JP5030801B2 - 課金システム及び課金装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ミドルウェアなどのように、他のプログラムからの依頼に応じた処理を行うプログラムの実行の程度に応じて、使用料金などの対価を課金するための技術に関する。
近年、携帯電話機における各種プログラムの利用状況に応じて、そのプログラムのライセンス料を課金するということが行われている。例えば、特許文献1には、携帯電話機のアプリケーションプログラムが利用された回数や利用時間などの利用状況をサーバ装置に通知し、その利用状況に応じたライセンス料を携帯電話機のユーザに課金する技術が開示されている。また、特許文献2には、携帯電話機のアプリケーションプログラムに含まれる複数の機能のうち、ユーザにより利用された機能をサーバ装置に通知し、その機能に対するライセンス料がユーザに課金される技術が開示されている。また、特許文献3には、携帯電話機においてアプリケーションプログラムの実行に必要なプログラムが格納されていない場合に、そのプログラムを携帯電話機にダウンロードするとともに、そのダウンロードの旨が通知されたライセンスサーバ装置が、ダウンロードしたプログラムのライセンス料をアプリケーションプログラムの販売業者に対して課金する技術が開示されている。
WO2002/021266号公報 特開2005−284827号公報 特開2004−227180号公報
ところで、携帯電話機などの通信端末において利用されるアプリケーションプログラムは、ミドルウェアと呼ばれるソフトウェアに特定の処理を依頼し、その処理結果を用いて様々な機能を実現することがある。例えば、アプリケーションプログラムであるメールソフトウェアは、メールに添付されているJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式の画像ファイルを解釈する処理を、ミドルウェアであるJPEGエンジンに依頼し、その処理結果であるビットマップデータを受け取って表示部に画像を表示する。このような場合、JPEGエンジンというミドルウェアを使用している主体は、メールソフトウェアウェアというアプリケーションプログラムであるため、そのJPEGエンジンの使用に課される対価は、メールソフトウェアウェアの製作者乃至販売者が負担することが望ましいと考えられる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ミドルウェアのような第1のプログラムと、その第1のプログラムに処理を依頼する第2のプログラムとをそれぞれ実行した場合において、第1のプログラムの実行の程度に応じた額の対価を、第2のプログラムの製作者乃至販売者に課金するための仕組みを提供することにある。
上述した目的を達成するために、本発明は、通信端末と、課金装置とを備え、前記通信端末は、制御手段と、前記制御手段が実行する第1のプログラムと、前記第1のプログラムに処理を依頼し、その依頼に応じて前記第1のプログラムから引き渡される処理結果を用いて前記制御手段が実行する第2のプログラムとを格納する格納手段と、前記制御手段が前記第2のプログラムからの依頼に応じて前記第1のプログラムを実行したときの実行履歴と、当該第1のプログラムを識別する第1識別情報と、当該第1のプログラムに処理を依頼した第2のプログラムを識別する第2識別情報とを、前記課金装置に送信する送信手段とを備え、前記課金装置は、前記通信端末の送信手段から送信されてきた前記実行履歴、前記第1識別情報及び前記第2識別情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記実行履歴及び前記第2識別情報を、前記受信手段によって受信された前記第1識別情報に対応付けて記憶する記憶手段と、前記第1識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶されている前記実行履歴を、各々の前記第2識別情報毎に累算し、その累算結果に応じた対価を算出する算出手段と、前記算出手段により前記第2識別情報毎に算出された対価を、各々の前記第2識別情報によって識別される第2のプログラムの製作者乃至販売者に対して課金するための所定の課金手続処理を行う課金手続処理手段とを備えることを特徴とする課金システムを提供する。
本発明の好ましい態様においては、前記実行履歴は、前記制御手段が前記第2のプログラムからの依頼に応じて前記第1のプログラムを実行した実行回数、前記制御手段が前記第2のプログラムからの依頼に応じて前記第1のプログラムを実行したときの処理に要する時間又は当該処理で扱ったデータのデータ量のうち、少なくともいずれか1つである。
また、本発明は、制御手段と、前記制御手段が実行する第1のプログラム及び前記第1のプログラムに処理を依頼し、その依頼に応じて前記第1のプログラムから引き渡される処理結果を用いて前記制御手段が実行する第2のプログラムを格納する格納手段とを有する通信端末から、前記制御手段が前記第2のプログラムからの依頼に応じて前記第1のプログラムを実行したときの実行履歴と、当該第1のプログラムを識別する第1識別情報と、当該第1のプログラムに処理を依頼した第2のプログラムを識別する第2識別情報とを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記実行履歴及び前記第2識別情報を、前記受信手段によって受信された前記第1識別情報に対応付けて記憶する記憶手段と、前記第1識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶されている前記実行履歴を、各々の前記第2識別情報毎に累算し、その累算結果を出力する出力手段とを備えることを特徴とする実行履歴累算装置を提供する。
