JP5031016B2 - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

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本発明は、画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関するものである。
近年、電気通信技術の発展により、会議の様子を撮影し、取得された画像を遠隔地に伝送するテレビ会議システムが多くの企業や団体で活用されるようになった。かかるシステムの利便性をより向上させるべく、従来より会議の様子を映像として取り込むための装置および話者のみを切り出した部分映像を伝送するためのシステムが数多く提案されている。
このような従来技術として、たとえば、特許文献1では、マイクから入力される音声を検出して話者を判定し、該判定結果に基づいてカメラ制御部でカメラを自動制御し、話者を捉えるというテレビ会議システムに関する技術が開示されている。
また、特許文献2では、魚眼又は超広角レンズおよび可変指向性マイクロフォンを用いたテレビカメラ装置に関する技術が開示されている。具体的には、音源位置の方向を判定し、該音源位置方向を追尾し、音源位置方向の画像を切り出して映像信号を生成するという発明が開示されている。
しかしながら、従来の技術では以下の問題点があった。すなわち、特開平5−122689号公報に開示される技術では、話者方向へカメラの向きを変えるのにある程度の時間が必要であり、話者が話し始めてから若干の間をおいて話者が映し出されるという問題点があった。また、カメラの移動の間映像が流れてしまい、会議画像が見辛くなるという問題点があった。すなわち、臨場感を損ねるという問題点があった。
また、特開平11−331827号公報に開示される技術では、魚眼又は超広角レンズを用いた該テレビカメラ装置を机の上などに設置する場合、一般に天井などあまり重要でないものが視野の大半を占め、人間の顔などの重要な被写体が視野の周辺部に存在し、周縁減光や収差の影響を受けてしまうという問題点あった。すなわち、会議を効率的に視聴することができないという問題点があった。
また、このようなレンズを用いた場合、歪み補正のための計算が像の位置に大きく依存してしまい、計算負担が大きくなるという問題点もあった。また、このようなレンズないし光学系の設計は非常に難しくコストも高くなってしまうという問題点もあった。
また、近年では、従来のテレビ会議システムの特徴であるいわゆるリアルタイム性に加えて、会議内容を再びチェックしたいという要望も出てきている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、臨場感を維持しつつ、会議を効率的に再現可能とすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる画像処理装置は、広角画像からパノラマ画像を展開する広角画像展開部と、前記パノラマ画像から、話者を含む画像を抽出する画像抽出部と、前記話者を含む画像と、前記話者の音声を含む音情報と、を対応付けて記憶部に記憶させるデータ送出部と、前記話者を含む画像と、前記話者の音声を含む音情報と、を対応付けて出力部に出力させる画像音声出力部と、を備え、前記画像音声出力部は、話者が所定の大きさとなるように拡大または縮小させた話者を含む画像を、前記出力部に出力させることを特徴とする。
本発明は、臨場感を維持しつつ、会議を効率的に再現可能とすることができるという効果を奏する。
図1は、本発明を会議場面に設置した使用例を概説する説明図である。 図2は、実施の形態1の会議画像送出装置の外観斜視図である。 図3は、実施の形態1の会議画像送出装置の正面図と平面図である。 図4は、実施の形態1の会議画像送出装置のカメラ部の構成例を示した説明図である。 図5は、実施の形態1の双曲面ミラーを用いた場合の光路を説明する図である。 図6は、実施の形態1の双曲面ミラーによりCCDの表面に結像される広角画像の様子を示した図である。 図7は、実施の形態1の会議録画再生装置の構成例を示した図である。 図8は、実施の形態1の録画画像再生システムの機能的構成の一例を示したブロック図である。 図9は、実施の形態1の音源方向検出部による音源方向の検出原理を説明する図である。 図10は、音源が存在する方向が円錐上であることを説明する図である。 図11は、4つのマイクロフォンを2組に分けて音源方向を検出する場合の組分けの様子を示した説明図である。 図12は、3つのマイクロフォンによってマイクロフォン部が構成される場合のマイクロフォンの組の採り方を説明する説明図である。 図13は、実施の形態1の音源方向のデータ構成例を示した図である。 図14は、双曲面ミラーから取り込まれたドーナツ画像をパノラマ画像に変形した様子を示した説明図である。 図15は、双曲面ミラーを使用した場合の変形原理を説明する図のうち、ドーナツ画像とパノラマ画像の座標系を示した図である。 図16は、双曲面ミラーを使用した場合の変形原理を説明する図のうち、CCDからみた頂角ψと、仰角φとの関係を示した図である。 図17は、ドーナツ画像の座標系(u,v)からパノラマ画像の座標系(θ,φ)へ座標系を変換する場合の変換テーブルの例を模式的に示した説明図である。 図18は、実施の形態1の会議録画再生システムの処理流れの例を示した説明図である。 図19は、実施の形態2の画像録画再生システムの外観構成の一例を示した図である。 図20は、実施の形態2の会議画像録画再生システムのハードウェア構成の一例を示した説明図である。 図21は、実施の形態2の会議録画再生システムの機能的構成の一例を示した説明図である。 図22は、実施の形態2における画像抽出の例を示した説明図である。 図23は、実施の形態2の画像抽出部による部分画像データの生成方法を説明する説明図である。 図24は、実施の形態2の会議録画再生システムの処理流れの例を示した説明図である。 図25は、実施の形態3のカメラ部を含んだ装置の外観構成の一例を示した説明図である。 図26は、2枚の反射鏡を用いてドーナツ画像を取り込む構成としたカメラ部の外観構成図である。 図27は、実施の形態3のマイク部と音源方向との関係を説明する説明図である。 図28は、実施の形態4の会議画像送出装置と会議録画再生装置の機能ブロックを示した図である。 図29は、実施の形態4の会議画像送出装置の処理流れの例を示したフローチャートである。 図30は、実施の形態4の会議画像再生装置の処理流れの例を示したフローチャートである。 図31は、再生させたい画像を選択する画面構成の例を示した図である。 図32は、実施の形態5の会議画像送出装置と会議録画再生装置の機能ブロック図を示した図である。 図33は、実施の形態5の会議画像送出装置3201の処理流れの例を示したフローチャートである。 図34は、実施の形態5の会議画像再生装置の処理流れの例を示したフローチャートである。 図35は、再生させたい画像を選択する画面構成の例を示した図である。 図36は、実施の形態5の会議画像録画再生装置から出力される画像の構成例(画面例)を示した説明図である。 図37は、「MANUAL」ボタンが選択されたのちの図36に示した画像の構成の変化の様子を示した説明図である。 図38は、実施の形態5の方向指示操作部により抽出部分が変更された画像を示した図である。 図39は、画面構成の他の例であって、4分割画面の例を示した説明図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像処理装置、画像処理方法およびプログラムの一実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1では、本発明の広角画像録画再生システムを会議の録画再生に適用した会議録画再生システムについて説明する。ここでは、まず、会議録画再生システムがどのように使用されるかの使用例について簡単に概説し、次に、会議録画再生システムを構成する要素(画像と音声の入力部に該当する会議画像送出装置、および、その画像と音声の録画再生部に該当する会議画像再生装置)を説明し、最後に処理流れについて説明する。
(会議録画再生システムの使用例)
図1は、本発明を会議場面に設置した使用例を概説する説明図である。会議録画再生システム100は、広角画像と音声を入力する会議画像送出装置200と、会議画像送出装置200で入力された画像と音声を録画再生する会議画像再生装置300と、を有する。
図示したように、会議画像送出装置200は、テーブル1に設置され、会議の参加者(話者)2のいる方向、すなわち、水平面を見渡す全周囲の画像を一括して撮像し、また、会議の音声も入力する。会議画像再生装置300は、キャビネット3に格納され、会議画像送出装置200からの画像を録画し、ユーザの要求に応じて録画された会議内容を必要に応じて再生する(なお、図には再生用のモニタを省略している)。再生に際して会議画像再生装置300は、会議画像送出装置200から取り込まれた全周囲の画像を変形し、矩形の出力画像となるように変形する。
次に、会議録画再生システム100の各部を説明する。
