JP5012484B2 - 液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法、液体吐出ヘッド用ノズルプレート及び液体吐出ヘッド - Google Patents

液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法、液体吐出ヘッド用ノズルプレート及び液体吐出ヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP5012484B2
JP5012484B2 JP2007327048A JP2007327048A JP5012484B2 JP 5012484 B2 JP5012484 B2 JP 5012484B2 JP 2007327048 A JP2007327048 A JP 2007327048A JP 2007327048 A JP2007327048 A JP 2007327048A JP 5012484 B2 JP5012484 B2 JP 5012484B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diameter portion
etching
forming
nozzle plate
large diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007327048A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009148924A (ja
Inventor
勲 土井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2007327048A priority Critical patent/JP5012484B2/ja
Publication of JP2009148924A publication Critical patent/JP2009148924A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5012484B2 publication Critical patent/JP5012484B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明は、液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法、液体吐出ヘッド用ノズルプレート及び液体吐出ヘッドに関する。
近年、インクジェット式プリンタは高速で高解像度の印刷が要求されている。このプリンタに用いられるインクジェット式記録ヘッドの構成部品の形成方法には、マイクロマシン分野の微細加工技術であるシリコン基板等を対象とした半導体プロセスが用いられているものがある。このようなインクジェット式記録ヘッドの構成部品の一つとして、ノズルプレートがあり、シリコン基板にエッチングを施すことにより液滴を吐出するノズル(吐出口を一方の開口とする貫通孔)を形成したものであることが知られている。
シリコン基板の垂直方向(厚み方向)に選択性の高いエッチング加工を行う方法としては、エッチングと側壁保護膜の形成(デポジション)とを交互に切り替えて繰り返す異方性エッチング方法が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
このような異方性エッチング方法によるシリコンの深溝形成技術として、「ボッシュプロセス」又は「ASE(Advanced Silicon Etching)」プロセス等の呼称で知られるものがある。例えば、特許文献2では、シリコン基板にノズルを形成する方法として、ICP(Inductively Coupled Plasma)型RIE(Reactive Ion Etching)装置を用いたボッシュプロセスによりノズルを形成している。
ドライエッチング(ボッシュプロセス)により2段以上の階段形状を形成する場合、ドライエッチングを2回以上行う必要があるが、一部のマスクを除去して2回目のドライエッチングを行うと、一回目のドライエッチングで形成されたデポジション膜が障壁となって、一部のマスクを除去して形成した段差形状面にフェンス状の残渣が残る。この残渣を除去する方法として、イオン衝撃を与えないアッシング処理を行う方法がある(特許文献3参照)。
特開平2−105413号公報 特開2005−144571号公報(第5−6頁) 特開2007−144915号公報
