JP5014813B2 - 手書き文字入力装置および手書き文字入力プログラム - Google Patents

手書き文字入力装置および手書き文字入力プログラム Download PDF

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Description

この発明は手書き文字入力装置及び手書き文字入力処理をコンピュータ上で実行させるプログラムに関するものである。
一文字全部の特徴量ではなく、部分筆記パタン(例えば漢字の部首)の特徴量に対してパタン認識し、その認識結果に応じた候補文字をユーザに提示する技術が特開平6-348687号公報(特許文献1)に開示されている。しかし、上記技術では、ストローク数の少ないパタンであるほど候補数が多く得られ、候補選択の手間がかかるという問題があった。この問題を解決するために、すでに確定された文字列をキーとして検索された推測変換候補の中から、続けて筆記された部分筆記パタンの認識結果により推測変換候補を絞り込み、候補数を減ずることで候補選択の手間を軽減する技術が特許3444579号公報(特許文献2)に開示されている。
特開平6-348687号公報 特許3444579号公報
従来の技術では、部分筆記パタンに対する認識が失敗した場合、ユーザの所望の候補は削除され、誤って絞り込んだ候補をユーザに提示してしまうため、ユーザは推測変換候補から所望の文字あるいは文字列を選択することができず、再度書き直す手間が必要になる。
また、単語の切れ目や部分筆記の切れ目の判定に失敗した場合は、絞り込みによる悪影響が出る。
さらに、部分筆記パタンの入力情報を抽出する手段として、ユーザの入力間隔の長短を利用するタイムアウト方式や、ユーザに入力終了を指示させる直接指示方式を採用していたため、ユーザはタイムアウトのための時間を待つか、部分筆記パタンを入力するたびに部分筆記パタン入力終了を指示する手間があった。
この発明の手書き文字入力装置は、
入力された文字の部分筆記ストロークパタンに対してパタン認識辞書を参照してパタン認識を行い認識候補文字とその認識評価値を出力するストロークパタン認識部と、
入力中の文字のストロークが何ストローク目かを取得するストローク数取得部と、
入力中の文字列に基づいて、ユーザが次に筆記すると推測される推測候補文字を生成し、生成した推測候補文字とその推測評価値を出力する推測候補文字生成部と、
前記ストロークパタン認識部によって出力された認識候補文字とその認識評価値および前記推測候補文字生成部で生成された推測候補文字とその推測評価値を入力し、
前記ストローク数取得部のストローク数に定数を積算した後、異なる定数を加算して、1未満となるようにした値を認識候補文字の認識評価値に対する重みとし、1から認識評価値に対する重みを減算した値を推測候補文字の推測評価値に対する重みとし、これらそれぞれの重みをそれぞれの評価値に積算して、両者を加算した値を連携強度の評価値とする候補文字連携部と、
前記連携強度の評価値を利用して、ストロークパタン認識部の認識候補文字を絞り込んで確定する候補文字確定部と、
を備える。
この発明の手書き文字入力装置によれば、部分ストロークパタンに対する認識の確信度に応じて推測変換機能との連携強度の制御を行う、具体的には、パタン認識の確信度が低い場合、つまり、認識の曖昧性が高い場合に推測変換機能との連携を強化し、パタン認識の確信度が高い場合、つまり、認識の曖昧性が低い場合に推測変換機能との連携を弱める制御を行うことで、部分ストロークパタンに対する認識率が低い場合でも、ユーザが入力すると推測される候補文字を効率良く提示することが可能となる。また、パタン認識の確信度が高く、推測変換に失敗した場合に発生する、連携による悪影響を回避することができる。
また、ユーザのペンまたは指が入力装置から離れた時点で、1 ストローク毎に逐次認識エンジンを起動して推測変換との連携を行うため、 ユーザはタイムアウトのための時間を待つこともなく、また、入力終了を直接指示する手間もなくなり、より効率良く文字を入力することができる。
以下、図面を参照しながら、この発明を実施するための最良の形態について具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による手書き文字入力装置のシステム構成図を示している。
この手書き文字入力装置は、入出力装置と記憶装置と処理装置および制御部からなる。
入出力装置は入力部と出力部からなり、入力部は、ユーザが文字の部分筆記ストロークパタンを入力するストロークパタン入力部100 と、ユーザが所望の文字あるいは文字列を候補中から選択・入力する候補選択信号入力部101とからなる。
