JP5022288B2 - 複数遅延波影響判定装置及びそのプログラム - Google Patents

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本発明は、OFDM波に含まれる複数の遅延波による影響を判定する複数遅延波判定装置及びそのプログラムに関する。
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex:直交周波数分割多重)方式による地上波デジタル放送では、周波数資源を有効活用する目的で、親局や中継局といった隣接する送信所間で全て同一周波数の放送信号を送信するSFN(Single Frequency Network:単一周波数ネットワーク)が採用されている。
近年、地上デジタル放送がエリアを拡大する中、SFN環境下において、遅延波による受信障害が確認されている。遅延波のうち、単一遅延波が及ぼす影響については、これを判定する方法が知られている(非特許文献1参照)。例えば、非特許文献1には、単一遅延波が及ぼす影響を、逆バスタブ曲線とよばれる曲線を用いて、マスク判定する方法が記載されている。具体的には、マスク判定は、遅延波の遅延時間と直接波に対する遅延波の電力比とを含む遅延プロファイルを測定し、遅延波の電力比が、逆バスタブ曲線が示す許容限度以下であるか否かによって判定するものである。
ARIB TR−B14"地上デジタルテレビジョン放送運用規定技術資料"第3分冊(pp.9・4,pp.9・38−図A−26.FFTウィンドウ位置とバスタブ特性),2007年
非特許文献1に記載の技術は、複数の遅延波が存在する場合、この影響の判定が困難なため、障害原因を特定することが困難な問題がある。以下、図10を参照して、従来の遅延プロファイル測定装置が表示する遅延プロファイル画面を例に説明する。図10は、従来の遅延プロファイル測定装置が表示する遅延プロファイル画面を示す図であり、(a)は受信可能なOFDM波の遅延プロファイルの例であり、(b)は受信不可能なOFDM波の遅延プロファイルの例である。なお、図10では、縦軸がD/U(遅延波の電力比)であり、横軸がTime(遅延時間)である。
図10(a),(b)に示すように、両遅延プロファイルとも、遅延波の電力比が、逆バスタブ曲線が示す許容限度内であり、マスク判定では、受信可能と判定される。しかし、各遅延波の電力比が、逆バスタブ曲線が示す許容限度内でも、逆バスタブ曲線が示す許容限度に近い電力比を有する遅延波が複数存在する場合、例えば、図10(b)の遅延プロファイルの場合、OFDM波を受信できない。
また、オペレータが遅延プロファイルを目視して遅延波の影響を判定する場合、図10(a),(b)に示すように、遅延プロファイルの表示画面を一見しただけでは、オペレータが、複数の遅延波による影響を容易に判定できない問題もある。
そこで、本発明は、OFDM波に含まれる複数の遅延波による影響を精度よく判定できる複数遅延波影響判定装置及びそのプログラムを提供することを目的とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載された複数遅延波影響判定装置は、OFDM波に含まれる複数の遅延波の遅延時間と、OFDM波の直接波に対する遅延波の電力比との関係を示す遅延プロファイルが遅延プロファイル測定装置から入力され、遅延プロファイルに基づいて、遅延波による影響を判定する複数遅延波影響判定装置であって、電力合成曲線算出手段と、影響判定手段と、判定結果出力手段と、を備える構成とした。
かかる構成において、複数遅延波影響判定装置は、電力合成曲線算出手段によって、遅延時間が所定範囲内の遅延プロファイルを、遅延時間が0となる時間を基準に所定のガード期間を倍にしたガード期間内区間と、ガード期間内区間の下限時間未満で所定の第1近傍時間以上の第1ガード期間近傍区間と、第1近傍時間未満で遅延時間の下限時間以上の第1ガード期間外区間と、ガード期間内区間の上限時間を超えて所定の第2近傍時間以下の第2ガード期間近傍区間と、第2近傍時間を超えて遅延時間の上限時間以下の第2ガード期間外区間との区間に分け、区間毎に、遅延波の電力比の合計を示す電力合成曲線を算出する。
ここで、電力合成曲線算出手段は、各区間に含まれる遅延波の電力比を電力に換算し、各区間に含まれる電力を合計した電力合成値を算出し、電力合成値を電力比に再度換算し、この電力比より電力合成曲線を算出する。
また、複数遅延波影響判定装置は、影響判定手段によって、予め設定された逆バスタブ曲線が示すOFDM波に含まれる遅延波の電力比の許容限度と、電力合成曲線算出手段が算出した電力合成曲線の電力比とを比較し、電力合成曲線の電力比が許容限度以下の場合、OFDM波を受信できると判定し、電力合成曲線の電力比が許容限度を越える場合、OFDM波を受信できないと判定する。
