JP5031400B2 - 鉄道車両用手歯止め装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レールに沿って走行する電車、電気機関車、ディーゼル機関車、気動車等の運転室を備えている鉄道車両の車輪をレール上の所定位置に止めるための鉄道車両用手歯止め装置に関する。
例えば鉄道の留置線のレール上に停車した車両の車輪を止めるための車両用の手歯止め体は、車両の運転室の所定位置に備え付けられている。前記手歯止め体を、レールと停車中の車両の車輪との間に噛ませて、車両の自然転動が阻止されるようになっている。車両の運転再開に際しては、前記手歯止め体を乗務員が外して、前記運転室の所定位置に収容する。特許文献1にはブロック状の手歯止め体が開示されている。
実用新案登録第3118624号公報
ところが、上記従来の手歯止め体は、不使用状態で車両の運転室の所定位置に保管されているので、乗務員が運転室から降りる際に手歯止め体を持ち忘れると、レールへの設置作業を忘れてしまう可能性があるという問題があった。この手歯止め体の設置作業を怠ると、車両の停車中は、車輪のブレーキ装置が機能していないので、レールに勾配がある場合には、車両が自然転動する虞があった。又、設置されている手歯止め体を外すのを怠ると、車輪が手歯止め体に乗り上げて車両が脱線する虞があった。
さらに、手歯止め体は、単なる楔状のブロックであるため、レールと停車中の車両の車輪との間に手歯止め体が設置されているか否かを駅の管制室の制御装置に報知することができない。このため、管制室内の監視員又は車両を降りた乗務員が手歯止め体の位置を確認することができないという問題があった。
本発明の第1の目的は、停車中の車両の車輪とレールに手歯止め体を設置する作業が忘れられるのを防止することができる鉄道車両用手歯止め装置を提供することにある。
本発明の第2の目的は、上記第1の目的に加えて、駅の管制室及び車両の運転室の少なくともいずれか一方において、手歯止め体が設置されているか否かを判別することができる鉄道車両用手歯止め装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、レールの側方の固定構造物に取り付けられる支持台座に対し、可動支持部材により手歯止め体を位置の切り換え可能に支持し、前記支持台座と可動支持部材との間に、前記手歯止め体がレール上に配置された使用位置を保持する第1保持手段を設けるとともに、手歯止め体がレール上から離隔した退避位置を保持する第2保持手段を設け、前記第1保持手段及び第2保持手段は、前記支持台座に設けられたロック機構と、前記可動支持部材に設けられ、かつ前記ロック機構のロック部材が係合される第1被ロック部材及び第2被ロック部材とにより構成され、前記ロック機構は操作キーの挿入孔とスイッチとを備え、前記操作キーにより前記ロック部材がアンロック位置からロック位置に切り換えられたとき、前記スイッチからロック信号を送信可能に構成されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記支持台座と可動支持部材との間には、前記手歯止め体が退避位置にあることを検出する第1位置検出手段及び使用位置にあることを検出する第2位置検出手段が設けられ、両位置検出手段により検出された退避位置信号又は使用位置信号は、駅の管制室の報知手段を備えた制御装置及び車両の運転室の報知手段を備えた制御装置の少なくとも一方の制御装置に送信可能に構成されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項において、前記制御装置は、前記第1位置検出手段からの退避位置信号と前記スイッチからのロック信号が共に入力されたときに、手歯止め体が退避位置にあることを報知し、前記第2位置検出手段からの使用位置信号と前記スイッチからのロック信号が共に入力されたときに、手歯止め体が使用位置にあることを報知するように構成されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項において、前記支持台座は、前記固定構造物に対しレールと平行に敷設された位置切換機構によりレールに沿って位置の切り換え可能に構成されていることを要旨とする。
