JP5019844B2 - 遊技媒体貸出機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機で使用される遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出機に関する。
従来、スロットマシンやパチンコなどの遊技機が、娯楽設備として広く知られている。たとえば、スロットマシンについては、スロットマシンに隣接して設けられた遊技媒体であるメダルを貸し出すメダル貸出機からメダルを借り受け、このメダルをメダル投入口より投入すると遊技可能状態となる。この遊技可能状態でスタートレバーが操作されると、外周面で各種絵柄が設けられたリールが回転する。そして、所定のストップボタンを操作することで、回転するリールを停止させ、絵柄の配列状態に従って入賞が決定され、適宜メダルが払い出される構成となっている。
メダル貸出機は、紙幣が投入されると、その紙幣を収納するとともに、投入された金額に対応するメダルを所定量貸し出す。投入された紙幣は、たとえば、複数のスロットマシンとメダル貸出機とを並置して構成されるスロット島に組み込まれた紙幣自動搬送装置を通じて、スロット島の一端に設置した金庫に一括して回収することができる。しかしながら、このような装置は、装置の大型化や設備コストの増大を招くことから、投入された紙幣をメダル貸出機の紙幣識別装置内に収納して、適当な時点で遊技店の店員などが回収することが広く行われている。このとき、メダル貸出機の両側には、スロットマシンが隣接して置かれていることから、収納された紙幣をメダル貸出機の正面に設けた開閉蓋を開扉して回収する方法が、最も扱いやすく簡単である。
ところで、特許文献1に記載された「メダル貸し機」は、メダル貸し機本体を形成するハウジングの前面が、前方に開放可能な上扉、中扉、下扉の3つの扉によって閉塞されている。そして、上扉の後背部には、紙幣識別装置および制御ユニットが収容されている。また、上扉には、錠が取り付けられている。この上扉は常時は施錠することで閉状態に保持され、紙幣識別装置と制御ユニットとを隠蔽できるようになっている。
なお、中扉の後背部には、メダル貯留タンクが収容され、下扉の後背部には、メダル払出用のホッパー装置が収容されている。そして、中扉には、錠が取り付けられているが、下扉には、錠は設けられていない。これは、中扉には下扉の開扉を拘束する係止機構が組み込まれており、中扉を開放しなければこの係止機構の解除操作を行うことができないために、下扉に施錠は不要だからである。
特開2003−53012号公報(図1参照)
しかしながら、上記に紹介したような前面に開閉蓋を設けた遊技媒体貸出機において、開閉蓋に施錠する構成を設けたのみでは、合鍵の使用などにより不当に開閉蓋が開けられて、紙幣が盗み取られるおそれがある。そこで本発明は、鍵による施錠方式に加えて、ワイヤロック方式と称する開閉蓋の開放禁止手段を付設することによって、ダブルロック効果を持たせて不正防止を強化すると共により作業性に優れた遊技媒体貸出機を提供することを目的としたものである。
請求項1に記載の発明は、前面が前方に向けて開閉可能な開閉蓋体にて閉塞され、前記開閉蓋体を開放することによって内部に収容されている紙幣識別装置を取り出すことができるように構成された紙幣識別装置収容室を備えた遊技媒体貸出機であって、開閉蓋体用の鍵によって、前記開閉蓋体が前記紙幣識別装置収容室の前記前面を閉塞する閉塞位置から前方への前記開閉蓋体の移動を禁止する施錠状態と、前記開閉蓋体の開放を許容する開錠状態とに切り換えられる施錠部と、前記施錠部とは独立して前記紙幣識別装置収容室に配設され、前記開閉蓋体に一端部が係止された連結部を備え、前記開閉蓋体の閉塞状態において前記連結部の前方への進出を規制すると共に、所定の信号の認識に基づいて前記開閉蓋体を開放すべく前記連結部の前方への進出規制を解除する開放規制部と、この貸出機本体から離間して設置される規制部切換錠と、前記規制部切換錠に対する鍵操作に基づいて前記開放規制部に対する規制または規制解除の実行を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする遊技媒体貸出機である。