これによって、複数遅延波影響判定装置は、受信機によって逆バスタブ特性が大きく異なる不安定な第1ガード期間近傍区間及び第2ガード期間近傍区間において、複数の遅延波による影響を判定できる。なお、この逆バスタブ曲線は、例えば、ガード期間が台形状(逆バスタブ)となる曲線を示し、OFDM波を受信する受信機が、OFDM波に含まれる遅延波の電力比がこの曲線が示す許容限度を超える場合、OFDM波を受信できないことを示す。
また、複数遅延波影響判定装置は、判定結果出力手段によって、遅延プロファイル測定装置から入力された遅延プロファイルと、逆バスタブ曲線と、電力合成曲線算出手段が算出した電力合成曲線と、影響判定手段の判定結果と、を出力する。
これによって、複数遅延波影響判定装置は、例えば、ディスプレイ画面に、遅延プロファイルと、逆バスタブ曲線と、電力合成曲線と、影響判定手段の判定結果とを同時に表示できる。
請求項2に記載された複数遅延波影響判定装置は、請求項1に記載された複数遅延波影響判定装置において、影響判定手段が、区間毎に、OFDM波を受信できるか否かを判定することを特徴とする。
かかる構成において、複数遅延波影響判定装置は、影響判定手段によって、全ての区間で、電力合成曲線の電力比が許容限度以下の場合、OFDM波を受信できると判定する。また、複数遅延波影響判定装置は、影響判定手段によって、ガード期間内区間、第1ガード期間外区間又は第2ガード期間外区間で、電力合成曲線の電力比が許容限度を超える場合、OFDM波を受信できないと判定する。
また、複数遅延波影響判定装置は、影響判定手段によって、第1ガード期間近傍区間又は第2ガード期間近傍区間で、電力合成曲線の電力比が許容限度を超える場合、又は、電力合成曲線と逆バスタブ曲線とが交差する場合、OFDM波を受信できないと判定する。
これによって、影響判定手段は、受信機によって逆バスタブ特性が大きく異なる不安定な第1ガード期間近傍区間及び第2ガード期間近傍区間における判定条件を、ガード期間内区間、第1ガード期間外区間及び第2ガード期間外区間の判定条件より厳しくする。
請求項3に記載された複数遅延波影響判定装置は、請求項1又は請求項2に記載された複数遅延波影響判定装置において、影響判定手段が、電力合成曲線の電力比と許容限度との差を算出し、全ての区間のうち、差が最小となる最小差区間を判定する最小差区間判定手段、をさらに備え、判定結果出力手段が、最小差区間判定手段が判定した最小差区間に関するメッセージを出力することを特徴とする。
かかる構成において、複数遅延波影響判定装置は、全ての区間のうち、遅延波による影響を与えている最小差区間を判定及び出力できる。
また、前記した課題を解決するため、請求項4に記載された複数遅延波影響判定プログラムは、OFDM波に含まれる複数の遅延波の遅延時間と、OFDM波の直接波に対する遅延波の電力比との関係を示す遅延プロファイルが遅延プロファイル測定装置から入力され、遅延プロファイルに基づいて、遅延波による影響を判定するために、コンピュータを、電力合成曲線算出手段、影響判定手段、判定結果出力手段、として機能させる構成とした。
本発明に係る複数遅延波影響判定装置及びそのプログラムによれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1,4に係る発明によれば、受信機によって逆バスタブ特性が大きく異なる不安定な第1ガード期間近傍区間及び第2ガード期間近傍区間において、複数の遅延波の影響を判定できるため、OFDM波に含まれる複数の遅延波による影響を精度よく判定できる。
請求項2に係る発明によれば、受信機によって逆バスタブ特性が大きく異なる不安定な第1ガード期間近傍区間及び第2ガード期間近傍区間における判定条件を、ガード期間内区間、第1ガード期間外区間及び第2ガード期間外区間の判定条件より厳しくするため、複数の遅延波による影響によって、受信機がOFDM波を受信できるか否かを精度よく判定できる。
請求項3に係る発明によれば、全ての区間のうち、遅延波による影響を与えている最小差区間を判定及び出力できるため、複数の遅延波による影響の原因が特定し易くなる。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施形態において、同一の機能を有する手段及び同一の部材には同一の符号を付し、説明を省略した。
[複数遅延波影響判定装置の構成]
図1を参照して、本発明の実施形態に係る複数遅延波影響判定装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る複数遅延波影響判定装置のブロック図である。
