JP5021957B2 - 工作具検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加工機械にセットされたドリル、エンドミル等の工作具の外形形状についての検査を行なう工作具検査装置に関する。
ドリルやエンドミル等の工作具を装着して被加工物の穴あけ加工や切削加工を行なう加工機械では、その加工によってドリルやエンドミルの先端部分が磨耗してへたってしまったり、欠けたりしてしまうことがある。このように工作具にへたりや欠けが生じてしまうと、正規の加工ができなくなるため、工作具の外形形状の検査及び管理が重要である。
ところで、近年、直径10μm〜100μm程度の穴を公差数μmの精度で加工することのできる穴あけ加工機械が実現されている(例えば、非特許文献1参照)。また、この加工機械におけるドリルの位置合わせの分解能も1μm以下を実現している。このような加工機械では、穴あけ加工に用いるドリルが極細(10μm〜100μm径)となるため、その先端部のへたりや欠けが生じ易く、その外形形状の検査及び管理が特に重要である。しかし、そのような極細工作具の先端部のへたりや欠けを目視によって判断することは極めて難しい。
従来、レーザ光を用いた測定装置がある。このような測定装置を用いて例えば次のようにしてドリルがへたっているか否かあるいはドリルが欠けているか否かを検査することができる。
正規の形状となるドリル(基準ドリル)を工作機器にセットし、そのセットされたドリルを工作機器が認識する原点(垂直方向(Z軸方向)における原点)に位置付ける。そして、水平方向に進むレーザビーム光及びそのレーザビーム光を受光する受光器の高さ位置を、前記レーザビーム光が前記基準ドリルの先端にてちょうど遮られて受光器にて受光できなくなるように調整する。このようにして初期調整がなされた後、定期的あるいは不定期的に加工機械での加工作業を止め、加工に用いられていたドリルを加工機械が認識する原点に位置付ける。そして、前記高さ位置調整のなされたレーザビーム光を受光器に向けて進ませる。このとき、受光器にてレーザビーム光が受光されなければ、レーザビーム光がドリルの先端にて遮られたということで、ドリルの先端がへったっていないあるいは欠けていないと判断することができる。一方、受光器にてレーザビーム光が受光されれば、レーザビーム光がドリルの先端にて遮られなかったということで、ドリルの先端がへたったあるいは欠けていると判断することができる。即ち、受光器からの出力信号がドリルのへたりや欠けの有無を表す検査出力信号となる。
日刊工業新聞社 日刊工業新聞平成15年6月26日付け記事
しかし、前述したようなレーザ光を利用した装置では、レーザビーム光の断面が真円ではなく、例えば縦長の楕円であること、迷光が存在すること、レーザビーム光の光軸内のパワー分布が不規則であること、ドリルのX−Y方向(横方向)のずれによりドリルの先端部によるレーザビーム光に対する遮光条件が変わることなど、安定した検査条件を得ることが難しい。このため、精度のよい検査結果を得ることが難しい。
また、加工作業中に定期的または不定期的にドリル等の工作具の外形形状の適否(例えば、先端部のへたりや欠けの有無)を検査する場合、切粉やマシン油が工作具の先端部に付着している可能性がある。このように切粉やマシン油が付着していると、その切粉やマシン油によってレーザビーム光が遮られてしまい、工作具の外形形状の正確な検査結果を得ることができない。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、切粉やマシン油等の異物が工作具に付着していても精度良く前記工作具の外形形状を検査することができるようにした工作具検査装置を提供するものである。
