JP5017869B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、該ステアリングコラムを一対の側板によって幅方向両側から支持し、車体に固定される車体取付ブラケットとを有するステアリング装置に関する。
この種のステアリング装置としては、例えばステアリングコラムとステアリングシャフトが同軸で係合し、その両者が共に軸方向へ収縮ができないような構造であり、かつ、ステアリングコラムが車体から離脱可能な上部ブラケットとチルト回転中心部となる下部ブラケットとで車体に支持され、下部ブラケットには車体前方側へ開放した切欠部を形成し、その切欠部にステアリングコラムに連結したジョイントカバーに固定してチルト回転中心を形成する枢軸を係合させ、その手前側に枢軸の位置決め、ガタ押え及び衝撃吸収用の突起部を形成した変形部が設けられた車両用ステアリング装置の衝撃吸収構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−203164号公報(第1頁、図4)
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来例にあっては、下部ブラケットに切欠部が形成され、この切欠部に枢軸の位置決めガタ押え及び衝撃吸収用の突起部を形成した変形部が形成され、下部ブラケットの切欠部を通じて枢軸をジョイントカバーに穿設した透孔に挿通して枢軸の先端をかしめることにより、下部ブラケットにジョイントカバー即ちステアリングコラムを回動可能に取付けているので、下部ブラケットをジョイントカバーに取付ける組み付け作業では、ジョイントカバーに穿設された透孔と下部ブラケットに形成された切欠とを位置合わせしてから枢軸を挿入する必要があり、透孔と切欠との位置合わせを容易に行うことができず、組み付け作業に時間がかるという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、ステアリングコラムと車体取付ブラケットとの位置決めを容易に行うことができるステアリング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係るステアリング装置は、ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、該ステアリングコラムを一対の側板によって幅方向両側から支持し、車体に固定される車体取付ブラケットとを有するステアリング装置であって、前記ステアリングコラムと前記車体取付ブラケットとの接触面に前記車体取付ブラケットを前記ステアリングコラムに沿わせて移動させたときに互いに係合して位置決めを行う突出部が夫々形成されていることを特徴としている。
また、請求項2に係るステアリング装置は、請求項1に係る発明において、前記ステアリングコラム及び車体取付ブラケットの何れか一方の突出部における係合面が円弧状に形成されていることを特徴としている。
さらに、請求項3に係るステアリング装置は、請求項1に係る発明において、前記車体取付ブラケットの突出部が円形凸部とされ、前記ステアリングコラムの突出部が円形凸部の円周面に係合する少なくとも2箇所の凸部で形成されていることを特徴としている。
さらにまた、請求項4に係るステアリング装置は、請求項1乃至3の何れか1つの発明において、前記ステアリングコラムの突出部は、当該ステアリングコラムに装着されるスペーサに形成されていることを特徴としている。
なおさらに、請求項5に係るステアリング装置は、請求項1乃至4の何れか1つの発明において、前記車体取付ブラケットは、前記ステアリングコラムのロア側に配置したブラケットであって、該車体取付ブラケットよりアッパ側に前記ステアリングコラムのチルト位置調整用ブラケットを設けたことを特徴としている。
また、請求項6に係るステアリング装置は、請求項1乃至5の何れか1つの発明において、前記ステアリングコラムはハイドロフォーム法によって形成されていることを特徴としている。
さらに、請求項7に係るステアリング装置は、請求項4に係る発明において、前記スペーサは、合成樹脂材で前記ステアリングコラムに所定荷重を超える荷重がかかったときに破断して当該ステアリングコラムから離脱するように構成されていることを特徴としている。
さらにまた、請求項8に係るステアリング装置は、請求項4又は7に係る発明において、前記スペーサは、前記ステアリングコラムに形成された軸方向に延長する長孔に係合する係合部を有することを特徴としている。