複数遅延波影響判定装置1は、OFDM波に含まれる複数の遅延波の遅延時間と、OFDM波の直接波に対する遅延波の電力比との関係を示す遅延プロファイルが遅延プロファイル測定装置2から入力され、遅延プロファイルに基づいて、遅延波による影響を判定するものである。ここで、複数遅延波影響判定装置1は、電力合成曲線生成手段11と、影響判定手段13と、判定結果出力手段15と、を備える。また、複数遅延波影響判定装置1は、遅延プロファイル測定装置2が、例えば、イーサネット(登録商標)等の通信回線を介して、接続されている。
なお、電力合成曲線生成手段11が、請求項に記載の電力合成曲線算出手段に相当する。
遅延プロファイル測定装置2は、OFDM波に含まれる複数の遅延波の遅延時間と、OFDM波の直接波に対する遅延波の電力比との関係を示す遅延プロファイルを測定するものである。また、遅延プロファイル測定装置2は、測定した遅延プロファイルを複数遅延波影響判定装置1の電力合成曲線生成手段11に出力する。
なお、遅延プロファイル測定装置2の詳細は、例えば、特開2006−93760号公報に記載されている。
ここで、遅延プロファイル測定装置2は、遅延時間が所定範囲内、例えば、有効シンボル長が1008μ秒であれば、有効シンボル長の2倍となる遅延時間、−1008μ秒〜+1008μ秒の範囲で遅延プロファイルを測定する。この場合、遅延時間の下限時間が−1008μ秒で、遅延時間の上限時間が+1008μ秒となる。なお、遅延プロファイルの遅延時間の範囲は、遅延プロファイル測定装置2の測定アルゴリズムによるものであり、−1008μ秒〜+1008μ秒の範囲に限定されるものでなく、例えば、−504μ秒〜+504μ秒の範囲としても良い。
電力合成曲線生成手段11は、遅延時間が所定範囲内の遅延プロファイルを、遅延時間が0となる時間を基準に所定のガード期間を倍にしたガード期間内区間(区間C)と、ガード期間内区間の下限時間未満で所定の第1近傍時間以上の第1ガード期間近傍区間(区間B)と、第1近傍時間未満で遅延時間の下限時間以上の第1ガード期間外区間(区間A)と、ガード期間内区間の上限時間を超えて所定の第2近傍時間以下の第2ガード期間近傍区間(区間D)と、第2近傍時間を超えて遅延時間の上限時間以下の第2ガード期間外区間(区間E)との区間に分け、区間毎に、遅延波の電力比の合計を示す電力合成曲線を算出するものである。
以下、図2を参照して、電力合成曲線生成手段による電力合成曲線の算出について説明する(適宜図1参照)。図2は、図1の電力合成曲線生成手段による電力合成曲線の算出を説明する図である。まず、電力合成曲線生成手段11は、遅延プロファイルを以下のような5の区間に分ける。
第1ガード期間外区間(区間A) :−1008μ秒≦遅延時間<−200μ秒
第1ガード期間近傍区間(区間B): −200μ秒≦遅延時間<−126μ秒
ガード期間内区間(区間C) : −126μ秒≦遅延時間≦+126μ秒
第2ガード期間近傍区間(区間D): +126μ秒<遅延時間≦+200μ秒
第2ガード期間外区間(区間E) : +200μ秒<遅延時間≦+1008μ秒
ここで、第1ガード期間外区間(区間A)は、その範囲を遅延プロファイル測定装置2で測定可能な遅延時間の下限(ここでは、−1008μ秒〜−200μ秒)までとせずに、例えば、−504μ秒〜−200μ秒のように、実際の伝送路で発生し得るマルチパスの遅延時間の範囲を考慮して設定しても良い。また、第1ガード期間外区間(区間A)と同様に、第2ガード期間外区間(区間E)の範囲を、例えば、+200μ秒〜+504μ秒と設定しても良い。このように、電力を積算する遅延時間の範囲を限定するほど、複数遅延波影響判定装置1は、不要な雑音電力が積算されなくなるため、測定精度が向上する効果がある。
このとき、電力合成曲線生成手段11は、遅延プロファイル測定装置2から入力された遅延プロファイルに対し、遅延プロファイルにおける最小信号電力に基づいた閾値を用いて、閾値以下の成分を除去する閾値処理を行う雑音成分除去手段を備えても良い(不図示)。これによって、複数遅延波影響判定装置1は、雑音成分を選択的に除去し、伝送路特性のみが含まれる遅延プロファイルを得ることができる。
なお、雑音成分除去手段の詳細は、例えば、特開2007−151097号公報の段落0051〜段落0071に記載されている。
次に、電力合成曲線生成手段11は、第1ガード期間外区間(区間A)に含まれる遅延波の電力比を電力に換算し(電力換算)、第1ガード期間外区間(区間A)に含まれる電力を合計した電力合成値Pを、式(1)を用いて算出する。
Figure 0005022288
