JP5030741B2 - 折り畳み可能な温水マット - Google Patents
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Description
b.前記マット本体の左端又は右端に位置するパネルに温水ヘッダーを組み付けてヘッダーパネルを構成したこと、
c.前記ヘッダーパネルの隣に位置するパネルの下辺端面であって、前記温水ヘッダーを組み付けたパネル側のコーナー部分に合わせ目印を付して基準パネルを構成したこと、
d.前記基準パネルの下辺端面に前記ヘッダーパネルの横巾寸法を表示したこと、
e.前記マット本体は放熱シートをヒンジとしてすべてのパネルは谷折り方式で折り畳み自在に形成されていること、
f.温水マットの施工床面に描いた墨出し線上に、前記ヘッダーパネルの横巾寸法に合わせて位置決め目印を付したこと、
g.前記マット本体を施工する際、基準パネルの合わせ目印を位置決め目印に合わせてマット本体を床の上に置き、その上でヘッダーパネル及びその他のパネルを展開することにより、ヘッダーパネルを含めて全パネルを定位置に展開することができるように構成したこと、
h.を特徴とするものである。
本発明のマット本体は、比較的広い床面を暖房する際に用いられる。
本発明によると、基準パネル側の合わせ目印に替えて合わせ目印とすることができる。
本発明によると、合わせ目印を見やすくすることができる。
本発明によると、ヘッダーパネル以外の場合、横巾寸法の数字を大きく表記して見やすさを高めることができる。
本発明によると、いちいちメジャーを用いることなく合わせ目印を付することができる。
本発明によると、パネルを展開する際にマット本体を動かないようにできる。
また、温水マットにおける温水ヘッダーの位置を、温水マットを展開したときに左右の端に位置するパネルに組み付けるようにしたことにより、熱源機からの循環パイプの端末を部屋の隅に引き出し、最短でこの端末と温水ヘッダーを接続することができる。
また、施工現場において、墨出し線上にヘッダーパネルが定位置に展開する位置決め用の目印を設け、一方、温水マット(マット本体)側に合わせ目印を設けたことにより、位置決め目印に合わせ目印を合わせてマット本体を置き、その上でヘッダーパネルを展開することにより、ヘッダーパネルは、墨出し線で決められた定位置に自動的に展開する。この結果、熟練していない者でも定位置にヘッダーパネルを展開できるため、作業性及び作業能率を従来のマット本体に比較して格段に向上することができる。
このマット本体には、小根太と称されるフローリング床材の支持材が挿入されていて、フローリング床材はこの小根太上に釘打ち方式で又は接着剤等で固定される。
ここで、パネルに利用される発泡樹脂としては、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン又はこれらを混合したもの、発泡ポリプロピレン、硬質ポリウレタン等を例示することができる。
2枚のマット本体を上下に並べた二段タイプのものの場合には、谷折りした後、下段の上に上段のものを二つに折り畳んで最終の折り畳み状態とする。
本発明では、この墨出し線を描く時に、ヘッダーパネルが展開したときに定位置にくるように、基準パネルを設定する。この基準パネルは、折り畳まれた状態のマット本体を施工現場に搬入し、そのまま床に置くときに、一番下(ベース)になるものが前提となるが、下から2枚目に重なるパネルとしても良い。
この方法としては、基準パネルの下辺端面に数字で表記したり、又はヘッダーパネルの下辺端面に表記することも可能である。あるいは、折り畳んだマット本体の一番上のパネルの表面とか、梱包、カード、タグ類に表記する方法も考えられる。
基準パネルには、前記位置決め目印に合わせるために、コーナー部分に合わせ目印を付しておくと便利であるが、コーナー部分が良く解る場合には、この合わせ目印は省略しても目的は達せられる。
基準パネルを定位置に合わせて置いても、パネルの展開時にずれて動くとヘッダーパネルの位置がずれてしまうので、このずれを防ぐためには、基準パネル又は一番下に位置するパネルの下面に両面テープ又は剥離紙付の接着剤を形成しておき、位置が定まった後で剥離紙を引き剥がし、下地に固定するようにすると良い。これは、特にマット本体のパネルの枚数が多い場合、あるいは上下二つ折りタイプのマット本体を展開する場合に有効である。
そして、本実施例1において前記温水パイプ3に温水を供給する温水ヘッダー5は、左端のパネル2―1に組み付けられており、この組み付けられたパネル2―1をヘッダーパネルと称し、マット本体1は、図3に示すように、基準パネル2−2をベースとして、この上に谷折りにてパネル2―3が折り重ねられ、次に谷折りにてヘッダーパネル2―1が折り重ねられる。
但し、基準パネル2−2の上には、ヘッダーパネル2―1を先に折り重ね、その上でパネル2―3を折り重ねるようにしても良い。
図2において、符号の6は基準パネル2―2の下辺端面であって、ヘッダーパネル2―1に接した位置のコーナーに付された合わせ目印、7はこの合わせ目印6の隣に表記されたヘッダーパネル2―1の横巾寸法である。図1、図2において、8は小根太を示す。
図5(A)〜(C)に基づいて施工例を説明すると、先ず、(A)に示すように、3つ折りに折り畳んだ図3の状態のマット本体1を現場に搬入し、基準パネル2−2のコーナーに描かれた合わせ目印6を前記墨出し線10上の位置決め目印11に合わせて置く。
