JP5013287B2 - ストレーナ - Google Patents

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Description

本発明は、高圧洗浄機や散水装置等の作業機械において、使用する水から異物を除去するためのストレーナに関する。
建設作業機械や自動車等の対象物に高圧水を吹き付けて洗浄するための高圧洗浄機としては、ポンプの吸込部に吸水管が連結され、ポンプの吐出部には吐出管が連結されており、吐出管の先端部には噴射ガンが連結されているものがある。
このような高圧洗浄機では、吸水管の先端部を貯水槽の水中に沈めてポンプを作動させると、吸水管を通じてポンプに水が吸い込まれる。この水はポンプから吐出管を通じて噴射ガンに送り込まれ、作業者が噴射ガンを操作することにより、噴射ガンのノズルから対象物に向けて高圧水を噴射することができる。
また、前記した高圧洗浄機では、水中の塵(異物)によるポンプや噴射ガンの故障を防ぐために、水中の塵を除去するストレーナが設けられている。
従来のストレーナとしては、図7に示すように、入水口131及び排水口132が形成された本体上部130と、この本体上部130の下面に立設された筒状のエレメント120と、上端部が開口され、下端部は閉塞されたカップ状の部材である本体下部110とを備えているストレーナSSがある。
このストレーナSSは、吸水管3の中間部に設けられており、入水口131には上流側吸水管3aが連結され、排水口132には下流側吸水管3bが連結されている。
また、ストレーナSSでは、本体下部110の上端開口縁が本体上部130の下面に取り付けられることにより、本体下部110がエレメント120に被せられており、エレメント120の外周面と本体下部110の内周面との間には流水空間140が形成されている。
さらに、本体上部130には、入水口131から流水空間140に連通している入水路133と、エレメント120の中空部から排水口132に連通している排水路134とが形成されている。
このような従来のストレーナSSにおいて、入水口131から排水口132へと通水したときには、入水路133から流水空間140に水が吐出され、この水はエレメント120の外周面から中空部に通過して濾過される。その後、水はエレメント120の中空部から排水路134を通じて排水される。また、従来のストレーナSSでは、流水空間140の水流がエレメント120の外周面に沿って旋回するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特許3689692号公報(段落0017、図1)
前記した従来のストレーナSSでは、入水口131から排水口132への通水を停止したときには、カップ状の本体下部110の底部に水が溜まってしまう。そして、本体下部110内に水を放置しておくと、水中に発生した藻がエレメント120に付着し、エレメント120が目詰まりして、ストレーナSSの処理能力が低下してしまうという問題がある。そこで、高圧洗浄機の運転停止後に、本体上部130から本体下部110を取り外したり、本体下部110に形成されたドレン穴111を開放したりして、本体下部110内に溜まった水を排水する必要があり、ストレーナSSの水抜き作業が煩雑になってしまうという問題がある。
また、ストレーナSSの通水時に流水空間140に吐出された水は、下方に向けて流れるため、水中に気泡が滞留し易くなっている。そして、水中の気泡をポンプ(図示せず)が吸い込んだ場合には、ポンプの吸込部でキャビテーションが発生し、ポンプに異常振動が生じたり、吸水バルブが破損したりする可能性がある。