また、電力合成曲線生成手段11は、第1ガード期間外区間(区間A)と同様に、第1ガード期間近傍区間(区間B)、ガード期間内区間(区間C)、第2ガード期間近傍区間(区間D)及び、第2ガード期間外区間(区間E)の電力合成値P〜Pをそれぞれ算出する。そして、電力合成曲線生成手段11は、第1ガード期間外区間(区間A)から第2ガード期間外区間(区間E)のそれぞれで電力合成値P〜Pを電力比に換算し(D/U換算)、この電力比より電力合成曲線を算出する。さらに、電力合成曲線生成手段11は、この電力合成曲線を、遅延プロファイルと共に、影響判定手段13に出力する。
ここでは、判定条件が厳しくなる第1近傍時間(例えば、−200μ秒)、及び、第2近傍時間(例えば、+200μ秒)を用いることで、後記する影響判定手段13の判定精度を向上させている。これによって、複数遅延波影響判定装置1は、影響判定手段13が正常と判定したにもかかわらず、運用中に複数の遅延波による影響が発生する事態を低減している。なお、第1近傍時間は、遅延時間の下限時間を超え、ガード期間の絶対値を負の値とした時間以下であれば良い。また、第2近傍時間は、ガード期間の絶対値(正の値)以上で、遅延時間の下限時間の上限時間未満であれば良い。
なお、ガード期間は、ガードインターバル(Guard interval:GI)とも呼ばれ、ゴースト等のマルチパスによる障害を防ぐために、OFDM波の有効シンボルの前に付加された、所定の時間長(例えば、126μ秒)の冗長データである。
なお、ガード期間内区間(区間C)は、遅延時間が0となる時間にガード期間の絶対値を加算及び減算した範囲、例えば、−126μ秒以上、+126μ秒以下となるが、ガード期間の倍長であれば良い。例えば、ガード期間が63μ秒であれば、ガード期間内区間(区間C)は、−63μ秒以上+63μ秒以下となり、ガード期間が252μ秒であれば、ガード期間内区間(区間C)は、−252μ秒以上+252μ秒以下となる。
図1の影響判定手段13は、OFDM波を受信する受信機において、遅延波による影響を判定するものである。また、図1に示すように、影響判定手段13は、受信可否判定手段13aと、最小差区間判定手段13bと、を備え、電力合成曲線生成手段11から入力された電力合成曲線及び遅延プロファイルと、受信可否判定手段13aによる受信可否の判定結果と、最小差区間判定手段13bが判定した最小差区間と、を判定結果出力手段15に出力する。
以下、図3を参照して、本発明における逆バスタブ曲線の例について説明する(適宜図1参照)。図3は、本発明における逆バスタブ曲線の例を示すグラフである。なお、図3は、縦軸がD/U(電力比)であり、横軸が遅延時間である。
図3に示すように、この逆バスタブ曲線は、第1ガード期間外区間(区間A)及び第2ガード期間外区間)区間E)では、遅延波の電力比の許容限度が−23dBであり、ガード期間内区間(区間C)では、遅延波の電力比の許容限度が0dBである。また、この逆バスタブ曲線は、第1ガード期間近傍区間(区間B)では、遅延波の電力比の許容限度が−23dBから0dBまで増加し、一方、第2ガード期間近傍区間(区間D)では、遅延波の電力比の許容限度が0dBから−23dBまで減少する。
ここで、図3の逆バスタブ曲線は、「情報通信審議会“情報通信審議会 情報通信技術分科会 放送システム委員会報告(案)”(pp.25−図3.4 受信機のバスタブ特性),2008年)を参考に、最も厳しい判定条件を想定して予め設定したものである。このような逆バスタブ曲線を用いることで、複数遅延波影響判定装置1は、影響判定手段13の判定精度を向上させている。これによって、複数遅延波影響判定装置1は、影響判定手段13が正常と判定したにもかかわらず、運用中に複数の遅延波による影響が発生する事態を低減している。
なお、逆バスタブ曲線は、OFDM波を受信する受信機が受信可能なOFDM波に含まれる遅延波の電力比の許容限度を示すものであり、受信機によって異なる特性を示すため、図3に示すものに制限されない。
以下、図4を参照して、受信可否判定手段による受信可否の判定について説明する(適宜図1参照)。図4は、図1の受信可否判定手段による受信可否の判定を説明する図である。なお、図4では、破線が逆バスタブ曲線を示し、実線が電力合成曲線を示し、「○」は受信できる状態を示し、「×」は受信できない状態を示す。
図1の受信可否判定手段13aは、逆バスタブ曲線が示す許容限度と、電力合成曲線生成手段11が算出した電力合成曲線の電力比とを比較して、図4の左欄に示すように、全ての区間(区間A〜区間E)で、電力合成曲線(実線)の電力比が、逆バスタブ曲線(破線)が示す許容限度以下の場合、OFDM波を受信できると判定するものである。
