JP5031754B2 - 描画装置及び方法、並びにコンピュータプログラム - Google Patents

描画装置及び方法、並びにコンピュータプログラム Download PDF

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体のレーベル面に対して文字や図形や画像等のパターンを描画する描画装置及び方法、並びにコンピュータプログラムの技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
CDやDVD等の光ディスクは、大容量のデータを容易に記録することができる。このような光ディスクに記録されるデータとしては、例えば、ソフトウェア、コンピュータアプリケーション、コンピュータファイル、映像データ、音楽データ等が一具体例として挙げられる。このような光ディスクでは、データをデジタルで記憶する。より具体的には、高強度のレーザ光を用いて光ディスクの微小領域を焼く(即ち、微小領域の光学特性を変化させる)ことで、そのような各微小領域が、記録するデータに応じたピットパターンで反射性又は非反射性になるようにする。これにより、光ディスクにデータを記録することができる。
【0003】
近年、このような光ディスクにおいて、データが記録される記録面とは逆側の面であるレーベル面にユーザの所望の画像や文字や図形等を描画する行為が頻繁に行われている。典型的には、ペン等を用いて所望の画像や文字や図形等を描画するシンプルな行為から、インクジェットプリンタを用いて所望の画像や文字や図形等を描画する行為が一具体例として挙げられる。
【0004】
他方で、所望の文字や図形や画像を描画する技術として、レーベル面に色素膜等を積層し、該レーベル面(つまり、色素膜)にレーザ光を照射することで、所望の画像や文字や図形等をレーベル面に描画する技術が開発されている(特許文献1及び2参照)。この技術によれば、データを記録するためのハードウェア構成(具体的には、光ピックアップ等)を用いて所望の画像や文字や図形等をレーベル面に描画することができるため、比較的簡易に、きれいな画像や文字や図形等をレーベル面に描画することができる。
【0005】
【特許文献1】
米国特許明細書第6771297号公報
【特許文献2】
特開2006−511034号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、レーベル面に塗布された色素膜に画像等を印刷する技術では、描画時の条件によっては描画精度にムラが出ることが、本願発明者等により発見された。具体的には、同心円状のスペース部分ないしは重なりが周期的に現れる描画ムラが発生することが、本願発明者等により発見された。
【0007】
本発明は、例えば上述した従来の問題点に鑑みなされたものであり、記録媒体のレーベル面に対して高精度に所望の画像や文字や図形等を描画することが可能な描画装置及び方法、並びにコンピュータをこのような描画装置として動作させるためのコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の描画装置は、記録媒体が備えるレーベル面にレーザ光を照射することで、所望のパターンを前記レーベル面に描画する描画手段と、前記描画手段を前記レーベル面に沿って駆動させる駆動手段と、前記駆動手段を駆動するための第1電圧及び第2電圧の夫々を、前記駆動手段に対して印加する電圧印加手段と、前記レーベル面に対して前記所望のパターンの描画を開始する位置に相当する初期位置に前記描画手段が位置している場合に、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように前記電圧印加手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、(i-1)前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の瞬時値の絶対値が同一となる状態を実現する位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が印加されるように前記電圧印加手段を制御する第1制御を行い、(i-2)前記第1制御によって前記描画手段が駆動した時点で前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値が同一でない場合には、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値が同一となる状態を実現する位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が印加されるように前記電圧印加手段を制御する第2制御を行い、(i-3)前記第1制御によって又は前記第1制御及び前記第2制御によって前記描画手段が駆動した後に、前記第1電圧及び前記第2電圧の極性及び瞬時値が同一となる状態から前記第1電圧及び前記第2電圧の極性及び瞬時値が次に同一となる状態までの間の電圧変化を基本印加量として、前記初期位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が前記基本印加量の単位で印加されるように前記電圧印加手段を制御する第3制御を行うことで、(ii)前記初期位置に前記描画手段が位置している場合に前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように前記電圧印加手段を制御する。
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の描画方法は、データ記録面及び該データ記録面の逆側に配置されるレーベル面の夫々を備える記録媒体にレーザ光を照射することで所望のパターンを前記レーベル面に描画する描画手段と、前記描画手段を前記レーベル面に沿って駆動させる駆動手段と、前記駆動手段を駆動するための第1電圧及び第2電圧の夫々を、前記駆動手段に対して印加する電圧印加手段とを備える描画装置における描画方法であって、前記所望のパターンの描画を行うように前記描画手段を制御する第1制御工程と、前記レーベル面に対して前記所望のパターンの描画を開始する位置に相当する初期位置に前記描画手段が位置している場合に、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように前記電圧印加手段を制御する第2制御工程とを備え、前記第2制御工程は、(i-1)前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の瞬時値の絶対値が同一となる状態を実現する位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が印加されるように前記電圧印加手段を制御する第1制御を行い、(i-2)前記第1制御によって前記描画手段が駆動した時点で前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値が同一でない場合には、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値が同一となる状態を実現する位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が印加されるように前記電圧印加手段を制御する第2制御を行い、(i-3)前記第1制御によって又は前記第1制御及び前記第2制御によって前記描画手段が駆動した後に、前記第1電圧及び前記第2電圧の極性及び瞬時値が同一となる状態から前記第1電圧及び前記第2電圧の極性及び瞬時値が次に同一となる状態までの間の電圧変化を基本印加量として、前記初期位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が前記基本印加量の単位で印加されるように前記電圧印加手段を制御する第3制御を行うことで、(ii)前記初期位置に前記描画手段が位置している場合に前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように前記電圧印加手段を制御する。
