JP5019140B2 - 巻上部の剥がれ防止構造を持つ靴 - Google Patents

巻上部の剥がれ防止構造を持つ靴 Download PDF

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Description

本発明は、アッパーの前端部(つま先部)に沿ってアウトソールが巻き上がった靴に関し、より詳しくは前端(つま先)の巻上部の補強構造に関する。
たとえば、バスケットボールやハンドボール、バレーボールなどの屋内の球技においては、アッパーの前端に沿ってアウトソールを巻き上げて前巻上部が形成された靴が用いられている。
前記屋内の球技においては、前方や斜め前方に向ってダッシュしたり、あるいは、急にストップしたりする。このような激しい動作の際には、摩擦力の大きな前巻上部が床面に接触し、ダッシュ時に役立つかもしれない。
一方、前巻上部は激しい動作の際に、アッパーの前端部が傷むのを防止すると共に、競技者の足趾の前端を保護する。
前記激しい動作の際、アウトソールの素材で形成された前巻上部には、床面との間に大きな摩擦力が生じる。この前巻上部に生じる摩擦力は、前記動作に役立つ反面、この摩擦力により、前巻上部がアッパーから剥がれるかもしれない。
そこで、前巻上部がアッパーから剥がれるのを防止するために種々の提案がなされている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平9−150467(図1,図4)
従来、アウトソールの前巻上部がアッパーから剥がれるのを防止するために、前記巻上部とアッパーとが互いに太い糸で(アリアン縫いにて)縫合されていた。
しかし、かかる縫合を行うには、特殊な縫製ミシンを用いるため熟練を要する。また、ミシン針で縫製するため、縫製孔が起点となってアウトソールに亀裂が生じ易く、前記亀裂によりアウトソールが裂けるおそれがある。
さらに、糸抜けを防止するために、該糸の始まりと終わりとを固定する必要があり煩雑である。また、余った糸の固定が不十分であると糸が抜けるおそれがある。また、余った糸が縺れたまま固定されると、足当たりが悪くなるおそれがある。
そこで、図11および図12の構造を持つ靴が販売されている。
図11は、従来より販売されている靴の一例を示す先端部の概略縦断面図である。
この図において、アウトソール3と同じ素材で前巻上部32Aが形成されている。前巻上部32Aは樹脂パーツ100と共にアッパー7の前端を覆う。樹脂パーツ100には、ゴム製の前巻上部32Aが嵌っている。
図12は、従来より販売されている靴の他の例を示す先端部の概略縦断面図である。
この図において、アウトソール3の前巻上部32とアッパー7との間には樹脂パーツ102が設けられている。樹脂パーツ102は、前巻上部32よりも上方まで延びている。
前記第1樹脂パーツ100,102で靴の前端全体を覆っているので、靴の軽量化が難しいだろう。
また、硬い樹脂パーツ100,102が靴の前端部に設けられているので、特に、激しい運動を行った際には、足趾Tの上面に樹脂パーツ100,102がアッパー7を介して当たり、足当たりが良くない。
また、これらの靴には、前巻上部に通気構造を設けることがなされていない。したがって、足趾前端部分にムレが生じ易い。
下記の特許文献2には、リベットを用いてアッパーの底部にソールを固定する構造が開示されている。しかし、かかる固定構造によりソールの巻上部をアッパーに固定することについては何ら開示されていない。また、通気性を高めるための通気孔をリベットに設ける点については何ら開示されていない。
下記の特許文献3 には、カシメにより通気用のハトメ部材を運動靴の土踏まず部の内側等に設ける構造が開示されている。しかし、かかるハトメ部材を靴の前端の巻上部に設ける点については何ら開示されていない。また、2以上の部材をカシメにより互いに固着する構造については何ら開示されていない。