(会議画像送出装置200の外観構成)
図2は、実施の形態1の会議画像送出装置200の外観斜視図である。また、図3は、実施の形態1の会議画像送出装置200の正面図と平面図である。会議画像送出装置200は、鉛直方向を中心もしくは軸とした広角画像を入力するカメラ部201と、音声を入力するマイク部202と、を有する。ここで、広角画像とは少なくとも水平面を見渡す全周囲(360°)を含む画像をいう。
なお、図示したように、実施の形態1の会議画像送出装置200は、4つのマイクロフォン221を有し、このマイクロフォン221と、後述するカメラ部201の撮像素子(CCD)とは、台座203に配置されている。また、後述するカメラ部201の双曲面ミラー211は、透明ガラス204により台座203に対峙して配置されている。透明ガラス204を用いることにより、双曲面ミラー211から入射する光が遮蔽を受けることなく全周囲の画像を入力することができる。なお、符合205は、各種データを送信するケーブルを示す。
(会議画像送出装置200:カメラ部201の内容)
図4は、実施の形態1の会議画像送出装置200のカメラ部201の構成例を示した説明図である。カメラ部201は、双曲面ミラー211と、レンズ212と、絞り213と、光電変換素子であるCCD(Charge Coupled
Device)214と、を有する。
また、カメラ部201は、CCD214のタイミング制御をおこなうと共に、CCD214により得られた映像信号をA/D変換(アナログ−デジタル変換)する駆動処理部215と、駆動処理部215により得られたデジタル信号に対してエッジ強調やγ補正等の前処理をおこなう前処理回路216と、アイリスを制御するために絞り213を駆動するモータ駆動部217とを備えている。
ここで、光学系について説明する。双曲面ミラー211は、広角の撮影を可能とならしめる反射鏡である。反射鏡の例として実施の形態1では双曲面ミラーを用いて各種の説明をおこなうが、広角画像を取り込める構成であればその態様は問わない。なお、他の反射鏡の例については実施の形態3で述べる。
双曲面ミラー211により画像を取り込む技術に関しては、たとえば、A.M.Bruckstein and T.J.Richardson:Omniview Cameras with Curved Surface Mirrors, Proc. of the IEEE Workshop on Omnidirectional Vision 2000,pp.79−84をあげることができる。同誌によれば、双曲面ミラーの使用により、人の顔などの水平方向に近い重要な被写体を比較的高い解像度で撮影可能であることが示されている。
図5は、実施の形態1の双曲面ミラー211を用いた場合の光路を説明する図であり、図6は、実施の形態1の双曲面ミラー211によりCCD214の表面に結像される広角画像の様子を示した図である。図示したように、双曲面ミラー211から取り込まれる画像はドーナツ形状となっている。なお、図6中の中心部は、台座203方向を映し出し、これは重要でない画像情報である。したがって、双曲面ミラー211の頭頂部218を黒く塗りつぶして、黒色情報としてもよい。なお、使用の態様によっては、頭頂部218に基準線を描画し、会議画像送出装置200の立ち上げの際、モータ駆動部217を駆動することにより、ピント調整などの初期設定に利用してもよい。
カメラ部201は、以上に説明したように、汎用のCCD214と簡易な構成の双曲面ミラー211により構築できる。したがって、所望の被写体を高解像度で一括して撮影するとともに、安価なカメラ部201を提供することが可能となる。
(会議画像送出装置200:マイク部202の構成)
次に、マイク部202の内容について説明する。図2もしくは図3を用いて説明したように、マイク部202には、複数のマイクロフォン221が備わっている。以降においては、この複数のマイクロフォン221を、適宜マイクロフォンアレイと称することとする。マイクロフォン221は、圧電型、容量型(いわゆるコンデンサマイクロフォン)など様々な種類のものを使用することができる。後述するように、複数のマイクロフォンを用いることにより、音源方向(話者方向)を検知することができる。
(会議画像再生装置300の構成)
次に、会議画像再生装置300の構成について説明する。図7は、実施の形態1の会議画像再生装置300の構成例を示した図である。会議画像再生装置300は、各種の制御および処理をおこなうCPU(Central Processing Unit)301と、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)302と、HDD(Hard Disk Drive)303と、マウス等のポインティングデバイス、キーボード、ボタン等に対する入力インターフェース(以下I/Fと称することとする)304と、電源305と、表示I/F306と、DVD(Digital Versatile Disc)−RAMドライブ等の大容量記録装置307と、会議画像送出装置200と接続するための外部I/F308と、を有し、バス309を介して接続されている。なお、表示I/F306はCRT等のディスプレイに接続される。
次に、会議画像再生装置300の各構成部について説明する。CPU301は、HDD303に格納された所定のプログラムにしたがって、図6に示した広角のドーナツ形状の画像を矩形の出力画像となるように変形する。また、CPU301は、音源方向の所定領域を抽出する。なお、この変形や抽出の処理については後述する。SDRAM302は、CPU301の作業領域として利用されるとともに、HDD303に格納される各処理プログラムや、その他制御プログラム(たとえばOS)などの記憶領域としても利用される。
外部I/F308は、前述したように、会議画像送出装置200から送出されるデータを入力する際に使用されるインターフェースである。ここで、会議画像送出装置200から入力するデータとしては、広角画像(動画データ)、音声データ、音源方向データがあげられる。外部I/F308は、各種のI/Fを採用することができ、たとえば、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394といった有線接続を採用してもよいし、IrDA、BlueTooth等の無線接続を採用してもよい。外部I/F308により入力されたデータは、大容量記録装置307に格納される。
(広角会議録画再生システム100の内容:機能的構成)
次に、広角会議録画再生システム100の機能的構成を説明しつつ、広角画像を矩形の出力画像となるように変形する画像処理や音源方向の検出処理について説明する。図8は、会議録画再生システム100の機能的構成の一例を示したブロック図である。
広角会議録画再生システム100は、その機能的構成として、広角画像入力部801と、音声入力部802と、音源方向検出部803と、記録部804と、画像変形部805と、方向修正部806と、領域固定部807と、画像音声出力部808と、を有する。
(広角会議録画再生システム100:広角画像入力部801の内容)
広角画像入力部801は、鉛直方向を中心もしくは軸とした広角画像を取り込み、その画像データを記録部804に送出する。広角画像の例としては図6にあげられたドーナツ型の画像があげられる。広角画像入力部801は、たとえば、図4に示した双曲面ミラー211と、レンズ212と、絞り213と、CCD214と、駆動処理部215と、前処理回路216によりその機能を実現できる。
(会議録画再生システム100:音声入力部802・音源方向検出部803の内容)
音声入力部802は、音声を入力し電気信号(音声データ)に変換し、その音声データを音源方向検出部803と記録部804に送出する。音声入力部802は、マイクロフォン221(図2または図3参照)によりその機能を実現することができる。なお、マイクロフォン221は前述したように複数配置され、それぞれのマイクロフォン221からの音声データに基づいて音源方向が検出される。
音源方向検出部803は、音声入力部802から音声データを入力し、音源方向を検出する。音源方向を検出することにより、広角画像から発言者(話者)部分の画像を抽出する(切り出す)ことが可能となり、臨場感を維持しつつ、会議を効率的に再現することができる。次に、この音源方向の検出処理について説明する。
ここでは、音源方向検出部803が、マイクロフォンアレイに入力される音声の到達時間差により音源方向を検出する方法について説明する。図9は、音源方向検出部803による音源方向の検出原理を説明する図である。図に示したように、2つのマイクロフォン221(それぞれマイク1、マイク2と便宜的に称することとする)が間隔lだけ離れて並んでおり、音声がθ方向から到達する場合、マイク1が出力する音声データs1(t)と、マイク2が出力する音声データs2(t)との関係は、tを時間vを音速として、下式(1)の様に表すことができる。
s1(t)=s2(t−(l・cosθ)/v) ・・・(1)
式(1)は、マイク1の音声データがマイク2の音声データに対して(l・cosθ)/vだけ時間が進んで到達していることを示している。音源方向検出部803は、この到達時間差を利用して、話者の音声の方向を特定する。