一方、受信可否判定手段13aは、図4の右上欄に示すように、ガード期間内区間(区間C)、第1ガード期間外区間(区間A)又は第2ガード期間外区間(区間E)で、電力合成曲線(実線)の電力比が、逆バスタブ曲線(破線)が示す許容限度を超える場合、OFDM波を受信できないと判定する。
また、受信可否判定手段13aは、図4の右中欄に示すように、第1ガード期間近傍区間(区間B)で、電力合成曲線(実線)の電力比が、逆バスタブ曲線(破線)が示す許容限度を超える場合、又は、電力合成曲線(実線)と逆バスタブ曲線(破線)とが交差する場合、OFDM波を受信できないと判定する。
さらに、受信可否判定手段13aは、図4の右下欄に示すように、第2ガード期間近傍区間(区間D)で、電力合成曲線(実線)の電力比が、逆バスタブ曲線(破線)が示す許容限度を超える場合、又は、電力合成曲線(実線)と逆バスタブ曲線(破線)とが交差する場合、OFDM波を受信できないと判定する。
以下、図5を参照して、受信可否判定手段による受信可否の判定の具体例について説明する(適宜図1参照)。図5は、図1の受信可否判定手段による受信可否の判定の具体例を説明する図である。なお、図5では、破線が逆バスタブ曲線を示し、実線が電力合成曲線を示し、縦軸がD/U(電力比)であり、横軸が遅延時間である。
図5に示すように、第1ガード期間近傍区間(区間B)、ガード期間内区間(区間C)、第2ガード期間近傍区間(区間D)及び第2ガード期間外区間(区間E)では、電力合成曲線(実線)の電力比が、逆バスタブ曲線(破線)が示す許容限度以下である。しかし、第1ガード期間外区間(区間A)では、電力合成曲線(実線)の電力比が、逆バスタブ曲線(破線)が示す許容限度を超えているため、受信可否判定手段13aは、OFDM波を受信できないと判定する。
このように、受信可否判定手段13aは、逆バスタブ特性が大きく異なる不安定な第1ガード期間近傍区間(区間B)及び第2ガード期間近傍区間(区間D)では、電力合成曲線(実線)の電力比が、逆バスタブ曲線(破線)が示す許容限度を超える場合に加え、電力合成曲線(実線)と逆バスタブ曲線(破線)とが交差する場合も受信できないと、受信可否の判定条件を厳しくすることで、受信可否の判定精度を向上させている。これによって、複数遅延波影響判定装置1は、影響判定手段13が正常と判定したにもかかわらず、運用中に複数の遅延波による影響が発生する事態を低減している。
図1の最小差区間判定手段13bは、電力合成曲線(実線)の電力比と逆バスタブ曲線(破線)が示す許容限度との差を算出して、全ての区間のうち、差が最小となる最小差区間を判定するものである。
以下、図6を参照して、最小差区間判定手段による最小差区間の判定について説明する(適宜図1参照)。図6は、図1の最小差区間判定手段による最小差区間の判定を説明する図であり、(a)は第1例であり、(b)は第2例である。なお、図6では、破線が逆バスタブ曲線を示し、実線が電力合成曲線を示し、縦軸がD/U(電力比)であり、横軸が遅延時間である。
ここでは、最小差区間判定手段13bは、電力合成曲線(実線)と逆バスタブ曲線(破線)とが最も近い区間を最小差区間として判定する。例えば、最小差区間判定手段13bは、図6(a)の場合、ガード期間内区間(区間C)を最小差区間として判定し、図6(b)の場合、第1ガード期間外区間(区間A)を最小差区間として判定する。
このように、最小差区間判定手段13bが、遅延波による影響を与えている最小差区間を判定できるため、複数遅延波影響判定装置1は、オペレータが、複数の遅延波による影響の原因が特定し易くなる。具体的には、この最小差区間を参照することによって、オペレータが、複数の遅延波による影響を解消するための対策、例えば、受信機に高利得アンテナを接続する等の対策が行い易くなる。
図1の判定結果出力手段15は、遅延プロファイル測定装置2から入力された遅延プロファイルと、逆バスタブ曲線と、電力合成曲線生成手段11が算出した電力合成曲線と、受信可否判定手段13aによる受信可否の判定結果と、最小差区間判定手段13bが判定した最小差区間に関するメッセージと、を出力するものである。ここで、判定結果出力手段15は、ディスプレイ(不図示)に接続され、遅延プロファイル測定装置2から入力された遅延プロファイル、電力合成曲線生成手段11が算出した電力合成曲線、及び、影響判定手段13の判定結果をディスプレイに表示する。
以下、図7を参照して、判定結果出力手段が表示する表示画面について説明する(適宜図1参照)。図7は、図1の判定結果出力手段が表示する表示画面を示す図である。なお、図7では、破線が逆バスタブ曲線を示し、実線が電力合成曲線を示し、縦軸がD/U(遅延波の電力比)であり、横軸がTime(遅延時間)である。