本発明に係る工作具検査装置は、加工機械にセットされ、被加工物の加工を行なう工作具の先端部分を含む所定視野範囲を撮影して画像信号を出力する撮影手段と、該撮影手段から出力される画像信号に基づいて2値画像データを生成して処理する画像処理手段とを有し、前記画像処理手段は、前記2値画像データから画像エッジ点を検出するエッジ点検出手段と、前記検出された複数の画像エッジ点から、前記工作具の輪郭に対応した画像エッジ点以外の画像エッジ点として見込まれるものを除去する手段と、その除去後に残った画像エッジ点に基づいて前記工作具の輪郭を表す仮想輪郭線を決定する仮想輪郭線決定手段と、前記2値画像データのうちの前記仮想輪郭線によって前記工作具内の領域と見込まれる領域内の部分に基づいて前記工作具の外形の特徴を表す外形情報を生成する外形情報生成手段とを有する構成となる。
このような構成により、工作具の先端部分を含む所定視野範囲の画像を表す2値画像データの画像エッジ点から工作具の輪郭に対応した画像エッジ点以外の画像エッジ点として見込まれるものが除去され、その除去後に残った画像エッジ点に基づいて前記工作具の輪郭を表す仮想輪郭線が決定されるので、撮影時の工作具に切粉やマシン油等が付着していても、その決定される仮想輪郭線は、その切粉やマシン油等に対応した画像部分の影響を受けないものとなり得る。そして、2値画像データのうち、その切粉やマシン油等に対応した画像部分の影響を受けない仮想輪郭線によって工作具内の領域と見込まれる領域内の部分に基づいて当該工作具の外形の特徴を表す外形情報が生成されるので、その外形情報は、工作具に付着した切粉やマシン油等に影響されない工作具自体の外形の特徴を表し得るようになる。
また、本発明に係る工作具検査装置において、前記工作具はドリルであり、前記輪郭線決定手段は、回転する前記ドリルの先端部の傾斜する輪郭を表す直線を仮想輪郭線として決定する構成とすることができる。
このような構成により、ドリルの先端部に切粉やマシン油等が付着していても、その切粉やマシン油等に影響されない回転するドリル自体の先端部の外形の特徴を表し得る外形情報を得ることができるようになる。
また、本発明に係る工作具検査装置において、前記工作具はボールエンドミルであり、前記輪郭線決定手段は、回転する前記ボールエンドミルの先端部の輪郭を表す円線を仮想輪郭線として決定する構成とすることができる。
このような構成により、ボールエンドミルの先端部に切粉やマシン油等が付着していても、その切粉やマシン油等に影響されない回転するボールエンドミル自体の先端部の外形の特徴を表し得る外形情報を得ることができるようになる。
更に、本発明に係る工作具検査装置において、前記工作具はフラットエンドミルであり、前記輪郭線決定手段は、回転する前記フラットエンドミルの先端部の輪郭を表す直線を仮想輪郭線として決定する構成とすることができる。
このような構成により、フラットエンドミルの先端部に切粉やマシン油等が付着していても、その切粉やマシン油等に影響されない回転するフラットエンドミル自体の先端部の外形の特徴を表し得る外形情報を得ることができるようになる。
本発明に係る工作具検査装置によれば、工作具に切粉やマシン油等の異物が付着していたとしても、その工作具に付着した切粉なマシン油等の異物に影響されない工作具自体の外形の特徴を表し得る外形情報を得ることができるので、切粉やマシン油等の異物が工作具に付着していても精度良く前記工作具の外形形状を検査することができるようになる。
以下、本発明に係る工作具検査装置について、図面を用いて説明する。
本発明に係る工作具検査装置の適用される加工機械は、図1に示すように構成される。
図1において、この加工機械100は、穴あけ加工機であり、基台110上にX軸方向、Y軸方向で移動自在となるワークテーブル120が設けられている。ワークテーブル120の上方には、回転及び上下動可能となるドリルチャック130が設けられている。ドリルチャック130によりドリル140のチャッキング部142がチャッキングされ、チャッキング部142に続くドリル本体141がワーキングテーブル120に対して垂直に(Z軸方向に水平に)セットされる。ワーキングテーブル120上には、被加工物となるワーク200がセットされており、ドリルチャッキング130を回転させながら下降させることにより、ドリル本体141がワーク200に対して穴あけ加工を行なう。ドリル本体141の直径は、例えば、50μm程度であり、ワーク200に対して50μm程度の穴あけ加工がなされる。
