JP5026709B2 - クリーニング装置および画像形成装置およびクリーニング方法 - Google Patents

クリーニング装置および画像形成装置およびクリーニング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5026709B2
JP5026709B2 JP2006044806A JP2006044806A JP5026709B2 JP 5026709 B2 JP5026709 B2 JP 5026709B2 JP 2006044806 A JP2006044806 A JP 2006044806A JP 2006044806 A JP2006044806 A JP 2006044806A JP 5026709 B2 JP5026709 B2 JP 5026709B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning device
cleaning
toner
image carrier
bias
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006044806A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007094357A (ja
Inventor
謙治 仙石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2006044806A priority Critical patent/JP5026709B2/ja
Publication of JP2007094357A publication Critical patent/JP2007094357A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5026709B2 publication Critical patent/JP5026709B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

本発明は、クリーニング装置および画像形成装置およびクリーニング方法に関し、さらに詳しくは、像担持体の一つである中間転写体のクリーニング装置における回収トナーの取り扱いに関する。
画像形成装置には、単一色のみでなくフルカラー画像を含む多色画像を形成可能な構成を備えたものがあり、後者の場合には、給送される転写材の搬送課程で各色毎の画像を転写材上に重畳転写する方式あるいは各色の画像を像担持体として備えられている中間転写体に順次転写し、中間転写体上で重畳された画像を転写材に対して一括転写する方式がある。
ところで、画像形成に用いられる潜像担持体である感光体や上述した方式のうちで中間転写体を用いる方式の場合、画像転写後の感光体や中間転写体にはトナーや紙粉あるいは種々の添加物などが残留付着することがある。
中間転写体に紙粉などの残留付着物が存在していると、これによって感光体表面が損傷を受け、感光体のクリーニング不良の発生による機能不良に陥り画像上に地汚れを発生させてしまうことがあった。
従来、上述した残留付着物を除去するために用いられる構成の一つとして、中間転写体を対象とした場合に、該中間転写体に対して接離可能に設けられたクリーニングブラシを有するクリーニング装置を用いる構成がある(例えば特許文献1)。
上記特許文献1に開示されている構成においては、中間転写体に対して接離可能に設けられているクリーニング装置内に導電性繊維をブラシ状に構成した回転可能なファーブラシと、このファーブラシに対してトナーと逆極性のバイアスを印加するバイアスローラとトナーフィルミング防止機能を有する微粒子とが接触させてあり、画像転写時以外の時にファーブラシを中間転写体に接触させてバイアス印加により中間転写体上の残留トナーをファーブラシに対して静電吸引する一方、微粒子を中間転写体に供給し、さらにバイアス印加極性と同極性の残留トナーが1次転写位置でのバイアスを介して帯電電位を高められた上で感光体に逆転写され、感光体のクリーニング装置により回収されるようになっている。
特開2003−114597号公報(段落「0027」欄)
特許文献1に開示されているクリーニング装置においては、中間転写体上に画像転写が行われている間、クリーニング装置におけるファーブラシが中間転写体から離間した状態を維持されているが、クリーニング装置によって中間転写体から回収されたトナーの量が多くなると、画像形成処理時に発生する振動や接離動作時での衝撃などによってクリーニング装置からこぼれたりあるいはファーブラシに付着しているトナーの一部が剥落するなどして中間転写体上に再付着してしまい、この現象が原因となって中間転写体上に担持されている画像を汚損してしまう虞がある。
そこで、従来では、画像形成終了後に一旦クリーニング装置を複数回接離させてクリーニング装置内に溜まったトナーを中間転写体上に振るい落として再付着させ、再付着したトナーを再度クリーニング装置による回収あるいは特許文献1に開示されているように感光体側に再転移させて感光体側のクリーニング装置により回収することが行われていた。