また、出力部は、確定文字列を出力・表示する候補文字コード出力部102 と、確定推測候補文字列を出力する推測候補文字列出力部103 と、候補選択信号入力部101から入力された選択候補が推測候補文字列のとき、その推測候補文字列を出力する確定文字列出力部104 と、未変換文字列を出力して表示する未変換文字列出力部105 とからなる。
記憶装置は、ROMとRAMからなり、
ROMは、サンプルパタンが保存されているパタン認識辞書51 と、推測候補文字列を生成するために参照される推測辞書52 とからなり、
RAMは入力ストロークパタンを一時的に保存するストロークパタンデータバッファB1 と、選択候補が文字コードである場合、該文字コードをそれまでに入力された文字列に追加して保存しておく未変換文字列バッファB2 と、生成された認識候補文字を一時的に保存する認識候補バッファB3 と、確定候補文字の文字コードを保存する確定文字列バッファB4 と、生成検索キーを一時的に保存する検索キーデータバッファB5 と、推測候補文字を一時的に保存しておく推測候補バッファB6 とからなる。
処理装置は、ストロークパタン認識処理部と、推測処理部と、候補文字連携処理部と、候補選択部とからなる。
ストロークパタン認識処理部は、入力されたストロークパタンに対してパタン認識を行うストロークパタン認識部1 と、前記パタン認識の結果を利用して入力ストロークパタンに対する候補文字を生成する認識候補文字生成部2 とからなり、
推測処理部は、一字前に確定された文字までを含む入力中の文字列を生成する検索キー生成部8 と、前記検索キーに後続する文字列を推測する推測候補文字列生成部9 とからなる。
候補文字連携処理部は、入力中のストロークが文字の何ストローク目かを取得するストローク数取得部3 と、前記ストローク数に応じて、前記ストロークパタン認識部1によって出力された認識候補文字と、入力中の文字列より推測された推測候補文字とを連携して候補文字を絞り込む際の連携強度を設定する候補文字連携部4 と、前記連携強度を利用して、候補文字を絞り込んで確定する候補文字確定部5 と、前記確定候補文字と前記推測候補文字列とを対応させて、推測候補文字列を絞り込んで確定する推測候補文字列確定部6 とからなる。
また、候補選択部7は前記候補文字コードあるいは前記推測候補文字列の中から、ユーザが所望の文字コードあるいは推測候補文字列を選択する。
制御部11は処理装置、入出力装置、記憶装置の起動、入出力データの受け渡しの制御を行うものである。
以下、この実施の形態による手書き文字入力装置の処理動作について説明する。
まず、手書き文字入力装置全体の文字認識処理について説明する。この処理フローを図2に示す。
ストロークパタン入力部100によりユーザからストロークパタンが入力される(S1) と、ストロークパタン認識部1でストロークパタン認識処理(S2) が行われ、認識候補文字が確定される。次に、前記ストロークパタン認識部1で確定された認識候補文字と、1文字前までの文字を含むすでに入力された文字列を利用して推測候補文字生成部10 で推測された推測候補文字との連携処理(S3) を候補文字連携部4で行い、候補文字および候補文字列を確定する。
ユーザの所望の文字あるいは文字列が候補文字連携部4で確定された候補中に存在しない場合(S4)、ユーザは該文字のフルストロークをすでに筆記したかどうかの判定を行い(S5)、すでにフルストロークを筆記していれば、その文字の認識は失敗となり、ユーザはそれまで入力されたストロークをクリア(S6) して、再度同じ文字のストローク筆記を始める(S1)。
まだフルストロークを筆記していなければ(S5)、ユーザは続けて次のストロークを筆記する(S1)。
ユーザの所望の文字あるいは文字列が候補中に存在した場合(S4)、ユーザによって候補選択信号入力部101から入力された候補選択信号を入力として、候補選択部7で候補文字あるいは候補文字列の選択処理(S7) が行われる。
次に、選択処理(S7)において候補選択部7により選択された文字に後続する次の文字あるいは文字列を推測する処理を推測候補文字生成部10および推測候補文字列生成部9で行う(S8)。全ての文字が入力された場合(S9)、ユーザは文字入力終了を指示し、システムを終了する(END)。そうでなければ、次の文字のストローク筆記(S1) に移り、上記処理を繰り返す。以下では、S2、S3、S7、S8のそれぞれの処理について詳細を説明する。