図7に示すように、判定結果出力手段15は、電力合成曲線(実線)と、逆バスタブ曲線(破線)と、をディスプレイに表示する。また、判定結果出力手段15は、電力合成曲線(実線)の下に、各遅延波(遅延プロファイル)を表示する。例えば、図7では、受信できる状態であるため、判定結果出力手段15は、判定結果として、受信できる状態を示す「受信可否○」を、ディスプレイの左下部に表示する。一方、受信できない状態では、判定結果出力手段15は、判定結果として、受信できない状態を示す「受信可否×」を、ディスプレイの左下部に表示する(不図示)。
また、判定結果出力手段15は、最小差区間判定手段13bが判定した最小差区間を、他の区間と異なる色で表示しても良い。例えば、図7では、最小差区間がガード期間内区間(区間C)であるため、判定結果出力手段15は、電力合成曲線(実線)のガード期間内区間(区間C)を赤色で表示し、最小差区間判定手段13bが判定した最小差区間に関するメッセージとして、「GI内の影響が高い」をディスプレイの左下部に表示する(不図示)。
一方、判定結果出力手段15は、例えば、最小差区間が第1ガード期間外区間(区間A)の場合、判定結果出力手段15は、電力合成曲線(実線)の第1ガード期間外区間(区間A)を赤色で表示し、最小差区間判定手段13bが判定した最小差区間に関するメッセージとして、「GI外の影響が高い」をディスプレイの左下部に表示する(不図示)このように、判定結果出力手段15が影響判定手段13の判定結果を表示することで、オペレータが、複数の遅延波による影響を容易に把握できる。
さらに、複数遅延波影響判定装置1は、判定結果出力手段15が、OFDM波が遅延波の混入に対してどの程度の余裕を有するかを示す受信余裕度を出力することとなる。以下、図8を参照して、複数遅延波影響判定装置が出力する受信余裕度について説明する(適宜図1参照)。図8は、図1の複数遅延波影響判定装置が出力する受信余裕度を説明する図であり、(a)は第1例であり、(b)は第2例である。なお、図8では、破線が逆バスタブ曲線を示し、実線が電力合成曲線を示し、縦軸がD/U(電力比)であり、横軸が遅延時間である。
図8に示すように、任意の遅延時刻における逆バスタブ曲線(破線)が示す許容限度と、電力合成曲線(実線)の電力比との差が、受信余裕度を示す。具体的には、図8(a)に示すように、逆バスタブ曲線(破線)が示す許容限度と、電力合成曲線(実線)の電力比との差が大きい場合、受信余裕度が高いと言える。一方、図8(b)に示すように、逆バスタブ曲線(破線)が示す許容限度と、電力合成曲線(実線)の電力比との差が小さい場合、受信余裕度が低いと言える。
つまり、判定結果出力手段15が逆バスタブ曲線(破線)と電力合成曲線(実線)とを表示することで、オペレータが、逆バスタブ曲線(破線)が示す許容限度と、電力合成曲線(実線)の電力比との差より、受信余裕度を知ることが出来る。ここで、判定結果出力手段15は、最小差区間における逆バスタブ曲線(破線)が示す許容限度と、電力合成曲線(実線)の電力比との差の値を出力しても良い(不図示)。
なお、複数遅延波影響判定装置1は、第1近傍時間、第2近傍時間及び逆バスタブ曲線その他のパラメータ、遅延プロファイル測定装置2から入力された遅延プロファイル、電力合成曲線生成手段11が算出した電力合成曲線、及び、影響判定手段13の判定結果を記憶するHDD(Hard Disk Drive)等の記憶手段(不図示)を備えても良い。
[複数遅延波影響判定装置の動作]
以下、図9を参照して、複数遅延波影響判定装置の動作について、説明する(適宜図1参照)。図9は、図1の複数遅延波影響判定装置の動作を示すフローチャートである。なお、図9では、遅延プロファイル測定装置2の処理を、説明のために破線で図示した。
まず、遅延プロファイル測定装置2は、OFDM波に含まれる複数の遅延波の遅延時間と、OFDM波の直接波に対する遅延波の電力比との関係を示す遅延プロファイルを、所定の遅延時間の範囲内で測定して、複数遅延波影響判定装置1に出力する(ステップS1)。
ステップS1に続いて、複数遅延波影響判定装置1は、電力合成曲線生成手段11によって、計算前処理を行う。具体的には、電力合成曲線生成手段11は、遅延時間が所定の範囲内の遅延プロファイルを、第1ガード期間外区間(区間A)と、第1ガード期間近傍区間(区間B)と、ガード期間内区間(区間C)と、第2ガード期間近傍区間(区間D)と、第2ガード期間外区間(区間E)との5の区間に分け、ノイズフィルタリング処理を行う。そして、電力合成曲線生成手段11は、各区間に含まれる遅延波の電力比を電力に換算する(ステップS2)。