基台110上の所定位置には、測定ユニット300が設置されている。測定ユニット300は、図2に示すように構成されている。
図2において、この測定ユニット300は、高輝度LEDにて平行光線を出力する光源装置301、レンズユニット302、CCDカメラ303、コネクタ304及びカメラケーブル305を備えている。レンズユニット302は、高倍率のレンズ系で構成され、CCDカメラ303の受光面に対して例えば、448μm×388μmの視野範囲の画像を結像させる。光源装置301は、出力される平行光線がワークテーブル120の面(X−Y平面)に平行となるように基台110上にセットされる。CCDカメラ303は、高解像度のCCDを備え、例えば、1024×760ピクセル(画素)の解像度を有する。CCDカメラ303は、受光面に結像される前記視野範囲の画像に対応した画像信号を出力する。この画像信号は、ピクセル(画素)毎の多階調(例えば、256階調)輝度信号となる。
光源装置301とレンズユニット302との間に回転するドリル本体141の先端部分が位置づけられた状態で光源装置301からの平行光線が出力されると、その平行光線をバックライトとしたドリル本体141の先端部分の影(外形形状を表す)に対応した画像部分を含む前記視野範囲の画像がCCDカメラ303の受光面に結像される。そして、ドリル本体141の先端部分を含む前記結像画像に対応した画像信号がCCDカメラ303からコネクタ304及びカメラケーブル305を介して処理ユニット350(画像処理手段)に供給される。処理ユニット350は、その画像信号に対して所定の閾値処理等を施すことによって2値画像データを生成し、その2値画像データを処理する。また、処理ユニット350は、その処理結果に応じて加工機械100に対して所定の信号及びデータを送り得る。
処理ユニット350は、図3に示す手順に従って回転するドリル本体141の外形形状に係る検査処理を実行する。
ドリルチャック130にチャッキングされてそのドリルチャック130とともにドリル140が回転する。光源装置301とレンズユニット302との間に回転するドリル140のドリル本体141の先端部分が位置付けられた状態で光源装置301から平行光線が出力されると(バックライト点灯:S1)、処理ユニット350は、CCDカメラ303からの画像信号に基づいてドリル本体141の先端部分についての2値画像捕捉処理を行なう(S2)。この2値画像捕捉処理では、CCDカメラ303からのピクセル毎の多階調輝度信号(画像信号)が所定の閾値で2値化されてピクセル毎の2値画像データに変換され、その2値画像データが内部メモリに展開される。その結果、図5に示すように、光源装置301からの平行光線(バックライト)にて得られるドリル本体141の先端部分の影に対応した画像部分ID(例えば、黒に相当する画素値「0」の部分)を視野範囲EVの他の画像部分(背景部分であって、例えば、白に相当する画素値「1」)から区別して表す2値画像データがメモリ上に展開される。これにより、測定ユニット300は、ドリル本体141の2値画像を捕捉することとなる。
このようにしてピクセル毎に2値(1(白)または0(黒))にて表される2値画像データがメモリ上に展開されると、処理ユニット350は、例えば、図6に示すように、ドリル本体141を横切る方向に相当する横方向のスキャンラインLsi(初期値Ls0)をメモリ上に設定し(S3)、メモリ上の2値画像データID1をそのスキャンラインLsiに沿って走査する。その過程で、例えば、画素値が1(白)から0(黒)に変化する点が左側の画像エッジ点(左エッジ点)PLiとして検出され(S4)、画素値が0(黒)から1(白)に変化する点が右側の画像エッジ点(右エッジ点)PRiとして検出される(S5)。なお、各画像エッジ点は、例えば、2値画像データID1が展開されるメモリ上での座標値が特定されることにより検出されたものとなる。
