JP5020859B2 - 吸気ダクト及び吸気ダクト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンのための空気を外部から取り込む吸気ダクト及び吸気ダクト装置に関する。
従来、エンジンのための空気を外部から取り込む吸気ダクト装置には、吸気音の低下が求められている。吸気音を低下させる従来の吸気ダクト装置として、図6に示すように、ダクト2の内部にインナーチューブ3を設けると共に前記インナーチューブ3の上流側内部に円盤状のカム7(弁手段)を設け、前記カム7をアクチュエーター9により閉じたり、開いたりするものが提案されている。前記カム7を設けた吸気ダクトにあっては、大量の空気を必要としないエンジンの低速回転時には、カム7を閉じてダクトの開口面積を小さくすることにより吸気音を低減し、一方、大量の空気を必要とするエンジンの高速回転時には、カム7を開いてダクトの開口面積を大きくする。図6における1はエンジンへの空気を濾過するエアクリーナーであり、前記エアクリーナー1にダクト2の下流端が接続される。
しかし、前記円盤状のカム7を設けた吸気ダクト装置にあっては、カム7を閉じた開口面積縮小状態ではインナーチューブ3とダクト2間の狭い空間を空気が流れることになるため通風抵抗が大きくなって、エンジンに対して十分な空気を供給できなくなる。したがって、エンジンの回転数が比較的低い段階から早めにカム7を開くようにしなければならず、カム7を閉じることによる吸気音低減効果を十分に発揮できない問題がある。また、前記円盤状のカム7を設けた吸気ダクト装置にあっては、開口面積縮小状態時、空気がカム7に衝突しながら流れることになるため、空気のスムーズな流れが妨げられ、これによっても吸気音の低減効果が損なわれる。
特開平9−68121号公報
本発明は前記の点に鑑みなされたものであって、エンジンへの空気供給量が少ない吸気ダクトの開口面積小の状態において、通風抵抗が小さく、吸気音の低減効果が高い吸気ダクト及び吸気ダクト装置の提供を目的とする。
請求項1の発明は、エンジンのための空気を外部から取り込む吸気ダクトにおいて、ダクト本体と、前記ダクト本体の空気取り込み側内に配置されて前記ダクト本体の長さ方向に前進後退可能とされたダクト開口面積可変部材とを備え、前記ダクト本体は、空気取り込み側端部に該空気取り込み側外方へ向けて拡径したベルマウス形状部を有する管状体からなり、前記ダクト開口面積可変部材は、空気取り込み側外方へ向けて拡径したベルマウス形状部を有し両端が開口した中空体からなり、前記ダクト開口面積可変部材のベルマウス形状部における拡径側端部の外径は、前記ダクト本体のベルマウス形状部における縮径側端部の内径よりも大とされ、かつ前記ダクト開口面積可変部材のベルマウス形状部における縮径側端部の外径は、前記ダクト本体のベルマウス形状部における縮径側端部の内径よりも小とされ、前記ダクト開口面積可変部材のベルマウス形状部の拡径側端部が前記ダクト本体のベルマウス形状部内面に当接して開口面積縮小状態になることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の吸気ダクトと、前記ダクト開口面積可変部材をエンジンの回転数に応じて前記ダクト本体の長さ方向に前進後退させる移動手段とを備え、前記移動手段は、前記エンジンの回転数増大により前記ダクト開口面積可変部材を前記ダクト本体の空気取り込み側外方へ向けて前進させ、前記エンジンの回転数減少により前記ダクト開口面積可変部材を前記空気取り込み側外方に対して反対方向へ後退させることを特徴とする吸気ダクト装置に係る。