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、部品を分解したり、ドレン穴を設けたりすることなく、通水停止時に内部の水を排水することができ、さらに、通水時には水中の気泡を低減することができるストレーナを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、ストレーナであって、外面に入水口及び排水口が形成されている本体下部と、本体下部の上面に立設された筒状のエレメントと、上端部が閉塞され、下端部は開口されたカップ状の部材であり、エレメントに被せられている本体上部と、を備え、エレメントは、本体下部の上面に立ち上げられた周壁部内に嵌め込まれた状態で、本体下部の上面に載置されたリング状の板部材である支持部と、支持部に立設され、外周面から内周面に通過する水を濾過する筒状のフィルタと、を備え、本体上部の下端部は本体下部の周壁部に取り付けられ、エレメントの外周面と、本体上部の内周面との間には流水空間が形成されており、本体下部には、入水口から流水空間に連通している入水路と、エレメントの中空部から排水口に連通している排水路と、が形成され、本体下部の上面に形成された第一流水誘導溝と、支持部の下面に形成された第二流水誘導溝とが重なることにより、流水空間の水流がエレメントの外周を旋回するように、入水路から流水空間に吐出される水を誘導する螺旋状の流水誘導路が形成され、支持部には、本体下部の係合溝に対して周方向に係合する突起部が形成されていることを特徴としている。また、支持部には、壁部に開口部が形成された筒状のフレームを立設し、フィルタをフレームに外嵌してもよい。
この構成では、下端部が開口したカップ状の本体上部が、入水口及び排水口が形成された本体下部の上面に取り付けられており、通水停止時には、本体上部の下部に水が溜まることになる。すなわち、本体下部の上面に水が溜まることになり、この水は本体下部に形成された入水路又は排水路から排水されることになる。したがって、本発明のストレーナでは、部品を分解したり、ドレン穴を設けたりすることなく、通水停止時に内部の水が排水されるため、ストレーナの水抜きを容易に行うことができる。
また、通水時に流水空間に吐出された水は、上方に向けて流れるため、水中の気泡は本体上部の頂部に溜まることになる。これにより、本体上部の下部では水中の気泡が低減されるため、気泡の吸い込みによるポンプの故障を防ぐことができる。
ここで、通水停止後に入水口から排水口に空気を通気させて空運転を行うことにより、ストレーナの水抜きを行う場合がある。この空運転を行った場合には、流水空間に吐出された空気は上方に向けて流れながらエレメントに吸い込まれるため、流水空間に溜まった塵(異物)がエレメントの外周面に吸着することになる。したがって、空運転の停止後に、本体下部からエレメントを取り外すことにより、ストレーナの内部に溜まった塵の除去とエレメントの清掃とを一括して行うことができる。
また、流水空間で水流が旋回することにより、水中の塵(異物)は遠心力によって外方に押し出されることになる。さらに、エレメントの外周面に塵が付着してしまった場合であっても、流水空間を旋回する水流によって塵が剥がされることになる。このように、エレメントの外周面に塵が付着し難くなっているため、エレメントが早期に目詰まりしてしまうことを防ぐことができる。
なお、流水誘導路を、入水路側から流水空間側に向かうに連れて上向きに傾斜させながら、エレメントの外周面に沿って湾曲させた場合には、流水誘導部は流水空間側から入水路側に向けて下向きに傾斜しており、通水停止時に本体下部の上面に溜まった水が、流水誘導部内を入水路に向けて流れ易くなっているため、ストレーナ内の水を確実に排水することができる。
前記したストレーナにおいて、本体上部の下端開口縁の全周に亘って形成されたねじ溝が、本体下部の上面に形成されたねじ溝に螺着されることにより、本体上部が本体下部の上面に脱着自在に取り付けられているように構成することができる。
この構成では、本体上部全体を本体下部に対して軸回りに回転させることにより、本体下部から本体上部を取り外して、エレメントを外部に露出させることができるため、エレメントを容易に清掃又は交換することができる。
本発明のストレーナによれば、通水停止時に本体下部の上面に溜まった水は、本体下部に形成された入水路又は排水路から排水されることになる。したがって、部品を分解したり、ドレン穴を設けたりすることなく、通水停止時に内部の水が排水されるため、ストレーナの水抜きを容易に行うことができる。
また、水中の気泡は本体上部の頂部に溜まることになり、本体上部の下部では水中の気泡が低減されるため、気泡の吸い込みによるポンプの故障を防ぐことができる。