処理ユニット350は、スキャンラインLSiについての走査によって左エッジ点PLi及び右エッジ点PRiが検出されると、そのスキャンラインLSiが予め定めた最終番目nのスキャンラインLSnであるか否かを判定する(S6)。そして、そのスキャンラインLSiが最終番目nのスキャンラインLSnでなければ(S6でNO)、新たなスキャンラインを設定して(S3)、前述したのと同様に、その新たなスキャンラインでの左エッジ点PL及び右エッジ点PRを検出する(S4、S5)。以後、処理のなされたスキャンラインが最終番目nのスキャンラインLSnであるとの判定(S6でYES)がなされるまで、同様の処理(S3〜S5)が繰り返し実行される。
図6に示す例の場合、回転するドリル本体141の先端部に切粉等の異物が付着しており、2値画像データID1にはその異物に対応した部分D1、D2が存在する。なお、図6では、ドリル本体141の先端部に付着した異物もドリル本体141と共に回転することから、画像ID1上ではその異物に対応した部分D1、D2が回転中心線(CL)に対称となって表れる。前述した処理(S3〜S5)の結果、ドリル本体141の先端部の傾斜した輪郭に対応して左エッジ点PL0、PL1、PL2、・・・、PLj、・・・PLnが検出されると共に、右エッジ点PR0、PR1、PR2、・・・、PRj、・・・PRnが検出される。処理ユニット350は、ドリル本体141の先端部の輪郭は傾斜直線になるという前提に基づいて、検出された左エッジ点PL0〜PLnから、傾斜直線上にないと見込まれる左エッジ点PL1、PLjを特異点として除去する(S7)。そして、処理ユニット350は、残りの左エッジ点PL0、PL2、・・・、PLnに基づいて、それら各左エッジ点を通ると見込まれる仮想ラインA1(傾斜直線)を回転するドリル本体141の先端部の左側の輪郭を表す仮想輪郭線として決定する(S8)。
また、処理ユニット350は、同様にして、検出された右エッジ点PR0〜PRnから、傾斜直線上にないと見込まれる右エッジ点PR1、PRjを特異点として除去する(S9)。そして、処理ユニット350は、残りの右エッジ点PR0、PR2、・・・、PRnに基づいて、それら各右エッジ点を通ると見込まれる仮想ラインA2(傾斜ライン)を回転するドリル本体141の先端部の右側の輪郭を表す仮想輪郭線として決定する(S10)。
このようにして、回転するドリル本体141の先端部の輪郭を表す2つの仮想ラインA1、A2を決定すると、処理ユニット350は、図4に示す手順に移行し、前記仮想ラインA1とA2の交点をドリル本体141の仮想先端Cとして演算する(S11)。その後、処理ユニット350は、メモリ上に展開される2値画像(データ)ID1の前記2つの仮想ラインA1とA2との間の領域を横方向に所定の間隔にて順次走査し、画像のエッジ点を検出する(S12)。前記走査の範囲となる仮想ラインA1とA2との間は、ドリル本体141の先端部内と見込まれる領域となることから、前記検出された画像エッジ点は、ドリル本体141の先端部の輪郭に対応したものとなる。前述したように仮想ラインA1及びA2を決定する過程で、ドリル本体141の先端部に付着した切粉やマシン油等の異物に対応した画像部分D1、D2の影響が除去されているので、仮想ラインA1とA2との間の領域を走査することによって得られた画像エッジ点は、異物の輪郭に相当するものではなく、ドリル本体141の先端部分自体の輪郭に相当するものとみなし得る。
このようにしてドリル本体141の先端部分の輪郭に相当する画像エッジ点が得られると、処理ユニット350は、その画像エッジ点に基づいてドリル本体141の先端部分の外形の特徴を表す外形データを生成する(S13)。例えば、前記画像エッジ点を連結して表される輪郭データを外形データとして生成することができる。この場合、その輪郭データを基準となるドリルから得られた輪郭データと比較することにより、検査対象となるドリル本体141の先端部のへたりや欠けがあるか否かを判定することができる。