【0010】
上記課題を解決するために、本発明のコンピュータプログラムは、記録媒体が備えるレーベル面にレーザ光を照射することで、所望のパターンを前記レーベル面に描画する描画手段と、前記描画手段を前記レーベル面に沿って駆動させる駆動手段と、前記駆動手段を駆動するための第1電圧及び第2電圧の夫々を、前記駆動手段に対して印加する電圧印加手段と、前記レーベル面に対して前記所望のパターンの描画を開始する位置に相当する初期位置に前記描画手段が位置している場合に、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように前記電圧印加手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、(i-1)前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の瞬時値の絶対値が同一となる状態を実現する位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が印加されるように前記電圧印加手段を制御する第1制御を行い、(i-2)前記第1制御によって前記描画手段が駆動した時点で前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値が同一でない場合には、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値が同一となる状態を実現する位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が印加されるように前記電圧印加手段を制御する第2制御を行い、(i-3)前記第1制御によって又は前記第1制御及び前記第2制御によって前記描画手段が駆動した後に、前記第1電圧及び前記第2電圧の極性及び瞬時値が同一となる状態から前記第1電圧及び前記第2電圧の極性及び瞬時値が次に同一となる状態までの間の電圧変化を基本印加量として、前記初期位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が前記基本印加量の単位で印加されるように前記電圧印加手段を制御する第3制御を行うことで、(ii)前記初期位置に前記描画手段が位置している場合に前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように前記電圧印加手段を制御する描画装置に備えられたコンピュータを制御するコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、少なくとも前記制御手段として機能させる。
【0011】
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から明らかにされよう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】 本実施例に係る記録再生装置の基本構成を概念的に示すブロック図である。
【図2】 本実施例に係る記録再生装置の動作の対象となる光ディスクの基本構成を示す平面図である。
【図3】 本実施例に係る情報記録再生装置による動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
【図4】 図3のステップS106におけるトラック0のサーチ動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
【図5】 ステッピングモータに印加される2種類の電圧を概念的に示すグラフである。
【図6】 ステッピングモータに印加される2種類の電圧が同相である状態と逆相である状態との夫々を概念的に示すグラフである。
【図7】 ステッピングモータに印加される2種類の電圧の電気角を概念的に示すグラフである。
【図8】 描画されるレーベルを概念的に示す拡大平面図である。
【符号の説明】
【0013】
1 情報記録再生装置
11 スピンドルモータ
12 光ピックアップユニット
13 光ピックアップ
14 スレッド
15 ステッピングモータ
16 OPUコントローラ
17 ステッピングコントローラ
18 スピンドルコントローラ
21 データバス
31 システムコントローラ
32 メモリ
100 光ディスク
110 データ記録層
120 レーベル層
121 特徴データ記録エリア
122 レーベルエリア
1211、1212、1213 パターン
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、発明を実施するための最良の形態として、本発明の描画装置及び方法、並びにコンピュータプログラムに係る実施形態の説明を進める。
【0015】
(描画装置の実施形態)
本発明の描画装置に係る実施形態は、記録媒体が備えるレーベル面にレーザ光を照射することで、所望のパターンを前記レーベル面に描画する描画手段(例えば、後述のピックアップ等)と、前記描画手段を前記レーベル面に沿って駆動させる駆動手段(例えば、後述のステッピングモータ等)と、前記駆動手段を駆動するための第1電圧及び第2電圧の夫々を、前記駆動手段に対して印加する電圧印加手段(例えば、後述のステッピングコントローラ等)と、前記レーベル面に対して前記所望のパターンの描画を開始する位置に相当する初期位置に前記描画手段が位置している場合に、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように前記電圧印加手段を制御する制御手段(例えば、後述のシステムコントローラ等)とを備え、前記制御手段は、(i-1)前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の瞬時値の絶対値が同一となる状態を実現する位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が印加されるように前記電圧印加手段を制御する第1制御を行い、(i-2)前記第1制御によって前記描画手段が駆動した時点で前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値が同一でない場合には、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値が同一となる状態を実現する位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が印加されるように前記電圧印加手段を制御する第2制御を行い、(i-3)前記第1制御によって又は前記第1制御及び前記第2制御によって前記描画手段が駆動した後に、前記第1電圧及び前記第2電圧の極性及び瞬時値が同一となる状態から前記第1電圧及び前記第2電圧の極性及び瞬時値が次に同一となる状態までの間の電圧変化を基本印加量として、前記初期位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が前記基本印加量の単位で印加されるように前記電圧印加手段を制御する第3制御を行うことで、(ii)前記初期位置に前記描画手段が位置している場合に前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように前記電圧印加手段を制御する。
【0016】
本発明の描画装置に係る実施形態によれば、描画手段がレーベル面に対してレーザ光を照射することで、該レーベル面に所望のパターン(例えば、所望の画像や所望の文字や所望の図形等)が描画される。具体的には、レーベル面には例えば色素膜等が塗布されており、レーザ光が照射された部分における色素膜の反射率と、レーザ光が照射されていない部分における色素膜の反射率とが相違することを利用して、レーベル面に所望のパターン(例えば、所望の画像や所望の文字や所望の図形等)が描画される。
