JP5019979B2 - 量子暗号受信装置およびそれを使用する量子暗号受信方法 - Google Patents

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この発明は、量子暗号のキーとなる量子信号を受信するための量子暗号受信装置およびそれを使用する量子暗号受信方法に関するものである。
量子暗号システムは、一般に量子暗号送信装置、量子暗号受信装置、両装置間をつなぐ量子通信路および古典通信路から構成される。位相変調方式を用いる量子暗号プロトコルであるBB84プロトコルを実装する場合、量子暗号送信装置から量子暗号受信装置に光子が伝送される。
このとき、従来の量子暗号送信装置では、光路長差が異なる非対称マッハツェンダ干渉計(Asymmetric Mach−Zehnder Interferometer、以下「AMZI」と称する)を用いて、単一の光子パルスから時間差を有する2連光子パルスを生成する。この2連光子パルスの相対位相差を0、π、π/2、−π/2の4つに変調して送信している。
一方、従来の量子暗号受信装置は、2つのAMZIを備え、伝送された光子をビームスプリッタ(以下、「BS」と称する)により分岐させ2つのAMZIのうちのいずれかに導くことで、2つの観測基底を決定するBB84プロトコルの受信装置の要件を満足している(例えば、非特許文献1参照)。
具体的には、量子暗号受信装置に伝送された光子は、BSで50対50の割合で2つある出力ポートのいずれかに出力される。BSの出力ポートにはそれぞれAMZIが接続されている。この2つのAMZIは量子暗号送信装置に備わるAMZIと同じ光路長差を有しており、干渉が生じるようになっている。
一方のAMZIでは、波長オーダーで光路長差が微調整されており、入力された位相差0の2連光子パルスは必ず特定の一方の出力ポートに導かれる。また、入力された位相差πの2連光子パルスは必ず特定の他方の出力ポートに導かれる。一方、入力された位相差±π/2の2連光子パルスはいずれの出力ポートに導かれるかは不定である。
同様に、他方のAMZIでも波長オーダーで光路長差が微調整されており、入力された位相差π/2の2連光子パルスは必ず特定の一方の出力ポートに導かれる。また、入力された位相差−π/2の2連光子パルスは、必ず特定の他方の出力ポートに導かれる。一方、入力された位相差0、πの2連光子パルスはいずれの出力ポートに導かれるかは不定である。
そして、2つのAMZIの計4つの出力ポートにそれぞれ光子検出器を設けると、どの光子検出器が発火したかによりビット値が「0」または「1」のいずれであるかが決定される。2つの基底:+基底(0、π)と×基底(π/2、−π/2)のいずれを選択したかは、発火した光子検出器がどのAMZIに接続しているかで決定される。BSが50対50の割合で分岐することが、ランダムに基底を選択することに対応している。
しかし、従来の量子暗号受信装置では、伝送された光子をBSを介してAMZIへと導くため、伝送途中で光子の偏波面が回転してしまい、直交する2つの偏波モードの光子がいずれもがAMZIに入力していた。そして、AMZIは一般に複屈折性の媒質で構成されているため、2つの偏波モードでは光路長に差が生じてしまい干渉明瞭度が低下する、即ち、エラー率が増大するという問題があった。
そこで、AMZIの前段に偏光子を設け、単一の偏波モードのみ入力を許すことで干渉明瞭度の低下を防ぐことは容易にできるが、入力できなかった他方の偏波モードは捨てているので、通信速度が低下するという問題があった。
そこで、量子暗号受信装置の前段に偏波補償器を設け、AMZIに入力する光子を最大にするように偏波面を回転することが行われている。例えば、非特許文献1では静的な偏波回転器を用いて偏波面を調節している。
R T Thew著、外8名、「Low jitter up−conversion detectors for telecom wavelength GHz QKD」、New Journal of Physics、2006年、3月、vol.8、no.32、pp.1−12
