JP5013165B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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本発明は、モータ制御装置に関する。
例えば、自動車の電動パワーステアリング装置は、電動モータと、これを制御するモータ制御装置とを有している(例えば、特許文献1参照。)。電動モータには、ブラシレスモータが使用され、複数のコイルを有している。これら複数のコイルは、予め定められた態様で、互いに接続されるとともにモータ制御装置に接続されている。
特開2002−255049号公報
ところで、電動モータの回転速度が高速になるほどに、出力トルクが低下する傾向にある。
一方で、電動パワーステアリング装置の電動モータでは、低い回転速度範囲での出力トルクを低下させることなく、より高い回転速度でも出力トルクをより一層高めたいという要請がある。
この要請に応えるために、モータ制御装置に、昇圧回路を設けることが考えられている。しかし、昇圧回路があるので、製造コストが高くなる。
また、このような課題は、電動パワーステアリング装置以外の装置にも存在する。
そこで、本発明の目的は、広い速度範囲にわたって出力トルクを高めることができる安価なモータ制御装置を提供することである。
本発明のモータ制御装置は、各相コイルが第1〜第4の4つのコイルを有するステータを備えた電動モータを制御するためのモータ制御装置において、上記電動モータの回転速度を検出する回転速度検出手段(31)と、この回転速度検出手段によって検出された回転速度に応じて、各相におけるコイルの配列を切り換えるための切換手段(32A,32B,32C)とを備え、各相における切換手段は、駆動電力が入力される入力端子(33)と、中性点(N)に接続される中性点端子(34)と、第1〜第4のコイル(28A〜28D)の一端(29)がそれぞれ接続される4つの第1の端子(35)と、第1〜第4のコイルの他端(30)がそれぞれ接続される4つの第2の端子(36)と、第3のコイル(28C)が接続された第1の端子または第2の端子と、第4のコイル(28D)が接続された第1の端子または第2の端子とを中継する中継端子(43)と、第2〜第4のコイルが接続された3つの第1の端子のそれぞれと入力端子とを接離可能に接続する3つの入力側スイッチ(37)と、第1のコイル(28A)が接続された第2の端子と、第2のコイル(28B)が接続された第1の端子または第2の端子との接続状態を切り換える第1の切換スイッチ(38)と、第2のコイルが接続された第2の端子と、第3のコイルが接続された第1の端子または第2の端子との接続状態を切り換える第2の切換スイッチ(39)と、中継端子と、第3のコイルが接続された第1の端子または第2の端子との接続状態を切り換える第3の切換スイッチ(40)と、中継端子と、第4のコイルが接続された第1の端子または第2の端子との接続状態を切り換える第4の切換スイッチ(41)と、中性点端子と、第3のコイルが接続された第2の端子または第4のコイルが接続された第2の端子との接続状態を切り換える第5の切換スイッチ(42)とを有し、第1のコイルが接続された第1の端子は、入力端子に接続されていることを特徴とする。

本発明によれば、例えば、検出された回転速度が低速のときには、各相コイルに含まれる複数のコイルの配列を、互いに直列接続された配列とし、回転速度が高速になると、各相コイルに含まれる複数のコイルの配列を、互いに並列接続された配列に切り換えることが可能となる。並列接続された配列では、1つのコイルあたりの電流量は小さくなり、電圧は高くなる。その結果、相対的に高い回転速度範囲での出力トルクが高まる。逆に、直列接続された配列のときには、1つのコイルあたりの電流量は多くなり、電圧は低くなる。その結果、相対的に低い回転速度範囲での出力トルクが高くなる。従って、広い速度範囲にわたって出力トルクを高めることができる。しかも、複数のコイルの配列の切り換えは、スイッチ等の簡素な構造で安価に実現できる。従って、製造コストを低減することができる。なお、上述の配列としては、直列接続された配列および並列接続された配列に限らず、直並列接続された配列であってもよい。
また、本発明において、上記配列は、回転速度の異なる複数の速度領域にそれぞれ対応する配列を含み、回転速度が相対的に高い速度領域に対応する配列における各相の並列回路数が、回転速度が相対的に低い速度領域に対応する配列における各相の並列回路数(零を含む)よりも多い場合がある。この場合、広い速度範囲にわたって出力トルクを高めることが確実に達成できる。なお、上述の並列回路数が零を含むというのは、回転速度が相対的に低い速度領域に対応する上記配列が、各相における複数のコイルが互いに直列接続された配列である場合を含む趣旨であり、このように直列接続された配列では、並列回路数を零とする。
また、本発明において、上記切換手段によって、各相のコイルが任意の1つの配列から別の配列に切り換えられるときの回転速度は、当該切り換えに際して、電動モータの出力トルクが変化しない回転速度に設定されている場合がある。この場合、各相のコイルが任意の1つの配列から別の配列に切り換えられるときに、出力トルクが急変することが防止される結果、広い速度範囲にわたって出力トルクを効果的に高めることができる。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、モータ制御装置が電動パワーステアリング装置に適用されている場合に則して説明するが、これ以外の他の装置に適用することもできる。