実公平6−4724号 実公昭62−32404号
本発明の主目的は、太い糸でアッパーと前巻上部とを互いに縫合しなくても、前巻上部がアッパーから剥がれるのを防止でき、かつ、足趾の前端部分の通気性の良い靴の構造を提供することである。
本発明の巻上部の剥がれ防止構造を持つ靴は、樹脂の発泡体および/またはゴムからなるアウトソールをアッパーに沿って巻き上げた靴であって、足の甲を包むアッパーと、床面または路面に接地するアウトソールと、前記アウトソールが前記アッパーの前端部に沿って上方に巻き上がって形成され前記アッパーに固着された前巻上部と、前記アッパーの前端部および前巻上部を貫通する貫通孔手段と、前記貫通孔手段に挿通されて前記アッパーとアウトソールとを挟み、両者を挟んだ状態を維持して前記アッパーとアウトソールとの固着の強度を補強する挟み具とを備え、ここにおいて、前記挟み具は樹脂からなり、前記前巻上部の前面において前記前巻上部に係合する第1鍔手段と、前記アッパーの前端部の内面において前記アッパーに係合する第2鍔手段と、前記第1鍔手段と前記第2鍔手段との間を連結し、前記貫通孔手段に挿通され靴の内外を通気させるパイプ手段とを備えている。
本発明においては、挟み具により前巻上部とアッパーとの固着強度を補強している。そのため、太い糸で前巻上部とアッパーとを互いに縫合することなく、前巻上部がアッパーから剥がれるのを防止することができる。
また、樹脂製の挟み具はゴム製のアウトソールよりも滑り易い。したがって、該挟み具が前巻上部の一部を覆っていることで、アッパーの前巻上部と床面や路面との摩擦力が小さくなり、アウトソールがめくれ上がり難くなる。
本剥れ防止構造は靴の前端に設けられている。そのため、樹脂製の挟み具の第1鍔手段の表面積や形状を適宜に設定することで、靴の前端と床面等との摩擦力を適切な大きさに設定することができる。また、摩擦力が発生する部位を自由に設定することができる。
靴の前端全体を樹脂のパーツで覆った従来のものに比べ、本発明では樹脂の部分を小さくすることが可能である。そのため、靴の軽量化に役立つ。
また、ゴム製の前巻上部の表面に樹脂製の第1鍔手段が重なっている。そのため、挟み具がアッパーを介して足趾の上面に当接することもない。その結果、足趾の前端ないし上端に対する足当たりがソフトになる。
特に、パイプ手段により靴の前端において、靴の内外を換気できる。
本発明において、前巻上部や挟み具を形成する樹脂は熱可塑性樹脂の他に熱硬化性樹脂であってもよい。
本発明において、前巻上部以外の巻上部、たとえば、中足や後足の巻上部に本剥がれ防止構造と同様の構造が追加で採用されてもよい。
本発明において、貫通孔手段は1個または複数の貫通孔で形成される。
本発明において、パイプ手段は1個または複数個のパイプ部で形成される。
本発明の好適な実施例では、前記前巻上部には後方に向って凹んだ凹部が設けられ、前記凹部に前記第1鍔手段が嵌まり込んでいる。
この実施例の場合、第1鍔手段が前巻上部の表面から突出しすぎない。そのため、第1鍔手段が突起物として邪魔になりにくく、しかも、ゴム等からなる前巻上部と床との適度な大きさの摩擦抵抗が得られるだろう。
この実施例の場合、前記前巻上部は前記第1鍔手段で覆われずに前方に向って露出した露出面を有し、前記第1鍔手段の表面が前記前巻上部の露出面と概ね同一平面上ないし前巻上部の露出面よりも前方に向って突出しているのが更に好ましい。
このような靴は、第1鍔手段により前巻上部と床との接触抵抗を低減させることができる。そのため、スムースな動作が期待できる。
本発明の別の好適な実施例において、前記第1鍔手段は靴の幅方向に延びる帯状の第1部材で形成されている。
この実施例は、第1鍔手段の部品点数の減少に役立つかもしれない。