次に、(B)に示すように、左側のヘッダーパネル2―1を展開し、次に(C)に示すように右端のパネル2−3を展開する。
この結果、ヘッダーパネル2―1は、墨出し線10において、ヘッダーパネル2―1の定位置に展開されることから、熱源機(図示せず)から部屋の隅に延長された温水循環パイプの端末(図示せず)と温水ヘッダー5間を直近で結ぶことができる。
このマット本体1において、マット本体1―2側には温水ヘッダー5の組み付けはなく、またマット本体1―1と1―2は温水パイプ3のみで結ばれていて、放熱シート4は切り離されている。
このマット本体1の施工例を図8に基づいて説明すると、現場施工においては、(A)に示すように位置合わせ目印11に基準パネル2―2の合わせ目印6を合わせてマット本体1を置き、(B)に示すように先ず上段のマット本体1―2を後方に展開したあと、(C)に示すようにヘッダーパネル2―1を左に展開し、次に(D)に示すように右端のパネル2―3を右側に展開する。
本実施例2のマット本体1の場合も、実施例1と同じく、ヘッダーパネル2―1を墨出し線10において、定位置に展開させることができる。
図10(A)はヘッダーパネル2―1と基準パネル2―2及びその他のパネル2―3、2―4の4枚構成の場合であって、このマット本体1は、(B)に示すように折り畳まれる。
図11(A)はヘッダーパネル2―1と基準パネル2―2及びその他のパネル2―3、2―4、2―5の5枚構成の場合であって、このマット本体1は、(B)に示すように折り畳まれる。
図12はヘッダーパネル2―1、基準パネル2―2、その他のパネル2−3、2−4、2−5、2−6の6枚構成であって、このマット本体1は、(B)に示すように折り畳まれる。
なお、折り畳み順序は、谷折りする限り、本実施例に限定されない。また、基準パネル2―2の位置は、ヘッダーパネル2―1の直近ではなく、間に他のパネルを入れる場合もあり、この場合は、位置決め目印11の寸法は、間に入れるパネルの横巾分を加算した数字となる。
施工例は、それぞれについて、基準パネル2―2の合わせ目印6を位置決め目印11に合わせておき、その上で各パネルを展開する。なお、図9〜図12において、実施例1と同一の符号は、同一箇所を指すため、それぞれの符号の説明は省略する。
2―1 ヘッダーパネル
2−2 基準パネル
2−3 パネル
3 温水パイプ
4 放熱シート
5 温水ヘッダー
6 合わせ目印
7 横巾寸法
8 小根太
10 墨出し線
11 位置決め目印
12 床
13 接着剤
14 剥離紙
Claims (7)
- a.平面視横方向にパネルを並列させ、この並列させたパネルの上面に温水パイプを配管すると共にこの上面に放熱シートを貼り付けて成るマット本体であって、
b.前記マット本体の左端又は右端に位置するパネルに温水ヘッダーを組み付けてヘッダーパネルを構成したこと、
c.前記ヘッダーパネルの隣に位置するパネルの下辺端面であって、前記温水ヘッダーを組み付けたパネル側のコーナー部分に合わせ目印を付して基準パネルを構成したこと、
d.前記基準パネルの下辺端面に前記ヘッダーパネルの横巾寸法を表示したこと、
e.前記マット本体は放熱シートをヒンジとしてすべてのパネルは谷折り方式で折り畳み自在に形成されていること、
f.温水マットの施工床面に描いた墨出し線上に、前記ヘッダーパネルの横巾寸法に合わせて位置決め目印を付したこと、
g.前記マット本体を施工する際、基準パネルの合わせ目印を位置決め目印に合わせてマット本体を床の上に置き、その上でヘッダーパネル及びその他のパネルを展開することにより、ヘッダーパネルを含めて全パネルを定位置に展開することができるように構成したこと、
h.を特徴とする折り畳み可能な温水マット。 - 前記請求項1に記載のマット本体を平面視縦列に並べて上下の二段マット本体を構成し、前記eでの谷折りを上下二段で一緒に行い、その上で上段側のマット本体を下段側のマット本体上に二つ折りして重ね合わせて最終的な折り畳み状態とすること、を特徴とする請求項1に記載の折り畳み可能な温水マット。
- 前記合わせ目印をヘッダーパネル側であって、前記基準パネルのコーナーに隣接しているコーナー側に付したこと、を特徴とする請求項1又は2に記載の折り畳み可能な温水マット。
- 前記合わせ目印をヘッダーパネルと基準パネルの双方に付して成ること、を特徴とする請求項1又は2に記載の折り畳み可能な温水マット。
- 前記ヘッダーパネルの横巾寸法を前記ヘッダーパネルの下辺端面又は折り畳んだ際に最上段に位置するパネル又は梱包の一部に付して成る請求項1乃至4のいずれか1項に記載の折り畳み可能な温水マット。
- 前記ヘッダーパネルの横巾寸法に規定された寸法テープをマット本体の一部又は梱包の一部に用意して成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の折り畳み可能な温水マット。
- 前記マット本体を折り畳んだ際、最下段に位置するパネルを床に仮り止めするために、基準パネルの下面に剥離紙付の接着剤層を形成して成ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の折り畳み可能な温水マット。
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