しかし、このようなクリーニング装置の複数回の接離動作を行った場合でもクリーニング装置内に溜まったトナーを全て振るい落とすことができない場合があり、これによって、上述したように、中間転写体上に担持されている画像を汚す原因となる場合があった。
本発明の目的は、上記従来のクリーニング装置における問題に鑑み、像担持体上の画像の汚損を確実に防止して不良画像の発生を未然に防止することが可能な構成を備えたクリーニング装置および画像形成装置およびクリーニング方法を提供することにある。
請求項1記載の発明は、像担持体に接離可能なクリーニング手段により像担持体に残留するトナーを除去するクリーニング装置であって、前記像担持体の移動方向において前記クリーニング手段の上流側で該像担持体と当接可能に配置されてトナーのすり抜け許容する一方、トナーよりサイズが大きいサイズの異物を堰き止める押し当て部材と、前記クリーニング手段に対して前記接離動作時に前記像担持体を対象としたクリーニング時のバイアスと異なり、除去されたトナーを前記像担持体に向けて移動させるバイアス印加が行われることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のクリーニング装置において、前記接離動作中でのクリーニング装置に印加するバイアスを、上記像担持体上の未転写トナーをクリーニングする際に該クリーニング装置に印加されるバイアスよりも低くすることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のクリーニング装置において、前記像担持体に対する接離動作の際の該クリーニング装置に対するバイアスをアースとすることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1記載のクリーニング装置において、前記クリーニング装置接離動作時のバイアスをトナーと同極性としたことを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のうちの一つに記載のクリーニング装置において、前記クリーニング装置には前記像担持体に接触可能なクリーニング手段が設けられ、該クリーニング手段が導電性の材質から成る回転体であることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項5記載のクリーニング装置において、前記導電性物質からなる回転体が導電性ブラシであることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項5に記載のクリーニング装置において、記導電性材質からなる回転体が導電性ゴムローラであることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至4のうちの一つに記載の項1〜3に記載のクリーニング装置において、前記クリーニング装置に設けられているクリーニング手段がブレードであることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項8に記載のクリーニング装置において、ブレードが導電性ポリウレタンからなる導電性ブレードであることを特徴としている。
請求項10記載の発明は、請求項1乃至9のうちの一つに記載のクリーニング装置において、前記像担持体が中間転写体であることを特徴としている。
請求項11記載の発明は、請求項1乃至10のうちの一つに記載のクリーニング装置を画像形成装置に用いることを特徴としている。
請求項12記載の発明は、像担持体に接離可能なクリーニング手段により像担持体に残留するトナーを除去するクリーニング方法であって、
前記像担持体の移動方向において前記クリーニング手段の上流側で該像担持体と当接可能に配置されている押し当て部材によりトナーのすり抜け許容する一方、トナーよりサイズが大きいサイズの異物を堰き止め、
前記クリーニング手段に対して前記接離動作時に前記像担持体を対象としたクリーニング時のバイアスと異なり、除去されたトナーを前記像担持体に向けて移動させるバイアス印加が行われることを特徴としている。
本発明は、クリーニング装置に印加されているバイアスに関して、像担持体からトナーを回収する場合および回収したトナーを接離動作によってクリーニング装置内から除去する場合においていずれの場合にも同じ条件下に設定されていることに着目し、このことによりクリーニング装置に溜まったトナーがクリーニング装置内で静電吸引された状態を維持されたままとなり、クリーニング装置からトナーが除去できないことを見出してなされたものであり、請求項1および12記載の発明によれば、接離動作中のクリーニング装置に印加するバイアスを他の時とは別の値に切り替えるようにすることにより、クリーニング装置内に回収する場合と違って、回収されたトナーを回収時の静電吸引力の作用とは異なり、振るい落としやすい条件下に設定することが可能となり、クリーニング装置に溜まったトナーを効率よく除去することが可能となる。
