずれてしまい、超音波による造影剤検知を果たせない場合がある。この場合、従来は、再度造影剤を注入してやり直すしかない。
特開2005−73764号公報
上述のように、血管撮影システムでは、被検体の低線量被爆を防止することはできる。しかし、撮影室に超音波プローブを保持する者を配置する必要があり、X線造影剤と超音波造影剤の関心領域への到達を検知しても、この者が撮影室を待避するまではX線CT撮影を開始させることができない。従って、トリガ信号を一定時間遅延させるか、マニュアルによりX線CT撮影を開始しなくてはならない。
そうすると、従来の血管撮影システムでは、造影剤の関心領域への到達とX線CT撮影開始のタイミングがずれてしまい、精度のよい血管像を撮影することが困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、造影剤の関心領域への到達とX線CT撮影開始のタイミングを一致させ、精度のよい血管像を撮影することのできる血管撮影装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、被検体の関心領域の造影画像を撮影する血管撮影装置であって、超音波造影剤注入に引き続き又は同時にX線造影剤を前記被検体へ注入する注入手段と、前記関心領域の表面に貼着され、前記関心領域に超音波を送受する少なくとも2枚の貼着プローブと、前記貼着プローブが受波した超音波に基づき前記超音波造影剤の前記関心領域への到達を検知する検知手段と、前記少なくとも2枚の貼着プローブの何れかが受波した超音波に基づいて前記検知手段により前記到達が検知されると、トリガ信号を出力するトリガ手段と、前記トリガ信号を受けると、前記関心領域の造影画像の撮影を開始するX線CT手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、前記貼着プローブが受波した超音波に基づきドプラ信号を生成するドプラ処理手段をさらに備え、前記検知手段は、前記ドプラ信号に基づき前記検知をすること、を特徴とする。
また、本発明の第4の態様は、前記超音波造影剤と前記X線造影剤の注入開始から所定時間の計時を開始するタイマと、前記タイマの計時に基づき前記所定時間内に前記トリガ信号が出力されなければ、前記トリガ手段に前記トリガ信号を出力させるトリガ出力制御手段をさらに備えること、を特徴とする。
本発明の第1の態様によっては、貼着プローブによって、超音波プローブを保持する者を撮影室に配置しなくともよくなる。超音波プローブを保持する者を撮影室から予め排除できることによって、待避を待つことによるタイムラグが生じることなく、X線造影剤と超音波造影剤の関心領域への到達に対してタイミングよくX線CT撮影を開始させることができ、造影剤による血管撮影の精度が高まる。
本発明の第2の態様によっては、ドプラ信号によって造影剤の到達を検知できるので、簡易な超音波計測でも十分に造影剤到達検知の目的を達成でき、血管撮影装置の性能を確保したままコストダウンを図ることができる。
本発明の第3の態様によっては、被検体が体をよじらせる等することで超音波を送受波する位置が関心領域からずれてしまうおそれがあるが、複数枚貼着することで、いずれかが関心領域に超音波を送受波する可能性が高まり、関心領域への造影剤到達の検知ミスを防ぎ、タイミングの良いX線CT撮影開始を担保できる。
本発明の第4の態様によっては、被検体が体をよじる等して関心領域に超音波を送受波できず、関心領域への造影剤到達を検知できなくとも、X線CT撮影を開始させることが可能となる。従って、造影剤再注入のうえ、X線CT撮影をはじめからやり直すといった事態を避けることができ、患者の負担を軽減できる。
以下、本発明に係る血管撮影装置の好適な実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。第1の実施形態では、貼着プローブを用いることにより造影剤が関心領域に流入したときにタイミングよくX線CT撮影を撮影でき、かつドプラ信号からのみ造影剤の到達を検知することによる装置コスト削減を図ることのできる血管撮影装置について説明する。第2の実施形態では、造影剤の流入を検知するための閾値を自動生成する血管撮影装置の変形例を説明する。第3の実施形態では、造影剤流入を検知するために超音波を送受波するプローブを複数備える血管撮影装置の変形例について説明する。第4の実施形態では、造形剤流入が検知できなかった場合にもX線CT撮影を開始する血管撮影装置の変形例について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る血管撮影装置の構成を示すブロック図である。
血管撮影装置1は、関心領域に造影剤を注入し、造影剤で造影された血管像をX線CT撮影する装置である。関心領域への造影剤到達を、超音波の送受波により検知し、到達の検知を契機としてX線CT撮影を開始する。
この血管撮影装置1は、造影剤注入部2と貼着プローブ3と超音波計測部4と制御器5とX線CT部6とを備える。
造影剤注入部2は、X線造影剤と超音波造影剤とを被検体Pへ注入する。X線造影剤は、超音波造影剤の注入に引き続き、又は超音波造影剤の注入と同時に被検体Pへ注入する。
貼着プローブ3は、超音波を被検体Pへ送波し、被検体P内部で反射して戻ってきた超音波を受波する。貼着プローブ3は、超音波を受波すると、圧電効果によりエコー信号に変換する。この貼着プローブ3は、被検体Pに貼着される。
超音波計測部4は、貼着プローブ3に超音波をパルス波又は連続波で送波させる。また、貼着プローブ3が受波した超音波を反映するエコー信号を受信し、このエコー信号からドプラ信号を検波する。ドプラ信号の振幅から造影剤検知を行う為である。また、ドプラスペクトルを生成する場合もある。ドプラスペクトルのトータル的なパワーや血流速度から造影剤検知を行う為である。