上記問題点を解決するために、請求項5に記載の発明は、レールの側方の固定構造物に取り付けられる支持台座に対し、可動支持部材により手歯止め体を位置の切り換え可能に支持し、前記支持台座と可動支持部材との間に、前記手歯止め体がレール上に配置された使用位置を保持する第1保持手段を設けるとともに、手歯止め体がレール上から離隔した退避位置を保持する第2保持手段を設け、前記可動支持部材は、前記支持台座に軸受筒を介して垂直軸線の周りで回動可能に支持された回動支持軸と、該回動支持軸の上端部に対し、水平軸線の周りで上下方向に旋回可能に片持ち支持された屈曲アームとにより構成され、該屈曲アームの先端部に前記手歯止め体が取り付けられていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項において、前記支持台座は密閉箱状に形成され、その台座の内部には、前記回動支持軸の軸受機構及びロック機構がシール状態で収容されていることを要旨とする。
(作用)
請求項1及び5記載の発明は、支持台座、可動支持部材及び手歯止め体よりなる鉄道車両用手歯止め装置がレールの側方に装設されるので、鉄道車両の走行運転を終えた乗務員が車両の昇降口から降りた状態で、鉄道車両用手歯止め装置を目視により容易に確認することができる。
請求項2に記載の発明は、第1位置検出手段又は第2位置検出手段により前記手歯止め体が退避位置又は使用位置に切り換えられたことが駅の管制室の制御装置及び車両の運転室の制御装置の少なくともいずれか一方に送信されるので、手歯止め体の状態を管制室及び車両の運転室の少なくともいずれか一方において容易に判別することができる。
請求項1及び5記載の発明によれば、停車中の車両の車輪とレールに手歯止め体を設置する作業が忘れられるのを防止することができる。
請求項2〜のいずれか一項に記載の発明は、上記効果に加えて、駅の管制室及び車両の運転室の少なくともいずれか一方において、手歯止め体の位置を容易に判別することができる。
以下、本発明を具体化した鉄道車両用手歯止め装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図8に示すように、電車の留置場の軌道路面11には多数本の枕木12が互いに平行に配設され、各枕木12の上面には、二本(一本のみ図示)の留置用のレール13が平行に敷設されている。前記レール13の外側に位置する複数本(例えば三本)の枕木12の上面には、電車の車輪をその前後で止めるための鉄道車両用手歯止め装置14がレール13の敷設方向に間隔をおいて前後二箇所に装着されている。両鉄道車両用手歯止め装置14は同様に構成されているので、図8において左側の鉄道車両用手歯止め装置14についてのみ以下に説明する。
図3〜図5に示すように、複数(例えば3)本の枕木12の上面には、それぞれ取付板15が図示しないネジクギにより取り付けられ、各取付板15の上面には、第1及び第2の案内レール16,17が図1及び図8に示すように前記レール13とそれぞれ平行に例えば溶接により取り付けられている。前記両案内レール16,17は、図3及び図5に示すように溝型鋼により形成され、それらの案内溝16a,17aが対向するように敷設されている。
前記両案内レール16,17の案内溝16a,17aには、支持台座としての密閉四角箱状に形成された台車21の左右両側面に支持された複数対のローラ22が案内レール16,17の敷設方向に案内移動可能に支持されている。前記両案内レール16,17のうち一方の案内レール17の上板17bには、図1に示すように第2の案内レール17の敷設方向に所定のピッチでロックピン23を挿入するための挿入孔17cが複数箇所に形成されている。図3に示すように、前記台車21の一側面には、位置決め用のロック板24が水平方向に張り出すように片持ち支持され、該ロック板24には前記ロックピン23を挿入可能な挿入孔24aが形成されている。そして数箇所に設けられた前記挿入孔17cのいずれか一つの挿入孔17cに挿入されたロックピン23を前記ロック板24の挿入孔24aに挿入することにより前記台車21を第2の案内レール17の所定位置に停止するようにしている。この実施形態では、前記第2の案内レール17の複数の挿入孔17c、ロックピン23及び位置決め用のロック板24により台車21の位置切換機構が構成されている。
