JP5016477B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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本発明は、自動車等に設置されるエアバッグ装置に関する。
従来、エアバッグ装置として、第1基布と第2基布とで袋状に形成されたエアバッグの第2基布にベントホールを形成し、第2基布の中央部近傍に一端を固定するとともに第1基布と第2基布との接合部に他端を分離可能に接合してベントホールを覆うベントホールカバーを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、インフレータが作動してエアバッグが膨張する際に、まずエアバッグ展開初期においては、ベントホールを閉塞状態に保持して内圧の上昇を促進することができるようにし、エアバッグが膨張する過程でベントホールカバーの他端を接合部から分離させることで、ベントホールからガスを排出して内圧の過剰な上昇を抑制することができるようにしている。
特開2005−199987号公報
しかしながら、上記従来技術では、エアバッグが膨張する過程でベントホールが解放されるため、内圧の過剰な上昇の抑制を図ることはできるが、一旦ベントホールが解放されてしまうと、ベントホールは解放されたままなのでベントホールから排出されるガスの量を抑制することができない。したがって、乗員がエアバッグ装置から離れた位置にいる場合等、エアバッグを大きく膨張させた際にエアバッグの内圧が低くなってしまい、乗員を適切に保護することができないおそれがある。
そこで、本発明は、エアバッグの内圧の過剰な上昇の抑制を図るだけでなく内圧の過剰な低下の抑制をも図ることのできるエアバッグ装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、インフレータから噴出されるガスをエアバッグ内部に導入して当該エアバッグを膨張展開するエアバッグ装置であって、前記エアバッグは、前記インフレータが挿入される開口部と前記エアバッグ内部に導入したガスを排気する細長状のスリット部とを有する第1の基布と、前記第1の基布に対向して配置される第2の基布と、前記第1の基布及び第2の基布の双方に結合され、膨張時にエアバッグの形状規制を行うストラップと、を備え、前記ストラップは、前記第1の基布の前記スリット部を挟んで当該スリット部の長手方向に直交する方向に対向する縁部のうちの一方の縁部に、前記スリット部の長手方向と直交するように結合されるとともに、前記第2の基布に分離可能に結合されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエアバッグ装置において、前記開口部は略円形をしているとともに、前記スリット部は、前記開口部の中心から前記エアバッグの外周部に向かう方向と略直交する方向に設けられており、前記ストラップは、前記第1の基布の前記スリット部よりも前記エアバッグの外周部側の縁部に結合されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、インフレータから噴出されるガスをエアバッグ内部に導入して当該エアバッグを膨張展開するエアバッグ装置であって、前記エアバッグは、前記インフレータが挿入される開口部と前記エアバッグ内部に導入したガスを排気する細長状のスリット部とを有する第1の基布と、前記第1の基布に対向して配置される第2の基布と、
前記第1の基布及び第2の基布の双方に結合され、膨張時にエアバッグの形状規制を行う規制部材と、を備え、前記規制部材は、前記第1の基布の前記スリット部を挟んで当該スリット部の長手方向に直交する方向に対向する縁部のうちの一方の縁部に結合されるとともに、前記第2の基布に分離可能に結合されており、前記第1の基布の前記スリット部に対して前記規制部材が結合される縁部と反対側の縁部に一端側が結合され、他端側が自由端となるシャッタ片を備え、前記シャッタ片の他端側が前記スリット部に挿入されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、規制部材を、第1の基布のスリット部を挟んで当該スリット部の長手方向に直交する方向に対向する縁部のうちの一方の縁部に結合するとともに、第2の基布に分離可能に結合することで、エアバッグの膨張段階に応じてスリットの開口面積を変化させることができる。すなわち、エアバッグ展開初期においては、規制部材が弛んだ状態であり、第1の基布の規制部材が結合された縁部が当該規制部材によって引っ張られることがないため、スリット部の開口面積が小さくスリット部からガスが排出されるのが抑制される。その結果、エアバッグ内圧が素早く高められ、エアバッグ展開初期において所望の反力特性を得ることができるようになる。そして、エアバッグが膨張して規制部材が伸張すると、第1の基布の規制部材が結合された縁部が、規制部材によって第2の基布側に引っ張られスリット部の開口面積が増大する。その結果、当該スリット部から外部に排出されるガスの量が増加し、エアバッグ内圧の過剰な上昇を抑制することができる。さらにエアバッグが膨張すると、規制部材が第2の基布から分離し、スリット部の開口面積が減少する。その結果、スリット部から外部に排出されるガスの量を抑制することができ、エアバッグ内圧の過剰な低下を抑制することができる。