また、本発明は、制御手段と、前記制御手段が実行する第1のプログラム及び前記第1のプログラムに処理を依頼し、その依頼に応じて前記第1のプログラムから引き渡される処理結果を用いて前記制御手段が実行する第2のプログラムを格納する格納手段とを有する通信端末から、前記制御手段が前記第2のプログラムからの依頼に応じて前記第1のプログラムを実行したときの実行履歴と、当該第1のプログラムを識別する第1識別情報と、当該第1のプログラムに処理を依頼した第2のプログラムを識別する第2識別情報とを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記実行履歴及び前記第2識別情報を、前記受信手段によって受信された前記第1識別情報に対応付けて記憶する記憶手段と、前記第1識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶されている前記実行履歴を、各々の前記第2識別情報毎に累算し、その累算結果に応じた対価を算出する算出手段と、前記算出手段により前記第2識別情報毎に算出された対価を、各々の前記第2識別情報によって識別される第2のプログラムの製作者乃至販売者に対して課金するための所定の課金手続処理を行う課金手続処理手段とを備えることを特徴とする課金装置を提供する。
また、本発明は、制御手段と、前記制御手段が実行する第1のプログラムと、前記第1のプログラムに処理を依頼し、その依頼に応じて前記第1のプログラムから引き渡される処理結果を用いて前記制御手段が実行する第2のプログラムとを格納する格納手段と、前記制御手段が前記第2のプログラムからの依頼に応じて前記第1のプログラムを実行したときの実行履歴と、当該第1のプログラムを識別する第1識別情報と、当該第1のプログラムに処理を依頼した第2のプログラムを識別する第2識別情報とを課金装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする通信端末を提供する。
また、本発明は、コンピュータを、制御手段と、前記制御手段が実行する第1のプログラムと、前記第1のプログラムに処理を依頼し、その依頼に応じて前記第1のプログラムから引き渡される処理結果を用いて前記制御手段が実行する第2のプログラムとを格納する格納手段と、前記制御手段が前記第2のプログラムからの依頼に応じて前記第1のプログラムを実行したときの実行履歴と、当該第1のプログラムを識別する第1識別情報と、当該第1のプログラムに処理を依頼した第2のプログラムを識別する第2識別情報とを課金装置に送信する送信手段として機能させるためのプログラムを提供する。
本発明によれば、ミドルウェアのような第1のプログラムと、その第1のプログラムに処理を依頼する第2のプログラムとを実行した場合において、第1のプログラムの実行の程度に応じた額の対価を、第2のプログラムの製作者乃至販売者に課金することができる。
[構成]
図1は、本発明の一実施形態である課金システム1の全体構成を概略的に示す図である。同図に示すように、課金システム1は移動通信網10と、課金装置20と、決済システム30と、移動通信端末40a,40bとを備えている。なお、以下の説明では、移動通信端末40a,40bを特に区別する必要がない場合には、これらを総称して「移動通信端末40」という。この課金システム1は、移動通信端末40において実行されるミドルウェアの使用に課される使用料金を、そのミドルウェアに処理を依頼したアプリケーションの製作者乃至販売者(以下、単に製作者という)に対して課金するものである。
移動通信網10は、移動通信端末40に移動通信サービスを提供するためのネットワークシステムであり、キャリアと呼ばれる通信事業者によって管理される。移動通信網10は、図示せぬ基地局、交換局及びサービス制御局などのノードと、これらノード間を接続する通信線とを備えており、所定のプロトコルに準拠して音声データ、映像データ、制御データなどを多重化して伝送する。移動通信網10が準拠するプロトコルとしては、例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)により規格化された3G−324Mなどが好適である。サービス制御局は、移動通信端末40の位置登録情報や、移動通信端末40のユーザの契約や課金に関する情報や、各移動通信端末40の電話番号などを記憶している。移動通信網10に含まれるいずれかのノード(例えばサービス制御局)には課金装置20が接続されている。この課金装置20には、全銀協(全国銀行協会)ネットワークやCAFIS(Credit And Finance Information System)網などの各種の金融ネットワークや金融機関を含む決済システム30が接続されている。この決済システム30は、課金装置20からの依頼に応じて、通知された金額を、通知された銀行口座から引き落とす、又は、通知されたクレジットカード番号に基づいて引き落とすなどの決済処理を行う。