図1は、本発明の一実施形態の電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、操向輪2を操舵するために操舵部材としてのステアリングホイール3に加えられる操舵トルクを伝達するステアリングシャフト4と、ステアリングシャフト4からの操舵トルクにより操向輪2を操舵するための例えばラックアンドピニオン機構からなる操舵機構5と、ステアリングシャフト4および操舵機構5の間に設けられてこの間において回転を伝達するための軸継手としての中間軸6とを有している。
ステアリングシャフト4は、ステアリングコラム7の内部を挿通して、ステアリングコラム7により回転自在に支持されている。ステアリングコラム7はブラケット8を介して車体9に支持されている。ステアリングシャフト4の一方の端部にステアリングホイール3が連結されていて、回転自在に支持されている。ステアリングシャフト4の他方の端部に中間軸6が連結されている。
中間軸6は、動力伝達軸10と、中間軸6の一方の端部に設けられた自在継手11と、中間軸6の他方の端部に設けられた自在継手12とを有している。
操舵機構5は、入力軸としてのピニオン軸13と、自動車の横方向(直進方向と直交する方向である。)に延びる転舵軸としてのラックバー14と、ピニオン軸13およびラックバー14を支持するラックハウジング15とを有している。ピニオン軸13のピニオン歯13aと、ラックバー14のラック歯14aとが互いに噛み合っている。ラックバー14の各端部はそれぞれ、タイロッドおよびナックルアーム(図示せず)を介して対応する操向輪2に連結されている。
ステアリングホイール3が操舵されると、その操舵トルクがステアリングシャフト4等を介して操舵機構5に伝達される。これにより操向輪2を操舵することができる。
電動パワーステアリング装置1は、操舵トルクに応じて操舵補助力を得られるようになっている。すなわち、電動パワーステアリング装置1は、操舵トルクを検出するトルクセンサ16と、制御部としてのECU(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)17と、操舵補助用の電動モータ18と、歯車装置としての減速機19とを有している。
本実施形態では、ECU17は、車両用バッテリー等の電源20に接続されるとともに、後述するモータ制御装置21に接続されていて、モータ制御装置21を介して電動モータ18に接続されている。
また、電動モータ18および減速機19は、ステアリングコラム7に関連して設けられている。ステアリングコラム7は、トルクセンサ16を収容して支持し、電動モータ18を支持し、また、減速機19の一部を構成している。
ステアリングシャフト4は、入力軸22と、出力軸23と、トーションバー24とを有している。ステアリングシャフト4の軸方向下部が、入力軸22と、出力軸23とに分割されている。入力軸22および出力軸23は、トーションバー24を介して同一の軸線上で互いに連結されている。入力軸22は、ステアリングシャフト4の軸方向上部としての連結軸25を介して、ステアリングホイール3に連なっている。出力軸23は、中間軸6を介して、ピニオン軸13に連なっている。入力軸22に操舵トルクが入力されたときに、トーションバー24が弾性ねじり変形し、これにより、入力軸22および出力軸23が相対回転する。
トルクセンサ16は、ステアリングシャフト4のトーションバー24に関連して設けられ、トーションバー24を介する入力軸22および出力軸23間の相対回転変位量に基づいてトルクを検出する。トルク検出結果は、ECU17に与えられる。
ECU17は、マイクロコンピュータ等を含む制御部17aと、電動モータ18を駆動するための駆動回路17bとを有している。制御部17aは、上述のトルク検出結果や図示しない車速センサから与えられる車速検出結果等に基づいて、電動モータ18を制御する。
減速機19は、減速機構であり且つギヤ機構としてのウォームギヤ機構を有している。このウォームギヤ機構は、駆動ギヤとしてのウォーム軸26と、従動ギヤとしてのウォームホイール27とを有している。ウォーム軸26は、電動モータ18により駆動される。ウォーム軸26は、ウォームホイール27に噛み合っている。ウォームホイール27は、出力軸23に一体回転できるように互いに固定されている。
ステアリングホイール3が操作されると、操舵トルクがトルクセンサ16により検出され、トルク検出結果および車速検出結果等に応じて電動モータ18が操舵補助力を発生させる。操舵補助力は、減速機19を介してピニオン軸13に伝達され、ステアリングホイール3の動きとともに操舵機構5に伝わり、操向輪2が操舵される。具体的には、電動モータ18の出力回転は、伝動装置としての減速機19を介してピニオン軸13に伝達され、その間、減速機19により減速される。ピニオン軸13に伝達された回転はラックバー14の直線運動に変換されて、操舵が補助される。