ノズルプレートのノズルをボッシュプロセスを用いて製造するに際し、エッチングのステップとデポジション(deposition)のステップを繰り返してSi基板にエッチングを施すと、形成したノズルの側壁には、側壁保護膜に加えて付着物がある。これらの付着物が組み立て時や使用時に剥離浮遊しノズルに詰り、インク滴が良好に吐出されず形成する画像品質が劣化するという問題があった。
発明者らは、特許文献3に記載のアッシング方法、例えばO2ガスを用いた酸化アッシング方法や、フッ素系堆積物を除去するとされる洗浄液等を用いて、ボッシュプロセスにより形成したノズルの側壁にある付着物の除去を試みたが、付着物を効率よく良好に除去するには至らなかった。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、液滴吐出が良好な液体吐出ヘッド用ノズルプレートを効率よく製造する液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法、液体吐出ヘッド用ノズルプレート及び液体吐出ヘッドを提供することである。
上記の課題は、以下の構成により解決される。
1. Si基板に貫通孔を備え、
前記貫通孔は、前記Si基板の一方の面に開口する小径部と、他方の面に開口し前記小径部の断面より大きな断面を有する大径部と、を有し、
前記小径部の開口を液滴が吐出する吐出孔とする液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法において、
前記大径部を形成するSi層と前記小径部を形成するSi層との間にSiよりエッチングレートが遅いエッチング停止層を有するSi基板の前記大径部を形成するSi層の面に前記大径部を形成するエッチングマスクを設ける工程と、
前記Si基板の前記小径部を形成するSi層の面に、前記小径部を形成するエッチングマスクを設ける工程と、
前記大径部を形成するエッチングマスクを設けた前記Si層の面に、エッチングと側壁保護膜の形成とを交互に繰り返すSi異方性ドライエッチング方法により、所定の深さの前記大径部を形成する工程と、
前記大径部を形成する工程の後、形成された前記大径部に対しSiドライエッチングを行うことにより、前記Si異方性ドライエッチング方法による前記大径部を形成する工程によって形成された付着物の除去を行うエッチング工程と、
前記小径部を形成するエッチングマスクを設けた前記Si層の面に、前記Si異方性ドライエッチング方法により、前記エッチング停止層が露出するまでエッチングを行うことにより、前記小径部を形成する工程と、
前記エッチング工程及び前記小径部を形成する工程の後、前記エッチングマスク及び前記小径部に露出する前記エッチング停止層を除去して前記大径部と前記小径部が連通した前記吐出孔を形成する工程と、
前記吐出孔を有する前記Si基板の面に撥液層を設ける工程と、を有することを特徴とする液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法。
1に記載の液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法により製造されたことを特徴とする液体吐出ヘッド用ノズルプレート。
に記載された液体吐出ヘッド用ノズルプレートと、
前記液体吐出ヘッド用ノズルプレートの吐出孔から吐出する液体を供給する流路溝を有するボディプレートと、を備えていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
本発明によれば、Si基板にSi異方性ドライエッチング方法により形成するノズルの大径部形成後に、大径部に対してSiドライエッチングを行う。よって、Si異方性ドライエッチング方法により形成するノズルの大径部の壁面に生じる付着物を除去することができ、付着物が剥がれることによるノズルの目詰まり等の不具合の発生を抑えることができる。
従って、液滴吐出が良好な液体吐出ヘッド用ノズルプレートを効率よく製造する液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法、この液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法により製造された液体吐出ヘッド用ノズルプレート及び液体吐出ヘッドを提供することができる。
本発明を図示の実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限らない。
図1は液体吐出ヘッドの例であるインクジェット式記録ヘッド(以下、記録ヘッドと称する。)Aを構成している、ノズルプレート1、ボディプレート2、圧電素子3を模式的に示している。