しかし、実用的には伝送路中で光子の偏波面は時々刻々ランダムに回転してしまうため、偏波モニタと偏波制御器を組み合わせ、かつ、偏波モニタが動作可能な強度の強い光を光子と共に伝送し、フィードバックする偏波面制御という複雑な制御を行なう必要があるという問題がある。
この発明の目的は、伝送途中での光子の偏波面のランダムな回転に関わりなく、干渉明瞭度と通信速度を高く保持し、且つ、伝送光子とは別の強度の高い光を用いたフィードバック偏波面制御を不要とする量子暗号受信装置およびそれを使用する量子暗号受信方法を提供することである。
この発明に係る量子暗号受信装置は、非対称マッハツェンダ干渉計を用いて量子暗号送信装置から伝送された4種類の相対位相差があり且つ時間差を有する2連光子パルスの相対位相差の種類を識別するための2つの非対称マッハツェンダ干渉計および伝送されて入力する光子の偏波状態に従って上記2つの非対称マッハツェンダ干渉計のいずれかに導く偏光ビームスプリッタを備える量子暗号受信装置において、上記2つの非対称マッハツェンダ干渉計の双方に同数の検出イベントが生じるよう入力する光子の偏波状態を回転し、且つ上記偏光ビームスプリッタの入力ポートの前段に設けられた動的な偏波回転器を備える。
この発明に係る量子暗号受信方法は、非対称マッハツェンダ干渉計を用いて量子暗号送信装置から伝送された4種類の相対位相差があり且つ時間差を有する2連光子パルスの相対位相差の種類を2つの非対称マッハツェンダ干渉計により識別する量子暗号受信方式において、伝送された2つの偏波モードを有する光子を偏光ビームスプリッタにより偏波モード別に2つに分岐し、且つ単一偏波モードのみを後段の上記非対称マッハツェンダ干渉計に導いて光子干渉を測定し、動的な偏波回転器の後段に位置する上記2つの非対称マッハツェンダ干渉計のいずれかに導かれるかを伝送された光子の量子暗号受信装置に入力したときの偏波面からは特定できないよう上記伝送された光子の偏波面を上記動的な偏波回転器により回転する

この発明に係る量子暗号受信装置の効果は、偏光ビームスプリッタを用いて伝送された光子を2つの非対称マッハツェンダ干渉計のいずれかに導いているので、どのような偏波面を持った光子でも光子伝送に使うことができ、通信速度(ビットレート)の低下を防ぐことができるということである。
また、非対称マッハツェンダ干渉計には1つの偏波モードの光子しか導かれないため、複屈折性による干渉明瞭度の低下、即ち、ビットエラーレートの増加を防ぐことができるということである。
図1は、この発明の実施の形態に係る量子暗号受信装置を含む量子暗号システムの構成を示すブロック構成図である。
この発明の実施の形態に係る量子暗号システムは、図1に示すように、量子暗号送信装置1、量子暗号受信装置2、主に光ファイバで構成される量子通信路3、および古典通信路4から構成される。
量子通信路3では、光子が量子暗号送信装置1から量子暗号受信装置2に伝送される。 古典通信路4では、量子暗号通信を行うための制御情報およびBB84などの量子暗号プロトコルを実施するのに必要とする古典情報が伝送される。
図2は、この発明の実施の形態に係る量子暗号送信装置の構成を示す構成図である。
この発明の実施の形態に係る量子暗号送信装置1は、図2に示すように、光子源であるLASER11と、出力された光子の偏波面を回転・調整する偏波制御子12、光子を位相変調可能な時間差を有する2連パルスに変換する非対称マッハツェンダ干渉計(AMZI)13、AMZI13から出力された2連パルスの後続パルスに位相変調を施す位相変調器(以下、「PMA」と略称する)14、PMA14から出力された2連パルスを量子暗号の要求する強度まで減光するアッテネータ(以下、「ATT」と略称する)15、LASER11およびPMA14を制御し、量子暗号受信装置2と古典通信を行う送信側制御装置16を備える。
偏波制御子12は、AMZI13に単一の偏波モードのみが入力するように偏波面を調整する。