音源方向の特定に際しては、まず、マイク1とマイク2の音声データの到達時間差を検出する。この到達時間差は、たとえばマイク1の音声データs1(t)とマイク2の音声データs2(t+dt)との相互相関値により計算する。相互相関値C(t,dt)は、次式(2)により算出される。
Figure 0005031016
式(2)は時刻t以前のN個のサンプルを用いて積和演算をおこなうものであることを示している。なお、Nは相関窓の大きさを示す正の整数である。詳細な説明は省略するが、C(t,dt)を最大化するdtが到達時間差である。
次に、マイクの間隔l、到達時間差dtおよび音速vを用いて、音声とマイクロフォンの基線とがなす角θを次式(3)により計算する。
Figure 0005031016

ここで、θの値域は0°以上180°以下とする。
なお、以上の手順のみでは、マイクロフォン221の前側の180°の範囲しか方向が検出されず、音源方向が特定されない。すなわち、音源方向検出部803が出力する角度θは、実際には音声の到達方向と2つのマイク間の基線とがなす角度であり、実際の音声の方向は図10に示したように、2つのマイクの中点を頂点とする頂角θの円錐の側面上のいずれかに存在している。
この問題を解消するために、マイク1とマイク2より構成される組と平行でない別のマイクロフォンの組を用いて補正をおこなう。図11は、4つのマイクロフォン221を2組に分けて音源方向を検出する場合の組分けの様子を示した説明図である。図示したように、組分けは、あるマイクロフォン221(たとえばマイク1(マイク3))と、そのマイクロフォンと最も距離の離れたマイクロフォン221(マイク2(マイク4))とを組み合わせる。
最も距離の離れた2つのマイクの組を用いることで、音声の到達時間差が最大となり、方向検知の精度が向上する。なお、実施の形態1では、マイク部202には4つのマイクロフォン221が備わっているが、3つのマイクロフォンによっても、音源方向を精度良く検出できる。図12は、3つのマイクロフォンによってマイクロフォン部が構成される場合のマイクロフォンの組の採り方を説明する説明図である。図示したように、マイクロフォンを正三角形に配置することにより、どのマイクの組を採用しても、精度良く音源方向を検出することができるようになる。なお、図示した例では、第1の組と第2の組を採用して全方向の音源を検出できるが、補完的に第3の組を使用してもよい。
音源方向検出部803は、たとえば、マイクロフォン221の図示しない制御部によりその機能を実現することができる。なお、使用の態様によっては、会議画像再生装置300側のCPU301(図7参照)によりその機能を実現させてもよい。なお、この場合は、マイクロフォン221から入力される音声をそれぞれ別個に会議画像再生装置300側に入力する必要がある。
(広角会議録画再生システム100:記録部804の内容)
記録部804は、画像入力部801から出力された広角画像の動画データ、音声入力部802から出力された音声データ、音源方向検出部803から出力された音源方向に関するデータを記録する。記録の方式は様々挙げられるが、たとえば動画データに関しては、MPEGに代表される動画符号化フォーマットなどの形式で記録する。また、音声データに関してはMPEGオーディオフォーマットを用いてもよく、PCMフォーマットを用いてもよい。
音源方向のデータに関しては、音源方向が変わった時刻と、その時の方位角と仰角とを随時記録しておくことによって、後述する画面の抽出(切り出し)をおこなうことが可能となる。図13は、音源方向のデータ構成例を示した図である。図には、音源方向が変わった時刻(Time)、新たな音源方向の方位角(θ)および仰角(φ)が記録されている。この方向データは、テキストファイルなどの形式で、動画データや音声データと共に大容量記録装置307に記録する。
なお、上述した例では、音源方向のデータは、動画データまたは音声データに結合したデータではないが、RealNetworks社より提供されているRealMediaフォーマットなどのストリーミング用フォーマットを用いれば音源方向のデータも1つのファイルに埋め込むことができる。この他MPEG−7のようなマルチメディア情報の内容記述標準を用いて音源方向データをファイルに記すこともできる。
この他、MPEGプログラムストリームのように、動画データと音声データを1つのファイルに収めて記録してもよい。この様な符号化を用いることで、記録容量を小さくすることができる。記録部804は、たとえば、大容量記録装置307によりその機能を実現することができる。なお、使用の態様によっては、HDD303によりその機能を実現してもよい。たとえば、長時間の会議や、定例会議については、保存の必要性からDVD等により構成される大容量記録装置307に記録し、短時間の会議など、長期の保存の必要性が低いものに関してはHDD303に記録するなどの使い分けをおこなってもよい。
(広角会議録画再生システム100:画像変形部805および関連部の内容)
次に、画像変形部805およびこれに付随する機能部について説明する。画像変形部805は、ドーナツ形状(もしくは円形状の)広角画像を矩形の出力画像となるように変形する。一般に、広角の範囲を一時に撮影して得られる映像は、人間の眼で確認できる像の形状と異なり、大きな歪みが含まれている。したがって、記録部804に記録された会議を後に再生するには、変形処理が必要となる。
図2もしくは図3に示した双曲面ミラー211を使用した場合の変形処理について説明する。画像変形部805は、図6に示したドーナツ状の画像(以下ドーナツ画像と称することとする)を、図14のように360度の視野角を持つ正像(以下パノラマ画像と称することとする)に変形する。
図15および図16は、双曲面ミラー211を使用した場合の変形原理を説明する図である。このうち、図15は、ドーナツ画像とパノラマ画像の座標系を示した図であり、図16は、CCD214からみた頂角ψと、仰角φとの関係を示した図である。なお、図16では、簡単のため、レンズ212と絞り213とは省略してある。ここでは変換式の便宜上、レンズ212〜CCD214の光学系をピンホールカメラモデルとして説明する。
図中の各変数の意味は、下記の通りである。
(u,v) :ドーナツ画像における座標
(u0,v0) :ドーナツ画像における双曲面ミラーの中心の座標
(θ,φ) :パノラマ画像における座標
r :(u0,v0)から(u,v)への画素単位の距離
rmax :ドーナツ画像における双曲面ミラーの画素単位の半径
θ :方位角
φ :仰角
ψ :カメラの光軸からの頂角
F :双曲面ミラーの焦点
F’ :双曲面ミラーと対をなす双曲面の焦点
(カメラの光学中心に一致する)
このとき、頂角ψと仰角φとの間に、以下の関係が成立する。
Figure 0005031016

ここで、
Figure 0005031016

である。また、φmaxはドーナツ画像上の半径rmaxの位置に対応する仰角の値であり、これはカメラの仰角方向の撮影限界値を表す。rmaxとφmaxの値は一般に容易に知ることができる。
以下、変形の手順を説明する。
(i):点(u,v)に対応する極座標(r,θ)を、次式(6)を解くことにより求める。
(u,v)=(rcosθ+u0,rsinθ+v0) ・・・(6)
(ii):(6)式により算出されたrに対応する頂角ψを次式(7)により求める。
Figure 0005031016
ここで、
Figure 0005031016

であり、ψmaxはドーナツ画像上の半径rmaxの位置および仰角φmaxに対応する頂角ψの値である。ψmaxの値は、(4)式にφmaxを代入することにより求めることができる。
(iii):(7)式により算出されたψに対応する仰角φを、(4)式により求める。
以上の手順により、双曲面ミラー211により撮影されたドーナツ画像における任意の点(u,v)を、パノラマ画像における点(θ,φ)に座標変換することができる。すなわち、ドーナツ画像がパノラマ画像に変形される。
なお、プロセッサの処理能力が低い場合は、画像データの変形処理に計算時間がかかるので所定の変換テーブルを参照することにより(u,v)→(θ,φ)の変換を行ってもよい。図17は、(u,v)→(θ,φ)の変換テーブルの例を模式的に示した説明図である。図示したテーブルにはドーナツ画像の座標(u,v)各点に対応するパノラマ画像の点(θ,φ)がそれぞれ格納されている。したがって、このテーブルを用いることにより、処理負担を小さくしつつ高速な画像変形をおこなうことが可能となる。
画像変形部805は、以上の変換処理をおこなうと共に、所定の画像領域を出力する。すなわち、会議の臨場感を維持しつつ会議を効率的に再現すべく、会議録画再生システム100は、パノラマ画像のうち話者(発言者)部分を抽出して出力する。図8に示したように、会議録画再生システム100は、その機能的構成として、話者位置判断部809と、領域決定部810とを有する。