また、帯状の部材の場合、広い領域にわたって、床との接触抵抗が得られ易い。また、帯状の部材には社名や商品名が表示され易い。
この実施例の場合、前記第1部材の上方、下方および両側方には、前記前巻上部が露出しているのが更に好ましい。
この場合、帯状の第1部材の周囲においてゴム等からなる前巻上部の露出面が露出する。そのため、靴の床に対する種々の接地姿勢において、床と前巻上部との間に適度の摩擦力が得られる。
本発明において、挟み具は、2以上の部材が互いに係合する構造であってもよいし、化学的に互いに結合する構造であってもよい。
前記2以上の部材が互いに係合する構造としては、メカニックなカシメの構造を採用してもよい。
メカニックなカシメ構造の場合、前記挟み具は、前記第1鍔手段を構成し、かつ、前記第1鍔手段を貫通する嵌合孔を持つ第1部材と、前記第2鍔手段およびパイプ手段が互いに一体となった第2部材とを備える。前記第1部材の嵌合孔に前記第2部材のパイプ手段が貫通され、前記パイプ手段に形成された係合部が前記第1部材の嵌合孔の周縁に係合し、かつ、前記第2鍔手段が前記アッパーの内面に係合していることで、前記前巻上部およびアッパーの前端部を前記挟み具が挟んでいる。
このような、機械的なカシメの構造の靴の場合、製造設備が安価である。
本発明において、前記挟み具の第1鍔手段を構成する部材のJISK6253A硬度は前記前巻上部のJISK6253A硬度よりも大きい。それ故、第1鍔手段と床面等との摩擦力は小さい。
本発明の好適な実施例では、前記第1鍔手段は靴の幅方向に延びる帯状の第1鍔部または靴の幅方向に互いに離間した複数個の第1鍔部を包含し、前記第2鍔手段は靴の幅方向に延びる帯状の第2鍔部または靴の幅方向に互いに離間した複数個の第2鍔部を包含し、前記パイプ手段は横断面が靴の幅方向に延びる帯状パイプ部または靴の幅方向に互いに離間した複数個のパイプ部を包含する。
鍔部やパイプ部が帯状に長いことや、あるいは、鍔部やパイプ部が幅方向に離間して複数個設けられていることは、前記巻上部がアッパーから剥がれるのを防止する効果を高める。
本発明の好適な実施例において、前記パイプ手段は換気孔を持つパイプ部で形成され、前記換気孔の下端の位置が前記アウトソールの上方に配置された中敷の前記上面と同じか、または前記上面よりも上方の近傍に配置されている。
この場合、足の前端において足裏と中敷との間が換気される。
この実施例の場合、前記第2鍔手段が前記パイプ部の径方向に突出する第2鍔部を包含し、前記第2鍔部の下端が前記中敷の上面よりも下方に配置されて前記第2鍔部の下端部が前記アッパーと前記中敷の前端との間で挟まれているのが更に好ましい。
この場合、挟み具の前面が床等に当接した際に、第2鍔部が後方に移動して第2鍔部が中敷に当接する。これにより、挟み具の結合状態が外れるのが防止される。
図1は本発明の第1実施例にかかる巻上部の剥がれ防止構造を持つ靴を示す概略斜視図である。 図2は同靴の足先部分を示す一部断面した概略斜視図である。 図3は同足先部分の概略縦断面図である。 図4は同足先部分の拡大された概略縦断面図である。 図5は挟み具を示す分解斜視図である。 図6Aは挟み具近傍のアッパーを示す概略平面断面図、図6Bは挟み具の分解された正面図である。 図7は挟み具の変形例を示す分解斜視図である。 図8Aおよび図8Bは、それぞれ、変形例にかかる挟み具の分解斜視図である。 図9Aおよび図9Bは、それぞれ、変形例にかかる挟み具の分解斜視図である。 図10は第2実施例を示す挟み具近傍の概略断面図である。 図11は従来の巻上部の剥がれ防止構造を持つ靴を示す概略断面図である。 図12は従来の巻上部の剥がれ防止構造を持つ靴を示す概略断面図である。
符号の説明
1:挟み具
3:アウトソール
3h:貫通孔(貫通孔手段)
6:中敷
7:アッパー
7h:貫通孔(貫通孔手段)
10:第1部材
11:第1鍔部(第1鍔手段)
12:嵌合孔
13:座部