すなわち、開閉蓋体は、開放規制部によって進出が規制された連結部によって係止されているので、開閉蓋体が開錠された状態にあっても、それだけでは開扉することができないようになっている。開放規制部に対する規制解除には、貸出機本体から離間して設置された規制部切換錠を操作することが必要となる。しかも、この規制部切換錠の操作の際にも、専用の鍵を必要とする。このことは、たとえば同じ遊技店の店員であっても、鍵の使用や携帯を許可された特定の者にしか操作が許されないということであり、もってその者しか金銭を取り扱うことができないということである。
請求項2に記載の発明は、前記規制部切換錠は、複数の遊技媒体貸出機に収容された前記開放規制部と連結し、前記規制部切換錠に対する鍵操作に基づいて、全ての前記開放規制部に対する規制または規制解除が一度に実行されることを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体貸出機である。
これは、一つの規制部切換錠に、複数の開放規制部が接続ケーブルによって繋がれている極めて実用性の高い状態である。複数の遊技媒体貸出機に組み込まれた開放規制部を一つの規制部切換錠から一斉に操作することができるので、特に遊技店が一日の営業の終了時に行う紙幣の回収などの際に好都合である。
請求項3に記載の発明は、規制の解除された前記複数の開放規制部は、所定の時間Tの経過後に、自動的に規制した状態に戻るように前記制御部によって制御されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技媒体貸出機である。
これは、仮に所定の時間Tを10分と設定すると、規制が解除されたときから10分経過後には、全ての開放規制部が、再び規制された状態に自動的に戻るというものである。通常は、対象とする遊技媒体貸出機の紙幣識別装置から紙幣の回収などの作業を終えたならば、作業終了時点で規制部切換錠を操作して規制状態に戻すことが推奨される手順である。しかしながら、規制のかけ忘れという万一の場合を想定して、自動規制という安全策を講じたものである。
請求項4に記載の発明は、規制の解除された前記開放規制部は、開放した前記開閉蓋体を閉塞することによって、前記所定の時間Tよりも短い所定の時間tの経過後に、自動的に規制した状態に戻るように前記制御部によって制御されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の遊技媒体貸出機である。
前項に記載の規制解除の時間Tが分単位のものを想定しているのに対し、開閉蓋体を閉塞することによって規制した状態に自動的に戻る所定の時間tとは、たとえば秒単位のものである。すなわち、1ないし少数の遊技媒体貸出機について、その開放規制部の規制を解除しようとする場合に、特に有効な機能である。このような場合には、規制部切換錠を操作して全ての開放規制部の規制を一度に解除してから、対象とする遊技媒体貸出機の開閉蓋体を開放し、その後直ちに規制部切換錠を操作して規制のかかった状態に戻すようにする。これにより、対象とした遊技媒体貸出機以外の遊技媒体貸出機では、開放規制部に規制がかかった状態となる一方、対象とされた遊技媒体貸出機については、開閉蓋体が開放状態にあるから、所望の作業を行ったのちに開閉蓋体を閉塞することで、時間tの経過後に自動的に規制がかかる。結果的に全ての開放規制部について規制がかかった状態となるので、規制のかけ忘れを防止することができる。
請求項5の発明は、前記開放規制部における規制が解除されたときに解除状態にあることを知らせる報知手段と、前記開閉蓋体が開放されたときに開放状態にあることを知らせる報知手段と、を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の遊技媒体貸出機である。