図2は、課金装置20の構成を示すブロック図である。同図に示すように、課金装置20は、CPU(Central Processing Unit)21と、ROM(Read Only Memory)22と、RAM(Random Access Memory)23と、通信部24と、記憶部25とを備えている。CPU21は、RAM23をワークエリアとして用いてROM22や記憶部25に記憶されたプログラムを実行することによって、課金装置20の各部の動作を制御する。通信部24は、移動通信網10を介して通信を行うためのインタフェースである。
記憶部25は、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置を備えている。記憶部25には、CPU21が実行するプログラムに加えて、課金情報Cが記憶されている。この課金情報Cには、移動通信端末40において実行される各アプリケーションの製作者(以下、「アプリ製作者」という)に関する情報が、事前の届け出に基づいて記憶されている。このアプリ製作者に関する情報とは、例えばアプリ製作者の会社名、住所、電話番号、銀行口座、クレジットカード番号などである。
次に、移動通信端末40の構成について説明する。図3は、移動通信端末40の構成を示すブロック図である。同図に示すように、移動通信端末40は、CPU41と、ROM42と、RAM43と、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)44と、無線通信部45と、表示部46と、操作部47と、音声入出力部48とを備えている。CPU41は、RAM43をワークエリアとして用いてROM42やEEPROM44に記憶されたプログラムを実行し、これにより移動通信端末40の各部の動作を制御する。無線通信部45は、アンテナを備え、移動通信網10とのデータの送受信を無線で行う。表示部46は、液晶パネルや液晶駆動回路を備えた表示装置であり、CPU41からの指示に応じて各種の情報を表示する。操作部47は、ボタン等の操作子を備え、ユーザの操作に応じた操作信号をCPU41に供給する。音声入出力部48は、マイク及びスピーカを備え、音声信号の入力及び出力を行う。
ここで、移動通信端末40が記憶するデータの内容を説明する。
ROM42は、マルチタスクオペレーティングシステム(以下「マルチタスクOS」という)、Java(登録商標)プラットフォーム及びネイティブアプリケーションの他に、ミドルウェアMを格納している。これらのプログラムについて概説すると、まず、マルチタスクOSは、TSS(Time-Sharing System)による複数タスクの擬似的な並列実行を実現するために必要な仮想メモリ空間の割り当てなどの各種機能をサポートしたオペレーティングシステムである。Javaプラットフォームは、マルチタスクOSを搭載した携帯機器において後述するJava実行環境Eを実現するためのコンフィギュレーションであるCDC(Connected Device Configuration)にしたがって記述されたプログラム群である。ネイティブアプリケーションは、通話や通信などといった移動通信端末40の基本的なサービスを実現するプログラムである。ミドルウェアMは、上述したマルチタスクOS上で実行され、所定の機能を実現するプログラムである。このROM42には、JPEGエンジンM1とMPEGエンジンM2とを含む複数のミドルウェアMが格納されている。
EEPROM44は、メールソフトウェアA1を含む複数のアプリケーションプログラムAが格納されている。さらに、EEPROM44には、ROM42に格納されているミドルウェアMが実行された程度を表す実行履歴テーブルT1が記憶されている。この実行履歴テーブルT1は、CPU41がアプリケーションプログラムAからの依頼に応じてミドルウェアMを実行した実行回数と、実行されたミドルウェアMを識別するミドルウェアIDと、そのミドルウェアMに処理を依頼したアプリケーションプログラムAを識別するアプリIDとが対応付けられている。
図4は、実行履歴テーブルT1の一例を示す図である。図に示すミドルウェアID「m01」は、JPEGエンジンM1を識別する識別情報(第1識別情報)であり、ミドルウェアID「m02」は、MPEGエンジンM2を識別する識別情報(第1識別情報)である。また、図に示すアプリID「a01」は、メールソフトウェアA1を識別する識別情報(第2識別情報)である。この実行履歴テーブルT1では、アプリID「a01」とミドルウェアID「m01」と実行回数「5回」とが対応付けられている。これは、CPU41がメールソフトウェアA1(アプリID「a01」)からの依頼に応じて、JPEGエンジンM1(ミドルウェアID「m01」)を「5回」実行したことを意味している。また、この実行履歴テーブルT1では、アプリID「a01」とミドルウェアID「m02」と実行回数「10回」とが対応付けられている。これは、CPU41がメールソフトウェアA1(アプリID「a01」)からの依頼に応じて、MPEGエンジンM2(ミドルウェアID「m02」)を「10回」実行したことを意味している。この実行履歴テーブルT1は、CPU41がアプリケーションプログラムAからの依頼に応じてミドルウェアMを実行する度に、そのCPU41によって更新されるようになっている。