【0017】
このとき、描画手段は、駆動手段の動作により、レーベル面に沿って、例えば記録媒体の半径方向(言い換えれば、トラッキング方向)に駆動される(つまり、移動される)。駆動手段には、電圧印加手段の動作により、該駆動手段を駆動するための第1電圧及び第2電圧の夫々が印加される。この第1電圧及び第2電圧の印加量や印加タイミングに応じて駆動手段の駆動量を制御することができるため、レーベル面の所望の微小領域にレーザ光を照射できるように描画手段を駆動することができ、その結果、レーベル面に所望のパターンを描画することができる。
【0018】
本実施形態においては特に、制御手段の動作により、レーベル面に対して所望のパターンの描画を開始する位置に相当する初期位置にレーザ光を照射することができる位置に描画手段が位置している場合に、第1電圧及び第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように、電圧印加手段の動作が制御される。初期位置としては、例えば、描画装置による初期動作を行うためのエリアに続く位置や、描画を開始する初期トラックが存在する位置や、トラック番号が0であるトラックの位置が一具体例として挙げられる。但し、レーベル面に物理的にトラックが形成されている必要はなく、描画動作を行うときにトラックが存在すると描画装置が実質的にみなすことができれば足りる。また、以降、本実施形態では、第1電圧及び第2電圧の夫々の極性及び瞬時値の夫々が同一である状態を、“第1電圧及び第2電圧の夫々が同相である”と表現する。尚、制御手段は、(i-1)第1電圧及び第2電圧の夫々の瞬時値の絶対値が同一となる状態を実現する位置に描画手段が位置することになるまで第1電圧及び第2電圧が印加されるように電圧印加手段を制御する第1制御を行い、(i-2)第1制御によって描画手段が駆動した時点で第1電圧及び第2電圧の夫々の極性及び瞬時値が同一でない場合には、第1電圧及び第2電圧の夫々の極性及び瞬時値が同一となる状態を実現する位置に描画手段が位置することになるまで第1電圧及び第2電圧が印加されるように電圧印加手段を制御する第2制御を行い、(i-3)第1制御によって又は第1制御及び第2制御によって描画手段が駆動した後に、第1電圧及び第2電圧の極性及び瞬時値が同一となる状態から第1電圧及び第2電圧の極性及び瞬時値が次に同一となる状態までの間の電圧変化を基本印加量として、初期位置に描画手段が位置することになるまで第1電圧及び第2電圧が基本印加量の単位で印加されるように電圧印加手段を制御する第3制御を行うことで、(ii)初期位置に描画手段が位置している場合に第1電圧及び第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように電圧印加手段を制御する。
【0019】
このような構成を有する本実施形態に係る描画装置によれば、後に図面を参照して詳述するように、描画手段の駆動精度を高めることができる。より具体的には、描画手段の駆動手段を、所望距離だけ高精度に移動させることができる。これにより、描画手段から照射されるレーザ光を、レーベル面の所望の微小領域に照射したり或いは照射しなかったりすることができる。つまり、レーザ光を照射したい微小領域にレーザ光を照射しなかったり、或いはレーザ光を照射したくない微小領域にレーザ光を照射してしまったりする不都合を好適に防止することができる。このため、記録媒体のレーベル面に対して高精度に所望のパターンを描画することができる。
【0020】
本発明の描画装置に係る実施形態の一の態様は、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々は、交流電圧である。
【0021】
この態様によれば、交流電圧である第1電圧及び第2電圧を駆動手段に印加することで、描画手段を好適に駆動することができると共に、上述した効果を好適に享受することができる。
【0022】
本発明の描画装置に係る実施形態の他の態様は、前記制御手段は、前記描画手段による初期動作の後に、前記初期位置に前記描画手段が位置している場合に、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように前記電圧印加手段を制御する。
【0023】
この態様によれば、初期動作(例えば、記録媒体の回転速度調整動作や、描画手段の位置調整動作や、レーザ光の強度調整動作等)が終了した後に初期位置に描画手段が位置している場合に(つまり、描画を開始する前に)、第1電圧と第2電圧とが同相となるように電圧印加手段が制御される。従って、所望のパターンを描画する動作の全体において、上述した効果を好適に享受することができる。
【0024】
本発明の描画装置に係る実施形態の他の態様は、前記記録媒体は、前記レーベル面の逆側に配置されるデータ記録面を更に備えており、前記描画手段は、前記データ記録面に前記レーザ光を照射することで、前記データ記録面に所望のデータを記録する。
【0025】
この態様によれば、描画手段を用いてレーベル面に所望のパターンを描画しつつ、同一の描画手段を用いてデータ記録面に所望のデータを記録することができる。つまり、同一の装置を用いて、データ記録面に対するデータの記録及びレーベル面に対するパターンの描画を行うことができる。
【0026】
尚、データ記録面に対するデータの記録を行うことができると言う観点からすれば、本実施形態に係る描画装置は、描画機能を備えた記録装置と表現することもできる。
【0027】
(描画方法の実施形態)
本発明の描画方法に係る実施形態は、データ記録面及び該データ記録面の逆側に配置されるレーベル面の夫々を備える記録媒体にレーザ光を照射することで所望のパターンを前記レーベル面に描画する描画手段と、前記描画手段を前記レーベル面に沿って駆動させる駆動手段と、前記駆動手段を駆動するための第1電圧及び第2電圧の夫々を、前記駆動手段に対して印加する電圧印加手段とを備える描画装置(言い換えれば、上述した本発明の描画装置に係る実施形態(但し、その各種態様を含む))における描画方法であって、前記所望のパターンの描画を行うように前記描画手段を制御する第1制御工程と、前記レーベル面に対して前記所望のパターンの描画を開始する位置に相当する初期位置に前記描画手段が位置している場合に、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように前記電圧印加手段を制御する第2制御工程とを備え、前記第2制御工程は、(i-1)前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の瞬時値の絶対値が同一となる状態を実現する位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が印加されるように前記電圧印加手段を制御する第1制御を行い、(i-2)前記第1制御によって前記描画手段が駆動した時点で前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値が同一でない場合には、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値が同一となる状態を実現する位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が印加されるように前記電圧印加手段を制御する第2制御を行い、(i-3)前記第1制御によって又は前記第1制御及び前記第2制御によって前記描画手段が駆動した後に、前記第1電圧及び前記第2電圧の極性及び瞬時値が同一となる状態から前記第1電圧及び前記第2電圧の極性及び瞬時値が次に同一となる状態までの間の電圧変化を基本印加量として、前記初期位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が前記基本印加量の単位で印加されるように前記電圧印加手段を制御する第3制御を行うことで、(ii)前記初期位置に前記描画手段が位置している場合に前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように前記電圧印加手段を制御する。