また、前記仮想先端Cを通る縦線CL上で、最下の画像エッジ点の位置(メモリ上の位置であっても、仮想先端Cとの間の距離であってもよい)をドリル本体141の真の先端Bを表す外形データとして得ることもできる。この場合、その先端Bの位置に応じてドリル本体141の先端部のへたりや欠けがあるか否かを判定することができる。
前述したように検査対象となるドリル本体141の先端部についての外形データが生成されると、光源装置301からの平行光線の出力が停止(バックライト消灯)され(S14)、処理が終了する。
前述したような加工機械100に設けられた測定ユニット300によれば、ドリル本体141の先端部分を含む所定視野範囲の画像を表す2値画像データID1の左エッジ点PL0〜PLn及び右エッジ点PR0〜PRnから異物に対応した画像部分D1、D2の画像エッジ点として見込まれるものが除去され、残った左エッジ点に基づいてドリル本体141の先端部分の左側の輪郭を表す仮想ラインA1が決定されるとともに、残った右エッジ点に基づいてドリル本体141の先端部分の右側の輪郭を表す仮想ラインA2が決定されるので、撮影時にドリル本体141に切粉やマシン油等の異物が付着していても、その決定される各仮想ラインA1、A2は、その異物に対応した画像部分の影響を受けないものとなり得る。そして、2値画像データID1のうち、その異物に対応した画像部分の影響を受けない仮想ラインA1とA2によって挟まれる画像領域を走査して得られる画像エッジ点に基づいてドリル本体141の先端部部分の外形の特徴を表す外形データ(例えば、ドリル本体141の先端部分の輪郭データ、あるいは、ドリル本体141の先端Bの位置)が生成されるので、その外形データは、ドリル本体141に付着した異物に影響されないそのドリル本体141の先端部分自体の外形の特徴を表し得るようになる。このような外形データに基づいてドリル本体141の先端部分の外形形状の検査結果を得ることができるので、回転するドリル本体141の先端部分に切粉やマシン油等の異物が付着していたとしても、精度良くドリル本体141の先端部分の外形形状を検査することができるようになる。
なお、前述した例では、仮想ラインA1、A2を得る際(図3におけるS3〜S5参照)におけるスキャンラインLSiの間隔は、外形データを生成するための画像エッジ点を得る際(図4におけるS12参照)におけるスキャンラインの間隔よりも大きくすることができる。このスキャンラインLSiの間隔は、2値画像データID1において異物に対応した画像エッジ点をドリル本体141の先端部分に対応した画像エッジ点から区別することができるという観点から定められる。一方、外形データを生成するための画像エッジ点を得る際におけるスキャンラインの間隔は、所望の精度にて外形データを得るという観点から定められる。
前述した例では、検査対象となる工作具がドリル140(ドリル本体141)であったが、検査対象は他の工作具であってもよい。例えば、ボールエンドミルの場合、例えば、図7(a)に示すように、ボールエドミルに対応した2値画像データID2が得られる。その2値画像データID2をスキャンラインLS0〜LSnに沿って順次走査する過程で、左エッジ点PL0〜PLn及び右エッジ点PR0〜PRnが検出される(図3におけるS3〜S5参照)。その後、ボールエンドミルの先端部分の輪郭は円線になるという前提に基づいて、検出された左エッジ点PL0〜PLn及び右エッジ点PR0〜PRnから、円線上にないと見込まれる左エッジ点PL2、PLn及び右エッジ点PR2、PRnが特異点として除去される(図3におけるS7、S9参照)。そして、残りの左エッジ点PL0、PL1、・・・、PLj、・・・及び残りの右エッジ点PR0、PR1、・・・、PRj、・・・に基づいて、それらの左エッジ点及び右エッジ点を通ると見込まれる仮想円線Aがボールエンドミルの先端部分の輪郭を表す仮想輪郭線として決定される(図3におけるS8、S10参照)。
