JP5013165B2 - モータ制御装置 - Google Patents
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一方で、電動パワーステアリング装置の電動モータでは、低い回転速度範囲での出力トルクを低下させることなく、より高い回転速度でも出力トルクをより一層高めたいという要請がある。
また、このような課題は、電動パワーステアリング装置以外の装置にも存在する。
そこで、本発明の目的は、広い速度範囲にわたって出力トルクを高めることができる安価なモータ制御装置を提供することである。
図1は、本発明の一実施形態の電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、操向輪2を操舵するために操舵部材としてのステアリングホイール3に加えられる操舵トルクを伝達するステアリングシャフト4と、ステアリングシャフト4からの操舵トルクにより操向輪2を操舵するための例えばラックアンドピニオン機構からなる操舵機構5と、ステアリングシャフト4および操舵機構5の間に設けられてこの間において回転を伝達するための軸継手としての中間軸6とを有している。
操舵機構5は、入力軸としてのピニオン軸13と、自動車の横方向(直進方向と直交する方向である。)に延びる転舵軸としてのラックバー14と、ピニオン軸13およびラックバー14を支持するラックハウジング15とを有している。ピニオン軸13のピニオン歯13aと、ラックバー14のラック歯14aとが互いに噛み合っている。ラックバー14の各端部はそれぞれ、タイロッドおよびナックルアーム(図示せず)を介して対応する操向輪2に連結されている。
電動パワーステアリング装置1は、操舵トルクに応じて操舵補助力を得られるようになっている。すなわち、電動パワーステアリング装置1は、操舵トルクを検出するトルクセンサ16と、制御部としてのECU(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)17と、操舵補助用の電動モータ18と、歯車装置としての減速機19とを有している。
また、電動モータ18および減速機19は、ステアリングコラム7に関連して設けられている。ステアリングコラム7は、トルクセンサ16を収容して支持し、電動モータ18を支持し、また、減速機19の一部を構成している。
ECU17は、マイクロコンピュータ等を含む制御部17aと、電動モータ18を駆動するための駆動回路17bとを有している。制御部17aは、上述のトルク検出結果や図示しない車速センサから与えられる車速検出結果等に基づいて、電動モータ18を制御する。
駆動回路17bは、回転位置検出センサ18eからの信号に基づいて、電動モータ18のステータ18dのコイル28A〜28Lへの通電を制御する。ロータ18cの磁極とコイル28A〜28Lとの相対位置に基づいて各コイル28A〜28Lに所定のタイミングで各相ごとに通電するようにしている。駆動回路17bは、図示しないが、直流電力を交流電力に変換するインバータ回路と、インバータ回路からの交流電力を電動モータ18の各相のコイル28A〜28Lに所定のタイミングでスイッチングして供給するスイッチング回路とを有している。各相の駆動電力は、相互に120度の電気角でずれるようなタイミングで供給されている。
U相用の切換部32Aは、U相の駆動電力が入力される入力端子33と、中性点Nに接続される中性点端子34と、U相の複数のコイル28A〜28Dの一端29がそれぞれ接続される複数の第1の端子35と、U相の複数のコイル28A〜28Dの他端30がそれぞれ接続される複数の第2の端子36とを有している。
V相用の切換部32Bでは、入力端子33に駆動回路17bからのV相の駆動電力が供給される。各第1の端子35には、V相の対応する第1,第2,第3および第4のコイル28E〜28Hの一端29が接続されている。各第2の端子36には、V相の対応する第1,第2,第3および第4のコイル28E〜28Hの他端30が接続されている。
各相の切換部32A,32B,32Cの中性点端子34同士は、互いに電気的に接続されていて、中性点Nを形成している。
また、切換部32Aは、以下の第1,第2,第3,第4および第5の切換スイッチ38,39,40,41,42を有している。
第1のモードでは、第2,第3および第4のコイル28B,28C,28Dに関する入力側スイッチ37が遮断状態とされている。入力端子33は、第1のコイル28Aが接続された第1の端子35にのみ接続されている。第1の切換スイッチ38は、第2の状態とされている。第2の切換スイッチ39は、第2の状態とされている。第3の切換スイッチ40は、第1の状態とされている。第4の切換スイッチ41は、第2の状態とされている。第5の切換スイッチ42は、第1の状態とされている。
図5は、第2のモードの切換部32Aの模式図である。図6は、各切換部32A,32B,32Cが第2のモードとされたときの電動モータ18の各コイル28A〜28Lの配列を示す模式図である。
第3のモードでは、第2のコイル28B、第3のコイル28Cおよび第4のコイル28Dに関する入力側スイッチ37がそれぞれ接続状態とされている。これにより、各コイル28A〜28Dが接続された第1の端子35が、入力端子33にそれぞれ接続されている。第1の切換スイッチ38は、第1の状態とされている。第2の切換スイッチ39は、第1の状態とされている。第3の切換スイッチ40は、第1の状態とされている。第4の切換スイッチ41は、第1の状態とされている。第5の切換スイッチ42は、第1の状態とされている。
図9は、電動モータ18のロータ18cの回転速度と出力トルクとの関係である出力特性のグラフであり、横軸に回転速度を、縦軸に出力トルクを示す。
図4、図6および図8を参照して、第1のモードでは、各相、例えばU相において、複数のコイル28A〜28Dの配列は、互いに直列接続された配列とされる。第2のモードでは、各相、例えばU相において、複数のコイル28A〜28Dの配列は、互いに直並列接続された配列とされる。第3のモードでは、各相、例えばU相において、複数のコイル28A〜28Dの配列は、互いに並列接続された配列とされる。一方で、通例、電源20からの電流量および電圧の上限は規制されている。