なおさらに、請求項9に係るステアリング装置は、請求項4又は7に係る発明において、前記スペーサは、前記ステアリングコラムの下端に係合し、且つ所定荷重を超える荷重がかかったときに破断する係合爪と、前記ステアリングコラムに形成された軸方向に延長する長孔の下端側に係合する係合部とを有することを特徴としている。
また、請求項10に係るステアリング装置は、請求項8又は9に係る発明において、前記スペーサの係合部は、前記長孔の下端部及び中央部に係合する2つの係合凸部で形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、ステアリングコラムと車体取付ブラケットとの接触面に互いに係合して位置決めを行う突出部が夫々形成されているので、両者の突出部同士を係合させることにより、位置決めを容易に行うことができ、ステアリングコラムと車体取付ブラケットの組み付け作業を容易に行うことができるという効果が得られる。
ここで、ステアリングコラム側の突出部をステアリングコラムに装着するスペーサに形成することにより、このスペーサでコラプス時の荷重や破断して離脱する荷重を容易に調整することができる利点がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す車両の模式的構成図であって、ステアリングコラム1には、車両後端にステアリングホイール2を装着したステアリングシャフト3が回転自在に支持されている。ステアリングシャフト3の前端には、自在継手4を介して、伸縮可能な中間シャフト5が連結されている。
この中間シャフト5の下端には、自在継手6を介してラック・ピニオン式のステアリングギヤ7が連結され、このステアリングギヤ7にはタイロッド8等を介して転舵輪9が連結され、ステアリングホイール2を操舵することにより転舵輪9を転舵することができる。なお、ステアリングコラム1の車両後方部位には、コンビスイッチやコラムカバー等の周辺部品Pが配設されている。
ここで、ステアリングコラム1は、図2に示すように、単一ブランクである薄肉の鋼管を金型内に収納し、鋼管内に圧力水又は油を充填し、鋼管を膨らませて所望形状に成型するハイドロフォーム法によって、軸方向中央部の下方及び外方に膨出するアッパブラケット装着部11及び軸方向前端の外方に膨出するロアブラケット装着部12が一体に形成されている。このハイドロフォーム法を適用することにより、プレス成型の後に溶接して閉断面構造の部材を製造する場合に比べて、溶接箇所が無いことから強度や剛性に優れ、加工コストの削減や軽量化を図ることができる。この図2においてステアリングコラム1の左端側を前方とし、右端側を後方とする。
そして、ステアリングコラム1は、アッパブラケット装着部11及びロアブラケット装着部12に夫々車体側に固定された車体取付アッパブラケット13及び車体取付ロアブラケット14が装着されている。
アッパブラケット装着部11には、図2のA−A線断面図である図3に示すように、車体取付アッパブラケット13に向けて突出し、且つ平坦面を有する左右一対の突出板部15が形成され、この突出板部15に軸方向に延長する中間部長孔16が形成されている。
一方、車体取付アッパブラケット13は、図3で特に明らかなように、ステアリングコラム1を挟むんで線対称に形成された左右一対の分割ブラケット部20A及び20Bで構成されている。各分割ブラケット部20A及び20Bは、車体側に取付けられる車体取付板部21とこの車体取付板部21に対して直角に折り曲げられてステアリングコラム1を支持する垂直板部22とでL字状に形成され、水平板部(車体取付板部)21及び垂直板部22の後端面に補強用板部23が一体に形成された構成を有する。そして、垂直板部22にステアリングコラム1の軸方向に対して例えば80度程度に斜め上方に延長するチルト調整用長孔24が形成されている。このチルト調整用長孔24としては、直線状に形成する場合に限らず後述するピボットピン34の中心軸を中心とする円弧形状の長孔とするようにしてもよい。
そして、ステアリングコラム1に形成された中間部長孔16と分割ブラケット部20A及び20Bに形成されたチルト調整用長孔24とに頭部を有する位置調整用ボルト26が挿通され、この位置調整用ボルト26の頭部と分割ブラケット部20Aとの間に、操作レバー27が回動可能に取付けられていると共に、クランプ機構28が設けられ、位置調整用ボルト26の分割ブラケット部20Bの右端から突出する先端にナット26aが螺合されてナット締めされている。