ドプラ信号は、血流の速さに応じてドプラ偏移周波数だけ偏移した信号である。血流を反射体として返ってきた超音波は、ドプラ効果により、周波数が変化する。ドプラ偏移周波数は、このドプラ効果による周波数の変化量であり、血流速度を示す。ドプラスペクトルは、ドプラ偏移周波数の周波数スペクトルである。ドプラ信号の振幅やドプラスペクトルの振幅(トータル的な)は、造影剤の流入量に比例する。
X線CT部6は、被検体PにX線を照射し、被検体Pを透過したX線を検出して、被検体P内部を画像に再構成する。
制御器5は、造影剤注入部2と超音波計測部4とX線CT部6の駆動を開始させる。制御器5は、超音波計測部4が出力したドプラ信号の振幅、ドプラスペクトルの振幅、若しくは血流速度、又はこれらの組み合わせから造影剤の関心領域への到達を検知する。この到達の検知を契機として、X線CT部6を駆動させる。
図2は、この血管撮影装置1の概略動作を示すシーケンス図である。
まず、制御器5は、超音波計測部4に開始信号を出力する(Step1)。超音波計測部4は、制御器5から開始信号を受信すると、貼着プローブ3にパルス電圧又は連続的に電圧を印加する(Step2)。電圧が印加された貼着プローブ3は、間欠的に又は連続的に被検体Pに対して超音波を送受波する(Step3)。
一方、制御器5は、超音波計測部4への開始信号の出力後(Step1)、造影剤注入部2に開始信号を出力する(Step4)。造影剤注入部2は、開始信号を受信すると、X線造影剤と超音波造影剤とを被検体Pに注入する(Step5)。
被検体Pから超音波を受波した貼着プローブ3は、受波した超音波を圧電効果によりエコー信号に変換し、超音波計測部4へ送信する(Step6)。受波した超音波を反映したエコー信号を受信した超音波計測部4は、エコー信号からドプラ信号を検波し、又はこのドプラ信号からドプラスペクトルを生成する(Step7)。ドプラ信号を検波し、或いはさらにドプラスペクトルを生成すると、超音波計測部4は、ドプラ信号やドプラスペクトルを制御器5へ出力する(Step8)。
制御器5は、受信したドプラ信号の振幅、ドプラスペクトルの振幅、若しくはドプラスペクトルが示す血流速度、又はこれらの組み合わせから、超音波造影剤が関心領域に到達したか検知する(Step9)。超音波造影剤が到達していれば、その直後又は同時にX線造影剤も関心領域に到達している。
超音波造影剤が関心領域に到達していることを検知すると、制御器5は、X線CT部6にX線CT撮影を開始させるトリガ信号を出力する(Step10)。X線CT部6は、トリガ信号を受けて、被検体PへX線を照射し、被検体Pを透過したX線を検出して、この検出に基づいて関心領域の画像を再構成する(Step11)。
図3は、このような血管撮影装置1が備える造影剤注入部2の詳細構成を示すブロック図である。
造影剤注入部2は、超音波造影剤収納インジェクタ21とX線造影剤収納インジェクタ22と流路23と駆動部24とを備える。
超音波造影剤収納インジェクタ21は、シリンダ内部に超音波造影剤が収納されている。X線造影剤収納インジェクタ22は、シリンダ内部に超音波造影剤が収納されている。超音波造影剤収納インジェクタ21とX線造影剤収納インジェクタ22は、何れもシリンダ内部に突出可能なプランジャを備えている。
流路23は、超音波造影剤収納インジェクタ21とX線造影剤収納インジェクタ22の造影剤出口に接続され、途中で合流して形成される。シリンダから押し出された超音波造影剤とX線造影剤とは、この流路23を通り被検体P内部に流入する。
駆動部24は、プランジャをシリンダ内部に突出させる。例えば、プランジャを突出又は吸引させるソレノイドで構成される。この駆動部24は、超音波造影剤収納インジェクタ21とX線造影剤収納インジェクタ22のプランジャを同時にシリンダ内部に突出させる。又は、超音波造影剤収納インジェクタ21のプランジャをまずシリンダ内部に突出させ、直後にX線造影剤収納インジェクタ22のプランジャをシリンダ内部に突出させる。このプランジャ突出駆動により、超音波造影剤に引き続き、又は同時に、X線造影剤が被検体Pに流入する。この駆動部24は、制御器5から出力される開始信号を受けてプランジャ突出駆動を開始する。
図4は、このような血管撮影装置1が備える超音波計測部4の詳細構成を示すブロック図である。
超音波計測部4は、送信部41と受信部42とドプラ処理部43とを備える。送信部41と受信部42は、貼着プローブ3と電気的に接続されている。ドプラ処理部43は、受信部42と電気的に接続されている。
送信部41は、パルス発生器41aとパルサ41bを備える。パルス発生器41aは、電圧パルスの送信タイミングを制御するもので、タイミング信号を所定時間毎に生成し、パルサ41bに送信する。タイミング信号は、パルス波を送信する場合には、間欠的に送信し、連続波を送信する場合は、連続的に送信する。パルサ41bは、タイミング信号を受信すると、貼着プローブ3に電圧パルスを間欠的に又は連続的に印加する。
受信部42は、プリアンプ42a、A/D42b、及び整相加算器42cを備える。プリアンプ42aは、貼着プローブ3が受波した超音波を反映するエコー信号を受信し、エコー信号を増幅する。A/D42bは、増幅したエコー信号をデジタル信号に変換する。整相加算器42cは、貼着プローブ3から同時に出力された複数のエコー信号を整相加算して単一のエコー信号を生成する。
ドプラ処理部43は、位相検波回路43a、ウォールフィルタ43b、及びFFT回路43cを備える。このドプラ処理部43は、ドプラ信号を検波する信号処理、或いはドプラスペクトルを生成するための信号処理を実行する。ドプラ信号を検波して振幅により造影剤検知を行う場合は、FFT回路43cを排除できる。
位相検波回路43aは、ミキサーとローパスフィルタを備え、整相加算器42cを経たエコー信号の所定周波数を0Hzにする周波数シフトを行った後、直交位相検波し、ドプラ信号を検波する。ウォールフィルタ43bは、ドプラ信号に含まれるクラッタ成分を除去する。FFT回路43cは、クラッタ成分が除去されたドプラ信号をFFT変換してドプラスペクトルを生成する。
