JP2004227180A - ライセンス課金システムおよびライセンス課金方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンポーネントの利用に関して実際にアプリケーションより利用されたコンポーネント数に応じた課金を行うライセンス課金システムおよびライセンス課金方法を提供することである。
【解決手段】コンポーネント販売業者10は、ライセンス課金サーバ100に対してコンポーネント、コンポーネント情報および業者情報を登録する。アプリケーション販売業者20は、登録されたコンポーネント情報を入手し、アプリケーションで利用するコンポーネントのライセンスを購入すると同時にライセンス課金サーバ100からライセンスを入手する。アプリケーションからコンポーネントの呼出が行われると携帯端末30上に該当するコンポーネントが無い場合にライセンス課金サーバ100からダウンロードを行う。
【選択図】 図1
【解決手段】コンポーネント販売業者10は、ライセンス課金サーバ100に対してコンポーネント、コンポーネント情報および業者情報を登録する。アプリケーション販売業者20は、登録されたコンポーネント情報を入手し、アプリケーションで利用するコンポーネントのライセンスを購入すると同時にライセンス課金サーバ100からライセンスを入手する。アプリケーションからコンポーネントの呼出が行われると携帯端末30上に該当するコンポーネントが無い場合にライセンス課金サーバ100からダウンロードを行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介して接続される携帯電話、PDAなどの携帯端末に適用されるライセンス課金システムおよびライセンス課金方法に関し、特に携帯端末上で実行されるアプリケーションから呼び出されるライブラリに対して行うライセンス課金システムおよびライセンス課金方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯端末においてはアプリケーションとコンポーネントは全てアプリケーションを開発する業者が一貫して開発し、コンポーネント販売だけを個別にビジネスすることは一般的ではなく、仮にあった場合でもスタティッククリンクを前提としたコンポーネント販売のため、事実上コンポーネントを利用したアプリケーションの販売数に応じた料金を徴収は不可能であった。
【0003】
また従来の技術として以下のようなものがある。
ユーザは、端末装置にて、関数電卓で実行可能な所望のプログラムを特定する検索条件を入力する。入力された検索条件は、通信ネットワークを介して配信サーバへ送信される。配信サーバは、検索条件に適合するプログラムを検索し、検索結果を端末装置へ送信する(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−196935号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コンポーネントを流通する仕組みが無い、すなわち、有用なコンポーネントを開発したとしてもそれを他の開発業者に広く簡単に利用してもらい、かつその利用料を徴収する仕組みがなかった。これはコンポーネント開発をビジネスとする業者が現れず、結果的に携帯端末アプリケーション市場の活性化の妨げになっている。
【0006】
また、コンポーネントの利用料に応じた料金徴収に仕組みがないことはアプリケーション提供業者からすれば販売量の見えないアプリケーションに対してコンポーネントの購入という負担を背負うことになり、さらにコンポーネント提供者から見ると販売量の多いアプリケーションから販売量に見合う料金を徴収できないというデメリットを生じさせている。
【0007】
本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、ネットワークを介して接続される携帯電話、PDAなどの携帯端末に適用されるもので、携帯端末上で実行されるアプリケーションから呼び出されるコンポーネントに対して行うライブラリにおけるライセンス課金システムおよびライセンス課金方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載のライセンス課金システムは、ネットワークを介して接続される携帯端末上で実行されるアプリケーションから呼び出されるコンポーネントに対して行うライセンス課金システムであって、ネットワークを介して接続される携帯端末と、ライセンス課金端末に対してコンポーネント、コンポーネント情報および業者情報を登録するコンポーネント販売業者クライアントと、登録されたコンポーネント情報を入手し、アプリケーションで利用するコンポーネントのライセンスを購入すると同時にライセンス課金サーバからライセンスを入手するアプリケーション販売業者クライアントと、コンポーネント販売業者クライアントとアプリケーション販売業者クライアントにWebページとビジネスロジックを提供するライセンス課金サーバとを有することを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のライセンス課金システムであって、携帯端末は、自端末のコンポーネントを管理し、ライセンス課金サーバより必要なコンポーネントをダウンロードする機能を有するコンポーネント管理手段と、ダウンロードしたコンポーネントを保存するコンポーネント保存手段とを有することを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のライセンス課金システムであって、携帯端末は、実行しているアプリケーションからコンポーネントが呼ばれた場合に、コンポーネント管理手段がコンポーネント保存手段に該当するコンポーネントがあるか確認し、存在しない場合は、ライセンス課金サーバに問い合わせ、自動的にダウンロードし、コンポーネント保存手段に格納して実行することを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1記載のライセンス課金システムであって、コンポーネント販売業者クライアントは、ライセンス課金サーバとの通信を行うためにWebブラウザを有することを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項4記載のライセンス課金システムであって、コンポーネント情報は、機能概要、インターフェース情報、販売業者情報、課金種別といった情報を含んだことを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項5記載のライセンス課金システムであって、課金種別は、一括課金、定額課金、ダウンロード重量課金、ダウンロード回数限定などの課金方法に関する情報を含んでいることを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項1記載のライセンス課金システムであって、アプリケーション販売業者クライアントは、ライセンス課金サーバとの通信を行うためにWebブラウザを有することを特徴とする。
【0015】
請求項8記載の発明は、請求項7記載のライセンス課金システムであって、アプリケーション販売業者クライアントは、Webブラウザを通してライセンス課金サーバにキーワードによる登録コンポーネントの検索を要求し、検索結果を表示し、使用したいコンポーネントのライセンス購入することを特徴とする。
【0016】
請求項9記載の発明は、請求項1記載のライセンス課金システムであって、ライセンス課金サーバは、Webページを提供するWebサーバと、ビジネスロジックを提供するアプリケーションサーバと、決済ネットワークとの接続のために使用される決済ゲートウェイと、コンポーネントのダウンロード履歴を保持するダウンロード履歴保持手段と、コンポーネントを格納するコンポーネント格納手段と、コンポーネント情報を格納するコンポーネント情報格納手段と、アプリケーション販売業者およびコンポーネント販売業者情報を格納する顧客情報格納手段と、アプリケーション販売業者にダウンロードされるライセンス情報を管理するライセンス情報管理手段とを有することを特徴とする。
【0017】
請求項10記載の発明は、請求項9記載のライセンス課金システムであって、アプリケーションサーバは、コンポーネント登録処理を提供するためのコンポーネント登録処理手段と、アプリケーション販売業者クライアントに対してコンポーネント販売関連の処理を提供するコンポーネント販売処理手段と、コンポーネントの販売時にコンポーネントのライセンスを発行するためのライセンス発行処理手段と、携帯端末に対してコンポーネントをダウンロードするためのダウンロード管理処理手段と、ダウンロード処理に関するログを収集し、集計するためのログ集計処理手段と、ログ集計結果を元にライセンス料の徴収および配分を行う決済処理手段とを有することを特徴とする。
【0018】
請求項11記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、コンポーネント販売事業者クライアントは、登録者情報、コンポーネントおよびコンポーネント情報をライセンス課金サーバのコンポーネント登録処理手段を利用して登録することを特徴とする。
【0019】
請求項12記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、アプリケーション販売業者クライアントは、ライセンス課金サーバのコンポーネント販売処理手段を利用してコンポーネントライブラリに格納されているコンポーネント群の中で利用したいコンポーネントを登録し、コンポーネント情報格納手段に格納されている情報をキーとして検索することを特徴とする。
【0020】
請求項13記載の発明は、請求項12記載のライセンス課金システムであって、アプリケーション販売業者クライアントは、コンポーネント情報格納手段によって購入したいコンポーネントがあった場合に、ライセンス課金サーバのコンポーネント販売処理手段によってコンポーネントのライセンスをライセンス課金サーバから購入することを特徴とする。
【0021】
請求項14記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、携帯端末は、アプリケーション販売業者クライアントからアプリケーションをダウンロードすることを特徴とする。
【0022】
請求項15記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、携帯端末は、コンポーネント管理手段が呼び出されたコンポーネントが携帯端末のコンポーネント保存手段に存在しているかを確認し、確認できない場合は、ライセンス課金サーバに対してコンポーネントのダウンロード要求を行うことを特徴とする。
【0023】
請求項16記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、携帯端末は、ライセンス課金サーバからコンポーネントをダウンロード要求する際に、必要とされるコンポーネント名とアプリケーションから渡されたライセンスをライセンス課金サーバに送信することを特徴とする。
【0024】
請求項17記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、ライセンス課金サーバは、ダウンロード管理処理手段が、携帯端末からダウンロード要求を受けたら、受信したライセンスからライセンスIDを抽出し、ライセンス情報管理手段に格納されている契約情報と照らし合わせて該当ライセンスIDが登録されていることを確認することを特徴とする。
【0025】
請求項18記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、ライセンス課金サーバは、ダウンロード管理処理手段が、ライセンスの確認が取れた場合には、携帯端末に対してコンポーネントのダウンロードを行うことを特徴とする。
【0026】
請求項19記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、携帯端末は、ライセンス課金サーバからダウンロードしたコンポーネントをコンポーネント保存手段に格納すると同時に、コンポーネントを実行させることを特徴とする。
【0027】
請求項20記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、ライセンス課金サーバは、ダウンロード履歴保持手段に蓄積されたダウンロード履歴を定期的に集計し、ライセンス料の計算を行い、処理結果から決済処理手段が、アプリケーション販売業者クライアントからライセンス料を引き落とすことを特徴とする。
【0028】
請求項21記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、決済処理手段は、決済ゲートウェイを通じて決済ネットワークに対して決済データを送ることでアプリケーション販売業者クライアントからライセンス料を得ることを特徴とする。
【0029】