本発明の遊技媒体貸出機では、開閉蓋体が開放状態にあるときでも開放規制部に規制がかかるので、規制の状況と開扉の状況とを知らせる報知手段を設けたものである。これにより、遊技店の店員は、報知手段によってその遊技媒体貸出機の開放規制部が規制解除状態にあることが認識できるとともに、規制のかけ忘れについても確認することができる。また、開閉蓋体が開放状態にあることが認識できるので、開閉蓋体の閉じ忘れについても確認することができる。
この遊技媒体貸出機は、紙幣識別装置を収容した紙幣識別装置収容室の前面を閉塞する開閉蓋体に設けられている錠のほかに、紙幣識別装置の取り出しを阻止する開放規制部を備えたダブルロック構造のものであって、安全性が高くなっている。しかも、本発明の遊技媒体貸出機は、開放規制部が規制部切換錠における鍵の操作によって操作されるので、限られた者にしか操作が許可されず、安全性がさらに高められている。また、一つの規制部切換錠によって、複数の開放規制部を一度に操作することができるので、作業性にも優れている。
さらに、開放規制部の規制が解除されたあとの規制状態への戻し忘れ防止対策が、場面ごとに施されている。一つは、所定の時間Tの経過後に自動的に一斉に規制がかかる機能を備えたことである。多数のメダル貸出機を対象とする紙幣の回収作業などの際に特に有効である。もう一つは、特定の開放規制部に対する規制状態への戻し忘れ防止策として、開閉蓋体を閉塞してのち、所定の時間tの経過後に自動的になされる規制機能を備えたことである。対象とする少数のメダル貸出機を除くその他のメダル貸出機については一斉に規制状態に戻したのち、対象としたメダル貸出機について紙幣の回収作業などを行う際に特に有効である。さらに、開放規制部の規制が解除された状態にあることは、報知手段によって知ることができる。また、規制がかかった状態であっても、開閉蓋体が開放したままであることについても、報知手段によって知ることができる。
次に、本発明の実施の一形態について、図を参照しながら説明する。なお、本実施例では、遊技機であるスロットマシンに用いられる遊技媒体であるメダルを貸し出す遊技媒体貸出機であるメダル貸出機を例示して説明するが、パチンコ台の玉貸出機など、各種遊技機で用いられる遊技媒体を貸し出すいずれの構成にも適用できる。そして、図1は、本実施の形態における一部を切り欠いたスロット島を示す正面図である。図2は、メダル貸出機の側面視における構造図である。図3は、メダル貸出機の開放規制部の斜視図である。図4は、複数のメダル貸出機の接続ケーブルの結線状態を示す背面図である。図5は、図4に示す規制部切換錠の拡大図である。
図1に示すように、スロット島10は、スロットマシン20とメダル貸出機30とを横並びに隣接して配置したものである。通常、スロット島10は、遊技店の壁際に片面形の島として配設され、壁際以外の場所では、二列のものを背中合わせに配置した両面形の島や、円形に並べた島として配設される。いずれのスロット島10も、島の背面は、一般の遊技客からは隠蔽されている。
スロットマシン20には、液晶表示部21、視認窓22、メダル投入口23、操作部24、受皿25などが設けられている。液晶表示部21には液晶パネルが挿着され、遊技中の入賞データ情報や、演出効果を高める画像などが映し出される。視認窓22は、アクリル板やガラス板などの透明部材にて正面側から内部を視認可能に設けられている。メダル投入口23は、メダルが投入可能に上方に向けて開口する状態に設けられている。操作部24は、遊技の際に利用されるスタートレバー24Aや3つのストップボタン24Bなどを有している。受皿25は、メダル排出口26より排出されるメダルを受け入れるべく、上方に向けて開口する皿状に形成されている。また、メダル排出口26からは、投入したメダルの返却要求により返却されるメダルや、入賞の結果に基づいて払い出されるメダルが排出される。
スロットマシン20には、図示しない回胴ユニットが収容されている。この回胴ユニットは、周面に複数の絵柄が描画された3つのリール22Aをそれぞれ独立して回転可能に有している。リール22Aの外周面の一部は、視認窓22を介して視認可能に配設されている。回胴ユニットは、メダル投入口23からメダルが投入されたことを検出して遊技可能状態となり、操作部24にて適宜リール22Aを回転および停止させる制御をし、停止した絵柄の組み合わせに対応して所定の信号を出力する。スロットマシン20には、図示しないメダル払出装置が収容されており、メダル投入口23より投入されるメダルをメダル払出装置に備わるホッパータンクに貯留するとともに、遊技結果に基づいて、貯留されているメダルを払い出す。