図5は、貼着プローブ3の詳細構成を示すブロック図である。
貼着プローブ3は、関心領域ROIが存在する被検体Pの表面に貼着されて、超音波を送受波する。この貼着プローブ3は、粘着層31と超音波トランスジューサ32とを備える。超音波トランスジューサ32の一表面に粘着層31が配される。この粘着層31は、ゲル素材等の一定の粘着力を有し、被検体Pに粘着させたり矧がしたりすることが可能となっている。
超音波トランスジューサ32内部には、圧電振動素子33に粘着層31へ向けて音響整合層34と音響レンズ35とを順に積層している。また、圧電振動素子33の該積層する向きと反対側には、バッキング材36が取り付けられている。
圧電振動素子33は、チタン酸鉛等の圧電セラミックからなる音響/電気可逆的変換素子である。バッキング材36上に複数配される。圧電振動素子33は、積層方向から電極対に挟まれている。この電極対が正負の電極となり、超音波計測部4の送信部41からパルス電圧が間欠的に又は連続的に印加される。電圧が印加された圧電振動素子33は、圧電効果により被検体Pへ向けて超音波を送信する。また、圧電振動素子33は、被検体Pから返ってきた超音波を受波すると、圧電効果によりこの超音波を反映したエコー信号を発生させる。発生したエコー信号は、電極対を介して超音波計測部4の受信部42に出力される。
音響整合層34は、圧電振動素子33の音響インピーダンスと被検体Pの体表の音響インピーダンスとの中間の音響インピーダンスを有している。圧電振動素子33、音響整合層34と段階的に音響インピーダンスを被検体Pの体表のものに近づけることにより、音響インピーダンスの不整合による被検体Pの体表での超音波の反射を抑えている。
音響レンズ35は、被検体P側に凸面を有するように配されている。この音響レンズ35は、圧電振動素子33の超音波を集束し、被検体Pの関心領域ROIの存在する深度において音響的な焦点を結ぶ。
バッキング材36は、減衰の大きいゴムを主材で構成される。圧電振動素子33からバッキング材36方向に送波された超音波を所定割合で吸収減衰し、又所定割合を反射させる。超音波の多重化によるノイズを低減化と、被検体Pへ送信する超音波強度の向上がもたらされている。
この貼着プローブ3は、上述のように、被検体Pに貼着させる構成を有する。被検体Pに貼着させることにより、関心領域ROIに造影剤が到達するまでの間に必要な超音波プローブを保持する者を配する必要がなくなる。そのため、この者の検査室からの待避を待たずにX線の照射を開始することができる。即ち、待避を待つことによるタイムラグが生じることなく、関心領域ROIに造影剤が到達すると速やかにX線照射を行うことができる。
図6は、制御器5の詳細構成を示すブロック図である。
制御器5には、操作パネル55と表示モニタ57とが付随して接続されている。操作パネル55は、操作者により操作され、この操作に応じて制御器5は作動する。表示モニタ57は、ドプラスペクトルを可視するためのモニタである。
この制御器5は、開始制御部51と造影剤検知部52とトリガ出力部53とを備える。
開始制御部51は、造影剤注入部2と超音波計測部4に開始信号を出力する。操作パネル55には、血管撮影を開始させる釦が配されている。この血管撮影を開始させる釦が押下されると、血管撮影を開始させることを示す押下信号が開始制御部51に入力される。開始制御部51は、この押下信号の入力を契機に開始信号を出力する。
造影剤検知部52は、超音波計測部4から入力されたドプラ信号或いはドプラスペクトラムを解析して造影剤が関心領域ROIに到達したことを検知する。到達を検知すると、トリガ出力部53に検知信号を出力する。造影剤が関心領域ROIに到達したことを検知するために、造影剤検知部52は、ドプラ信号が示す値と予め記憶されている閾値とを比較する。比較する閾値は、制御器5が備える閾値記憶部54に記憶される。この閾値記憶部54に記憶される閾値は、制御器5が備える閾値生成部56で生成される。操作パネル55には、閾値を入力する釦が配されている。この閾値を入力する釦が押下されると、入力された閾値に対応する押下信号が閾値生成部56に入力される。閾値生成部56は、この押下信号に対応する閾値を生成して閾値記憶部54に記憶させる。
トリガ出力部53は、造影剤検知部52から検知信号が入力されると、X線CT部6にトリガ信号を出力する回路である。
また、制御器5は、デジタルスキャンコンバータ58を備えている。超音波計測部4から入力されたドプラスペクトルを表示モニタ57が表示可能な画像データに変換して表示モニタ57へ出力する。ドプラスペクトルを表示しない場合、デジタルスキャンコンバータ58や表示モニタ57を配する必要はない。
図7は、造影剤検知部52の第1の詳細構成を示すブロック図である。
閾値記憶部54には、振幅閾値54aが記憶されている。振幅閾値54aは、ドプラ信号の振幅値に対応する値である。例えば、造影剤流入前のドプラ信号の振幅値が所定基準に対して45デシベル(dB)であれば、振幅閾値54aは55デシベル等の値である。この振幅閾値54aの値は、ノイズにより発生するデジベル値を上回るように設定することが望ましい。
造影剤検知部52は、振幅比較回路52aを有している。振幅比較回路52aは、比較対象値が閾値を上回る場合に、信号を出力する回路である。振幅比較回路52aには、比較対象値として超音波計測部4から出力されるドプラ信号の振幅値が入力される。また、振幅比較回路52aには、閾値として閾値記憶部54に記憶されている振幅閾値54aが入力される。振幅比較回路52aは、入力されたドプラ信号の振幅と振幅閾値54aとを比較し、振幅が振幅閾値54aを上回っていれば、トリガ出力部53に検知信号を出力する。
造影剤が関心領域ROIに到達すると、超音波の反射強度は高くなり、振幅の値が大きくなる。振幅閾値54aが示す値が55デシベルであれば、振幅が56デシベル以上となるとき、検知信号がトリガ出力部53に出力される。
図8は、造影剤検知部52の第2の詳細構成を示すブロック図である。