話者位置判断部809は、広角画像入力部801から入力した画像データもしくは記録部804に記録した画像データのうち、画像の色分布もしくは画像中の移動部分に基づいて話者位置を判断する。画像の色分布に基づく判断の方法としては、たとえば、肌色が局所的に多い部分を検出する手法があげられる。なお、画像中の移動部分により判断が可能であるのは、発言者の口は必ず動いており、また、場合によっては発言者は身振り手振りで体を動かしていることに基づく。したがって、画像中最も移動量が多い部分により話者位置を判断することができる。
領域決定部810は、話者位置判断部809で判断した話者位置のどの部分を抽出するかを決定する。テーブル1が楕円形である場合に、カメラ部201と発言者との距離はそれぞれ異なり、広角画像もしくはパノラマ画像中の話者の大きさも異なることとなる。したがって、出力すべき領域が画一的な大きさであると、場合によっては、発言者が大きすぎたり、反対に小さすぎたりしてしまう。領域決定部810は、話者が適切な大きさとなるような領域で話者部分の領域を決定する。なお、画像変形部805では、適宜この画像を拡大もしくは縮小して表示する。
一方、方向修正部806は、音源方向に対応する方向を修正する。これは、音源方向検出部803で検出した音源方向が、拍手音などのノイズや、返事などの発言者以外の発する単発的な言葉により所望の方向とならない場合があることに基づく。また、領域決定部810により決定された領域よりも、たとえば、もう少し右側を映し出して欲しいというような要請も実用上は生じる。特に、話者がプレゼンテーションを行っており、ホワイトボードへ書き込みを行っている場合に方向を修正したい場合が生じる。したがって、方向修正部806は、この様な要請を満たすべく、音源方向を修正する。
また、領域固定部807は、音源方向に対応する方向であって、領域決定部810で決定された像領域を固定する。すなわち、領域決定部810では、たとえば160画素×90画素といった相対的な領域を決定するのに対し、領域固定部807は、その領域が音源方向にしたがってぶれないように絶対的な位置として固定する。これは、話者が体を揺するなどして音源方向が微妙に移動する場合に画像がぶれないようにするものである。
以上説明したように、画像変形部805は、話者部分の画像を歪みなく適切に出力する。画像変形部805、領域固定部807および話者位置判断部809は、たとえば、図3に示した会議画像再生装置300のCPU301と、HDD303に格納された所定のプログラムによりその機能を実現することができる。また、方向修正部806および領域決定部810は、たとえば、図3に示した会議画像再生装置300のCPU301と、HDD303に格納された所定のプログラムと、入力I/F304に接続されるポインティングデバイス、K/B、ボタンによりその機能を実現することができる。
(会議録画再生システム100:画像音声出力部808の内容)
画像音声出力部808は、画像変形部805から出力された画像(動画データ)と、この画像が撮影(入力)された際に同時に録音(入力)された音声を対応づけて出力する。すなわち、画像と音声の同期をとって出力する。プロセッサ(たとえばCPU301)の処理速度によっては、音声と画像のタイムラグが生じるので、画像音声出力部808は、画像と音声の同期をとることにより会議を自然な感じで再現する。画像音声出力部808は、たとえば、図3に示した会議画像再生装置300のCPU301と、HDD303に格納された所定のプログラムによりその機能を実現することができる。
(会議録画再生システム100:処理の流れ)
次に、会議録画再生システム100の処理流れについて説明する。図18は、会議録画再生システム100の処理流れの例を示した説明図である。会議録画再生システム100は、まず、録画開始ボタン(図示せず)が押下されることにより、録画を開始する(ステップS1801)。この開始動作以降、鉛直方向を中心もしくは軸とした広角画像(ドーナツ画像)をカメラ部201から順次入力し、また、音声をマイク部202から順次入力する(ステップS1802)。なお、マイク部202から入力された音声に関しては、前述したマイクの組を使って音源方向を随時検出しておく。
次に、カメラ部201から入力されたドーナツ画像と、マイク部202から入力された音声と、検出された音源方向を記録する(ステップS1803)。記録に関しては、後の再生のために、適宜録画時刻やファイル名(会議名)などを付しておく。なお、音源方向が検出されているので、音声については、各マイクロフォン221(すなわち4つのマイクロフォン221)を4チャンネル分全てを記録する必要はなく、どれか一つもしくは4つの音の平均を記録すればよい。なお、原理的には前述した時間差が生じているが、会議画像送出装置200の大きさと音速とを考えれば、この時間差は実用的には何ら問題となるレベルではない。
会議の終了にしたがって録画終了ボタン(図示せず)が押下されることにより録画を終了する(ステップS1804)。以上のステップを経ることにより、全周囲の画像、すなわち、加工前のドーナツ画像により構成される会議の内容を録画することができる。なお、加工前の画像を録画することにより、後の編集(画像領域の抽出、音源方向の修正等)を可能とする。
次に、録画された会議の再生について説明する。再生開始ボタン(図示せず)が押下されることにより、再生を開始する(ステップS1805)。なお、記録媒体(たとえばDVD−RAM)に複数の会議が録画されている場合は、インデックス表示をしてユーザにどの会議を再生するかを選択させてから再生を開始する。
記録されたドーナツ画像のうち音源方向の肌色部分を手掛かりとして、話者位置を判定し(ステップS1806)、表示する領域を指定する(ステップS1807)。ここで、なお、画像の方向を意識的に調整したい場合は、適宜方向を修正する指示をおこなう。
続いて、ドーナツ画像のうち、指定された領域を矩形形状の画像となるように画像変形をおこなう(ステップS1808)。画像の変形に際しては、変換式を用いて変形してもよいが、変換テーブルを参照してもよい。最後に、抽出され、適正に変形された画像を音声と共に出力する(ステップS1809)。このようなステップを踏むことにより、臨場感を維持しつつ、会議を効率的に再現させることが可能となる。
なお、会議録画再生システム100では、マイク部202の重心位置を、カメラ部201の光軸線上にあるように設計することが好ましい。最も好ましい設計は、CCD214の重心と複数のマイクロフォン221の重心とが一致するような配置である。この様に設計ないし配置することにより、音源を算出する際の座標系と、画像変換する際の座標系を一致させることができ、計算負荷が少なくてすむ。
また、本実施の形態では、マイク部202が台座203に設けられていたが、個々の参加者2が無線通信手段を有したマイクロフォン221をそれぞれ所有することにより、音源の方向を検出することも可能である。たとえば、会議室内の複数の既知の位置に電波を発信するユニットを設置し、マイクロフォン221に到達した電波の信号強度や時間差より、三角測量の原理に基づき各マイクロフォン221の位置を検出できる。このとき、最も大きな信号振幅が得られたマイクロフォン221の方向を、話者方向として検出することができる。ここで、無線通信手段としては、Bluetoothなどの通信技術を用いることができる。
なお、会議画像再生装置300は、パーソナルコンピュータによりその機能を実現させることができる。この場合は各機能部を実現するソフトウェアをハードディスクに格納し、適宜処理プログラムを実行させることによりその機能を実現させることができる。
以上説明したように、実施の形態1の会議録画再生システムは、双曲面ミラーを用いた簡易な光学系により簡便な構成で会議参加者の全員を一度に取り込むことができる。また、この内容を録画することにより会議を再現することができる。再生に関しては、必要な部分を変形して出力することにより、話者を中心とした臨場感の高い会議内容を再現できる。特に、会議内容を全方向で録画しているので、ユーザの好む条件で会議シーンを振り返ることも可能である。
(実施の形態2)
実施の形態2では、広域画像をパノラマ画像に変形してから録画する会議画像録画再生システムについて説明する。なお、実施の形態2では実施の形態1と同様の構成部分については同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。以降では、会議録画再生システム1900の外観構成、ハードウェア構成、機能的構成、処理流れについて順に説明する。
(会議録画再生システム1900の外観構成)
図19は、実施の形態2の画像録画再生システムの外観構成の一例を示した図である。画像録画再生システム1900は、十字ボタン1901と、決定ボタン1902と、画像音声出力端子1903と、媒体挿入スロット1904と、を有する。実施の形態1の会議録画再生システム100は、画像と音声を取り込む会議画像送出装置200と、その動画を記録して加工再生する会議画像再生装置300とが別体となっていたが、実施の形態2の会議録画再生システム1900は、画像音声の入力、格納、加工、再生出力を一つの筐体でおこなう。