このようにして回転するボールエンドミルの先端部の輪郭を表す仮想円線Aが決定されると、その最下の画像エッジ点がボールエンドミルの仮想先端Cとして演算される(図4におけるS11参照)。その後、メモリ上に展開される2値画像(データ)ID2の前記仮想円線A内の領域が例えば横方向に所定の間隔にて順次走査され、画像のエッジ点が検出される(図4におけるS12参照)。前記走査範囲となる仮想円線A内は、ボールエンドミルの先端部内と見込まれる領域となることから、前記検出された画像エッジ点は、ボールエンドミルの先端部の輪郭に対応したものとなる。
このようにしてボールエンドミルの先端部分の輪郭に相当する画像エッジ点が得られると、その画像エッジ点に基づいてボールエンドミルの先端部分の外形の特徴を表す外形データが生成される(図4におけるS13参照)。例えば、前記画像エッジ点を連結して表される輪郭データを外形データとして生成することができる。この場合、その輪郭データを基準となるボールエンドミルから得られた輪郭データと比較することにより、検査対象となるボールエンドミルの先端部のへたりや欠けがあるか否かを判定することができる。
また、仮想円線Aの横方向中心線CL1上で、最下の画像エッジ点の位置をボールエンドミルの真の先端B1を表す外形データとして得ることもできる。この場合、その先端B1の位置に応じてボールエンドミルの先端部のへたりや欠けがあるか否かを判定することができる。また、図7(b)に示すように、前記仮想円線A内を縦方向に操作して画像エッジ点を検出することもできる。この場合、仮想円線Aの縦方向中心線CL2上で、最も端の画像エッジ点の位置をボールエンドミルの真の横端B2を表す外形データとして得ることもできる。この外形データ(B2)に基づいてボールエンドミルの横方向のへたりや欠けの有無を判定することができる。
このように検査対象の工作具がボールエンドミルとなる場合であっても、その先端部の輪郭を表す仮想円線A(仮想輪郭線)が、切粉やマシン油等の異物に影響されたものとならないので、前述したドリル140(ドリル本体141)の場合と同様に、回転するボールエンドミルの先端部分に切粉やマシン油等の異物が付着していたとしても、精度良くそのボールエンドミルの先端部分の外形形状を検査することができるようになる。
更に、例えば、フラットエンドミルの場合、例えば、図8に示すように、フラットエンドミルに対応した2値画像データID3が得られる。この場合も、前述した2つの例(ドリル140の例及びボールエンドミルの例)と同様に、2値画像データID3から、フラットエンドミルの左側端に対応した左エッジ点、フラットエンドミルの右側端に対応した右エッジ点及びフラットエンドミルの先端に対応した先端エッジ点の各画像エッジ点が検出される(図3におけるS3〜S5参照)。そして、フラットエンドミルの先端部分の輪郭は直線になるという前提に基づいて、検出された画像エッジ点から、直線上にないと見込まれる異物に対応した画像部分D5、D6についての画像エッジ点が除去され、残りの画像エッジ点を通ると見込まれる3つの仮想ラインA1、A2、A3がフラットエンドミルの先端部分の輪郭を表す仮想輪郭線として決定される(図3におけるS7〜S10)。
このようにフラットエンドミルの2値画像(データ)ID3上で3つの仮想ラインA1、A2、A3が決定されると、メモリ上に展開される2値画像(データ)ID3の前記3つの仮想ラインA1、A2、A3にて囲まれる領域が例えば横方向に所定の間隔にて順次走査され、画像のエッジ点が検出される(図4におけるS12参照)。前記走査範囲となる3つの仮想ラインA1、A2、A3に囲まれた領域内は、フラットエンドミルの先端部内と見込まれる領域となることから、前記検出された画像エッジ点は、フラットエンドミルの先端部の輪郭に対応したものとなる。
このようにしてフラットエンドミルの先端部分の輪郭に相当する画像エッジ点が得られると、その画像エッジ点に基づいてフラットエンドミルの先端部分の外形の特徴を表す外形データが生成される(図4におけるS13参照)。例えば、前記画像エッジ点を連結して表される輪郭データを外形データとして生成することができる。このようにして得られた輪郭データ(外形データ)を正規の(正常な)フラットエンドミルについて同様にして得られた輪郭データと比較することにより、検査対象となるフラットエンドミルの先端部分のへたりや欠けの有無を判定することができるようになる。