特に請求項2記載の発明においては、接離動作時でのクリーニング装置へのバイアスが像担持体に対するクリーニング時に印加されるバイアス、換言すれば、通常のクリーニング動作時に印加されるバイアスよりも低いので、クリーニング装置に回収されてクリーニング部材に付着している廃トナーの静電的な力が弱められることにより、接離動作の際の振るい落としが容易となり、廃トナーをクリーニング部材から除去しやすくすることが可能となる。
また、請求項3記載の発明によれば、バイアスをアースすることで静電吸引力をなくすことによりクリーニング装置に溜まったトナーが剥落しやすい条件に設定することが可能となる。
請求項4記載の発明によれば、バイアスをトナーの極性と同極性とすることでクリーニング装置に溜まったトナーに対する静電反発力を生起させることによりトナーがクリーニング装置から剥落しやすい条件に設定することが可能となる。
請求項5乃至7記載の発明によれば、クリーニング手段として導電性材質からなる回転体を用い、請求項5記載の発明においては、導電性ブラシを、また請求項6記載の発明においては導電性ゴムローラとすることでバイアス切り替えが容易となり、クリーニング装置に溜まったトナーの除去を確実に行うことが可能となる。
請求項8および9記載の発明によれば、像担持体に対してブレードを用いてトナーの掻き取り作用を良好に行わせることができるとともに、そのブレードを導電性ブレードとすることでバイアス制御を良好に行えるようにして掻き取られてクリーニング装置に溜まったトナーを確実に除去することが可能となる。
請求項10記載の発明によれば、像転写回数が多くなりやすい中間転写体を対象とした場合にクリーニング装置に溜まるトナーの量が多くなってもそのトナーを効率よく除去することができるので、中間転写体上に担持体された画像を汚してしまうようなことを確実に防止することが可能となる。
請求項11記載の発明によれば、中間転写体を用いた画像形成の際に中間転写体に担持されている画像の汚損を確実に防止することが可能となる。
以下、実施例に基づき、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明の実施例による像担持体を対象としたクリーニング装置が用いられる画像形成装置の模式図であり、同図に示す画像形成装置において本実施例のクリーニング装置は、像担持が可能な部材の一つである中間転写体を対象としており、この中間転写体を備えた画像形成装置は、複数色の画像形成が可能なカラープリンタ(以下、画像形成装置としてカラープリンタと称する)である。
図1においてカラープリンタ1は、内部にベルト状の感光体2を備えており、感光体2は、複数のローラ2A、2B、2Cに掛け回されて図示矢印方向に移動することができる。
感光体2の周辺には、感光体2の移動過程において画像形成処理を実行するための帯電装置3、書き込み装置4、現像装置5、1次転写装置6、クリーニング装置7がそれぞれ配置されている。
書き込み装置4は、画像情報に応じてレーザ光を出射可能な光源である半導体レーザ4A、回転多面鏡4B、光路形成用の反射鏡4Cを備えている。書き込み装置4では、画像情報に応じた走査光を感光体2に対して主走査方向および副走査方向にそれぞれ出射して感光体2上に画像に対応した静電潜像が形成される。
現像装置5は、色分解色と補色関係にある色のトナーを感光体2に供給して静電潜像を可視像処理する。このため、現像装置5には、色分解色と補色関係にある色のトナーである、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および階調性を整えるためと白黒画像の際に用いられるブラック(B)のトナーを収容した現像ユニット(便宜上、図1において各ユニットの符号を5Y、5M、5C、5Bで示す)が装備されている。
各現像ユニットは、それぞれ同様な構成を備えており、いま、図1において、イエロートナーを収容しているユニットを対象として説明すると、感光体2に対してトナーを供給する現像スリーブ5Y1と、現像スリーブ5Y1に向けて帯電攪拌したトナーを供給する供給パドル5Y2およびトナー補給を行うトナーカートリッジ5Y3とを主要部として備えている。
各色のトナーを収容している現像ユニットは、感光体2に対して接離する方向(図1中、矢印Rで示す方向)に往復動可能であり、色分解された色と補色関係にある色に対応した静電潜像を可視像処理する際に感光体2に接近することにより、現像スリーブ5Y1を介して感光体2上の静電潜像に対してトナーを供給することができる。
1次転写装置6は、各感光体で形成された色毎の画像を順次転写される中間転写装置を構成しており、複数のローラに掛け回されて感光体2と対向する位置で同方向に移動可能な中間転写体として用いられる中間転写ベルト6Aおよび2次転写装置6Bを備えている。
1次転写装置6では、感光体2に形成された画像のうちで単一色の場合、感光体2から転写された画像をそのまま2次転写装置6Bを介して給紙装置8から給送されたシートに2次転写し、多色画像の場合には各色毎に形成された感光体2上の画像を中間転写ベルト6Aに重畳転写したうえで2次転写装置6Bによりシートに対して一括転写するようになっている。
1次転写装置6には、感光体2に対峙する中間転写ベルト6Aの内側に転写チャージャ6A1が配置され、感光体2の内側にはこれが掛け回されているローラの一つを用いて1次転写対向ローラ2Cが配置されている。