図5は、ROM42及びEEPROM44の各種プログラムの実行により移動通信端末40のCPU41に実現される各部の論理的構成を示す図である。同図に示すように、各種プログラムを実行する移動通信端末40には、ROM42のミドルウェアMにより実現されるJPEGエンジンM1,MPEGエンジンM2などの複数の機能とJava実行環境EとがOS上に実現され、また、EEPROM44には第1ストレージと第2ストレージとが確保される。
Java実行環境Eは、ROM42のJavaプラットフォームにより実現される。Java実行環境Eは、クラスライブラリ、JVM(Java Virtual Machine)及びJAM(Java Application Manager)からなる。クラスライブラリは、特定の機能を有するプログラムモジュール(クラス)群を1つのファイルに結合したものである。JVMは、上述のCDCのために最適化されたJava実行環境であり、Javaアプリケーションとして提供されるバイトコードを解釈して実行する機能を有する。JAMは、Javaアプリケーションのダウンロードやインストール、起動・終了などを管理する機能を有する。
第1ストレージは、JAMの管理の下にダウンロードされる複数のJavaアプリケーション(JarファイルとADF)を含むアプリケーションプログラムAを格納する領域である。Javaアプリケーションは、Java実行環境Eの下における処理の手順自体を記述した実体プログラムとその実体プログラムの実行に伴って利用される画像ファイルや音声ファイルとを結合したJAR(Java Archive)ファイルと、そのJARファイルのインストールや起動、各種の属性を記述したADF(Application Descriptor File)とを有している。このJavaアプリケーションは、コンテンツプロバイダまたは通信事業者により作成されて、インターネットや移動通信網10に接続されたサーバ装置などに格納され、移動通信端末40からの要求に応じてそれらのサーバ装置から適宜ダウンロードされるようになっている。
この第1ストレージには、メール機能を有するメールソフトウェアA1を含む複数のアプリケーションプログラムAが格納されている。これらのアプリケーションプログラムAの中には、ROM42に格納されているミドルウェアMに処理を依頼し、その依頼に応じてミドルウェアMから引き渡される処理結果を用いて所定の機能を実現するものがある。例えば、メールソフトウェアA1は、メールに添付されているJPEG形式の画像データを表示させる場合、JPEG形式の画像データをビットマップ形式に変換する処理をJPEGエンジンM1に依頼し、その依頼に応じてJPEGエンジンM1から引き渡されるビットマップ形式の画像データを用いて、メールに添付された画像データを表示させる機能を実現する。
第2ストレージは、上述したJavaアプリケーションの実行の際に生成されたデータをその終了後に格納しておくための領域であり、インストールされたJavaアプリケーション毎に個別の格納領域が割り当てられるようになっている。そして、あるJavaアプリケーションに割り当てられた格納領域のデータは、そのJavaアプリケーションが実行されている間のみ書き換え可能となっており、別のJavaアプリケーションが書き換えを行い得ないようになっている。
[動作]
次に、課金システム1の動作について説明する。ここでは、まず、各々の移動通信端末40において実行されるミドルウェアMの実行の程度を表す実行履歴テーブルT1の更新処理について説明し、続いて、課金システム1内の各々の移動通信端末40における各ミドルウェアMの実行の程度に応じた使用料金を、そのミドルウェアMに処理を依頼したアプリケーションプログラムAの製作者に対して課金する処理について説明する。
図6は、移動通信端末40における実行履歴テーブルT1の更新処理を示すフロー図である。
移動通信端末40のCPU41は、ユーザにより操作部47が操作されることにより、アプリケーションプログラムAの起動が指示されたか否かを判断する(ステップSA110)。アプリケーションプログラムAの起動が指示されていない場合(ステップSA110:NO)、CPU41は、アプリケーションプログラムAの起動が指示されるまで待機する。一方、アプリケーションプログラムAの起動が指示された場合(ステップSA110:YES)、CPU41は、指示されたアプリケーションプログラムAを起動させる(ステップSA120)。例えば、ユーザによりメールソフトウェアA1の起動が指示された場合、CPU41は、指示されたメールソフトウェアA1をEEPROM44から読み出して、起動させる。
続いて、CPU41は、起動させたアプリケーションプログラムAからミドルウェアMに処理が依頼されたか否かを判断する(ステップSA130)。アプリケーションプログラムAからミドルウェアMに処理が依頼されない場合(ステップSA130:NO)、CPU41は、この処理を終了する。一方、アプリケーションプログラムAからミドルウェアMに処理が依頼された場合(ステップSA130:YES)、CPU41は、その依頼に応じてミドルウェアMを実行する(ステップSA140)。例えば、CPU41によって起動されたメールソフトウェアA1が、メールに添付されているJPEG形式の画像データを表示部46に表示させる機能を実現させる場合、このメールソフトウェアA1は、JPEG形式の画像データをビットマップ形式に変換する処理をJPEGエンジンM1に依頼することになる。その場合、CPU41は、メールソフトウェアA1からの依頼に応じてJPEGエンジンM1を実行する。そして、CPU41は、JPEGエンジンM1から引き渡される処理結果であるビットマップ形式の画像データを用いてメールソフトウェアA1を実行し、メールに添付されている画像データを表示部46に表示させる。
