JP5027145B2 - 盗難防止安全システムに適合された携帯型手動操作ツール - Google Patents

Description

本発明は、シーリング、固定、釘打ち、ネジ止め、ステープル打ち付け、穴あけ用ツールや、他の鋸、穿孔機などのような、建設業界において使用される携帯型ツールに関する。

これらの装置は現在では、一般的には店や、「スーパーストア」として知られている商業施設において販売されており、個人または専門家により構成される顧客の需要を満たしている。そのような場合においては、これらの装置は一般的には万引きの対象となる。

この不都合点を防止するために、現在では、ラジオ、電話などのようなすべての電子装置または家電製品に対するのと同じように、ツールを「鍵付き空間に入れる」という初歩的な方法が採用されている。

この方法では、販売員がツールのロックを解除する前に、そのツールの購入に関心がある顧客に、金銭レジスタまたはチェックアウトステーションで前以て支払いを済まさせ、販売スリップの提示により、それを顧客が持ち帰ることができるようにする必要がある。従って、この工程は、顧客にとっても販売員にとっても厄介な作業である。

問題は、ツールを格納するための倉庫においても同じであることに気付くであろう。

本出願者は、このタイプの盗難に対する、より実際的な防止または安全手段を追求し、そのため、ここで本発明を開示する。

従って、本発明は、まず第１に、携帯型手動操作ツール用盗難防止安全システムに関し、このシステムは、ツール内に、ツールの使用を阻止または正式に許可するために、ツールをロック／ロック解除するための電子的ロック／ロック解除モジュールと、チェックアウトステーション等の制御ステーション内に、ロック／ロック解除モジュールをロック状態からロック解除状態に切り換えるように設計された、ツールのロック／ロック解除モジュール用のステーション側制御モジュールと、を具備する。

この場合は、金銭レジスタまたはチェックアウトステーションである制御ステーションに進む前は、ツールはロック状態にあり、使用を阻止されており、この制御ステーションまで進んではじめて、ロックが解除されてその使用が正式に許可される。

好ましくは、ツールのロック／ロック解除モジュールは、制御ステーションのステーション側制御モジュールにより、ツールのロック／ロック解除モジュール内に搭載された電子ロック解除キーの作動の下で、ロック状態からロック解除状態に切り換わるように設計される。

本発明のシステムおよびツールの好適な実施の形態においては、ツールのロック／ロック解除モジュールは、マイクロコントローラと、電子ロック解除キーを受け取り、ツールをロック解除するためにマイクロコントローラにより読まれるようになっている記憶装置を具備する。

本発明のシステムにおいては、制御ステーションのロック解除キーは、制御ステーションの制御モジュールのコンピュータにより、ワイヤまたは無線リンク接続によりツールにロードできる。

本発明は同様に、システムの適合化携帯型手動操作ツールにも関し、このツールは、ツールの使用を阻止または正式に許可するための電子ロック／ロック解除モジュールを具備し、モジュールは、電子ロック解除キーを受け取り、ツールをロック解除状態に切り換えるように設計されている。

ツールは、販売後サービスのための診断モジュールを具備でき、この場合は、この接続回路が電子ロック解除キーのロードを保証することは興味深い。

更により好ましくは、ツールのロック／ロック解除モジュールは、電子ロック解除キーを受け取るためのトランスポンダに接続されている。

本発明は、本発明による携帯型自動ツール用盗難防止安全システムの下記の記述と、盗難防止安全システムの好適な実施の形態が、ツールおよびチェックアウトステーションまたは販売ステーションを例とする制御ステーション上に分布された機能ブロックとして示されている付随する単一の図を考慮することで、より良く理解されるであろう。

携帯型ツール１は、ガス作動固定装置の場合は、例えば、燃焼室、燃料補給品、固定要素を駆動するピストンなどを含む機能ユニット２を具備する。

ユニット２を制御して、その適切な機能を監視するために、ツールは、この場合は、手動制御部４に接続されたマイクロプロセッサ３である、ツール制御モジュール３を具備する。

この場合、ツール１は、マイクロプロセッサ３の電子的ロック／ロック解除のためのロック／ロック解除モジュール５もまた具備する。このロック／ロック解除モジュール５は、メモリ７とマイクロコントローラ６を具備する。