請求項22記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、コンポーネント販売業者クライアントは、ライセンス課金サーバからのコンポーネントの呼出に対してコンポーネントを実行し、実行結果の値をライセンス課金サーバに送信することを特徴とする。
【0030】
請求項23記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、ライセンス課金サーバは、実行結果の値を携帯端末に戻り値として返却することを特徴とする。
【0031】
請求項24記載のライセンス課金方法は、ネットワークを介して接続される携帯端末上で実行されるアプリケーションから呼び出されるコンポーネントに対して行うライセンス課金方法であって、コンポーネント販売業者が、ライセンス課金サーバに登録者情報、コンポーネントおよびコンポーネント情報を登録する登録工程と、アプリケーション販売業者クライアントが、ライセンス課金サーバからコンポーネントを検索する検索工程と、アプリケーション販売業者クライアントが、ライセンス課金サーバからコンポーネントのライセンスを購入する購入工程と、ライセンス課金サーバが、携帯端末からダウンロードの要求を受けたときにライセンスからライセンスIDを抽出し、ライセンス課金サーバに格納されている契約情報と照らし合わせ、該当ライセンスIDが登録されているかを確認する確認工程と、ライセンス課金サーバは、携帯端末に対してコンポーネントのダウンロードを行うダウンロード工程と、ライセンス課金サーバは、ダウンロード履歴を定期的に集計処理する集計工程と、集計工程によって集計された集計結果からアプリケーション販売業者クライアントからライセンス料を引き落とすライセンス料引き落とし工程と、ライセンス課金サーバは、コンポーネント提供業者クライアントに対してライセンス料を支払うライセンス料支払い工程とを有することを特徴とする。
【0032】
請求項25記載の発明は、請求項24記載のライセンス課金方法であって、登録者情報は、登録者名称、住所、ライセンス料の振込先口座が含まれることを特徴とする。
【0033】
請求項26記載の発明は、請求項24記載のライセンス課金方法であって、コンポーネント情報は、コンポーネントを検索する際に必要となるキーワード、機能の詳細情報、コンポーネントを呼び出す際に必要となるインターフェースの情報、コンポーネントをライセンスする際の方法が含まれていることを特徴とする。
【0034】
請求項27記載の発明は、請求項24記載のライセンス課金方法であって、請求項確認工程は、コンポーネントを使用する権限がアプリケーションに与えられているかのライセンスの確認を行い、該当コンポーネントを保有しているコンポーネント販売業者クライアントに対して呼出要求を行うことを特徴とする。
【0035】
請求項28記載の発明は、請求項27記載のライセンス課金方法であって、コンポーネント販売業者クライアントは、呼出要求に対して、コンポーネントを実行し、実行結果の値をライセンス課金サーバに送信することを特徴とする。
【0036】
請求項29記載の発明は、請求項28記載のライセンス課金方法であって、ライセンス課金サーバは、コンポーネント販売業者クライアントが実行したコンポーネントの実行結果の値を携帯端末に戻り値として返却することを特徴とする。
【0037】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明におけるビジネスの概略について示した図である。
コンポーネント販売業者クライアント10は、ライセンス課金サーバ100に対してコンポーネント、コンポーネント情報および業者情報を登録する。アプリケーション販売業者クライアント20は、登録されたコンポーネント情報を入手し、アプリケーションで利用するコンポーネントのライセンスを購入すると同時にライセンス課金サーバ100からライセンスを入手する。
【0038】
アプリケーション販売業者クライアント20は、アプリケーションにデータとしてライセンスを埋め込む。アプリケーション販売業者クライアント20が販売したアプリケーションを携帯端末30上で実行した際、アプリケーションからコンポーネントの呼出が行われると、携帯端末30上に該当するコンポーネントが無い場合に、ライセンス課金サーバ100からダウンロードを行う。この際、携帯端末30は、アプリケーションに埋め込まれたライセンスをライセンス課金サーバ100に送信し、ライセンス課金サーバ100は、ダウンロード可否のための認証処理を行う。
【0039】
ライセンス証明書にはライセンスIDがあり、それを元にライセンス先のアプリケーション販売業者クライアント20の情報を得てダウンロード情報としてライセンス課金サーバ100に蓄積される。蓄積されたダウンロード情報を元にアプリケーション販売業者クライアント20からライセンス料を徴収し、コンポーネント販売業者クライアント10に支払う。
【0040】
図1では、コンポーネントの販売に関して、直接コンポーネントの受け渡しをするのではなく、コンポーネントをライセンスという形で販売する点である。
また、ライセンスをアプリケーションに組み込んだ上でエンドユーザに販売し、エンドユーザがアプリケーションを使用している中でコンポーネントをダウンロードすることにより、ダウンロード数による課金をアプリケーション販売業者に対して掛けることが可能である。
【0041】
図2は、ライセンス課金システムの構成を示した図である。
図2では、携帯端末30とコンポーネント販売業者クライアント20とアプリケーション販売業者クライアント10とライセンス課金サーバ100、これらを相互に接続するインターネット、専用線、公衆回線網などの通信ネットワーク300および決済機能を実現する決済ネットワーク200とから構成されている。
【0042】
携帯端末30は、携帯電話、PDA、小型コンピュータなどの携帯端末を前提としているが、常時もしくは任意にネットワークに接続できる状態にある機器であれば特にその種類を問わない。携帯端末30には、自端末のコンポーネントを管理し、ライセンス課金サーバ100より必要なコンポーネントをダウンロードする機能を有するコンポーネント管理部31およびダウンロードしたコンポーネントを保存するコンポーネント保存領域32を有している。コンポーネント保存領域32には具体的には内蔵メモリやSDカードなどの外部メモリにコンポーネント用に割り当てられた領域を指している。
【0043】
携帯端末30は、実行しているアプリケーションからコンポーネントが呼ばれた場合に、コンポーネント管理部31がコンポーネント保存領域32に該当するコンポーネントがあるか確認し、存在しない場合ライセンス課金サーバ100に問い合わせ、自動的にダウンロードしコンポーネント保存領域32に格納し実行を行う機能有している。
またコンポーネントは、音声認識、暗号化、OCR機能など特定の機能を実現する。
【0044】
コンポーネント販売業者クライアント20は、コンポーネントを開発、販売する業者により使用され、ワークステーション・サーバなどの情報処理装置によって構成される。コンポーネント販売業者クライアント20は、ライセンス課金サーバ100との通信を行うために、Webブラウザ21を有している。
コンポーネント販売業者クライアント20は、Webブラウザ21を通してコンポーネントおよびコンポーネント情報をライセンス課金サーバ100に登録を行う。コンポーネント情報としては、機能概要、インターフェース情報、販売業者情報、課金種別などの情報を含んでおり、課金種別は例えば一括課金、定額課金、ダウンロード重量課金、ダウンロード回数限定などの課金方法に関する情報を指している。
【0045】
アプリケーション販売業者クライアント10は、アプリケーションをエンドユーザに販売する業者により使用され、ワークステーション・サーバなどの情報処理装置によって構成される。
アプリケーション販売業者クライアント10は、ライセンス課金サーバ100との通信を行うために、Webブラウザ11を有している。アプリケーション販売業者クライアント10は、Webブラウザ11を通してライセンス課金サーバ100にキーワードによる登録コンポーネントの検索を要求、検索結果を表示し、使用したいコンポーネントをライセンス購入する。
【0046】
また、アプリケーション販売業者クライアント10は、携帯端末30に対しアプリケーションをダウンロードするためにWebサーバ12を有しているが、携帯端末30に対してアプリケーションを配布させる方法が他にある場合は、特にWebサーバを使用する必要はない。ライセンス課金サーバ100は、通信事業者、XSP事業者などのセンター運営者により使用され、ワークステーションサーバなどの情報処理装置によって構成される。
【0047】
ライセンス課金サーバ100は、アプリケーション販売業者クライアント10、コンポーネント販売業者クライアント20に対し、Webページを提供するWebサーバ110、ビジネスロジックを提供するアプリケーションサーバ120、決済ネットワークとの接続のために使用される決済ゲートウェイ130、コンポーネントのダウンロード履歴を保持するダウンロードログ141、コンポーネント販売業者クライアント20から登録されたコンポーネントを格納するコンポーネントライブラリ142、コンポーネント情報を格納するコンポーネント情報データベース143、アプリケーション販売業者およびコンポーネント販売業者情報を格納する顧客情報データベース144、アプリケーション販売業者クライアント20にダウンロードされるライセンス情報を管理するライセンスデータベース145から構成されている。
【0048】
アプリケーションサーバ120は、コンポーネント販売業者クライアント20に対してコンポーネント登録処理を提供するためのコンポーネント登録処理部121、アプリケーション販売業者クライアント10に対してコンポーネント販売関連の処理を提供するコンポーネント販売処理部122、コンポーネント販売時にコンポーネントのライセンスを発行するためのライセンス発行処理部123、携帯端末30に対してコンポーネントをダウンロードするためのダウンロード管理処理部124、ダウンロード処理に関するログを収集し、集計するためのログ集計処理部125およびログ集計結果を元にライセンス料の徴収および配分を行う決済処理部126から構成されている。
【0049】
決済ゲートウェイ130は、決済処理部126と決済ネットワーク200間の通信のために使用され、具体的にはTCP/IPプロトコルを決済ネットワークで使用されるプロトコルに変換する役割を担う。
決済ネットワーク200は、JCNやCAFIS、全銀協など既存の決済手段を持ったネットワークを想定しているが、その他でも決済機能を持ったものであれば特にネットワークの種類を問わない。
【0050】
(第1の実施例)
次に図2、図3および図6から図11を参照し本発明の処理動作を説明する。
コンポーネント販売事業者クライアント20は、登録者情報、コンポーネントおよびコンポーネント情報をライセンス課金サーバ100のコンポーネント登録処理部121が提供する図6に示したコンポーネント登録画面から登録を行う(ステップS1)。
次に事業者情報には、事業者名称、住所、ライセンス料の振込先口座などの情報が含まれる。コンポーネント情報は、コンポーネントを検索する際に必要となるキーワード、機能の詳細情報、コンポーネントを呼び出す際に必要となるインターフェースの情報、コンポーネントをライセンスする際の課金方法などが含まれている。
【0051】
コンポーネント登録処理部121は、登録されたコンポーネントをコンポーネントライブラリ142へコンポーネント情報をコンポーネント情報データベース143へ事業者情報を顧客情報データベース144に登録する(図11(b),図11(c))。
アプリケーション販売業者は、アプリケーション販売業者クライアント10を介してライセンス課金サーバ100のコンポーネント販売処理部122が提供するコンポーネント検索画面(図7に示す)よりコンポーネントライブラリ142に格納されているコンポーネント群の中で自分が利用したいコンポーネントをコンポーネント販売業者クライアント20が登録しコンポーネント情報データベース143に格納されている情報をキーとして検索する(ステップS2)。
【0052】
購入したコンポーネントが見つかった場合、アプリケーション販売業者クライアント10は、ライセンス課金サーバ100のコンポーネント販売処理部122が提供するコンポーネント購入画面(図8に示す)より利用したコンポーネントのライセンスをライセンス課金サーバ100より購入する(ステップS3)。
【0053】
ライセンス購入では、コンポーネント購入画面よりアプリケーション販売業者クライアント10は、コンポーネント販売事業者クライアント20より複数の支払方法が認められている場合は、一括支払い、定額支払、ダウンロード数に応じた重量支払などのライセンス料の支払方式を選択し、ライセンス料の引き落とし先情報を入力する。引き落とし先情報は、クレジット決済、指定口座引き落としなど一般的に利用されている決済手段を想定しており、金融機関情報、クレジット番号、口座番号など自動引き落としの際に必要となる情報を指している。
【0054】