ここで、クランプ機構28は、操作レバー27と一体に回動する可動カム部28aと分割ブラケット部20Aの可動カム部28aと対向する位置にチルト調整用長孔24に沿って摺動可能で且つ相対回転不能に固定された固定カム28bとで構成されるそれ自体公知の機構である。
また、分割ブラケット部20A及び20Bの補強用板部23に形成された引掛け部29に図2で見て略L字状に形成された例えばバネ鋼で形成された弾性体30がそのフック部30aを引掛けて保持され、この弾性体30の下端30bがステアリングコラム1の下端に当接して、操作レバー27を解除した時にステアリングコラム1が落下することを防止している。
なお、車体取付アッパブラケット13としては、分割ブラケット部20A及び20Bで構成する場合に限らず分割ブラケット部20A及び20Bを連結部材で連結して一体化するようにしてもよい。
また、図3の拡大図である図4及び図4のB−B線断面図である図5に示すように、ロアブラケット装着部12には、平坦なステアリングコラム1の軸方向に延在する平坦な垂直接触面31が形成され、この垂直接触面31に軸方向に延長するロア側長孔32が形成されている。そして、ロアブラケット装着部12は、垂直接触面31上に支持されたスペーサ33を介して車体取付ロアブラケット14に頭部を有するピボットピン34によって回動可能に装着されている。
車体取付ロアブラケット14は、図4に示すように、ステアリングコラム1のロアブラケット装着部12を挟んで対称的に配設された左右一対の分割ブラケット部40A及び40Bを有する。これら分割ブラケット部40A及び40Bの夫々は、車体側に取付けられる車体取付板部41と、この車体取付板部41の内方端から垂直に折り曲げられたロアブラケット装着部12に対向する垂直板部42とでL字状に形成されている。そして、分割ブラケット部40A及び40Bの垂直板部42にピボットピン34を挿通する挿通孔43が形成されていると共に、この挿通孔43の中心を中心とする所定半径の円形部がロアブラケット装着部12側に突出されて突出部としての円形凸部44が形成されている。
なお、車体取付ロアブラケット14としては、分割ブラケット部40A及び40Bで構成する場合に限らず分割ブラケット部40A及び40Bを連結部材で連結して一体化するようにしてもよい。
また、スペーサ33は、例えばアセタール樹脂(POM)で製作され、図6(a)〜(c)に示すように、ステアリングコラム1の軸方向に延長する偏平な長方形板部51を有し、この長方形板部51のロアブラケット装着部12と対向する面にロア側長孔32の下端に係合する係合部としての円弧状係合凸部52とロア側長孔32の軸方向中央部に係合し略中央部にピボットピン34を挿通する挿通孔53が形成された係合部としての略長方形状係合凸部54とが形成されている。
また、長方形板部51の円弧状係合凸部52側の端部にはステアリングコラム1のロアブラケット装着部12の端部に係合する上下一対の係合爪部55が形成されている。これら一対の係合爪部55は、長方形板部51の端部に形成された突出板部55aと、この突出板部55aの上下両端における上端から後方に延長する係合板部55bとを有し、平面から見て長方形板部51と、突出板部55a及び係合板部55bとでコ字状に形成され、長方形板部51と係合板部55bとの間でステアリングコラム1のロア側端部を挟持するように構成されている。
さらに、長方形板部51のロアブラケット装着部12とは反対側の面即ち分割ブラケット部40A及び40Bと対向する面に挿通孔53の中心を中心とし、車体取付ロアブラケット14の円形凸部44の外周円と等しい半径の円Cに挿通孔53より後方側の上下2点において外接し、接線方向に延長する平面でなる接触面56aを有する三角形状の係合突出部56A及び56Bが長方形板部51の長手方向中心線Lを挟んで対称位置に形成されている。
ここで、係合突出部56A及び56Bの突出高さtは、図6(c)に示すように、車体取付ロアブラケット14の分割ブラケット部40A及び40Bの突出高さs以下(t≦s)に設定されている。また、円弧状係合凸部52及び略長方形状係合凸部54は両者の幅がロアブラケット装着部12に形成されたロア側長孔32の幅と略等しく設定されている。
このように、スペーサ33は、長手方向中心線Lを挟んで上下対称に形成されているので、ステアリングコラム1のロアブラケット装着部12の左右一対の垂直接触面31の何れにも装着が可能とされている。