閾値記憶部54には、パワー閾値54bが記憶されている。パワー閾値54bは、ドプラスペクトルのスペクトルパワーに対応する値である。例えば、造影剤流入前のパワーが所定基準に対して45デシベル(dB)であれば、パワー閾値54bは55デシベル等の値である。このパワー閾値54bの値は、ノイズにより発生するデジベル値を上回るように設定することが望ましい。
造影剤検知部52は、パワー比較回路52bを有している。パワー比較回路52bは、比較対象値が閾値を上回る場合に、信号を出力する回路である。パワー比較回路52bには、比較対象値として超音波計測部4から出力されるドプラスペクトルが入力される。また、パワー比較回路52bには、閾値として閾値記憶部54に記憶されているパワー閾値54bが入力される。パワー比較回路52bは、入力されたドプラスペクトルのパワーとパワー閾値54bとを比較し、トータル的なパワーがパワー閾値54bを上回っていれば、トリガ出力部53に検知信号を出力する。
造影剤が関心領域ROIに到達すると、超音波の反射強度は高くなり、ドプラスペクトルのトータル的なパワーが大きくなる。パワー閾値54bが示す値が55デシベルであれば、パワーが56デシベル以上となるとき、検知信号がトリガ出力部53に出力される。
図9は、造影剤検知部52の第3の詳細構成を示すブロック図である。
閾値記憶部54には、血流速度閾値54cが記憶されている。血流速度閾値54cは、ドプラ信号のスペクトルが示す血流速度値である。例えば、造影剤流入前のドプラ信号のドプラ信号をスペクトル変換した血流速度の値が25cm/sであれば、血流速度閾値54cは50cm/s等の値である。この血流速度閾値54cの値は、ノイズにより発生する血流速度値を上回るように設定することが望ましい。
造影剤検知部52は、血流速度比較回路52cを有している。血流速度比較回路52cは、比較対象値が閾値を上回る場合に、信号を出力する回路である。血流速度比較回路52cには、比較対象値としてドプラ信号をスペクトルに変換して得た血流速度値が入力される。超音波計測部4から出力されるドプラスペクトルデータから血流速度値を抽出する。また、血流速度比較回路52cには、閾値として閾値記憶部54に記憶されている血流速度閾値54cが入力される。血流速度比較回路52cは、入力されたドプラスペクトルが示す血流速度値と血流速度閾値54cとを比較し、血流速度値が血流速度閾値54cを上回っていれば、トリガ出力部53に検知信号を出力する。
造影剤が関心領域ROIに到達すると、超音波の反射強度は高くなり、血流速度値が大きくなる。血流速度閾値54cが示す値が55デシベルであれば、血流速度が56デシベル以上となるとき、検知信号がトリガ出力部53に出力される。
図10は、造影剤検知部52の第4の詳細構成を示すブロック図である。
閾値記憶部54には、振幅閾値54aと血流速度閾値54cが記憶されている。造影剤検知部52は、振幅比較回路52aと血流速度比較回路52cとを有している。振幅比較回路52aには、比較対象値としてドプラ信号の振幅が入力される。ドプラ信号の振幅に代えて、ドプラスペクトルのパワーが入力されてもよい。また、振幅比較回路52aには、閾値として閾値記憶部54に記憶されている振幅閾値54aが入力される。血流速度比較回路52cには、比較対象値としてドプラ信号の血流速度値が入力される。また、血流速度値比較回路52cには、閾値として閾値記憶部54に記憶されている血流速度値閾値54cが入力される。
振幅比較回路52aによる比較の結果、振幅が振幅閾値54aを上回り、かつ血流速度比較回路52cによる比較の結果、血流速度値が血流速度閾値54cを上回っていれば、トリガ出力部53に検知信号を出力する。即ち、振幅比較回路52aと血流速度比較回路52cとの後段には、AND回路が配置される。2種の比較を行うことにより、ノイズの影響を低減でき、正確に造影剤の到達を検知することができる。
造影剤検知部52は、上記の第1乃至4の何れの詳細構成を採用してもよい。
図11は、この制御器5の制御フローを示すフローチャートである。この制御フローでは、造影剤検知部52に振幅比較回路52aが配されている場合を説明する。
まず、開始制御部51は、操作パネル55を用いてX線CT撮影の開始を示す釦が押下されると(S11)、超音波計測部4に貼着プローブ3の関心領域ROIへの超音波送受波を開始させる開始信号を出力し(S12)、造影剤注入部2にX線造影剤と超音波造影剤の注入を開始させる開始信号を出力する(S13)。
造影剤注入部2は、X線造影剤と超音波造影剤とを被検体Pに注入する。被検体Pに注入されたX線造影剤と超音波造影剤は、関心領域ROIに向けて血管内を流れる。超音波計測部4は、貼着プローブ3に超音波送受波を開始させる。貼着プローブ3が受波した超音波からは、超音波計測部4によりドプラ信号が検波される。
超音波計測部4で検波されたドプラ信号は、造影剤検知部52に入力される(S14)。造影剤検知部52は、ドプラ信号が入力されると、閾値記憶部54から振幅閾値54aを読み出す(S15)。振幅閾値54aを読み出すと、ドプラ信号の振幅と振幅閾値54aとを比較する(S16)。
この造影剤検知部52で比較されるドプラ信号が示す値は、このドプラ信号の振幅の他、造影剤検知部52にパワー比較回路52bが配されている場合は、ドプラスペクトルのパワー、造影剤検知部52に血流速度比較回路52cが配されている場合は、血流速度値であり、振幅比較回路52a或いはパワー比較回路52bのいずれかと血流速度比較回路52cの両方が配されている場合は、振幅或いはパワーのいずれか及び血流速度値の両方である。
比較の結果、ドプラスペクトルのパワーが振幅閾値54aを上回っていなければ(S15,No)、所定時間毎にドプラスペクトルデータをサンプリングし、S13〜S15を繰り返す。
図12は、X線造影剤と超音波造影剤とが関心領域ROIに到達する前のドプラスペクトルデータを可視化した模式図である。ドプラスペクトルの横軸を時間軸とし、縦軸をドプラ偏移周波数、即ち血流速度とし、輝度を振幅として可視化したものである。制御器5がデジタルスキャンコンバータ58と表示モニタ57を備える場合は、この可視化されたドプラスペクトルデータが表示される。