本発明によれば、吸気ダクトの開口面積縮小状態では、ダクト開口面積可変部材のベルマウス形状部とダクト本体のベルマウス形状部間が閉鎖されているため、外部からの空気はダクト開口面積可変部材のベルマウス形状部のみを通ることとなり、両ベルマウス形状部間が開口した開口面積拡大状態と比べて、空気の供給量が少なくなる。また、前記開口面積縮小状態では、外部から取り込まれる空気はダクト開口面積可変部材のベルマウス形状部内のみを通り、ダクト開口面積可変部材とダクト本体の両ベルマウス形状部間の狭い部分を通らないため、通風抵抗を小さくすることができ、吸気音を小さくできる。さらに、本発明においては、開口面積縮小状態時にダクト開口面積可変部材のベルマウス形状部を通って空気が取り込まれるため、ベルマウス形状部によって空気の流れがスムーズになり、これによっても吸気音を低減させることができる。
また、本発明によれば、エンジンの回転数増大に応じてダクト開口面積可変部材をダクト本体の空気取り込み側外方へ前進させることにより、必要な空気量が多いエンジンの高速回転時には、ダクト開口面積可変部材とダクト本体との両ベルマウス形状部同士を離して両ベルマウス形状部間が開口した開口面積拡大状態とすることができ、一方、エンジンの回転数減少に応じてダクト開口面積可変部材を空気取り込み側外方に対して反対方向へ後退させることにより、必要な空気量が少ないエンジンの低速回転時には、ダクト開口面積可変部材とダクト本体との両ベルマウス形状部間を閉じて開口面積縮小状態とすることができる。
以下本発明の実施例を詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例に係る吸気ダクト装置において吸気ダクトの開口面積縮小状態を示す断面図、図2は図1の2A−2A断面図、図3は第1実施例における開口面積拡大状態を示す断面図、図4は第2実施例に係る吸気ダクト装置において吸気ダクトの開口面積縮小状態と開口面積拡大状態を示す断面図、図5は第3実施例に係る吸気ダクト装置において吸気ダクトの開口面積縮小状態と開口面積拡大状態を示す断面図である。
図1ないし図3に示す第1実施例の吸気ダクト装置10は、自動車のエンジンのための空気を外部から取り込むための吸気ダクト20と、移動手段50を有する。
前記吸気ダクト20は、ダクト本体21とダクト開口面積可変部材31とを有する。
前記ダクト本体21は、内径及び外径が一定の管状体からなる管状部22と、前記管状部22の空気取り込み側端部に、空気取り込み側外方Kへ向けて拡径(径が拡大、拡開と同意味)したラッパ状のベルマウス形状部24とよりなる管状体で構成されている。前記ベルマウス形状部24は、前記管状部22と一連に形成され、ダクト本体21において径の拡大開始部分がベルマウス形状部24と管状部22との境界であり、該境界部位がベルマウス形状部24の縮径側端部25に相当する。また、本実施例では前記ダクト本体21の管壁における対向する位置には、ダクト本体21の長さ方向Lに沿って前進後退規制用長孔26、27が形成されている。前記前進後退規制用長孔26、27は、前記ダクト開口面積可変部材31が前記ダクト本体21の長さ方向Lに沿って移動する量(移動可能量)を規制する。
前記ダクト開口面積可変部材31は、空気取り込み側外方Kへ向けて拡径したベルマウス形状部32を有し両端が開口した中空体からなる。本実施例における前記ダクト開口面積可変部材31を構成する中空体は、前記ベルマウス形状部32と、その縮径側端部34から空気取り込み側外方Kの反対側へ形成された管状の基部35とよりなる。なお、前記ダクト開口面積可変部材31を構成する中空体において径の拡大開始部分がベルマウス形状部32と管状の基部35との境界であり、該境界部位が前記ベルマウス形状部32の前記縮径側端部34に相当する。