入力された情報は、コンポーネント購入画面上の購入ボタンをクリックする、もしくはそれに類するライセンス課金サーバ100に対して購入を許諾するようなアクションをアプリケーション販売業者クライアント10が取ることによりライセンス課金サーバ100に送信され、コンポーネント販売処理部122により顧客情報データベース144に登録される(図11(a))。ライセンス発行処理部123は、コンポーネント購入画面で入力された会社名称、住所などの情報を元にライセンスを生成する。
【0055】
ライセンスに含まれる情報には、ライセンス発行処理部123により自動的に採番されたライセンスIDおよびライセンス先の会社名、住所、e−mailアドレスなどの業者情報が含まれる。ライセンス生成方法としては、公開鍵技術を利用したデジタル証明書の生成と同様の方式を用いることを前提しているが、該当コンポーネントを利用するアプリケーション販売業者クライアント10およびライセンスされたコンポーネントを特定でき、かつ改ざん、成りすましなど不正利用を防止する手段のあるものであれば特にその方法を限定するものではない。
【0056】
購入後、アプリケーション販売業者クライアント10にライセンス課金サーバ100のライセンス発行処理部123が提供するライセンスダウンロード画面(図9に示す)が表示され、ダウンロードボタンをクリックすることによりアプリケーション販売業者クライアント10にダウンロードされる。これは例として挙げているが、ライセンスをアプリケーション提供業者クライアント10に渡す方法として一般的に利用されているFTPやHTTPなどのプロトコルを利用したダウンロードやEメールに添付して送信することを想定としているものの、その方法は限定しておらずネットワーク経由でライセンスを安全に渡すことができるものであれば特にその手段は問わない。ダウンロードが終了するとライセンス発行処理部123は、ライセンス情報をライセンスデータベース145に登録する(図11(d))。
【0057】
ダウンロードしたライセンスは、コンポーネントを利用するアプリケーションの開発時にプログラム内にデータとして埋め込まれる。利用者は、携帯端末30によりアプリケーション販売業者クライアント10よりアプリケーションをダウンロードする(ステップS4)。
アプリケーションのダウンロード後、当該アプリケーションを起動しアプリケーションを実行すると(ステップS5)、特定の機能の利用などコンポーネントが必要となるタイミング(図10のステップS100)でコンポーネント管理部31に対し該当コンポーネントの呼出が行われる(ステップS6)。
【0058】
この呼出の際、アプリケーションは呼び出すコンポーネント名とともにコンポーネントのライセンスをコンポーネント管理部31に渡す。携帯端末30のコンポーネント管理部31は、呼び出されたコンポーネントが携帯端末10のコンポーネント保存領域32に存在しているかを確認し、無い場合には、ライセンス課金サーバ100に対し、コンポーネントダウンロード要求を行う(ステップS8、図10のステップ101)。コンポーネントのダウンロード要求において、携帯端末30は、必要とされるコンポーネント名とアプリケーションから渡されたライセンスをライセンス課金サーバ100に送信する。
【0059】
ダウンロード要求を受けたライセンス課金サーバ100のダウンロード管理部124は、受信したライセンスからライセンスIDを抽出し、ライセンスデータベース145に格納されている契約情報と照らし合わせて該当ライセンスIDが登録されていることを確認する(ステップS9)。ライセンスの確認が取れた場合には、ライセンス課金サーバ100のダウンロード管理部124は、携帯端末30に対してコンポーネントのダウンロードを行う(ステップS10、図10のステップS102)。
【0060】
ダウンロードが正常に終了すると携帯端末30は、ダウンロード正常終了通知をライセンス管理サーバ100に対して送信し、ダウンロードしたコンポーネントをコンポーネント保存領域32に格納すると同時に、コンポーネントを実行する(図10ステップS103)。ダウンロード管理部124は、終了通知を確認した後、ダウンロード141にダウンロード履歴を書き込む。ダウンロード履歴は、図3に示したステップS9で確認されたライセンスIDおよびダウンロード日時、ダウンロードする端末を識別するための電話番号に類する端末識別番号を含んでいる(図11(a))。
【0061】
ライセンス課金サーバ100のログ集計部124は、ダウンロードログ141に蓄積されたダウンロード履歴を定期的に集計し、ライセンス料の計算を行い処理結果を決済処理部126に渡す(ステップS11)。ライセンス課金サーバ100の決済処理部126は、ステップS11の集計結果からを元にアプリケーション販売事業者に対して顧客情報データベースに格納されている引き落とし先口座からライセンス料を引き落とす(ステップS12)。
【0062】
この際に、決済処理部126は、決済ゲートウェイ130を通じて決済ネットワーク200に対して決済データを送ることによりアプリケーション販売業者の口座から所定の金額のライセンス料を得る(ステップS13)。ライセンス料は、ライセンス課金サーバ100の運営業者がライセンス料徴収代行料として一定額を差し引いた上で、コンポーネント提供業者に支払う(ステップS14)。ライセンス料の支払いは、顧客情報データベース144に格納されている振込先宛に決済処理部126が決済ゲートウェイ130を通じて決済ネットワーク200に対して決済データを送ることにより実現する。
【0063】
(第2の実施例)
次に図4を参照して、アプリケーションのダウンロード時にコンポーネントのダウンロードのダウンロードを同時に行う処理動作を説明する。
ここではアプリケーションダウンロード時にダウンロードすべきコンポーネントの情報を知る必要があるため、アプリケーション販売業者クライアント10は携帯端末30に対し、ダウンロードコンポーネント情報を通知する機能を有する。また、携帯端末30は、通知されたダウンロードコンポーネント情報を元にライセンス課金サーバ100よりコンポーネントを一括ダウンロードする機能を有する。
【0064】
コンポーネント販売事業者クライアント20は、登録者情報、コンポーネントおよびコンポーネント情報をライセンス課金サーバ100のコンポーネント登録処理部121が提供するコンポーネント登録画面(図6に示す)から登録を行う(ステップS20)。事業者情報には、事業者名称、住所、ライセンス料の振込先口座などの情報が含まれる。
【0065】
コンポーネント情報は、コンポーネントを検索する際に必要となるキーワード、機能の詳細情報、コンポーネントを呼び出す際に必要となるインターフェースの情報、コンポーネントをライセンスする際の課金方法などが含まれている。
コンポーネント登録処理部121は、登録されたコンポーネントをコンポーネントライブラリ142へコンポーネント情報をコンポーネント情報データベース143へ事業者情報を顧客情報データベース144に登録する(図11(b),(c))。
【0066】
アプリケーション販売業者クライアント10は、ライセンス課金サーバ100のコンポーネント販売処理部122が提供するコンポーネント検索画面(図7に示す)よりコンポーネントライブラリ142に格納されているコンポーネント群の中で自分が利用したいコンポーネントをコンポーネント販売業者クライアント20が登録しコンポーネント情報データベース143に格納されている情報をキーとして検索する(ステップS21)。
【0067】
購入したいコンポーネントが見つかった場合、アプリケーション販売業者クライアント10は、ライセンス課金サーバ100のコンポーネント販売処理部122が提供するコンポーネント購入画面(図8に示す)より利用したいコンポーネントのライセンスをライセンス課金サーバ100より購入する(ステップS22)。携帯端末30は、アプリケーションおよびダウンロードコンポーネント情報をアプリケーション販売業者クライアント10よりダウンロードする(ステップS23)。
【0068】
ダウンロードコンポーネント情報には、ダウンロードするコンポーネント名の一覧が含まれている。携帯端末30のコンポーネント管理部31は、ダウンロードコンポーネント情報を元に自端末のコンポーネント保存領域32に該当コンポーネントが存在するか確認し(ステップS24)、存在しないコンポーネントについてダウンロード要求をライセンス課金サーバ100に対して行う(ステップS25)。
【0069】
コンポーネントのダウンロード要求において、携帯端末10は必要とされるコンポーネント名とアプリケーションから渡されたライセンスをライセンス課金サーバ100に送信する。ダウンロード要求を受けたライセンス課金サーバ100のダウンロード管理部124は、受信したライセンスからライセンスIDを抽出し、ライセンスデータベース145に格納されている契約情報と照らし合わせて該当ライセンスIDが登録されていることを確認する(ステップS26)。
【0070】
ライセンスの確認が取れた場合には、ライセンス課金サーバ100のダウンロード管理部124は携帯端末30に対してコンポーネントのダウンロードを行う(ステップS27、図10のステップS102)。ダウンロードが正常に終了すると携帯端末30は、ダウンロード正常終了通知をライセンス管理サーバ100に対して送信し、ダウンロードしたコンポーネントをコンポーネント保存領域32に格納すると同時に、コンポーネントを実行する(図10のステップS103)。
【0071】
ダウンロード管理部124は、終了通知を確認した後、ダウンロードログ141にダウンロード履歴を書き込む。ダウンロード履歴は、ステップS9で確認されたライセンスIDおよびダウンロード日時、ダウンロードする端末を識別するための電話番号に類する端末識別番号を含んでいる(図11(a))。ライセンス課金サーバ100のログ集計部124は、ダウンロードログ141に蓄積されたダウンロード履歴を定期的に集計し、ライセンス料の計算を行い処理結果を決済処理部126に渡す(ステップS28)。
【0072】
ライセンス課金サーバ100の決済処理部126は、ステップS28の集計結果からを元にアプリケーション販売業者クライアント10に対して、顧客情報データベースに格納されている引き落とし先口座からライセンス料を引き落とす(ステップS29)。この際に決済処理部126は、決済ゲートウェイ130を通じて決済ネットワーク200に対して決済データを送ることによりアプリケーション販売業者クライアント10の口座から所定の金額のライセンス料を得る(ステップS30)。
【0073】
ライセンス料は、ライセンス課金サーバ100の運営業者がライセンス料徴収代行料として一定額を差し引いた上で、コンポーネント提供業者に支払う(ステップS31)。ライセンス料の支払いは、顧客情報データベース144に格納されている振込先宛に決済処理部126が決済ゲートウェイ130を通じて決済ネットワーク200に対して決済データを送ることにより実現される。
【0074】
(第3の実施例)
第3の実施例では、携帯端末30でコンポーネントの呼出を行った際に、携帯端末30上にはコンポーネントのダウンロードを行わず、コンポーネント販売業者クライアント20側でコンポーネントを実行し、実行結果のみを携帯端末10に返却する。
【0075】
ライセンス課金サーバ100は、コンポーネントの要求を携帯端末30より受けると、該当コンポーネント販売業者クライアント20対してコンポーネントの呼出要求を行う。コンポーネント販売業者クライアント20は与えられた引数を持ってコンポーネントを実行し、実行結果をライセンス課金サーバ100に返す。ライセンス課金サーバ100は実行結果を携帯端末30に送信する。
【0076】
次に処理動作を説明する。
図5では、まずコンポーネント販売事業者は、コンポーネント販売事業者クライアント20を介して、登録者情報、コンポーネントおよびコンポーネント情報をライセンス課金サーバ100のコンポーネント登録処理部121が提供するコンポーネント登録画面(図6に示す)から登録を行う(ステップS40)。事業者情報には、事業者名称、住所、ライセンス料の振込先口座などの情報が含まれる。コンポーネント情報は、コンポーネントを検索する際に必要となるキーワード、機能の詳細情報、コンポーネントを呼び出す際に必要となるインターフェースの情報、コンポーネントをライセンスする際の課金方法などが含まれている。
【0077】
コンポーネント登録処理部121は、登録されたコンポーネントをコンポーネントライブラリ142へコンポーネント情報をコンポーネント情報データベース143へ事業者情報を顧客情報データベースに登録する(図11(b)、図11(c))。アプリケーション販売業者クライアント10は、ライセンス課金サーバ100のコンポーネント販売処理部122が提供するコンポーネント検索画面(図7に示す)よりコンポーネントライブラリ142に格納されているコンポーネント群の中で自分が利用したいコンポーネントをコンポーネント販売業者クライアント20が登録しコンポーネント情報データベース143に格納されている情報をキーとして検索する(ステップS41)
【0078】
購入したいコンポーネントが見つかった場合、アプリケーション販売業者クライアント10は、ライセンス課金サーバ100のコンポーネント販売処理部122が提供するコンポーネント購入画面(図8に示す)より利用したコンポーネントのライセンスをライセンス課金サーバ100より購入する(ステップS42)。