20:第2部材
21:第2鍔部(第2鍔手段)
22:パイプ部(パイプ手段)
22a:換気孔
23:係合部
32:前巻上部
33:露出面
34:凹部
R:径方向
本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲は請求の範囲によって定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
第1実施例
以下、本発明の第1実施例が図1〜図6Bを参照して説明される。
全体構造:
図1に示すように、巻上部の剥がれ防止構造を持つ靴は、床面または路面に接地するアウトソール3および足の甲を包むアッパー7を備えている。
靴内部の構造:
図2に示すように、アウトソール3の本体の上方Uにはミッドソール4が接着されている。ミッドソール4の上方にはインソール5が接着されている。インソール5の上方には中敷6が載置されている。
ミッドソール4の前端部とインソール5の前端部との間には、アッパー7の折り返し部7aが接着されている。
前記アウトソール3は、たとえば、樹脂の発泡体で形成されていてもよいし、ゴムの発泡体または非発泡体で形成されていてもよいし、樹脂とゴムの混合物の発泡体で形成されていてもよい。
前記ミッドソール4、インソール5および中敷6は、それぞれ、樹脂の発泡体やスポンジゴムなどで形成されている。中敷6の上面には、織布が接着されている。
前記アッパー7は、たとえば、表面が合成皮革などで形成されていると共に、前記皮革の内側には、不織布や織布などが接着されている。
挟み具1:
前記アウトソール3は、前巻上部32を形成する。前巻上部32は、アッパー7の前端部71に沿って上方Uに巻き上がって形成され、前記アッパー7に接着剤で固着されている。
靴の前端部分には、挟み具1が設けられている。挟み具1はアッパー7の前端部71とアウトソール3の前巻上部32とを挟み込み、両者を挟んだ状態を維持して、両者の固着の強度を補強する。
前記第1部材10および第2部材20は、たとえば、TPUなどの熱可塑性樹脂で形成されている。
図5に示すように、前記挟み具1は、靴の幅方向W(図1)に延びる帯状に形成された第1部材(第1パーツ)10と、前記第1部材10とは別の2個の第2部材(第2パーツ)20からなる。図6Aに示すように、前記第2部材20は第1部材10の両側方Wの両端部に配置されている。
前記第1部材10および第2部材20は、たとえば熱可塑性樹脂で形成されている。
第1部材10;
図2に示すように、前記第1部材10は、前巻上部32の前面31において該前巻上部32に係合する第1鍔部11からなる第1鍔手段を構成している。前記前巻上部32には、後方Bに向って凹んだ凹部34が形成されている。前記凹部34には第1部材10が嵌り込んでいる。前記凹部34において、前記第1部材10は前記前巻上部32の前面31に接着されている。
第1部材10を構成する樹脂の硬度(JISK6253A)としては、好ましくは65〜100度、より好ましくは75〜100度、最も好ましくは85〜95度である。このような硬度に設定することで、第1部材10が割れにくくなったり、床等を傷つけにくくなる。また、機能性等を考慮すると、アウトソールの硬度(JISK6253A)としては、好ましくは45〜85度、より好ましくは55〜80度、最も好ましくは65〜75度である。
図1に示すように、前巻上部32は、第1部材10の上方U、下方Dおよび両側方Wに露出して露出面33を形成している(図6A参照)。
図3に示すように、第1部材10の表面は、アウトソール3の前巻上部32の露出面33と概ね同一平面上ないし前記露出面33よりも若干前方Fに向って突出している。
第1部材10を構成する樹脂のJISK6253A硬度は前記前巻上部を構成するゴムのJISK6253A硬度よりも大きく設定されている。
第2部材20;
