JP5025311B2 - 加工方法 - Google Patents

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本発明は、複数個のチップが形成された被加工物を、切削ブレードを有する切削手段で切削加工を行う加工方法に関するものである。
半導体デバイス製造工程においては、IC,LSI等のチップが複数個形成された半導体ウエーハは、裏面を研削装置によって所定の厚さに研削され、ダイシング装置等により個々のチップに分割される。
ダイシング装置の加工においては、一般的に、顕微鏡構成の撮像手段の基準線(ヘアライン)を半導体ウエーハにおける切断予定ライン(ストリート)に合せることで、加工溝を形成する切削加工位置の設定を行うようにしている。その際、撮像手段の基準線を事前に切削ブレードの中心線に合せる作業(基準線合せ、あるいはヘアライン合せ)を行い、その後、撮像手段の基準線(ヘアライン)を半導体ウエーハにおける切断予定ライン(ストリート)の中心に合せることで、切削ブレードが狙いのストリートの中央を切削加工して切削溝を形成するようにしている。
ここで、切削ブレードは、スピンドルの先端に取り付けられたマウント部材のブレード受け部に固定されてダイシング装置に取り付けられているが、切削ブレードは、各ブレード毎に数μm(厚みが0.3mm程度の比較的厚いブレードの場合であれば、十数μm)程度の厚みのバラツキがあるため、ブレード交換毎にヘアライン合せを行った後、撮像手段の基準線と切削溝位置とを合せ込むようにしている。同一ブレードであっても、経時的に厚みが変動するため、経時的にヘアライン合せを行う必要がある。
特開平11−260763号公報 特開2005−311033号公報
一方、ラインセンサ等のチップでは、数μm単位で製品寸法の精度が規定されており、シビアな加工が要求される。しかしながら上述のように、切削ブレードの固有差により数μm程度の厚み差がある場合、従来のヘアライン合せではブレードの変更や経時的変動により厚みが数μm異なる毎に、切削ブレードを割り出し送りさせるインデックス送り量の変更を行う必要があったり、ブレード厚みを揃えてバラツキをなくすために高価なブレードが必要になったりしてしまうなど、作業効率、経済効率が悪いという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、面倒なインデックス送り量の変更や高価な切削ブレードを用いることなく、簡単にして、製品寸法精度のシビアなチップ用の切削加工に精度よく対処することができる加工方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる加工方法は、複数個のチップが形成されて切断予定ラインを有する被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削加工する円形の切削ブレードが回転駆動されるスピンドルの先端に取り付けられたマウント部材のブレード受け部に固定されて前記スピンドルの軸心方向に進出・退行自在な切削手段と、被加工物を撮像し切断予定ラインを認識するとともに撮像画面内に前記切削ブレードの切断予定ラインであるヘアラインを有する撮像手段とを備える切削装置を用いて被加工物の切削加工を行う加工方法であって、被加工物の切削加工前に、前記撮像手段のヘアラインを前記切削ブレードに対して前記スピンドルの軸心方向において基準となるブレード片側エッジの位置に合わせて設定するようにし、前記基準となるブレード片側エッジが前記スピンドルの軸心方向においてスピンドル基部側の場合、被加工物における前記チップの両側の切断予定ラインのうち、前記チップに対して前記切削手段の進出方向に位置する一方の切断予定ラインに前記ヘアラインを位置付けて加工を行った後、前記チャックテーブルにより被加工物を180度反転させて、再度前記チップに対して前記切削手段の進出方向に位置する他方の切断予定ラインに前記ヘアラインを位置付けて加工を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる加工方法は、上記発明において、前記切削ブレードは、ワッシャタイプのブレードであることを特徴とする。
また、本発明にかかる加工方法は、複数個のチップが形成されて切断予定ラインを有する被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削加工する円形の切削ブレードが回転駆動されるスピンドルの先端に取り付けられたマウント部材のブレード受け部に固定されて前記スピンドルの軸心方向に進出・退行自在な切削手段と、被加工物を撮像し切断予定ラインを認識するとともに撮像画面内に前記切削ブレードの切断予定ラインであるヘアラインを有する撮像手段とを備える切削装置を用いて被加工物の切削加工を行う加工方法であって、被加工物の切削加工前に、前記撮像手段のヘアラインを前記切削ブレードに対して前記スピンドルの軸心方向において基準となるブレード片側エッジの位置に合わせて設定するようにし、前記基準となるブレード片側エッジが前記スピンドルの軸心方向においてスピンドル先端側の場合、被加工物における前記チップの両側の切断予定ラインのうち、前記チップに対して前記切削手段の退行方向に位置する一方の切断予定ラインに前記ヘアラインを位置付けて加工を行った後、前記チャックテーブルにより被加工物を180度反転させて、再度前記チップに対して前記切削手段の退行方向に位置する他方の切断予定ラインに前記ヘアラインを位置付けて加工を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる加工方法は、上記発明において、前記切削ブレードは、ハブタイプのブレードであることを特徴とする。
本発明にかかる加工方法は、被加工物の切削加工前に、撮像手段のヘアラインを切削ブレードに対してスピンドルの軸心方向において基準となるブレード片側エッジの位置に合わせて設定することで、基準となるブレード片側エッジの位置は切削ブレードの厚みにバラツキや変動があってもその影響を受けないため、切削加工に際しては撮像手段のヘアラインを被加工物の切断予定ラインに位置付けて加工すればよく、切削ブレードの厚みのバラツキや変動に対処するためにインデックス変更や高価な切削ブレードを用いることなく、簡単にして、製品寸法精度のシビアなチップ用の切削加工に精度よく対処することができるという効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態である加工方法について図面を参照して説明する。本発明は、実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変形が可能である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の加工方法が適用される切削装置の一例を示す外観斜視図であり、図2は、その切削手段周りの構成を抽出して示す斜視図であり、図3は、切削手段の要部の分解斜視図であり、図4は、その側面図である。本実施の形態1で用いる切削装置1は、半導体ウエーハ等の被加工物2を切断予定ラインに沿って切削加工するものであり、概略構成として、図1に示すように、カセット部3、搬出入手段4、搬送手段5、洗浄手段6、搬送手段7とともに、チャックテーブル10、撮像手段20および切削手段30を備える。
カセット部3は、被加工物2が保持テープ8を介してフレーム9と一体となった状態で複数枚収容する。搬出入手段4は、カセット部3に収容された被加工物2を搬送手段5が搬送可能な載置領域に搬出するとともに、切削処理済みの被加工物2をカセット部3に搬入する。搬送手段5は、搬出入手段4によって載置領域に搬出された被加工物2をチャックテーブル10上に搬送する。また、洗浄手段6は、切削手段30による処理済みの被加工物2を洗浄する。搬送手段7は、切削手段30による処理済みの被加工物2をチャックテーブル10上から洗浄手段6へ搬送する。
切削手段30は、図3および図4に示すように、ハウジング31に回転可能に支持されて図示しない駆動源によって回転駆動されるスピンドル32と、このスピンドル32の先端に配設されてワッシャ33を介して固定ボルト34によりスピンドル32に固定されたフランジ状のマウント部材35と、スピンドル32の軸心上に配設されてこのマウント部材35のブレード受け部35aに対して固定される円形リング状に形成された切削ブレード36と、切削ブレード36をブレード受け部35aとの間で挟持状態とするフランジ37と、マウント部材35のネジ部35bに螺合してフランジ37を固定するための固定ナット38とを備える。すなわち、本実施の形態1では、チャックテーブル10に保持された被加工物2を切断加工するための切削ブレード36として、ハブを有しないワッシャタイプのブレードが用いられている。