【0028】
本発明の描画方法に係る実施形態は、上述した本発明の描画装置に係る実施形態が享受することができる各種効果と同様の効果を享受することができる。
【0029】
尚、上述した本発明の描画装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明の描画方法に係る実施形態も各種態様をとることができる。
【0030】
(コンピュータプログラムの実施形態)
本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態は、記録媒体が備えるレーベル面にレーザ光を照射することで、所望のパターンを前記レーベル面に描画する描画手段と、前記描画手段を前記レーベル面に沿って駆動させる駆動手段と、前記駆動手段を駆動するための第1電圧及び第2電圧の夫々を、前記駆動手段に対して印加する電圧印加手段と、前記レーベル面に対して前記所望のパターンの描画を開始する位置に相当する初期位置に前記描画手段が位置している場合に、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように前記電圧印加手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、(i-1)前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の瞬時値の絶対値が同一となる状態を実現する位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が印加されるように前記電圧印加手段を制御する第1制御を行い、(i-2)前記第1制御によって前記描画手段が駆動した時点で前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値が同一でない場合には、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値が同一となる状態を実現する位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が印加されるように前記電圧印加手段を制御する第2制御を行い、(i-3)前記第1制御によって又は前記第1制御及び前記第2制御によって前記描画手段が駆動した後に、前記第1電圧及び前記第2電圧の極性及び瞬時値が同一となる状態から前記第1電圧及び前記第2電圧の極性及び瞬時値が次に同一となる状態までの間の電圧変化を基本印加量として、前記初期位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が前記基本印加量の単位で印加されるように前記電圧印加手段を制御する第3制御を行うことで、(ii)前記初期位置に前記描画手段が位置している場合に前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように前記電圧印加手段を制御する描画装置(言い換えれば、上述した本発明の描画装置に係る実施形態(但し、その各種態様を含む))に備えられたコンピュータを制御するコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、少なくとも前記制御手段として機能させる。
【0031】
本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態によれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明の描画装置に係る実施形態を比較的簡単に実現できる。
【0032】
尚、上述した本発明の描画装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
【0036】
本実施形態のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から更に明らかにされよう。
【0037】
以上説明したように、本発明の描画装置に係る実施形態によれば、描画手段と、駆動手段と、電圧印加手段と、制御手段とを備える。本発明の描画方法に係る実施形態によれば、第1制御工程と、第2制御工程とを備える。従って、記録媒体のレーベル面に対して高精度に所望の画像や文字や図形等を描画することができる。
【実施例】
【0038】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。尚、以下の実施例では、本発明の描画装置等を、光ディスクの記録再生装置に適用した構成を用いて説明を進める。
【0039】
(1) 基本構成
初めに、図1及び図2を参照して、本実施例に係る記録再生装置及び該記録再生装置による動作の対象となる光ディスクの夫々の基本構成について説明を進める。ここに、図1は、本実施例に係る記録再生装置の基本構成を概念的に示すブロック図であり、図2は、本実施例に係る記録再生装置の動作の対象となる光ディスクの基本構成を示す平面図である。
【0040】
図1に示すように、本実施例に係る記録再生装置1は、スピンドルモータ11と、光ピックアップ(OPU:Optical Pick Up)ユニット12と、光ピックアップ13と、スレッド14と、ステッピングモータ15と、OPUコントローラ16と、ステッピングコントローラ17と、スピンドルコントローラ18と、システムコントローラ31と、メモリ32とを備えている。
【0041】
スピンドルモータ11は光ディスク100を回転及び停止させるモータである。より詳細には、スピンドルモータ11は、スピンドルコントローラ18によりスピンドルサーボを受けつつ所定速度で光ディスク100を回転及び停止させるように構成されている。
【0042】
光ピックアップユニット12は、本発明における「描画手段」の一具体例を構成しており、光ピックアップ13とスレッド14とを保持する筐体である。
【0043】
光ピックアップ13は、光ディスク100に対するデータの記録及び再生を行うために、例えば図示しない半導体レーザ素子と、コリメータレンズ及び対物レンズ等から構成される。より詳細には、光ピックアップ13は、光ディスク100に対してレーザ光LBを、再生時には読み取り光として第1のパワーで照射し、記録時には書き込み光として第2のパワーで且つ変調させながら照射する。加えて、光ピックアップ13は、光ディスク100に対するレーベル描画を行う際に、光ディスク100に対してレーザ光LBを照射する。
【0044】
尚、本実施例に係る記録再生装置の動作の対象となる光ディスク100は、例えば、図1及び図2に示すように、DVDと同じく円形状の形状を有しており、一方の側にデータ記録層110が積層されており、他方の側にレーベル層120が積層されている。データ記録層110に対しては、図1中の下側からレーザ光LBが照射されることで、データの記録及び再生が行われる。他方で、レーベル層120に対しては、図1中の上側からレーザ光LBが照射されることで、レーベルの描画が行われる。
【0045】
光ディスク100のデータ記録層110は、例えばレーザ光LBの照射により特性(例えば、反射特性)が変わる色素膜や相変化膜により構成されている。データ記録層110には、センターホール130(図2参照)を中心として、リードインエリア、ユーザデータエリア及びリードアウトエリアが設けられている。そして、データ記録層110には、例えば、センターホール130を中心にスパイラル状或いは同心円状に、例えば、グルーブトラック及びランドトラック等のトラックが交互に設けられている。また、このトラック上には、データがECCブロックという単位で分割されて記録される。ECCブロックは、データをエラー訂正可能なデータ管理単位である。