図12に示すように、X線造影剤と超音波造影剤とが関心領域ROIに到達する前は、受波した超音波の強度が弱く、ドプラ信号の振幅やドプラスペクトルのパワーや血流速度のいずれも微弱となっており、閾値を超えない。
一方、比較の結果、ドプラ信号の振幅が振幅閾値54aを上回っていれば(S15,Yes)、造影剤検知部52は、検知信号をトリガ出力部53に出力し、検知信号を受け取ったトリガ出力部53は、X線CT部6にX線CT撮影を開始させるトリガ信号を出力する(S17)。トリガ信号を出力すると、制御器5の制御は終了する。
図13は、X線造影剤と超音波造影剤とが関心領域ROIに到達したときのドプラスペクトルデータを可視化した模式図である。
図13に示すように、X線造影剤と超音波造影剤とが関心領域ROIに到達したときは、送波された超音波は超音波造影剤に反射するため、受波した超音波の強度が強く、ドプラ信号の振幅、ドプラスペクトルのパワーと血流速度のいずれも強くなり、閾値を超え、このX線造影剤と超音波造影剤とが関心領域ROIに到達したタイミングをもってトリガ信号が出力される。
図14は、トリガ信号が入力されるX線CT部6の詳細構成を示すブロック図である。
このX線CT部6は、コンソール部61、架台装置62、及び寝台装置63を備えて構成されている。
架台装置62は、X線ビームを曝射し、被検体Pを透過したX線ビームを検出する装置であり、開口を有する。この架台装置62の内部には、回転架台(ガントリ)65が収容されている。回転架台65には、X線管66とX線検出器67が対向して設置される。被検体Pを寝台装置63に載置し、回転架台65を回転させながら、X線管66からX線を照射する。被検体Pを透過したX線は、X線検出器67で検出される。
X線検出器67の後段には、データ収集部68が接続されている。データ収集部(DAS)68は、駆動信号に従った出力タイミングと同期してX線検出器67が出力する検出信号を収集し、チャンネル毎に所定のゲインで増幅してからデジタル信号に変換する。このデジタル信号は、被検体の断層像を反映した投影データとなる。
コンソール部61には、前処理部71と、再構成処理部72と、画像記憶部73と、画像処理部74と、表示部75とが備えられている。
前処理部71は、投影データに対してX線の強度を補正する感度補正を施す。再構成処理部72は、感度補正された投影データから、公知の逆投影処理方法により被検体P内を再構成して血管像を作成する。血管像は、画像記憶部73に一時的に記憶される。逆投影処理方法は、スライス方向におけるX線パスが平行であると仮定したファンビーム再構成、スライス方向におけるX線曝射角度(コーン角)を考慮したコーンビーム再構成等の再構成方法である。
画像処理部74は、画像記憶部73に記憶された血管像に画像処理を施して表示用に加工する。画像処理は、各種撮影条件、関心領域の設定に基づいて行われる。画像処理部74で画像処理されると、表示用の血管像が表示部75に表示される。
また、寝台装置63には、上面に寝台天板69を備える。寝台天板69は、回転架台65の開口方向に移動可能となっている。
このX線CT部6は、コンソール部61に制御部64が配され、制御部64の後段に高電圧発生部76、架台駆動部77、絞り駆動部78、天板駆動部70が接続されている。高電圧発生部76は、X線管66に高電圧を供給する。架台駆動部77は、回転架台65を回転させる。絞り駆動部78は、照射されるX線を絞るように制御する。天板駆動部70は、寝台天板69を回転架台65内部へ挿入移動させる。
制御部64は、予め各種の撮影条件が設定記憶されている。この制御部64は、この高電圧発生部76、架台駆動部77、絞り駆動部78、天板駆動部70に撮影条件に従って駆動信号を出力する。
制御器5から出力されたトリガ信号は、制御部64に入力される。制御部64は、トリガ信号が入力されると、高電圧発生部76、架台駆動部77、絞り駆動部78、天板駆動部70に駆動信号を出力する。即ち、トリガ信号を契機にX線CT部6がX線CT撮影を開始する。制御器5から出力されるトリガ信号は、関心領域ROIにX線造影剤が到達したときである。従って、X線CT部6は、関心領域ROIにX線造影剤が到達したタイミングでX線CT撮影を開始できる。
このように、本実施形態の血管撮影装置1では、関心領域ROIの表面に貼着される貼着プローブ3を備えるようにした。また、ドプラ信号の検波或いはドプラスペクトルの生成をするドプラ処理部43を備え、ドプラ信号に基づきX線造影剤と超音波造影剤の関心領域ROIへの到達を検知するようにした。到達を検知すると、トリガ信号をX線CT部6に出力し、速やかにX線CT撮影を開始させる。
貼着プローブ3によって、超音波プローブを保持する者を撮影室に配置しなくともよくなる。超音波プローブを保持する者を撮影室から予め排除できることによって、X線造影剤と超音波造影剤の関心領域ROIへの到達に対してタイミングよくX線CT撮影を開始させることができ、造影剤による血管撮影の精度が高まる。
また、ドプラ信号によって造影剤の到達を検知できるので、簡易な超音波計測部4でも十分に造影剤到達検知の目的を達成でき、血管撮影装置の性能を確保したままコストダウンを図ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る血管撮影装置1について説明する。第1の実施形態では、造影剤の関心領域ROIへの到達を検知するための閾値を操作パネル55を用いて入力した。本実施形態の血管撮影装置1は、この閾値を自動生成する。
図15は、本実施形態に係る血管撮影装置1の制御器5の構成を示すブロック図である。
本実施形態では、閾値生成部56は、閾値を自動生成する。関心領域ROIに造影剤が到達する前のドプラ信号から振幅、スペクトルパワー、又は血流速度値を取得し、この値を閾値として生成する。