ノズルプレート1には、インク吐出のため吐出口(吐出面12における開口)を有するノズル11を複数個配列してある。また、ボディプレート2には、ノズルプレート1を貼り合わせることで、圧力室となる圧力室溝24、インク供給路となるインク供給路溝23及び共通インク室となる共通インク室溝22、並びにインク供給口21等の流路溝が形成されている。
そして、ノズルプレート1のノズル11とボディプレート2の圧力室溝24とが一対一で対応するようにノズルプレート1とボディプレート2とを貼り合わせることで流路ユニットMを形成する。ここで、以後、上記で説明に使用した圧力室溝、供給路溝、共通インク室溝の各符号はそれぞれ圧力室、供給路、共通インク室にも使用する。
ここで、図2は、この記録ヘッドAにおけるノズルプレート1のY−Y’、及びボディプレート2のX−X’の位置での断面を模式的に示している。図2が示しているように、流路ユニットMに圧電素子3をインク吐出用アクチュエータとしてボディプレート2のノズルプレート1を接着する面と反対の各圧力室24の底部25の面に接着することで、記録ヘッドAが完成する。この記録ヘッドAの各圧電素子3に駆動パルス電圧が印加され、圧電素子3から発生する振動が圧力室24の底部25に伝えられ、この底部25の振動により圧力室24内の圧力を変動させることでノズル11からインク滴を吐出させる。尚、符号16は、後述するエッチング停止層を示している。
ノズルプレート1の1つのノズル11の周辺に注目した図を図3に示す。説明のため、図3においては、図2に示す吐出面12に設けてある撥液層45を省略している。ノズル11は、吐出口を開口とする小径部13、吐出口から吐出する液体のノズル11への導入口として圧力室に開口している第1の大径部15及び小径部13と第1の大径部15とを連通する第2の大径部14から構成されている。ノズルプレート1を形成する基板Cは、小径部13と第2の大径部14との間にSiよりエッチングレートが遅い層であるエッチング停止層16を有するSi基板で、例えばSiO2層を備えたSOI(Silicon On Insulator)基板がある。SOI基板を用いることで、SiとSiO2とのエッチングレート差を用いて小径部13の長さ(ノズル長)を精度良く加工することができる。エッチング停止層16を構成する材料としては、SiO2の他、例えばAl23などの絶縁材料、Ni、Cr等の金属等が挙げられるが、これらに限定されない。また、エッチング停止層16を有していないSi基板をノズルプレート1の基材としてもよい。尚、本実施形態のエッチング停止層16であるSiO2層の厚みは、0.2μmとしている。
図3に示すような小径部13、第2の大径部14及び第1の大径部15で構成するノズル11をSOI基板(基板C)を用いて製造する工程を図4に示す。
図4(a)に示すように、基板Cの両面に基板Cをエッチングして小径部13を形成するためのエッチングマスク60b、第2の大径部14及び第1の大径部15を形成するためのエッチングマスク60aを形成する。基板Cの符号16はエッチング停止層、17は第2の大径部14及び第1の大径部15を形成するSi層、18は小径部13を形成するSi層である。エッチングマスク60a、60bは、公知のフォトリソグラフィ処理及びエッチング処理により形成することができる。エッチングマスクとなる膜は、基板CのSi層を後述のSi異方性ドライエッチングする上でエッチングマスクとなるものであれば特に限定されることはなく、例えば、SiO2膜がある。尚、エッチングマスク60aには、図4(a)に示すように、基板CのSi層17に形成する第2の大径部14及び第1の大径部15の深さに対応した段差を設けてある。
第2の大径部14となる穴を所定の深さに、ボッシュプロセスと称される深堀りを得意とするSi異方性ドライエッチング方法を用いて形成する(図4(b))。Si異方性ドライエッチング方法を行うエッチング装置は、ICP型RIE装置が好ましく、例えば、エッチング時のエッチングガスとして、6フッ化硫黄(SF6)、デポジション時のデポジションガスとしてフッ化炭素(C48)を交互に使用する。
次に、第1の大径部15を形成するために不要なマスク部分を、例えばCHF3を用いたドライエッチングにより除去し(図4(c))、エッチングマスク60aを新たにエッチングマスク60a−1とする。この後、エッチングマスク60a−1を用いて、再度、Si異方性ドライエッチング方法により、Si層17に対して、エッチング停止層16が露出するまでエッチングを行う。エッチング停止層16が第2の大径部14の底面全体に亘って露出した状態でエッチングを停止し、これで第2の大径部14、第1の大径部15の形成が完了する(図4(d))。エッチング停止層16は、エッチングレートがSi比較して小さく、Si異方性ドライエッチングに対してエッチングが進み難いため、第2の大径部14と第1の大径部15と合わせた深さを精度良く形成することができる。