電動モータ18は、フレームとしてのモータハウジング18aと、このモータハウジング18aに軸受(図示せず)を介して回動自在に支持された出力軸18bと、この出力軸18bに一体回転するように設けられた筒状のロータ18cと、ロータ18cの外周面と径方向に対向してモータハウジング18a内に固定される筒状のステータ18dとを有している。電動モータ18は、ブラシレスモータで構成されている。また、電動モータ18は、ロータ18cの回転角度位置を検出するための、レゾルバ、ロータリーエンコーダ等の回転位置検出センサ18eを有している。
ロータ18cは、出力軸18bおよび軸受を介して、モータハウジング18aに回動自在に支持されている。ロータ18cは、ロータマグネット(図示せず)を有している。ロータマグネットは、ロータ18cの周方向に離隔する複数、例えば8個の磁極を有している。ロータマグネットは、環状の永久磁石からなる。ロータマグネットの外周面にN極とS極との磁極が交互に周方向に並んで複数箇所に形成されている。
ステータ18dは、環状をなす単一のステータコア(図示せず)と、複数、例えば12個のコイル28A,28B,28C,28D,28E,28F,28G,28H,28I,28J,28K,28L(図1にはコイル28Aのみ図示した。他のコイル28B〜28Lは図4参照。)とを有している。各コイル28A〜28Lは、絶縁被覆された電線をそれぞれ有し、ステータコアに巻かれている。
複数のコイル28A〜28Lには、3相交流の各相が印加される3相のコイル28A〜28L、すなわち、U相のコイル28A,28B,28C,28Dと、V相のコイル28E,28F,28G,28Hと、W相のコイル28I,28J,28K,28Lとが含まれている。3相のコイル28A〜28Lは、互いにスター結線(Y結線)されている。各相のコイル(例えば、U相のコイル28A,28B,28C,28D)は、複数個、例えば4つのコイルをそれぞれ含んでいる。
本実施形態では、電動モータ18の各コイル28A〜28Lの両端部29,30が、モータハウジング18aから導出されている。導出された各端部29,30が、モータ制御装置21に接続されている。各コイル28A〜28Lは、モータ制御装置21を介して、ECU17の駆動回路17bに接続されている。
駆動回路17bは、回転位置検出センサ18eからの信号に基づいて、電動モータ18のステータ18dのコイル28A〜28Lへの通電を制御する。ロータ18cの磁極とコイル28A〜28Lとの相対位置に基づいて各コイル28A〜28Lに所定のタイミングで各相ごとに通電するようにしている。駆動回路17bは、図示しないが、直流電力を交流電力に変換するインバータ回路と、インバータ回路からの交流電力を電動モータ18の各相のコイル28A〜28Lに所定のタイミングでスイッチングして供給するスイッチング回路とを有している。各相の駆動電力は、相互に120度の電気角でずれるようなタイミングで供給されている。
図2は、モータ制御装置21のブロック図である。なお、図2には、電動モータ18のコイル28A〜28Dも図示されている。図2を参照して、モータ制御装置21は、電動モータ18のロータ18cの回転速度を検出する回転速度検出手段としての検出部31と、各相ごとに設けられていて各コイル28A〜28Lの接続状態を切り換えるための切換手段としての3つの切換部32A,32B,32Cとを有している。
検出部31は、駆動回路17bから供給される各相の駆動電力に基づいて、電動モータ18のロータ18cの回転速度を検出することができる。なお、ロータ18cの回転速度を検出するための方法としては、回転位置検出センサ18eからの信号に基づいてロータ18cの回転速度を検出してもよいし、ECU17からの指令信号に基づいてロータ18cの回転速度を間接的に検出してもよい。
切換部32A,32B,32Cは、制御部としてのマイクロコンピュータ(図示せず)と、駆動回路17b、各コイル28A〜28Lの両端部29,30等が接続される端子33,34,35,36と、これらの端子33〜36間を電気的に接続または遮断しマイクロコンピュータにより動作を制御される後述する複数の切換手段および接続遮断手段としてのスイッチ37,38,39,40,41,42とを有している。これらの各スイッチ37〜42は、スイッチング素子を用いて構成されている。
各切換部32A,32B,32Cでは、検出部31により検出された回転速度に応じて、各スイッチ37〜42の動作が制御されて、第1,第2および第3のモードの何れかに択一的に相互に切り換えられる。これにより、各相ごとに割り当てられた複数のコイル28A〜28L、例えばU相の4つのコイル28A〜28Dの相互の接続状態としての配列が、第1,第2および第3のモードにそれぞれ対応する3つの配列に切り換えられる(図4,図6,図8参照)。
図2を参照して、切換部32A,32B,32Cは、各相ごとに設けられている。U相用の切換部32Aと、V相用の切換部32Bと、W相用の切換部32Cとは、互いに同様に構成されていて、同様に動作する。以下では、U相用の切換部32Aを中心に説明する。
U相用の切換部32Aは、U相の駆動電力が入力される入力端子33と、中性点Nに接続される中性点端子34と、U相の複数のコイル28A〜28Dの一端29がそれぞれ接続される複数の第1の端子35と、U相の複数のコイル28A〜28Dの他端30がそれぞれ接続される複数の第2の端子36とを有している。