造影剤注入部2からX線造影剤と超音波造影剤が注入されてから関心領域ROIに到達するまでは被検体Pの体格差等があるが所定の時間を要する。超音波計測部4には、造影剤注入部2への開始信号の出力に前後して間を置かず開始信号が出力される。超音波計測部4は、関心領域ROIに造影剤が到達するまでは、造影剤が未到達の関心領域ROI内に超音波を送受波し、ドプラ信号を検波し、さらにドプラスペクトルに変換する。
閾値生成部56は、この造影剤が未到達の間のドプラ信号或いはドプラスペクトルを超音波計測部4から取得し、ドプラ信号の振幅、スペクトルパワー、又は血流速度値を抽出して所定値加算し、閾値として閾値記憶部54に記憶させる。所定値加算するのは、ノイズにより造影剤が到達していないのにX線CT撮影が開始されることを防止するためである。
尚、X線造影剤と超音波造影剤が注入されてから関心領域ROIに到達するまでの所定の時間内に超音波を送受波して閾値を作成するようにしてもよいが、X線造影剤と超音波造影剤との注入に先立って関心領域ROIに超音波を送受波し、ドプラ信号から閾値を生成してから、X線造影剤と超音波造影剤とを注入することが望ましい。即ち、制御器5では、超音波の送受波を開始してから所定時間おいて造影剤注入を開始する。
図16は、この第2の実施形態の制御器5の動作を示すフローチャートである。この制御フローでは、造影剤検知部52に振幅比較回路52aが配されている場合を説明する。
まず、開始制御部51は、操作パネル55を用いてX線CT撮影の開始を示す釦が押下されると(S20)、超音波計測部4に貼着プローブ3の関心領域ROIへの超音波送受波を開始させる開始信号を出力する(S21)。超音波計測部4は、貼着プローブ3に超音波送受波を開始させる。貼着プローブ3が受波した超音波からは、超音波計測部4によりドプラ信号が検波する。この超音波送受波では、未だ造影剤が注入されていない。
超音波計測部4で検波されたドプラ信号は、閾値生成部56に入力される(S22)。このドプラ信号は、未だ造影剤で血管が染められていない関心領域ROI由来のものである。
閾値生成部56は、ドプラ信号が入力されると、このドプラ信号から振幅値を抽出し(S23)、予め定められた所定値を加算して振幅閾値54aとして閾値記憶部54に記憶させる(S24)。例えば、造影剤流入前のドプラ信号の振幅が45デシベル(dB)であれば、所定値として10デシベルを加算して、55デシベルの振幅閾値54aを生成する。
次に、開始制御部51は、超音波計測部4に開始信号を出力してから所定時間後、造影剤注入部2にX線造影剤と超音波造影剤の注入を開始させる開始信号を出力する(S25)。
造影剤注入部2は、X線造影剤と超音波造影剤とを被検体Pに注入する。被検体Pに注入されたX線造影剤と超音波造影剤は、関心領域ROIに向けて血管内を流れる。これ以降得られるドプラ信号は、造影剤の影響を受けた可能性がある。
X線造影剤と超音波造影剤との注入後、ドプラ信号が入力されると(S26)、造影剤検知部52は、先ほど閾値生成部56が生成した振幅閾値54aを閾値記憶部54から読み出す(S27)。振幅閾値54aを読み出すと、ドプラス信号の振幅と振幅閾値54aとを比較する(S28)。
比較の結果、ドプラ信号の振幅が振幅閾値54aを上回っていなければ(S28,No)、所定時間毎にドプラ信号をサンプリングし、S26〜S28を繰り返す。
一方、比較の結果、ドプラ信号の振幅が振幅閾値54aを上回っていれば(S28,Yes)、造影剤検知部52は、検知信号をトリガ出力部53に出力し、検知信号を受け取ったトリガ出力部53は、X線CT部6にX線CT撮影を開始させるトリガ信号を出力する(S29)。トリガ信号を出力すると、制御器5の制御は終了する。
このように、本実施形態では、造影剤到達前のドプラ信号を用いて閾値を自動生成するようにした。これにより、適正な閾値を設定することができ、正確なタイミングでX線CT撮影を開始できる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る血管撮影装置1について説明する。第1の実施形態では、1枚の貼着プローブ3を被検体Pに貼着した。本実施形態の血管撮影装置1は、貼着プローブ3を複数備える。
図17は、第3の実施形態に係る血管撮影装置1の構成図である。
本実施形態の血管撮影装置1では、貼着プローブ3aと貼着プローブ3bの2枚の超音波プローブを備える。2枚の貼着プローブ3a,3bは、ともに関心領域ROI上の被検体P表面に貼着されるが、貼着する方向を異ならせることが望ましい。例えば、関心領域ROIが腹部である場合、貼着プローブ3aを前腹に貼着し、貼着プローブ3bを脇腹に貼着する。
図18は、第3の実施形態に係る超音波計測部4と制御器5の詳細構成を示すブロック図である。
図18に示すように、複数枚の貼着プローブ3a,3bを備える場合、送信部41は、パルサ41bと、貼着プローブ3a及び貼着プローブ3bの圧電振動素子33との間に切替回路41cを介在させて備える。
切替回路41cは、電圧の印加先を貼着プローブ3aと貼着プローブ3bとに時分割で切り替える。即ち、貼着プローブ3aと貼着プローブ3bは、交互に超音波を送受波する。
貼着プローブ3a由来のエコー信号と貼着プローブ3b由来のエコー信号は、交互に受信部42に入力され、ドプラ処理部43でドプラ信号が検波され、或いはドプラ信号がドプラスペクトルに変換される。造影剤検知部52は、造影剤が関心領域ROIに到達したかを、貼着プローブ3a由来のドプラ信号又はスペクトルと貼着プローブ3b由来のドプ信号又はドプラスペクトルを交互に解析して検知する。一方のドプラ信号又はドプラスペクトルが関心領域ROIに造影剤が到達したことを示すと、トリガ出力部53よりトリガ信号が出力される。
被検体Pが体をよじらせる等することで超音波を送受波する位置が関心領域ROIからずれてしまうおそれがあるが、複数枚貼着することで、いずれかが関心領域ROIに超音波を送受波する可能性が高まり、関心領域ROIへの造影剤到達の検知ミスを防ぎ、タイミングの良いX線CT撮影開始を担保できる。