続いて、CPU41は、アプリケーションプログラムAからの依頼に応じたミドルウェアMの実行に伴って、EEPROM44に記憶されている実行履歴テーブルT1を更新する(ステップSA150)。この例では、実行履歴テーブルT1において、CPU41により実行されたJPEGエンジンM1のミドルウェアIDである「m01」と、JPEGエンジンM1に処理を依頼したメールソフトウェアA1のアプリIDである「a01」とに対応付けられている実行回数がCPU41により1だけインクリメントされる。このようにして、CPU41がアプリケーションプログラムAからの依頼に応じてミドルウェアMを実行する度に、実行履歴テーブルT1の内容が更新されていく。
次に、図7は、課金システム1内の各々の移動通信端末40における各ミドルウェアMの実行の程度に応じた使用料金を、そのミドルウェアMに処理を依頼したアプリケーションプログラムAの製作者に対して課金する処理を示すシーケンス図である。
各々の移動通信端末40のCPU41は、上述のようにして更新される実行履歴テーブルT1において対応付けられているミドルウェアIDと、アプリIDと、ミドルウェアMの実行回数とを実行履歴情報として所定のタイミングで課金装置20に送信する。この所定のタイミングとは、月に1回又は週に1回など予め決められた日にちであってもよいし、実行履歴テーブルT1を更新した時であってもよい。
この例では、まず移動通信端末40aのCPU41が、EEPROM44の実行履歴テーブルT1において対応付けられているアプリIDとミドルウェアIDと実行回数とを、実行履歴情報として課金装置20に送信する(ステップSB110)。例えば、図4に示した実行履歴テーブルT1が移動通信端末40aのEEPROM44に記憶されているとすると、アプリID「a01」とミドルウェアID「m01」と実行回数「5回」とが対応付けられ、アプリID「a01」とミドルウェアID「m02」と実行回数「10回」とが対応付けられた実行履歴情報が課金装置20に送信される。移動通信端末40aのCPU41は実行履歴情報を課金装置20に送信すると、EEPROM44の実行履歴テーブルT1の内容をクリアする。移動通信端末40aから実行履歴情報が送信されてくると、課金装置20のCPU21は、その実行履歴情報を集計する集計処理を行う(ステップSB120)。
ここで、課金装置20における集計処理について詳細に説明する。図8は、課金装置20における集計処理を示すフロー図である。
まず、課金装置20のCPU21は、実行履歴情報を受信したか否かを判断する(ステップSC110)。実行履歴情報を受信していない場合(ステップSC110:NO)、CPU21は、実行履歴情報を受信するまで待機する。一方、実行履歴情報を受信した場合(ステップSC110:YES)、CPU21は、受信した実行履歴情報におけるミドルウェアMの実行回数及びアプリIDを、ミドルウェアIDに対応付けて記憶部25に記憶させる(ステップSC120)。この例では、図4に示した実行履歴テーブルT1において対応付けられているアプリIDとミドルウェアIDと実行回数とが実行履歴情報として移動通信端末40aから送信されてくるため、CPU21はこの実行履歴情報を受信し、図4に示した実行履歴テーブルT1において対応付けられているミドルウェアMの実行回数及びアプリIDを、ミドルウェアIDに対応付けて記憶部25に記憶させる。
続いて、CPU21は、記憶部25に記憶されている各々のミドルウェアIDに対応付けられているミドルウェアMの実行回数を、アプリID毎に累算する(ステップSC130)。例えば、移動通信端末40aから送信されてきた実行履歴情報のみが記憶部25に記憶されている場合、アプリID「a01」において、ミドルウェアID「m01」に対応付けられているJPEGエンジンM1の実行回数は「5回」となり、ミドルウェアID「m02」に対応付けられているMPEGエンジンM2の実行回数は「10回」となる。そして、ステップSC130の処理を完了すると、CPU21は新たな実行履歴情報が移動通信端末40から送信されてくるまで待機する。
次に、移動通信端末40bのCPU41が、EEPROM44の実行履歴テーブルT1において対応付けられているアプリIDとミドルウェアIDと実行回数とを、実行履歴情報として課金装置20に送信したとする(図7のステップSB130)。移動通信端末40bから実行履歴情報が送信されてくると、課金装置20のCPU21は、その実行履歴情報を集計する集計処理を行う(ステップSB140)。すなわち、課金装置20のCPU21は、上述と同様にして、移動通信端末40bから送信されてきた実行履歴情報を受信し、受信した実行履歴情報におけるミドルウェアMの実行回数及びアプリIDを、ミドルウェアIDに対応付けて記憶部25に記憶させる。そして、CPU21は、記憶部25に記憶されている各々のミドルウェアIDに対応付けられているミドルウェアMの実行回数をアプリID毎に累算する。