U相用の切換部32Aでは、入力端子33に駆動回路17bからのU相の駆動電力が供給される。各第1の端子35には、U相の対応する第1,第2,第3および第4のコイル28A〜28Dの一端29が接続されている。各第2の端子36には、U相の対応する第1,第2,第3および第4のコイル28A〜28Dの他端30が接続されている。
V相用の切換部32Bでは、入力端子33に駆動回路17bからのV相の駆動電力が供給される。各第1の端子35には、V相の対応する第1,第2,第3および第4のコイル28E〜28Hの一端29が接続されている。各第2の端子36には、V相の対応する第1,第2,第3および第4のコイル28E〜28Hの他端30が接続されている。
W相用の切換部32Cでは、入力端子33に駆動回路17bからのW相の駆動電力が供給される。各第1の端子35には、W相の対応する第1,第2,第3および第4のコイル28I〜28Lの一端29が接続されている。各第2の端子36には、W相の対応する第1,第2,第3および第4のコイル28I〜28Lの他端30が接続されている。
各相の切換部32A,32B,32Cの中性点端子34同士は、互いに電気的に接続されていて、中性点Nを形成している。
U相用の切換部32Aは、第2〜第4のコイル28B〜28Dが接続された各第1の端子35と入力端子33とを接離可能に接続する複数、例えば3つの入力側スイッチ37を有している。また、第1のコイル28Aが接続された第1の端子35は、入力端子33に接続されている。
また、切換部32Aは、以下の第1,第2,第3,第4および第5の切換スイッチ38,39,40,41,42を有している。
第1の切換スイッチ38は、第1および第2の状態を切り換える。第1の状態で、第1のコイル28Aが接続された第2の端子36と、第2のコイル28Bが接続された第2の端子36とが通電可能に接続され、且つ、第1のコイル28Aが接続された第2の端子36と、第2のコイル28Bが接続された第1の端子35とが通電不能に遮断される。第2の状態で、第1のコイル28Aが接続された第2の端子36と、第2のコイル28Bが接続された第2の端子36とが遮断され、且つ、第1のコイル28Aが接続された第2の端子36と、第2のコイル28Bが接続された第1の端子35とが接続される。
第2の切換スイッチ39は、第1および第2の状態を切り換える。第1の状態で、第2のコイル28Bが接続された第2の端子36と、第3のコイル28Cが接続された第2の端子36とが接続され、且つ、第2のコイル28Bが接続された第2の端子36と、第3のコイル28Cが接続された第1の端子35とが遮断される。第2の状態で、第2のコイル28Bが接続された第2の端子36と、第3のコイル28Cが接続された第2の端子36とが遮断され、且つ、第2のコイル28Bが接続された第2の端子36と、第3のコイル28Cが接続された第1の端子35とが接続される。
第3の切換スイッチ40は、第1および第2の状態を切り換える。第1の状態で、第3のコイル28Cが接続された第2の端子36と、中継端子43とが接続され、且つ、第3のコイル28Cが接続された第1の端子35と、中継端子43とが遮断される。第2の状態で、第3のコイル28Cが接続された第2の端子36と、中継端子43とが遮断され、且つ、第3のコイル28Cが接続された第1の端子35と、中継端子43とが接続される。ここで、中継端子43は、第3および第4の切換スイッチ40,41にそれぞれ設けられ、これら両スイッチの対応する端子同士が互いに接続されている。
第4の切換スイッチ41は、第1および第2の状態を切り換える。第1の状態で、第4のコイル28Dが接続された第2の端子36と、中継端子43とが接続され、且つ、第4のコイル28Dが接続された第1の端子35と、中継端子43とが遮断される。第2の状態で、第4のコイル28Dが接続された第2の端子36と、中継端子43とが遮断され、且つ、第4のコイル28Dが接続された第1の端子35と、中継端子43とが接続される。
第5の切換スイッチ42は、第1および第2の状態を切り換える。第1の状態で、第4のコイル28Dが接続された第2の端子36と、中性点端子34とが接続され、且つ、第3のコイル28Cが接続された第2の端子36と、中性点端子34とが遮断される。第2の状態で、第4のコイル28Dが接続された第2の端子36と、中性点端子34とが遮断され、且つ、第3のコイル28Cが接続された第2の端子36と、中性点端子34とが接続される。
切換部32Aは、第1のモード(図3および図4参照)と、第2のモード(図5および図6参照)と、第3のモード(図7および図8参照)とをそれぞれ有している。これと同様に、各切換部32B,32Cも、第1〜第3のモードを有している。また、各切換部32A,32B,32Cは、任意のタイミングで、互いに同じモードになるように、制御されている。
図3は、第1のモードの切換部32Aの模式図である。図4は、各切換部32A,32B,32Cが第1のモードとされたときの電動モータ18の各コイル28A〜28Lの配列を示す模式図である。
第1のモードでは、第2,第3および第4のコイル28B,28C,28Dに関する入力側スイッチ37が遮断状態とされている。入力端子33は、第1のコイル28Aが接続された第1の端子35にのみ接続されている。第1の切換スイッチ38は、第2の状態とされている。第2の切換スイッチ39は、第2の状態とされている。第3の切換スイッチ40は、第1の状態とされている。第4の切換スイッチ41は、第2の状態とされている。第5の切換スイッチ42は、第1の状態とされている。