図4に示すように、前記第2部材20は円環状の部材で、第2鍔部21、パイプ部22および係合部23が互いに一体に形成されている。
第2鍔部21;
第2鍔部21は、アッパー7の前端部71の内面72において前記アッパー7に係合する第2鍔手段を構成している。図4および図5に示すように、前記第2鍔部21は、パイプ部22から前記パイプ部22の径方向R(図4)に突出して形成されている。
図4に示すように、第2鍔部21の下端21eは、前記中敷6の上面6uよりも下方に配置されている。第2鍔部21の下端部21dは、アッパー7の内面72と中敷6の前端6fとの間で挟まれている。
パイプ部22;
図4および図6Aに示すように、前記アッパー7およびアウトソール3の前巻上部32には、該アッパー7および前巻上部32を貫通する貫通孔7h,3hがそれぞれ形成されている。前記両貫通孔7h,3hは、貫通孔手段を構成している。
図4に示す前記パイプ部22内には、換気孔22aが形成されている。換気孔22aの下端22eの位置は、中敷6の上面6uよりも上方Uの近傍に配置されている。
前記パイプ部22は、第1部材10と第2鍔部21との間を連結し、貫通孔7h,3hおよび第1部材10の嵌合孔12を貫通する。
したがって、パイプ部22は、靴の内外を通気させるパイプ手段を構成している。
ここで、アッパー7および前巻上部32の双方に貫通孔7h,3hを設けただけでは、見栄えが良くないし、布やゴムで形成された貫通孔7h,3hの表面に汚れが付着し易いので、孔が目詰まりし易い。これに対し、本靴は樹脂製のパイプ部22に換気孔22aが設けられているので、見栄えが良い上、該換気孔22aの目詰まりもしにくい。
また、樹脂製の挟み具1は床を傷付けにくいだろう。
係合部23;
図5、図6Aおよび図6Bに示すように、第1部材10における幅方向Wの2つの端部には、該第1部材10を貫通する前記嵌合孔12がそれぞれ形成されている。嵌合孔12の周囲には、第1部材10の表面10fよりも後方Bに窪んだ座部13が形成されている。
一方、図5に示すように、パイプ部22の前方Fには、前記嵌合孔12の周縁の座部13に係合する係合部23が形成されている。
前記係合部23が嵌合孔12に入り込み易いように、各嵌合孔12の周縁には、切り込み14が複数箇所それぞれ形成されている。
挟み具1を装着するには、図4に示す第1部材10を前巻上部32の凹部34に接着すると共に、アッパー7の前端部71の内面72からアッパー7の貫通孔7hにパイプ部22を押し込む。第2部材20のパイプ部22は、アッパー7および前巻上部32の貫通孔7h,3hを通り、更に第1部材10の嵌合孔12を通る。パイプ部22の係合部23が第1部材10の周縁の座部13に係合し、かつ、第2鍔部21がアッパー7の前端部71の内面72に係合することにより、アッパー7の前端部71とアウトソール3の前巻上部32とを挟み具1が挟み込む。
このように、パイプ部22に形成された係合部23が第1部材10の座部13に係合していることで、アウトソール3の前巻上部32およびアッパー7の前端部71が挟み具1によって挟持される。これにより、アッパー7に対する前巻上部32の固着強度が補強される。
変形例:
図7〜図9Bは、前記巻上部の剥がれ防止構造の利点を発揮する別の構造を示す。以下に各構造が説明される。なお、これらの図において、第1部材10等は靴の前端に沿って湾曲しているが、作図の都合上、フラットな形状として図示されている。
図7の変形例では、第2部材20の第2鍔部21が靴の幅方向Wに延びる帯状に一体に形成されている。
図8Aおよび図8Bの変形例では、パイプ部22が靴の幅方向Wに延びる形状で、第2部材20の第2鍔部21と一体に形成されている。前記パイプ部22の形状に合わせて係合部23も幅方向Wに延びる形状に形成されている。そのため、係合部23に係合する嵌合孔12は、幅方向Wに延びる形状に形成されている。