このように検査対象の工作具がフラットエンドミルとなる場合であっても、その先端部の輪郭を表す3つの仮想ラインA1、A2、A3(仮想輪郭線)が、切粉やマシン油等の異物(図8におけるD5、D6参照)に影響されたものとならないので、前述したドリル140(ドリル本体141)やボールエンドミルの場合と同様に、回転するフラットエンドミルの先端部分に切粉やマシン油等の異物が付着していたとしても、精度良くそのフラットエンドミルの先端部分の外形形状を検査することができるようになる。
以上、説明したように、本発明に係る工作具検査装は、切粉やマシン油等の異物が工作具に付着していても精度良く前記工作具の外形形状を検査することができるという効果を有し、加工機械にセットされたドリル、エンドミル等の工作具の外形形状についての検査を行なう工作具検査装置として有用である。
本発明の実施の形態に係る工作具検査装置としての測定ユニットが適用される工作機械を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る工作具検査装置としての測定ユニットの構成を示す図である。 処理ユニットが実行するドリルの外形形状の検査に係る処理の手順を示すフローチャート(その1)である。 処理ユニットが実行するドリルの外形形状の検査に係る処理の手順を示すフローチャート(その2)である。 ドリルを撮影して得られる画像の一例を示す図である。 ドリルを撮影して得られるその先端部の2値画像を拡大して示す図である。 ボールエンドミルを撮影して得られるその先端部の2値画像を拡大して示す図(a)(b)である。 フラットエンドミルを撮影して得られるその先端部の2値画像を拡大して示す図である。
符号の説明
100 加工機械
110 基台
120 ワークテーブル
130 ドリルチャック
140 ドリル
141 ドリル本体
142 チャッキング部
143 エンドミル本体
200 ワーク
300 測定ユニット
301 光源装置
302 レンズユニット
303 CCDカメラ(撮影手段)
304 コネクタ
305 カメラケーブル
350 処理ユニット(画像処理手段)

Claims (4)

  1. 加工機械にセットされ、被加工物の加工を行なう工作具の先端部分を含む所定視野範囲を撮影して画像信号を出力する撮影手段と、
    該撮影手段から出力される画像信号に基づいて2値画像データを生成して処理する画像処理手段とを有し、
    前記画像処理手段は、
    前記2値画像データから画像エッジ点を検出するエッジ点検出手段と、
    前記検出された複数の画像エッジ点から、前記工作具の輪郭に対応した画像エッジ点以外の画像エッジ点として見込まれるものを除去する手段と、
    その除去後に残った画像エッジ点に基づいて前記工作具の輪郭を表す仮想輪郭線を決定する仮想輪郭線決定手段と、
    前記2値画像データのうちの前記仮想輪郭線によって前記工作具内の領域と見込まれる領域内の部分に基づいて前記工作具の外形の特徴を表す外形情報を生成する外形情報生成手段とを有することを特徴とする工作具検査装置。
  2. 前記工作具はドリルであり、
    前記輪郭線決定手段は、回転する前記ドリルの先端部の傾斜する輪郭を表す直線を仮想輪郭線として決定することを特徴とする請求項1記載の工作具検査装置。
  3. 前記工作具はボールエンドミルであり、
    前記輪郭線決定手段は、回転する前記ボールエンドミルの先端部の輪郭を表す円線を仮想輪郭線として決定することを特徴とする請求項1記載の工作具検査装置。
  4. 前記工作具はフラットエンドミルであり、
    前記輪郭線決定手段は、回転する前記フラットエンドミルの先端部の輪郭を表す直線を仮想輪郭線として決定することを特徴する請求項1記載の工作具検査装置。

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