これにより、U相の4つのコイル28A〜28Dは、互いに直列に接続されている。このとき、第4のコイル28Dの第2の端子36のみが、中性点Nを形成している。各相の中性点数は、1である。
図5は、第2のモードの切換部32Aの模式図である。図6は、各切換部32A,32B,32Cが第2のモードとされたときの電動モータ18の各コイル28A〜28Lの配列を示す模式図である。
第2のモードでは、第2のコイル28Bおよび第3のコイル28Cに関する入力側スイッチ37が遮断状態とされている。第4のコイル28Dに関する入力側スイッチ37が接続状態とされている。これにより、第1のコイル28Aおよび第4のコイル28Dが接続された第1の端子35が、入力端子33に接続されている。第1の切換スイッチ38は、第2の状態とされている。第2の切換スイッチ39は、第1の状態とされている。第3の切換スイッチ40は、第2の状態とされている。第4の切換スイッチ41は、第1の状態とされている。第5の切換スイッチ42は、第2の状態とされている。
これにより、第1のコイル28Aと第2のコイル28Bとは、互いに直列に接続されていて、第1のコイル群を構成している。第3のコイル28Cと第4のコイル28Dとは、互いに直列に接続されていて、第2のコイル群を構成している。第1および第2のコイル群が互いに並列接続されていて、U相の4つのコイル28A〜28Dは、互いに直並列接続されている。このときの各相における並列回路数は2である。また、第2のコイル28Bが接続された第2の端子36と、第3のコイル28Cが接続された第2の端子36とが、それぞれ、中性点Nを形成している。各相の中性点数は2である。
図7は、第3のモードの切換部32Aの模式図である。図8は、各切換部32A,32B,32Cが第3のモードとされたときの電動モータ18の各コイル28A〜28Lの配列を示す模式図である。
第3のモードでは、第2のコイル28B、第3のコイル28Cおよび第4のコイル28Dに関する入力側スイッチ37がそれぞれ接続状態とされている。これにより、各コイル28A〜28Dが接続された第1の端子35が、入力端子33にそれぞれ接続されている。第1の切換スイッチ38は、第1の状態とされている。第2の切換スイッチ39は、第1の状態とされている。第3の切換スイッチ40は、第1の状態とされている。第4の切換スイッチ41は、第1の状態とされている。第5の切換スイッチ42は、第1の状態とされている。
これにより、U相の4つのコイル28A〜28Dは、互いに並列に接続されている。このときの各相における並列回路数は4である。また、各コイル28A〜28Dが接続された各第2の端子36が、中性点Nを形成している。各相の中性点数は4である。
図9は、電動モータ18のロータ18cの回転速度と出力トルクとの関係である出力特性のグラフであり、横軸に回転速度を、縦軸に出力トルクを示す。
モータ制御装置21の各切換部32A,32B,32Cが第1〜第3のモードにされるのに応じて、電動モータ18の出力特性、すなわち、回転速度と出力トルクとの関係は、図9の一点鎖線X1,X2,X3にそれぞれ示すように変化する。
図4、図6および図8を参照して、第1のモードでは、各相、例えばU相において、複数のコイル28A〜28Dの配列は、互いに直列接続された配列とされる。第2のモードでは、各相、例えばU相において、複数のコイル28A〜28Dの配列は、互いに直並列接続された配列とされる。第3のモードでは、各相、例えばU相において、複数のコイル28A〜28Dの配列は、互いに並列接続された配列とされる。一方で、通例、電源20からの電流量および電圧の上限は規制されている。
従って、第1のモードでは、後述するように第2および第3のモードに比べて、各相の各コイル28A〜28Lに流れる電流量が相対的に大きくなり、各コイル28A〜28Lに印加される電圧が低くなる。その結果、図9の線X1に示すように、最高回転速度は低くなるが、低速での出力トルクは相対的に高くなる。
第2のモードでは、第1のモードに比べて、各相の各コイル28A〜28Lに流れる電流量が相対的に小さくなる一方で、各コイル28A〜28Lに印加される電圧が高くなる。その結果、図9の線X2に示すように、第2のモードでの最高回転速度は、第1のモードと比較して、2倍に高くなる。第2のモードでの低速での出力トルクは、第1のモードよりも低くなる。回転速度がほぼ0のときの出力トルクで比較すると、第2のモードの出力トルクは、第1のモードに比べて半分になる。
第3のモードでは、第2のモードに比べて、各相の各コイル28A〜28Lに流れる電流量が相対的により小さくなり、各コイル28A〜28Lに印加される電圧がより高くなる。その結果、図9の線X3に示すように、第3のモードでの最高回転速度は、第1のモードに比べて、4倍に高くなる。第3のモードでの低速での出力トルクは、第1のモードに比べて、より低くなる。回転速度がほぼ0のときの出力トルクで比較すると、第3のモードの出力トルクは、第1のモードに比べて4分の1になる。
モータ制御装置21は、回転速度が低速のときには、各切換部32A,32B,32Cをそれぞれ第1のモードにし、より高速になるにしたがって、第2のモードに切り換え、さらに第3のモードに切り換えるようにしている。すなわち、回転速度が高くなるにしたがって、直並列または並列接続のときに互いに並列接続された並列回路数が多くなるように、配列が切り換えられる。これにより、電動モータ18の出力特性は、図9の実線X4で示すようになる。線X4は、複数の線分X41,X42,X43をつないだ折れ線である。