ストロークパタン認識処理(S2)の詳細処理について図3に示すフローに従い説明する。図1に示した装置において、ユーザによってストロークパタン入力部100 からストロークパタンが入力されると、ストロークパタンがストロークパタンデータバッファB1 に記憶される。次に、ストロークパタン認識部1 が、ストロークパタンデータバッファB1からストロークパタンを読み出し、ストロークパタン認識(S21) が行われる。ストロークパタンの認識は、読み出した入力ストロークパタンと、全てのストロークパタンを含むパタン認識辞書51 とを照合することで行う。パタン認識辞書51 は、例えば、図4のような構造を持っているものが望ましい。すなわち、各文字コードに対応するストロークパタン集合と、それぞれのストロークパタンのストローク数を格納しているものが望ましい。入力ストロークパタンと、図4の辞書との照合を行うことで、手書き文字に発生しがちな続け字や切れ字などの乱雑なパタンに対しても頑強な認識を行うことができ、さらに、入力ストロークパタンのストローク数を正確に取得することが可能となる。
その後、前記ストロークパタン間の照合結果を入力として、認識候補文字生成部2 において、認識候補文字が生成される(S22)。認識候補文字は、パタン認識辞書51 との照合の結果、パタン間の距離値の小さい順に認識評価値を定めてソートされた、一または複数の文字コード群より成る。距離値の計算に利用するパタンの特徴量は、一般的に利用されている様々な特徴量が考えられる。例えば、特開2000−242730 号公報に示されているような、ストロークパタンの累積方向分布特徴などが考えられる。詳細については割愛する。ここで、認識候補文字生成処理(S22)で生成された候補文字のそれぞれの文字コードに対するストローク数および認識評価値を認識候補バッファB3 に記憶しておく。入力ストロークパタンに対して生成された認識候補文字を、図5に例示する。入力ストロークパタンに対して、認識候補文字として「う」、「ふ」、「3」、「ろ」が、それぞれの文字コードに対応するストローク数および認識評価値を伴って生成されている。
認識文字連携処理(S3)の詳細処理について図6に示すフローに従い説明する。前記ストロークパタン認識を行った後、ストローク数取得部3 において、入力中の文字のストロークが何ストローク目に当たるかを取得する(S31)。ストローク数の取得については、手書き文字入力の場合、ペン(指)アップを省略して続け字を筆記する場合や、余分なペン(指)アップを生じて切れ字を筆記する場合が多いと考えられるため、前記認識候補文字生成処理(S22) において、認識候補文字に対応して認識候補バッファB3 に記憶しておいたストローク数から推測する方法が好ましい。あるいは、続け字や切れ字が起こりにくい環境である場合には、単純にユーザのペン(指)アップまたはペン(指)ダウンの回数をカウントすることによって取得する方法を利用してもよい。
ここで制御部11 が、入力中のストロークの1文字前の文字までを含む文字列から推測された推測候補文字が存在するかどうかのチェックを行う(S33)。推測候補文字の生成については後に詳述する。入力中のストロークが第1文字目の文字のストロークであった場合や、推測処理で推測候補文字が1つも生成されなかった場合、候補文字確定処理(S36)に進み、認識候補文字をそのまま候補文字として確定する。推測候補文字が一あるいは複数存在した場合(S33)、ストローク数取得処理(S31)においてストローク数取得部3が取得した入力パタンのストローク数を使用して、連携強度設定処理(S34)、候補文字評価算出処理(S35) の連携処理に移る。
連携強度設定処理(S34) では、候補文字連携部4 において、認識候補文字と、推測変換候補の推測候補文字とを連携させる際の各候補文字評価値に対する重みを決定する。
ストローク数が多ければパタン認識の情報源が豊かになり、認識の確信度が高くなる。例えば、「は」をフルストローク筆記すると、認識候補文字「は」の評価値は「ほ」や「け」よりも十分高くなる。逆に、ストローク数が少なければパタン認識の情報源が乏しくなり、認識の確信度が低くなる。例えば、「は」の第1ストロークのみを筆記した場合、「は」に対する評価値は、「ほ」や「け」とほぼ等しくなる。従って、前者の場合、パタン認識の認識候補文字の評価値に対する重みを増し、後者の場合、文字推測機能の推測候補文字の評価値に対する重みを増すことで優先度の高い候補文字を得ることができる。このように,ストローク数に応じて各候補文字の評価値に対する重みを制御することで,ストローク数が少なく部分ストローク認識に失敗した場合や,固有名詞入力時等で次文字推測に失敗した場合にも,推測候補文字あるいは認識候補文字のいずれかにユーザの所望の文字が含まれていれば,それを効率良く得ることができる.