前記ダクト開口面積可変部材31のベルマウス形状部32は、拡径側端部33の外径d1が、前記ダクト本体21のベルマウス形状部24における縮径側端部25の内径D2よりも大とされ、かつ縮径側端部34の外径d2が、前記ダクト本体21のベルマウス形状部24における縮径側端部25の内径D2よりも小とされている。すなわち、d1>D2>d2となっている。さらに、本実施例では、前記ダクト開口面積可変部材31におけるベルマウス形状部32の拡径側端部33は、前記ダクト本体21のベルマウス形状部24内に配置可能とされ、前記空気取り込み側外方Kとは反対側へ前記ダクト開口面積可変部材31が後退することにより、前記ベルマウス形状部32の拡径側端部33が前記ダクト本体21のベルマウス形状部24の内面に当接するように構成されている。具体的には、前記ダクト開口面積可変部材31のベルマウス形状部32における拡径側端部33の外径d1が、前記ダクト本体21のベルマウス形状部24における拡径側端部28の外径D1より小で、かつ縮径側端部25の内径D2よりも大とされている。すなわち、D1>d1>D2>d2となっている。なお、前記ダクト開口面積可変部材31における前記管状の基部35の外径は一定とされ、前記ベルマウス形状部32の縮径側端部34の外径d2と等しくされている。
前記ダクト開口面積可変部材31の外面には、前記ダクト本体21の前進後退規制用長孔26、27と対応する位置に、ガイド用リブ36、37が突出形成されている。前記ガイド用リブ36、37は、図2に示すように、前記ダクト可変部材31を、前記ダクト本体部21の径方向に偏りなくダクト本体21内に保持すると共に、前記ダクト本体21の長さ方向Lへ前記ダクト可変部材31を移動可能にするためのものである。前記ガイド用リブ36、37は、前記ダクト本体21の管状部22の内面と接する当接面38、39が形成され、前記当接面38、39に突部40、41が形成されている。前記突部40、41は、前記ダクト本体21の前進後退規制用長孔26、27に挿入されて前記長孔26、27の長さ方向に移動可能なサイズで形成されている。
前記ダクト開口面積可変部材31が、前記ダクト本体21の長さ方向Lに沿って空気取り込み側外方Kへ向けて前進し、図3のように前記突部40、41が、前記前進後退規制用長孔26、27の前端と衝突することにより、前記ダクト開口面積可変部材31がそれ以上空気取り込み側外方Kへ移動することが阻止される。一方、前記突部40、41が空気取り込み側外方Kに対して反対側へ後退し、図1のように前記突部40、41が前進後退規制用長孔26、27の後端と衝突することにより、前記ダクト開口面積可変部材31がそれ以上空気取り込み側外方Kから後退することが阻止される。前記突部40、41が前記前進後退規制用長孔26、27の前端と衝突した際の前記ダクト開口面積可変部材31の位置が、前記ダクト開口面積可変部材31の最前進位置である。一方、前記突部40、41が前記前進後退規制用長孔26、27の後端と衝突した際の前記ダクト開口面積可変部材31の位置が、前記ダクト開口面積可変部材31の最後退位置である。
図3のように最前進位置では、前記ダクト開口面積可変部材31のベルマウス形状部32が前記ダクト本体21のベルマウス形状部24から離れ、両ベルマウス形状部32、24間が開口した開口面積拡大状態となり、外部からの空気が前記ダクト開口面積可変部材31のベルマウス形状部32内と、前記両ベルマウス形状部32、24間の両方を通って吸気ダクト20内へ流入可能となる。一方、図1のように最後退位置では、前記ダクト開口面積可変部材31のベルマウス形状部32における拡径側端部33が前記ダクト本体21のベルマウス形状部24の内面に当接し、前記両ベルマウス形状部32、24間が閉鎖された開口面積縮小状態となり、外部からの空気が前記ダクト開口面積可変部材31のベルマウス形状部32内のみを通って吸気ダクト20内へ流入可能となる。