図2および図9を参照して、具体的に、ロータ18cの回転速度が徐々に高くなるときに則して説明すると、モータ制御装置21の検出部31が、ロータ18cの回転速度を常時検知している。検出された回転速度が、第1の速度領域V1、すなわち、零から第1の回転速度N1未満の範囲内の値であるときには、各相の切換部32A,32B,32Cは、第1のモードとされる。このときの出力特性は、線X4の線分X41に示すようになる。この第1の速度領域V1においては、第1のモードで得られる出力トルクは、第2のモードで得られる出力トルクよりも高く、また、第3のモードで得られる出力トルクよりも高くなっている。
回転速度が高くなり、検出された回転速度が、第1の回転速度N1に達すると、検出部31は、第1のモードを第2のモードに切り換える切換信号を、各相の切換部32A,32B,32Cに送る。この指令信号に応答して、各相の切換部32A,32B,32Cは、第1のモードを、第2のモードに切り換える。
回転速度が高くなり、検出された回転速度が、第2の速度領域V2、すなわち、第1の回転速度N1以上且つ第2の回転速度N2未満の範囲内の値であるときには、各相の切換部32A,32B,32Cは、第2のモードとされている。第2の速度領域V2においては、図9の線X4の線分X42で示すような出力特性が得られる。第2の速度領域V2で第2のモードで得られる出力トルクは、第1のモードで得られる出力トルクよりも高くなっていて、且つ第3のモードで得られる出力トルクよりも高くなっている。
回転速度が高くなり、検出された回転速度が、第2の回転速度N2に達すると、検出部31は、第2のモードを第3のモードに切り換える切換信号を、各相の切換部32A,32B,32Cに送る。この指令信号に応答して、各相の切換部32A,32B,32Cは、第2のモードを、第3のモードに切り換える。
回転速度が高くなり、検出された回転速度が、第3の速度領域V3、すなわち、第2の回転速度N2以上且つ上限値以下の範囲内の値のときには、各相の切換部32A,32B,32Cは、第3のモードとされている。第3の速度領域V3では、図9の線X4の線分X43で示すような出力特性が得られる。第3の速度領域V3においては、第3のモードで得られる出力トルクは、第2のモードで得られる出力トルクよりも高く、また、第1のモードで得られる出力トルクよりも高くなっている。
なお、第3のモードに関する上述の上限値は、例えば第3のモードでの最高回転速度NMA以上の値に設定される。また、モードの切換の境界となる第1および第2の回転速度N1,N2では、切換対象のいずれのモードにされていてもよく、適宜定めることができる。
また、第1の回転速度N1は、当該第1の回転速度N1での切換対象となる2つのモードによる出力特性の線X1,X2の交点P1で決まる回転速度とされている。また、第1の回転速度N1は、第1のモードでの最高回転速度NM1よりも低い値とされている。
また、第2の回転速度N2は、当該第2の回転速度N2での切換対象となる2つのモードによる出力特性の線X2,X3の交点P2で決まる回転速度とされている。また、第2の回転速度N2は、第2のモードでの最高回転速度NM2よりも低い値とされている。
また、モードを切り換えるための上述の回転速度は、上述の第1および第2の回転速度N1,N2の他、この値に近接した値、例えばこの値を中心値として、±1%の値の範囲内の値に設定してもよい。この場合、第1および第2の回転速度N1,N2で切り換える場合と実質的に同等の効果を得ることができる。
本実施形態のモータ制御装置21は、各相コイル28A〜28Lが複数のコイル28A〜28Lを有するステータ18dを備えた電動モータ18を制御するモータ制御装置21において、上記電動モータ18の回転速度を検出する回転速度検出手段としての検出部31と、この検出部31によって検出された回転速度に応じて、各相におけるコイル28A〜28Lの配列を切り換えるための切換手段としての切換部32A,32B,32Cとを備えたことを特徴としている。
これにより、例えば、検出された回転速度が低速のときには、各相コイルに含まれる複数のコイル28A〜28Lの配列を、互いに直列接続された配列とし、回転速度が高速になると、各相コイル28A〜28Lに含まれる複数のコイル28A〜28Lの配列を、互いに並列接続された配列に切り換えることが可能となる。並列接続された配列では、1つのコイル28A〜28Lあたりの電流量は小さくなり、電圧は高くなる。その結果、相対的に高い回転速度範囲での出力トルクが高まる。逆に、直列接続された配列のときには、1つのコイル28A〜28Lあたりの電流量は多くなり、電圧は低くなる。その結果、相対的に低い回転速度範囲での出力トルクが高くなる。従って、広い速度範囲にわたって出力トルクを高めることができる。
しかも、複数のコイル28A〜28Lの配列の切り換えは、スイッチ等の簡素な構造で安価に実現できる。従って、製造コストを低減することができる。
また、出力トルクの向上を、複数のコイル28A〜28Lの配列の切り換えにより達成するので、出力トルクの向上のための高価な昇圧回路を用いずに済ますことも可能であり、より一層安価にすることもできる。または、昇圧回路を用いて、広い速度範囲にわたって出力トルクをより一層高めることもできる。