連携後の評価値p は、認識候補文字の評価値c に対する重みをw、推測候補文字の評価値g に対する重みを(1 - w)、入力パタンのストローク数をsとして、例えば次のような計算式によって算出することができる。
p = w・ c + (1 −w) ・ g
w = α・ s + β
ただし、α、β は任意定数である。
次に、候補文字確定部5 において、候補文字を確定する(S36)。ここで、候補文字とは、前記候補文字連携処理後の評価値に従ってソートされた一あるいは複数の文字コード群である。さらに、確定された候補文字を候補文字コード出力部102 に送り、出力する(S37)。また、推測候補文字列確定部6 において、確定された候補文字に対応する推測候補文字列を絞り込んで(S38) 確定し(S39)、推測候補文字列出力部103 において出力する(S40)。
上記連携処理の具体例を、図9〜図12に図示する。図9(A) は、ユーザが「今日はありがとうございました」と入力しようとしており、すでに「今日は」までの文字列を確定し、さらに後続する「あ」のフルストロークまでを筆記した時点を示している。この場合、確定文字列「今日は」を検索キーとして、図10(A) のような推測候補文字列が得られており、図11(A) のように、入力ストロークに対する認識候補文字の文字コードと対応する認識評価値を得る。この場合、フルストローク筆記されているため認識の曖昧性は低く、「あ」と「ぁ」に対する評価値が、他の文字に比べて十分大きくなっている。また、図10(A)の推測候補文字列のヨミ情報を利用して、推測候補文字の文字コードと対応する推測評価値が得られている。この場合、フルストローク筆記されているため、連携の際の認識候補文字の評価値に対する重みが大きくなり、図12(A) のように、連携後の候補文字は認識候補文字を優先させたような文字コードおよび対応する評価値が得られる。このように,ストローク数を考慮することで,文節等で推測変換の曖昧性が大きい場合でも,認識候補文字に含まれるユーザ所望の文字「あ」を効率良く上位に提示することができる。
続いて、図9(B) は、ユーザによって「あ」が選択され、さらに後続する「り」の1ストローク目の筆記を終了した時点を示している。確定文字列「今日は」、さらに、未変換文字列「あ」を検索キーとして、図10(B)のような推測候補文字列が得られており、図11(B) のように、1ストロークに対する候補文字の文字コードおよび対応する認識評価値が得られている。この場合、1ストロークしか筆記されていないため認識の曖昧性が高く、1ストローク目が「り」に類似する文字「け」、「は」、「ほ」、「に」に対する評価値がほぼ等しくなっている。また、図10(B)の推測候補文字列のヨミ情報を利用して、推測候補文字と対応する推測評価値が得られている。この場合、入力ストローク数が1と少ないので、連携の際の推測候補文字に対する重みが大きくなり、図12(B) のように、推測候補文字に現れる「り」や「め」といった、認識候補文字、推測候補文字の両方に存在するような文字に対して、高い評価値が得られている。このように,ストローク数が少なくパタン認識の曖昧性が大きい場合でも,推測候補文字に含まれるユーザ所望の文字「り」を効率良く上位に提示することができる。
次に、候補選択処理(S7)の詳細処理について図7に示すフローに従い説明する。ユーザは候補選択部7 において、候補文字コード出力部102 または推測候補文字列出力部103 に出力された候補の中から、所望の文字あるいは文字列を選択し、候補選択信号入力部101から入力する(S71)。制御部11 が、ユーザによって文字が選択されたか、文字列が選択されたかの判定を行い(S72)、ユーザが文字を選択した場合、選択された文字コードを未変換文字列バッファB2 に追加して記憶し、未変換文字列バッファB2 の内容を未変換文字列出力部105 において出力する(S76)。一方、ユーザが文字列を選択した場合、それまでに入力された文字列に選択した文字列を追加して確定し(S73)、確定文字列バッファB4 に記憶する。さらに、確定文字列出力部104 が確定文字列バッファB4 から確定文字列を読み出して出力する(S74)。また、未変換文字列バッファB2 をクリアして(S75)、未変換文字列バッファB2の内容を未変換文字列出力部105 において出力する(S76)。