図4(d)に示す形成された第2の大径部14、第1の大径部15の内壁を観察すると、付着物が観察される。発明者らは、この付着物が剥がれ落ちることによりノズル11の目詰まり等が生じ、液滴吐出に不具合が生じることを突き止め、この付着物を除去することを試みた。Si異方性ドライエッチング方法による側壁の保護膜は、デポジション(保護膜の形成)のステップ時にC48のプラズマ中のCFxラジカル及びそれらのイオンによる重合反応によって、テフロン(登録商標)に近い組成を有するポリマー膜が堆積しているもと考えられている(デンソーテクニカルレビュー vol.5 No.1 2000 p45〜 大原など 「二重側壁保護膜を用いた新しいディープRIE技術の開発」)。しかしながら、発明者らが観察した上記の付着物の中には、上記のポリマー膜を除去する方法では除去できないものがあった。付着物は、第2の大径部14と第1の大径部15との段差部に突起状の付着物が目立つが、内周壁にもある。発明者らの鋭意検討した結果、Siを化学的に除去するSiドライエッチングが、スパッタリングの効果も含めて有効であることを突き止め、本発明に至った。側壁の付着物の中には、Si異方性ドライエッチングのプロセスが行われる過程において、側壁保護膜である上記のポリマー膜とは別に、Siを主な成分とする加工変質層が形成され、これらが、第2の大径部14や第1の大径部15の壁面(側壁や底面)に付着物として残っているものと推測される。
上記で説明した通り、第2の大径部14、第1の大径部15を形成した後、Siドライエッチングを行い、第2の大径部14、第1の大径部15の壁面Dの付着物を除去する(図4(e))。
エッチング条件の例を以下に示す。付着物を除去する装置としては、Si異法性エッチングを行ったと同じ装置(Surface Technology Systems Limited製Multiplex−ICP)を使用した。形成した第1の大径部15は直径100μm深さ250μm、第2の大径部14は直径60μm深さ50μmとした。
(エッチング条件の例)
使用ガス:SF6
ガス流量:130sccm
プロセス圧力:2.67Pa
高周波電力:600W
バイアス電力:15W
エッチング時間:90秒
上記の条件で、付着物の除去を行った後、電子顕微鏡により観察した結果、第2の大径部14、第1の大径部15の壁面は約2μm除去され、特に目立っていた第2の大径部14と第1の大径部15との段差部に見られた突起状の付着物が良好に除去されていることが確認できた。付着物除去を良好に行う好ましいエッチング量としては、側壁面で0.2μmから5μm程度の範囲が好ましい。0.2μm未満の場合、付着物除去が十分でなく、また5μmを超える場合はSi異方性ドライエッチングにより形成された側壁保護膜がほぼ除去された状態となるため付着物除去の更なる効果は期待できない。上記からも明かな通り、付着物除去のSiドライエッチング方法は、Si異方性ドライエッチング方法の2つのステップの内の一つのステップであるため、第2の大径部14、第1の大径部15の形成後、容易に行うことができる。Siドライエッチング方法は、上記の方法(反応性イオンエッチング)に限定されることはなく、Siを化学的に除去できるドライエッチング方法であればよく、例えば反応性ガスエッチングがある。
この後、基板Cのもう一つのSi層18の面に形成したエッチングマスク60bを用いて、エッチング停止層16が露出するまでSi層18をSi異方性ドライエッチングを行い小径部13を形成する(図4(f))。この後、基板Cを希釈フッ酸溶液に浸漬して、エッチングマスク60a−1、60b及びエッチング停止層16を除去する。エッチング停止層16の除去により小径部13と第2の大径部14、第1の大径部15とが連通してノズルが形成でき、ノズルプレート1が完成する(図4(g))。厚みが決まっているSOI基板に対して第1の大径部及び第2の大径部の深さが精度良く形成されているため、必然的に液滴の吐出性能に大きく影響を及ぼす小径部13の長さ(ノズル長)を精度良く形成できる。小径部13の深さ(長さ)は5μm程度であり、孔の直径はφ1μmからφ10μm程度である。尚、小径部13の内周壁にも、上記同様に付着物が存在すると推測されるが、Si異方性ドライエッチングを行う時間が短いことや内周壁の面積が小さいことから、剥離してノズルからの液滴吐出に問題を生じるような大きさの付着物は生じないものと推測される。