前記第1及び第2の案内レール16,17の端部には、図1,4に示すようにそれぞれボルト25が上下方向に貫通され、前記ローラ22が案内溝16a,17aから脱落しないようになっている。
前記台車21は図1に示すように平面視で長四角形状の底板26と、この底板26の四辺部の上面に図2,3に示すようにそれぞれボルト27により連結された四枚の側板28,29,30,31と、前記各側板28〜31の上端部内側面に溶接により連結された長四角形状の上板32とにより扁平四角箱状に形成されている。前記上板32に上下方向に貫通形成された取付穴32aには、肉厚円筒状の軸受筒33が貫通され、溶接により上板32に連結されている。該軸受筒33の内周面には、上下一対の円筒状の軸受けメタル34を介して回動支持軸35が貫通支持されている。この回動支持軸35の中間部外周面には、フランジ部35aが一体に形成され、このフランジ部35aの下面が前記軸受けメタル34のフランジ部の上面により支持されている。前記軸受筒33の上面及びフランジ部35aの下面は、シールリング36によりシールされている。前記回動支持軸35の下面には、取付板37がボルト38により取り付けられ、回動支持軸35が軸受筒33から上方に抜けないようにしている。
図2に示すように、前記回動支持軸35の上端部には、軸支孔35bが水平方向に貫通形成され、該軸支孔35bに屈曲アーム39の基端部が回動可能に貫通支持されている。該屈曲アーム39の先端部には、図4,5に示すように取付板40が溶接により連結され、該取付板40には二本の支持ボルト41が平行に片持ち支持され、両支持ボルト41により木製又はアクリル樹脂製の手歯止め体42が取り付けられている。この実施形態では、前記回動支持軸35及び屈曲アーム39により可動支持部材を構成している。前記屈曲アーム39は図4〜図6に示すように屈曲されている。この屈曲アーム39の基端部の水平方向に指向する旋回軸線Oを中心に前記手歯止め体42が図6の実線で示すレール13から離隔した退避位置から矢印Pで示すように上方の二点鎖線で示す位置に反転可能になっている。そして、前記手歯止め体42を回動支持軸35を中心に屈曲アーム39とともに矢印Q方向に移動して、該手歯止め体42を鎖線で示すレール13の上面、つまり電車の車輪の移動を阻止す使用位置に移動可能になっている。
次に、前記手歯止め体42を図6に実線で示す退避位置に保持する第1保持手段と、二点鎖線で示す使用位置に保持する第2保持手段について説明する。
図1〜図3に示すように、前記軸受筒33の外周面から張り出した前記取付板37の張り出し部37aには切欠き部が円弧状に形成され、その両端部には第1位置規制面37b及び第2位置規制面37cが形成されている。前記底板26の上面には、図1及び図2に示すように前記第1位置規制面37b又は第2位置規制面37cを位置規制するためのストッパ46がボルトにより固定されている。そして、前記手歯止め体42が図1に実線で示すように退避位置にある状態で、前記第1位置規制面37bが前記ストッパ46に当接され、前記手歯止め体42が図1に鎖線で示すようにレール13上の使用位置にある状態で、第2位置規制面37cが前記ストッパ46に当接されて位置が規制されるようにしている。
図7に示すように、前記取付板37の張り出し部37aの上面には、第1及び第2被ロック部材47,48がボルトにより固定され、両第1及び第2被ロック部材47,48には後述するロックピン61を係合するための第1及び第2係合凹部47a,48aが形成されている。