【0079】
ライセンス購入では、コンポーネント購入画面(図8に示す)よりアプリケーション販売業者クライアント10は、コンポーネント販売事業者20より複数の支払方法が認められている場合は、一括支払い、定額支払、ダウンロード数に応じた重量支払などのライセンス料の支払方式を選択し、ライセンス料の引き落とし先情報を入力する。引き落とし先情報は、クレジット決済、指定口座引き落としなど一般的に利用されている決済手段を想定しており、金融機関情報、クレジット番号、口座番号など自動引き落としの際に必要となる情報を指している。
【0080】
入力された情報は、コンポーネント購入画面上の購入ボタンをクリックする、もしくはそれに類するライセンス課金サーバ100に対して購入を許諾するようなアクションをアプリケーション販売業者が取ることによりライセンス課金サーバ100に送信され、コンポーネント販売処理部122により顧客情報データベース144に登録される(図11(a))。
【0081】
ライセンス発行処理部は、コンポーネント購入画面(図8に示す)で入力された会社名称、住所などの情報を元にライセンスを生成する。ライセンスに含まれる情報には、ライセンス発行処理部により自動的に採番されたライセンスIDおよびライセンス先の会社名、住所、e−mailアドレスなどの業者情報が含まれる。ライセンスの生成方法としては、公開鍵技術を利用したデジタル証明書の生成と同様の方式を用いることを前提としているが、該当コンポーネントを利用するアプリケーション販売業者クライアント10およびライセンスされたコンポーネントを特定でき、かつ改ざん、成りすましなど不正利用を防止する手段のものであれば特にその方法を限定するものではない。
【0082】
購入後、アプリケーション販売業者クライアント10にライセンス課金サーバ100のライセンス発行処理部123が提供するライセンスダウンロード画面(図9に示す)が表示され、ダウンロードボタンをクリックすることによりアプリケーション販売業者クライアント10にダウンロードされる。例としてライセンスをアプリケーション提供業者に渡す方法として一般的に利用されているFTPやHTTPなどのプロトコルを利用したダウンロードやEメールに添付して送信することを想定として入るものの、その方法は、限定しておらずネットワーク経由でライセンスを安全に渡すことができるものであれば特にその手段は問わない。ダウンロードが終了するとライセンス発行処理部123は、ライセンス情報をライセンスデータベース145に登録する(図11(d))。
【0083】
ダウンロードしたライセンスは、コンポーネントを利用するアプリケーションの開発時にプログラム内にデータとして埋め込まれる。
利用者は、携帯端末30によりアプリケーション販売業者クライアント10よりアプリケーションをダウンロードする(ステップS43)。アプリケーションのダウンロード後、アプリケーションを起動しアプリケーションを実行し(ステップS44)、特定の機能の利用などコンポーネントが必要となるタイミング(図10のステップS100)でコンポーネント管理部31に対し、コンポーネントの呼出が行われる(ステップS45)。
【0084】
呼出の際に、アプリケーションは呼び出すコンポーネント名と共にコンポーネントのライセンスをコンポーネント管理部31に渡す。携帯端末30のコンポーネント管理部31に存在しているかを確認し(ステップS46)、携帯端末30は、自端末内にコンポーネントが無い場合に、ライセンス課金サーバ100に対し、コンポーネントの呼出を行う(ステップS47)。呼出時の情報としてはダウンロード処理の場合に必要となる情報に加えてコンポーネントを実行するにあたって必要となる引数が含まれる。
【0085】
ライセンス課金サーバ100は、コンポーネントを使用する権限がアプリケーションに与えられているかのライセンスチェックを行い(ステップS48)、コンポーネントを保有しているコンポーネント販売業者クライアント20に対し呼び出し要求を行う(ステップS49)。コンポーネント販売業者クライアント20は、ライセンス課金サーバ100からのコンポーネントの呼出に対し、コンポーネントを実行し、実行結果の値をライセンス課金サーバ100に送信する(ステップS50)。ライセンス課金サーバ100は、実行結果の値を携帯端末30に戻り値として返却する(ステップS51)。
【0086】
次にライセンス課金サーバ100のログ集計部124は、ダウンロード141に蓄積されたダウンロード履歴を定期的に集計しライセンス料の計算を行い処理結果を決済処理部126に渡す(ステップS52)。ライセンス課金サーバ100の決済処理部126は、ステップS52の集計結果からを元にアプリケーション販売業者に対して、顧客情報データベースに格納されている引き落とし先口座からライセンス料を引き落とす(ステップS53)。この時に決済処理部126は、決済ゲートウェイ130を通じて決済ネットワーク200に対して決済データを送ることによりアプリケーション販売業者クライアント10の口座から所定の金額のライセンス料を得る(ステップS54)。
【0087】
ライセンス料は、ライセンス課金サーバ100の運営業者がライセンス料徴収代行料として一定額差し引いた上で、コンポーネント提供業者に支払う(ステップS55)。ライセンス料の支払いは、顧客情報データベース144に格納されている振込先宛に決済処理部126が決済ゲートウェイ130を通じて決済ネットワーク200に対して決済データを送ることにより実現される。
【0088】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、コンポーネントをセンター側で一元管理し、利用状況を全て把握することで、コンポーネントの利用に関して実際にアプリケーションより利用されたコンポーネント数に応じた課金が可能になる。
また、利用されたコンポーネントの利用料を実際にダウンロードした利用者ではなくダウンロードを要求したアプリケーションを作成したアプリケーション販売業者から徴収することができる。
さらに、アプリケーションとコンポーネントの提供を分離することでアプリケーションの開発効率およびアプリケーション、コンポーネントのメンテナンス性を上げることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるライセンス課金システムの概略を示した図である。
【図2】本発明の実施形態におけるライセンス課金システムの構成を示した図である。
【図3】本発明の実施形態におけるライセンス課金の処理動作を示したフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態におけるライセンス課金の処理動作を示したフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態におけるライセンス課金の処理動作を示したフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態におけるコンポーネント登録画面を示した図である。
【図7】本発明の実施形態におけるコンポーネント検索画面を示した図である。
【図8】本発明の実施形態におけるコンポーネント購入画面を示した図である。
【図9】本発明の実施形態におけるライセンスダウンロード画面を示した図である。
【図10】本発明の実施形態における携帯端末画面遷移例を示した図である。
【図11】本発明の実施形態におけるデータベースレイアウト例を示した図である。
【符号の説明】
10 コンポーネント販売業者端末クライアント
20 アプリケーション販売業者端末クライアント
30 携帯端末(エンドユーザ)
100 ライセンス課金サーバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介して接続される携帯電話、PDAなどの携帯端末に適用されるライセンス課金システムおよびライセンス課金方法に関し、特に携帯端末上で実行されるアプリケーションから呼び出されるライブラリに対して行うライセンス課金システムおよびライセンス課金方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯端末においてはアプリケーションとコンポーネントは全てアプリケーションを開発する業者が一貫して開発し、コンポーネント販売だけを個別にビジネスすることは一般的ではなく、仮にあった場合でもスタティッククリンクを前提としたコンポーネント販売のため、事実上コンポーネントを利用したアプリケーションの販売数に応じた料金を徴収は不可能であった。
【0003】
また従来の技術として以下のようなものがある。
ユーザは、端末装置にて、関数電卓で実行可能な所望のプログラムを特定する検索条件を入力する。入力された検索条件は、通信ネットワークを介して配信サーバへ送信される。配信サーバは、検索条件に適合するプログラムを検索し、検索結果を端末装置へ送信する(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−196935号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コンポーネントを流通する仕組みが無い、すなわち、有用なコンポーネントを開発したとしてもそれを他の開発業者に広く簡単に利用してもらい、かつその利用料を徴収する仕組みがなかった。これはコンポーネント開発をビジネスとする業者が現れず、結果的に携帯端末アプリケーション市場の活性化の妨げになっている。
【0006】
また、コンポーネントの利用料に応じた料金徴収に仕組みがないことはアプリケーション提供業者からすれば販売量の見えないアプリケーションに対してコンポーネントの購入という負担を背負うことになり、さらにコンポーネント提供者から見ると販売量の多いアプリケーションから販売量に見合う料金を徴収できないというデメリットを生じさせている。
【0007】
本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、ネットワークを介して接続される携帯電話、PDAなどの携帯端末に適用されるもので、携帯端末上で実行されるアプリケーションから呼び出されるコンポーネントに対して行うライブラリにおけるライセンス課金システムおよびライセンス課金方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載のライセンス課金システムは、ネットワークを介して接続される携帯端末上で実行されるアプリケーションから呼び出されるコンポーネントに対して行うライセンス課金システムであって、ネットワークを介して接続される携帯端末と、ライセンス課金端末に対してコンポーネント、コンポーネント情報および業者情報を登録するコンポーネント販売業者クライアントと、登録されたコンポーネント情報を入手し、アプリケーションで利用するコンポーネントのライセンスを購入すると同時にライセンス課金サーバからライセンスを入手するアプリケーション販売業者クライアントと、コンポーネント販売業者クライアントとアプリケーション販売業者クライアントにWebページとビジネスロジックを提供するライセンス課金サーバとを有することを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のライセンス課金システムであって、携帯端末は、自端末のコンポーネントを管理し、ライセンス課金サーバより必要なコンポーネントをダウンロードする機能を有するコンポーネント管理手段と、ダウンロードしたコンポーネントを保存するコンポーネント保存手段とを有することを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のライセンス課金システムであって、携帯端末は、実行しているアプリケーションからコンポーネントが呼ばれた場合に、コンポーネント管理手段がコンポーネント保存手段に該当するコンポーネントがあるか確認し、存在しない場合は、ライセンス課金サーバに問い合わせ、自動的にダウンロードし、コンポーネント保存手段に格納して実行することを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1記載のライセンス課金システムであって、コンポーネント販売業者クライアントは、ライセンス課金サーバとの通信を行うためにWebブラウザを有することを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項4記載のライセンス課金システムであって、コンポーネント情報は、機能概要、インターフェース情報、販売業者情報、課金種別といった情報を含んだことを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項5記載のライセンス課金システムであって、課金種別は、一括課金、定額課金、ダウンロード重量課金、ダウンロード回数限定などの課金方法に関する情報を含んでいることを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項1記載のライセンス課金システムであって、アプリケーション販売業者クライアントは、ライセンス課金サーバとの通信を行うためにWebブラウザを有することを特徴とする。