また、空運転を行った場合には、ストレーナ内に溜まった塵(異物)がエレメントの外周面に吸着されるため、空運転の停止後に、本体下部からエレメントを取り外すことにより、ストレーナ内に溜まった塵の除去とエレメントの清掃とを一括して行うことができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態では、建設作業機械や自動車等の対象物に高圧水を吹き付けて洗浄するための高圧洗浄機に用いられるストレーナを例として説明する。以下の説明では、最初に高圧洗浄機の全体構成について説明した後に、ストレーナについて詳細に説明する。
[高圧洗浄機の全体構成]
図1は、本実施形態のストレーナを用いた高圧洗浄機を示した全体斜視図である。
高圧洗浄機1は、図1に示すように、本体ケース2に収容されたポンプ(図示せず)の吸込部に吸水管3が連結されるとともに、ポンプの吐出部には余水管6及び吐出管4がそれぞれ連結されており、吐出管4の先端部には噴射ガン5が連結されている。
また、吸水管3の中間部には、ストレーナSが連結されており、このストレーナSを境にして、上流側(貯水槽側)の上流側吸水管3aと、下流側(ポンプ側)の下流側吸水管3bとに分割されている。
このような高圧洗浄機1では、上流側吸水管3aの先端部を貯水槽(図示せず)の水中に沈ませてポンプを作動させると、吸水管3を通じてポンプに水が吸い込まれる。この水はポンプから吐出管4を通じて噴射ガン5に送り込まれ、作業者が噴射ガン5を操作することにより、噴射ガン5のノズル5aから対象物に向けて高圧水を噴射することができる。また、噴射ガン5から噴射されないポンプ内の水は、余水として余水管6から貯水槽に戻される。例えば、10リッターの水を噴射ガン5から噴射する場合には、12リッターの水を吸水管3からポンプに吸水し、この吸水した水のうち、2リッターを余水とし貯水槽に戻し、10リッターを噴射ガン5から噴射することになる。
また、高圧洗浄機1では、水中の塵(異物)によるポンプや噴射ガン5の故障を防ぐため、上流側吸水管3aの先端部に設けられたストレーナ(図示せず)と、上流側吸水管3aと下流側吸水管3bとの間に設けられたストレーナSとによって水を濾過している。
なお、本実施形態において、本発明の構成を適用したストレーナは、上流側吸水管3aと下流側吸水管3bとの間に設けられたストレーナSであり、上流側吸水管3aの先端部に設けられたストレーナは、管体の先端部に取り付けられる各種公知の濾過装置を用いているため、その詳細な説明は省略する。
[ストレーナの全体構成]
次に、本発明の構成を適用したストレーナSについて詳細に説明する。
図2は、本実施形態のストレーナを示した全体斜視図である。図3は、本実施形態のストレーナを示した側断面図である。図4は、本実施形態のストレーナにおける本体下部及びエレメントを示した斜視図である。図5は、本実施形態のストレーナにおける本体下部及びエレメントの支持部を示した分解斜視図である。図6は、本実施形態のストレーナにおけるエレメントの分解斜視図である。
ストレーナSは、図3に示すように、入水口11及び排水口12が形成されている本体下部10(図2参照)と、この本体下部10の上面に立設された筒状のエレメント20(図4参照)と、上端部が閉塞され、下端部は開口されたカップ状の部材であり、エレメント20に被せられている本体上部30(図2参照)とを備えている。本体上部30の下端開口縁31は、本体下部10の上面に取り付けられており、エレメント20の外周面と、本体上部30の内周面との間には流水空間40が形成されている。
このストレーナSでは、入水口11に供給された水は流水空間40に吐出され、この水が流水空間40からエレメント20を通過して濾過された後に、排水口12から排水されるように構成されている。
(本体下部の構成)
本体下部10は、図5に示すように、平面視で円形状の部材であり、その外周面には入水口11及び排水口12が形成されている。この入水口11及び排水口12は、水平方向に開口している円形状の開口部であり、本体下部10の中心部を挟んで対向する位置に設けられている。