図8Aの変形例では、第2鍔部21が前記幅方向Wに向って帯状に延びていると共に、パイプ部22と一体に形成されている。一方、図8Bの変形例では第2鍔部21が互いに離間した円盤状に形成されていると共に、パイプ部22と一体に形成されている。
図9Aおよび図9Bの変形例では、第1部材10が靴の幅方向Wに互いに離間した2個の円盤状に形成されている。図9Aの変形例では、前記第1部材10ごとに第2部材が設けられている。一方、図9Bに示す変形例では、第2部材20の第2鍔部21が靴の幅方向Wに延びる帯状に一体に形成されている。
第2実施例:
図10は第2実施例を示す。
図10に示すように、第1鍔部11はパイプ部22と一体であり、この一体の部材のパイプ部22が第2鍔部21と熱溶着ないし高周波ウェルダ加工によって互いに固着されて一体に形成されている。高周波ウェルダ加工とは、高周波によって素材の分子を振動させて互いに溶着させる加工方法である。
第2鍔部21には、アッパー7の内面72に食い込み、第2鍔部21をアッパー7に係止するための凸部21aが形成されている。
本第2実施例において、前記パイプ部22と第2鍔部21とはホットメルト接着剤により互いに接着されて固着されてもよい。
その他の構成は、実施例1と同様であり、同一部分または相当部分に同一符号を付して、その説明を省略する。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、第2部材20は1個であってもよいし、3個以上であってもよい。
また、第1部材10は、1枚の帯状であってもよいし、2枚以上の帯状であってもよい。
なお、屋外で使用する靴に本発明を利用するとき、パイプ部からの雨水進入を防止するには、第2鍔部に通気性を有する防水フィルム、シート等を貼ることで、通気孔を覆えばよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲のものと解釈される。
本発明の巻上部の剥がれ防止構造を持つ靴は、アッパーの前端部に沿ってアウトソールを巻き上げた靴に用いることができる。

Claims (15)

  1. 樹脂の発泡体および/またはゴムからなるアウトソールをアッパーに沿って巻き上げた靴であって、
    足の甲を包むアッパーと、
    床面または路面に接地するアウトソールと、
    前記アウトソールが前記アッパーの前端部に沿って上方に巻き上がって形成され前記アッパーに固着された前巻上部と、
    前記アッパーの前端部および前巻上部を貫通する貫通孔手段と、
    前記貫通孔手段に挿通されて前記アッパーとアウトソールとを挟み、両者を挟んだ状態を維持して前記アッパーとアウトソールとの固着の強度を補強する挟み具とを備え、ここにおいて、前記挟み具は樹脂からなり、
    前記前巻上部の前面において前記前巻上部に係合する第1鍔手段と、
    前記アッパーの前端部の内面において前記アッパーに係合する第2鍔手段と、
    前記第1鍔手段と前記第2鍔手段との間を連結し、前記貫通孔手段に挿通され靴の内外を通気させるパイプ手段とを備えている靴。
  2. 請求項1において、前記前巻上部には後方に向って凹んだ凹部が設けられ、前記凹部に前記第1鍔手段が嵌まり込んでいる靴。
  3. 請求項2において、前記前巻上部は前記第1鍔手段で覆われずに前方に向って露出した露出面を有し、前記第1鍔手段の表面が前記前巻上部の露出面と概ね同一平面上ないし前巻上部の露出面よりも前方に向って突出している靴。
  4. 請求項1において、前記第1鍔手段は靴の幅方向に延びる帯状の第1部材で形成された靴。
  5. 請求項4において、前記第1部材の上方、下方および両側方には、前記前巻上部が露出している靴。
  6. 請求項4において、前記帯状の第1部材を貫通する1個または複数個の嵌合孔を更に備え、前記第2鍔手段およびパイプ手段が互いに一体となった1個または複数個の第2部材が前記嵌合孔に嵌合している靴。