例えば石英平面回路(PLC)で構成されるAMZIは複屈折性を持つので、偏波制御子により、AMZIに対して単一の偏波モードのみが入力するように偏波面を調整している。
送信側制御装置16は、マスタクロック17を有し、マスタクロック17に従って、LASER11およびPMA14を制御している。
PMA14は、BB84プロトコルに従い、例えば、位相差0、π、π/2、−π/2のような4値変調を行う。4値のうちいずれを選択するかは、光子パルス毎に送信側制御装置16が生成する乱数データに従う。
送信側制御装置16は、古典通信路4を介して量子暗号受信装置2との間で、クロック信号などの伝送制御情報および量子暗号プロトコルで要求される古典情報の伝送を行う。
図3は、この発明の実施の形態に係る量子暗号受信装置の構成図である。
この発明の実施の形態に係る量子暗号受信装置2は、図1のような量子暗号システムにおいて、量子暗号送信装置1と量子暗号通信を行うことを目的としている。
この発明の実施の形態に係る量子暗号受信装置2は、図3に示すように、量子通信路3を伝送された光子の偏波面を静的に回転する静的な偏波回転器としての半波長板(以下、「HWP」と称す)21、HWP21を通過した光子の偏波面を受信側制御装置22の制御により動的に回転する動的な偏波回転器23、動的な偏波回転器23を通過した光子を偏波面に従い2つに分岐する偏光ビームスプリッタ(以下、「PBS」と称す)24、PBS24の2つの出力ポートにそれぞれ接続された2つのAMZI25、26、AMZI25、26のそれぞれ2つの出力ポートに接続された4つの光子検出器27a、27b、27c、27d、4つの光子検出器27a、27b、27c、27dの検出信号を受信したり、動的な偏波回転器23を制御したり、古典通信路4を介して量子暗号送信装置1と古典通信を行う受信側制御装置22を備える。
HWP21は、量子暗号通信を開始するときや途中など量子暗号受信装置2の外部から、例えば人などにより回転され、その間は静止している。そして、静的とはこのようなことを意味する。
偏波回転器23は、半波長板や1/4波長板から構成され、これらの波長板をメカニカルに回すものでも、電気光学効果により電気的に媒質の複屈折性を変化させるような偏波変調器を用いてもよい。なお、動的とは受信側制御装置22によりランダムにまたは規則的に回転されることを意味する。
PBS24は、偏波面がP偏光の光子を第1のAMZI25に導く。
第1のAMZI25が複屈折性を有するとき、その2つある偏波モードのうちの1つがPBS24のP偏光に対応するように偏波軸の調整がなされて、PBS24と第1のAMZI25が接続されている。
また、PBS24は、偏波面がS偏光の光子を第2のAMZI26に導く。
第2のAMZI26が複屈折性を有するとき、その2つある偏波モードのうちの1つがPBS24のS偏光に対応するように偏波軸の調整がなされて、PBS24と第2のAMZI26が接続されている。
AMZI25、26は、干渉が生じるように、量子暗号送信装置1に備わるAMZI13と光路長差が等しくなるように調整されている。2つのAMZI25、26のうちの第1のAMZI25は、伝送された時間差を有する2連光子パルスが入力したとき干渉し、位相差が0のとき第1の光子検出器27aに、位相差がπのとき第2の光子検出器27bに導かれるように波長オーダーで光路長差が微調整されている。位相差が±π/2のときは、第1の光子検出器27aまたは第2の光子検出器27bのいずれに導かれるかは不定である。
他方の第2のAMZI26は、伝送された時間差を有する2連光子パルスが入力したとき干渉し、位相差がπ/2のとき第3の光子検出器27cに、位相差が−π/2のとき第4の光子検出器27dに導かれるように波長オーダーで光路長差が微調整されている。位相差が0、πときは、第3の光子検出器27cまたは第4の光子検出器27dのいずれに導かれるかは不定である。
次に、この発明の実施の形態に係る量子暗号受信装置2の動作について説明する。