請求項2に記載の発明によれば、スリット部を開口部の中心からエアバッグの外周部に向かう方向と略直交する方向に設け、規制部材を第1の基布のスリット部よりもエアバッグの外周部側の縁部に結合させることで、スリット部の開口面積が増大した際に、スリット部の開口を第1の基布に挿入されたインフレータに対向させることができる。その結果、ガスをスリット部から外部に効率よく排出することができ、エアバッグ内圧の過剰な上昇をより一層抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1の基布の前記スリット部に対して規制部材が結合される縁部と反対側の縁部に一端側が結合され、他端側が自由端となるシャッタ片を設け、当該シャッタ片の他端側をスリット部に挿入することで、エアバッグ展開初期においてスリット部から外部に排出されるガスの量を抑制することができる。その結果、エアバッグ内圧をより素早く高めることができるようになる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、運転席用のエアバッグ装置を例示する。
(第1実施形態)図1は、本実施形態にかかるエアバッグ装置の展開初期状態における断面図、図2は、エアバッグ装置のスリット部の開口面積が増大した状態における断面図、図3は、エアバッグ装置の規制部材が分離した状態を示す断面図、図4は、スリット部の開口面積が増大した状態のエアバッグの断面斜視図、図5は、スリット部を示す拡大斜視図であって(a)は、展開初期状態を示す図、(b)は、スリット部の開口面積が増大した状態を示す図、図6は、エアバッグのそれぞれの展開段階と乗員との関係を模式的に示した側面図である。
本実施形態にかかるエアバッグ装置1は、支持部材を構成するベースプレート8と、このベースプレート8に取り付けられるエアバッグ2と、エアバッグ2にガスを供給するインフレータ9と、リテーナ10と、カバー体11と、を備えている。
そして、このエアバッグ装置1は、図1に示すように、自動車のステアリングホイール3の被取付部材としてのステアリングホイール本体4に装着されている。そして、被保護物である乗員M若しくは乗員mを衝突の衝撃から保護するようになっている。
なお、ステアリングホイール本体4は、図6に示すように、通常、傾斜したステアリングシャフト6bに取り付けられ、傾斜した状態で用いられるものであるが、以下、エアバッグ装置1が取り付けられた被保護物側すなわち乗員側を表側とし、反被保護物側すなわち乗員側の反対側を裏側として説明する。
ステアリングホイール本体4は、グリップ部あるいはリング部とも呼ばれる把持部としての円環状をなすリム部5と、このリム部5の内側に位置するボス部6と、これらリム部5とボス部6とを連結する例えば3本あるいは4本のスポーク部7と、を備えており、ボス部6に備えたボス6aに、ステアリングシャフト6bが嵌着して固定されている。
ベースプレート8は、金属板をプレス成形等することで形成されており、平面略矩形状をなす基板部を備えている。そして、この基板部の略中央部には、円孔状のインフレータ取付孔が形成されているとともに、このインフレータ取付孔の周囲の複数箇所、例えば4カ所に、ボルト取付孔が形成されている。
また、インフレータ9は、図1に示すように、略円柱状をなす本体部9aを備え、この本体部9aの外周部からフランジ部9bが突設されているとともに、このフランジ部9bの上側に位置して、ガスを噴射するガス噴射口9cが外周側に向かって複数放射状に配置されている。また、フランジ部9bには、ベースプレート8のボルト取付孔に連通するボルト取付孔が形成されている。
リテーナ10は、略環状のリテーナ本体を備え、このリテーナ本体には、各ボルト取付孔に挿入される取付ボルトが下方に向かって固着されている。
カバー体11は、合成樹脂により一体に形成されており、ステアリングホイール本体4のボス部6およびリム部5の一部を覆う曲面状の被覆部11aと、この被覆部11aの下面から下方に突設された角筒状の取付壁部11bとを備えている。そして、これら被覆部11aの下側と取付壁部11bの内側とで囲まれた部分がエアバッグ2の収納空間になっている。また、取付壁部11bには、内周側に突出した突部が設けられており、この突部の上側に、ベースプレート8が嵌合されている。さらに、ベースプレート8は、複数のリベットを用いる等して取付壁部11bに固着されている。そして、被覆部11aの下面には、平面略H字状をなす脆弱なテアラインが形成され、エアバッグ2の展開時にこのテアラインが破断して、被覆部11aが回動して開くようになっている。