1次転写装置6に対しては、中間転写ベルト6A上に残存する未転写トナーや紙粉などの異物を除去するためのベルトクリーニング装置60が設けられている。
クリーニング装置60は、詳細を図2以降の図を用いて後で説明するが、中間転写ベルト6Aに対して接離可能に設けられており、中間転写ベルト6Aを用いた画像転写時には中間転写ベルト6Aから離間し、非画像形成時、つまり、重畳転写された画像が2次転写された後のように、中間転写ベルト6Aを使用しないときに接触あるいは接離の両動作ができるようになっている。
一方、中間転写ベルト6Aと2次転写装置6Bとが対向する2次転写位置には、給紙装置8からシートが給送される。
給紙装置8は、記録紙などのシートを収容可能な給紙カセット8Aと、シート分離機能を備えた繰り出しローラ8Bと、搬送ローラ8Cとレジストローラ8Dとを備えている。本実施例では、給紙カセット8A内のシートとは別のシート、例えばサイズや材質の違うシートを2次転写位置に向けて給送することもできる。このため、カラープリンタ1の壁部の一部には、手差しトレイ1Aが設けられている。
手差しトレイ1Aにおけるシートの繰り出し側には、給紙カセット8Aに設けられていると同様な繰り出しローラ8Bが備えられ、手差しトレイ1Aから繰り出されたシートはレジストローラ8Dに向け給送されるようになっている。
2次転写位置において中間転写ベルト6Aから画像転写を受けたシートは、定着装置9により未定着画像を定着されて排紙トレイ10やソータ11に排出されると共に、両面への画像形成時には反転装置12を介して再度レジストローラ8Dに向け給送される。
定着装置9は、一対のローラ9A、9Bに掛け回された定着ベルト9Cと、一対のローラの一つに対向当接する加圧ローラ9Dと、ベルト9Cの展張面の一部に当接している補助ローラ9Eとを主要部として備えている。なお、図1において、符号9Fおよび9Gは、オフセット防止剤の塗布装置および過剰塗布されたオフセット防止剤を除去するクリーニング装置である。
図1において定着装置9は、一対のローラのうちで一方のローラ9Aが加圧ローラ9Dと対向当接する定着ローラであり、他方のローラ9Bが内部に熱源を有する加熱ローラである。なお熱源は、加圧ローラ9Dにも装備されている。
一方、図2は、感光体2から画像の1次転写を実行される1次転写装置6の構成を示す図であり、同図において、1次転写装置6は、感光体2から重畳転写された画像を転写材Sに対して2次転写装置6Bを介して一括転写された後、前述したベルトクリーニング装置60によって残留付着しているトナーや紙粉などの異物を除去されるようになっている。
図3は、ベルトクリーニング装置60の構成を示す図であり、同図においてベルトクリーニング装置60は、揺動支点をなす支軸60Aにより揺動可能なハウジング60B内で揺動端側において中間転写ベルト6Aに接触して残留付着している未転写トナーを同一極性に設定するバイアスを印加可能なクリーニング手段としての導電性部材60Cと、導電性部材60Cに対してバイアスを印加するスキャベジングローラ60Dと、スキャベジングローラ60Dに当接することで表面に付着しているトナーや紙粉などの異物を回収する回収ブレード60Eと、回収ブレード60Eにより回収されたトナーを図示しない回収部あるいは現像装置への再循環部に向けて移送する廃トナー回収スクリュー60Fと、クリーニングブラシ60Cに対してトナーフィルミング防止機能を有する微粒子を塗布する塗布体60Gとを備えている。
ベルトクリーニング装置60には、中間転写ベルト6Aの移動方向(図示矢印方向)における感光体との1次転写位置に至る前の位置で導電性部材60Cの前方に中間転写ベルト6Aに当接可能な押し当て部材60Hが設けてある。押し当て部材60Hは、中間転写体6Aに付着している異物の一つであるトナーのすり抜けを許容する一方、トナーよりもサイズが大きい異物である紙粉などを堰き止めるための部材である。このため、押し当て部材60Hは、可撓性あるいは弾性を有して、表面の摩擦係数が中間転写ベルト6Aと同等若しくはそれ以下に設定されたブレード部材で構成され、ハウジング60Bの揺動に応じて中間転写ベルト6Aに対して接離動作でき、接触した際に面接触することで単位面積当たりの接触圧力が小さくなるようにされている。
本実施例におけるベルトクリーニング装置60では、クリーニング手段として用いられる導電性部材60Cに対するバイアスの切り替えが行えるようになっている。以下、この構成について説明する。
つまり、クリーニング手段として用いられる導電性部材60Cは、導電性繊維で構成されたブラシローラあるいは導電性ゴムローラさらには導電性ポリウレタンなどの導電性ブレードで構成されており、この部材に対して接触するスキャベジングローラ60Dは、図示しない電源装置に接続されている。
スキャベジングローラ60Dは、中間転写ベルト6Aのクリーニング時に電源装置を介してトナーとは逆極性の1100Vの電位が印加されて導電性部材60Cを帯電させることにより中間転写ベルト6Aに残存している未転写トナーを静電的に吸引して回収させるようになっている。