そして、ステアリングコラム1のロアブラケット装着部12に車体取付ロアブラケット14の分割ブラケット部40A及び40Bが、ステアリングコラム1の内側から皿ばね57及びワッシャ58をその順に挿通したピボットピン34を、車体取付ロアブラケット14の挿通孔43、ロア側長孔32及びスペーサ33の挿通孔53を通じて挿通し、ピボットピン34を外方に押して皿ばね57を弾性変形させた状態で、その分割ブラケット部40A及び40Bより外方に突出した先端部をかしめることにより、装着されている。この装着状態で、ステアリングコラム1が回動可能とされている。
次に上記実施形態の動作を説明する。
ステアリングコラム1を車体に取付けるには、先ず、ステアリングコラム1のアッパブラケット装着部11に車体取付アッパブラケット13を装着する。この車体取付アッパブラケット13の装着は、この車体取付アッパブラケット13が分割ブラケット部20A及び20Bで構成されているが、分割ブラケット部20Aのチルト調整用長孔24に、操作レバー27及びクランプ機構28を挿通した位置調整用ボルト26を挿通し、この状態で、位置調整用ボルト26をアッパブラケット装着部11に形成した左右一対の中間部長孔16に挿通する。その後、アッパブラケット装着部11の右端側に突出した位置調整用ボルト26の先端に分割ブラケット部20Bのチルト調整用長孔24を挿通してからナット26aを螺合させて締めつけることで容易に装着することができる。
一方、ロアブラケット装着部12に車体取付ロアブラケット14を装着する場合には、車体取付ロアブラケット14が互いに分離された分割ブラケット部40A及び40Bで構成され、且つこれら分割ブラケット部40A及び40Bを個別のピボットピン34で別個にロアブラケット装着部12に装着する必要があると共に、ロア側長孔32に対する位置決めを行う必要があることから、分割ブラケット部40A及び40Bをロアブラケット装着部12に装着するには、軸方向の正確な位置決めを行う必要がある。
このため、上記実施形態では、先ず、ステアリングコラム1のロアブラケット装着部12にスペーサ33を取付ける。このスペーサ33の取付けは、ステアリングコラム1の下端側からスペーサ33を円弧状係合凸部52及び略長方形状係合凸部54を形成した面を左右のロアブラケット装着部12に沿わせるように軸方向に後方に移動させることにより、先ず、略長方形状係合凸部54がロア側長孔32に係合し、さらにスペーサ33を後方に移動させて円弧状係合凸部52がロア側長孔32の下端に係合すると同時に係合爪部55がステアリングコラム1の下端面に係合して、図7に示すように、スペーサ33がロアブラケット装着部12に軸方向及びこれと直交する方向にガタなく装着される。
このようにスペーサ33を左右のロアブラケット装着部12に装着した状態で、図7に示すように、車体取付ロアブラケット14の分割ブラケット部40A及び40Bをステアリングコラム1の下端面側からその円形凸部44をスペーサ33の外周面に沿わせて軸方向に後方に移動させて、円形凸部44の挿通孔43より後方側の外周面をスペーサ33の係合突出部56A及び56Bの接触面56aに接触させる。このように、車体取付ロアブラケット14の分割ブラケット部40A及び40Bの円形凸部44の外周面をスペーサ33の係合突出部56A及び56Bの接触面56aに接触させると、接触面56aがスペーサ33のピボットピン34を挿通する挿通孔53の中心を中心する円形凸部44の半径と等しい円の接線方向に形成されていることにより、分割ブラケット部40A及び40Bの円形凸部44に形成された挿通孔43の中心がスペーサ33の挿通孔53の中心と一致することになる。
この状態で、ステアリングコラム1の内側から皿ばね57及びワッシャ58をその順に挿通したピボットピン34を、テレスコ位置調整用長孔17を通じてスペーサ33の挿通孔53に挿通することにより、そのままピボットピン34の先端が分割ブラケット部40A及び40Bの挿通孔43を通じて分割ブラケット部40A及び40Bの外側に突出することになり、ピボットピン34を皿バネ57の弾性に抗して押圧しながら先端をかしめることにより、ロアブラケット装着部12に車体取付ロアブラケット14の分割ブラケット部40A及び40Bを容易に装着することができる。
このとき、スペーサ33の係合突出部56A及び56Bの接触面56aに分割ブラケット部40A及び40Bの円形凸部44が接触するので、これら分割ブラケット部40A及び40Bのステアリングコラム1の軸方向位置も正確に位置決めされる。