【0046】
他方で、光ディスク100のレーベル層120は、例えばレーザ光LBの照射により特性(例えば、反射特性)が変わる色素膜により構成されている。レーベル層120には、上述したトラックが設けられていないが、トラックが設けられていてもよいことはいうまでもない。レーベル層120には特に、最内周側に特徴データ記録エリア121が設けられており、レーベル(つまり、本発明における「所望のパターン」の一具体例)の描画が実際に行われるレーベルエリア122が該特徴データ記録エリア121の外周側に設けられている。
【0047】
特徴データ記録エリア121には、図2の下側に示す特徴データ記録エリア121の拡大図に示すように、高い光反射率を有する矩形パターンとこの高い光反射率を有する矩形パターンと同一のサイズを有し且つ低い光反射率を有する矩形パターンとが規則的に配列されてなるパターン1211が形成されている。このパターン1211は、図1には不図示のフォトエンコーダにより読み取られる。このパターン1211により、情報記録再生装置1は、レーベルエリア122へのレーベル描画時に、光ディスク100の速度(具体的には、角速度又は回転速度)に関する情報を取得することができる。これにより、情報記録再生装置1は、レーベルエリア122へのレーベル描画時における光ディスク100の速度を調整又は認識することができる。
【0048】
また、特徴データ記録エリア121には、図2の下側に示す特徴データ記録エリア121の拡大図に示すように、高い光反射率を有する矩形パターンと低い反射率を有する矩形パターンとが不規則に配列されてなるパターン1212が形成されている。特に、高い光反射率を有する矩形パターンと低い反射率を有する矩形パターンとの夫々は、夫々の矩形パターンが形成される位置に応じて様々なサイズを有している。このパターン1212により、情報記録再生装置1は、回転中の光ディスク100の角度方向(即ち、光ディスク100の中心からディスクの周囲の所定の点に向かって伸張する線がどの方向を指すか)に関する情報を取得することができる。これにより、情報記録再生装置1は、レーベルエリア122へのレーベル描画時における光ディスク100の角度を調整又は認識することができる。
【0049】
また、特徴データ記録エリア121には、図2の下側に示す特徴データ記録エリア121の拡大図に示すように、高い光反射率を有する鋸歯パターンと、高い光反射率を有する鋸歯パターンとは逆向きに配置され且つ低い光反射率を有する矩形パターンとが規則に配列されてなるパターン1213が形成されている。このパターン1213により、情報記録再生装置1は、光ディスク100の半径方向における光ピックアップ13の位置を高精度に調整することができる。言い換えれば、後述する不図示のアクチュエータによる光ピックアップ13のトラッキング精度を調整することができる。より具体的には、パターン1213に照射されるレーザ光LBの反射光のデューティー比により、光ピックアップユニット11のトラッキング精度を調整することができる。アクチュエータに所定の電圧を印加したとき、デューティー比が50%となる位置(つまり、パターン1213の半径方向における中心位置)からの光ピックアップ13の移動量が、デューティー比に基づいて検出される。この動作を、アクチュエータに印加する電圧を変化させながら繰り返す。これにより、アクチュエータに印加する電圧と、光ピックアップ13の移動量との相関関係を取得することができる。以後は、取得された相関関係を用いて、レーベルエリア122へのレーベル描画時に、光ピックアップ13の位置が調整される。
【0050】
尚、相対的に内周側に形成されるパターン1211をインナーリングと称し、該インナーリングは、例えば、光ディスク100上での半径位置が19.00mmから21.15mmの間のエリアに形成されている。他方、相対的に外周側に形成されるパターン1212及び1213をアウターリングと称し、該アウターリングは、例えば、光ディスク100上での半径位置が21.15mmから21.80mmの間のエリアに形成されている。そして、特徴データ記録エリア121に形成される各パターンは、レーベルエリア122にレーベルを描画している間に情報記録再生装置1により読み取られるように構成してもよいし、レーベルエリア122にレーベルを描画する前に読み取られるように構成してもよい。またこれらの各パターンは、シルクスクリーン印刷法により形成されてもよいし、或いは他の方法で形成されてもよい。
【0051】
レーベルエリア122には、図2の上側に示すように、ユーザの所望のレーベル(例えば、文字や図形や画像等)を描画することができる。この所望のレーベルは、レーザ光LBが照射される微小領域における光の反射率と、レーザ光LBが照射されない微小領域における光の反射率との差を利用して、いわゆるモノクロパターンとして描画される。
【0052】
再び図1において、スレッド14は、ステッピングモータ15による駆動力を受けて、光ピックアップユニット11と共に光ディスク100の半径方向に移動する。
【0053】
尚、光ピックアップ13は、ステッピングモータ15によるスレッド14の移動により、光ディスク100の半径方向における位置が調整されるが、光ピックアップユニット12内に設けられる不図示のアクチュエータにより更にその位置が調整される。具体的には、ステッピングモータ15によるスレッド14の移動により、光ピックアップ13の位置が決定され、その後、より高い分解能で可動できる不図示のアクチュエータによりレーザ光LBの照射位置が決定される。
【0054】
ステッピングモータ15は、本発明における「駆動手段」の一具体例を構成しており、ステッピングコントローラ17により印加される電圧に応じて、スレッド14を光ディスク100の半径方向に沿って移動させる。尚、本実施例においては、ステッピングモータ15は、固定子に用いられるコイルとして2相のコイルが用いられている。従って、ステッピングコントローラ17より、ステッピングモータ15には2種類の電圧が、夫々のコイルに対応するように印加される。
【0055】
OPUコントローラ16は、例えばレーザダイオードドライバ等を備えており、光ピックアップ13によるレーザ光LBの照射動作を制御する。具体的には、OPUコントローラ16は、システムコントローラ31による制御の下に、ステッピングコントローラ17やスピンドルコントローラ18と協働しながら、レーザ光LBのパワーや照射タイミング等(言い換えれば、光ピックアップ13の動作)を制御する。
【0056】
ステッピングコントローラ17は、本発明における「電圧印加手段」の一具体例を構成しており、ステッピングモータ15に印加するべき電圧を制御することで、ステッピングモータ15によるスレッド14の移動量を制御する。具体的には、ステッピングコントローラ17は、システムコントローラ31による制御の下に、OPUコントローラ16やスピンドルコントローラ18と協働しながら、スレッド14の移動量(言い換えれば、ステッピングモータ15の動作)を制御する。
【0057】
スピンドルコントローラ18は、スピンドルモータ11による光ディスク100の回転を制御する。具体的には、スピンドルコントローラ18は、システムコントローラ31による制御の下に、OPUコントローラ16やステッピングコントローラ17と協働しながら、光ディスク100の回転速度や回転角度等(言い換えれば、スピンドルモータ11の動作)を制御する。
【0058】