一方、導電性部材60Cは、クリーニング時とは別にベルトクリーニング装置60内に溜まった回収トナーを中間転写ベルト6A上に振り落とすために行われる接離動作の際に、バイアスを他の時期であるクリーニング時とは別の値に切り替えるようにっており、本実施例では、バイアスをクリーニング時よりも低い800V程度に低下させたり、アースとしたりさらには回収された未転写トナーと同極性に設定されるようになっている。図4は、バイアス切り替え状態を示すタイミングチャートであり、同図において、クリーニングバイアスは、中間転写ベルト6Aから未転写トナーを回収する際のバイアス(1100V)であり、振り落としバイアスは、ベルトクリーニング装置60から未転写トナーを振り落とす際のバイアス(800V、あるいは、アース電位(一点鎖線で示す))である。なお、図4における電圧はクリーニングバイアスと振り落としバイアスとの差を表すために示したものであり値は絶対値である。
次に本発明の別実施例について説明する。本実施例は、ベルトクリーニング装置が接離動作する際のバイアスを、通常昨像間に行われる中間転写ベルトのクリーニング時に印可されるバイアスよりも低くしてみ転写トナーへの静電的な力を弱めて接離動作によるトナーの振るい落としを効率よく行えるようにして未転写トナーの回収率を高めることを特徴としている。
図5は、導電性部材60Cに対するスキャベジングローラ60Dのバイアス設定を説明するためのタイミングチャートであり、同図において、ベルトクリーニング装置60の接離動作タイミングに合わせて、図5(A)に示す、通常のクリーニング行程において印加されるバイアス(800V)に対して、図5(B)に示すように、接離動作時でのバイアスが低く(400V)されている。
従って、通常のクリーニング行程時では、所定のバイアスにより中間転写ベルト6Aに残存する身転写トナーがクリーニング装置60側に静電的に吸引されて回収される一方、クリーニング装置60の接離動作時には回収されて溜まっている未転写トナーをふるい落とすことになるが、振るい落としの際のバイアスにより未だ、静電的な吸引関係が強いままとなっているのをそのバイアスを低くすることで弱めることができ、これにより振るい落としによるトナーが中間転写ベルト6A上に落ちやすくなり、中間転写ベルト6Aを用いたトナーの回収率を高めることができる。
本実施例は以上のような構成であるから、中間転写ベルト6Aに画像が転写される過程では、ベルトクリーニング装置60が中間転写ベルト6Aから離される。
一方、中間転写ベルト6Aに対する画像転写が終了した段階、つまり、中間転写ベルト6Aに対して重畳転写された画像が2次転写装置6Bによって転写材に一括転写された後には、ベルトクリーニング装置60に有する導電性部材60Cが中間転写ベルト6Aに接触して未転写トナーを回収するクリーニング行程が実行される。
この行程においては、スキャベジングローラ60Dから導電性部材60Cに対してトナーと逆極性で1100Vの電圧が印加され、未転写トナーが導電性部材60Cに対して静電吸引されて回収される。
ベルトクリーニング装置60内に回収された未転写トナーは、廃トナー回収スクリュー60Fを介して順次、図示しない回収部あるいは現像装置の再循環部に搬送されるが、回収部あるいは再循環部に向け搬送される量に対して回収量が多くなるとベルトクリーニング装置60の内部に溜まる傾向となる。そこで、ベルトクリーニング装置60は、中間転写ベルト6Aに対する画像転写が行われていない時期に中間転写ベルト6Aに対する接離動作が繰り返されて内部に溜まった未転写トナーを中間転写ベルト6Aに振り落とす作業が行われる。
このとき、導電性部材60Dにおいては、上述したように、ベルトクリーニング時とは別の値にバイアスに切り替えられる。これにより、導電性部材60Cに付着している未転写トナーは静電的な吸引力が弱められることとなり、接離動作時の衝撃などを利用してベルトクリーニング装置60から中間転写ベルト6に向けて振るい落とされやすくなる。
特に、未転写トナーと同極性に設定した場合には、未転写トナー反撥作用によって強制的に未転写トナーが導電性部材60Cから飛翔することになり、中間転写ベルト6Aに向けた落下が容易に行われることになる。
この結果、導電性部材60Cさらにはこの近傍に配置されて導電性部材60Cに当接することにより未転写トナーが付着しやすい回収ブレード60Eに残留している未転写トナーを剥落しやすい状態とすることができ、これら部材に付着して残存している場合に発生する不具合である、画像転写時での未転写トナーの剥落を防止して転写画像、つまり中間転写ベルト6Aに担持されている画像に残存トナーが降り注ぐことによる画像の汚損を防止することができる。
ちなみに、ベルトクリーニング装置60が接離動作を繰り返されて中間転写ベルト6Aに振り落とされる未転写トナーは、接離動作を繰り返しているベルトクリーニング装置60によって再回収されたり、あるいは特許文献1にも開示されているように、1次転写位置でのバイアスを介して帯電電位を高められた上で感光体に逆転写され、感光体のクリーニング装置により回収される。
本実施例によれば、ベルトクリーニング装置60内に溜まった未転写トナーが中間転写ベルト6Aに接触する導電性部材60Cにおけるバイアス切り替えという簡単な方法によって確実に導電性部材から剥落させることが可能となる。