図1に示すように、前記側板28の内側面には、第1位置検出手段としての第1リミットスイッチ51が取り付けられ、前記手歯止め体42が退避位置にあるとき、前記第1被ロック部材47が前記第1リミットスイッチ51に接触されて、該第1リミットスイッチ51から手歯止め体42が退避位置にあることを報知する退避位置信号が出力されるようにしている。同様に、前記側板29の内側面には、第2位置検出手段としての第2リミットスイッチ52が取り付けられ、前記手歯止め体42が使用位置にあるとき、前記第2被ロック部材48が前記第2リミットスイッチ52に接触されて、該第2リミットスイッチ52から手歯止め体42が使用位置にあることを報知する使用位置信号が出力されるようにしている。
次に、前記第1被ロック部材47の第1係合凹部47a又は第2被ロック部材48の第2係合凹部48aに係合されて、手歯止め体42を退避位置又は使用位置にロックするためのラッチ式のスイッチ付ロック機構55について説明する。
図2に示すように、前記上板32の下面には、スイッチ付ロック機構55のケース56が図示しないボルトにより取り付けられている。前記ケース56にはラッチ57が直線上を往復動可能に装着されている。前記ケース56の上面には、図7に示すようにキー挿入部58を有する円柱状の操作部59が設けられ、該操作部59は図2に示すように前記上板32に形成された係合孔32bから外部に露出されている。この実施形態では、前記スイッチ付ロック機構55として、タキゲン製造株式会社製の商品番号(L−101−1S−R)の商品名「スイッチ付ロック」を使用している。前記上板32の下面には、前記ラッチ57の延長線上に位置するように案内部材60がボルトにより固定され、該案内部材60に形成された案内孔60aにロックピン61が支持されている。このロックピン61の基端部と前記ラッチ57の先端部は、継手62により連結されている。この継手62は、前記ラッチ57に圧入嵌合される板62Aと、ロックピン61に圧入嵌合される板62Bとをボルト62Cにより連結する構成となっている。前記ケース56の下部には、前記キー挿入部58に操作キー(図示略)が挿入されて前記ラッチ57がロック位置に前進されたとき、ロック信号を出力するための第3リミットスイッチ63が設けられている。
この実施形態では前記第1被ロック部材47とスイッチ付ロック機構55とにより手歯止め体42を退避位置に保持するための第1保持手段が構成され、第2被ロック部材48とスイッチ付ロック機構55とにより手歯止め体42を使用位置に保持するための第2保持手段が構成されている。
次に、図9に基づいて、鉄道車両用手歯止め装置14の手歯止め体42の位置を判別するための判別システムについて説明する。
前記手歯止め装置14が設置されている駅の管制室に備えられた制御装置71には、図示しないリード線を介して前記第1〜第3リミットスイッチ51,52,63が接続されている。前記制御装置71には手歯止め体42の位置を判別するための位置判別回路72が設けられている。そして、前記位置判別回路72により前記第1リミットスイッチ51からの手歯止め体42の退避位置信号S1と、第3リミットスイッチ63からのロック信号S3とが共に入力された状態で、手歯止め体42が退避位置にロックされていることを報知手段としての表示部73に表示するようにしている。又、前記第2リミットスイッチ52からの手歯止め体42の使用位置信号S2と、第3リミットスイッチ63からのロック信号S3とが共に入力された状態で、手歯止め体42が使用位置にロックされていることを表示部73に表示するようにしている。
次に、前記のように構成した鉄道車両用手歯止め装置の使用方法について説明する。
図1の実線は、屈曲アーム39及び手歯止め体42がレール13から離隔した退避位置に保持され、スイッチ付ロック機構55のラッチ57によりロックピン61の先端部が第2被ロック部材48の係合凹部48aに係合され、前記第3リミットスイッチ63からロック信号S3が管制室の制御装置71に送信されている状態を示す。さらに、第1リミットスイッチ51に第1被ロック部材47が接触されて、退避位置信号S1が前記制御装置71に出力され、この退避位置信号S1と前述したロック信号S3とにより位置判別回路72から手歯止め体42が退避位置にロックされていることが表示部73に表示されている。