まず、外観に表れている上記各部を説明する。十字ボタン1901は、図示しない画面に表示されるメニューやポインタを移動させる際に使用する。たとえば、会議名を入力し、会議ファイルを作成する際に使用する。また、複数の会議が録画されている場合には、再生しようとする会議ファイル名を選択する際にも使用する。この他、話者の仰角を入力するなどの音源方向を修正する場合にも使用する。
決定ボタン1902は、各種の決定をおこなう。たとえば、十字ボタン1901による選択対象を決定する際にも使用する。なお、この決定ボタンに関しては、電源のオンオフと、再生停止とを割り当てるなどして多機能ボタンとして使用することもできる。
画像音声出力端子1903は、会議録画再生システム1900で処理したデータ、すなわち、所定の話者が切り出された画像であって歪みのない画像の画像信号とその画像に伴う音声信号とを出力する。データ形式は前述のようなMPEG形式やRealAudio形式でもよいが、ここでは、通常のテレビに設けられているVIDEO端子(VHF/UHF端子)により送受信される信号形式を採用している。この様な汎用の信号形式により、特殊な制御回路を介することなく、通常のテレビで会議を再生することが可能となる。
媒体挿入スロット1904は、会議を録画する記録媒体を挿入するスロットである。実施の形態1では、DVD−RAMなどを想定したが、ここでは、PCMCIAソケットを採用し、高密度大容量のカード型HDDを挿入する構成としている。この様な構成により装置を小型化することが可能となる。なお、場合によっては、DVD−RWやDATテープを挿入できるスロットであってもよい。なお、機械的な駆動部を有する場合には、会議録画再生システム1900がメカニカルノイズを拾わないような消音構造を採用する。
(会議録画再生システム1900:ハードウェア構成)
次に、会議録画再生システム1900のハードウェア構成について説明する。図20は、実施の形態2の会議画像録画再生システムのハードウェア構成の一例を示した説明図である。会議録画再生システム1900は、CPU301の他、RAM2001、ROM2002、操作部2003、出力I/F2004と、カメラ部2005と、マイク部2006と、リムーバブルメディア部2007と、を有する。なお、カメラ部2005は、図19に示した光学系を含んだカメラ部201を便宜的に示した表記であり、また、マイク部2006も、図19に示したマイクロフォン221を含んだマイク部202を便宜的に示した表記である。
RAM2001は、CPU301の作業領域として利用されるとともに、HDD303に格納される各処理プログラムや、その他制御プログラム(たとえばOS)などの記憶領域としても利用される。ROM2002は、普遍の制御情報や係数を記憶する。たとえば、図17に示した変換テーブル(対応表)を記憶しておいてもよい。
操作部2003は、十字ボタン1901と、決定ボタン1902により構成される。出力I/F2004は、画像音声出力端子1903やビデオカードやビデオメモリにより構成され、図示しないテレビのビデオ入力端子へ画像信号および音声信号を送出する。リムーバブルメディア部2007は、媒体挿入スロット1904に挿入されたPCMCIAタイプの大容量HDDの書き込み/読み出しの駆動制御をおこなう。
(会議録画再生システム1900の内容:機能的構成)
次に、会議録画再生システム1900の機能的構成について説明する。図21は、会議録画再生システム1900の機能的構成の一例を示した説明図である。会議録画再生システム1900は、その機能的構成として、図8に説明した各機能部の他、広角画像展開部2101と画像抽出部2102を備える。
(会議録画再生システム1900:広角画像展開部2101の内容)
広角画像展開部2101は、ドーナツ画像をパノラマ画像に変形する。実施の形態1の会議録画再生システム100では、再生時に画像の変形を行っていたが(図8の画像変形部805参照)、実施の形態2の会議録画再生システム1900では、録画時に画像の変形をおこなう。換言すれば、会議録画再生システム1900では、記録部804への記録前に広角画像をパノラマ画像へ展開し、このパノラマ画像が記録される。展開処理については、式(4)〜式(8)を用いて計算すればよいのでその説明を省略する。
なお、CPU301(図20参照)の処理能力が低い場合は、画像データの変形処理に計算時間がかかるので所定の変換テーブルを参照することにより広角画像とパノラマ画像とを対応づけてもよい。このようなテーブルを用いることにより、処理負担を小さくしつつ高速な画像変形をおこなうことが可能となる。
広角画像展開部2101は、たとえば、CPU301と、HDD303に格納された広角画像展開プログラムによりその機能を実現することができる。なお、会議録画再生システム1900であっても会議録画再生システム100であっても、オリジナルの情報を100%有しているので、所望の音源方向のシーンを再生することが随時可能となる。
(会議録画再生システム1900:画像抽出部2102の内容)
画像抽出部2102は、記録部804に記録されたパノラマ画像のうち音源方向に対応する所定の画像領域を切り出し(抽出し)、画像音声出力部808に出力する。たとえば、会議参加者A(図6参照)が発言中である場合には、音源方向データに基づき、図14の様に展開され記録された映像データを基に、参加者Aに該当する部分を抽出する。以降では、この切り出された画像を部分画像と称することとする。図22は、画像抽出の例を示した説明図である。図示したように画像抽出部2102は、参加者Aのみが映された部分画像データを生成する。
ここで、画像抽出の手順を説明する。図23は、実施の形態2の画像抽出部2102による部分画像データの生成方法を説明する説明図である。まず、部分画像データとして抽出される角度の範囲を事前に設定する。この角度の範囲は、方位角方向がΔθ、また仰角方向がΔφであるとする。次に、音源方向検出部803が検出した方位角θおよび仰角φを読み込む。最後に、記録部804から入力したパノラマ画像データにおいて、方位角θおよび仰角φに対応する領域((θ−Δθ/2,φ−Δφ/2)、(θ+Δθ/2,φ−Δφ/2)、(θ−Δθ/2,φ+Δφ/2)、(θ+Δθ/2,φ+Δφ/2)で囲まれた領域)を抽出することにより、部分映像データを生成する。
なお、使用の態様によっては、画像抽出部2102は、ドーナツ画像から直接画像を抽出してもよい。このときはドーナツ画像を図15に示したように、座標変換テーブルのうち(θ,φ)を中心とするΔθ×Δφの矩形領域のみをアクセスすることにより、ドーナツ画像データから部分映像データを切り出して変形する。また、実施の形態1のように、画像変形部805を有する場合には、画像変形部805により生成されたパノラマ画像に対し、(θ,φ)を中心とするΔθ×Δφの矩形領域を直接抽出するようにしてもよい。
画像抽出部2102は、たとえば、図20に示した会議録画再生システム1900のCPU301と、HDD303に格納された画像抽出プログラムによりその機能を実現することができる。なお、実施の形態2においては、画像音声出力部808は、画像抽出部2102から出力された画像(動画データ)と、この画像が撮影(入力)された際に同時に録音(入力)された音声を対応づけて出力する。すなわち、画像と音声の同期をとって出力する。CPU301(図20参照)の処理速度によっては、音声と画像のタイムラグが生じるので、画像音声出力部808は、画像と音声の同期をとって自然な会議を再現する。
(会議録画再生システム1900:処理の流れ)
次に、会議録画再生システム1900の処理流れについて説明する。図24は、会議録画再生システム100の処理流れの例を示した説明図である。会議録画再生システム100は、まず、録画開始ボタン(図示せず)が押下されることにより、録画を開始する(ステップS2401)。この開始動作以降、鉛直方向を中心もしくは軸とした広角画像をカメラ部201から順次入力し、また、音声をマイク部202から順次入力する(ステップS2402)。なお、マイク部202から入力された音声に関しては、前述したマイクの組を使って音源方向を随時検出しておく。
次に、カメラ部201から入力された広角画像(ドーナツ画像)を順次パノラマ画像に変形する(ステップS2403)。このパノラマ画像と、マイク部202から入力された音声と、検出された音源方向を記録する(ステップS2404)。記録に関しては、後の再生のために、適宜録画時刻やファイル名(会議名)などを付しておく。
会議が終わり、録画終了ボタン(図示せず)が押下されることにより、録画を終了する(ステップS2405)。以上のステップを経ることにより、全周囲の画像、すなわち、会議の様子をすべて含んだ内容を録画することができる。なお、保存された画像は、全周囲の画像を含んでいるので、後でユーザが好むように編集可能(画像領域の抽出、音源方向の修正等)となる。
次に、録画された会議の再生について説明する。会議録画再生システム1900は、再生開始ボタン(図示せず)が押下されることにより再生を開始する(ステップS2406)。なお、記録媒体(PCMCIAタイプのハードディスク)に複数の会議が録画されている場合は、インデックス表示をしてユーザにどの会議を再生するかを選択させる。