システムコントローラ31は、OPUコントローラ16、ステッピングコントローラ17、スピンドルコントローラ18及びメモリ32と、データバス21を介して接続され、OPUコントローラ16、ステッピングコントローラ17及びスピンドルコントローラ18の夫々に対して制御コマンドを出力することで、情報記録再生装置1全体の制御を行う。通常、システムコントローラ31が動作するためのソフトウェア又はファームウェアは、メモリ32に格納されている。
【0059】
メモリ32は、情報記録再生装置1が動作を行うためのプログラム(即ち、ファームウェア)が格納されるROM領域と、情報記録再生装置1による動作中に用いられるデータが一時的に格納されるRAM領域などから構成される。
【0060】
(2)動作原理
続いて、図3から図8を参照して、本実施例に係る情報記録再生装置1による動作(特に、レーベル層120への描画動作)について説明する。ここでは、図3を参照しながら、本実施例に係る情報記録再生装置1による動作の全体について説明しつつ、適宜図4から図8を参照して、より詳細な説明を加えていく。ここに、図3は、本実施例に係る情報記録再生装置1による動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
【0061】
図3に示すように、初めに、システムコントローラ31の制御の下に、情報記録再生装置1にローディングされた光ディスクが、情報記録再生装置1によりレーベル描画可能な光ディスク100であるか否か(つまり、上述した本実施例に係る光ディスク100であるか否か)が判定される(ステップS101)。
【0062】
ステップS101における判定の結果、情報記録再生装置1にローディングされた光ディスクが、情報記録再生装置1によりレーベル描画可能な光ディスク100でないと判定された場合には(ステップS101:No)、以下に説明するステップS102からステップS107に係る動作は行われず、ローディングされた光ディスクに応じた動作が行われる(ステップS108)。
【0063】
他方、ステップS101における判定の結果、情報記録再生装置1にローディングされた光ディスクが、情報記録再生装置1によりレーベル描画可能な光ディスク100であると判定された場合には(ステップS101:Yes)、続いて、スピンドルコントローラ18の制御の下に、スピンドルモータ15がロックされる(ステップS102)。具体的には、上述したパターン1211を含むインナーリングが読み取られ、該読取結果に応じて、スピンドルモータ15の回転速度(言い換えれば、光ディスク100の回転速度)が調整される。以降は、スピンドルモータ15の回転速度は、一定に維持される。
【0064】
続いて、上述したパターン1212及び1213を含むアウターリングがサーチされた後(ステップS103)、フォーカスサーボがONとなる(ステップS104)。
【0065】
その後、ステップS103においてサーチされたアウターリングを用いて、トラッキング精度の調整が行われる(ステップS105)。
【0066】
その後、レーベルエリア122に対する所望のレーベルの描画を開始する位置であるトラック0がサーチされる(ステップS106)。レーベル層120には物理的なトラックが存在していないため、このトラック0は仮想的なトラックであるが、例えば、光ディスク100上での半径位置が23.80±0.03mmの位置に存在する。尚、トラック0のサーチ動作については、後に詳述する(図4等参照)。
【0067】
その後、レーベルエリア122に対する所望のレーベルの描画が行われる(ステップS107)。
【0068】
続いて、図4を参照しながら、図3のステップS106におけるトラック0のサーチ動作について説明する。ここに、図4は、図3のステップS106におけるトラック0のサーチ動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
【0069】
図4に示すように、ステッピングコントローラ17又はシステムコントローラ31の動作により、トラッキング精度の調整が終了した時点でのステッピングモータ15の電気角(つまり、ステッピングモータ15に印加される2種類の電圧の電気角)が取得される(ステップS201)。
【0070】
続いて、ステッピングコントローラ17又はシステムコントローラ31の動作により、ステッピングモータ15の電気角が2相となる状態を実現する位置にスレッド14が位置するように、スレッド14を、現在の位置から光ディスク100の外周側に向かって移動させる(ステップS202)。ステップS202におけるスレッド14の移動が完了した時点におけるステッピングモータ15の電気角は2相となっている。尚、この動作は、光ディスク100の内周側から外周側に向かってスレッド14を移動させたときの移動量と、光ディスク100の外周側から内周側に向かってスレッド14を移動させたときの移動量とが異なる状態であるバックラッシュを考慮して行われている。
【0071】
ここで、図5を参照して、ステッピングモータ15に印加される2種類の電圧について説明をする。ここに、図5は、ステッピングモータ15に印加される2種類の電圧を概念的に示すグラフである。
【0072】
図5に示すように、ステッピングモータ15に印加される2種類の電圧V1及びV2は、リファレンス電圧Vrefに対して所定の振幅を有する交流電圧である。ステッピングコントローラ17より、1ステップ単位で(位相で言い換えれば、180°単位で)電圧V1及びV2を印加することで、ステッピングモータ15は、離散的にスレッド14を移動させる。本実施例においては、1ステップ単位で電圧V1及びV2を印加することで、スレッド14は、光ディスク100の半径方向に0.3mmずつ移動する。つまり、光ピックアップ13の位置が、0.3mmの単位で調整される。0.3mm以下の単位での光ピックアップ13の位置の調整は、上述した不図示のアクチュエータにより行われる。
【0073】
ここで、図4のステップS202における「ステッピングモータ15の電気角が2相になる」状態とは、電圧V1の瞬時値の絶対値が、電圧V2の瞬時値の絶対値同一になる状態を示している。
【0074】
また、以下の説明で用いられる「ステッピングモータ15の電気角が同相になる」状態とは、電圧V1の瞬時値の絶対値が、電圧V2の瞬時値の絶対値同一になり、且つ電圧V1の極性と電圧V2の極性とが同一となる状態を示している。
【0075】
また、以下の説明で用いられる「ステッピングモータ15の電気角が逆相になる」状態とは、電圧V1の瞬時値の絶対値が、電圧V2の瞬時値の絶対値同一になり、且つ電圧V1の極性と電圧V2の極性とが逆となる状態を示している。
【0076】
再び図4において、続いて、アウターリングのパターン1213を読み取ることで得られるデューティー比(Saw teeth Duty)を用いて、スレッド14の現在位置が検出される(ステップS203)。この動作は、スレッド14をトラック0まで移動させるために必要な移動量を算出するために行われる。
【0077】
続いて、ステッピングコントローラ17又はシステムコントローラ31の動作により、現在のスレッド14の位置が、ステッピングモータ15の電気角が同相となる状態を実現する位置であるか否かが判定される(ステップS204)。
【0078】
ステップS204における判定の結果、現在のスレッド14の位置が、ステッピングモータ15の電気角が同相となる状態を実現する位置である(つまり、ステッピングモータ15の現在の電気角が同相である)と判定された場合には(ステップS204:Yes)、ステッピングコントローラ17又はシステムコントローラ31の動作により、ステップS203において検出されたスレッド14の位置に基づいて、スレッド14をトラック0まで移動させるために必要な電圧V1及びV2のステップ数が算出される(ステップS206)。例えば、1ステップ単位で電圧V1及びV2を印加することでスレッド14が0.3mmずつ移動することを考慮すれば、スレッド14をトラック0まで移動させるために必要な移動量がXmmであれば、ステップ数は、X/0.3となる。
【0079】