そして、車体取付アッパブラケット13及び車体取付ロアブラケット14を車体側に取付けることにより、ステアリングコラム1が車体に固定される。
この状態で、チルト調整を行う場合には、操作レバーを図2で見て時計方向に回動させてクランプ機構28をクランプ解放状態としてから位置調整用ボルト26をチルト調整用長孔24に沿って上下動させることにより、ステアリングコラム1がロアブラケット装着部12のピボットピン34を中心として上下に回動させて所望のチルト位置を調整することができる。
そして、チルト位置の調整が終了したら操作レバー27を反時計方向に回動させることにより、クランプ機構28をクランプ状態とする。
一方、コラプス時に、衝撃荷重によってステアリングコラム1が軸方向に前側に移動する場合には、スペーサ33の係合爪部55に係る衝撃荷重が設定値以上となると、係合爪部55が破断して、スペーサ33がロアブラケット装着部12から離脱し、ステアリングコラム1の前方への移動が許容されて、所定のコラプスストロークを確保することができる。このとき、ロアブラケット装着部12は左右幅方向に膨出されて垂直接触面31が形成されているので、コラプス時にスペーサ33が容易に抜け出すことができる。
このように、上記実施形態によれば、ステアリングコラム1のロアブラケット装着部12にスペーサ33を装着し、このスペーサ33の係合突出部56A及び56Bの接触面56aに分割ブラケット部40A及び40Bの円形凸部44の外周縁を接触させることにより、スペーサ33の挿通孔53と分割ブラケット部40A及び40Bの挿通孔43との中心軸を一致させることができると共に、分割ブラケット部40A及び40Bのステアリングコラム1の軸方向における位置決めを別途治具を設けることなく正確に行うことができる。そして、この状態で、ピボットピン34を挿通してかしめることにより、ステアリングコラム1と分割ブラケット部40A及び40Bとの装着作業を極短時間で極めて容易に行うことができる。
また、ロアブラケット装着部12にスペーサ33を取付けることにより、このスペーサ33の係合爪部55がコラプス時に衝撃荷重が加えられて破断して、ステアリングコラム1からスペーサ33が離脱することにより、車体取付ロアブラケット14に対してステアリングコラム1の前方への移動を許容して必要なコラプスストロークを確保することができる。このときのコラプス荷重は係合爪部55の厚みや形状を選択することによって容易に調整することができる。
さらに、スペーサ33の挿通孔53及び係合突出部56A及び56Bの位置をステアリングコラム1の軸方向にずらすことにより、車体取付ロアブラケット14の取付ピッチを容易に変更することができる。
さらにまた、スペーサ33のロアブラケット装着部12との対向面にロア側長孔32に係合する円弧状係合凸部52及び長方形状突出部54とが形成されているので、スペーサ33とロアブラケット装着部12とのガタを防止することができると共に、コラプス時におけるステアリングコラム1の移動時のガイドとして作用し、ステアリングコラム1の安定した移動を確保することができる。
なお、上記実施形態においては、スペーサ33の係合突出部56A及び56Bを長手方向中心線Lを挟む対称位置に形成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、非対称位置に配置するようにしてもよく、さらには3つ以上の係合突出部を形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、スペーサ33をアセタール樹脂(P0M)で製作した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、所定の強度を有する合成樹脂材で製作することができる。また、スペーサの破断部は係合爪部55とする場合に限らず、任意の箇所にコラプス時に破断する破断部を形成することができる。
さらに、上記実施形態においては、分割ブラケット部40A及び40Bに円形凸部44を形成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図8(a)に示すように、円形凸部44の外周縁部のみを残した円環状凸部48としたり、図8(b)に示すように、円環状凸部48における係合突出部56A及び56Bと接触することがない箇所を削除して円弧状凸部49としたりすることもできる。