記録されたパノラマ画像のうち音源方向の肌色部分を手掛かりとして、話者位置を判定し(ステップS2407)、表示させる領域の画像を抽出する(ステップS2408)。最後に、抽出された画像を音声と共に出力する(ステップS2409)。このようなステップを踏むことにより、臨場感を維持しつつ、会議を効率的に再現させることが可能となる。
以上説明したように、実施の形態2の会議録画再生システムは、双曲面ミラーを用いた簡易な光学系により簡便な構成で会議参加者の全員を一度に取り込むことができる。また、この内容を録画することにより会議を再現することができる。また、ドーナツ画像をパノラマ画像に展開したものを録画するので、再生時の負荷が少ないシステムを構築することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3では、会議録画再生システムのうち、カメラ部およびマイク部が実施の形態1または2とは異なった態様について説明する。図25は、実施の形態3のカメラ部を含んだ装置の外観構成の一例を示した説明図である。図から明らかなように、会議録画再生システム2500のカメラ部2501は、双曲面ミラーの代わりに円錐形状を有する鏡面体2502を有する。ドーナツ画像からパノラマ画像への変換式についての説明は省略するが、図4に示したレンズ212のように、適宜レンズを配することによりCCD214の表面上に焦点を合わせるようにする。なお、使用の態様によっては、放物面を有する鏡面体であってもよい。
以上にあげた例では、反射鏡(双曲面ミラー211、円錐形状を有する鏡面体2502もしくは放物面を有する鏡面体)は1枚構成であったが、これに限ることなく2枚の反射鏡を用いてもよい。図26は、2枚の反射鏡を用いてドーナツ画像を取り込む構成としたカメラ部の外観構成図である。カメラ部2600は、放物面ミラーもしくは双曲面ミラーから構成される第1の反射鏡2601と、第1の反射鏡により反射された反射光をCCD方向へ偏向する第2の反射鏡2602とを有する。なお、第1の反射鏡2601の頭頂部は第2の反射鏡からの反射光を取り込むために穴が開けられている。
次にマイク部について説明する。図27は、実施の形態3のマイク部と音源方向との関係を説明する説明図である。実施の形態1および実施の形態2のマイク部202は、無指向性のマイクロフォン221を用いて、音声の到達時間差に基づいて音源方向を検出していた。実施の形態3のマイク部2701は、指向性を有するマイクロフォン2702を4つ有し、その音声の強度に基づいて音源方向を決定する。便宜的に4つのマイクロフォン2702をマイク1〜4とする。
いま、音声強度がマイク1で20、マイク2で30、マイク3で20,マイク4で5という数値であったとする。この場合はマイク2の方向に音源があると判断する。マイク1とマイク3の強度を比較するといずれも同じ値20であるので、最終的に音源方向はマイク2方向(図でθ=45°と示した方向)と決定する。
別の例を説明する。音声強度がマイク1で15、マイク2で30、マイク3で25,マイク4で5であったとする。この場合はマイク2の方向に音源があると初期判断する。マイク1とマイク3の強度を比較すると、マイク3の強度がマイク1より大きいので、音源方向をマイク2方向からマイク3方向に若干量移動させた方向(図でθ=30°と示した方向)と決定する。この方向の移動量は指向性マイクの特性にしたがって予め決定しておけばよい。このように、指向性のマイクロフォン221を用いれば、式(1)〜式(3)のような計算をおこなわなくてすむので、プロセッサの負荷を軽減させることができる。
(実施の形態4)
実施の形態4では、汎用性のある会議画像送出装置および会議画像再生装置について説明する。ここで汎用性のあるとは、広角画像を取り込む鏡面体の構成やマイクロフォンの種類等により会議画像送出装置や会議画像再生装置が複数種類あっても、任意の組み合わせにより会議の録画ないし再生ができることをいう。なお、実施の形態4においても、実施の形態1〜3と同様の構成部分については、特に断らない限り同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
実施の形態4の会議録画再生システム2800は、会議画像送出装置2801と、会議画像再生装置2802とを有する。図28は、実施の形態4の会議画像送出装置2801と会議画像再生装置2802の機能ブロックを示した図である。会議画像送出装置2801は、その機能的構成として、広角画像入力部2811と、音声入力部2812と、音源方向検出部2813と、仰角設定部2814と、データ送出部2815と、を有する。
広角画像入力部2811は、鉛直方向を中心もしくは軸とした広角画像を取り込み、その画像データをデータ送出部2815に出力する。広角画像の入力は、実施の形態1で示した双曲面ミラー211を用いてもよく、また、実施の形態3で示した円錐形状の鏡面体2502もしくは放物面の反射鏡のいずれを用いてもよい。
音声入力部2812は、音声を入力して電気信号(音声データ)に変換し、その音声データを音源方向検出部2813とデータ送出部2815に送出する。音声の入力は、実施の形態1で示した無指向性のマイクロフォン221を採用してもよく、また、実施の形態3で説明した指向性のマイクロフォン2702を用いてもよい。音源方向検出部2813では、音声入力部2812から入力した音声の時間差もしくは強度に基づいて音源方向を検出する。音源方向の検出原理は既に説明したので省略する。
仰角設定部2814は、話者の高さ方向である仰角を設定する。音源方向検出部は一般に、図10を用いて説明したように、仰角方向についての誤差が大きい。したがって、仰角設定部2814は、会議画像送出装置2801が設置される平面からの仰角を設定する。設定の方法は、たとえばテンキーによる角度ψの直接設定の他、話者の画像データ(肌色データ)検出に基づいてもよい。
データ送出部2815は、広角画像と、音声と、仰角も含めた音源方向に関するデータを所定のデータ格納手段に送出する。ここでは、会議画像再生装置2802に対して送出する。なお、実施の形態1〜3までは、有線によるデータ送出を述べたが、これに限ることなく無線によりデータを送出してもよい。無線データの送出方法については種々の方法を採用できるが、たとえば、IrDA、BlueTooth等の無線I/Fを採用することができる。
次に、会議画像再生装置2802について説明する。会議画像再生装置2802は、その機能的構成として、データ入力部2821と、記録部2822と、画像変形部2823と、領域決定部2824と、画像音声出力部2825と、を有する。また、会議画像再生装置2802は、方向修正部806と、領域固定部807を有する。なお、以降では各機能部を分説するが、会議画像再生装置2802はパーソナルコンピュータによりその機能を実現させることができる。この場合は各機能部を実現するソフトウェアをハードディスクに格納し、適宜処理プログラムを実行させることによりその機能を実現させることができる。
データ入力部2821は、所定のデータ送信元から、広角画像が撮像された動画データと、当該動画データに同期した音声データと、音源方向に関するデータと、を入力する。ここでは、所定のデータ送信元を会議画像送出装置2801としているが、動画データ、音声データ、音源方向に関するデータを、そのデータの種別が認識できる様な形式であれば送信元の装置には依存しない。なお、データの種別は、ファイルの拡張子やファイルのヘッダ部分により判別することができる。また、広角画像は、ここではドーナツ画像を想定しているが、パノラマ画像であってもよい。この種別も拡張子やヘッダにより判別する。データ入力部2821は、たとえば、IrDA、BlueTooth等の無線I/Fを採用することができる。
記録部2822は、データ入力部2821が入力した広角画像の動画データ、音声データ、仰角を含んだ音源方向に関するデータを記録する。記録の方式は様々挙げられるが、前述した様に、MPEG形式やRealAudio形式を採用することができる。
画像変形部2823は、広角画像を矩形の出力画像となるように変形する。変換については、CCD214で焦点が合うように設計されているので、CCD214が取り込む画像は、常にドーナツ画像である。したがって、前述したようにドーナツ画像とパノラマ画像との対応テーブル(図示せず)を参照することにより画像の変形をおこなう。このとき、最終的な出力画像が発言者を含んだ部分であるので、画像変形部2803では、領域決定部2824で決定された画像領域部分のみの画像変形をおこなう。
領域決定部2824は、記録部2822に記録された仰角を含んだ音源方向に関するデータに基づいて再生すべき領域を決定する。なお、実施の形態1で説明したように、話者位置判断部809と併用して話者位置の検出精度を向上させてもよい。画像音声出力部2825は、画像変形部2823から出力された画像(動画データ)と、この画像が撮影(入力)された際に同時に録音(入力)された音声を対応づけて出力する。