また、エアバッグ2は、それぞれ円形状をなす車体側の第1の基布21と、第1の基布21に対向する第2の基布22と、を備えている。そして、これら第1および第2の基布21,22は、例えばナイロン製の織布で形成されており、第1および第2の基布21,22の外周側の周縁部25を外周縫製部25aに沿って一体的に縫い合わせ、反転させることで、偏平な袋状の外殻を有するエアバッグ2を形成している。
そして、裏側に位置する第1の基布21の略中央部には、インフレータ9のガス噴射口9cが挿入される略円形の開口部21aが形成されているとともに、この開口部21aの周囲には、バッグ固定用孔であるボルト取付孔が形成された円環状の取付部が設けられている。
また、第1の基布21には、エアバッグ2の内部に導入したガスを排気するスリット部21bが設けられている。
本実施形態では、スリット部21bは、開口部21aの中心からエアバッグ2の外周側の周縁部(外周部)2aに向かう方向(開口部21aの径方向)と略直交する方向に細長状に2箇所設けられている。すなわち、本実施形態では、スリット部21bは、ガス噴射口9cから噴射されるガスの噴射方向と略直交する方向に細長状に設けられている。
ここで、本実施形態では、エアバッグ2の内部に、第1の基布21及び第2の基布22の双方に結合され、エアバッグ2の膨張時に当該エアバッグ2の形状規制を行うストラップ(規制部材)24が設けられている。
本実施形態では、第2の基布22に片側が自由端となるように結合された補強布23に、一本のストラップ24の中央部24bを縫合糸26を用いて分離可能に縫合することで、ストラップ24を補強布23を介して第2の基布22に分離可能に結合している。
また、ストラップ24の両端部24a,24aは、それぞれ、開口部21aの径方向(第1の基布21のスリット部21bを挟んで当該スリット部21bの長手方向に直交する方向)に対向する縁部21c、21dのうちのスリット部21bよりも開口部21a側の縁部(一方の縁部)21cに、スリット部21bの長手方向に直交するように(開口部21aの径方向に平行に)縫合されている。
次に、本実施形態のエアバッグ装置1の組み立て工程を説明する。まず、エアバッグ2の内側にリテーナ10を挿入し、取付ボルトをエアバッグ2およびベースプレート8のボルト取付孔に挿入する。そして、エアバッグ2を所定の形状に折り畳み、上側からカバー体11を被せて嵌合する。さらに、ベースプレート8のインフレータ取付孔およびエアバッグ2の開口部21aを介して、インフレータ9の上側部をエアバッグ2の内側に下側から挿入するとともに、取付ボルトをフランジ部9bのボルト取付孔に挿入し、下側からナットで締め付ける。この状態で、リテーナ10とインフレータ9との間にエアバッグ2とベースプレート8とが共締めされ、エアバッグ装置1が組み立てられる。
以上の構成によれば、自動車の衝突を予知若しくは検知した場合には、図示しない制御ユニットにより、インフレータ9が起動され、インフレータ9のガス噴射口9cからエアバッグ2内に急速にガスが噴射される。すると、エアバッグ2は、カバー体11をテアラインに沿って破断して被覆部11aを回動させて突出口を形成する。さらに、エアバッグ2が乗員の前方で所定の形状に膨張展開して前方に投げ出されてくる乗員を受け止めて拘束するようになっている。
本実施形態では、まず、エアバッグ2の展開初期においては、図1に示すように、ストラップ24が弛んだ状態であり、第1の基布21のストラップ24が結合された縁部21cが当該ストラップ24によって引っ張られることがないため、スリット部21bの開口面積が小さくスリット部21bからガスが排出されるのが抑制され、エアバッグ2の内圧が素早く高められる(図6のa段階)。すなわち、エアバッグ2の展開初期において所望の反力特性を得ることができる。
次に、エアバッグ2がさらに膨張するとストラップ24が伸張し、第1の基布21のストラップ24が結合された縁部21cがストラップ24によって第2の基布22側に引っ張られると、図2、図3、図5(b)に示すように、スリット部21bの開口面積が増大してスリット部21bから外部に排出されるガスの量が増加し、エアバッグ2の内圧の過剰な上昇が抑制される(図6のb段階)。
このとき、エアバッグ2はストラップ24によって形状規制が行われている。
そして、エアバッグ2がさらに膨張すると、ストラップ24と補強布23との間に作用する離隔力が増大し、ストラップ24が第2の基布に結合した補強布23から分離する。その結果、スリット部21bの開口面積が減少してスリット部21bから外部に排出されるガスの量が抑制され、エアバッグ2の内圧の過剰な低下が抑制される(図6のc段階)。