メダル貸出機30は、図1および図2に示すように、筐体としての紙幣識別装置収容室32およびメダル払出部収容室31、遊技媒体貸出部としてのメダル払出装置40、紙幣識別収納部としての紙幣識別装置50、メダル払出装置40の前面を閉塞する払出フロントパネル41を有している。この払出フロントパネル41には、払出部の形式に応じて、ヘルメット式、トレー式、シュート式、メダル自動投入式などの種類がある。どの形式の払出フロントパネル41を搭載するかによって、払出フロントパネル41の高さが変わってくるので、本メダル貸出機30は、紙幣識別装置収容室32とメダル払出部収容室31との上下位置の入れ替えでもって対応できるようになっている。そして、紙幣識別装置収容室32とメダル払出部収容室31の上下関係が決まったら、両者は、締付ボルトなどによって一体的に固定される。なお、本実施例は、後述するメダル自動投入式の払出フロントパネル41が搭載されたものである。したがって、紙幣識別装置収容室32とメダル払出部収容室31の上下関係は図2のとおりであり、紙幣識別装置収容室32の天板とメダル払出部収容室31の床板とでもって上下を二分する区画壁33が形成される。なお、この区画壁33の後方部には、窓のような開口が設けられている。
払出フロントパネル41は、その背面から後方に突設させた複数の鉤状のフックを、メダル払出部収容室31に穿設した係止穴に引っ掛けるように係合させることによって、着脱可能に取り付けられる。また、メダル払出装置40は、メダル払出部収容室31の両側壁から突設させた棚板状のガイドレール34に載置されている。メダル払出装置40にメダル詰まりなどの不具合が生じたり、保守点検を行ったりするときは、払出フロントパネル41を取り外すことによって、メダル払出装置40を手前側に引き出すことができる。
メダル払出装置40は、ホッパータンク40Aと、その下部に設けられ、メダルの払い出しを実行するメダル払出機構40Bとによって構成されている。ホッパータンク40Aは、上方に向けて拡開する漏斗状に形成されたもので、払出用のメダルを貯留するタンクとなっている。メダル払出機構40Bは、ホッパータンク40Aで貯留するメダルを1枚ずつ整列して計数し排出する。このメダル払出機構40Bは、紙幣識別装置50からの信号を認識することにより所定枚数のメダルを排出するとともに、排出した枚数に関する信号を出力する。
メダル払出装置40から払い出されるメダルは、メダル送出口40Cより吐出されて、払出フロントパネル41に受け入れられる。この払出フロントパネル41の内部には、図示しない自動投入コンベア装置が組み込まれており、メダルは、コンベアベルトによって先端部まで搬送され、起立した状態に姿勢を変えられたのち、図1に示すように、払出フロントパネル41の一側に設けたメダル送出口41Aより転がり出る。転がり出たメダルは、起立姿勢のまま、スロットマシン20のメダル投入口23に連通し下り勾配の溝底を有する投入溝27を転がって、メダル投入口23へと送り込まれる。したがって、遊技客は、メダル投入作業に煩わされることなく、スロットマシン20にメダルを投入することができる。なお、払出フロントパネル41には、報知手段としてのLED(発光ダイオード)表示部41Bが装着されている。このLED表示部41Bは、光の点灯、点滅、色、数字表示などによって、メダルの払出状況、収納紙幣の有無、エラーの発生状況やエラーコード、メダル貯留量の過不足などの様々な情報を表示するものである。