その後、ステッピングコントローラ17又はシステムコントローラ31の動作により、スレッド14をトラック0の位置まで移動させる(ステップS207)。このとき、ステッピングモータ15の電気角は同相のまま維持される。つまり、ステッピングモータ15の電気角が同相となる状態から、ステッピングモータ15の電気角が次に同相となる状態への遷移を、1ステップの移動として、ステッピングモータ15の動作が制御される。
【0080】
以降は、図3のステップS107におけるレーベルの描画の際も、ステッピングモータ15の電気角は同相のまま維持される。つまり、ステッピングモータ15の電気角が同相となる状態から、ステッピングモータ15の電気角が次に同相となる状態への遷移を、1ステップの移動として、ステッピングモータ15の動作が制御される。
【0081】
他方、現在のスレッド14の位置が、ステッピングモータ15の電気角が同相となる状態を実現しない位置である(つまり、ステッピングモータ15の現在の電気角が逆相である)と判定された場合には(ステップS204:No)、ステッピングコントローラ17又はシステムコントローラ31の動作により、スレッド14が、ステッピングモータ15の電気角が同相となる状態を実現する位置に位置するように、スレッド14が移動される(ステップS205)。その後、ステップS206及びS207の動作が行われる。
【0082】
以上説明したように、本実施例に係る情報記録再生装置1によれば、レーベルエリア122への所望のレーベルの描画を開始する際に、ステッピングモータ15の電気角が同相となるように、ステッピングモータ15の電気角が設定される。これにより、スレッド14の1ステップ単位での移動を高精度に行うことができる。以下、図6から図8を参照して、本実施例に係る情報記録再生装置1による享受することができる効果について、より詳細に説明する。ここに、図6は、ステッピングモータ15に印加される2種類の電圧が同相である状態と逆相である状態との夫々を概念的に示すグラフであり、図7は、ステッピングモータ15に印加される2種類の電圧の電気角を概念的に示すグラフであり、図8は、描画されるレーベルを概念的に示す拡大平面図である。
【0083】
図6中の太線の矢印にて示すように、レーベルエリア122への所望のレーベルの描画を開始する際に、ステッピングモータ15の電気角が同相となっていれば、リファレンス電圧にオフセット(Voff)が発生していたとしても、電圧V1の瞬時値の絶対値が、電圧V2の瞬時値の絶対値が同一になり、且つ電圧V1の極性と電圧V2の極性とが同一となる状態を維持することができる。ステッピングモータ15の駆動は、1ステップ単位(つまり、電圧V1及びV2の位相でいえば、180°単位)で行われるため、以降の動作においても、ステッピングモータ15の電気角が同相となる状態を維持することができる。
【0084】
他方で、図6中の太い一点差線の矢印にて示すように、レーベルエリア122への所望のレーベルの描画を開始する際に、ステッピングモータ15の電気角が逆相となっていれば、リファレンス電圧にオフセット(Voff)が発生している場合には、電圧V1の瞬時値の絶対値と電圧V2の瞬時値の絶対値との間に差分が発生してしまう。このため、電圧の電気角にずれが生じてしまい、その結果、1ステップ単位の移動量にばらつきが生じてしまう。
【0085】
1ステップ単位の移動量のばらつきについて、図7を参照してより詳細に説明する。図7に示すように、リファレンス電圧にオフセットが発生すれば、ステッピングモータ15の電気角が逆相であるときの電気角にずれが生ずる。このため、1ステップ単位のスレッド14の移動が、180°単位ではなく、180°±α(但し、α>0)単位で行われる。より具体的には、初めに180°+αの単位で1ステップの移動が行われた後、次は、180°−αの単位で1ステップの移動が行われる。以降は、このような動作が繰り返される。これは、スレッド14の移動量に換算すれば、初めに0.3+β(但し、β>0)mmの単位で1ステップの移動が行われた後、次は、0.3mm−βの単位で1ステップの移動が行われる。これは、スレッド14の高精度な移動という観点からは好ましくない。そして、このようにスレッド14が移動されれば、描画されるレーベルに、周期的なまだら又はムラが生じてしまう。より具体的には、図8(a)に示すように、トラック状の描画パターンの間の間隔が変動することで、隣接する描画パターンが重なる部分(図8(a)中の濃い描画パターン部分)と描画パターンが描画されない空白部分(つまり、隙間)とが周期的に交互に現れたりしてしまう。或いは、図8(b)に示すように、トラック状の描画パターンが描画されない隙間の大きさが周期的に変動してしまう。
【0086】
しかるに、本実施例によれば、リファレンス電圧にオフセットが発生したとしても、電気角にずれが生じないため、1ステップ毎の移動が、180°単位で行われる。このため、スレッド14を0.3mm単位で高精度に移動させることができる。このようにスレッド14を0.3mm単位で高精度に移動することができるため、図8(c)に示すように、描画されるレーベルに、周期的なまだら又はムラが生じることはなく、相対的にきれいなレーベルを描画することができる。
【0087】
このように、本実施例に係る情報記録再生装置1によれば、スレッド14(言い換えれば、光ピックアップ13)を、光ディスク100の半径方向において高精度に又は正確に移動させることができる。このため、相対的にきれいなレーベルをレーベルエリア122に描画することができる。
【0088】
尚、上述の実施例では、図4のステップS202において、ステッピングモータ15の電気角が2相となる状態を実現する位置にスレッド14が位置するように、スレッド14を、現在の位置から光ディスク100の外周側に向かって移動させている。しかしながら、情報記録再生装置1の仕様によっては、ステップS202において、ステッピングモータ15の電気角が同相となる状態を実現する位置にスレッド14が位置するように、スレッド14を、現在の位置から光ディスク100の外周側に向かって移動させるように構成してもよい。このように構成すれば、図4のステップS202からステップS205における動作をより簡略化しつつ、上述した効果を享受することができる。
【0089】
また、上述の実施例では、レーベルの描画に用いられるステッピングモータ15の電気角について説明したが、レーベルの描画に限らず、ステッピングモータ15を用いる各種用途において、上述した構成を採用することで、上述した効果を享受することができることは言うまでもない。
【0090】
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴なう描画装置及び方法、並びにコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。

Claims (6)

  1. 記録媒体が備えるレーベル面にレーザ光を照射することで、所望のパターンを前記レーベル面に描画する描画手段と、
    前記描画手段を前記レーベル面に沿って駆動させる駆動手段と、
    前記駆動手段を駆動するための第1電圧及び第2電圧の夫々を、前記駆動手段に対して印加する電圧印加手段と、
    前記レーベル面に対して前記所望のパターンの描画を開始する位置に相当する初期位置に前記描画手段が位置している場合に、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように前記電圧印加手段を制御する制御手段と
    を備え
    前記制御手段は、
    (i-1)前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の瞬時値の絶対値が同一となる状態を実現する位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が印加されるように前記電圧印加手段を制御する第1制御を行い、