本発明の実施例によるクリーニング装置が適用される画像形成装置の一例を示す模式図である。 図1に示したクリーニング装置が用いられる中間転写装置と潜像担持体との配置構成を示す模式図である。 本発明の実施例によるクリーニング装置の構成を説明するための模式図である。 本実施例によるクリーニング装置に用いられるバイアス切り替えの状態を説明するための簡易的なタイミングチャートである。 本発明の別実施例によるバイアス切り替えの状態を説明するための簡易的なタイミングチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置の一つであるカラープリンタ
2 感光体
6 1次転写装置
6A 中間転写ベルト
60 ベルトクリーニング装置
60A 支軸
60C 導電性部材
60D スキャベジングローラ

Claims (12)

  1. 像担持体に接離可能なクリーニング手段により像担持体に残留するトナーを除去するクリーニング装置であって、
    前記像担持体の移動方向において前記クリーニング手段の上流側で該像担持体と当接可能に配置されてトナーのすり抜け許容する一方、トナーよりサイズが大きいサイズの異物を堰き止める押し当て部材と、
    前記クリーニング手段に対して前記接離動作時に前記像担持体を対象としたクリーニング時のバイアスと異なり、除去されたトナーを前記像担持体に向けて移動させるバイアス印加が行われることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 請求項1記載のクリーニング装置において、
    前記接離動作中での印加バイアスとして、上記像担持体上の未転写トナーをクリーニングする際に該クリーニング装置に印加されるバイアスよりも低くすることを特徴とするクリーニング装置。
  3. 請求項1記載のクリーニング装置において、
    前記像担持体に対する接離動作の際の該クリーニング装置に対するバイアスをアースとすることを特徴とするクリーニング装置。
  4. 請求項1記載のクリーニング装置において、
    前記像担持体に対する接離動作の際の該クリーニング装置に対するバイアスをトナーと同極性としたことを特徴とするクリーニング装置。
  5. 請求項1乃至4のうちの一つに記載のクリーニング装置において、
    前記クリーニング装置には前記像担持体に接触可能なクリーニング手段が設けられ、該クリーニング手段が導電性の材質から成る回転体であることを特徴とするクリーニング装置。
  6. 請求項5記載のクリーニング装置において、
    前記導電性物質からなる回転体が導電性ブラシであることを特徴とするクリーニング装置。
  7. 請求項5に記載のクリーニング装置において、
    前記導電性材質からなる回転体が導電性ゴムローラであることを特徴とするクリーニング装置。
  8. 請求項1乃至4のうちの一つに記載のクリーニング装置において、
    前記クリーニング装置に設けられているクリーニング手段がブレードであることを特徴とするクリーニング装置。
  9. 請求項8に記載のクリーニング装置において、
    ブレードが導電性ポリウレタンからなる導電性ブレードであることを特徴とするクリーニング装置。
  10. 請求項1乃至9のうちの一つに記載のクリーニング装置において、
    前記像担持体が中間転写体であることを特徴とするクリーニング装置。
  11. 請求項1乃至10のうちの一つに記載のクリーニング装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
  12. 像担持体に接離可能なクリーニング手段により像担持体に残留するトナーを除去するクリーニング方法であって、
    前記像担持体の移動方向において前記クリーニング手段の上流側で該像担持体と当接可能に配置されている押し当て部材によりトナーのすり抜け許容する一方、トナーよりサイズが大きいサイズの異物を堰き止め、
    前記クリーニング手段に対して前記接離動作時に前記像担持体を対象としたクリーニング時のバイアスと異なり、除去されたトナーを前記像担持体に向けて移動させるバイアス印加が行われることを特徴とするクリーニング方法。
JP2006044806A 2005-08-29 2006-02-22 クリーニング装置および画像形成装置およびクリーニング方法 Expired - Fee Related JP5026709B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006044806A JP5026709B2 (ja) 2005-08-29 2006-02-22 クリーニング装置および画像形成装置およびクリーニング方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005248167 2005-08-29
JP2005248167 2005-08-29