次に、会議画像送出装置2801の処理流れについて説明する。図29は、実施の形態4の会議画像送出装置2801の処理流れの例を示したフローチャートである。まず、会議画像送出装置2801のシステムがユーザにより起動され、データ(画像データと音声データ)の取り込み動作を開始する(ステップS2901)。次に、取り込み停止(記録)が指示された否かを判断し(ステップS2902)、指示があれば(ステップS2902:Yes)、取り込みを終了する。
取り込み停止の指示がない限り(ステップS2902:NO)、CCD214から送信される画像データとマイクロフォンアレイから送信される音声データを入力し続ける(ステップS2903)。音声データがある一定量、たとえば式(2)に示した相関窓Cの大きさNと同数のサンプルが入力された場合に、音源方向を検出し、音源方向データを生成する(ステップS2904)。会議画像送出装置2801は、画像データ、音声データおよび音源方向データを、所定の送信先、たとえば、PCに順次出力する(ステップS2905)。以降は、ステップS2902〜ステップS2904までの動作を順次繰り返し、ユーザが記録停止を指示するまでデータを送出する。
次に、会議画像再生装置2802の処理流れについて説明する。図30は、実施の形態4の会議画像再生装置2802の処理流れの例を示したフローチャートである。まず、会議画像再生装置2802のシステムがユーザにより起動される(ステップS3001)。次に、図示しないディスプレイ(テレビ)に表示される画像にしたがって、再生する画像を選択する(ステップS3002)。図31は、再生させたい画像を選択する画面構成の例を示した図である。図示したように、会議のファイルはMeeting1、Meeting2と名付けられており、各ファイルは、画像データ(MPEG−2Video)と、音声データ(MPEG Audio)と、音源方向データ(TEXT)から構成されていることが分かる。
次に、会議画像再生装置2802は、広角画像データ、音声データおよび音源方向データを読み出し、再生動作を開始する(ステップS3003)。続いて、会議画像再生装置2802は、再生停止の指示があるか否かを判定し(ステップS3004)、指示された場合には再生を停止する。一方、再生停止の指示がない場合(ステップS3004:NO)、音源方向データを問い合わせる時刻に到達したか否かを判定する(ステップS3005)。音源方向データを問い合わせる時刻とは、たとえば、図13に示したように、音源方向が変化した時刻をいう。
問い合わせ時刻に到達した場合は(ステップS3005:Yes)、音源方向データにアクセスし、新たな音源方向(方位角θと仰角φの値)を取得する(ステップS3006)。続いて、会議画像再生装置2802は、ステップS3006で取得した、方位角θと仰角φに対応する部分画像データを抽出し(ステップS3007)、抽出された部分画像データと音声とを同期させて出力(再生)する(ステップS3008)。なお、ステップS3005で問い合わせ時刻に到達していない場合は(ステップS3005:NO)、現在再生されている部分画像データをそのまま続行して再生する(ステップS3009)。
以上説明したように、実施の形態4は、ビデオカメラとビデオデッキのように会議画像送出装置と会議画像再生装置が別個独立に構成されていても、会議内容を臨場感を維持しつつ効率的に再現させることができる。
(実施の形態5)
実施の形態5では、汎用性のある会議画像送出装置および会議画像再生装置の他の構成例について説明する。なお、実施の形態5においても、実施の形態1〜4と同様の構成部分については、特に断らない限り同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図32は、実施の形態5の会議画像送出装置と会議録画再生装置の機能ブロック図を示した図である。実施の形態5の会議録画再生システム3200は、会議画像送出装置3201と、会議画像再生装置3202とを有する。会議画像送出装置3201は、その機能的構成として、広角画像入力部3211と、音声入力部3212と、音源方向検出部3213と、広角画像展開部3214と、画像抽出部3215と、データ送出部3216と、を有する。
広角画像入力部3211は、鉛直方向を中心もしくは軸とした広角画像を取り込み、その画像データを広角画像展開部3214に出力する。広角画像の入力は、実施の形態4と同様に、双曲面ミラー211、円錐形状の鏡面体2502、放物面の反射鏡のいずれを用いてもよい。音声入力部3212は、音声を入力して電気信号(音声データ)に変換し、その音声データを音源方向検出部3213とデータ送出部3216に送出する。音声入力部3212は、指向性のマイクロフォンを用いてもよいし無指向性のマイクロフォンを用いてもよい。音源方向検出部2813では、音声入力部3212から入力した音声の時間差もしくは強度に基づいて音源方向を検出し、画像抽出部3215とデータ送出部3216に出力する。
広角画像展開部3214は、ドーナツ画像をパノラマ画像に変形し、画像抽出部3215とデータ送出部3216に出力する。画像抽出部3215は、広角画像展開部3214から出力されたパノラマ画像のうち、音源方向検出部3213から出力された音源方向に基づいて話者方向の所定部分の画像を抽出する。データ送出部3216は、パノラマ画像(全領域)と、抽出された画像(話者方向の部分画像)と、音声と、音源方向に関するデータを所定のデータ格納手段に送出する。ここでは、会議画像再生装置3202に対して送出する。
次に、会議画像再生装置3202について説明する。会議画像再生装置3202は、その機能的構成として、データ入力部3221と、記録部3222と、画像音声出力部3223と、方向修正部3224とを有する。なお、以降では各機能部を分説するが、会議画像再生装置3202はパーソナルコンピュータによりその機能を実現させることができる。この場合は各機能部を実現するソフトウェアをハードディスクに格納し、適宜処理プログラムを実行させることによりその機能を実現させることができる。
データ入力部3221は、所定のデータ送信元から広角画像が撮像された動画データと、当該動画データに同期した音声データと、音源方向に関するデータと、を入力する。ここでは、所定のデータ送信元を会議画像送出装置3201としているが、動画データ(全体画像と部分画像)、音声データ、音源方向に関するデータを、そのデータの種別が認識できる様な形式であれば送信元の装置には依存しない。
記録部3222は、データ入力部3221が入力したパノラマ画像と話者方向の部分画像の動画データ、音声データ、音源方向に関するデータを記録する。記録の方式は様々挙げられるが、前述した様に、MPEG形式やRealAudio形式を採用することができる。画像音声出力部3223は、記録部3222から出力された話者方向の部分画像(動画データ)と、この画像が撮影(入力)された際に同時に録音(入力)した音声を対応づけて出力する。
但し、話者方向の部分画像が適正に抽出されていない場合や、話者以外の画像、たとえば、隣り合った二人やホワイトボードを含んだ話者を表示させたい場合がある。そこで、この様な要求を満たすべく、会議画像再生装置3202は、方向修正部3224を備える。方向修正部3224は、音源方向に対応する方向を修正し、ユーザによる所望の音声方向を選択可能にする。なお、ユーザによる方向の選択については後述する。
次に、会議画像送出装置3201の処理流れについて説明する。図33は、実施の形態5の会議画像送出装置3201の処理流れの例を示したフローチャートである。まず、会議画像送出装置3201のシステムがユーザにより起動され、データ(画像データと音声データ)の取り込み動作を開始する(ステップS3301)。次に、取り込み停止(記録停止)が指示された否かを判断し(ステップS3302)、指示があれば(ステップS3302:Yes)、取り込みを終了する。
取り込み停止の指示がない限り(ステップS3302:NO)、CCD214から送信される画像データとマイクロフォンアレイから送信される音声データを入力する(ステップS3303)。音声データがある一定量、たとえば相関窓の大きさNと同数のサンプルが入力された場合には、音源方向を検出し、音源方向データを順次生成する(ステップS3304)。会議画像送出装置3201は、ステップS3303で入力した広角画像(ドーナツ画像)をパノラマ画像に順次展開し(ステップS3305)、展開されたパノラマ画像のうち、音源方向の部分画像データを生成する(ステップS3306)。
会議画像送出装置2801は、パノラマ画像データ、部分画像データ、音声データおよび音源方向データを、所定の送信先、たとえば、PCに順次出力する(ステップS3307)。以降は、ステップS3302〜ステップS3307までの動作を順次繰り返し、ユーザが記録停止を指示するまでデータを送出する。
次に、会議画像再生装置3202の処理流れについて説明する。図34は、実施の形態5の会議画像再生装置3202の処理流れの例を示したフローチャートである。まず、会議画像再生装置3202のシステムがユーザにより起動される(ステップS3401)。次に、図示しないディスプレイ(テレビ)に表示される画像にしたがって、再生する画像を選択する(ステップS3402)。図35は、再生させたい画像を選択する画面構成の例を示した図である。図示したように、会議のファイルはMeeting1、Meeting2と名付けられており、各ファイルは、パノラマ画像データ(MPEG−2Video)と、音声データ(MPEG Audio)と、音源方向データ(TEXT)と、更に、部分画像データ(MPEG−2VIdeo)から構成されていることが分かる。