ユーザによる選択処理を省略する場合は、ある一定時間のタイムアウトの後、候補文字あるいは候補文字列の第1位候補(評価値が最大の候補)を自動的に選択する方法を用いてもよい。
次に、推測処理(S8)の詳細処理について図8に示すフローに従い説明する。まず、未変換文字列バッファB2 および確定文字列バッファB4に記憶された文字列を入力として、推測辞書52を検索するための検索キー文字列を検索キー生成部8 において生成する(S81)。生成された検索キー文字列は、検索キーデータバッファB5 に一時的に保存される。
例えば、未変換文字列が「あ」である場合には、検索キー文字列として「あ」が生成され、未変換文字列が「あり」である場合には、検索キー文字列として「あり」が生成される。ここで生成されるべき検索キー文字列は、推測辞書52の構造にも依存するものであり、この事例以外に確定文字列「今日は」と未変換文字列「あ」を組み合わせて生成されるものであってもよい。
次に、推測候補文字列生成部9 において、検索キーデータバッファB5 に保存された文字列と、推測辞書52の内容を照合し、推測候補文字列を生成する(S82)。例えば、検索キー文字列「あ」に対する推測候補文字列として、「暑い」、「暑く」、「ある」、「あります」等が生成される。
さらに、推測候補文字生成部10 において、生成された前記推測候補文字列のヨミ情報を利用して、推測候補文字を生成する(S83)。例えば、推測候補文字列「暑い」、「ある」、「あります」のヨミ情報を利用して、推測候補文字「つ」、「る」、「り」が生成される。ここで生成された推測候補文字は、推測候補バッファB6 に一時的に保存され、次の文字のストロークパタンが入力されたときに、連携させる推測候補文字となる。

以上の処理を、ユーザが所望の文字を全て筆記、変換し終え、ユーザによる文字入力終了の指示を制御部11が検知するまで繰り返す。
上記のように、本実施の形態によれば、ストローク数取得部および候補文字連携部を備え、ストローク数に応じて連携の強度を制御することにより、部分ストロークパタンに対するパタン認識エンジンの認識率が低い場合でも、固有名詞入力時など推測変換に失敗した場合に発生する連携による悪影響を低減しつつ、効率良く候補文字をユーザに提示することが可能となる。
実施の形態2.
実施の形態2では、実施の形態1で示した連携方式に、未変換文字列の長さに応じた制御を加える。本実施の形態における処理は、図2において、推測処理(S8) 以外の各処理および処理フローは実施の形態1と同一であり、入力ストローク数を利用して連携強度を設定する際に(図6のS34)、未変換文字列長による制御を追加したものである。未変換文字列長を考慮した場合の連携処理フローを図13に示す。S31 において入力ストローク数を取得し、さらに、S31’ において未変換文字列長を取得し、その両方を利用して、連携強度の設定を行うようになっている。
未変換文字列長が長いほど検索キーの情報量が増え、推測精度は向上する。例えば、「ありがとう」を入力するとき、「ありがと」まで入力した場合の「う」に対する推測精度は、「あり」までを入力した場合の「が」に対する推測精度よりも向上する。従って、未変換文字列長が長い場合、推測候補文字の評価値に対する重みを増加させるように連携強度を制御する。逆に、未変換文字列長が短いほど検索キーの情報量が減り、推測精度は低下する。従って、未変換文字列長が短い場合、推測候補文字の評価値に対する重みを減少させるように連携強度を制御する。
具体的には、連携後の各候補文字に対する評価値p は、認識候補文字の評価値c に対する重みをw、推測候補文字の評価値g に対する重みを(1− w)、入力パタンのストローク数をs、未変換文字列長をlとして、例えば次のような計算式によって算出することができる。
p = w・ c + (1 − w) ・ g
w = α ・s/l+ β
ただし、α、β は任意定数である。
上記のように、本実施の形態によれば、実施の形態1に加えて、未変換文字列長取得部を備え、文字列長を考慮した制御を行うことにより、推測精度および認識精度をより効果的に利用した連携強度を設定することが可能となる効果がある。
この発明は手書き文字入力機能を有する電子手帳や携帯電話機などに適用可能である。