この本体下部10は、図1に示すように、高圧洗浄機1の本体ケース2の側面下部に設けられた取付用ブラケット2aの上面に載置されており、本体下部10の下面が取付用ブラケット2aの上面にボルト等の連結手段を用いて固定されている。
そして、入水口11には上流側吸水管3aが連結され、排水口12には下流側吸水管3bが連結されている。なお、入水口11と上流側吸水管3a、及び排水口12と下流側吸水管3bは、カプラ等の各種公知の連結手段を用いて連結されており、その構成は限定されるものではない。
また、本体下部10には、図3に示すように、入水口11から上面に貫通している入水路13と、排水口12から上面に貫通している排水路14とが形成されている。
入水路13は、入水口11から図3の左側に向けて水平方向に延長された後に、本体下部10の中心部よりも図3の右寄りの位置で上方に向けて屈曲して、本体下部10の上面に開口している。
また、本体下部10の上面には、入水路13の開口部から延長された第一流水誘導溝15が形成されている。
第一流水誘導溝15は、図5に示すように、入水路13の開口部から本体下部10の中心軸回りに湾曲して延長された凹溝である。この第一流水誘導溝15の底面は、入水路13側の一端から他端に向かうに連れて上向きに傾斜している。すなわち、第一流水誘導溝15は螺旋状の溝となっている。
また、本体下部10の上面において、第一流水誘導溝15よりも外側には、円周壁部16が立ち上げられており、この円周壁部16の内周面には、全周に亘って雌ねじが形成されている。
排水路14は、図3に示すように、排水口12から図3の右側に向けて水平方向に延長された後に、本体下部10の中心部で上方に向けて屈曲して、本体下部10の上面に開口している。
また、本体下部10の上面において、排水路14の開口縁にはリブ14aが立ち上げられている。なお、リブ14aと第一流水誘導溝15とは所定間隔を離して配置されている。
(エレメントの構成)
エレメント20は、図4に示すように、本体下部10の上面に立設された筒状体であり、その外周面から中空部に通過する水を濾過するものである。
このエレメント20は、図6に示すように、本体下部10(図3参照)の上面に載置される支持部21と、この支持部21の上面に立設される円筒状のフレーム22と、このフレーム22に外嵌されるフィルタ23と、フレーム22の上端部に取り付けられるキャップ24とを備えている。
支持部21は、図5に示すように、平面視で円形リング状の板部材であり、本体下部10のリブ14aと円周壁部16との間に嵌め込まれた状態で、本体下部10の上面に載置される部材である。
支持部21の中央部には、リブ14aが挿通される中央穴21aが形成されており、中央穴21aの開口縁の一部には、内側に向けて突出した突起部21bが形成されている。なお、本体下部10のリブ14aの外周面には、突起部21bが係合可能な係合溝14bが形成されている。
したがって、支持部21を本体下部10の上面に取り付けたときには、支持部21の突起部21bと、本体下部10のリブ14aの係合溝14bとが係合するため、支持部21が本体下部10に対して周方向に回転しないように構成されている。
また、支持部21の下面には、支持部21を本体下部10の上面に取り付けたときに、本体下部10の上面に形成された第一流水誘導溝15に重なるようにして、第二流水誘導溝21cが形成されている。
第二流水誘導溝21cは、入水路13の開口部から第一流水誘導溝15に沿って湾曲して延長された凹溝である。この第二流水誘導溝21cの頂面は、入水路13側の一端から他端に向かうに連れて上向きに傾斜している。すなわち、第二流水誘導溝21cは螺旋状の溝となっており、その他端は接線方向に向けて開口している。
そして、支持部21が本体下部10の上面に載置されたときには、支持部21の第二流水誘導溝21cと本体下部10の第一流水誘導溝15とが重なることにより、本体下部10の上面に中空の流水誘導路50(特許請求の範囲における「流水誘導部」)が形成されることになる。この流水誘導路50は、入水路13の開口部から中心軸回りに湾曲して延長され、入水路13側の一端から他端に向かうに連れて上向きに傾斜し、他端が接線方向に向けて開口した螺旋状の流水路となっている。