メダル払出装置40の下方には、メダルの払い出しやLED表示部41Bなどを制御する制御ボックス42が配設されている。メダル払出装置40の上方には、ホッパータンク40Aだけでは貯留しきれないメダルをさらに多量に貯留することができる貯留タンク部43が形成されている。そして、貯留タンク部43の前方には、回動により開閉可能に閉塞するメダル蓋体35が配設されている。このメダル蓋体35は、上端部が前方に向けて回動するように、下端部がメダル払出部収容室31に軸支されたものである。また、メダル蓋体35の両側には側板35Aが付設されている。この側板35Aは、メダル蓋体35の閉塞時には、メダル払出部収容室31の側壁と袋板36とによって形成される戸袋状の間隙に収容されている。メダル蓋体35の開放時には、メダル蓋体35自身と両側の側板35Aとによって、上方に向けて拡開するメダル補給口37が出現し、補給用のメダルの受け入れを可能とする。
メダル蓋体35の上端部近傍には、メダル払出部収容室31に係脱する第1施錠部35Bが設けられている。また、メダル蓋体35の下端部には下方に延伸する係止片35Cが突設されており、メダル蓋体35が閉塞状態にある時は、この係止片35Cが、払出フロントパネル41の上端部と係合するように構成されている。したがって、第1施錠部35Bを開錠したのちに、メダル蓋体35の開放操作に伴う係止片35Cの回動によって係合状態が解消しない限り、払出フロントパネル41をメダル払出部収容室31から取り外すことができない。
さて、紙幣識別装置収容室32の前面には、紙幣識別装置収容室32の前面を回動により開閉可能に閉塞する開閉蓋体38が配設されている。この開閉蓋体38は、上端部が前方に向けて回動するように、下端部が紙幣識別装置収容室32に軸支されたものである。また、開閉蓋体38の上端部近傍には、紙幣識別装置収容室32に係脱する第2施錠部38A(特許請求の範囲の施錠部に相当)が設けられている。この紙幣識別装置収容室32の内部には、紙幣識別装置収容室32の両側壁から突設させた棚板状のガイドレール34に載置された状態で、紙幣識別装置50が配設されている。この紙幣識別装置50は、収納した紙幣の回収や保守点検を行う際に、開閉蓋体38を開放することによって手前側に引き出すことができる。
紙幣識別装置50は、開閉蓋体38に設けられた開口から前方に臨む紙幣投入口50Aより遊技客によって投入される紙幣を取得し、不良紙幣は紙幣投入口50Aを通じて返却する。正規の紙幣については、紙幣識別装置50に具備された紙幣収納室にスタック機構によって押し込まれて積層状態に収納される。紙幣識別装置50は、紙幣を取得したことを認識すると、所定の信号をメダル貸出機30へ出力する。なお、紙幣識別装置50は、適宜おつりを返却可能な機能を有したものであってもよい。
紙幣識別装置収容室32の内部には、図2および図3に示すように、開閉蓋体38の開放を規制するための開放規制部51が配設されている。開放規制部51は、ケース52によって外郭が形成されている。このケース52には、たとえば図示しない巻取部が内装されている。この巻取部には、撓曲自在な紐状からなる、たとえば金属製のワイヤを使用した連結部53の一端側が固定されている。さらに巻取部は、図示しないゼンマイばねなどを備え、連結部53を常時巻き取る作用を有してケース52内に組み込まれている。
一方、連結部53の他端側となる一端は、ケース52より延設された可撓性を有する管状部材54の中を通り、その先端部に穿設された挿通口54Aを通じて外部に延出している。そして、挿通口54Aを挿通不可能にする径大部53Aによって、連結部53の先端部のケース52内への巻き込みを阻止している。さらに、連結部53の先端部には、たとえばリング状に形成され、開閉蓋体38の内面側に設けた係合部38Bに係合して連結される係止部53Bが設けられている。
また、ケース52内には、連結部53の進出方向への回転を禁止する図示しない規制機構が取り付けられている。これにより、第2施錠部38Aの開錠だけでは開閉蓋体38を開放することを不可能にするダブルロックを構成している。このケース52内の規制機構は、連結部53を引き出す回転方向には巻取部に設けたギアに係合して回転を規制し、連結部53を巻き取る方向への巻取回転ではギアが乗り上げる状態となって回転を拘束しない規制解除部としてのラッチ機構などが例示できる。