前記移動手段50は、図1〜図3の第1実施例では、前記ダクト開口面積可変部材31を常時空気取り込み側外方Kに対して反対側の後方へ付勢するバネ部材51と、前記バネ部材51の後方付勢に抗して、エンジンの回転数に応じて前記ダクト開口面積可変部材31を前記空気取り込み側外方Kへ引っ張るワイヤ52とよりなる。前記バネ部材51は、前記ダクト開口面積可変部材31の一方のガイド用リブ36に突出形成されている突部40と、前記ダクト本体21の外面における前進後退規制用長孔26よりも後方(空気取り込み側外方Kとは反対方向)に形成されたバネ係止部23との間に張設され、前記ダクト開口面積可変部材31を前記最後退位置へ向けて常時引っ張っている。
前記ワイヤ52は、一端が前記ダクト開口面積可変部材31の一方のガイド用リブ36の突部40に空気取り込み側外方K側から係止され、他端がエンジンのスロットルバルブに取り付けられて、前記エンジンの回転数の増大量に応じて前記ワイヤ52を引っ張り、前記ダクト開口面積可変部材31を空気取り込み側外方Kへ向けて前進させる。
前記吸気ダクト装置10においては、エンジンの回転数が低い場合には、前記ワイヤ52が送り出された状態となって、前記ダクト開口面積可変部材31がバネ部材51の張力により、前記空気取り込み側外方Kに対して反対の後方へ引っ張られ、図1に示す最後退位置になる。前記最後退位置では、前記ダクト開口面積可変部材31におけるベルマウス形状部32の拡径側端部33が前記ダクト本体21のベルマウス形状部24の内面に当接し、前記両ベルマウス形状部32、24間が閉鎖された開口面積縮小状態となる。前記開口面積縮小状態では、外部からの空気が前記ダクト開口面積可変部材31のベルマウス形状部32内のみを通って吸気ダクト内へ流入するため、エンジンへの空気供給量が少なくなる。また、前記吸気ダクト20が開口面積縮小状態となることによって吸気音が小さくなる。
一方、エンジンの回転数が増大すると、回転数の増大に応じて前記ワイヤ52が引っ張られ、前記ダクト開口面積可変部材31が空気取り込み側外方Kへ向けて前進し、前記ダクト開口面積可変部材31におけるベルマウス形状部32が、前記ダクト本体21のベルマウス形状部24から離れて開口面積拡大状態となる。前記開口面積拡大状態では、前記ダクト開口面積可変部材31のベルマウス形状部32内と、前記両ベルマウス形状部32、24間の両方を通って外部の空気が吸気ダクト20内に流入するため、エンジンへの空気供給量は多くなる。さらにエンジンの回転数が増大して所定回転数になると、図3に示すように、前記ダクト開口面積可変部材31における突部40、41が、前記前進後退規制用長孔26、27における前記空気取り込み側外方Kの前端に衝突してダクト開口面積可変部材31の最前進位置となる。この最前進位置では前記両ベルマウス形状部32、24間の開口程度が最大となり、前記吸気ダクト20の開口面積が最大となって吸気ダクト20内への空気の流入量、すなわちエンジンへの空気供給量が最大となる。
前記ダクト開口面積可変部材31の移動手段50は、バネ部材51とワイヤ52を用いるものに限られない。例えば、図4に示す第2実施例の吸気ダクト装置10Aにおける移動手段50Aは、ダクト開口面積可変部材31の外面に形成されたガイド用リブ36A、37Aの一方36Aに、ラック38Aを形成し、前記ラック38Aと噛み合う歯車39Aを有するモータ40Aを、エンジンの回転数に応じて回転させる構成からなる。なお、移動手段50A以外のダクト本体20、ダクト本体開口面積可変部材31等の構成は、第1実施例と同様である。