さらに、支持部21の上面において、中央穴21aと第二流水誘導溝21cとの間には支持溝21dが形成されている。この支持溝21dは、フレーム22及びフィルタ23の下端開口縁が嵌め込まれる円周状の凹溝である(図3参照)。
フレーム22は、図6に示すように、上下端部が開口している円筒状の部材であり、周壁部全体が格子状に開口している。このフレーム22は、図3に示すように、下端開口縁が支持部21の支持溝21dに嵌め込まれることにより、支持部21の上面に垂設されている。
フィルタ23は、図6に示すように、通水可能な円筒状の部材であり、外周面から内周面に通過する水から塵(異物)を除去して、水を濾過するものである。なお、フィルタ23の材質は限定されるものではなく、各種公知の濾過部材を用いることができ、例えば、スポンジや合繊素材を用いることができる。
また、フィルタ23は、図3に示すように、軸方向の長さがフレーム22の軸方向の長さと同じであり、フィルタ23をフレーム22に外嵌させたときには、フレーム22の外周面全体がフィルタ23によって覆われた状態となる。
そして、フレーム22が支持部21に取り付けられたときには、フィルタ23の下端開口縁は、フレーム22の下端開口縁とともに、支持溝21dに嵌め込まれることになる。
キャップ24は、図6に示すように、平面視で円形状の部材であり、フレーム22の上端部に取り付けられるものである。このキャップ24の下面には、図3に示すように、取付溝24aが形成されている。この取付溝24aは、フレーム22及びフィルタ23の上端開口縁が嵌め込まれる円周状の凹溝である。
また、キャップ24の上面には、後記する本体上部30の内面の頂部に形成された突起部32が挿入される位置決め溝24bが形成されている。この位置決め溝24bは平面視で円形状の凹溝であり、キャップ24の上面の中央部に形成されている。
(本体上部の構成)
本体上部30は、図2に示すように、円周形状の外周壁部の上端部が閉塞され、下端部は開口されたカップ状の部材であり、図3に示すように、下端開口縁31が本体下部10の上面に取り付けられており、エレメント20全体に被せられている。
この本体上部30は透明な部材であり、外部から内部を視認することができる。そのため、エレメント20への塵の付着状態を容易に確認することができ、付着した塵が多い場合には、エレメント20を適宜に清掃することができる。
本体上部30の下端開口縁31の外周面には、全周に亘って雄ねじが形成されており、この下端開口縁31の雄ねじが、本体下部10の円周壁部16の内周面に形成された雌ねじに螺合するように構成されている。したがって、本体上部30全体を軸回りに回転させることにより、本体上部30を本体下部10に対して脱着させることができる。
本体上部30を本体下部10の上面に取り付けた状態では、エレメント20の外周面と、本体上部30の内周面との間に流水空間40が形成されている。この流水空間40は、円周状の中空空間であり、入水路13に供給された水が流水誘導路50を通じて吐出されるように構成されている。
また、本体上部30を本体下部10の上面に取り付けたときには、本体上部30の内面の頂部が、エレメント20のキャップ24の上面に当接して、エレメント20の上端部を押さえている状態となっている。
さらに、本体上部30の内面の頂部には、平面視で円形状の突起部32が突設されており、この突起部32はエレメント20のキャップ24の位置決め溝24bに挿入されている。
このように、本体上部30の内面の頂部によって、エレメント20の上端部が押さえられるとともに位置決めされるため、本体下部10の上面に立設されたエレメント20の振れが防止されている。
[ストレーナによる水の濾過処理]
次に、本実施形態のストレーナSによる水の濾過処理について説明する。
図1に示す高圧洗浄機1において、上流側吸水管3aの先端部を貯水槽(図示せず)の水中に沈ませてポンプ(図示せず)を作動させると、ポンプの吸引作用によって上流側吸水管3aの先端部から水が吸い込まれる。この水は上流側吸水管3aからストレーナSの入水口11に供給される。
入水口11に供給された水は、図3に示すように、入水路13から流水誘導路50を通じて流水空間40に吐出される。