例えば、移動通信端末40aから送信されてきた実行履歴情報が既に記憶部25に記憶されている状態で、アプリID「a01」とミドルウェアID「m01」と実行回数「50回」とが対応付けられ、アプリID「a01」とミドルウェアID「m02」と実行回数「79回」とが対応付けられた実行履歴情報が、移動通信端末40bから送信されてきた場合を想定する。その場合、記憶部25には、既に記憶されている実行履歴情報に加えて、移動通信端末40bから送信されてきた新たな実行履歴情報が記憶されることになる。そのため、アプリID「a01」において、ミドルウェアID「m01」に対応付けられているJPEGエンジンM1の実行回数は、既に記憶されている「5回」+新たに記憶された「50回」=「55回」となる。同様にして、アプリID「a01」において、ミドルウェアID「m02」に対応付けられているMPEGエンジンM2の実行回数は、既に記憶されている「10回」+新たに記憶された「79回」=「89回」となる。
図9は、このようにして、各々のミドルウェアIDに対応付けられているミドルウェアMの実行回数をアプリID毎に累算した累算結果をテーブル形式で表した集計テーブルT2を示す図である。この集計テーブルT2のアプリID「a01」には、ミドルウェアID「m01」と実行回数「55回」とが対応付けられ、ミドルウェアID「m02」と実行回数「89回」とが対応付けられている。この集計テーブルT2は、上述のように課金装置20において集計処理が行われる度に、更新されるようになっている。
続いて、課金装置20のCPU21は、作成した集計テーブルT2に基づいて、各ミドルウェアMの実行回数の累積結果に応じたミドルウェアMの使用料金を、そのミドルウェアMに処理を依頼したアプリケーションプログラムAの製作者に対して課金するための支払テーブルT3を作成する(図7のステップSB150)。この支払テーブルT3は、例えば月毎の予め決めた日付などの所定のタイミングで作成される。詳細に説明すると、CPU21は、まず各ミドルウェアMの実行回数の累算結果に応じた使用料金を、アプリID毎に算出する。この使用料金は、例えば各ミドルウェアMの実行回数の累算結果と、そのミドルウェアMの1回の使用に課される使用料金との対応関係を表す所定の数式に従って算出される。続いて、CPU21は、算出したミドルウェアMの使用料金をアプリID毎に総計する。そして、CPU21は、アプリIDと、そのアプリIDによって識別されるアプリケーションの製作者を識別するアプリ製作者IDと、各ミドルウェアMの使用料金と、ミドルウェアMの使用料金の総計とを対応付けた支払テーブルT3を作成する。
図10は、このようにして作成された支払テーブルT3を示す図である。図に示す支払テーブルT3では、アプリIDが「a01」であるメールソフトウェアA1を制作した、アプリ製作者IDが「001」であるアプリ製作者に対して、ミドルウェアIDが「m01」であるJPEGエンジンM1の使用料金「¥5,500」と、ミドルウェアIDが「m02」であるMPEGエンジンM2の使用料金「¥8,900」とを含む、総計「¥88,000」のミドルウェアMの使用料金が課金される例が示されている。
そして、課金装置20のCPU21は、作成した支払テーブルT3に基づいて、各々のアプリ製作者に対してミドルウェアMの使用料金を課金するための課金手続処理を行う(図7のステップSB160)。具体的に説明すると、課金装置20のCPU21は、まず支払テーブルT3においてアプリ製作者IDによって識別されるアプリ製作者の課金情報Cを、記憶部25に記憶されている課金情報Cから特定する。そして、CPU21は、各々のアプリ製作者毎に、各ミドルウェアMの使用料金を総計した金額を、アプリ製作者の会社名、銀行口座又はクレジットカード番号を含む課金情報Cとともに、決済システム30に通知して決済処理を依頼する。例えば、アプリ製作者IDが「001」であるアプリ製作者については、各ミドルウェアMの使用料金を総計した「¥88,000」が、そのアプリ製作者の会社名、銀行口座又はクレジットカード番号などを含む課金情報Cとともに、決済システム30に通知される。
決済システム30は、課金装置20によって行われた課金手続処理に応じて、通知された金額を、通知された銀行口座から引き落とす、又は、通知されたクレジットカード番号に基づいて引き落とすなどの決済処理を行う(ステップSB170)。これにより、例えばアプリ製作者IDが「001」であるアプリ製作者の銀行口座又はクレジットカード会社からは、ミドルウェアMの使用料金として「¥88,000」が引き落とされる。引き落とされた金額は、課金装置20の管理者によってミドルウェアMの製作者に渡される。なお、課金装置20の管理者自身がミドルウェアMの製作者であれば、引き落とされた金額をそのまま受け取ればよい。
以上説明した実施形態によれば、ミドルウェアMと、そのミドルウェアMに処理を依頼するアプリケーションプログラムAとを実行した場合において、ミドルウェアMの実行の程度に応じた使用料金を、アプリケーションプログラムAの製作者に課金することができる。
[変形例]
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の各変形例を適宜組み合わせてもよい。