第2のモードでは、第1のモードに比べて、各相の各コイル28A〜28Lに流れる電流量が相対的に小さくなる一方で、各コイル28A〜28Lに印加される電圧が高くなる。その結果、図9の線X2に示すように、第2のモードでの最高回転速度は、第1のモードと比較して、2倍に高くなる。第2のモードでの低速での出力トルクは、第1のモードよりも低くなる。回転速度がほぼ0のときの出力トルクで比較すると、第2のモードの出力トルクは、第1のモードに比べて半分になる。
回転速度が高くなり、検出された回転速度が、第2の速度領域V2、すなわち、第1の回転速度N1以上且つ第2の回転速度N2未満の範囲内の値であるときには、各相の切換部32A,32B,32Cは、第2のモードとされている。第2の速度領域V2においては、図9の線X4の線分X42で示すような出力特性が得られる。第2の速度領域V2で第2のモードで得られる出力トルクは、第1のモードで得られる出力トルクよりも高くなっていて、且つ第3のモードで得られる出力トルクよりも高くなっている。
回転速度が高くなり、検出された回転速度が、第3の速度領域V3、すなわち、第2の回転速度N2以上且つ上限値以下の範囲内の値のときには、各相の切換部32A,32B,32Cは、第3のモードとされている。第3の速度領域V3では、図9の線X4の線分X43で示すような出力特性が得られる。第3の速度領域V3においては、第3のモードで得られる出力トルクは、第2のモードで得られる出力トルクよりも高く、また、第1のモードで得られる出力トルクよりも高くなっている。
また、第1の回転速度N1は、当該第1の回転速度N1での切換対象となる2つのモードによる出力特性の線X1,X2の交点P1で決まる回転速度とされている。また、第1の回転速度N1は、第1のモードでの最高回転速度NM1よりも低い値とされている。
また、モードを切り換えるための上述の回転速度は、上述の第1および第2の回転速度N1,N2の他、この値に近接した値、例えばこの値を中心値として、±1%の値の範囲内の値に設定してもよい。この場合、第1および第2の回転速度N1,N2で切り換える場合と実質的に同等の効果を得ることができる。
また、出力トルクの向上を、複数のコイル28A〜28Lの配列の切り換えにより達成するので、出力トルクの向上のための高価な昇圧回路を用いずに済ますことも可能であり、より一層安価にすることもできる。または、昇圧回路を用いて、広い速度範囲にわたって出力トルクをより一層高めることもできる。
この場合、広い速度範囲にわたって出力トルクを高めることが確実に達成できる。なお、並列回路数が零を含むというのは、回転速度が相対的に低い速度領域に対応する上記配列が、各相における複数のコイル28A〜28Lが互いに直列接続された配列である場合を含む趣旨であり、このように直列接続された配列では、並列回路数を零とする。
例えば、上述の各スイッチ37〜42は、ステッピングモータにより操作子が操作されて機械的に切り換えられるスイッチであってもよい。
また、上述のモータ制御装置21は、モータ18およびECU17とは、別体で設けられていたが、これには限定されず、例えばモータ制御装置21の少なくとも一部が、モータ18に一体に設けられていてもよいし、またはECU17に一体に設けられていてもよい。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
Claims (3)
- 各相コイルが第1〜第4の4つのコイルを有するステータを備えた電動モータを制御するためのモータ制御装置において、
上記電動モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
この回転速度検出手段によって検出された回転速度に応じて、各相におけるコイルの配列を切り換えるための切換手段とを備え、
各相における切換手段は、
駆動電力が入力される入力端子と、
中性点に接続される中性点端子と、
第1〜第4のコイルの一端がそれぞれ接続される4つの第1の端子と、
第1〜第4のコイルの他端がそれぞれ接続される4つの第2の端子と、
第3のコイルが接続された第1の端子または第2の端子と、第4のコイルが接続された第1の端子または第2の端子とを中継する中継端子と、
第2〜第4のコイルが接続された3つの第1の端子のそれぞれと入力端子とを接離可能に接続する3つの入力側スイッチと、
第1のコイルが接続された第2の端子と、第2のコイルが接続された第1の端子または第2の端子との接続状態を切り換える第1の切換スイッチと、
第2のコイルが接続された第2の端子と、第3のコイルが接続された第1の端子または第2の端子との接続状態を切り換える第2の切換スイッチと、
中継端子と、第3のコイルが接続された第1の端子または第2の端子との接続状態を切り換える第3の切換スイッチと、
中継端子と、第4のコイルが接続された第1の端子または第2の端子との接続状態を切り換える第4の切換スイッチと、
中性点端子と、第3のコイルが接続された第2の端子または第4のコイルが接続された第2の端子との接続状態を切り換える第5の切換スイッチとを有し、
第1のコイルが接続された第1の端子は、入力端子に接続されていることを特徴とするモータ制御装置。 - 請求項1において、
上記配列は、回転速度の異なる複数の速度領域にそれぞれ対応する配列を含み、
回転速度が相対的に高い速度領域に対応する配列における各相の並列回路数が、回転速度が相対的に低い速度領域に対応する配列における各相の並列回路数(零を含む)よりも多いことを特徴とするモータ制御装置。 - 請求項2において、
上記切換手段によって、各相のコイルが任意の1つの配列から別の配列に切り換えられるときの回転速度は、当該切り換えに際して、電動モータの出力トルクが変化しない回転速度に設定されていることを特徴とするモータ制御装置。
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