JP2006044806A JP5026709B2 (ja) 2005-08-29 2006-02-22 クリーニング装置および画像形成装置およびクリーニング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007094357A JP2007094357A (ja) 2007-04-12
JP5026709B2 true JP5026709B2 (ja) 2012-09-19

Family

ID=37980095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006044806A Expired - Fee Related JP5026709B2 (ja) 2005-08-29 2006-02-22 クリーニング装置および画像形成装置およびクリーニング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5026709B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08152786A (ja) * 1994-11-30 1996-06-11 Canon Inc 画像形成方法
JP3492829B2 (ja) * 1995-10-16 2004-02-03 株式会社リコー 画像形成装置
JP2000010445A (ja) * 1998-06-25 2000-01-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2002072697A (ja) * 2000-08-29 2002-03-12 Kyocera Corp 電子写真装置におけるトナー除去方法と該方法を用いた電子写真装置
JP2004004544A (ja) * 2002-03-22 2004-01-08 Canon Inc 画像形成装置
JP2005010500A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びその中間転写体クリーニング方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007094357A (ja) 2007-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7822356B2 (en) Image forming apparatus
US7277657B2 (en) Cleaning device and image forming apparatus including the cleaning device that controls occurrences of background fouling and abnormal image
JP2011008301A (ja) 画像形成装置
EP1262840B1 (en) Image forming apparatus including discharging device for preventing reattachment of residual toner to intermediate transfer element
US7903993B2 (en) Image forming apparatus
JP5383473B2 (ja) 画像形成装置
JP2008310194A (ja) 画像形成装置
JP2006309003A (ja) 画像形成装置
JP6840490B2 (ja) 画像形成装置
JP5026709B2 (ja) クリーニング装置および画像形成装置およびクリーニング方法
JP5333088B2 (ja) 画像形成装置
JP6415367B2 (ja) 画像形成装置
JP3248788B2 (ja) 画像形成装置
JP4059012B2 (ja) 画像形成装置
JP2006078853A (ja) クリーニング装置及び画像形成装置
JP2013235165A (ja) 中間転写体クリーニング装置および画像形成装置
JP2001042751A (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
KR101295365B1 (ko) 화상형성장치
JP4455133B2 (ja) 画像形成装置
JP4512335B2 (ja) 画像形成装置及びクリーニング方法
JP2009210933A (ja) クリーニング機構、および画像形成装置
JP2004325823A (ja) 画像形成装置
JP3755576B2 (ja) 画像形成方法
JPH1152748A (ja) 画像形成装置
CN115128926A (zh) 图像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120619

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120621

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5026709

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees