JP5025026B2 - 車両用シート - Google Patents

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本発明は、車両が後突(後方からの衝突)されたときの衝撃を緩和する車両用シートを提供し、むち打ち症の発症を抑制しようとするものである。
従来、座席シートに対して背凭シートを後方移動可能に取付け、車両が後突されたとき、背凭シートを後方移動させて衝撃を緩和する構成は公知である(特許文献1参照)。
特開2001−1821号公報
前記公知例は、背凭シートのみが後方移動するので、後方移動距離が十分でなく、衝撃緩和効果が少ないという課題がある。
また、公知例は単に背凭シートを後方移動させるため、頭部の支持ができずむち打ち症の発症原因となることがあるという課題がある。
本願は、車両用シートと車体との間に設けられるスライドレールの構成を工夫することにより、車両用シート全体を後方移動させ、この後方移動により衝撃を吸収しようとし、あわせて、頭部の支持できるようにしたものである。
請求項1の発明は、操作レバー13の操作によりスライドレール5の係合孔11から退避してロック装置10をアンロック状態とするメインロック片12およびサブロック片28を設け、車体6に設けた粘性体ダンパー41のシリンダ42と、該シリンダ42に嵌合させたピストン43のピストンロッド44に摺動方向に複数の係合溝45を形成した係合移動体46と、該係合移動体46の係合溝45に継脱する係合フック47とを有する緩衝装置40を設け、車体6の所定位置に設けた予測システムSが後方からの衝突を事前に察知した衝突予測信号によりアクチュエータ20を作動させてスライドレール5のロック装置10のメインロック片12を係合孔11から退避させ、該ロック装置10は前記メインロック片12によるロックを解除して自動アンロック状態とし、メインロック片12の係合孔11から退避と連動して前記アクチュエータ20により係合移動体46の係合溝45に係合フック47を係合させ、前記メインロック片12によるロック装置10の自動アンロック状態であってもサブロック片28が係合孔11に係合し、実際の後突まで車両用シート1をロック装置10により所定位置に保持し、車体6が実際の後突を受けることにより車両用シート1の後方移動の荷重が所定荷重を越えると、サブロック片28を係合孔11から退避させて、車両用シート1の後方移動を自由にする構成とし、車両用シート1の後方移動の開始により緩衝装置40を作動させて車両用シート1の後方移動の衝撃を緩和する構成とした車両用シートとしたものである。
請求項2の発明は、車体6に設けた粘性体ダンパー41のシリンダ42と、該シリンダ42に嵌合させたピストン43のピストンロッド44に摺動方向に複数の係合溝45を形成した係合移動体46と、該係合移動体46の係合溝45に継脱する係合フック47とを有する緩衝装置40を設け、車体6にスライドレール5を介して車両用シート1を前後位置調節可能に取付け、前記スライドレール5のロック装置10は、通常の操作レバー13の操作によるシート位置調節では所望位置にて前記車両用シート1を所望位置で位置固定するが、所定の荷重が掛かると、自動的にロックを解除して、前記車両用シート1の後方移動を許容するように構成し、前記車体6の所定位置に設けた予測システムSが後方からの衝突を事前に察知した衝突予測信号によりアクチュエータ20を作動させてスライドレール5のロック装置10のメインロック片12を係合孔11から退避させ、該ロック装置10は前記メインロック片12によるロックを解除して自動アンロック状態とし、メインロック片12の係合孔11から退避と連動して前記アクチュエータ20により係合移動体46の係合溝45に係合フック47を係合させ、前記メインロック片12によるロック装置10の自動アンロック状態であってもサブロック片28が係合孔11に係合し、実際の後突まで車両用シート1をロック装置10により所定位置に保持し、車体6が実際の後突を受けることにより車両用シート1の後方移動の荷重が所定荷重を越えると、サブロック片28を係合孔11から退避させて、車両用シート1の後方移動を自由にする構成とし、通常のシート位置調節では前記メインロック片12およびサブロック片28は連動して係合孔11から継脱するように構成し、車両用シート1の後方移動の開始により緩衝装置40を作動させて車両用シート1の後方移動の衝撃を緩和する構成とした車両用シートとしたものである。
請求項3の発明は、前記ロック装置10がアンロック状態になって、前記車両用シート1が後方移動すると、該車両用シート1の後方移動の荷重を伝達してヘッドレスト4を前方移動させる車両用シートとしたものである。
請求項4の発明は、スライドレール5の操作レバー13の回転ロッド13Aにメインロック片12を回転自在に取付け、メインロック片12には前記アクチュエータ20に連結した作動アーム16の基部を固定し、前記サブロック片28には、回転ロッド13Aに固定すると共に、サブロック片28には所定以上の荷重が掛かると、係合孔11に当接してサブロック片28を係合孔11から退避させる傾斜面29を形成した車両用シートとしたものである。
請求項5の発明は、前記メインロック片12の前後両端に一対の軸筒部14を形成し、該軸筒部14に前記回転ロッド13Aを回転自在に挿通し、前記サブロック片28は前記メインロック片12の軸筒部14と軸筒部14の間の前記回転ロッド13Aにメインロック片12のアンロック回動方向の後側に固定した車両用シートとしたものである。
請求項6の発明は、前記サブロック片28の前記係合孔11からの退避および前記係合フック47の係合溝45への係合は、前記アクチュエータ20により行うように構成した車両用シートとしたものである。
請求項7の発明は、前記アクチュエータ20と前記サブロック片28との間に係合孔11からサブロック片28を退避させるスライドロック解除用リンク機構21を設け、該スライドロック解除用リンク機構21の取付軸23に前記係合フック47を設けた車両用シートとしたものである。
請求項1および請求項2の発明では、ロック装置10が自動アンロック状態となってメインロック片12を係合孔11より退避させても、サブロック片28が係合孔11に係合しているので、実際に後突するまで車両用シート1を所定位置に保持でき、後突が起きると、車両用シート1全体を後方移動させて衝撃を吸収しつつ、さらに、緩衝装置40が車両用シート1の後方移動の衝撃を緩和させることができる。
請求項の発明では、車両用シート1の前後位置調節可能にしつつ、ヘッドレスト4が前方回動して頭部を支持でき、衝撃緩和効果と共にむち打ち症防止効果も期待できる。
請求項の発明では、車両用シート1の前後位置調節可能にしつつ、後突時の車両用シート1全体の後方移動の作動の確実性を向上させることができる。
請求項の発明では、合理的な構成にでき、作動を確実にし、製造コストを低くできる。
請求項6の発明では、サブロック片28と係合フック47の作動を同じアクチュエータ20により行うことができ、作動を確実にし、製造コストを低くできる。
請求項7の発明では、係合フック47の作動機構を簡素に構成でき、作動を確実にできる。
シートの側面図。 アッパーレールの斜視図。 ロワーレールの斜視図。 ロック装置のロック片の分解斜視図。 同組立斜視図。 スライドレールの断面図。 ロック状態図。 自動アンロック状態図。 自動アンロック機構部分の斜視図。 緩衝装置の斜視図。 同正面略図。 ブロック図。 ヘッドレスト前方移動装置の一例を示す斜視図。 ヘッドレスト前方移動装置に操作を伝達するワイヤーの接続構成の一例を示す側面図。 ヘッドレストが前方に移動した状態を示す側面図。
本発明の実施例を図面により説明すると、1は車両用シート、2は車両用シート1の背凭シート、3は座席シート、4は背凭シート2の上部に設けたヘッドレストである。前記車両用シート1はスライドレール5により車体6に対して前後位置調節自在に取付けられる。
前記スライドレール5のロワーレール7は車体6に固定し、スライドレール5のアッパーレール8はロワーレール7に摺動自在に嵌合させる。ロワーレール7とアッパーレール8の間には、ロワーレール7に対するアッパーレール8の摺動を停止させるロック装置10を設ける。
ロック装置10は、通常の前後位置調節のとき、所望位置にて車両用シート1を固定するが、所定の荷重が掛かると、自動的にロックを解除して、車両用シート1の後方移動を許容するように構成する。
このロック装置10の構成は任意であるが、一例を示すと、その操作レバー13の回転ロッド13Aはアッパーレール8内に配設し、回転ロッド13Aにはロワーレール7の係合孔11及びアッパーレール8の係合孔35に係脱するメイン係合爪12Aを備えたメインロック片12を取付ける。係合孔11、35は前記レール7、8の摺動方向に複数並設される。メインロック片12は前後両端に軸筒部14を形成し、前記回転ロッド13は軸筒部14に回転自在に挿通する。軸筒部14と軸筒部14の間には半筒形状の回転案内部15を設ける。
前記軸筒部14には作動アーム16の基部を固定し、作動アーム16は作動杆17の長孔18に取付ける。作動杆17は、スライドロック解除用リンク機構21を介して、車体所望位置に設けたレーダー等により後方からの衝突を事前に予測する予測システムSが後突を予測したとき、メイン係合爪12Aを係合孔11より退避させるモータ・ソレノイド等のアクチュエータ20に連結する。
実施例のスライドロック解除用リンク機構21は、前記作動杆17にアーム22の先端を取付け、アーム22の基部は前記アッパーレール8に固定のブラケット26に設けた取付軸23に固定する。取付軸23には伝達アーム24を設け、伝達アーム24の先端に前記アクチュエータ20の作動子25を接続する。
車体所望位置には後方からの車両等の接近を感知するレーダー等を設け、衝突を事前に予測する予測システムSを搭載する。予測システムSからの衝突予測信号によりアクチュエータ20を作動させ、アクチュエータ20はスライドロック解除用リンク機構21を介してロック装置10のメインロック片12を図6において時計回転させ、メイン係合爪12Aをロワーレール7の係合孔11より退避させ、ロック装置10のメインロック片12を自動的にアンロックにさせる。
しかして、ロック装置10には、予測システムSにより前記メインロック片12が係合孔11より自動解除されたとき、所定の荷重が掛かるまで、車両用シート1を所定位置に保持(支持)するサブロック片28を設ける。サブロック片28には係合孔11、35に係合するサブ係合爪30を設ける。サブ係合爪30は後縁を所定角度の傾斜面29に形成し、サブロック片28に所定の荷重が掛かると、傾斜面29により案内されてサブ係合爪30は係合孔11、35から退避するように構成する。前記サブロック片28はメインロック片12の軸筒部14と軸筒部14の間の操作レバー13の回転ロッド13Aに固定して設ける。
サブロック片28は操作レバー13を手動操作すると、図6において時計回転して係合孔11から継脱するように構成し、このサブロック片28の回動に連動して(押されて)メインロック片12もアンロック回動し、ロック機構10はアンロックになる。これに対して、前記予測システムSのアクチュエータ20が作動したときは、メインロック片12のみが操作レバー13の回転ロッド13Aに対してアンロック回動し、サブロック片28と係合孔11との係合は継続される。そして、この状態で車両用シート1(サブロック片28)に後方への所定荷重が掛かると、サブ係合爪30の傾斜面29が係合孔11に対してスライドしてサブ係合爪30は係合孔11から離脱し、ロック装置10全体がアンロックとなって車両用シート1はスライドレール5により後方移動する。
しかして、車両用シート1と車体6の間には、ロック装置10の自動ロック解除時、車両用シート1の後方移動の衝撃を緩和する緩衝装置40を設ける。緩衝装置40は粘性体ダンパー41のシリンダ42を車体6に固定し、シリンダ42に粘性流体または粘性弾性体Dを封入し、粘性流体または粘性弾性体Dを封入したシリンダ42にピストン43を嵌合させ、ピストン43のピストンロッド44には摺動方向に複数の係合溝45を形成した係合移動体46を取付ける。係合移動体46はアッパーレール8と共にロワーレール7に対して移動自在に取付け、係合移動体46の係合溝45に継脱する係合フック47を前記取付軸23に固定して構成する。
係合フック47は車両用シート1の前後位置調節時には係合溝45に係合しないが、後突の予測によりアクチュエータ20が作動すると係合溝45に係合する。そのため、ロック装置10が自動ロック解除して、車両用シート1の後方移動が開始されても、係合フック47はピストンロッド44と一体に後方移動し、このときピストン43はシリンダ42内のオイルの抵抗を受け、車両用シート1の後方移動に抵抗を与えて衝撃を緩和する。
粘性体ダンパー41は、ピストン43にシリンダ42内の粘性流体または粘性弾性体Dとの接触抵抗(ピストン43の摺動による粘性流体または粘性弾性体Dのせん断抵抗)を与え、ピストン43の移動速度に比例して粘性が高くなる性質を有した粘性流体または粘性弾性体Dにより構成し、ロック装置10の自動ロック解除に伴うピストン43の高速移動のときには粘性が高くなって抵抗も大になり、後側に移動した車両用シート1を前側に戻すときに伴うピストン43の移動のときには粘性が低くなって抵抗が小になる。
しかして、ヘッドレスト4は、背凭シート2に対してリンク機構50により前後方向に横軸回動自在に設け、車両が後突を受けたときの車両用シート1の慣性力を利用してヘッドレスト4を前方移動させることにより後方移動する頭部を支持すると共に、緩衝装置40により車両用ーシート1全体を後方スライドさせることで衝撃を緩和するように構成する。
前記リンク機構50にワイヤー51の一端を係止し、ワイヤー51の他端は係合フック47側に係止し、係合フック47は係合フック47を取付けた取付軸23に対して摺動自在に取付ける。
即ち、予測システムSにより後突が予測されると、スライドレール5のロック装置10はアンロックになってアッパーレール8は後動自在となり、他方、アッパーレール8は係合フック47が係合移動体46の係合溝45に係合し、係合フック47は取付軸23に対して摺動して相対的にワイヤー51がリンク機構50を介してヘッドレスト4を前方回動させ、これによりヘッドレスト4が頭部を支持し、また、係合フック47が摺動して伝達アーム24の基部に当たると、係合フック47は係合移動体46を粘性体ダンパー41から牽引し、車両用シート1と共に係合移動体46を介してピストンロッド44を後方移動させ、ピストンロッド44はピストン43をシリンダ42内の粘性流体または粘性弾性体Dとの接触抵抗に抗して後方移動させ、この粘性流体または粘性弾性体Dの抵抗により車両用シート1の後方移動の速度を低下させ、衝撃を緩和する。
前記リンク機構50は、横取付軸60の両側を背凭シート2のフレーム61に回転自在に取付け、横取付軸60には中央に偏心軸部62を設け、偏心軸部62にヘッドレスト4のピラー63を固定し、横取付軸60の一方側には前記偏心軸部62と反対側に位置するアーム64の基部を固定し、アーム64の先端にワイヤー51を係止する。
この場合、側面視横取付軸60中心に偏心軸部62とアーム64の先端とが相対回転し、アーム64が牽引されると、ヘッドレスト4が前方回動するように構成しており、この構成に限定されず、車両用シート1の後方移動の荷重をヘッドレスト4の前方回動に変換させられればよい。
次に実施例の作用を述べる。
(前後調節モード)
ロック装置10の操作レバー13を操作すると、操作レバー13と共にサブロック片28が下方回動し、これに連動してメインロック片12も下方回動させ、サブロック片28とメインロック片12がロワーレール7の係合孔11から離脱させ、ロック装置10は、アンロック状態になる。
この状態で、車両用シート1を前後させて位置調節を行い、所望位置にて操作部材を離すと、メインロック片12およびサブロック片28がロワーレール7の係合孔11に係合してロックし、車両用シート1を位置不動に固定する。
(後突予知作動モード)
車体所望位置に設けたレーダー等により後方からの衝突を予測システムSが事前に察知すると、予測システムSは衝突予測信号を送出し、これによりアクチュエータ20が作動し、アクチュエータ20の作動子25が伝達アーム24を押して回動させ、伝達アーム24は取付軸23を回転させてアーム22を回動させ、アーム22は作動杆17を牽引し、作動杆17は作動アーム16を回動させて、メインロック片12を係合孔11より退避させ、ロック装置10は自動アンロック状態となる。
ロック装置10は自動アンロック状態となってメインロック片12が係合孔11より退避しても、サブロック片28が係合孔11に係合しているので、実際に後突するまで車両用シート1はロック装置10により所定位置に保持(固定)される。
次に、車体6が後突を受け、車両用シート1に後方移動の荷重が掛かるまで、サブロック片28が係合孔11に係合しているが、所定荷重を越えると、傾斜面29により案内されてサブロック片28は係合孔11から退避する。サブロック片28が係合孔11から退避すると、ロック装置10は完全にアンロック状態になり、車両用シート1の後方移動は自由になる。
車両用シート1の後方移動が開始されると、車両用シート1に設けた係合フック47が粘性体ダンパー41のピストンロッド44を連結した係合移動体46の係合溝45に係合する。したがって、車両用シート1と共に係合フック47が後方移動し、係合フック47は係合移動体46を介してピストンロッド44を後方移動させる。
ピストンロッド44はピストン43をシリンダ42内の粘性流体または粘性弾性体Dとの接触抵抗に抗して後方移動し、この粘性流体または粘性弾性体Dの抵抗により車両用シート1の後方移動の速度を低下させ、衝撃を緩和する。
しかして、ヘッドレスト4は背凭シート2に対してリンク機構50により前後方向に横軸回動自在に設け、車両が後突を受けたときの荷重を利用して前方移動するように構成しているから、緩衝装置40により衝撃を緩和させると共に前方回動して頭部を支持する。
即ち、係合フック47は予測システムSにより後突が予測されて係合移動体46の係合溝45に係合すると共に、係合フック47は係合フック47を取付けた取付軸23に対して摺動自在に取付けているから、係合溝45に係合した係合フック47は車両用シート1に対して位置不動になり、そのため取付軸23の外周を取付軸23のアーム22の基部に当接するまで相対的に移動する。
それゆえ、ワイヤー51は係合フック47により相対的に牽引されることになってリンク機構50を作動させ、ヘッドレスト4は車両が後突を受けたときの荷重を利用して前方回動して頭部を支持する。
ヘッドレスト4が前方回動すると、係合フック47がアーム22に当接し、前記したように、係合フック47に掛かる荷重が粘性体ダンパー41のピストンロッド44を連結した係合移動体46の係合溝45により支持され、係合移動体46の移動抵抗により車両用シート1の後方移動の速度を低下させ、衝撃を緩和する。
このように、車両の走行中に掛かる前後荷重を支持するスライドレール5のロックを解除することで、後突の慣性による荷重を緩衝装置40により減衰させて、ロック装置10によりロックした状態で着座者が支受する荷重より結果的に緩和させ、しかも、荷重を吸収するために車両用シート1を後方に移動させても、前記緩衝装置40によりリンク機構50が連動して着座者の頭部を前方移動するヘッドレスト4が確実に支持する。
この場合、前記緩衝装置40と前記リンク機構50とはワイヤー51により連動するように構成しているから、リンク機構50に一端を接続したワイヤー51の他端は車両用シート1と緩衝装置40のピストンロッド44までの何れかの経路中に接続すればよく、構成が簡単であり、緩衝装置40とヘッドレスト4の前方移動は確実に連動する。
実施例ではワイヤー51の他端は係合フック47に接続しているから、緩衝装置40の粘性体ダンパー41とヘッドレスト4の前方移動の作動の入り切りの切替えを容易に構成できる。
また、係合フック47は取付軸23の外周に、アーム22と伝達アーム24の間に摺動自在に設けているから、スライドロック解除用リンク機構21を係合フック47の取付およびストッパ機構の両方を兼用でき、合理的構成となって、一層、構成を簡素にできる。
1…車両用シート、2…背凭シート、3…座席シート、4…ヘッドレスト、5…スライドレール、6…車体、7…ロワーレール、8…アッパーレール、9…9 、10…ロック装置、11…係合孔、12…メインロック片、13…操作レバー、14…軸筒部、15…回転案内部、16…作動アーム、17…作動杆、18…長孔、20…アクチュエータ、21…スライドロック解除用リンク機構、22…アーム、23…取付軸、24…伝達アーム、25…作動子、26…ブラケット、28…サブロック片、29…傾斜面、30…サブ係合爪、35…係合孔、40…緩衝装置、41…粘性体ダンパー、42…シリンダ、43…ピストン、44…ピストンロッド、45…係合溝、46…係合移動体、47…係合フック、50…リンク機構、51…ワイヤー、60…横取付軸、61…フレーム、62…偏心軸部、63…ピラー、64…アーム。

Claims (7)

  1. 操作レバー13の操作によりスライドレール5の係合孔11から退避してロック装置10をアンロック状態とするメインロック片12およびサブロック片28を設け、車体6に設けた粘性体ダンパー41のシリンダ42と、該シリンダ42に嵌合させたピストン43のピストンロッド44に摺動方向に複数の係合溝45を形成した係合移動体46と、該係合移動体46の係合溝45に継脱する係合フック47とを有する緩衝装置40を設け、車体6の所定位置に設けた予測システムSが後方からの衝突を事前に察知した衝突予測信号によりアクチュエータ20を作動させてスライドレール5のロック装置10のメインロック片12を係合孔11から退避させ、該ロック装置10は前記メインロック片12によるロックを解除して自動アンロック状態とし、メインロック片12の係合孔11から退避と連動して前記アクチュエータ20により係合移動体46の係合溝45に係合フック47を係合させ、前記メインロック片12によるロック装置10の自動アンロック状態であってもサブロック片28が係合孔11に係合し、実際の後突まで車両用シート1をロック装置10により所定位置に保持し、車体6が実際の後突を受けることにより車両用シート1の後方移動の荷重が所定荷重を越えると、サブロック片28を係合孔11から退避させて、車両用シート1の後方移動を自由にする構成とし、車両用シート1の後方移動の開始により緩衝装置40を作動させて車両用シート1の後方移動の衝撃を緩和する構成とした車両用シート。
  2. 車体6に設けた粘性体ダンパー41のシリンダ42と、該シリンダ42に嵌合させたピストン43のピストンロッド44に摺動方向に複数の係合溝45を形成した係合移動体46と、該係合移動体46の係合溝45に継脱する係合フック47とを有する緩衝装置40を設け、車体6にスライドレール5を介して車両用シート1を前後位置調節可能に取付け、前記スライドレール5のロック装置10は、通常の操作レバー13の操作によるシート位置調節では所望位置にて前記車両用シート1を所望位置で位置固定するが、所定の荷重が掛かると、自動的にロックを解除して、前記車両用シート1の後方移動を許容するように構成し、前記車体6の所定位置に設けた予測システムSが後方からの衝突を事前に察知した衝突予測信号によりアクチュエータ20を作動させてスライドレール5のロック装置10のメインロック片12を係合孔11から退避させ、該ロック装置10は前記メインロック片12によるロックを解除して自動アンロック状態とし、メインロック片12の係合孔11から退避と連動して前記アクチュエータ20により係合移動体46の係合溝45に係合フック47を係合させ、前記メインロック片12によるロック装置10の自動アンロック状態であってもサブロック片28が係合孔11に係合し、実際の後突まで車両用シート1をロック装置10により所定位置に保持し、車体6が実際の後突を受けることにより車両用シート1の後方移動の荷重が所定荷重を越えると、サブロック片28を係合孔11から退避させて、車両用シート1の後方移動を自由にする構成とし、通常のシート位置調節では前記メインロック片12およびサブロック片28は連動して係合孔11から継脱するように構成し、車両用シート1の後方移動の開始により緩衝装置40を作動させて車両用シート1の後方移動の衝撃を緩和する構成とした車両用シート。
  3. 請求項1または請求項2において、前記ロック装置10がアンロック状態になって、前記車両用シート1が後方移動すると、該車両用シート1の後方移動の荷重を伝達してヘッドレスト4を前方移動させる車両用シート。
  4. 請求項1または請求項2または請求項3において、スライドレール5の操作レバー13の回転ロッド13Aにメインロック片12を回転自在に取付け、メインロック片12には前記アクチュエータ20に連結した作動アーム16の基部を固定し、前記サブロック片28には、回転ロッド13Aに固定すると共に、サブロック片28には所定以上の荷重が掛かると、係合孔11に当接してサブロック片28を係合孔11から退避させる傾斜面29を形成した車両用シート。
  5. 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4において、前記メインロック片12の前後両端に一対の軸筒部14を形成し、該軸筒部14に前記回転ロッド13Aを回転自在に挿通し、前記サブロック片28は前記メインロック片12の軸筒部14と軸筒部14の間の前記回転ロッド13Aにメインロック片12のアンロック回動方向の後側に固定した車両用シート。
  6. 請求項4または請求項5において、前記サブロック片28の前記係合孔11からの退避および前記係合フック47の係合溝45への係合は、前記アクチュエータ20により行うように構成した車両用シート。
  7. 請求項4または請求項5または請求項6において、前記アクチュエータ20と前記サブロック片28との間に係合孔11からサブロック片28を退避させるスライドロック解除用リンク機構21を設け、該スライドロック解除用リンク機構21の取付軸23に前記係合フック47を設けた車両用シート。
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