ここで、女性等小柄な乗員mが着座した場合には、乗員mとステアリングホイール3との距離が短いため、乗員mはエアバッグ2が図6のbに示す状態まで展開した時に拘束される。このとき、上述したように、スリット部21bの開口面積が増大してスリット部21bから外部に排出されるガスの量が増大し、エアバッグ2の内圧の過剰な上昇が抑制されるため、乗員mの頭部をより適正に拘束することができる。
また、大柄な乗員Mが着座した場合には、乗員Mとステアリングホイール3との距離が長くなり、乗員Mはエアバッグ2が図6のcに示す状態まで展開した時に拘束される。このとき、ストラップ24が第2の基布に結合した補強布23から分離しているため、スリット部21bから外部に排出されるガスの量が抑制され、エアバッグ2の内圧の過剰な低下が抑制される。その結果、大柄な乗員Mが着座した場合でも、当該乗員Mの頭部をより適正に拘束することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ストラップ(規制部材)24を、第1の基布21のスリット部21bを挟んで当該スリット部21bの長手方向に直交する方向(開口部21aの径方向)に対向する縁部21c、21dのうちの一方の縁部21cに結合するとともに、第2の基布22に分離可能に結合しているため、エアバッグ2の膨張段階に応じてスリット部21bの開口面積を変化させることができる。
(第2実施形態)図7は、本実施形態にかかるエアバッグ装置のスリット部の開口面積が増大した状態における断面図である。なお、本実施形態にかかるエアバッグ装置は、上記第1実施形態にかかるエアバッグ装置と同様の構成要素を備える。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態にかかるエアバッグ装置1Aは、ストラップ24の両端部24a,24aを第1の基布21のスリット部21bよりもエアバッグ2の外周部2a側の縁部21dに結合させた点が上記第1実施形態と異なっており、その他の構成は、基本的に上記第1実施形態と同様である。
以上の本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態によれば、スリット部21bを開口部21aの中心からエアバッグ2の外周部2aに向かう方向と略直交する方向に設け、ストラップ24を第1の基布21のスリット部21bよりもエアバッグ2の外周部2a側の縁部21dに結合させることで、スリット部21bの開口面積が増大した際に、スリット部21bの開口を第1の基布21に挿入されたインフレータ9のガス噴射口9cに対向させることができる。すなわち、スリット部21bの開口がガス噴射口9cに向けてガス噴射方向に略直交するように設けられるため、ガス噴射口9cから噴射したガスがスリット部21bの開口に導かれやすくなり、ガスをスリット部21bから外部に効率よく排出することができ、エアバッグ2の内圧の過剰な上昇をより一層抑制することができる。
(第3実施形態)図8は、本実施形態にかかるスリット部の展開初期状態を示す図であって、(a)は、拡大斜視図、(b)は、図8(a)のSA1−SA1断面図、図9は、スリット部の開口面積が増大した状態を示す図であって、(a)は、拡大斜視図、(b)は、図9(a)のSA2−SA2断面図である。なお、本実施形態にかかるエアバッグ装置は、上記第2実施形態にかかるエアバッグ装置と同様の構成要素を備える。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態にかかるエアバッグ装置1Bは、第1の基布21のスリット部21bに対してストラップ24の端部24aが結合される縁部21dと反対側の縁部21cに、一端27a側がスリット部21bの長手方向と略平行に結合されて他端27b側が自由端となるシャッタ片27が設けられている点が上記第2実施形態と異なっている。
そして、本実施形態では、シャッタ片27の一端27aが第1の基布21の裏面側(エアバッグ2の外側)に結合されており、シャッタ片27の他端27bがスリット部21bに挿入されてエアバッグ2の内側に入り込んでいる。なお、本実施形態では、他端27bには切込部27cが形成されており、シャッタ片27とストラップ24とが干渉しないようにしている。
以上の構成によれば、自動車の衝突を予知若しくは検知した場合に、インフレータ9が起動されてエアバッグ2が膨張し、ストラップ24によって第1の基布21の縁部21dが第2の基布22側に引っ張られると、図9に示すように、シャッタ片27の他端27bがエアバッグ2の外側に外される。
こうして、スリット部21bの開口面積が増加し、上記第1および第2実施形態と同様に、ガスをエアバッグ2の外部に排出することができるようになる。