尚、複数枚の貼着プローブ3a,3b・・・を備える場合、切替回路41cにより超音波送受波先を交互に切り替えても良いが、送信部41、受信部42、ドプラ処理部43、造影剤検知部52を複数枚の貼着プローブ3a,3b・・・のそれぞれに対応させて複数組備えるようにしてもよい。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る血管撮影装置1について説明する。第1の実施形態では、造影剤検知部52が造影剤の到達を検知したときにトリガ信号を出力し、X線CT撮影を開始させるようにした。本実施形態の血管撮影装置1は、造形剤流入が検知できなかった場合にもX線CT撮影を開始する。
図19は、第4の実施形態に係る血管撮影装置1の制御器5の詳細構成を示すブロック図である。
この制御器5は、さらにトリガ制御部59を備える。トリガ制御部59は、タイマ59aを内蔵する。このトリガ制御部59は、造影剤の注入開始から所定時間を経過してもトリガ信号がX線CT部6に出力されない場合に、トリガ出力部53にトリガ信号を出力させる。トリガ制御部59は、トリガ信号がX線CT部6に伝達される信号線が分岐して電気的に接続されている。トリガ制御部59には、トリガ出力部53が出力したトリガ信号が入力される。
開始制御部51は、造影剤注入部2への開始信号出力とともに、タイマ59aに開始信号を出力する。タイマ59aは、開始信号を受けて、所定時間の計時を開始する。タイマ59aがカウントする所定時間は、造影剤が関心領域ROIに既に到達していると認識できる程度の時間である。通常、体格差にもよるが、10秒から20秒程度で造影剤が関心領域ROIに到達するはずであり、所定時間は、30秒程度に設定されるのが望ましい。
タイマ59aが所定時間を計時する間にトリガ制御部59にトリガ信号が入力されなければ、トリガ制御部59は、トリガ出力部53にトリガ信号を出力させる。
図20は、この第4の実施形態に係る制御器5の動作を示すフローチャートである。この制御フローでは、造影剤検知部52にパワー比較回路52bが配されている場合を説明する。
まず、開始制御部51は、操作パネル55を用いてX線CT撮影の開始を示す釦が押下されると(S31)、超音波計測部4に貼着プローブ3の関心領域ROIへの超音波送受波を開始させる開始信号を出力し(S32)、造影剤注入部2にX線造影剤と超音波造影剤の注入を開始させる開始信号を出力する(S33)。
さらに、開始制御部51は、造影剤注入部2への開始信号出力とともに、タイマ59aに開始信号を出力し、タイマ59aは、所定時間のカウント開始する(S34)。
超音波計測部4で生成されたドプラスペクトルデータは、造影剤検知部52に入力される(S35)。造影剤検知部52は、ドプラスペクトルデータが入力されると、閾値記憶部54からパワー閾値54bを読み出す(S36)。パワー閾値54bを読み出すと、ドプラスペクトルのパワーとパワー閾値54bとを比較する(S37)。
比較の結果、ドプラスペクトルのパワーがパワー閾値54bを上回っていれば(S37,Yes)、造影剤検知部52は、検知信号をトリガ出力部53に出力し、検知信号を受け取ったトリガ出力部53は、X線CT部6にX線CT撮影を開始させるトリガ信号を出力する(S38)。トリガ信号を出力すると、制御器5の制御は終了する。
比較の結果、ドプラスペクトルのパワーがパワー閾値54bを上回っていなければ(S37,No)、トリガ信号はトリガ制御部59に入力されず、トリガ制御部59は、タイマ59aが所定時間経過を計時したか否かを判断する(S39)。タイマ59aが未だ所定時間を計時していない場合(S39,No)、トリガ制御部59は作動せず、制御器5ではS35〜S37が繰り返される。
一方、タイマ59aが所定時間経過を計時した場合(S39,Yes)、トリガ制御部59は、トリガ出力部53に開始信号を出力し、開始信号を受け取ったトリガ出力部53は、X線CT部6にX線CT撮影を開始させるトリガ信号を出力する(S38)。トリガ信号を出力すると、制御器5の制御は終了する。
このように、本実施形態では、超音波計測により造影剤の関心領域ROIへの到達を検知できなくとも造影剤注入から所定時間が経過すれば、トリガ信号をX線CT部6に出力し、X線CT部6にX線CT撮影を開始させるようにした。
これにより、被検体Pが体をよじる等して関心領域ROIに超音波を送受波できず、関心領域ROIへの造影剤到達を検知できなくとも、X線CT撮影を開始させることが可能となる。従って、造影剤再注入のうえ、X線CT撮影をはじめからやり直すといった事態を避けることができ、患者の負担を軽減できる。
尚、第1乃至第4の実施形態では、制御器5とX線CT部6が備える制御部64とが別体であることを前提にしたが、制御部64に制御器5を搭載させるようにしてもよい。例えば、制御部64に制御器5の回路を内蔵したり、制御部64が備えるコンピュータに制御器5の機能をさせるための制御プログラムを実行させるようにしてもよい。また、操作パネル55は、X線CT部6が備える操作パネルであってもよく、表示モニタ57と表示部75は同一であってもよい。