この状態において、乗務員が操作キー(図示略)を前記キー挿入部58に挿入して、該キー挿入部58を回動すると、図10においてラッチ57が後退され、ロックピン61の先端部が図11に示すように第2被ロック部材48の係合凹部48aから離脱され、手歯止め体42のロック状態が解除される。このとき、第3リミットスイッチ63からアンロック信号S4が前記制御装置71に出力される。
次に、図6に実線で示す退避位置にある手歯止め体42を屈曲アーム39の基端部を中心に矢印Pで示すように180°旋回させて、手歯止め体42を上方に移動する。その後、手歯止め体42を屈曲アーム39とともに回動支持軸35を中心に矢印Qで示すように水平方向に90°旋回させて、手歯止め体42をレール13の上面に接触する使用位置に移動する。このように手歯止め体42が退避位置から使用位置に移動されると、図12に示すように取付板37の第1位置規制面37bがストッパ46から離れるとともに、第1リミットスイッチ51から第1被ロック部材47が離れ、退避位置信号S1の出力が停止される。さらに、第2位置規制面37cがストッパ46に当接され、第1被ロック部材47がロックピン61と対応する位置に移動され、第2被ロック部材48が第2リミットスイッチ52に接触される。この第2リミットスイッチ52によって手歯止め体42が使用位置に移動されたことが検出され、この使用位置信号S2が管制室の制御装置71に送信される。
次に、乗務員によって操作キー(図示略)が操作されて、ラッチ57によりロックピン61が前進され、その先端部が第1被ロック部材47の係合凹部47aに係合され、手歯止め体42が使用位置にロックされる。このとき、前記第3リミットスイッチ63からロック信号S3が管制室の制御装置71に送信される。このロック信号S3と前述した使用位置信号S2とにより位置判別回路72から手歯止め体42が使用位置においてロックされている状態が表示部73に表示される。
以上のようにして、一方の鉄道車両用手歯止め装置14の手歯止め体42を使用位置に移動したら、他方の鉄道車両用手歯止め装置14の手歯止め体42を使用位置に移動して、電車の車輪を前後二つの手歯止め体42によって位置規制する。
なお、手歯止め体42を使用位置から退避位置に復帰させる動作は、前述した退避位置から使用位置に移動する動作と逆の手順により行われる。
上記実施形態の鉄道車両用手歯止め装置によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、レール13に沿って手歯止め装置14を装着し、その台車21に対し回動支持軸35を支持し、該回動支持軸35に屈曲アーム39を介して手歯止め体42をレール13から離隔された退避位置とレール13上の使用位置との間で交互に位置の切り換え可能に装着した。このため、電車の運転を終えた乗務員が下車したとき、乗務員が手歯止め装置14を容易に目視確認することができ、手歯止め体42の設置作業又は除去作業を怠る確率を低下することができる。
(2)上記実施形態では、屈曲アーム39を屈曲させ、水平方向の旋回軸線を中心に手歯止め体42を上下方向に旋回可能にしたので、図2に示すように手歯止め体42が退避位置にある状態で、手歯止め体42をレール13の上面よりも低い位置、つまり建築限界内に配置することができる。
(3)上記実施形態では、第1リミットスイッチ51に第1被ロック部材47が接触されたとき、手歯止め体42が退避位置に切り換えられたことを検出する退避位置信号S1が制御装置71に出力され、第2リミットスイッチ52に第2被ロック部材48が接触されると、手歯止め体42が使用位置に切り換えられたことを検出する使用位置信号S2が制御装置71に出力される。このため、駅の管制室において、手歯止め体42の位置を容易に確認することができ、万一、乗務員が手歯止め体42の設置作業又は除去作業を忘れている場合に、それを管制室から乗務員に通報することができる。
(4)上記実施形態では、取付板37に第1及び第2被ロック部材47,48を設け、台車21にスイッチ付ロック機構55を設けて、ロックピン61を第1被ロック部材47の係合凹部47a又は第2被ロック部材48の係合凹部48aに係合するようにした。このため、手歯止め体42を退避位置又は使用位置にロックすることができ、第3者が悪意により手歯止め体42を使用位置から退避位置に切り換えたり、退避位置から使用位置に切り換えたりするのを防止でき、停車中の電車の自然転動や手歯止め体42への車輪の乗り上げ事故を防止し、安全性を向上することができる。