なお、上述の配列としては、直列接続された配列および並列接続された配列に限らず、各相において複数のコイルが互いに直並列接続された配列であってもよいし、さらに各相において複数のコイルが互いに直並列接続された配列が複数の態様で考えられるときには、これら複数の態様のいずれかであってもよい。従って、これらの配列を互いに切り換えるようにしてもよい。
また、本実施形態において、上記配列は、回転速度の異なる複数の速度領域にそれぞれ対応する配列を含んでいる。回転速度が相対的に高い速度領域に対応する配列における各相の並列回路数が、回転速度が相対的に低い速度領域に対応する配列における各相の並列回路数(零を含む)よりも多いようにしている。
この場合、広い速度範囲にわたって出力トルクを高めることが確実に達成できる。なお、並列回路数が零を含むというのは、回転速度が相対的に低い速度領域に対応する上記配列が、各相における複数のコイル28A〜28Lが互いに直列接続された配列である場合を含む趣旨であり、このように直列接続された配列では、並列回路数を零とする。
例えば、第1の速度領域V1での配列は、U相における4つのコイル28A〜28Dが互いに直列接続された配列(図4参照)であり、この場合のU相の並列回路数は零である。第2の速度領域V2での配列は、U相における4つのコイル28A〜28Dが互いに直並列接続された配列(図6参照)であり、この場合のU相の並列回路数は2である。第3の速度領域V3での配列は、U相における4つのコイル28A〜28Dが互いに並列接続された配列(図6参照)であり、この場合のU相の並列回路数は4である。
回転速度が相対的に高い速度領域として第3の速度領域V3を考えたときの対応する配列の並列回路数は4であり、回転速度が相対的に低い速度領域として第2の速度領域V2を考えたときの対応する配列の並列回路数の2よりも多くなっている。また、回転速度が相対的に高い速度領域として第2の速度領域V2を考えたときの対応する配列の並列回路数は2であり、回転速度が相対的に低い速度領域として第1の速度領域V1を考えたときの対応する配列の並列回路数の零よりも多くなっている。
また、本実施形態において、上記切換手段としての切換部32A,32B,32Cによって、各相のコイル28A〜28Lが任意の1つの配列から別の配列に切り換えられるときの回転速度、例えば第1および第2の回転速度N1,N2は、当該切り換えに際して、電動モータ18の出力トルクが変化しない回転速度に設定されている。この場合、各相のコイル28A〜28Lが任意の1つの配列から別の配列に切り換えられるときに、出力トルクが急激に減少したり急激に増加したりすることが防止される結果、広い速度範囲にわたって出力トルクを効果的に高めることができる。
例えば、回転速度が徐々に高くされる途中で第1の回転速度N1に達した場合において、上記任意の1つの配列としての第1のモードでの直列接続された配列(図4参照)から別の配列としての第2のモードでの直並列接続された配列(図6参照)に切り換えられるときに、第1の回転速度N1における第1のモードでの出力トルク(図9の線分X41上の第1の回転速度N1での出力トルク)と、第1の回転速度N1における第2のモードでの出力トルク(図9の線分X42上の第1の回転速度N1での出力トルク)とが、等しくされている。
同様に、回転速度が徐々に高くされる途中で第2の回転速度N2に達した場合において、上記任意の1つの配列としての第2のモードでの直並列接続された配列(図6参照)から別の配列としての第3のモードでの並列接続された配列(図8参照)に切り換えられるときにおいても、線分X42上の第2の回転速度N2での出力トルクと、線分X43上の第2の回転速度N2での出力トルクとが等しくされている。
また、上記切換手段としての切換部32A,32B,32Cによって、各相のコイル28A〜28Lが任意の1つの配列から別の配列に切り換えられるときの回転速度、例えば第1および第2の回転速度N1,N2は、当該切り換えに際して、電動モータ18の出力トルクが実質的に変化しない回転速度に設定されていてもよい。この場合にも、切り換えの回転速度が、出力トルクが変化しない回転速度に設定された上述の場合と同様の効果を実質的に得ることができる。ここで、出力トルクが実質的に変化しないとは、切り換えに際して、出力トルクが変化したときの変化量が、全回転速度域における当該電動モータ18の最大出力トルクの1%以下に抑制されている場合をも含む趣旨である。
また、このようなモータ制御装置21は、これにより制御されて操舵補助力を得るための電動モータ18を備える電動パワーステアリング装置1に適用されるのが好ましい。すなわち、より高速回転において、出力トルクを高めることができるので、急激なハンドル操作がなされたときに、操舵補助力を十分な大きさで付与することが確実にできる。従って、操舵感の良好な電動パワーステアリング装置1を安価に実現することができる。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
例えば、上述の各スイッチ37〜42は、ステッピングモータにより操作子が操作されて機械的に切り換えられるスイッチであってもよい。