次に、会議画像再生装置3202は、部分画像データ、音声データを読み出し、再生動作を開始する(ステップS3403)。続いて、会議画像再生装置2802は、再生停止の指示があるか否かを判定し(ステップS3404)、指示された場合には再生を停止する。一方、再生停止の指示がない場合(ステップS3404:NO)、方向修正部3224からの入力があったかを判断する(ステップS3405)。方向の修正があった場合(ステップS3405:Yes)、指定された部分画像をパノラマ画像から抽出し、音声と併せて出力(再生)する(ステップS3406)。
一方、方向修正部3224からの入力がない場合(ステップS3405:NO)、そのまま部分画像データを出力する(ステップS3407)。なお、会議画像再生装置3202は、予め抽出された部分画像を順次出力するので、方向修正がされない限り、図35に示したMeeting1_pvを再生すればよい。
次に、会議画像録画再生装置3200から出力される画像の構成例について説明する。図36は、会議画像録画再生装置3200から出力される画像の構成例(画面例)を示した説明図である。画面は話者方向の画像3601だけでなく、モード切替部3602、方向指示操作部3603、再生操作指示部3604といったユーザインターフェースも含んでいる。
次に、各ユーザインターフェースを説明する。モード切替部3602は、広角画像データにおける特定の部分画像を再生するか否かを切り替えるものである。図36に示したように、ラジオボタンを用いて、動作モードを切り替えることができる。すなわち、「AUTO」と描かれたラジオボタンが選択されると、音源方向データに基づいて加工抽出され、記録部3222に記録された部分画像が自動的再生される。一方、「MANUAL」と描かれたラジオボタンが選択されると、図37に示したように、ドーナツ画像3605が表示され、ユーザの操作により再生させたい部分を手動で選択することのできる「手動切替モード」に移行する。
手動切替モードでは、上下左右の向きの矢印が描かれた4つのボタンである方向指示操作部3603によりポインタ3607を移動させる。ポインタ3607を移動させることにより、部分画像データの描画方向を移動させ、図38の様に抽出部分が変更された画像を出力させることができる。この操作により、たとえば、ホワイトボード上の描画内容を適切に出力させることができる。なお、画面の構成としては、図36〜図38に限られることなく、たとえば図39の様に、4分割画面を同時に出力させるようにしてもよい。なお、ここで、符号3901は、4分割画面とそのうちの一画面との出力切り替えをおこなうGUIである。
一方、再生操作指示部3604は、図示したように、左から再生、停止、一時停止、早送り、巻き戻しの機能が割り付けられているGUIを有し、各部が押下されることにより、その機能に対応した動作を実現する。なお、ここではソフトウェア的な処理として説明したが、会議画像再生装置3202側にハードウェア的にボタンを配置してもよく、また、リモートコントローラを別途設けて利便性を高めてもよい。
この様な手動切替モードや4分割画面を設けることにより、たとえば1人の参加者が長時間話し続けるシーンを後で再生する場合、発言者を映した映像のみを延々と再生するよりも、間欠的に話者以外の参加者を再生する方が退屈感を与えず、臨場感がます。このように、発言者以外の参加者の表情など方向データで指定された部分以外の映像を見たい場合に、モード切替部3602、方向指示操作部3603が特に有用となる。
なお、実施の形態5の会議画像送出装置3201は、パノラマ画像(全領域)と抽出された画像(話者方向の部分画像)をいずれも送出したが、使用の態様によっては、部分画像のみを送出してもよい。また、このときは音源方向データは、会議画像再生装置3202側で画像の抽出や音源方向の判定がなされないので、会議画像再生装置3202に送出する必要はない。
以上説明したように、実施の形態5は、実施の形態4と同様に、会議画像送出装置と会議画像再生装置が別個独立に構成されていても、会議内容を臨場感を維持しつつ効率的に再現させることができる。
なお、ここまでの例では、主として会議を録画するシステムについて説明したが、本発明は、この用途に限定されるものではなく、たとえば、天上に備え付けることにより防犯カメラとして利用することもできる。また、夜行性の動物の生態を調べる用途にも使用することができる。この場合は、高感度CCDを用いる。
100,1900 会議録画再生システム
200,2801,3201 会議画像送出装置
201,2005,2501,2600 カメラ部
202,2006,2701 マイク部
203,2032 台座
204 透明ガラス
211 双曲面ミラー
212 レンズ
213 絞り
221,2702 マイクロフォン
300 会議画像再生装置
307 大容量記録装置
801,2811,3211 広角画像入力部
802,2812,3212 音声入力部
803,3213 音源方向検出部
804,2813,2822,3222 記録部
805,2803,2823 画像変形部
806,3224 方向修正部
807,2824 領域固定部
808,2825,3223 画像音声出力部
809 話者位置判断部
810 領域決定部
1901 十字ボタン
1902 決定ボタン
1903 画像音声出力端子
1904 媒体挿入スロット
2003 操作部
2007 リムーバブルメディア部
2101,3214 広角画像展開部
2102,3215 画像抽出部
2500,2800,3200 会議録画再生システム
2502 鏡面体
2601 第1の反射鏡
2602 第2の反射鏡
2802,3202,3302 会議画像再生装置
2814 仰角設定部
2815,3216 データ送出部
2821,3221 データ入力部
3602 モード切替部
3603 方向指示操作部
3604 再生操作指示部
特開平5−122689号公報 特開平11−331827号公報

Claims (7)

  1. 広角画像からパノラマ画像を展開する広角画像展開部と、
    前記パノラマ画像から、話者を含む画像を抽出する画像抽出部と、
    前記話者を含む画像と、前記話者の音声を含む音情報と、を対応付けて記憶部に記憶させるデータ送出部と、
    前記話者を含む画像と、前記話者の音声を含む音情報と、を対応付けて出力部に出力させる画像音声出力部と、を備え
    前記画像音声出力部は、話者が所定の大きさとなるように拡大または縮小させた話者を含む画像を、前記出力部に出力させることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記記憶部には、前記広角画像展開部で展開したパノラマ画像が記憶されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記記憶部には、前記話者の音源方向が記憶されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像抽出部は、前記話者の音源方向に基づいて、前記話者を含む画像を抽出することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 話者が所定の大きさとなるように拡大または縮小させた話者を含む画像を再生することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 広角画像からパノラマ画像を展開するステップと、
    前記パノラマ画像から、話者を含む画像を抽出するステップと、
    前記話者を含む画像と、前記話者の音声を含む音情報と、を対応付けて記憶部に記憶させるステップと、
    前記話者を含む画像と、前記話者の音声を含む音情報と、を対応付けて出力部に出力させる画像音声出力ステップと、を含み、
    前記画像音声出力ステップは、話者が所定の大きさとなるように拡大または縮小させた話者を含む画像を、前記出力部に出力させることを特徴とする画像処理方法。
  7. 広角画像からパノラマ画像を展開するステップと、
    前記パノラマ画像から、話者を含む画像を抽出するステップと、
    前記話者を含む画像と、前記話者の音声を含む音情報と、を対応付けて記憶部に記憶させるステップと、
    前記話者を含む画像と、前記話者の音声を含む音情報と、を対応付けて出力部に出力させる画像音声出力ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記画像音声出力ステップは、話者が所定の大きさとなるように拡大または縮小させた話者を含む画像を、前記出力部に出力させることを特徴とするプログラム。
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