(1)上述した実施形態において、ミドルウェアMの実行の程度を表す情報として、実行履歴テーブルT1のミドルウェアMの実行回数を用いたが、これ以外にも、例えばCPU41がアプリケーションプログラムAからの依頼に応じてミドルウェアMを実行したときの処理に要する時間、又はその処理で扱ったデータのデータ量のうち少なくともいずれか1つであってもよい。その場合、移動通信端末40からは、CPU41がアプリケーションプログラムAからの依頼に応じてミドルウェアMを実行したときの処理に要する時間、又はその処理で扱ったデータ量と、ミドルウェアIDと、アプリIDとが課金装置20に送信される。そして、課金装置20のCPU21は、移動通信端末40から送信されてきた各々のミドルウェアIDに対応付けられている、アプリケーションプログラムAからの依頼に応じてミドルウェアMを実行したときの処理に要する時間、又はその処理で扱ったデータ量を、アプリID毎に累算し、その累算結果に応じたミドルウェアMの使用料金を算出する。この構成であっても、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
(2)上述した実施形態では、アプリ製作者にミドルウェアMの実行の程度に応じた使用料金を課金する処理までを行っていた。これに対し、課金装置20が、さらにアプリ製作者から支払われた使用料金を、ミドルウェアMの製作者に対して入金する処理を行ってもよい。詳細に説明すると、課金装置20のCPU21は、まず支払テーブルT3において各アプリIDに対応付けられているアプリ製作者によって支払われる使用料金を、ミドルウェアID毎に総計する。続いて、CPU21は、ミドルウェアIDと、そのミドルウェアIDによって識別されるミドルウェアMを制作したミドルウェア製作者を識別するミドルウェア製作者IDと、各アプリ製作者によって支払われる使用料金と、アプリ製作者によって支払われる使用料金の総計とを対応付けた入金テーブルT4を作成する。
図11は、このようにして作成された入金テーブルT4を示す図である。図に示す入金テーブルT4では、ミドルウェアIDが「m01」であるJPEGエンジンM1を制作した、ミドルウェア製作者IDが「0001」であるミドルウェア製作者に、アプリIDが「a01」であるメールソフトウェアA1を制作したアプリ製作者から支払われる「¥5,500」を含む総計「¥34,900」の使用料金が入金される例が示されている。そして、課金装置20のCPU21は、作成した入金テーブルT4に基づいて、各々のミドルウェア製作者に対して使用料金を総計した金額を入金するための入金手続処理を行う。決済システム30は、課金装置20によって行われた入金手続処理に応じて、通知された金額を、通知された銀行口座に振り込むなどの決済処理を行う。なお、この入金管理テーブルにおける使用料金から課金装置20の管理者の手数料を差し引いた額を、実際の入金額としても良い。
この構成によれば、ミドルウェアMと、そのミドルウェアMに処理を依頼するアプリケーションプログラムAとを実行した場合において、ミドルウェアMの実行の程度に応じた使用料金をアプリケーションプログラムAの製作者に課金するだけではなく、アプリケーションプログラムAの製作者から支払われた使用料金をミドルウェアMの製作者に入金することができる。
(3)上述した実施形態では、ミドルウェアMと、そのミドルウェアMに処理を依頼するアプリケーションプログラムAとを実行した場合において、ミドルウェアMの実行の程度に応じた使用料金を、アプリケーションプログラムAの製作者に課金していたが、ミドルウェアMの使用料金を課金する対象は、アプリケーションプログラムAの製作者に限定しない。例えば、アプリケーションプログラムAの販売者であってもよいし、そのような業務を代行する者であってもよい。
同様にして、上述した変形例において、ミドルウェアMの使用料金を入金する対象は、例えばミドルウェアMの販売者であってもよいし、そのような業務を代行するものであってもよい。
(4)上述した実施形態では、ミドルウェアMの実行回数の累算結果に応じてミドルウェアMの使用料金が算出されていた。これに対し、実行回数の累積結果に応じて使用料金が算出される対象は、ミドルウェアMと呼ばれるものに限らず、CPU41が実行する他のプログラム(第2のプログラム)から処理を依頼され、その依頼に応じて処理を行ってその処理結果を上記の他のプログラムから引き渡すプログラムであればよい。
(5)上述した実施形態において、ミドルウェアMは、移動通信端末40のROM42に格納されていたが、これに限らない。例えば、ミドルウェアMが、EEPROM44に記憶されたものであっても構わない。同様にして、アプリケーションプログラムAは、移動通信端末40のEEPROM44に記憶されたものに限らず、例えばROM42に記憶されたものであってもよい。
(6)上述した実施形態において、課金装置20は、ミドルウェアMの実行回数の累算結果に基づいて、支払いテーブルを作成し、課金手続処理を行っていた。これに対し、この課金装置20に替えて、ミドルウェアMの実行回数を累算し、その累算結果を出力する実行履歴累算装置を設けてもよい。この累算結果の出力は、例えば累算結果を表示部46に表示させてもよいし、印刷装置に出力して、累算結果をプリントさせてもよい。その場合には、実行履歴累算装置の管理者が、実行履歴累算装置から出力された累算結果に応じてミドルウェアMの使用料金を算出し、アプリ製作者に請求する。
