JP5013287B2 - ストレーナ - Google Patents
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Description
このストレーナSSは、吸水管3の中間部に設けられており、入水口131には上流側吸水管3aが連結され、排水口132には下流側吸水管3bが連結されている。
さらに、本体上部130には、入水口131から流水空間140に連通している入水路133と、エレメント120の中空部から排水口132に連通している排水路134とが形成されている。
また、水中の気泡は本体上部の頂部に溜まることになり、本体上部の下部では水中の気泡が低減されるため、気泡の吸い込みによるポンプの故障を防ぐことができる。
また、空運転を行った場合には、ストレーナ内に溜まった塵(異物)がエレメントの外周面に吸着されるため、空運転の停止後に、本体下部からエレメントを取り外すことにより、ストレーナ内に溜まった塵の除去とエレメントの清掃とを一括して行うことができる。
本実施形態では、建設作業機械や自動車等の対象物に高圧水を吹き付けて洗浄するための高圧洗浄機に用いられるストレーナを例として説明する。以下の説明では、最初に高圧洗浄機の全体構成について説明した後に、ストレーナについて詳細に説明する。
図1は、本実施形態のストレーナを用いた高圧洗浄機を示した全体斜視図である。
高圧洗浄機1は、図1に示すように、本体ケース2に収容されたポンプ(図示せず)の吸込部に吸水管3が連結されるとともに、ポンプの吐出部には余水管6及び吐出管4がそれぞれ連結されており、吐出管4の先端部には噴射ガン5が連結されている。
また、吸水管3の中間部には、ストレーナSが連結されており、このストレーナSを境にして、上流側(貯水槽側)の上流側吸水管3aと、下流側(ポンプ側)の下流側吸水管3bとに分割されている。
次に、本発明の構成を適用したストレーナSについて詳細に説明する。
図2は、本実施形態のストレーナを示した全体斜視図である。図3は、本実施形態のストレーナを示した側断面図である。図4は、本実施形態のストレーナにおける本体下部及びエレメントを示した斜視図である。図5は、本実施形態のストレーナにおける本体下部及びエレメントの支持部を示した分解斜視図である。図6は、本実施形態のストレーナにおけるエレメントの分解斜視図である。
本体下部10は、図5に示すように、平面視で円形状の部材であり、その外周面には入水口11及び排水口12が形成されている。この入水口11及び排水口12は、水平方向に開口している円形状の開口部であり、本体下部10の中心部を挟んで対向する位置に設けられている。
そして、入水口11には上流側吸水管3aが連結され、排水口12には下流側吸水管3bが連結されている。なお、入水口11と上流側吸水管3a、及び排水口12と下流側吸水管3bは、カプラ等の各種公知の連結手段を用いて連結されており、その構成は限定されるものではない。
第一流水誘導溝15は、図5に示すように、入水路13の開口部から本体下部10の中心軸回りに湾曲して延長された凹溝である。この第一流水誘導溝15の底面は、入水路13側の一端から他端に向かうに連れて上向きに傾斜している。すなわち、第一流水誘導溝15は螺旋状の溝となっている。
また、本体下部10の上面において、排水路14の開口縁にはリブ14aが立ち上げられている。なお、リブ14aと第一流水誘導溝15とは所定間隔を離して配置されている。
エレメント20は、図4に示すように、本体下部10の上面に立設された筒状体であり、その外周面から中空部に通過する水を濾過するものである。
このエレメント20は、図6に示すように、本体下部10(図3参照)の上面に載置される支持部21と、この支持部21の上面に立設される円筒状のフレーム22と、このフレーム22に外嵌されるフィルタ23と、フレーム22の上端部に取り付けられるキャップ24とを備えている。
支持部21の中央部には、リブ14aが挿通される中央穴21aが形成されており、中央穴21aの開口縁の一部には、内側に向けて突出した突起部21bが形成されている。なお、本体下部10のリブ14aの外周面には、突起部21bが係合可能な係合溝14bが形成されている。
したがって、支持部21を本体下部10の上面に取り付けたときには、支持部21の突起部21bと、本体下部10のリブ14aの係合溝14bとが係合するため、支持部21が本体下部10に対して周方向に回転しないように構成されている。
第二流水誘導溝21cは、入水路13の開口部から第一流水誘導溝15に沿って湾曲して延長された凹溝である。この第二流水誘導溝21cの頂面は、入水路13側の一端から他端に向かうに連れて上向きに傾斜している。すなわち、第二流水誘導溝21cは螺旋状の溝となっており、その他端は接線方向に向けて開口している。
そして、フレーム22が支持部21に取り付けられたときには、フィルタ23の下端開口縁は、フレーム22の下端開口縁とともに、支持溝21dに嵌め込まれることになる。