以上の本実施形態によっても、上記第1および第2実施形態と同様の効果を奏することができる。
さらに、本実施形態によれば、第1の基布21のスリット部21bに対してストラップ24が結合される縁部21dと反対側の縁部21cの裏面側に、一端27a側がスリット部21bの長手方向と略平行に結合されて他端27b側が自由端となるシャッタ片27を設け、当該シャッタ片27の他端27b側をスリット部21bに挿入することで、エアバッグ2の展開初期においてスリット部21bから外部に排出されるガスの量を抑制することができる。その結果、エアバッグ2の内圧をより素早く高めることができるようになる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、上記第1〜第3実施形態においては、エアバッグ装置として、運転席用のエアバッグ装置を例示したが、助手席用エアバッグ装置を用いてもよい。
本発明の第1実施形態にかかるエアバッグ装置の展開初期状態における断面図。 本発明の第1実施形態にかかるエアバッグ装置のスリット部の開口面積が増大した状態における断面図。 本発明の第1実施形態にかかるエアバッグ装置の規制部材が分離した状態を示す断面図。 本発明の第1実施形態にかかるスリット部の開口面積が増大した状態のエアバッグの断面斜視図。 本発明の第1実施形態にかかるスリット部を示す拡大斜視図であって(a)は、展開初期状態を示す図、(b)は、スリット部の開口面積が増大した状態を示す図。 本発明の第1実施形態にかかるエアバッグのそれぞれの展開段階と乗員との関係を模式的に示した側面図。 本発明の第2実施形態にかかるエアバッグ装置のスリット部の開口面積が増大した状態における断面図。 本発明の第3実施形態にかかるスリット部の展開初期状態を示す図であって、(a)は、拡大斜視図、(b)は、図8(a)のSA1−SA1断面図。 本発明の第3実施形態にかかるスリット部の開口面積が増大した状態を示す図であって、(a)は、拡大斜視図、(b)は、図9(a)のSA2−SA2断面図。
符号の説明
1 エアバッグ装置
2 エアバッグ
2a 外周部
9 インフレータ
21 第1の基布
21a 開口部
21b スリット部
21c 縁部(一方の縁部)
21d 縁部(スリット部21bよりもエアバッグ2の外周部2a側の縁部)
22 第2の基布
24 ストラップ(規制部材)
26 シャッタ片

Claims (3)

  1. インフレータから噴出されるガスをエアバッグ内部に導入して当該エアバッグを膨張展開するエアバッグ装置であって、
    前記エアバッグは、
    前記インフレータが挿入される開口部と前記エアバッグ内部に導入したガスを排気する細長状のスリット部とを有する第1の基布と、
    前記第1の基布に対向して配置される第2の基布と、
    前記第1の基布及び第2の基布の双方に結合され、膨張時にエアバッグの形状規制を行うストラップと、
    を備え、
    前記ストラップは、前記第1の基布の前記スリット部を挟んで当該スリット部の長手方向に直交する方向に対向する縁部のうちの一方の縁部に、前記スリット部の長手方向と直交するように結合されるとともに、前記第2の基布に分離可能に結合されることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記開口部は略円形をしているとともに、前記スリット部は、前記開口部の中心から前記エアバッグの外周部に向かう方向と略直交する方向に設けられており、
    前記ストラップは、前記第1の基布の前記スリット部よりも前記エアバッグの外周部側の縁部に結合されることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. インフレータから噴出されるガスをエアバッグ内部に導入して当該エアバッグを膨張展開するエアバッグ装置であって、
    前記エアバッグは、
    前記インフレータが挿入される開口部と前記エアバッグ内部に導入したガスを排気する細長状のスリット部とを有する第1の基布と、
    前記第1の基布に対向して配置される第2の基布と、
    前記第1の基布及び第2の基布の双方に結合され、膨張時にエアバッグの形状規制を行う規制部材と、
    を備え、
    前記規制部材は、前記第1の基布の前記スリット部を挟んで当該スリット部の長手方向に直交する方向に対向する縁部のうちの一方の縁部に結合されるとともに、前記第2の基布に分離可能に結合されており、
    前記第1の基布の前記スリット部に対して前記規制部材が結合される縁部と反対側の縁部に一端側が結合され、他端側が自由端となるシャッタ片を備え、
    前記シャッタ片の他端側が前記スリット部に挿入されることを特徴とするエアバッグ装置。
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