さらにまた、上記実施形態においては、スペーサ33に形成した係合突出部の接触面56aを挿通孔53の中心を中心とする円形凸部44の外周円の半径と等しい半径の円Cの接線方向となる平面に形成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図9に示すように、円Cの円周面に沿う円筒面61とするようにしてもよく、円筒面61と平面の接触面とを混在させるようにしてもよい。
なおさらに、上記実施形態においては、スペーサ33に係合突出部56A及び56Bを形成し、分割ブラケット部40A及び40Bに円形凸部44を形成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図10に示すように、スペーサ33に挿通孔53の中心を中心とする円形凸部71を形成し、分割ブラケット部40A及び40Bに円形凸部71の挿通孔53より前方側で接触する円形凸部71の半径と等しい半径の円C1に少なくとも2点で接触する2以上の係合突出部72A及び72Bを設けるようにしてもよい。この場合も円形凸部71に代えて円環状凸部又はその一部を省略した凸部を適用することができる。
また、上記実施形態においては、スペーサ33の挿通孔53より前方側に係合突出部56A及び56Bを形成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図11に示すように、挿通孔53の下側に円Cに外接する係合突出部56A及び56Bを形成し、車体取付ロアブラケット14の分割ブラケット部40A及び40Bをステアリングコラム1のロアブラケット装着部12の上方側から下方に移動させて円形凸部44を係合突出部56A及び56Bに接触させて位置決めを行うようにしてもよく、係合突出部56A及び56Bの形成位置は円Cの円周上であれば任意に選択することができる。
さらに、上記実施形態においては、ステアリングコラム1のロアブラケット装着部12にスペーサ33を介して車体取付ロアブラケット14の分割ブラケット部40A及び40Bを装着する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ステアリングコラム1以外の部材に衝撃吸収部を設ける場合には、図12に示すように、ステアリングコラム1のロアブラケット装着部12にロア側長孔32に代えてピボットピン34を挿通する挿通孔81を形成し、このロアブラケット装着部12に直接前述したスペーサ33の係合突出部56A及び56Bに相当する係合突出部82A及び82Bを形成するようにしてもよい。
さらにまた、上記実施形態においては、ロアブラケット装着部12の左右両面に係合突出部56A,56Bと円形凸部44とを形成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、左右両面のうち何れか一方に係合突出部56A,56B及び円形凸部44を設けるようにしてもよい。
なおさらに、上記実施形態においては、アッパブラケット装着部11に中間部長孔16を形成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図13(a)に示すように、中間部長孔16に代えて位置調整用ボルト26を挿通する丸孔91を形成するようにしてもよく、この丸孔91の形成が困難である場合には、図13(b)に示すように、アッパブラケット装着部11を形成する左右一対の突出板部15のうち一方の突出板部に形成した位置調整用ボルト26を挿通する挿通部92aを後端側に有し、これより軸方向に前方に延長する長孔92bと、他方の突出板部に形成した位置調整用ボルト26を挿通する挿通部92aを前端側に有し、これより軸方向に後方に延長する長孔92cとを形成し、これら長孔92b及び92cの側面から見て重なる挿通部92aに位置調整用ボルト26を挿通するか、図13(c)に示すように、一方の突出板部に形成した長孔92b及び他方の突出板部に形成した長孔92cを例えば中心部で所定角度θを持ってクロスするように形成し、長孔92b及び92cのクロス位置をボルト挿通部92aとして、これに位置調整用ボルト26を挿通するようにしてもよい。