一般に図1のような量子暗号システムでは、まず量子暗号送信装置1から量子受信装置2へ位相変調された光子が量子通信路3を介して伝送される。これに伴い古典通信路4を介してクロック信号などの制御情報も伝送される。そして、複数の光子伝送が終わると、古典通信路4を介して、量子暗号プロトコル、例えば、BB84プロトコルを実行するのに必要な補助情報が伝送され、データ処理が行われた後、最終的に共有される秘密鍵が量子暗号送信装置1および量子暗号受信装置2それぞれで出力される。
この発明は上述のプロセスのうち前段の光子伝送に関するものであり、以下光子伝送に関する動作を説明する。
一般に光ファイバなどの量子通信路3を通ると、複屈折性のために光子の偏波面はランダムに回転してしまうのだが、光子伝送を始めるにあたり、量子暗号受信装置2ではHWP21をランダムに回転して固定する。このようにすることにより量子暗号受信装置2に入力する光子のどのような偏波面が、PBS24のP偏光またはS偏光に対応するかが盗聴者には同定できなくなる。このため、盗聴者が偏波面を回転することで伝送光子のすべてを2つあるAMZI25、26のうちの一方に偏らせることができなくなる。
次に、HWP21を通過した光子の偏波面を更に動的な偏波回転器23で回転する。この偏波面の回転は受信側制御装置22で制御し、通過する光子に対して偏波面を固定的ではなく動的に回転する。このとき、偏波回転器23は伝送光子の通過タイミングと非同期に独自のタイミングで光子の偏波面を回転する。そして、偏波面を回転する偏波の大きさおよび回転するタイミングをランダムに変更する。
なお、受信側制御装置22は古典通信路4を介してクロック信号を受信しているので、光子の通過タイミングと同期して光子の偏波面を回転してもよい。
また、偏波回転器23を半波長板で構成し、偏波面を回転する偏波の大きさおよび回転するタイミングを規則的にするために、半波長板を回転速度一定で回転しても良い。
このような処理を行うことで、伝送された光子の偏波面はPBS24に入射するとき、量子暗号受信装置2に入射したときの偏波面と全く異なるものになっている。これにより、PBS24は、伝送光子を2つのAMZI25、26のいずれに導かれるかをまったくランダムに振り分けられる。
2つのAMZI25、26のいずれかに導かれた光子は干渉を起こし、4つある光子検出器27a、27b、27c、27dのいずれかを発火させることになる。
受信側制御装置22は、第1の光子検出器27aが発火すると、+基底(0、π)で「0」を受信したと判断する。第2の光子検出器27bが発火すると、+基底(0、π)で「1」を受信したと判断する。第3の光子検出器27cが発火すると、×基底(π/2、−π/2)で「0」を受信したと判断する。第4の光子検出器27dが発火すると、×基底(π/2、−π/2)で「1」を受信したと判断する。
このような受信情報により、量子暗号受信装置2は一般の量子暗号プロトコルにおける光子伝送が完了した後の後段を処理を実行できる。なお、受信情報には、偏波回転器23をどのように制御したかの情報は全く不要である。
また、受信情報より受信側制御装置22は、+基底と×基底の頻度偏りを検定し、盗聴者が偏波面を制御するような攻撃の有無を検証する。
この発明の実施の形態に係る量子暗号受信装置2は、PBS24を用いて伝送光子を2つのAMZI25、26のいずれかに導いているので、どのような偏波面を持った光子でも光子伝送に使うことができ、通信速度(ビットレート)の低下を防ぐことができる。
また、AMZI25、26には1つの偏波モードの光子しか導かれないため、複屈折性による干渉明瞭度の低下、即ち、ビットエラーレートの増加を防ぐことができる。
このようにPBS24の前段にHWP21と偏波回転器23とを配置することで、いずれの偏波状態の伝送光子がいずれのAMZI25、26に導かれるか、即ち、どの基底を用いて観測されるか特定されることを防ぐことができるので、安全性も保持することができる。