  7. 請求項6において、前記嵌合孔および前記第2部材がそれぞれ複数個設けられている靴。
  8. 請求項7において、前記第1部材における幅方向の2つの端部にそれぞれ前記嵌合孔が設けられ、前記各第2部材がそれぞれ前記嵌合孔に嵌合している靴。
  9. 請求項1において、前記挟み具は、
    前記第1鍔手段を構成し、かつ、前記第1鍔手段を貫通する嵌合孔を持つ第1部材と、
    前記第2鍔手段およびパイプ手段が互いに一体となった第2部材とを更に備え、
    前記第1部材の嵌合孔に前記第2部材のパイプ手段が貫通され、
    前記パイプ手段に形成された係合部が前記第1部材の嵌合孔の周縁に係合していることで、前記前巻上部およびアッパーの前端部を前記挟み具が挟んでいる靴。
  10. 請求項1において、前記挟み具の第1鍔手段を構成する部材のJISK6253A硬度が前記前巻上部のJISK6253A硬度よりも大きい靴。
  11. 請求項1において、前記第1鍔手段は靴の幅方向に延びる帯状の第1鍔部または靴の幅方向に互いに離間した複数個の第1鍔部を包含し、
    前記第2鍔手段は靴の幅方向に延びる帯状の第2鍔部または靴の幅方向に互いに離間した複数個の第2鍔部を包含し、
    前記パイプ手段は横断面が靴の幅方向に延びる帯状のパイプ部または靴の幅方向に互いに離間した複数個のパイプ部を包含する靴。
  12. 請求項1において、前記パイプ手段は換気孔を持つパイプ部で形成され、前記換気孔の下端の位置が前記アウトソールの上方に配置された中敷の前記上面と同じかまたは前記上面よりも上方の近傍に配置されている靴。
  13. 請求項12において、前記第2鍔手段が前記パイプ部の径方向に突出する第2鍔部を包含し、前記第2鍔部の下端が前記中敷の上面よりも下方に配置されて前記第2鍔部の下端部が前記アッパーと前記中敷の前端との間で挟まれている靴。
  14. 樹脂の発泡体および/またはゴムからなるアウトソールをアッパーに沿って巻き上げた屋内競技に適した靴であって、
    足の甲を包むアッパーと、
    床面または路面に接地するアウトソールと、
    前記アウトソールが前記アッパーの前端部に沿って上方に巻き上がって形成され前記アッパーに固着された前巻上部と、
    前記アッパーの前端部および前巻上部を貫通する貫通孔手段と、
    前記貫通孔手段に挿通されて前記アッパーとアウトソールとを挟み、両者を挟んだ状態を維持して前記アッパーとアウトソールとの固着の強度を補強する挟み具とを備え、
    ここにおいて、前記挟み具は樹脂からなり、
    前記前巻上部の前面において前記前巻上部に係合する第1鍔手段と、
    前記アッパーの前端部の内面において前記アッパーに係合する第2鍔手段と、
    前記第1鍔手段と前記第2鍔手段との間を連結し、前記貫通孔手段に挿通され靴の内外を通気させるパイプ手段とを備え、
    前記前巻上部には後方に向って凹んだ凹部が設けられ、前記凹部に前記第1鍔手段が嵌まり込んでおり、
    前記前巻上部は前記第1鍔手段で覆われずに前方に向って露出した露出面を有し、前記第1鍔手段の表面が前記前巻上部の露出面と概ね同一平面上ないし前巻上部の露出面よりも前方に向って突出し、
    前記第1鍔手段は靴の幅方向に延びる帯状の第1部材で形成され、
    前記第1部材のJISK6253A硬度が前記前巻上部を構成する部材のJISK6253A硬度よりも大きく、
    前記第1部材のJISK6253A硬度が85〜95度に設定されている靴。
  15. 請求項14において、前記第1部材の上方、下方および両側方には、前記前巻上部が露出している靴。
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