ステップS2に続いて、複数遅延波影響判定装置1は、電力合成曲線生成手段11によって、ステップS2で換算した各区間の電力を合計した電力合成値を算出し、この電力合成値を電力比に換算して電力合成曲線を算出する(ステップS3)。
ステップS3に続いて、複数遅延波影響判定装置1は、判定結果出力手段15によって、測定結果として、予め設定された逆バスタブ曲線と、遅延プロファイル測定装置2から入力された遅延プロファイルと、電力合成曲線生成手段11が算出した電力合成曲線と、をディスプレイに表示する(ステップS4)。
ステップS4に続いて、複数遅延波影響判定装置1は、受信可否判定手段13aによって、電力合成曲線の電力比と逆バスタブ曲線が示す許容限度とを比較して、受信可否の判定を行う(ステップS5)。具体的には、受信可否判定手段13aは、全ての区間で、電力合成曲線の電力比が、逆バスタブ曲線が示す許容限度以下の場合、OFDM波を受信できると判定する(ステップS5:全ての区間で判定○)。
一方、受信可否判定手段13aは、ガード期間内区間(区間C)、第1ガード期間外区間(区間A)又は第2ガード期間外区間(区間E)で、電力合成曲線の電力比が、逆バスタブ曲線が示す許容限度を超える場合、OFDM波を受信できないと判定する。さらに、受信可否判定手段13aは、第1ガード期間近傍区間(区間B)又は第2ガード期間近傍区間(区間D)で、電力合成曲線の電力比が、逆バスタブ曲線が示す許容限度を超える場合、又は、電力合成曲線と逆バスタブ曲線とが交差する場合、OFDM波を受信できないと判定する(ステップS5:いずれかの区間で判定×)。
OFDM波を受信できると判定した場合(ステップS5:全ての区間で判定○)、複数遅延波影響判定装置1は、判定結果出力手段15によって、OFDM波を受信できることをディスプレイに表示する(ステップS6)。
一方、OFDM波を受信できないと判定した場合(ステップS5:いずれかの区間で判定×)、複数遅延波影響判定装置1は、判定結果出力手段15によって、OFDM波を受信できないことをディスプレイに表示する(ステップS7)。
ステップS6又はステップS7に続いて、複数遅延波影響判定装置1は、最小差区間判定手段13bによって、電力合成曲線の電力比と逆バスタブ曲線が示す許容限度との差を算出して(ステップS8)、全ての区間のうち、差が最小となる最小差区間を判定する(ステップS9)。
最小差区間が第1ガード期間外区間(区間A)又は第2ガード期間外区間(区間E)の場合(ステップS9:区間A,E)、複数遅延波影響判定装置1は、判定結果出力手段15によって、最小差区間判定手段13bが判定した最小差区間に関するメッセージとして、「GI外の影響が高い」をディスプレイに表示する(ステップS10)。
一方、最小差区間が第1ガード期間近傍区間(区間B)、ガード期間内区間(区間C)又は第2ガード期間近傍区間(区間D)の場合(ステップS9:区間B,C,D)、複数遅延波影響判定装置1は、判定結果出力手段15によって、最小差区間判定手段13bが判定した最小差区間に関するメッセージとして、「GI内の影響が高い」をディスプレイに表示する(ステップS11)。
なお、本発明の実施形態では、複数遅延波影響判定装置を独立した装置として説明したが、本発明では、一般的なコンピュータを、前記した各手段として機能させるプログラムによって動作させることもできる。このプログラムは、通信回線を介して配布しても良く、CD−ROMやフラッシュメモリ等の記録媒体に書き込んで配布しても良い。
本発明の実施形態に係る複数遅延波影響判定装置のブロック図である。 図1の電力合成曲線生成手段による電力合成曲線の算出を説明する図である。 本発明における逆バスタブ曲線の例を示すグラフである。 図1の受信可否判定手段による受信可否の判定を説明する図である。 図1の受信可否判定手段による受信可否の判定の具体例を説明する図である。 図1の最小差区間判定手段による最小差区間の判定を説明する図であり、(a)は第1例であり、(b)は第2例である。 図1の判定結果出力手段が表示する表示画面を示す図である。 図1の複数遅延波影響判定装置が出力する受信余裕度を説明する図であり、(a)は第1例であり、(b)は第2例である。 図1の複数遅延波影響判定装置の動作を示すフローチャートである。 従来の遅延プロファイル測定装置が表示する遅延プロファイル画面を示す図であり、(a)は受信可能なOFDM波の遅延プロファイルの例であり、(b)は受信不可能なOFDM波の遅延プロファイルの例である。
符号の説明
1 複数遅延波影響判定装置
11 電力合成曲線生成手段(電力合成曲線算出手段)
13 影響判定手段
13a 受信可否判定手段
13b 最小差区間判定手段