【0015】
請求項8記載の発明は、請求項7記載のライセンス課金システムであって、アプリケーション販売業者クライアントは、Webブラウザを通してライセンス課金サーバにキーワードによる登録コンポーネントの検索を要求し、検索結果を表示し、使用したいコンポーネントのライセンス購入することを特徴とする。
【0016】
請求項9記載の発明は、請求項1記載のライセンス課金システムであって、ライセンス課金サーバは、Webページを提供するWebサーバと、ビジネスロジックを提供するアプリケーションサーバと、決済ネットワークとの接続のために使用される決済ゲートウェイと、コンポーネントのダウンロード履歴を保持するダウンロード履歴保持手段と、コンポーネントを格納するコンポーネント格納手段と、コンポーネント情報を格納するコンポーネント情報格納手段と、アプリケーション販売業者およびコンポーネント販売業者情報を格納する顧客情報格納手段と、アプリケーション販売業者にダウンロードされるライセンス情報を管理するライセンス情報管理手段とを有することを特徴とする。
【0017】
請求項10記載の発明は、請求項9記載のライセンス課金システムであって、アプリケーションサーバは、コンポーネント登録処理を提供するためのコンポーネント登録処理手段と、アプリケーション販売業者クライアントに対してコンポーネント販売関連の処理を提供するコンポーネント販売処理手段と、コンポーネントの販売時にコンポーネントのライセンスを発行するためのライセンス発行処理手段と、携帯端末に対してコンポーネントをダウンロードするためのダウンロード管理処理手段と、ダウンロード処理に関するログを収集し、集計するためのログ集計処理手段と、ログ集計結果を元にライセンス料の徴収および配分を行う決済処理手段とを有することを特徴とする。
【0018】
請求項11記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、コンポーネント販売事業者クライアントは、登録者情報、コンポーネントおよびコンポーネント情報をライセンス課金サーバのコンポーネント登録処理手段を利用して登録することを特徴とする。
【0019】
請求項12記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、アプリケーション販売業者クライアントは、ライセンス課金サーバのコンポーネント販売処理手段を利用してコンポーネントライブラリに格納されているコンポーネント群の中で利用したいコンポーネントを登録し、コンポーネント情報格納手段に格納されている情報をキーとして検索することを特徴とする。
【0020】
請求項13記載の発明は、請求項12記載のライセンス課金システムであって、アプリケーション販売業者クライアントは、コンポーネント情報格納手段によって購入したいコンポーネントがあった場合に、ライセンス課金サーバのコンポーネント販売処理手段によってコンポーネントのライセンスをライセンス課金サーバから購入することを特徴とする。
【0021】
請求項14記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、携帯端末は、アプリケーション販売業者クライアントからアプリケーションをダウンロードすることを特徴とする。
【0022】
請求項15記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、携帯端末は、コンポーネント管理手段が呼び出されたコンポーネントが携帯端末のコンポーネント保存手段に存在しているかを確認し、確認できない場合は、ライセンス課金サーバに対してコンポーネントのダウンロード要求を行うことを特徴とする。
【0023】
請求項16記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、携帯端末は、ライセンス課金サーバからコンポーネントをダウンロード要求する際に、必要とされるコンポーネント名とアプリケーションから渡されたライセンスをライセンス課金サーバに送信することを特徴とする。
【0024】
請求項17記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、ライセンス課金サーバは、ダウンロード管理処理手段が、携帯端末からダウンロード要求を受けたら、受信したライセンスからライセンスIDを抽出し、ライセンス情報管理手段に格納されている契約情報と照らし合わせて該当ライセンスIDが登録されていることを確認することを特徴とする。
【0025】
請求項18記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、ライセンス課金サーバは、ダウンロード管理処理手段が、ライセンスの確認が取れた場合には、携帯端末に対してコンポーネントのダウンロードを行うことを特徴とする。
【0026】
請求項19記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、携帯端末は、ライセンス課金サーバからダウンロードしたコンポーネントをコンポーネント保存手段に格納すると同時に、コンポーネントを実行させることを特徴とする。
【0027】
請求項20記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、ライセンス課金サーバは、ダウンロード履歴保持手段に蓄積されたダウンロード履歴を定期的に集計し、ライセンス料の計算を行い、処理結果から決済処理手段が、アプリケーション販売業者クライアントからライセンス料を引き落とすことを特徴とする。
【0028】
請求項21記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、決済処理手段は、決済ゲートウェイを通じて決済ネットワークに対して決済データを送ることでアプリケーション販売業者クライアントからライセンス料を得ることを特徴とする。
【0029】
請求項22記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、コンポーネント販売業者クライアントは、ライセンス課金サーバからのコンポーネントの呼出に対してコンポーネントを実行し、実行結果の値をライセンス課金サーバに送信することを特徴とする。
【0030】
請求項23記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システムであって、ライセンス課金サーバは、実行結果の値を携帯端末に戻り値として返却することを特徴とする。
【0031】
請求項24記載のライセンス課金方法は、ネットワークを介して接続される携帯端末上で実行されるアプリケーションから呼び出されるコンポーネントに対して行うライセンス課金方法であって、コンポーネント販売業者が、ライセンス課金サーバに登録者情報、コンポーネントおよびコンポーネント情報を登録する登録工程と、アプリケーション販売業者クライアントが、ライセンス課金サーバからコンポーネントを検索する検索工程と、アプリケーション販売業者クライアントが、ライセンス課金サーバからコンポーネントのライセンスを購入する購入工程と、ライセンス課金サーバが、携帯端末からダウンロードの要求を受けたときにライセンスからライセンスIDを抽出し、ライセンス課金サーバに格納されている契約情報と照らし合わせ、該当ライセンスIDが登録されているかを確認する確認工程と、ライセンス課金サーバは、携帯端末に対してコンポーネントのダウンロードを行うダウンロード工程と、ライセンス課金サーバは、ダウンロード履歴を定期的に集計処理する集計工程と、集計工程によって集計された集計結果からアプリケーション販売業者クライアントからライセンス料を引き落とすライセンス料引き落とし工程と、ライセンス課金サーバは、コンポーネント提供業者クライアントに対してライセンス料を支払うライセンス料支払い工程とを有することを特徴とする。
【0032】
請求項25記載の発明は、請求項24記載のライセンス課金方法であって、登録者情報は、登録者名称、住所、ライセンス料の振込先口座が含まれることを特徴とする。
【0033】
請求項26記載の発明は、請求項24記載のライセンス課金方法であって、コンポーネント情報は、コンポーネントを検索する際に必要となるキーワード、機能の詳細情報、コンポーネントを呼び出す際に必要となるインターフェースの情報、コンポーネントをライセンスする際の方法が含まれていることを特徴とする。
【0034】
請求項27記載の発明は、請求項24記載のライセンス課金方法であって、請求項確認工程は、コンポーネントを使用する権限がアプリケーションに与えられているかのライセンスの確認を行い、該当コンポーネントを保有しているコンポーネント販売業者クライアントに対して呼出要求を行うことを特徴とする。
【0035】
請求項28記載の発明は、請求項27記載のライセンス課金方法であって、コンポーネント販売業者クライアントは、呼出要求に対して、コンポーネントを実行し、実行結果の値をライセンス課金サーバに送信することを特徴とする。
【0036】
請求項29記載の発明は、請求項28記載のライセンス課金方法であって、ライセンス課金サーバは、コンポーネント販売業者クライアントが実行したコンポーネントの実行結果の値を携帯端末に戻り値として返却することを特徴とする。
【0037】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明におけるビジネスの概略について示した図である。
コンポーネント販売業者クライアント10は、ライセンス課金サーバ100に対してコンポーネント、コンポーネント情報および業者情報を登録する。アプリケーション販売業者クライアント20は、登録されたコンポーネント情報を入手し、アプリケーションで利用するコンポーネントのライセンスを購入すると同時にライセンス課金サーバ100からライセンスを入手する。
【0038】
アプリケーション販売業者クライアント20は、アプリケーションにデータとしてライセンスを埋め込む。アプリケーション販売業者クライアント20が販売したアプリケーションを携帯端末30上で実行した際、アプリケーションからコンポーネントの呼出が行われると、携帯端末30上に該当するコンポーネントが無い場合に、ライセンス課金サーバ100からダウンロードを行う。この際、携帯端末30は、アプリケーションに埋め込まれたライセンスをライセンス課金サーバ100に送信し、ライセンス課金サーバ100は、ダウンロード可否のための認証処理を行う。
【0039】
ライセンス証明書にはライセンスIDがあり、それを元にライセンス先のアプリケーション販売業者クライアント20の情報を得てダウンロード情報としてライセンス課金サーバ100に蓄積される。蓄積されたダウンロード情報を元にアプリケーション販売業者クライアント20からライセンス料を徴収し、コンポーネント販売業者クライアント10に支払う。
【0040】
図1では、コンポーネントの販売に関して、直接コンポーネントの受け渡しをするのではなく、コンポーネントをライセンスという形で販売する点である。
また、ライセンスをアプリケーションに組み込んだ上でエンドユーザに販売し、エンドユーザがアプリケーションを使用している中でコンポーネントをダウンロードすることにより、ダウンロード数による課金をアプリケーション販売業者に対して掛けることが可能である。
【0041】
図2は、ライセンス課金システムの構成を示した図である。
図2では、携帯端末30とコンポーネント販売業者クライアント20とアプリケーション販売業者クライアント10とライセンス課金サーバ100、これらを相互に接続するインターネット、専用線、公衆回線網などの通信ネットワーク300および決済機能を実現する決済ネットワーク200とから構成されている。
【0042】
携帯端末30は、携帯電話、PDA、小型コンピュータなどの携帯端末を前提としているが、常時もしくは任意にネットワークに接続できる状態にある機器であれば特にその種類を問わない。携帯端末30には、自端末のコンポーネントを管理し、ライセンス課金サーバ100より必要なコンポーネントをダウンロードする機能を有するコンポーネント管理部31およびダウンロードしたコンポーネントを保存するコンポーネント保存領域32を有している。コンポーネント保存領域32には具体的には内蔵メモリやSDカードなどの外部メモリにコンポーネント用に割り当てられた領域を指している。
【0043】
携帯端末30は、実行しているアプリケーションからコンポーネントが呼ばれた場合に、コンポーネント管理部31がコンポーネント保存領域32に該当するコンポーネントがあるか確認し、存在しない場合ライセンス課金サーバ100に問い合わせ、自動的にダウンロードしコンポーネント保存領域32に格納し実行を行う機能有している。
またコンポーネントは、音声認識、暗号化、OCR機能など特定の機能を実現する。
【0044】