この発明の実施の形態1による文字入力装置のシステム構成図である。 実施の形態1の文字入力装置全体の文字入力処理フロー図である。 実施の形態1のストロークパタン認識処理フロー図である。 実施の形態1のストロークパタン認識辞書の例図である。 実施の形態1の認識処理結果の例図である。 候補文字推測処理フロー図である。 候補選択処理フロー図である。 推測処理フロー図である。 入力ストロークの説明図である。 推測候補文字列の説明図である。 認識候補文字と推測候補文字の説明図である。 連携後の候補文字の説明図である。 未変換文字列長を考慮した場合の連携処理フロー図である。
符号の説明
1;ストロークパタン認識部、2;認識候補文字生成部、3;ストローク数取得部、4;候補文字連携部、5;候補文字確定部、6;推測候補文字列確定部、7;候補選択部、8;検索キー生成部、9;推測候補文字列生成部、10;推測候補文字生成部、11;制御部、51;パタン認識辞書、52 ;推測辞書、100;ストロークパタン入力部、101;候補選択信号入力部、102;候補文字コード出力部、103;推測候補文字列出力部、104;確定文字列出力部、105;未変換文字列出力部、B1;ストロークパタンデータバッファ、B2;未変換文字列バッファ、B3;認識候補バッファ、B4;確定文字列バッファ、B5;検索キーデータバッファ、B6;推測候補バッファ。

Claims (3)

  1. 入力された文字の部分筆記ストロークパタンに対してパタン認識辞書を参照してパタン認識を行い認識候補文字とその認識評価値を出力するストロークパタン認識処理部と、
    入力中の文字のストロークが何ストローク目かを取得するストローク数取得部と、
    入力中の文字列に基づいて、ユーザが次に筆記すると推測される推測候補文字を生成し、生成した推測候補文字とその推測評価値を出力する推測候補文字生成部と、
    前記ストロークパタン認識部によって出力された認識候補文字とその認識評価値および前記推測候補文字生成部で生成された推測候補文字とその推測評価値を入力し、
    前記ストローク数取得部のストローク数に定数を積算した後、異なる定数を加算して、1未満となるようにした値を認識候補文字の認識評価値に対する重みとし、1から認識評価値に対する重みを減算した値を推測候補文字の推測評価値に対する重みとし、これらそれぞれの重みをそれぞれの評価値に積算して、両者を加算した値を連携強度の評価値とする候補文字連携部と、
    前記連携強度の評価値を利用して、ストロークパタン認識部の認識候補文字を絞り込んで確定する候補文字確定部と、
    を備えることを特徴とする手書き文字入力装置。
  2. 候補文字連携部の認識候補文字の認識評価値に対する重みの算出を、前記入力中の文字のストローク数を入力中の文字の確定されていない未変換文字列長で除算し、その商に定数を積算した後、異なる定数を加算して、1未満となるようにした値を算出する構成に代えたことを特徴とする請求項1に記載の手書き文字入力装置。
  3. 入力された文字の部分筆記ストロークパタンに対してパタン認識辞書を参照してパタン認識を行い認識候補文字とその認識評価値を出力するストロークパタン認識処理と、
    入力中の文字のストロークが何ストローク目かを取得するストローク数取得処理と、
    入力中の文字列に基づいて、ユーザが次に筆記すると推測される推測候補文字を生成し、生成した推測候補文字とその推測評価値を出力する推測候補文字生成処理と、
    前記ストロークパタン認識処理によって出力された認識候補文字とその認識評価値、および前記推測候補文字生成処理で生成された推測候補文字とその推測評価値を入力し、
    前記ストローク数取得処理のストローク数に定数を積算した後、異なる定数を加算して、1未満となるようにした値を認識候補文字の認識評価値に対する重みとし、1から認識評価値に対する重みを減算した値を推測候補文字の推測評価値に対する重みとし、これらそれぞれの重みをそれぞれの評価値に積算して、両者を加算した値を連携強度の評価値とする候補文字連携処理と、
    前記連携強度の評価値を利用して、ストロークパタン認識処理の認識候補文字を絞り込んで確定する候補文字確定処理と、
    がコンピュータ上で実行可能な手書き文字入力プログラム。
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