撮像手段20は、図2に示すように、ハウジング31の側部に設けられたもので、チャックテーブル10に保持された被加工物2の表面を撮像するCCDカメラ等を搭載した顕微鏡であり、後述のように、被加工物2を撮像してその切断予定ラインを認識するとともに撮像画面内に切削ブレード36の切断予定ラインであるヘアラインを有して、切削加工すべき被加工物2上の切断予定ラインに対する切削ブレード36の位置付けに供するアライメント用である。
被加工物2を保持するチャックテーブル10は、図2に示すように、駆動源40に連結されて回転可能とされている。駆動源40は、移動基台41に固定されている。ここで、切削装置1は、切削加工動作に必要な送り動作を行うための加工送り手段50、切り込み送り手段60および割り出し送り手段70を備える。
加工送り手段50は、移動基台41をX軸方向に移動させることで、チャックテーブル10を切削手段30に対して相対的にX軸方向に加工送りするためのものである。加工送り手段50は、X軸方向に配設されたボールねじ51と、ボールねじ51の一端に連結されたパルスモータ52と、ボールねじ51と平行に配列された一対のガイドレール53とから構成され、ボールねじ51には、移動基台41の下部に設けられた図示しないナットが螺合している。ボールねじ51は、パルスモータ52に駆動されて回転し、それに伴って移動基台41がガイドレール53にガイドされてX軸方向に移動する構成となっている。
切り込み送り手段60は、切削手段30のハウジング31を支持する支持部42を壁部43に対してZ軸方向に移動させることで、切削手段30を昇降させて被加工物2に対する切り込み量を制御するためのものである。切り込み送り手段60は、壁部43の一方の面においてZ軸方向に配設されたボールねじ61と、このボールねじ61を回動させるパルスモータ62と、ボールねじ61と平行に配列された一対のガイドレール63とを有し、支持部42の内部の図示しないナットがボールねじ61に螺合している。支持部42は、パルスモータ62によって駆動されてボールねじ61が回動するのに伴ってガイドレール63にガイドされてZ軸方向に昇降し、支持部42に支持された切削手段30の切削ブレード36もZ軸方向に昇降する構成となっている。
割り出し送り手段70は、切削手段30のハウジング31を支持部42を介して支持する壁部43をY軸方向に移動させることで、切削手段30をチャックテーブル10に対して相対的にY軸方向(スピンドル32の軸心方向)に進退自在に割り出し送りするためのものである。割り出し送り手段70は、Y軸方向に配設されたボールねじ71と、ボールねじ71の一端に連結されたパルスモータ72と、ボールねじ71と平行に配列された一対のガイドレール73とから構成され、ボールねじ71には、壁部43と一体に形成された移動基台44の内部に設けられた図示しないナットが螺合している。ボールねじ71は、パルスモータ72に駆動されて回転し、それに伴って移動基台44がガイドレール73にガイドされてY軸方向に移動する構成となっている。
ここで、本実施の形態1で対象とする被加工物2は、例えば図6(b)に模式的に示すように、表面にラインセンサ等の複数個のチップ2aが形成され、これらチップ2aのY軸方向の両側にチップ2aの端部に対して規定寸法で設定された仮想の切断予定ラインCL1〜CL4に従って切削ブレード36で切削溝を形成することでチップ2aを精度よく規定の製品寸法Lに分断するシビアな加工が要求されるものである。
このようなシビアな加工要求に対して、従来は、図11に示すように、被加工物2の切削加工前に、予め撮像手段20のヘアライン(基準線)HLを切削ブレード36の厚み方向の中心線上に合せて設定するヘアライン合せを行っておく。ヘアライン合せは、ダミーの被加工物または被加工物2のチップ2aに関係ない箇所に、切削ブレード36で実際に切削溝を形成し、形成された切削溝の中心線にヘアラインを合せることで行われる。そして、例えば切断予定ラインCL1の切削加工に際しては、一旦、撮像手段20のヘアラインHLを切断予定ラインCL1に位置付けた後、切削ブレード36の厚みtの半分t/2だけヘアラインHL(切削ブレード36)を切削手段30の進出方向にオフセットさせて位置付けることで、切削ブレード36により形成される切削溝80の溝片側エッジ80aの位置が切断予定ラインCL1に一致するようにしている。
このような従来の加工方法の場合、切削ブレード36はブレード毎に厚みtにバラツキがあり、また、経時的にも厚みtが変動するものであり、厚みtのバラツキや変動によって切削ブレード36の中心線の位置も矢印で示すように変動するため、ブレード交換毎にブレード厚みを測って撮像手段20のヘアラインHLを合せ直す必要がある。また、これに伴い次の切断予定ラインに対して切削ブレード36(切削手段30)を割り出し送りするためのインデックス送り量も変動するため、その都度、変動量を計算してインデックス送り量の変更を行う必要があり、極めて面倒で作業効率の悪いものとなっている。
これに対して、本実施の形態1の加工方法を、図5および図6を参照して、以下に説明する。まず、本実施の形態1の加工方法の概要について図5を参照して説明する。本実施の形態1では、被加工物2の切削加工前に、図5中に示すように、撮像手段20のヘアラインHLを切削ブレード36の中心線上ではなく基準となるブレード片側エッジ36aの位置に合せて設定する。基準となるブレード片側エッジ36aは、本実施の形態1では、ワッシャタイプの切削ブレード36を用いているため、マウント部材35のブレード受け部35aに一致するエッジであり、スピンドル32の軸心方向(Y軸方向)においてスピンドル基部側となる。また、撮像手段20のヘアライン合せは、ダミーの被加工物または被加工物2のチップ2aに関係ない箇所に、切削ブレード36で実際に切削溝を形成し、形成された切削溝の左右の溝片側エッジのうち、基準となるブレード片側エッジ36aで形成された溝片側エッジ位置にヘアラインを合せることで行われる。
このようなヘアライン合せ後、例えば切断予定ラインCL1の切削加工に際しては、この切断予定ラインCL1に撮像手段20のヘアラインHLを位置付けてそのまま切削ブレード36でX軸方向に切削加工させる。このような切削加工により形成される切削溝80の左右の溝片側エッジ80a,80bのうち、基準となるブレード片側エッジ36aに対応する溝片側エッジ80aの位置がそのままチップ2aから規定寸法の切断予定ラインCL1として切断される。
被加工物2の全体に対する切削加工動作としては、例えば図6(a)に示すように、被加工物2におけるチップ2aのY軸方向両側の切断予定ラインCL1〜CL4のうち、チップ2aに対して切削手段30の進出方向に位置する一方の切断予定ラインCL3に撮像手段20のヘアラインHLを位置付けて切削ブレード36で加工し、次いで、切削手段30を同じく進出方向に位置する次の切断予定ラインCL1にインデックス送り量Dだけインデックス送りして切削ブレード36で加工する。この後、チャックテーブル10を回動させて、図6(b)に示すように、被加工物2を水平面内で180度反転させる。この状態で、図6(a)の場合と同様に、被加工物2におけるチップ2aのY軸方向両側の切断予定ラインCL1〜CL4のうち、チップ2aに対して切削手段30の進出方向に位置する他方の切断予定ラインCL2に撮像手段20のヘアラインHLを位置付けて切削ブレード36で加工し、次いで、切削手段30を同じく進出方向に位置する次の切断予定ラインCL4にインデックス送り量Dだけインデックス送りして切削ブレード36で加工する。これにより、4本の切断予定ラインCL1〜CL4に従って切削ブレード36で切削溝80を形成することでチップ2aは精度よく規定の製品寸法Lに分断される。
ここで、本実施の形態1では、図5に示すように、事前にブレード受け部35aに一致して基準となるブレード片側エッジ36aの位置に撮像手段20のヘアラインHLを合せるヘアライン合せを行っているので、ブレード毎に厚みtにバラツキがあったり、経時的に厚みtに変動があっても、ブレード受け部35aで規制される基準となるブレード片側エッジ36aの位置には変動を生じない。そして、形成すべき切削溝80の溝片側エッジ80aの位置を切断予定ラインCLとして撮像手段20のヘアラインHLを位置付けてそのまま切削ブレード36で切削加工を行わせればよく、オフセット処理等を要せず、チップ2aを精度よく規定の製品寸法Lで分断させることができる。また、これに伴い次の切断予定ラインに対して切削ブレード36(切削手段30)を割り出し送りするためのインデックス送り量D(図6参照)も変動を生じないため、極めて簡単で作業効率のよいものとなる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について図面を参照して説明する。実施の形態1では、ワッシャタイプの切削ブレード36を用いた場合の適用例として説明したが、本実施の形態2では、ハブタイプの切削ブレードを用いた場合の適用例を示す。
図7は、本実施の形態2の切削手段の要部の分解斜視図であり、図8は、その側面図である。実施の形態1で示した部分と同一部分は同一符号を用いて示す。本実施の形態の切削手段90は、図7および図8に示すように、ハウジング31に回転可能に支持されて図示しない駆動源によって回転駆動されるスピンドル32と、このスピンドル32の先端に配設されて固定ボルト34によりスピンドル32に固定されたハブ状のマウント部材91と、スピンドル32の軸心上に配設されてこのマウント部材91のブレード受け部91aに対して固定される円形リング状の切削ブレード92と、マウント部材91のネジ部91bに螺合して切削ブレード92を固定するための固定ナット38とを備える。ここで、チャックテーブル10に保持された被加工物2を切断加工するための切削ブレード92として、マウント部材91のブレード受け部91aに接合するハブ93と、このハブ93の接合面の外周部に一体化させた円形リング状のブレード94とからなるハブタイプのブレードが用いられている。
このようなハブタイプの切削ブレード92を用いた場合の本実施の形態2の加工方法を、図9および図10を参照して、以下に説明する。まず、本実施の形態2の加工方法の概要について図9を参照して説明する。本実施の形態2では、被加工物2の切削加工前に、図9中に示すように、撮像手段20のヘアラインHLを切削ブレード92(ブレード94)の中心線上ではなく基準となるブレード片側エッジ94bの位置に合せて設定する。基準となるブレード片側エッジ94bは、本実施の形態2では、ハブタイプの切削ブレード92を用いているため、マウント部材91のブレード受け部91aに一致するエッジであり、スピンドル32の軸心方向(Y軸方向)においてスピンドル先端側となる。また、撮像手段20のヘアライン合せは、ダミーの被加工物または被加工物2のチップ2aに関係ない箇所に、切削ブレード92で実際に切削溝を形成し、形成された切削溝の左右の溝片側エッジのうち、基準となるブレード片側エッジ94bで形成された溝片側エッジ位置にヘアラインを合せることで行われる。
このようなヘアライン合せ後、例えば切断予定ラインCL1の切削加工に際しては、この切断予定ラインCL1に撮像手段20のヘアラインHLを位置付けてそのまま切削ブレード92でX軸方向に切削加工させる。このような切削加工により形成される切削溝80の左右の溝片側エッジ80a,80bのうち、基準となるブレード片側エッジ94bに対応する溝片側エッジ80bの位置がそのままチップ2aから規定寸法の切断予定ラインCL1として切断される。
被加工物2の全体に対する切削加工動作としては、例えば図10(a)に示すように、被加工物2におけるチップ2aのY軸方向両側の切断予定ラインCL1〜CL4のうち、チップ2aに対して切削手段90の退行方向に位置する一方の切断予定ラインCL4に撮像手段20のヘアラインHLを位置付けて切削ブレード92で加工し、次いで、切削手段30を同じく退行方向に位置する次の切断予定ラインCL2にインデックス送り量Dだけインデックス送りして切削ブレード92で加工する。この後、チャックテーブル10を回動させて、図10(b)に示すように、被加工物2を水平面内で180度反転させる。この状態で、図10(a)の場合と同様に、被加工物2におけるチップ2aのY軸方向両側の切断予定ラインCL1〜CL4のうち、チップ2aに対して切削手段30の退行方向に位置する他方の切断予定ラインCL1に撮像手段20のヘアラインHLを位置付けて切削ブレード92で加工し、次いで、切削手段30を同じく退行方向に位置する次の切断予定ラインCL3にインデックス送り量Dだけインデックス送りして切削ブレード92で加工する。これにより、4本の切断予定ラインCL1〜CL4に従って切削ブレード92で精度よく切削溝80を形成することでチップ2aは規定の製品寸法Lに分断される。
ここで、本実施の形態2では、図9に示すように、事前にブレード受け部91aに一致した基準となるブレード片側エッジ94bの位置に撮像手段20のヘアラインHLを合せるヘアライン合せを行っているので、ブレード毎に厚みtにバラツキがあったり、経時的に厚みtに変動があっても、ブレード受け部91aで規制される基準となるブレード片側エッジ94bの位置には変動を生じない。そして、形成すべき切削溝80の溝片側エッジ80bの位置を切断予定ラインCLとして撮像手段20のヘアラインHLを位置付けてそのまま切削ブレード92で切削加工を行わせればよく、オフセット処理等を要せず、チップ2aを精度よく規定の製品寸法Lで分断させることができる。また、これに伴い次の切断予定ラインに対して切削ブレード92(切削手段90)を割り出し送りするためのインデックス送り量D(図10参照)も変動を生じないため、極めて簡単で作業効率のよいものとなる。
なお、実施の形態1の加工方法は、ワッシャタイプの切削ブレード36の場合への適用例として説明したが、ハブタイプの切削ブレードを用いる場合に適用することも可能である。同様に、実施の形態2の加工方法は、ハブタイプの切削ブレード92の場合への適用例として説明したが、ワッシャタイプの切削ブレードを用いる場合に適用することも可能である。
本発明の実施の形態の加工方法が適用される切削装置の一例を示す外観斜視図である。 図1の切削手段周りの構成を抽出して示す斜視図である。 切削手段の要部を示す分解斜視図である。 切削手段の要部の側面図である。 本実施の形態1の加工方法の概要を模式的に示す説明図である。 本実施の形態1の加工方法の順序を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態2の切削手段の要部を示す分解斜視図である。 切削手段の要部の側面図である。 本実施の形態2の加工方法の概要を模式的に示す説明図である。 本実施の形態2の加工方法の順序を模式的に示す説明図である。 従来の加工方法の概要を模式的に示す説明図である。
符号の説明
1 切削装置
2 被加工物
2a チップ
10 チャックテーブル
20 撮像手段
30 切削手段
32 スピンドル
35 マウント部材
35a ブレード受け部
36 切削ブレード
36a 基準となるブレード片側エッジ
80 切削溝
80a,80b 溝片側エッジ
90 切削手段
91 マウント部材
91a ブレード受け部
92 切削ブレード
94b 基準となるブレード片側エッジ

Claims (4)

  1. 複数個のチップが形成されて切断予定ラインを有する被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削加工する円形の切削ブレードが回転駆動されるスピンドルの先端に取り付けられたマウント部材のブレード受け部に固定されて前記スピンドルの軸心方向に進出・退行自在な切削手段と、被加工物を撮像し切断予定ラインを認識するとともに撮像画面内に前記切削ブレードの切断予定ラインであるヘアラインを有する撮像手段とを備える切削装置を用いて被加工物の切削加工を行う加工方法であって、
    被加工物の切削加工前に、前記撮像手段のヘアラインを前記切削ブレードに対して前記スピンドルの軸心方向において基準となるブレード片側エッジの位置に合わせて設定するようにし、
    前記基準となるブレード片側エッジが前記スピンドルの軸心方向においてスピンドル基部側の場合、被加工物における前記チップの両側の切断予定ラインのうち、前記チップに対して前記切削手段の進出方向に位置する一方の切断予定ラインに前記ヘアラインを位置付けて加工を行った後、前記チャックテーブルにより被加工物を180度反転させて、再度前記チップに対して前記切削手段の進出方向に位置する他方の切断予定ラインに前記ヘアラインを位置付けて加工を行うことを特徴とする加工方法。
  2. 前記切削ブレードは、ワッシャタイプのブレードであることを特徴とする請求項1に記載の加工方法。
  3. 複数個のチップが形成されて切断予定ラインを有する被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削加工する円形の切削ブレードが回転駆動されるスピンドルの先端に取り付けられたマウント部材のブレード受け部に固定されて前記スピンドルの軸心方向に進出・退行自在な切削手段と、被加工物を撮像し切断予定ラインを認識するとともに撮像画面内に前記切削ブレードの切断予定ラインであるヘアラインを有する撮像手段とを備える切削装置を用いて被加工物の切削加工を行う加工方法であって、
    被加工物の切削加工前に、前記撮像手段のヘアラインを前記切削ブレードに対して前記スピンドルの軸心方向において基準となるブレード片側エッジの位置に合わせて設定するようにし、
    記基準となるブレード片側エッジが前記スピンドルの軸心方向においてスピンドル先端側の場合、被加工物における前記チップの両側の切断予定ラインのうち、前記チップに対して前記切削手段の退行方向に位置する一方の切断予定ラインに前記ヘアラインを位置付けて加工を行った後、前記チャックテーブルにより被加工物を180度反転させて、再度前記チップに対して前記切削手段の退行方向に位置する他方の切断予定ラインに前記ヘアラインを位置付けて加工を行うことを特徴とする加工方法。
  4. 前記切削ブレードは、ハブタイプのブレードであることを特徴とする請求項1またはに記載の加工方法。
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