JP5014813B2 - 手書き文字入力装置および手書き文字入力プログラム - Google Patents
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Description
さらに、部分筆記パタンの入力情報を抽出する手段として、ユーザの入力間隔の長短を利用するタイムアウト方式や、ユーザに入力終了を指示させる直接指示方式を採用していたため、ユーザはタイムアウトのための時間を待つか、部分筆記パタンを入力するたびに部分筆記パタン入力終了を指示する手間があった。
入力された文字の部分筆記ストロークパタンに対してパタン認識辞書を参照してパタン認識を行い認識候補文字とその認識評価値を出力するストロークパタン認識部と、
入力中の文字のストロークが何ストローク目かを取得するストローク数取得部と、
入力中の文字列に基づいて、ユーザが次に筆記すると推測される推測候補文字を生成し、生成した推測候補文字とその推測評価値を出力する推測候補文字生成部と、
前記ストロークパタン認識部によって出力された認識候補文字とその認識評価値、および前記推測候補文字生成部で生成された推測候補文字とその推測評価値を入力し、
前記ストローク数取得部のストローク数に定数を積算した後、異なる定数を加算して、1未満となるようにした値を認識候補文字の認識評価値に対する重みとし、1から認識評価値に対する重みを減算した値を推測候補文字の推測評価値に対する重みとし、これらそれぞれの重みをそれぞれの評価値に積算して、両者を加算した値を連携強度の評価値とする候補文字連携部と、
前記連携強度の評価値を利用して、ストロークパタン認識部の認識候補文字を絞り込んで確定する候補文字確定部と、
を備える。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による手書き文字入力装置のシステム構成図を示している。
この手書き文字入力装置は、入出力装置と記憶装置と処理装置および制御部からなる。
入出力装置は入力部と出力部からなり、入力部は、ユーザが文字の部分筆記ストロークパタンを入力するストロークパタン入力部100 と、ユーザが所望の文字あるいは文字列を候補中から選択・入力する候補選択信号入力部101とからなる。
また、出力部は、確定文字列を出力・表示する候補文字コード出力部102 と、確定推測候補文字列を出力する推測候補文字列出力部103 と、候補選択信号入力部101から入力された選択候補が推測候補文字列のとき、その推測候補文字列を出力する確定文字列出力部104 と、未変換文字列を出力して表示する未変換文字列出力部105 とからなる。
ROMは、サンプルパタンが保存されているパタン認識辞書51 と、推測候補文字列を生成するために参照される推測辞書52 とからなり、
RAMは入力ストロークパタンを一時的に保存するストロークパタンデータバッファB1 と、選択候補が文字コードである場合、該文字コードをそれまでに入力された文字列に追加して保存しておく未変換文字列バッファB2 と、生成された認識候補文字を一時的に保存する認識候補バッファB3 と、確定候補文字の文字コードを保存する確定文字列バッファB4 と、生成検索キーを一時的に保存する検索キーデータバッファB5 と、推測候補文字を一時的に保存しておく推測候補バッファB6 とからなる。
ストロークパタン認識処理部は、入力されたストロークパタンに対してパタン認識を行うストロークパタン認識部1 と、前記パタン認識の結果を利用して入力ストロークパタンに対する候補文字を生成する認識候補文字生成部2 とからなり、
推測処理部は、一字前に確定された文字までを含む入力中の文字列を生成する検索キー生成部8 と、前記検索キーに後続する文字列を推測する推測候補文字列生成部9 とからなる。
また、候補選択部7は前記候補文字コードあるいは前記推測候補文字列の中から、ユーザが所望の文字コードあるいは推測候補文字列を選択する。
まず、手書き文字入力装置全体の文字認識処理について説明する。この処理フローを図2に示す。
ストロークパタン入力部100によりユーザからストロークパタンが入力される(S1) と、ストロークパタン認識部1でストロークパタン認識処理(S2) が行われ、認識候補文字が確定される。次に、前記ストロークパタン認識部1で確定された認識候補文字と、1文字前までの文字を含むすでに入力された文字列を利用して推測候補文字生成部10 で推測された推測候補文字との連携処理(S3) を候補文字連携部4で行い、候補文字および候補文字列を確定する。
まだフルストロークを筆記していなければ(S5)、ユーザは続けて次のストロークを筆記する(S1)。
ユーザの所望の文字あるいは文字列が候補中に存在した場合(S4)、ユーザによって候補選択信号入力部101から入力された候補選択信号を入力として、候補選択部7で候補文字あるいは候補文字列の選択処理(S7) が行われる。
ストローク数が多ければパタン認識の情報源が豊かになり、認識の確信度が高くなる。例えば、「は」をフルストローク筆記すると、認識候補文字「は」の評価値は「ほ」や「け」よりも十分高くなる。逆に、ストローク数が少なければパタン認識の情報源が乏しくなり、認識の確信度が低くなる。例えば、「は」の第1ストロークのみを筆記した場合、「は」に対する評価値は、「ほ」や「け」とほぼ等しくなる。従って、前者の場合、パタン認識の認識候補文字の評価値に対する重みを増し、後者の場合、文字推測機能の推測候補文字の評価値に対する重みを増すことで優先度の高い候補文字を得ることができる。このように,ストローク数に応じて各候補文字の評価値に対する重みを制御することで,ストローク数が少なく部分ストローク認識に失敗した場合や,固有名詞入力時等で次文字推測に失敗した場合にも,推測候補文字あるいは認識候補文字のいずれかにユーザの所望の文字が含まれていれば,それを効率良く得ることができる.