コンポーネント販売業者クライアント20は、コンポーネントを開発、販売する業者により使用され、ワークステーション・サーバなどの情報処理装置によって構成される。コンポーネント販売業者クライアント20は、ライセンス課金サーバ100との通信を行うために、Webブラウザ21を有している。
コンポーネント販売業者クライアント20は、Webブラウザ21を通してコンポーネントおよびコンポーネント情報をライセンス課金サーバ100に登録を行う。コンポーネント情報としては、機能概要、インターフェース情報、販売業者情報、課金種別などの情報を含んでおり、課金種別は例えば一括課金、定額課金、ダウンロード重量課金、ダウンロード回数限定などの課金方法に関する情報を指している。
【0045】
アプリケーション販売業者クライアント10は、アプリケーションをエンドユーザに販売する業者により使用され、ワークステーション・サーバなどの情報処理装置によって構成される。
アプリケーション販売業者クライアント10は、ライセンス課金サーバ100との通信を行うために、Webブラウザ11を有している。アプリケーション販売業者クライアント10は、Webブラウザ11を通してライセンス課金サーバ100にキーワードによる登録コンポーネントの検索を要求、検索結果を表示し、使用したいコンポーネントをライセンス購入する。
【0046】
また、アプリケーション販売業者クライアント10は、携帯端末30に対しアプリケーションをダウンロードするためにWebサーバ12を有しているが、携帯端末30に対してアプリケーションを配布させる方法が他にある場合は、特にWebサーバを使用する必要はない。ライセンス課金サーバ100は、通信事業者、XSP事業者などのセンター運営者により使用され、ワークステーションサーバなどの情報処理装置によって構成される。
【0047】
ライセンス課金サーバ100は、アプリケーション販売業者クライアント10、コンポーネント販売業者クライアント20に対し、Webページを提供するWebサーバ110、ビジネスロジックを提供するアプリケーションサーバ120、決済ネットワークとの接続のために使用される決済ゲートウェイ130、コンポーネントのダウンロード履歴を保持するダウンロードログ141、コンポーネント販売業者クライアント20から登録されたコンポーネントを格納するコンポーネントライブラリ142、コンポーネント情報を格納するコンポーネント情報データベース143、アプリケーション販売業者およびコンポーネント販売業者情報を格納する顧客情報データベース144、アプリケーション販売業者クライアント20にダウンロードされるライセンス情報を管理するライセンスデータベース145から構成されている。
【0048】
アプリケーションサーバ120は、コンポーネント販売業者クライアント20に対してコンポーネント登録処理を提供するためのコンポーネント登録処理部121、アプリケーション販売業者クライアント10に対してコンポーネント販売関連の処理を提供するコンポーネント販売処理部122、コンポーネント販売時にコンポーネントのライセンスを発行するためのライセンス発行処理部123、携帯端末30に対してコンポーネントをダウンロードするためのダウンロード管理処理部124、ダウンロード処理に関するログを収集し、集計するためのログ集計処理部125およびログ集計結果を元にライセンス料の徴収および配分を行う決済処理部126から構成されている。
【0049】
決済ゲートウェイ130は、決済処理部126と決済ネットワーク200間の通信のために使用され、具体的にはTCP/IPプロトコルを決済ネットワークで使用されるプロトコルに変換する役割を担う。
決済ネットワーク200は、JCNやCAFIS、全銀協など既存の決済手段を持ったネットワークを想定しているが、その他でも決済機能を持ったものであれば特にネットワークの種類を問わない。
【0050】
(第1の実施例)
次に図2、図3および図6から図11を参照し本発明の処理動作を説明する。
コンポーネント販売事業者クライアント20は、登録者情報、コンポーネントおよびコンポーネント情報をライセンス課金サーバ100のコンポーネント登録処理部121が提供する図6に示したコンポーネント登録画面から登録を行う(ステップS1)。
次に事業者情報には、事業者名称、住所、ライセンス料の振込先口座などの情報が含まれる。コンポーネント情報は、コンポーネントを検索する際に必要となるキーワード、機能の詳細情報、コンポーネントを呼び出す際に必要となるインターフェースの情報、コンポーネントをライセンスする際の課金方法などが含まれている。
【0051】
コンポーネント登録処理部121は、登録されたコンポーネントをコンポーネントライブラリ142へコンポーネント情報をコンポーネント情報データベース143へ事業者情報を顧客情報データベース144に登録する(図11(b),図11(c))。
アプリケーション販売業者は、アプリケーション販売業者クライアント10を介してライセンス課金サーバ100のコンポーネント販売処理部122が提供するコンポーネント検索画面(図7に示す)よりコンポーネントライブラリ142に格納されているコンポーネント群の中で自分が利用したいコンポーネントをコンポーネント販売業者クライアント20が登録しコンポーネント情報データベース143に格納されている情報をキーとして検索する(ステップS2)。
【0052】
購入したコンポーネントが見つかった場合、アプリケーション販売業者クライアント10は、ライセンス課金サーバ100のコンポーネント販売処理部122が提供するコンポーネント購入画面(図8に示す)より利用したコンポーネントのライセンスをライセンス課金サーバ100より購入する(ステップS3)。
【0053】
ライセンス購入では、コンポーネント購入画面よりアプリケーション販売業者クライアント10は、コンポーネント販売事業者クライアント20より複数の支払方法が認められている場合は、一括支払い、定額支払、ダウンロード数に応じた重量支払などのライセンス料の支払方式を選択し、ライセンス料の引き落とし先情報を入力する。引き落とし先情報は、クレジット決済、指定口座引き落としなど一般的に利用されている決済手段を想定しており、金融機関情報、クレジット番号、口座番号など自動引き落としの際に必要となる情報を指している。
【0054】
入力された情報は、コンポーネント購入画面上の購入ボタンをクリックする、もしくはそれに類するライセンス課金サーバ100に対して購入を許諾するようなアクションをアプリケーション販売業者クライアント10が取ることによりライセンス課金サーバ100に送信され、コンポーネント販売処理部122により顧客情報データベース144に登録される(図11(a))。ライセンス発行処理部123は、コンポーネント購入画面で入力された会社名称、住所などの情報を元にライセンスを生成する。
【0055】
ライセンスに含まれる情報には、ライセンス発行処理部123により自動的に採番されたライセンスIDおよびライセンス先の会社名、住所、e−mailアドレスなどの業者情報が含まれる。ライセンス生成方法としては、公開鍵技術を利用したデジタル証明書の生成と同様の方式を用いることを前提しているが、該当コンポーネントを利用するアプリケーション販売業者クライアント10およびライセンスされたコンポーネントを特定でき、かつ改ざん、成りすましなど不正利用を防止する手段のあるものであれば特にその方法を限定するものではない。
【0056】
購入後、アプリケーション販売業者クライアント10にライセンス課金サーバ100のライセンス発行処理部123が提供するライセンスダウンロード画面(図9に示す)が表示され、ダウンロードボタンをクリックすることによりアプリケーション販売業者クライアント10にダウンロードされる。これは例として挙げているが、ライセンスをアプリケーション提供業者クライアント10に渡す方法として一般的に利用されているFTPやHTTPなどのプロトコルを利用したダウンロードやEメールに添付して送信することを想定としているものの、その方法は限定しておらずネットワーク経由でライセンスを安全に渡すことができるものであれば特にその手段は問わない。ダウンロードが終了するとライセンス発行処理部123は、ライセンス情報をライセンスデータベース145に登録する(図11(d))。
【0057】
ダウンロードしたライセンスは、コンポーネントを利用するアプリケーションの開発時にプログラム内にデータとして埋め込まれる。利用者は、携帯端末30によりアプリケーション販売業者クライアント10よりアプリケーションをダウンロードする(ステップS4)。
アプリケーションのダウンロード後、当該アプリケーションを起動しアプリケーションを実行すると(ステップS5)、特定の機能の利用などコンポーネントが必要となるタイミング(図10のステップS100)でコンポーネント管理部31に対し該当コンポーネントの呼出が行われる(ステップS6)。
【0058】
この呼出の際、アプリケーションは呼び出すコンポーネント名とともにコンポーネントのライセンスをコンポーネント管理部31に渡す。携帯端末30のコンポーネント管理部31は、呼び出されたコンポーネントが携帯端末10のコンポーネント保存領域32に存在しているかを確認し、無い場合には、ライセンス課金サーバ100に対し、コンポーネントダウンロード要求を行う(ステップS8、図10のステップ101)。コンポーネントのダウンロード要求において、携帯端末30は、必要とされるコンポーネント名とアプリケーションから渡されたライセンスをライセンス課金サーバ100に送信する。
【0059】
ダウンロード要求を受けたライセンス課金サーバ100のダウンロード管理部124は、受信したライセンスからライセンスIDを抽出し、ライセンスデータベース145に格納されている契約情報と照らし合わせて該当ライセンスIDが登録されていることを確認する(ステップS9)。ライセンスの確認が取れた場合には、ライセンス課金サーバ100のダウンロード管理部124は、携帯端末30に対してコンポーネントのダウンロードを行う(ステップS10、図10のステップS102)。
【0060】
ダウンロードが正常に終了すると携帯端末30は、ダウンロード正常終了通知をライセンス管理サーバ100に対して送信し、ダウンロードしたコンポーネントをコンポーネント保存領域32に格納すると同時に、コンポーネントを実行する(図10ステップS103)。ダウンロード管理部124は、終了通知を確認した後、ダウンロード141にダウンロード履歴を書き込む。ダウンロード履歴は、図3に示したステップS9で確認されたライセンスIDおよびダウンロード日時、ダウンロードする端末を識別するための電話番号に類する端末識別番号を含んでいる(図11(a))。
【0061】
ライセンス課金サーバ100のログ集計部124は、ダウンロードログ141に蓄積されたダウンロード履歴を定期的に集計し、ライセンス料の計算を行い処理結果を決済処理部126に渡す(ステップS11)。ライセンス課金サーバ100の決済処理部126は、ステップS11の集計結果からを元にアプリケーション販売事業者に対して顧客情報データベースに格納されている引き落とし先口座からライセンス料を引き落とす(ステップS12)。
【0062】
この際に、決済処理部126は、決済ゲートウェイ130を通じて決済ネットワーク200に対して決済データを送ることによりアプリケーション販売業者の口座から所定の金額のライセンス料を得る(ステップS13)。ライセンス料は、ライセンス課金サーバ100の運営業者がライセンス料徴収代行料として一定額を差し引いた上で、コンポーネント提供業者に支払う(ステップS14)。ライセンス料の支払いは、顧客情報データベース144に格納されている振込先宛に決済処理部126が決済ゲートウェイ130を通じて決済ネットワーク200に対して決済データを送ることにより実現する。
【0063】
(第2の実施例)
次に図4を参照して、アプリケーションのダウンロード時にコンポーネントのダウンロードのダウンロードを同時に行う処理動作を説明する。
ここではアプリケーションダウンロード時にダウンロードすべきコンポーネントの情報を知る必要があるため、アプリケーション販売業者クライアント10は携帯端末30に対し、ダウンロードコンポーネント情報を通知する機能を有する。また、携帯端末30は、通知されたダウンロードコンポーネント情報を元にライセンス課金サーバ100よりコンポーネントを一括ダウンロードする機能を有する。
【0064】
コンポーネント販売事業者クライアント20は、登録者情報、コンポーネントおよびコンポーネント情報をライセンス課金サーバ100のコンポーネント登録処理部121が提供するコンポーネント登録画面(図6に示す)から登録を行う(ステップS20)。事業者情報には、事業者名称、住所、ライセンス料の振込先口座などの情報が含まれる。
【0065】
コンポーネント情報は、コンポーネントを検索する際に必要となるキーワード、機能の詳細情報、コンポーネントを呼び出す際に必要となるインターフェースの情報、コンポーネントをライセンスする際の課金方法などが含まれている。
コンポーネント登録処理部121は、登録されたコンポーネントをコンポーネントライブラリ142へコンポーネント情報をコンポーネント情報データベース143へ事業者情報を顧客情報データベース144に登録する(図11(b),(c))。