また、上述の実施形態では、第1,第2および第3の速度領域V1,V2,V3に応じて、3つのモードが切り換えられていたが、これには限定されず、例えば第1の回転速度N1で第1および第2のモードを切り換えるだけでもよいし、第2の回転速度N2で第2および第3のモードを切り換えるだけでもよい。また、第1のモードと第3のモードとを切り換えることも考えられる。この場合、例えば図9の線X1と線X2との交点に相当する回転速度で切り換えることが考えられる。
また、上述のモードの数は、電動モータのロータの磁極の数、ステータのコイルの数に応じても異なることがある。例えば、上述の電動モータでのモードの数の最大値としては、[(ステータのコイル数)−(ロータの磁極の数)]の約数の個数に一致する。上述の実施形態では、上述の約数は、1,2,4の3個となり、モード数の最大値も3になる。また、コイルが24個で、ロータの磁極が16個の電動モータの場合には、上述の約数は、1,2,4,8の4個で、4つのモードを切り換えることも可能となる。
また、電動モータとしては、ロータがステータを取り囲んでいてもよいし、ロータの磁極とステータコアの磁極とが軸方向に対向する場合も考えられる。
また、上述のモータ制御装置21は、モータ18およびECU17とは、別体で設けられていたが、これには限定されず、例えばモータ制御装置21の少なくとも一部が、モータ18に一体に設けられていてもよいし、またはECU17に一体に設けられていてもよい。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の一実施形態のモータ制御装置が適用された電動パワーステアリング装置の概略構成の模式図である。 図1に示すモータ制御装置のブロック図である。 図1に示すモータ制御装置の第1のモードの切換部の模式図である。 図1に示すモータ制御装置の第1のモードでの電動モータの各コイルの配列を示す模式図である。 図1に示すモータ制御装置の第2のモードの切換部の模式図である。 図1に示すモータ制御装置の第2のモードでの電動モータの各コイルの配列を示す模式図である。 図1に示すモータ制御装置の第3のモードの切換部の模式図である。 図1に示すモータ制御装置の第3のモードでの電動モータの各コイルの配列を示す模式図である。 図1の電動モータの出力特性のグラフであり、横軸に回転速度を、縦軸に出力トルクを示す。
符号の説明
18…電動モータ、18d…ステータ、21…モータ制御装置、28A〜28L…コイル、31…検出部(回転速度検出手段)、32A,32B,32C…切換部(切換手段)、V1…第1の速度領域(速度領域)、V2…第2の速度領域(速度領域)、V3…第3の速度領域(速度領域)

Claims (3)

  1. 各相コイルが第1〜第4の4つのコイルを有するステータを備えた電動モータを制御するためのモータ制御装置において、
    上記電動モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    この回転速度検出手段によって検出された回転速度に応じて、各相におけるコイルの配列を切り換えるための切換手段とを備え
    各相における切換手段は、
    駆動電力が入力される入力端子と、
    中性点に接続される中性点端子と、
    第1〜第4のコイルの一端がそれぞれ接続される4つの第1の端子と、
    第1〜第4のコイルの他端がそれぞれ接続される4つの第2の端子と、
    第3のコイルが接続された第1の端子または第2の端子と、第4のコイルが接続された第1の端子または第2の端子とを中継する中継端子と、
    第2〜第4のコイルが接続された3つの第1の端子のそれぞれと入力端子とを接離可能に接続する3つの入力側スイッチと、
    第1のコイルが接続された第2の端子と、第2のコイルが接続された第1の端子または第2の端子との接続状態を切り換える第1の切換スイッチと、
    第2のコイルが接続された第2の端子と、第3のコイルが接続された第1の端子または第2の端子との接続状態を切り換える第2の切換スイッチと、
    中継端子と、第3のコイルが接続された第1の端子または第2の端子との接続状態を切り換える第3の切換スイッチと、
    中継端子と、第4のコイルが接続された第1の端子または第2の端子との接続状態を切り換える第4の切換スイッチと、
    中性点端子と、第3のコイルが接続された第2の端子または第4のコイルが接続された第2の端子との接続状態を切り換える第5の切換スイッチとを有し、
    第1のコイルが接続された第1の端子は、入力端子に接続されていることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 請求項1において、
    上記配列は、回転速度の異なる複数の速度領域にそれぞれ対応する配列を含み、
    回転速度が相対的に高い速度領域に対応する配列における各相の並列回路数が、回転速度が相対的に低い速度領域に対応する配列における各相の並列回路数(零を含む)よりも多いことを特徴とするモータ制御装置。
  3. 請求項2において、
    上記切換手段によって、各相のコイルが任意の1つの配列から別の配列に切り換えられるときの回転速度は、当該切り換えに際して、電動モータの出力トルクが変化しない回転速度に設定されていることを特徴とするモータ制御装置。
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