課金システム1の全体構成を概略的に示す図である。 課金装置20の構成を示すブロック図である。 移動通信端末40の構成を示すブロック図である。 実行履歴テーブルT1の一例を示す図である。 移動通信端末40に実現される各部の論理的構成を示す図である。 実行履歴テーブルT1の更新処理を示すフロー図である。 課金システム1における課金処理を示すシーケンス図である。 課金装置20における集計処理を示すフロー図である。 集計テーブルT2を示す図である。 支払テーブルT3を示す図である。 入金テーブルT4を示す図である。
符号の説明
1…課金システム、10…移動通信網、20…課金装置、21,41…CPU、22,42…ROM、23,43…RAM、24…通信部、25…記憶部、30…決済システム、40,40a,40b…移動通信端末、44…EEPROM、45…無線通信部、46…表示部、47…操作部、48…音声入出力部。

Claims (3)

  1. 通信端末と、課金装置とを備え、
    前記通信端末は、
    制御手段と、
    前記制御手段が実行する第1のプログラムと、前記第1のプログラムに処理を依頼し、その依頼に応じて前記第1のプログラムから引き渡される処理結果を用いて前記制御手段が実行する第2のプログラムとを格納する格納手段と、
    前記制御手段が前記第2のプログラムからの依頼に応じて前記第1のプログラムを実行したときの実行の程度を示す値と、当該第1のプログラムを識別する第1識別情報と、当該第1のプログラムに処理を依頼した第2のプログラムを識別する第2識別情報とを、前記課金装置に送信する送信手段とを備え、
    前記課金装置は、
    前記第1のプログラムを識別する前記第1識別情報と、前記第2のプログラムを識別する前記第2識別情報と、当該第2のプログラムからの依頼に応じて当該第1のプログラムが実行されたときの実行の程度を示す値とが対応付けられた集計テーブルを記憶する記憶手段と、
    前記通信端末の送信手段から送信されてきた前記実行の程度を示す値、前記第1識別情報及び前記第2識別情報を受信する受信手段と
    前記受信手段により前記実行の程度を示す値、前記第1識別情報及び前記第2識別情報が受信されると、前記集計テーブルにおいて当該受信された第1識別情報及び第2識別情報と対応付けられた前記実行の程度を示す値に、当該受信された実行の程度を示す値を加算することにより、前記集計テーブルにおいて前記第1識別情報に対応付けられた前記実行の程度を示す値を、前記第2識別情報毎に累算する累積手段と
    前記集計テーブルに基づいて、前記第1識別情報の前記実行の程度を示す値の累算結果に応じた対価を、前記第2識別情報毎に算出する算出手段と、
    前記算出手段により前記第2識別情報毎に算出された対価を、各々の前記第2識別情報によって識別される第2のプログラムの製作者乃至販売者に対して課金するための所定の課金手続処理を行う課金手続処理手段とを備える
    ことを特徴とする課金システム。
  2. 前記実行の程度を示す値は、前記制御手段が前記第2のプログラムからの依頼に応じて前記第1のプログラムを実行した実行回数、前記制御手段が前記第2のプログラムからの依頼に応じて前記第1のプログラムを実行したときの処理に要する時間又は当該処理で扱ったデータのデータ量のうち、少なくともいずれか1つである
    ことを特徴とする請求項1記載の課金システム。
  3. 第1のプログラムを識別する第1識別情報と、第2のプログラムを識別する第2識別情報と、当該第2のプログラムからの依頼に応じて当該第1のプログラムが実行されたときの実行の程度を示す値とが対応付けられた集計テーブルを記憶する記憶手段と、
    制御手段と、前記制御手段が実行する前記第1のプログラムと、前記第1のプログラムに処理を依頼し、その依頼に応じて前記第1のプログラムから引き渡される処理結果を用いて前記制御手段が実行する前記第2のプログラムを格納する格納手段と、前記制御手段が前記第2のプログラムからの依頼に応じて前記第1のプログラムを実行したときの実行の程度を示す値と、当該第1のプログラムを識別する第1識別情報と、当該第1のプログラムに処理を依頼した第2のプログラムを識別する第2識別情報とを送信する送信手段とを有する通信端末から、当該送信されてきた実行の程度を示す値、第1識別情報及び第2識別情報を受信する受信手段と
    前記受信手段により前記実行の程度を示す値、前記第1識別情報及び前記第2識別情報が受信されると、前記集計テーブルにおいて当該受信された第1識別情報及び第2識別情報と対応付けられた前記実行の程度を示す値に、当該受信された実行の程度を示す値を加算することにより、前記集計テーブルにおいて前記第1識別情報に対応付けられた前記実行の程度を示す値を、前記第2識別情報毎に累算する累積手段と
    前記集計テーブルに基づいて、前記第1識別情報の前記実行の程度を示す値の累算結果に応じた対価を、前記第2識別情報毎に算出する算出手段と、
    前記算出手段により前記第2識別情報毎に算出された対価を、各々の前記第2識別情報によって識別される第2のプログラムの製作者乃至販売者に対して課金するための所定の課金手続処理を行う課金手続処理手段と
    を備えることを特徴とする課金装置。
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