【0066】
アプリケーション販売業者クライアント10は、ライセンス課金サーバ100のコンポーネント販売処理部122が提供するコンポーネント検索画面(図7に示す)よりコンポーネントライブラリ142に格納されているコンポーネント群の中で自分が利用したいコンポーネントをコンポーネント販売業者クライアント20が登録しコンポーネント情報データベース143に格納されている情報をキーとして検索する(ステップS21)。
【0067】
購入したいコンポーネントが見つかった場合、アプリケーション販売業者クライアント10は、ライセンス課金サーバ100のコンポーネント販売処理部122が提供するコンポーネント購入画面(図8に示す)より利用したいコンポーネントのライセンスをライセンス課金サーバ100より購入する(ステップS22)。携帯端末30は、アプリケーションおよびダウンロードコンポーネント情報をアプリケーション販売業者クライアント10よりダウンロードする(ステップS23)。
【0068】
ダウンロードコンポーネント情報には、ダウンロードするコンポーネント名の一覧が含まれている。携帯端末30のコンポーネント管理部31は、ダウンロードコンポーネント情報を元に自端末のコンポーネント保存領域32に該当コンポーネントが存在するか確認し(ステップS24)、存在しないコンポーネントについてダウンロード要求をライセンス課金サーバ100に対して行う(ステップS25)。
【0069】
コンポーネントのダウンロード要求において、携帯端末10は必要とされるコンポーネント名とアプリケーションから渡されたライセンスをライセンス課金サーバ100に送信する。ダウンロード要求を受けたライセンス課金サーバ100のダウンロード管理部124は、受信したライセンスからライセンスIDを抽出し、ライセンスデータベース145に格納されている契約情報と照らし合わせて該当ライセンスIDが登録されていることを確認する(ステップS26)。
【0070】
ライセンスの確認が取れた場合には、ライセンス課金サーバ100のダウンロード管理部124は携帯端末30に対してコンポーネントのダウンロードを行う(ステップS27、図10のステップS102)。ダウンロードが正常に終了すると携帯端末30は、ダウンロード正常終了通知をライセンス管理サーバ100に対して送信し、ダウンロードしたコンポーネントをコンポーネント保存領域32に格納すると同時に、コンポーネントを実行する(図10のステップS103)。
【0071】
ダウンロード管理部124は、終了通知を確認した後、ダウンロードログ141にダウンロード履歴を書き込む。ダウンロード履歴は、ステップS9で確認されたライセンスIDおよびダウンロード日時、ダウンロードする端末を識別するための電話番号に類する端末識別番号を含んでいる(図11(a))。ライセンス課金サーバ100のログ集計部124は、ダウンロードログ141に蓄積されたダウンロード履歴を定期的に集計し、ライセンス料の計算を行い処理結果を決済処理部126に渡す(ステップS28)。
【0072】
ライセンス課金サーバ100の決済処理部126は、ステップS28の集計結果からを元にアプリケーション販売業者クライアント10に対して、顧客情報データベースに格納されている引き落とし先口座からライセンス料を引き落とす(ステップS29)。この際に決済処理部126は、決済ゲートウェイ130を通じて決済ネットワーク200に対して決済データを送ることによりアプリケーション販売業者クライアント10の口座から所定の金額のライセンス料を得る(ステップS30)。
【0073】
ライセンス料は、ライセンス課金サーバ100の運営業者がライセンス料徴収代行料として一定額を差し引いた上で、コンポーネント提供業者に支払う(ステップS31)。ライセンス料の支払いは、顧客情報データベース144に格納されている振込先宛に決済処理部126が決済ゲートウェイ130を通じて決済ネットワーク200に対して決済データを送ることにより実現される。
【0074】
(第3の実施例)
第3の実施例では、携帯端末30でコンポーネントの呼出を行った際に、携帯端末30上にはコンポーネントのダウンロードを行わず、コンポーネント販売業者クライアント20側でコンポーネントを実行し、実行結果のみを携帯端末10に返却する。
【0075】
ライセンス課金サーバ100は、コンポーネントの要求を携帯端末30より受けると、該当コンポーネント販売業者クライアント20対してコンポーネントの呼出要求を行う。コンポーネント販売業者クライアント20は与えられた引数を持ってコンポーネントを実行し、実行結果をライセンス課金サーバ100に返す。ライセンス課金サーバ100は実行結果を携帯端末30に送信する。
【0076】
次に処理動作を説明する。
図5では、まずコンポーネント販売事業者は、コンポーネント販売事業者クライアント20を介して、登録者情報、コンポーネントおよびコンポーネント情報をライセンス課金サーバ100のコンポーネント登録処理部121が提供するコンポーネント登録画面(図6に示す)から登録を行う(ステップS40)。事業者情報には、事業者名称、住所、ライセンス料の振込先口座などの情報が含まれる。コンポーネント情報は、コンポーネントを検索する際に必要となるキーワード、機能の詳細情報、コンポーネントを呼び出す際に必要となるインターフェースの情報、コンポーネントをライセンスする際の課金方法などが含まれている。
【0077】
コンポーネント登録処理部121は、登録されたコンポーネントをコンポーネントライブラリ142へコンポーネント情報をコンポーネント情報データベース143へ事業者情報を顧客情報データベースに登録する(図11(b)、図11(c))。アプリケーション販売業者クライアント10は、ライセンス課金サーバ100のコンポーネント販売処理部122が提供するコンポーネント検索画面(図7に示す)よりコンポーネントライブラリ142に格納されているコンポーネント群の中で自分が利用したいコンポーネントをコンポーネント販売業者クライアント20が登録しコンポーネント情報データベース143に格納されている情報をキーとして検索する(ステップS41)
【0078】
購入したいコンポーネントが見つかった場合、アプリケーション販売業者クライアント10は、ライセンス課金サーバ100のコンポーネント販売処理部122が提供するコンポーネント購入画面(図8に示す)より利用したコンポーネントのライセンスをライセンス課金サーバ100より購入する(ステップS42)。
【0079】
ライセンス購入では、コンポーネント購入画面(図8に示す)よりアプリケーション販売業者クライアント10は、コンポーネント販売事業者20より複数の支払方法が認められている場合は、一括支払い、定額支払、ダウンロード数に応じた重量支払などのライセンス料の支払方式を選択し、ライセンス料の引き落とし先情報を入力する。引き落とし先情報は、クレジット決済、指定口座引き落としなど一般的に利用されている決済手段を想定しており、金融機関情報、クレジット番号、口座番号など自動引き落としの際に必要となる情報を指している。
【0080】
入力された情報は、コンポーネント購入画面上の購入ボタンをクリックする、もしくはそれに類するライセンス課金サーバ100に対して購入を許諾するようなアクションをアプリケーション販売業者が取ることによりライセンス課金サーバ100に送信され、コンポーネント販売処理部122により顧客情報データベース144に登録される(図11(a))。
【0081】
ライセンス発行処理部は、コンポーネント購入画面(図8に示す)で入力された会社名称、住所などの情報を元にライセンスを生成する。ライセンスに含まれる情報には、ライセンス発行処理部により自動的に採番されたライセンスIDおよびライセンス先の会社名、住所、e−mailアドレスなどの業者情報が含まれる。ライセンスの生成方法としては、公開鍵技術を利用したデジタル証明書の生成と同様の方式を用いることを前提としているが、該当コンポーネントを利用するアプリケーション販売業者クライアント10およびライセンスされたコンポーネントを特定でき、かつ改ざん、成りすましなど不正利用を防止する手段のものであれば特にその方法を限定するものではない。
【0082】
購入後、アプリケーション販売業者クライアント10にライセンス課金サーバ100のライセンス発行処理部123が提供するライセンスダウンロード画面(図9に示す)が表示され、ダウンロードボタンをクリックすることによりアプリケーション販売業者クライアント10にダウンロードされる。例としてライセンスをアプリケーション提供業者に渡す方法として一般的に利用されているFTPやHTTPなどのプロトコルを利用したダウンロードやEメールに添付して送信することを想定として入るものの、その方法は、限定しておらずネットワーク経由でライセンスを安全に渡すことができるものであれば特にその手段は問わない。ダウンロードが終了するとライセンス発行処理部123は、ライセンス情報をライセンスデータベース145に登録する(図11(d))。
【0083】
ダウンロードしたライセンスは、コンポーネントを利用するアプリケーションの開発時にプログラム内にデータとして埋め込まれる。
利用者は、携帯端末30によりアプリケーション販売業者クライアント10よりアプリケーションをダウンロードする(ステップS43)。アプリケーションのダウンロード後、アプリケーションを起動しアプリケーションを実行し(ステップS44)、特定の機能の利用などコンポーネントが必要となるタイミング(図10のステップS100)でコンポーネント管理部31に対し、コンポーネントの呼出が行われる(ステップS45)。
【0084】
呼出の際に、アプリケーションは呼び出すコンポーネント名と共にコンポーネントのライセンスをコンポーネント管理部31に渡す。携帯端末30のコンポーネント管理部31に存在しているかを確認し(ステップS46)、携帯端末30は、自端末内にコンポーネントが無い場合に、ライセンス課金サーバ100に対し、コンポーネントの呼出を行う(ステップS47)。呼出時の情報としてはダウンロード処理の場合に必要となる情報に加えてコンポーネントを実行するにあたって必要となる引数が含まれる。
【0085】
ライセンス課金サーバ100は、コンポーネントを使用する権限がアプリケーションに与えられているかのライセンスチェックを行い(ステップS48)、コンポーネントを保有しているコンポーネント販売業者クライアント20に対し呼び出し要求を行う(ステップS49)。コンポーネント販売業者クライアント20は、ライセンス課金サーバ100からのコンポーネントの呼出に対し、コンポーネントを実行し、実行結果の値をライセンス課金サーバ100に送信する(ステップS50)。ライセンス課金サーバ100は、実行結果の値を携帯端末30に戻り値として返却する(ステップS51)。
【0086】
次にライセンス課金サーバ100のログ集計部124は、ダウンロード141に蓄積されたダウンロード履歴を定期的に集計しライセンス料の計算を行い処理結果を決済処理部126に渡す(ステップS52)。ライセンス課金サーバ100の決済処理部126は、ステップS52の集計結果からを元にアプリケーション販売業者に対して、顧客情報データベースに格納されている引き落とし先口座からライセンス料を引き落とす(ステップS53)。この時に決済処理部126は、決済ゲートウェイ130を通じて決済ネットワーク200に対して決済データを送ることによりアプリケーション販売業者クライアント10の口座から所定の金額のライセンス料を得る(ステップS54)。
【0087】
ライセンス料は、ライセンス課金サーバ100の運営業者がライセンス料徴収代行料として一定額差し引いた上で、コンポーネント提供業者に支払う(ステップS55)。ライセンス料の支払いは、顧客情報データベース144に格納されている振込先宛に決済処理部126が決済ゲートウェイ130を通じて決済ネットワーク200に対して決済データを送ることにより実現される。
【0088】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、コンポーネントをセンター側で一元管理し、利用状況を全て把握することで、コンポーネントの利用に関して実際にアプリケーションより利用されたコンポーネント数に応じた課金が可能になる。
また、利用されたコンポーネントの利用料を実際にダウンロードした利用者ではなくダウンロードを要求したアプリケーションを作成したアプリケーション販売業者から徴収することができる。
さらに、アプリケーションとコンポーネントの提供を分離することでアプリケーションの開発効率およびアプリケーション、コンポーネントのメンテナンス性を上げることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるライセンス課金システムの概略を示した図である。
【図2】本発明の実施形態におけるライセンス課金システムの構成を示した図である。