(5)上記実施形態では、操作キー(図示略)によりスイッチ付ロック機構55のラッチ57がアンロック位置からロック位置に切り換えられたとき、前記第3リミットスイッチ63からロック信号S3を前記管制室の制御装置71に送信可能に構成した。このため、手歯止め体42が退避位置又は使用位置にロックされているか否かを管制室側で容易に判別することができる。
(6)上記実施形態では、第1リミットスイッチ51からの退避位置信号S1と第3リミットスイッチ63からのロック信号S3とがともに位置判別回路72に入力されたとき、手歯止め体42が退避位置にあることを表示するようにした。又、第2リミットスイッチ52からの使用位置信号S2と第3リミットスイッチ63からのロック信号S3がともに位置判別回路72に入力されたとき、手歯止め体42が使用位置にあることを表示するようにした。このため、手歯止め体42が退避位置又は使用位置にあることを適正に判別することができる。
(7)上記実施形態では、前記台車21が枕木12に対しレール13と平行に敷設された第1及び第2の案内レール16,17により移動可能に、かつ前記ロックピン23により異なる位置にロック可能に構成されている。このため、停車した電車の車輪の位置が正規の停止位置から離隔されていても、その車輪に対応する位置に手歯止め体42を容易に移動することができる。
(8)上記実施形態では、密閉状の台車21の上板32に軸受筒33を貫通固定し、軸受筒33の上面と回動支持軸35のフランジ部35aの下面との間にシールリング36を介在させた。又、第1及び第2被ロック部材47,48、第1及び第2リミットスイッチ51,52及びスイッチ付ロック機構55等を四角箱状の台車21内の密閉室に収容するようにした。このため、前記回動支持軸35の軸受機構及びスイッチ付ロック機構55が風雨に晒されることはなく、それらの耐久性を向上することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図8に示す二基の鉄道車両用手歯止め装置14を一基にしてもよい。この鉄道車両用手歯止め装置14は、レール13に所定の勾配がある留置場や駅に配設される。
・図示しないが、台車21に無線通信機を設け、車両の運転室に受信機を備えた制御装置71を設け、第1〜第3リミットスイッチ51、52、63からの信号を無線通信により制御装置71の位置判別回路72に入力するようにしてもよい。この場合には、車両の運転室において、乗務員が手歯止め体42の使用位置又は退避位置を容易に判別することができる。駅の管制室及び車両の運転室の制御装置71にそれぞれ第1〜第3リミットスイッチ51、52、63からの信号を送信するようにしてもよい。
・前記実施形態では、回動支持軸35に屈曲アーム39を介して手歯止め体42を旋回可能に構成したが、これに代えて、手歯止め体42を直線的に往復動して位置の切り換えを行うように構成してもよい。
・前記手歯止め体42を退避位置に保持する第1保持手段及び使用位置に保持する第2保持手段として、第1及び第2被ロック部材47,48及びスイッチ付ロック機構55に代えて、例えば屈曲アーム39を台車21に直接ロックする機構に変更してもよい。又、前記屈曲アーム39及び手歯止め体42の自重のみにより前記手歯止め体42が退避位置又は使用位置に保持されるようにしてもよい。
・第1及び第2リミットスイッチ51,52を省略してもよい。
・前記スイッチ付ロック機構55の第3リミットスイッチ63を省略してもよい。
・前記手歯止め体42に車輪の有無を検出する近接スイッチを設け、該スイッチからの車輪検出信号が制御装置71に入力されない場合には、前記第2リミットスイッチ52から手歯止め体42の使用位置信号S2が制御装置71に送信されても、制御装置71から表示部73に異常信号を表示させるようにしてもよい。