15 判定結果出力手段
2 遅延プロファイル測定装置

Claims (4)

  1. OFDM波に含まれる複数の遅延波の遅延時間と、前記OFDM波の直接波に対する前記遅延波の電力比との関係を示す遅延プロファイルが遅延プロファイル測定装置から入力され、当該遅延プロファイルに基づいて、前記遅延波による影響を判定する複数遅延波影響判定装置であって、
    前記遅延時間が所定範囲内の前記遅延プロファイルを、前記遅延時間が0となる時間を基準に所定のガード期間を倍にしたガード期間内区間と、前記ガード期間内区間の下限時間未満で所定の第1近傍時間以上の第1ガード期間近傍区間と、前記第1近傍時間未満で前記遅延時間の下限時間以上の第1ガード期間外区間と、前記ガード期間内区間の上限時間を超えて所定の第2近傍時間以下の第2ガード期間近傍区間と、前記第2近傍時間を超えて前記遅延時間の上限時間以下の第2ガード期間外区間との区間に分け、前記区間毎に、前記遅延波の前記電力比の合計を示す電力合成曲線を算出する電力合成曲線算出手段と、
    予め設定された逆バスタブ曲線が示す前記OFDM波に含まれる前記遅延波の電力比の許容限度と、前記電力合成曲線算出手段が算出した電力合成曲線の電力比とを比較し、前記電力合成曲線の電力比が前記許容限度以下の場合、前記OFDM波を受信できると判定し、前記電力合成曲線の電力比が前記許容限度を越える場合、前記OFDM波を受信できないと判定する影響判定手段と、
    前記遅延プロファイル測定装置から入力された遅延プロファイルと、前記逆バスタブ曲線と、前記電力合成曲線算出手段が算出した電力合成曲線と、前記影響判定手段の判定結果と、を出力する判定結果出力手段と、
    を備えることを特徴とする複数遅延波影響判定装置。
  2. 前記影響判定手段は、全ての前記区間で、前記電力合成曲線の電力比が前記許容限度以下の場合、前記OFDM波を受信できると判定し、
    前記ガード期間内区間、前記第1ガード期間外区間又は前記第2ガード期間外区間で、前記電力合成曲線の電力比が前記許容限度を超える場合、前記OFDM波を受信できないと判定し、
    前記第1ガード期間近傍区間又は前記第2ガード期間近傍区間で、前記電力合成曲線の電力比が前記許容限度を超える場合、又は、前記電力合成曲線と前記逆バスタブ曲線とが交差する場合、前記OFDM波を受信できないと判定することを特徴とする請求項1に記載の複数遅延波影響判定装置。
  3. 前記影響判定手段は、前記電力合成曲線の電力比と前記許容限度との差を算出し、全ての前記区間のうち、前記差が最小となる最小差区間を判定する最小差区間判定手段、をさらに備え、
    前記判定結果出力手段は、前記最小差区間判定手段が判定した最小差区間に関するメッセージを出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の複数遅延波影響判定装置。
  4. OFDM波に含まれる複数の遅延波の遅延時間と、前記OFDM波の直接波に対する前記遅延波の電力比との関係を示す遅延プロファイル遅延プロファイル測定装置から入力され、当該遅延プロファイルに基づいて、前記遅延波による影響を判定するために、コンピュータを、
    前記遅延時間が所定範囲内の前記遅延プロファイルを、前記遅延時間が0を示す時間を基準に所定のガード期間を倍にしたガード期間内区間と、前記ガード期間内区間の下限時間未満で所定の第1近傍時間以上の第1ガード期間近傍区間と、前記第1近傍時間未満で前記遅延時間の下限時間以上の第1ガード期間外区間と、前記ガード期間内区間の上限時間を超えて所定の第2近傍時間以下の第2ガード期間近傍区間と、前記第2近傍時間を超えて前記遅延時間の上限時間以下の第2ガード期間外区間との区間に分け、前記区間毎に、前記遅延波の前記電力比の合計を示す電力合成曲線を算出する電力合成曲線算出手段、
    予め設定された逆バスタブ曲線が示す前記OFDM波に含まれる前記遅延波の電力比の許容限度と、前記電力合成曲線算出手段が算出した電力合成曲線の電力比とを比較し、前記電力合成曲線の電力比が前記許容限度以下の場合、前記OFDM波を受信できると判定し、前記電力合成曲線の電力比が前記許容限度を越える場合、前記OFDM波を受信できないと判定する影響判定手段、
    前記遅延プロファイル測定装置から入力された遅延プロファイルと、前記逆バスタブ曲線と、前記電力合成曲線算出手段が算出した電力合成曲線と、前記影響判定手段の判定結果と、を出力する判定結果出力手段、
    として機能させることを特徴とする複数遅延波影響判定プログラム。
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