【図3】本発明の実施形態におけるライセンス課金の処理動作を示したフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態におけるライセンス課金の処理動作を示したフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態におけるライセンス課金の処理動作を示したフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態におけるコンポーネント登録画面を示した図である。
【図7】本発明の実施形態におけるコンポーネント検索画面を示した図である。
【図8】本発明の実施形態におけるコンポーネント購入画面を示した図である。
【図9】本発明の実施形態におけるライセンスダウンロード画面を示した図である。
【図10】本発明の実施形態における携帯端末画面遷移例を示した図である。
【図11】本発明の実施形態におけるデータベースレイアウト例を示した図である。
【符号の説明】
10 コンポーネント販売業者端末クライアント
20 アプリケーション販売業者端末クライアント
30 携帯端末(エンドユーザ)
100 ライセンス課金サーバ
Claims (29)
- ネットワークを介して接続される携帯端末上で実行されるアプリケーションから呼び出されるコンポーネントに対して行うライセンス課金システムであって、
ネットワークを介して接続される携帯端末と、
ライセンス課金端末に対してコンポーネント、コンポーネント情報および業者情報を登録するコンポーネント販売業者クライアントと、
登録された前記コンポーネント情報を入手し、アプリケーションで利用する前記コンポーネントのライセンスを購入すると同時にライセンス課金サーバから前記ライセンスを入手するアプリケーション販売業者クライアントと、
前記コンポーネント販売業者クライアントと前記アプリケーション販売業者クライアントにWebページとビジネスロジックを提供する前記ライセンス課金サーバとを有することを特徴とするライセンス課金システム。 - 前記携帯端末は、自端末の前記コンポーネントを管理し、前記ライセンス課金サーバより必要な前記コンポーネントをダウンロードする機能を有するコンポーネント管理手段と、
ダウンロードした前記コンポーネントを保存するコンポーネント保存手段とを有することを特徴とする請求項1記載のライセンス課金システム。 - 前記携帯端末は、実行している前記アプリケーションから前記コンポーネントが呼ばれた場合に、前記コンポーネント管理手段が前記コンポーネント保存手段に該当する前記コンポーネントがあるか確認し、存在しない場合は、前記ライセンス課金サーバに問い合わせ、自動的にダウンロードし、前記コンポーネント保存手段に格納して実行することを特徴とする請求項1または2記載のライセンス課金システム。
- 前記コンポーネント販売業者クライアントは、前記ライセンス課金サーバとの通信を行うためにWebブラウザを有することを特徴とする請求項1記載のライセンス課金システム。
- 前記コンポーネント情報は、機能概要、インターフェース情報、販売業者情報、課金種別といった情報を含んだことを特徴とする請求項4記載のライセンス課金システム。
- 前記課金種別は、一括課金、定額課金、ダウンロード重量課金、ダウンロード回数限定などの課金方法に関する情報を含んでいることを特徴とする請求項5記載のライセンス課金システム。
- 前記アプリケーション販売業者クライアントは、前記ライセンス課金サーバとの通信を行うために前記Webブラウザを有することを特徴とする請求項1記載のライセンス課金システム。
- 前記アプリケーション販売業者クライアントは、前記Webブラウザを通して前記ライセンス課金サーバにキーワードによる登録コンポーネントの検索を要求し、検索結果を表示し、使用したい前記コンポーネントの前記ライセンス購入することを特徴とする請求項7記載のライセンス課金システム。
- 前記ライセンス課金サーバは、
前記Webページを提供するWebサーバと、
ビジネスロジックを提供するアプリケーションサーバと、
決済ネットワークとの接続のために使用される決済ゲートウェイと、
前記コンポーネントのダウンロード履歴を保持するダウンロード履歴保持手段と、
前記コンポーネントを格納するコンポーネント格納手段と、
前記コンポーネント情報を格納するコンポーネント情報格納手段と、
前記アプリケーション販売業者および前記コンポーネント販売業者情報を格納する顧客情報格納手段と、
前記アプリケーション販売業者にダウンロードされる前記ライセンス情報を管理するライセンス情報管理手段とを有することを特徴とする請求項1記載のライセンス課金システム。 - 前記アプリケーションサーバは、
コンポーネント登録処理を提供するためのコンポーネント登録処理手段と、
前記アプリケーション販売業者クライアントに対してコンポーネント販売関連の処理を提供するコンポーネント販売処理手段と、
前記コンポーネントの販売時に前記コンポーネントの前記ライセンスを発行するためのライセンス発行処理手段と、
前記携帯端末に対して前記コンポーネントをダウンロードするためのダウンロード管理処理手段と、
前記ダウンロード処理に関するログを収集し、集計するためのログ集計処理手段と、
ログ集計結果を元にライセンス料の徴収および配分を行う決済処理手段とを有することを特徴とする請求項9記載のライセンス課金システム。 - 前記コンポーネント販売事業者クライアントは、登録者情報、前記コンポーネントおよび前記コンポーネント情報を前記ライセンス課金サーバの前記コンポーネント登録処理手段を利用して登録することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システム。
- 前記アプリケーション販売業者クライアントは、前記ライセンス課金サーバのコンポーネント販売処理手段を利用してコンポーネントライブラリに格納されているコンポーネント群の中で利用したい前記コンポーネントを登録し、コンポーネント情報格納手段に格納されている情報をキーとして検索することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システム。
- 前記アプリケーション販売業者クライアントは、前記コンポーネント情報格納手段によって購入したい前記コンポーネントがあった場合に、前記ライセンス課金サーバの前記コンポーネント販売処理手段によって前記コンポーネントの前記ライセンスを前記ライセンス課金サーバから購入することを特徴とする請求項12記載のライセンス課金システム。
- 前記携帯端末は、前記アプリケーション販売業者クライアントから前記アプリケーションをダウンロードすることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システム。
- 前記携帯端末は、前記コンポーネント管理手段が呼び出された前記コンポーネントが前記携帯端末の前記コンポーネント保存手段に存在しているかを確認し、確認できない場合は、前記ライセンス課金サーバに対して前記コンポーネントのダウンロード要求を行うことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システム。
- 前記携帯端末は、前記ライセンス課金サーバから前記コンポーネントをダウンロード要求する際に、必要とされるコンポーネント名と前記アプリケーションから渡されたライセンスを前記ライセンス課金サーバに送信することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システム。
- 前記ライセンス課金サーバは、前記ダウンロード管理処理手段が、前記携帯端末からダウンロード要求を受けたら、受信した前記ライセンスからライセンスIDを抽出し、前記ライセンス情報管理手段に格納されている契約情報と照らし合わせて該当ライセンスIDが登録されていることを確認することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システム。
- 前記ライセンス課金サーバは、前記ダウンロード管理処理手段が、ライセンスの確認が取れた場合には、前記携帯端末に対して前記コンポーネントのダウンロードを行うことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システム。
- 前記携帯端末は、前記ライセンス課金サーバからダウンロードしたコンポーネントを前記コンポーネント保存手段に格納すると同時に、コンポーネントを実行させることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システム。
- 前記ライセンス課金サーバは、ダウンロード履歴保持手段に蓄積されたダウンロード履歴を定期的に集計し、ライセンス料の計算を行い、処理結果から決済処理手段が、前記アプリケーション販売業者クライアントからライセンス料を引き落とすことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システム。
- 前記決済処理手段は、決済ゲートウェイを通じて前記決済ネットワークに対して決済データを送ることで前記アプリケーション販売業者クライアントからライセンス料を得ることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システム。
- 前記コンポーネント販売業者クライアントは、前記ライセンス課金サーバからの前記コンポーネントの呼出に対して前記コンポーネントを実行し、実行結果の値を前記ライセンス課金サーバに送信することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システム。
- 前記ライセンス課金サーバは、実行結果の値を前記携帯端末に戻り値として返却することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のライセンス課金システム。
- ネットワークを介して接続される携帯端末上で実行されるアプリケーションから呼び出されるコンポーネントに対して行うライセンス課金方法であって、
コンポーネント販売業者が、ライセンス課金サーバに登録者情報、コンポーネントおよびコンポーネント情報を登録する登録工程と、
アプリケーション販売業者クライアントが、前記ライセンス課金サーバから前記コンポーネントを検索する検索工程と、
前記アプリケーション販売業者クライアントが、前記ライセンス課金サーバから前記コンポーネントのライセンスを購入する購入工程と、
前記ライセンス課金サーバが、携帯端末からダウンロードの要求を受けたときに前記ライセンスからライセンスIDを抽出し、前記ライセンス課金サーバに格納されている契約情報と照らし合わせ、該当ライセンスIDが登録されているかを確認する確認工程と、
前記ライセンス課金サーバは、前記携帯端末に対して前記コンポーネントのダウンロードを行うダウンロード工程と、
前記ライセンス課金サーバは、ダウンロード履歴を定期的に集計処理する集計工程と、
前記集計工程によって集計された集計結果からアプリケーション販売業者クライアントからライセンス料を引き落とすライセンス料引き落とし工程と、
前記ライセンス課金サーバは、前記コンポーネント提供業者クライアントに対してライセンス料を支払うライセンス料支払い工程とを有することを特徴とするライセンス課金方法。 - 前記登録者情報は、登録者名称、住所、ライセンス料の振込先口座が含まれることを特徴とする請求項24記載のライセンス課金方法。
- 前記コンポーネント情報は、前記コンポーネントを検索する際に必要となるキーワード、機能の詳細情報、前記コンポーネントを呼び出す際に必要となるインターフェースの情報、前記コンポーネントをライセンスする際の方法が含まれていることを特徴とする請求項24記載のライセンス課金方法。
- 前記確認工程は、前記コンポーネントを使用する権限が前記アプリケーションに与えられているかの前記ライセンスの確認を行い、該当コンポーネントを保有している前記コンポーネント販売業者クライアントに対して呼出要求を行うことを特徴とする請求項24記載のライセンス課金方法。
- 前記コンポーネント販売業者クライアントは、前記呼出要求に対して、前記コンポーネントを実行し、実行結果の値を前記ライセンス課金サーバに送信することを特徴とする請求項27記載のライセンス課金方法。
- 前記ライセンス課金サーバは、前記コンポーネント販売業者クライアントが実行したコンポーネントの実行結果の値を前記携帯端末に戻り値として返却することを特徴とする請求項28記載のライセンス課金方法。
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009163569A (ja) * | 2008-01-08 | 2009-07-23 | Ntt Docomo Inc | 課金システム、実行履歴累算装置、課金装置、通信端末及びプログラム |
JP2013536535A (ja) * | 2010-08-26 | 2013-09-19 | マッシブリー パラレル テクノロジーズ, インコーポレイテッド | 並列処理開発環境および関連する方法 |
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2003
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