以上のような偏波回転の制御方式を用いているので、偏波回転制御は量子暗号受信装置2が独立に可能で、量子通信路3に強い制御信号光を混在させフィードバック制御を行うような偏波回転制御を不要であるため、簡単な偏波回転制御で済む。
この発明の実施の形態に係る量子暗号受信装置を含む量子暗号システムの構成を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態に係る量子暗号送信装置の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態に係る量子暗号受信装置の構成図である。
符号の説明
1 量子暗号送信装置、2 量子暗号受信装置、3 量子通信路、4 古典通信路、11 LASER、12 偏波制御子、13、25、26 非対称マッハツェンダ干渉計(AMZI)、14 位相変調器、15 アッテネータ(ATT)、16 送信側制御装置、17 マスタクロック、21 半波長板(HWP)、22 受信側制御装置、23 偏波回転器、27a、27b、27c、27d 光子検出器。

Claims (9)

  1. 非対称マッハツェンダ干渉計を用いて量子暗号送信装置から伝送された4種類の相対位相差があり且つ時間差を有する2連光子パルスの相対位相差の種類を識別するための2つの非対称マッハツェンダ干渉計および伝送されて入力する光子の偏波状態に従って上記2つの非対称マッハツェンダ干渉計のいずれかに導く偏光ビームスプリッタを備える量子暗号受信装置において、
    上記2つの非対称マッハツェンダ干渉計の双方に同数の検出イベントが生じるよう入力する光子の偏波状態を回転し、且つ上記偏光ビームスプリッタの入力ポートの前段に設けられた動的な偏波回転器を備えることを特徴とする量子暗号受信装置。
  2. 上記動的な偏波回転器の前段に設けられた静的な偏波回転器を備えることを特徴とする請求項1に記載の量子暗号受信装置。
  3. 対称マッハツェンダ干渉計を用いて量子暗号送信装置から伝送された4種類の相対位相差があり且つ時間差を有する2連光子パルスの相対位相差の種類を2つの非対称マッハツェンダ干渉計により識別する量子暗号受信方式において、
    伝送された2つの偏波モードを有する光子を偏光ビームスプリッタにより偏波モード別に2つに分岐し、且つ単一偏波モードのみを後段の上記非対称マッハツェンダ干渉計に導いて光子干渉を測定し、
    動的な偏波回転器の後段に位置する上記2つの非対称マッハツェンダ干渉計のいずれかに導かれるかを伝送された光子の量子暗号受信装置に入力したときの偏波面からは特定できないよう上記伝送された光子の偏波面を上記動的な偏波回転器により回転する
    ことを特徴とする量子暗号受信方法。
  4. 上記伝送された光子が量子暗号受信装置に入力したときの偏波面が偏光ビームスプリッタでどのように分離されるかを不定にするよう量子暗号通信の最初に上記入力した光子の偏波面をランダムに静的に回転することを特徴とする請求項に記載の量子暗号受信方法。
  5. 上記伝送された光子の偏波面を静的な偏波回転器により上記伝送された光子の伝送タイミングと非同期に回転することを特徴とする請求項に記載の量子暗号受信方法。
  6. 上記伝送された光子の偏波面を上記動的な偏波回転器により上記伝送された光子の伝送タイミングと同期して回転することを特徴とする請求項に記載の量子暗号受信方法。
  7. 上記動的な偏波回転器によりランダムな偏波の大きさまたはランダムなタイミングで偏波面を回転することを特徴とする請求項に記載の量子暗号受信方法。
  8. 上記動的な偏波回転器により規則的な偏波の大きさまたは規則的なタイミングで偏波面を回転することを特徴とする請求項に記載の量子暗号受信方法。
  9. 上記2つの非対称マッハツェンダ干渉計で発生した光子検出イベントの頻度偏りを検定し、且つ有意な偏りがあれば盗聴者が検知したと判断することを特徴とする請求項3に記載の量子暗号受信方法。
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