ラッチ作用を巻取部から外す手段としては、制御部から所定の信号が入力されることでラッチ機構に対して作動するたとえばソレノイドや電動モータなどを駆動源とすることが例示できる。ケース52には、そのための制御部が装着されており、この制御部にケース52よりリード線55が引き出されている。そして、制御部から出力される信号に基づいて、ラッチ作用が巻取部から外され、連結部53が進出する方向の回転が許可される。連結部53の進出が許可された状態においては、開閉蓋体38の開放が可能となり、もって紙幣識別装置50を取り出すことができるようになる。
このラッチ機構には、故障や停電などによってソレノイドや電動モータなどが万一作動しなくなったときのために、ラッチ機構による規制を強制的に解除するための規制解除レバー56が設けられている。この規制解除レバー56は、ケース52の上部に突出して配設されている。そして、メダル払出部収容室31の側から、区画壁33に設けた開口に指を差し入れて規制解除レバー56を切り替えることでラッチ作用が外され、連結部53の進出に対する規制が解除される。なお、区画壁33の開口を出現させるためには、メダル蓋体35上部の第1施錠部35Bを開錠してメダル蓋体35を開扉し、次に払出フロントパネル41を取り外し、さらにメダル払出装置40と制御ボックス42とをメダル払出部収容室31より引き出すという一連の作業が必要であるために、部外者が行うことは不可能である。
複数のメダル貸出機30からは、図4に示すように、開放規制部51を制御する制御部を経由して、メダル貸出機30の背面から外へと延出された接続ケーブル55A同士が、コネクタ57によって結線される。この結線された接続ケーブル55Aの一端は、規制部切換錠58に接続している。このような接続ケーブル55Aは、たとえば両面形式のスロット島では、島の内側に配設されることになるので、一般の遊技客からは隠蔽される。一方、規制部切換錠58は、たとえばスロット島の一端に設置されるもので、外部から操作ができる状態となっている。なお、規制部切換錠58は、一つのスロット島に限らず、複数のスロット島と結線され、一括して管轄する構成とすることもできる。
規制部切換錠58は、図5に拡大して示すように、遊技店の限定された管理者などが所有する図示しない鍵を差し込んで回動させるものである。操作手順としては、まず、ロック位置58Aに鍵を差し込んでから解除位置58Bまで回動させると、制御部からの指示に基づいて、この規制部切換錠58に繋がれた全てのメダル貸出機30の開放規制部51の規制が一斉に解除される。同じく制御部からの指示によって、払出フロントパネル41に装着されているLED表示部41BにおけるLEDランプの色が変わると同時に点滅することによって、開放規制部51が規制解除状態にあることを報知する。この状態のときに、開閉蓋体38用の鍵でもって第2施錠部38Aを開錠すれば、開閉蓋体38を開放することができ、当該メダル貸出機30に収容されている紙幣識別装置50を引き出すことができる。
紙幣識別装置50に対する所定の作業を終えたなら、差し込んだ鍵を解除位置58Bからロック位置58Aまで戻すことが手順の基本である。この手順によって、全ての開放規制部51が連結部53に進出規制がかかった状態に戻ると同時に、LED表示部41Bの表示も従前の状態に戻る。ただし、本メダル貸出機30では、鍵の戻し操作を忘れるという万一の場合に備えた安全策が施されている。すなわち、所定の時間T(たとえばT=10分)経過後には、制御部からの指示によって、全ての開放規制部51に一斉に規制がかかるようになっている。
また、一度開放した開閉蓋体38は、閉塞することによって、所定の時間t(たとえばt=5秒)経過後に自動的に連結部53に対して進出規制がかかるようになっている。したがって、特定のメダル貸出機30の開閉蓋体38を開放しようとする場合は、次のような手法も取れる。すなわち、開放規制部51における規制を一斉に解除してから特定のメダル貸出機30の開閉蓋体38を開放したあと、直ちに、規制部切換錠58の鍵をロック位置58Aまで戻すというものである。その特定されたメダル貸出機30を除く全ての開閉蓋体38は、その時点で規制がかかり、開放することができなくなる。