初期状態であるロック状態Ｉ１においては、メモリ７は空またはゼロである。このロック状態Ｉ１において、または特別な固有状態であるロック解除状態Ｉ０を除く、他の任意の状態Ｉ２においては、マイクロプロセッサ３は、手動制御部４により発行された如何なるコマンドも、ユニット２に送信しない。ツール１は、メモリ７がロック解除状態Ｉ０ではない限り、ロックされ、使用不可の状態のままである。

実際は、ロック／ロック解除モジュール５は、盗難防止安全ツール１であるシステム１０の一部であり、更に、この安全システム１０は、メモリ７をロック状態Ｉ１、または他の任意の状態Ｉ２からロック解除状態Ｉ０へシフトするように設計されている、ツール１に対して外側のステーション側制御モジュール８を具備する。

ステーション側制御モジュール８は、例えば、チェックアウトまたは販売ステーション２０に組み込める。

ステーション側制御モジュール８は、マイクロコントローラ６により、メモリ７のロック状態Ｉ１またはＩ２から、ロック解除状態Ｉ０に変化することを可能にするコンピュータ９を具備する。

これを達成するために、本発明の、相対的に簡単な第１実施の形態によれば、マイクロコントローラ６とコンピュータ９は、送信機１６と受信機１４によりワイヤレスで接続される。

例えば、ロック／ロック解除モジュール５は、従来は、トランスポンダ回路１４に接続され、チェックアウトまたは販売ステーション２０に進むときは、コンピュータ９は、送信機１６によりトランスポンダ１４を起動して、それにロック解除キーを送信する。そして、マイクロコントローラ６は、メモリ７の状態を、ロック解除状態Ｉ０に変更する。変更された状態は、マイクロプロセッサ３により感知され、マイクロプロセッサ３はツール１をロック解除して、使用できるようにする。

反対に、チェックアウトまたは販売ステーション２０を通らずに、ツール１が詐欺的に持ち去られると、メモリ７に電子キーが格納されていないので、それは使用が阻止された状態のままであり、従って、使用できない。

本発明の、更に開発され、しかし好適な実施の形態によれば、ツール１は、販売後サービスのための診断モジュール１１を具備する。

このモジュール１１は、ツール１の使用中にツール１に影響を与える事象を、メモリ７内に記録する。同時に、販売後ステーション１２は、保守または故障探求操作中に、例えば、販売後ステーション１２の記録データ取得ポート１３に接続できる、ツール１の記録読取りポート１４により確立されたワイヤ接続（ＲＳ ４３２または他の接続）により、メモリ７へのこれらの事象の記録を読むことができる。

この好適な実施の形態においては、マイクロコントローラ６とコンピュータ９は、販売後ステーション１２により使用されるものと同じワイヤ接続により接続され、ステーション側制御モジュール８は、読取りポート１４に接続されるために提供されるポート１６を具備する。

図の例においては、ロック／ロック解除モジュール５は、モジュール１１の一部であり、販売後ステーション１２を介してのツール１のロッキング管理を可能にする。

従って、安全操作は、前述した、簡略化された本発明の実施の形態と同様な方法で機能する。

図１は、盗難防止安全システムの好適な実施の形態を、ツールおよびチェックアウトまたは販売ステーション上に分布された機能ブロックとして示す。

Claims (2)

1. 盗難防止安全システム（１０）に適合された携帯型手動操作ツール（１）であって、前記ツール内部に、前記ツール（１）を、前記ツール（１）の使用を阻止または正式に許可するために、電子的にロック／ロック解除するためのロック／ロック解除モジュール（５）を具備し、
   前記ロック／ロック解除モジュール（５）は、制御ステーション（２０）内部に設けられたステーション側制御モジュール（８）により、ロック状態（Ｉ１）からロック解除状態（Ｉ０）に切り換えられ、電子ロック解除キーを受け取ると前記ツール（１）をロック解除状態に切り換え、
   前記ツール（１）は、
   販売後サービスのための診断モジュール（１１）と、
   前記ツール（１）を販売後ステーション（１３，１２）に接続するための接続回路（１４）と、をさらに具備し、
   前記接続回路（１４）を介して前記電子ロック解除キーの受け取りを行うことを特徴とする携帯型手動操作ツール（１）。
2. 前記ロック／ロック解除モジュール（５）は、前記電子ロック解除キーを受け取るためのトランスポンダに接続される請求項１記載の携帯型手動操作ツール（１）。

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