前記第2実施例では、エンジンの回転数が少ない時点では、前記モータ40Aの回転が停止し、図4の4−Aに示すように、前記ダクト開口面積可変部材31のベルマウス形状部32における拡径側端部33がダクト本体21のベルマウス形状部24の内面に当接し、前記両ベルマウス形状部32、24間が閉鎖された開口面積縮小状態とされる。一方、エンジンの回転数が増大して所定回転数を超えると、前記モータ40Aは前記ダクト開口面積可変部材31を空気取り込み側外方Kへ向けて前進させるように回転し、前記両ベルマウス形状部32、24間が開口した開口面積拡大状態とする。エンジン回転数が所定回転数まで増大すると、図4の4−Bに示すように、前記ダクト開口面積可変部材31が空気取り込み側外方Kへ向けて最前進位置となり、前記両ベルマウス形状部32、24間の開口が最大の開口面積拡大状態となる。
また、前記エンジン回転数が減少して所定回転数に至ると前記モータ40Aが逆回転を始め、前記ダクト開口面積可変部材31を空気取り込み側外方Kに対して反対方向へ後退させる。そして、エンジン回転数が所定回転数まで減少すると、図4の4−Aに示すように、前記ダクト開口面積可変部材31のベルマウス形状部32における拡径側端部33がダクト本体21のベルマウス形状部24の内面に当接し、前記両ベルマウス形状部32、24間が閉鎖された開口面積縮小状態となる。
図5に示す第3実施例の吸気ダクト装置10Bでは、移動手段50Bがバネ部材51Bとダイヤフラム52Bで構成される。バネ部材51Bは、第1実施例のバネ部材51と同様の構成からなり、ダイヤフラム52Bは第1実施例のワイヤ52の代わりとされる。この第3実施例では、エンジンの回転数が少ない場合には、図5の5−Aに示すように、前記ダイヤフラム52Bを加圧して、ダクト開口面積可変部材31を空気取り込み側外方Kに対して反対方向へ後退させ、前記ダクト開口面積可変部材31のベルマウス形状部32における拡径側端部33をダクト本体21のベルマウス形状部24の内面に当接させ、前記両ベルマウス形状部32、24間が閉鎖された開口面積縮小状態となる。一方、エンジンの回転数が増大して所定回転数を超えると、前記ダイヤフラム52Bを負圧にして、ダクト開口面積可変部材31を空気取り込み側外方Kに前進させ、前記両ベルマウス形状部32、24間が開口した開口面積拡大状態となる。エンジン回転数が所定回転数まで増大すると、図5の5−Bに示すように、前記ダクト開口面積可変部材31が空気取り込み側外方Kへ向けて最前進位置となり、前記両ベルマウス形状部32、24間の開口が最大の開口面積拡大状態となる。
図1のダクト本体21及びダクト開口面積可変部材31からなるポリプロピレン製の吸気ダクト20を用いる吸気ダクト装置について、通風抵抗と吸音音を測定した。通風抵抗はJIS D 1612に基づき測定した。又、吸気音は、図7に示すように吸気ダクト20のダクト本体21における空気取り込み側開口の中央から45°、100mm離れた位置にマイクロフォンを設置して測定した。測定に使用した実施例におけるダクト本体21は、全長=400mm、周壁の厚み2mm、ベルマウス形状部24の長さ=20mm、ベルマウス形状部24の拡径側端部の外径D1=170mm、ベルマウス形状部24の縮径側端部の内径D2=90mmとした。また、ダクト開口面積可変部材31は、全長=80mm、周壁の厚み2mm、ベルマウス形状部32の拡径側端部の外径d1=100mm、ベルマウス形状部32の縮径側端部の外径d2=40mmとした。またエンジン回転数が4200rpm未満のときに、図1のように、ダクト開口面積可変部材31におけるベルマウス形状部32の拡径側端部33を、ダクト本体21のベルマウス形状部24の内面に当接させて開口面積縮小状態とした。エンジン回転数が4200rpm以上になると、エンジン回転数の増大に応じてダクト開口面積可変部材31を開口面積縮小状態の位置から空気取り込み側外方へ向けて前進させ、開口面積拡大状態とした。両ベルマウス形状部32、24間の間隔は最大で35mmになるようにした。