第1の実施形態に係る血管撮影装置の構成を示すブロック図である。 血管撮影装置の概略動作を示すシーケンス図である。 造影剤注入部の詳細構成を示すブロック図である。 超音波計測部の詳細構成を示すブロック図である。 貼着プローブの詳細構成を示すブロック図である。 制御器の詳細構成を示すブロック図である。 造影剤検知部の第1の詳細構成を示すブロック図である。 造影剤検知部の第2の詳細構成を示すブロック図である。 造影剤検知部の第3の詳細構成を示すブロック図である。 造影剤検知部の第4の詳細構成を示すブロック図である。 制御器の制御フローを示すフローチャートである。 X線造影剤と超音波造影剤とが関心領域ROIに到達する前のドプラスペクトルデータを可視化した模式図である。 X線造影剤と超音波造影剤とが関心領域ROIに到達したときのドプラスペクトルデータを可視化した模式図である。 X線CT部の詳細構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る制御器の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の制御器の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る血管撮影装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る超音波計測部と制御器の詳細構成を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る制御器の詳細構成を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る制御器の動作を示すフローチャートである。 従来のリアルプレップを示す図である。
符号の説明
P 被検体
ROI 関心領域
1 血管撮影装置
2 造影剤注入部
21 超音波造影剤収納インジェクタ
22 X線造影剤収納インジェクタ
23 流路
24 駆動部
3,3a,3b 貼着プローブ
31 粘着層
32 超音波トランスジューサ
33 圧電振動素子
34 音響整合層
35 音響レンズ
36 バッキング材
4 超音波計測部
41 送信部
41a パルス発生器
41b パルサ
41c 切替回路
42 受信部
42a プリアンプ
42b A/D
42c 整相加算器
43 ドプラ処理部
43a 位相検波回路
43b ウォールフィルタ
43c FFT回路
5 制御器
51 開始制御部
52 造影剤検知部
52a 振幅比較回路
52b パワー比較回路
52c 血流速度比較回路
53 トリガ出力部
54 閾値記憶部
54a 振幅閾値
54b パワー閾値
54c 血流速度閾値
55 操作パネル
56 閾値生成部
57 表示モニタ
58 デジタルスキャンコンバータ
59 トリガ制御部
59a タイマ
6 X線CT部
61 コンソール部
62 架台装置
63 寝台装置
64 制御部
65 回転架台
66 X線管
67 X線検出器
68 データ収集部
69 寝台天板
70 天板駆動部
71 前処理部
72 再構成処理部
73 画像記憶部
74 画像処理部
75 表示部
76 高電圧発生部
77 架台駆動部
78 絞り駆動部

Claims (11)

  1. 被検体の関心領域の造影画像を撮影する血管撮影装置であって、
    超音波造影剤注入に引き続き又は同時にX線造影剤を前記被検体へ注入する注入手段と、
    前記関心領域の表面に貼着され、前記関心領域に超音波を送受する少なくとも2枚の貼着プローブと、
    前記貼着プローブが受波した超音波に基づき前記超音波造影剤の前記関心領域への到達を検知する検知手段と、
    前記少なくとも2枚の貼着プローブの何れかが受波した超音波に基づいて前記検知手段により前記到達が検知されると、トリガ信号を出力するトリガ手段と、
    前記トリガ信号を受けると、前記関心領域の造影画像の撮影を開始するX線CT手段とを備えること、
    を特徴とする血管撮影装置。
  2. 前記貼着プローブが受波した超音波に基づき、ドプラ信号を生成するドプラ処理手段をさらに備え、
    前記検知手段は、前記ドプラ信号に基づき前記検知をすること、
    を特徴とする請求項1記載の血管撮影装置。
  3. 前記ドプラ信号を表示する表示手段をさらに備えること、
    を特徴とする請求項2記載の血管撮影装置。
  4. 前記超音波造影剤と前記X線造影剤の注入開始から所定時間の計時を開始するタイマと、
    前記タイマの計時に基づき前記所定時間内に前記トリガ信号が出力されなければ、前記トリガ手段に前記トリガ信号を出力させるトリガ出力制御手段をさらに備えること、
    を特徴とする請求項1記載の血管撮影装置。
  5. 前記検知手段は、
    予め閾値を有し、前記ドプラ信号の振幅値が前記閾値を上回ることにより、前記到達を検知すること、
    を特徴とする請求項1記載の血管撮影装置。
  6. 前記検知手段は、
    予め閾値を有し、前記ドプラ信号のスペクトルパワーが前記閾値を上回ることにより、前記到達を検知すること、
    を特徴とする請求項2記載の血管撮影装置。
  7. 前記検知手段は、
    予め閾値を有し、前記ドプラ信号が示す血流速度が前記閾値を上回ることにより、前記到達を検知すること、
    を特徴とする請求項2記載の血管撮影装置。
  8. 前記検知手段は、
    前記ドプラ信号の振幅に対応する第1の閾値と、前記ドプラ信号のスペクトルが示す血流速度に対応する第2の閾値とを予め有し、
    前記ドプラ信号の振幅が前記第1の閾値を上回り、かつ前記ドプラ信号のスペクトルが示す血流速度が前記第2の閾値を上回ることにより、前記到達を検知すること、
    を特徴とする請求項2記載の血管撮影装置。
  9. 前記検知手段は、
    前記ドプラ信号のスペクトルが示すパワーに対応する第1の閾値と、前記ドプラ信号のスペクトルが示す血流速度に対応する第2の閾値とを予め有し、
    前記ドプラ信号のスペクトルが示すパワーが前記第1の閾値を上回り、かつ前記ドプラ信号のスペクトルが示す血流速度が前記第2の閾値を上回ることにより、前記到達を検知すること、
    を特徴とする請求項2記載の血管撮影装置。
  10. 前記超音波造影剤と前記X線造影剤の注入前に前記貼着プローブが受波した超音波に基づく信号を基準に前記閾値を生成する閾値生成手段をさらに備えること、
    を特徴とする請求項5乃至9の何れか記載の血管撮影装置。
  11. 前記閾値を入力可能な操作手段をさらに備えること、
    を特徴とする請求項5乃至9の何れか記載の血管撮影装置。
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