流水誘導路50は、入水路13の開口部から中心軸回りに湾曲して延長され、入水路13側の一端から他端に向かうに連れて上向きに傾斜し、他端は接線方向に開口している螺旋状の流水路であるため(図4参照)、流水誘導路50から流水空間40に吐出された水は、本体上部30の内周面に沿って旋回しながら上方に向けて流れる。すなわち、流水空間40では、エレメント20の外周面に沿って旋回しながら上方に向けて流れる水流が生じることになる。
そして、流水空間40に吐出された水は、ポンプ(図示せず)の吸引作用によって、エレメント20の外周面から中空部に吸い込まれて排水路14に流れる。このとき、水がエレメント20のフィルタ23を通過することにより、水中の塵が除去されて、水が濾過される。
このようにして濾過された水は、エレメント20の中空部から排水路14を通じて下流側吸水管3bに排水される。この水は下流側吸水管3bを通じて高圧洗浄機1(図1参照)のポンプ(図示せず)の吸込部に吸い込まれ、さらに、ポンプの吐出部から吐出管4を通じて噴射ガン5に送り込まれる。
ここで、図1に示す高圧洗浄機1による洗浄作業の終了後に、上流側吸水管3aから空気を吸引し、ストレーナS及びポンプ(図示せず)に空気を通気させる空運転を行うことにより、ストレーナS及びポンプの水抜きを行う場合がある。
本実施形態のストレーナSにおいて、空運転を行った場合には、図3に示す入水路13から流水誘導路50を通じて流水空間40に吐出された空気は、上方に向けて流れながらエレメント20の外周面から中空部に吸い込まれる。これにより、流水空間40に溜まった塵がエレメント20の外周面に吸着するため、空運転の停止後に本体下部10からエレメント20を取り外すことにより、ストレーナSの内部に溜まった塵を除去することができる。
[ストレーナの作用効果]
本実施形態のストレーナSでは、図3に示すように、下端部が開口したカップ状の本体上部30が、入水口11及び排水口12が形成された本体下部10の上面に取り付けられており、通水停止時には、本体上部30の下部に水が溜まることになる。すなわち、本体下部10の上面に水が溜まることになり、この水は本体下部10の入水路13又は排水路14から排水されることになる。
したがって、ストレーナSでは、部品を分解したり、本体下部10にドレン穴を設けたりすることなく、通水停止時に内部の水が排水されるため、ストレーナSの水抜きを容易に行うことができる。
また、通水時に本体下部10の流水誘導路50から流水空間40に吐出される水は、上方に向けて流れるため、水中の気泡は本体上部30の頂部に溜まることになる。これにより、本体上部30の下部では水中の気泡が低減されるため、気泡の吸い込みによるポンプの故障を防ぐことができる。
また、ストレーナSの本体下部10には、流水空間40の水流をエレメント20の外周に沿って旋回させるための流水誘導路50が形成されている。そして、通水時に流水空間40で水流が旋回することにより、水中の塵は遠心力によって外方に押し出されることになる。さらに、エレメント20の外周面に塵が付着してしまった場合であっても、流水空間40を旋回する水流によって塵が剥がされることになる。このように、エレメント20の外周面に塵が付着し難くなっているため、エレメント20が早期に目詰まりしてしまうことを防ぐことができる。
なお、本体下部10の上面に形成された流水誘導路50は、入水路13側から流水空間40側に向かうに連れて上向きに傾斜して形成されており、通水停止時に本体下部10の上面に溜まった水が、流水誘導路50内を入水路13に向けて流れ易くなっているため、ストレーナSの内部に溜まった水を確実に排水することができる。
また、入水口11から排水口12に空気を通気させる空運転を行った場合には、流水空間40に吐出された空気は、上方に向けて流れながらエレメント20に吸い込まれるため、流水空間40に溜まった塵がエレメント20の外周面に吸着することになる。したがって、空運転の停止後に、本体下部10からエレメント20を取り外すことにより、ストレーナSの内部に溜まった塵の除去とエレメント20の清掃とを一括して行うことができる。
また、流水空間40の内部で塵が沈んだとしても、その塵は上体下部10の上面に載置された支持部21の上面に全て溜まるため、支持部21を取り外すことにより、塵を容易に除去することできる。