本体上部30は、図2に示すように、円周形状の外周壁部の上端部が閉塞され、下端部は開口されたカップ状の部材であり、図3に示すように、下端開口縁31が本体下部10の上面に取り付けられており、エレメント20全体に被せられている。
この本体上部30は透明な部材であり、外部から内部を視認することができる。そのため、エレメント20への塵の付着状態を容易に確認することができ、付着した塵が多い場合には、エレメント20を適宜に清掃することができる。
さらに、本体上部30の内面の頂部には、平面視で円形状の突起部32が突設されており、この突起部32はエレメント20のキャップ24の位置決め溝24bに挿入されている。
このように、本体上部30の内面の頂部によって、エレメント20の上端部が押さえられるとともに位置決めされるため、本体下部10の上面に立設されたエレメント20の振れが防止されている。
次に、本実施形態のストレーナSによる水の濾過処理について説明する。
図1に示す高圧洗浄機1において、上流側吸水管3aの先端部を貯水槽(図示せず)の水中に沈ませてポンプ(図示せず)を作動させると、ポンプの吸引作用によって上流側吸水管3aの先端部から水が吸い込まれる。この水は上流側吸水管3aからストレーナSの入水口11に供給される。
流水誘導路50は、入水路13の開口部から中心軸回りに湾曲して延長され、入水路13側の一端から他端に向かうに連れて上向きに傾斜し、他端は接線方向に開口している螺旋状の流水路であるため(図4参照)、流水誘導路50から流水空間40に吐出された水は、本体上部30の内周面に沿って旋回しながら上方に向けて流れる。すなわち、流水空間40では、エレメント20の外周面に沿って旋回しながら上方に向けて流れる水流が生じることになる。
本実施形態のストレーナSでは、図3に示すように、下端部が開口したカップ状の本体上部30が、入水口11及び排水口12が形成された本体下部10の上面に取り付けられており、通水停止時には、本体上部30の下部に水が溜まることになる。すなわち、本体下部10の上面に水が溜まることになり、この水は本体下部10の入水路13又は排水路14から排水されることになる。
したがって、ストレーナSでは、部品を分解したり、本体下部10にドレン穴を設けたりすることなく、通水停止時に内部の水が排水されるため、ストレーナSの水抜きを容易に行うことができる。
また、流水空間40の内部で塵が沈んだとしても、その塵は上体下部10の上面に載置された支持部21の上面に全て溜まるため、支持部21を取り外すことにより、塵を容易に除去することできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に設計変更が可能である。
2 本体ケース
3 吸水管
3a 上流側吸水管
3b 下流側吸水管
4 吐出管
5 噴射ガン
6 余水管
10 本体下部
11 入水口
12 排水口
13 入水路
14 排水路
15 第一流水誘導溝
20 エレメント
21 支持部
21c 第二流水誘導溝
22 フレーム
23 フィルタ
30 本体上部
40 流水空間
50 流水誘導路
S ストレーナ
Claims (3)
- 外面に入水口及び排水口が形成されている本体下部と、
前記本体下部の上面に立設された筒状のエレメントと、
上端部が閉塞され、下端部は開口されたカップ状の部材であり、前記エレメントに被せられている本体上部と、を備え、
前記エレメントは、
前記本体下部の上面に立ち上げられた周壁部内に嵌め込まれた状態で、前記本体下部の上面に載置されたリング状の板部材である支持部と、
前記支持部に立設され、外周面から内周面に通過する水を濾過する筒状のフィルタと、を備え、
前記本体上部の下端部は前記本体下部の周壁部に取り付けられ、前記エレメントの外周面と、前記本体上部の内周面との間には流水空間が形成されており、
前記本体下部には、前記入水口から前記流水空間に連通している入水路と、前記エレメントの中空部から前記排水口に連通している排水路と、が形成され、
前記本体下部の上面に形成された第一流水誘導溝と、前記支持部の下面に形成された第二流水誘導溝とが重なることにより、前記流水空間の水流が前記エレメントの外周を旋回するように、前記入水路から前記流水空間に吐出される水を誘導する螺旋状の流水誘導路が形成され、
前記支持部には、前記本体下部の係合溝に対して周方向に係合する突起部が形成されていることを特徴とするストレーナ。 - 前記支持部には、壁部に開口部が形成された筒状のフレームが立設され、前記フィルタは前記フレームに外嵌されていることを特徴とする請求項1に記載のストレーナ。
- 前記本体上部の下端開口縁の全周に亘って形成されたねじ溝が、前記本体下部の上面に形成されたねじ溝に螺着されることにより、前記本体上部が前記本体下部の上面に脱着自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のストレーナ。
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