また、比較のため、ダクト開口面積可変部材31に代えて、直径40mmの円盤状カムを、ダクト本体21におけるベルマウス形状部24の縮径側端部に設け、円盤状カムをエンジン回転数に応じて回転させて、通風抵抗と吸気音を測定した。その際、エンジン回転数が3600rpm未満の場合には、円盤状カムをダクト本体21の横断面と平行にして開口面積縮小状態とし、エンジン回転数が3600rpm以上の場合には、エンジン回転数の増大に応じてダクト開口面積可変部材31を回転させてダクト本体21の長さ方向と平行して開口面積拡大状態とした。通風抵抗の測定結果は表1に、また吸気音の測定結果は表2に示す。
Figure 0005020859
Figure 0005020859
表1に示す通風抵抗の測定結果から、実施例では、より高いエンジン回転数まで断面積縮小状態を維持することができ、通風抵抗を低く抑えられることがわかる。また、表2に示す吸気音の測定結果から、実施例は、比較例の従来品に対して吸気音が低いことがわかる。このように、本発明の吸気ダクト及び吸気ダクト装置によれば、エンジンへの空気供給量が少ない吸気ダクトの開口面積小の状態において通風抵抗を小さくでき、吸気音を低減することができる。
第1実施例の吸気ダクト装置において吸気ダクトの開口面積縮小状態を示す断面図である。 図2は図1の2A−2A断面図である。 第1実施例における開口面積拡大状態を示す断面図である。 図4は第2実施例に係る吸気ダクト装置において吸気ダクトの開口面積縮小状態と開口面積拡大状態を示す断面図である。 第3実施例に係る吸気ダクト装置において吸気ダクトの開口面積縮小状態と開口面積拡大状態を示す断面図である。 従来の吸気ダクト装置の概略を示す図である。 吸気音の測定方法を示す図である。
符号の説明
10 吸気ダクト装置
20 吸気ダクト
21 ダクト本体
24 ダクト本体のベルマウス形状部
31 ダクト開口面積可変部材
32 ダクト開口面積可変部材のベルマウス形状部
50 移動手段

Claims (2)

  1. エンジンのための空気を外部から取り込む吸気ダクトにおいて、
    ダクト本体と、前記ダクト本体の空気取り込み側内に配置されて前記ダクト本体の長さ方向に前進後退可能とされたダクト開口面積可変部材とを備え、
    前記ダクト本体は、空気取り込み側端部に該空気取り込み側外方へ向けて拡径したベルマウス形状部を有する管状体からなり、
    前記ダクト開口面積可変部材は、空気取り込み側外方へ向けて拡径したベルマウス形状部を有し両端が開口した中空体からなり、
    前記ダクト開口面積可変部材のベルマウス形状部における拡径側端部の外径(d1)は、前記ダクト本体のベルマウス形状部における縮径側端部の内径(D2)よりも大とされ、かつ前記ダクト開口面積可変部材のベルマウス形状部における縮径側端部の外径(d2)は、前記ダクト本体のベルマウス形状部における縮径側端部の内径(D2)よりも小とされ
    前記ダクト開口面積可変部材のベルマウス形状部の拡径側端部が前記ダクト本体のベルマウス形状部内面に当接して開口面積縮小状態になることを特徴とする吸気ダクト。
  2. 請求項1に記載の吸気ダクトと、前記ダクト開口面積可変部材をエンジンの回転数に応じて前記ダクト本体の長さ方向に前進後退させる移動手段とを備え、
    前記移動手段は、前記エンジンの回転数増大により前記ダクト開口面積可変部材を前記ダクト本体の空気取り込み側外方へ向けて前進させ、前記エンジンの回転数減少により前記ダクト開口面積可変部材を前記空気取り込み側外方に対して反対方向へ後退させることを特徴とする吸気ダクト装置。
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