連携後の評価値p は、認識候補文字の評価値c に対する重みをw、推測候補文字の評価値g に対する重みを(1 - w)、入力パタンのストローク数をsとして、例えば次のような計算式によって算出することができる。
p = w・ c + (1 −w) ・ g
w = α・ s + β
ただし、α、β は任意定数である。
ユーザによる選択処理を省略する場合は、ある一定時間のタイムアウトの後、候補文字あるいは候補文字列の第1位候補(評価値が最大の候補)を自動的に選択する方法を用いてもよい。
実施の形態2では、実施の形態1で示した連携方式に、未変換文字列の長さに応じた制御を加える。本実施の形態における処理は、図2において、推測処理(S8) 以外の各処理および処理フローは実施の形態1と同一であり、入力ストローク数を利用して連携強度を設定する際に(図6のS34)、未変換文字列長による制御を追加したものである。未変換文字列長を考慮した場合の連携処理フローを図13に示す。S31 において入力ストローク数を取得し、さらに、S31’ において未変換文字列長を取得し、その両方を利用して、連携強度の設定を行うようになっている。
p = w・ c + (1 − w) ・ g
w = α ・s/l+ β
ただし、α、β は任意定数である。
Claims (3)
- 入力された文字の部分筆記ストロークパタンに対してパタン認識辞書を参照してパタン認識を行い認識候補文字とその認識評価値を出力するストロークパタン認識処理部と、
入力中の文字のストロークが何ストローク目かを取得するストローク数取得部と、
入力中の文字列に基づいて、ユーザが次に筆記すると推測される推測候補文字を生成し、生成した推測候補文字とその推測評価値を出力する推測候補文字生成部と、
前記ストロークパタン認識部によって出力された認識候補文字とその認識評価値、および前記推測候補文字生成部で生成された推測候補文字とその推測評価値を入力し、
前記ストローク数取得部のストローク数に定数を積算した後、異なる定数を加算して、1未満となるようにした値を認識候補文字の認識評価値に対する重みとし、1から認識評価値に対する重みを減算した値を推測候補文字の推測評価値に対する重みとし、これらそれぞれの重みをそれぞれの評価値に積算して、両者を加算した値を連携強度の評価値とする候補文字連携部と、
前記連携強度の評価値を利用して、ストロークパタン認識部の認識候補文字を絞り込んで確定する候補文字確定部と、
を備えることを特徴とする手書き文字入力装置。 - 候補文字連携部の認識候補文字の認識評価値に対する重みの算出を、前記入力中の文字のストローク数を入力中の文字の確定されていない未変換文字列長で除算し、その商に定数を積算した後、異なる定数を加算して、1未満となるようにした値を算出する構成に代えたことを特徴とする請求項1に記載の手書き文字入力装置。
- 入力された文字の部分筆記ストロークパタンに対してパタン認識辞書を参照してパタン認識を行い認識候補文字とその認識評価値を出力するストロークパタン認識処理と、
入力中の文字のストロークが何ストローク目かを取得するストローク数取得処理と、
入力中の文字列に基づいて、ユーザが次に筆記すると推測される推測候補文字を生成し、生成した推測候補文字とその推測評価値を出力する推測候補文字生成処理と、
前記ストロークパタン認識処理によって出力された認識候補文字とその認識評価値、および前記推測候補文字生成処理で生成された推測候補文字とその推測評価値を入力し、
前記ストローク数取得処理のストローク数に定数を積算した後、異なる定数を加算して、1未満となるようにした値を認識候補文字の認識評価値に対する重みとし、1から認識評価値に対する重みを減算した値を推測候補文字の推測評価値に対する重みとし、これらそれぞれの重みをそれぞれの評価値に積算して、両者を加算した値を連携強度の評価値とする候補文字連携処理と、
前記連携強度の評価値を利用して、ストロークパタン認識処理の認識候補文字を絞り込んで確定する候補文字確定処理と、
がコンピュータ上で実行可能な手書き文字入力プログラム。
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