本発明のステアリング装置を備えた車両を示す模式的斜視図である。 本発明のステアリング装置を示す側面図である。 図2のA−A線上の断面図である。 図2のロアブラケット装着部を示す拡大側面図である。 図4のB−B線上の断面図である。 本発明に適用し得るスペーサを示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 スペーサへの車体取付ロアブラケットの装着状態を説明する説明図である。 車体取付ロアブラケットの分割ブラケット部の変形例を示す側面図である。 スペーサの変形例を示す正面図である。 スペーサ及び車体取付ロアブラケットの分割ブラケットの変形例を示す側面図である。 スペーサの他の変形例を示すブラケット装着状態の説明図である。 ロアブラケット装着部に直接係合突出部を形成した場合の実施形態を示す拡大側面図である。 アッパブラケット装着部の変形例を示す拡大側面図である。
符号の説明
1…ステアリングコラム、2…ステアリングホイール、3…ステアリングシャフト、11…アッパブラケット装着部、12…ロアブラケット装着部、13…車体取付アッパブラケット、14…車体取付ロアブラケット、16…中間部長孔、20A,20B…分割ブラケット部、24…チルト調整用長孔、26…位置調整用ボルト、26a…ナット、27…操作レバー、28…クランプ機構、31…垂直接触面、32…ロア側長孔、33…スペーサ、34…ピボットピン、40A,40B…分割ブラケット部、43…挿通孔、44…円形凸部、48,49…円環状凸部、51長方形板部、52…円弧状係合凸部、53…挿通孔、54…長方形状係合凸部、55…係合爪部、56A.56B…係合突出部、71…円形凸部、72A,72B…係合突出部、81…挿通孔、82A,82B…係合突出部

Claims (10)

  1. ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、該ステアリングコラムを一対の側板によって幅方向両側から支持し、車体に固定される車体取付ブラケットとを有するステアリング装置であって、
    前記ステアリングコラムと前記車体取付ブラケットとの接触面に前記車体取付ブラケットを前記ステアリングコラムに沿わせて移動させたときに互いに係合して位置決めを行う突出部が夫々形成されていることを特徴とするステアリング装置。
  2. 前記ステアリングコラム及び車体取付ブラケットの何れか一方の突出部における係合面が円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記車体取付ブラケットの突出部が円形凸部とされ、前記ステアリングコラムの突出部が円形凸部の円周面に係合する少なくとも2箇所の凸部で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。
  4. 前記ステアリングコラムの突出部は、当該ステアリングコラムに装着されるスペーサに形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のステアリング装置。
  5. 前記車体取付ブラケットは、前記ステアリングコラムのロア側に配置したブラケットであって、該車体取付ブラケットよりアッパ側に前記ステアリングコラムのチルト位置調整用ブラケットを設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のステアリング装置。
  6. 前記ステアリングコラムはハイドロフォーム法によって形成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のステアリング装置。
  7. 前記スペーサは、合成樹脂材で前記ステアリングコラムに所定荷重を超える荷重がかかったときに破断して当該ステアリングコラムから離脱するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のステアリング装置。
  8. 前記スペーサは、前記ステアリングコラムに形成された軸方向に延長する長孔に係合する係合部を有することを特徴とする請求項4又は7に記載のステアリング装置。
  9. 前記スペーサは、前記ステアリングコラムの下端に係合し、且つ所定荷重を超える荷重がかかったときに破断する係合爪と、前記ステアリングコラムに形成された軸方向に延長する長孔の下端側に係合する係合部とを有することを特徴とする請求項4又は7に記載のステアリング装置。
  10. 前記スペーサの係合部は、前記長孔の下端部及び中央部に係合する2つの係合凸部で形成されていることを特徴とする請求項8又は9に記載のステアリング装置。
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