    (i-2)前記第1制御によって前記描画手段が駆動した時点で前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値が同一でない場合には、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値が同一となる状態を実現する位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が印加されるように前記電圧印加手段を制御する第2制御を行い、
    (i-3)前記第1制御によって又は前記第1制御及び前記第2制御によって前記描画手段が駆動した後に、前記第1電圧及び前記第2電圧の極性及び瞬時値が同一となる状態から前記第1電圧及び前記第2電圧の極性及び瞬時値が次に同一となる状態までの間の電圧変化を基本印加量として、前記初期位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が前記基本印加量の単位で印加されるように前記電圧印加手段を制御する第3制御を行うことで、
    (ii)前記初期位置に前記描画手段が位置している場合に前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように前記電圧印加手段を制御することを特徴とする描画装置。
  2. 前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々は、交流電圧であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の描画装置。
  3. 前記制御手段は、前記描画手段による初期動作の後に、前記初期位置に前記描画手段が位置している場合に、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように前記電圧印加手段を制御することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の描画装置。
  4. 前記記録媒体は、前記レーベル面の逆側に配置されるデータ記録面を更に備えており、
    前記描画手段は、前記データ記録面に前記レーザ光を照射することで、前記データ記録面に所望のデータを記録することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の描画装置。
  5. データ記録面及び該データ記録面の逆側に配置されるレーベル面の夫々を備える記録媒体にレーザ光を照射することで所望のパターンを前記レーベル面に描画する描画手段と、前記描画手段を前記レーベル面に沿って駆動させる駆動手段と、前記駆動手段を駆動するための第1電圧及び第2電圧の夫々を、前記駆動手段に対して印加する電圧印加手段とを備える描画装置における描画方法であって、
    前記所望のパターンの描画を行うように前記描画手段を制御する第1制御工程と、
    前記レーベル面に対して前記所望のパターンの描画を開始する位置に相当する初期位置に前記描画手段が位置している場合に、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように前記電圧印加手段を制御する第2制御工程と
    を備え
    前記第2制御工程は、
    (i-1)前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の瞬時値の絶対値が同一となる状態を実現する位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が印加されるように前記電圧印加手段を制御する第1制御を行い、
    (i-2)前記第1制御によって前記描画手段が駆動した時点で前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値が同一でない場合には、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値が同一となる状態を実現する位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が印加されるように前記電圧印加手段を制御する第2制御を行い、
    (i-3)前記第1制御によって又は前記第1制御及び前記第2制御によって前記描画手段が駆動した後に、前記第1電圧及び前記第2電圧の極性及び瞬時値が同一となる状態から前記第1電圧及び前記第2電圧の極性及び瞬時値が次に同一となる状態までの間の電圧変化を基本印加量として、前記初期位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が前記基本印加量の単位で印加されるように前記電圧印加手段を制御する第3制御を行うことで、
    (ii)前記初期位置に前記描画手段が位置している場合に前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように前記電圧印加手段を制御することを特徴とする描画方法。
  6. 記録媒体が備えるレーベル面にレーザ光を照射することで、所望のパターンを前記レーベル面に描画する描画手段と、前記描画手段を前記レーベル面に沿って駆動させる駆動手段と、前記駆動手段を駆動するための第1電圧及び第2電圧の夫々を、前記駆動手段に対して印加する電圧印加手段と、前記レーベル面に対して前記所望のパターンの描画を開始する位置に相当する初期位置に前記描画手段が位置している場合に、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように前記電圧印加手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、(i-1)前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の瞬時値の絶対値が同一となる状態を実現する位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が印加されるように前記電圧印加手段を制御する第1制御を行い、(i-2)前記第1制御によって前記描画手段が駆動した時点で前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値が同一でない場合には、前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値が同一となる状態を実現する位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が印加されるように前記電圧印加手段を制御する第2制御を行い、(i-3)前記第1制御によって又は前記第1制御及び前記第2制御によって前記描画手段が駆動した後に、前記第1電圧及び前記第2電圧の極性及び瞬時値が同一となる状態から前記第1電圧及び前記第2電圧の極性及び瞬時値が次に同一となる状態までの間の電圧変化を基本印加量として、前記初期位置に前記描画手段が位置することになるまで前記第1電圧及び前記第2電圧が前記基本印加量の単位で印加されるように前記電圧印加手段を制御する第3制御を行うことで、(ii)前記初期位置に前記描画手段が位置している場合に前記第1電圧及び前記第2電圧の夫々の極性及び瞬時値を同一にするように前記電圧印加手段を制御する描画装置に備えられたコンピュータを制御するコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、少なくとも前記制御手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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