・表示部73から手歯止め体42が使用位置又は退避位置にあることを音声により報知するようにしてもよい。
この発明の鉄道車両用手歯止め装置を具体化した一実施形態を示す平断面図。 図1の1−1線拡大断面図。 図2の2−2線拡大断面図。 鉄道車両用手歯止め装置の正面図。 鉄道車両用手歯止め装置の使用状態を示す側面図。 レール、支持軸、屈曲アーム及び手歯止め体の斜視図。 取付板、第1及び第2被ロック部材、スイッチ付ロック機構の分解斜視図。 鉄道車両用手歯止め装置の全体構成を示す概略平面図。 手歯止め体の位置の判別システムを示すブロック回路図。 手歯止め体の位置の切り換え動作を説明するための平断面図。 手歯止め体の位置の切り換え動作を説明するための平断面図。 手歯止め体の位置の切り換え動作を説明するための平断面図。
符号の説明
S1…退避位置信号、S2…使用位置信号、S3…ロック信号、13…レール、17c,24a…挿入孔、35…回動支持軸、39…屈曲アーム、42…手歯止め体、47…第1被ロック部材、48…第2被ロック部材、71…制御装置。

Claims (6)

  1. レールの側方の固定構造物に取り付けられる支持台座に対し、可動支持部材により手歯止め体を位置の切り換え可能に支持し、前記支持台座と可動支持部材との間に、前記手歯止め体がレール上に配置された使用位置を保持する第1保持手段を設けるとともに、手歯止め体がレール上から離隔した退避位置を保持する第2保持手段を設け
    前記第1保持手段及び第2保持手段は、前記支持台座に設けられたロック機構と、前記可動支持部材に設けられ、かつ前記ロック機構のロック部材が係合される第1被ロック部材及び第2被ロック部材とにより構成され、
    前記ロック機構は操作キーの挿入孔とスイッチとを備え、前記操作キーにより前記ロック部材がアンロック位置からロック位置に切り換えられたとき、前記スイッチからロック信号を送信可能に構成されていることを特徴とする鉄道車両用手歯止め装置。
  2. 請求項1において、前記支持台座と可動支持部材との間には、前記手歯止め体が退避位置にあることを検出する第1位置検出手段及び使用位置にあることを検出する第2位置検出手段が設けられ、両位置検出手段により検出された退避位置信号又は使用位置信号は、駅の管制室の報知手段を備えた制御装置及び車両の運転室の報知手段を備えた制御装置の少なくとも一方の制御装置に送信可能に構成されていることを特徴とする鉄道車両用手歯止め装置。
  3. 請求項2において、前記制御装置は、前記第1位置検出手段からの退避位置信号と前記スイッチからのロック信号が共に入力されたときに、手歯止め体が退避位置にあることを報知し、前記第2位置検出手段からの使用位置信号と前記スイッチからのロック信号が共に入力されたときに、手歯止め体が使用位置にあることを報知するように構成されていることを特徴とする鉄道車両用手歯止め装置。
  4. 請求項1〜のいずれか一項において、前記支持台座は、前記固定構造物に対しレールと平行に敷設された位置切換機構によりレールに沿って位置の切り換え可能に構成されていることを特徴とする鉄道車両用手歯止め装置。
  5. レールの側方の固定構造物に取り付けられる支持台座に対し、可動支持部材により手歯止め体を位置の切り換え可能に支持し、前記支持台座と可動支持部材との間に、前記手歯止め体がレール上に配置された使用位置を保持する第1保持手段を設けるとともに、手歯止め体がレール上から離隔した退避位置を保持する第2保持手段を設け、
    前記可動支持部材は、前記支持台座に軸受筒を介して垂直軸線の周りで回動可能に支持された回動支持軸と、該回動支持軸の上端部に対し、水平軸線の周りで上下方向に旋回可能に片持ち支持された屈曲アームとにより構成され、該屈曲アームの先端部に前記手歯止め体が取り付けられていることを特徴とする鉄道車両用手歯止め装置。
  6. 請求項5において、前記支持台座は密閉箱状に形成され、その台座の内部には、前記回動支持軸の軸受機構及びロック機構がシール状態で収容されていることを特徴とする鉄道車両用手歯止め装置。
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