一方、特定された遊技媒体貸出機30については、所定の作業を終えて開閉蓋体38を閉塞するだけで、所定の時間tの経過後に自動的に連結部53の進出規制がかかるので、結果的に全ての開放規制部51について規制がかかった状態となる。また、作業途中に誤って開閉蓋体38を閉じてしまった場合などのために、たとえばt=5秒といった咄嗟の時間内に開閉蓋体38を開ければ、開けることが可能となっている。
なお、報知手段となるLED表示部41Bは、開閉蓋体38の開放状態についても、そのことを知らせる機能を有している。本実施例では、4桁の数字表示部分に「door」と表示される。もって、開閉蓋体38を開放したままに放置する状態を回避できる。
本実施の形態における一部を切り欠いたスロット島を示す正面図である。 メダル貸出機の側面視における構造図である。 メダル貸出機の開放規制部の斜視図である。 複数のメダル貸出機の接続ケーブルの結線状態を示す背面図である。 図4に示す規制部切換錠の拡大図である。
符号の説明
10 スロット島(遊技機島)
20 スロットマシン(遊技機)
30 メダル貸出機(遊技媒体貸出機)
31 メダル払出部収容室
32 紙幣識別装置収容室
35 メダル蓋体
38 開閉蓋体
40 メダル払出装置
41 払出フロントパネル
41B LED表示部(報知手段)
50 紙幣識別装置
51 開放規制部
53 連結部
55A 接続ケーブル
56 規制解除レバー
58 規制部切換錠
58A ロック位置
58B 解除位置
T (所定の)時間
t (所定の)時間

Claims (5)

  1. 前面が前方に向けて開閉可能な開閉蓋体にて閉塞され、前記開閉蓋体を開放することによって内部に収容されている紙幣識別装置を取り出すことができるように構成された紙幣識別装置収容室を備えた遊技媒体貸出機であって、
    開閉蓋体用の鍵によって、前記開閉蓋体が前記紙幣識別装置収容室の前記前面を閉塞する閉塞位置から前方への前記開閉蓋体の移動を禁止する施錠状態と、前記開閉蓋体の開放を許容する開錠状態とに切り換えられる施錠部と、
    前記施錠部とは独立して前記紙幣識別装置収容室に配設され、前記開閉蓋体に一端部が係止された連結部を備え、前記開閉蓋体の閉塞状態において前記連結部の前方への進出を規制すると共に、所定の信号の認識に基づいて前記開閉蓋体を開放すべく前記連結部の前方への進出規制を解除する開放規制部と、
    この貸出機本体から離間して設置される規制部切換錠と、
    前記規制部切換錠に対する鍵操作に基づいて前記開放規制部に対する規制または規制解除の実行を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする遊技媒体貸出機。
  2. 前記規制部切換錠は、複数の遊技媒体貸出機に収容された前記開放規制部と連結し、前記規制部切換錠に対する鍵操作に基づいて、全ての前記開放規制部に対する規制または規制解除が一度に実行されることを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体貸出機。
  3. 規制の解除された前記複数の開放規制部は、所定の時間Tの経過後に、自動的に規制した状態に戻るように前記制御部によって制御されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技媒体貸出機。
  4. 規制の解除された前記開放規制部は、開放した前記開閉蓋体を閉塞することによって、前記所定の時間Tよりも短い所定の時間tの経過後に、自動的に規制した状態に戻るように前記制御部によって制御されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の遊技媒体貸出機。
  5. 前記開放規制部における規制が解除されたときに解除状態にあることを知らせる報知手段と、前記開閉蓋体が開放されたときに開放状態にあることを知らせる報知手段と、を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の遊技媒体貸出機。
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