また、ストレーナSでは、本体上部30の下端開口縁31が、本体下部10の上面に螺着されることにより、本体上部30が本体下部10の上面に脱着自在に取り付けられている。したがって、本体上部30全体を本体下部10に対して軸回りに回転させることにより、本体下部10から本体上部30を取り外して、エレメント20を外部に露出させることができ、エレメント20を容易に清掃又は交換することができる。
なお、図5に示すように、エレメント20を本体下部10の上面に取り付けたときには、エレメント20の支持部21の突起部21bと、本体下部10のリブ14aの係合溝14bとが係合して、支持部21が本体下部10に対して周方向に回転しないように構成されている。したがって、本体上部30を取り付けるときに、エレメント20が本体上部30とともに回転しないため、支持部21の第二流水誘導溝21cと本体下部10の第一流水誘導溝15との位置関係を保つことができ、流水誘導路50を確実に形成することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に設計変更が可能である
本実施形態のストレーナを用いた高圧洗浄機を示した全体斜視図である。 本実施形態のストレーナを示した全体斜視図である。 本実施形態のストレーナを示した側断面図である。 本実施形態のストレーナにおける本体下部及びエレメントを示した斜視図である。 本実施形態のストレーナにおける本体下部及びエレメントの支持部を示した分解斜視図である。 本実施形態のストレーナにおけるエレメントの分解斜視図である。 従来のストレーナを示した側断面図である。
符号の説明
1 高圧洗浄機
2 本体ケース
3 吸水管
3a 上流側吸水管
3b 下流側吸水管
4 吐出管
5 噴射ガン
6 余水管
10 本体下部
11 入水口
12 排水口
13 入水路
14 排水路
15 第一流水誘導溝
20 エレメント
21 支持部
21c 第二流水誘導溝
22 フレーム
23 フィルタ
30 本体上部
40 流水空間
50 流水誘導路
S ストレーナ

Claims (3)

  1. 外面に入水口及び排水口が形成されている本体下部と、
    前記本体下部の上面に立設された筒状のエレメントと、
    上端部が閉塞され、下端部は開口されたカップ状の部材であり、前記エレメントに被せられている本体上部と、を備え、
    前記エレメントは、
    前記本体下部の上面に立ち上げられた周壁部内に嵌め込まれた状態で、前記本体下部の上面に載置されたリング状の板部材である支持部と、
    前記支持部に立設され、外周面から内周面に通過する水を濾過する筒状のフィルタと、を備え、
    前記本体上部の下端部は前記本体下部の周壁部に取り付けられ、前記エレメントの外周面と、前記本体上部の内周面との間には流水空間が形成されており、
    前記本体下部には、前記入水口から前記流水空間に連通している入水路と、前記エレメントの中空部から前記排水口に連通している排水路と、が形成され
    前記本体下部の上面に形成された第一流水誘導溝と、前記支持部の下面に形成された第二流水誘導溝とが重なることにより、前記流水空間の水流が前記エレメントの外周を旋回するように、前記入水路から前記流水空間に吐出される水を誘導する螺旋状の流水誘導路が形成され、
    前記支持部には、前記本体下部の係合溝に対して周方向に係合する突起部が形成されていることを特徴とするストレーナ。
  2. 前記支持部には、壁部に開口部が形成された筒状のフレームが立設され、前記フィルタは前記フレームに外嵌されていることを特徴とする請求項1に記載のストレーナ。
  3. 前記本体上部の下端開口縁の全周に亘って形成されたねじ溝が、前記本体下部の上面に形成されたねじ溝に螺着されることにより、前記本体上部が前記本体下部の上面に脱着自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のストレーナ。
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