この後、後述する撥液層45をエッチングマスク60bを除去した吐出面12に設けるのが好ましい。
上記で説明したSiドライエッチングによる第2の大径部14と第1の大径部15の壁面の付着物除去は、エッチング停止層16を除去する前に行うのが好ましい。エッチング停止層16があることによりSiドライエッチングが小径部13の形成に影響を及ぼさないで、より良好な小径部13を形成できる。
尚、Siドライエッチングの代わりにアルカリ溶液によるウエットエッチングを行うことにより、付着物除去を行うこともできる。例えば図4(d)に示す状態でエッチング液に浸漬する場合、小径部13を形成するエッチングマスク60bの開口部を閉じておくことが好ましく、また、ウエットエッチング工程の後に洗浄やリンス工程等が必要である。
また、基板Cを、エッチング停止層16を備えていないSi基板とすることもできる。この場合、エッチング停止層16を除いて、図4と同じ工程でノズルプレート1を製造することができる。この場合、第2の大径部14と第1の大径部15の形成の際に、付着物除去を行うSiドライエッチングによるSi除去量を考慮した深さの第2の大径部14と第1の大径部15を形成することにより、所望の小径部13の長さ(ノズル長)を得ることができる。また、より良好な小径部13を形成するには、小径部13を形成する工程を付着物除去を行う工程の後とすると、Siドライエッチングが小径部13の形成に影響を及ぼさないため好ましい。
撥液層45に関して説明する。図1に示すノズルプレート1の吐出孔が存在する吐出面12に撥液層45を設けるのが好ましい。撥液層45を設けることで、吐出孔から液体が吐出面12に馴染むことによる染み出しや広がりを抑制することができる。具体的には、例えば液体が水性であれば撥水性を有する材料が用いられ、液体が油性であれば撥油性を有する材料が用いられるが、一般に、FEP(四フッ化エチレン、六フッ化プロピレン)、PTFE(ポリテトラフロロエチレン)、フッ素シロキサン、フルオロアルキルシラン、アモルファスパーフルオロ樹脂等のフッ素樹脂等が用いられることが多く、塗布や蒸着等の方法で吐出面12に成膜されている。膜厚の厚みは、特に限定されるものではないが、概ね0.1μmから3μmとするのが好ましい。
なお、撥液層45は、ノズルプレート1の吐出面12に直接成膜してもよいし、撥液層45の密着性を向上させるために中間層を介して成膜することも可能である。
次に図1に示す様なボディプレート2を製造する。例えば、Si基板を用いて、公知のフォトリソグラフィ処理(レジスト塗布、露光、現像)及び上記で説明したSi異方性ドライエッチング方法を用いて、ノズル11にそれぞれ連通する複数の圧力室となる圧力室溝24、この圧力室にそれぞれ連通する複数のインク供給路となるインク供給溝23及びこのインク供給に連通する共通インク室となる共通インク室溝22、並びにインク供給口21等の流路溝を形成する。この後、これまでに用意したノズルプレート1とボディプレート2とを接着剤等を用いて貼り合わせ、更にボディプレート2の各圧力室24の背面に圧力発生手段である圧電素子3を取り付けて液滴吐出ヘッド(液滴吐出ヘッドJとする。)とすることができる。
インクジェット式記録ヘッドの例を示す図である。 インクジェット式記録ヘッドの断面を示す図である。 ノズルプレートに形成されたノズル周辺の例を示す図である。 小径部、第1の大径部及び第2の大径部を形成する工程を示す図である。
符号の説明
1 ノズルプレート
2 ボディプレート
3 圧電素子
11 ノズル
12 吐出面
13 小径部
14 第2の大径部
15 第1の大径部
16 エッチング停止層
17、18 Si層
21 インク供給口
22 共通インク室(溝)
23 インク供給路(溝)
24 圧力室(溝)
45 撥液層
60a、60a−1、60b エッチングマスク
A インクジェット式記録ヘッド
C 基板

Claims (3)

  1. Si基板に貫通孔を備え、
    前記貫通孔は、前記Si基板の一方の面に開口する小径部と、他方の面に開口し前記小径部の断面より大きな断面を有する大径部と、を有し、
    前記小径部の開口を液滴が吐出する吐出孔とする液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法において、
    前記大径部を形成するSi層と前記小径部を形成するSi層との間にSiよりエッチングレートが遅いエッチング停止層を有するSi基板の前記大径部を形成するSi層の面に前記大径部を形成するエッチングマスクを設ける工程と、
    前記Si基板の前記小径部を形成するSi層の面に、前記小径部を形成するエッチングマスクを設ける工程と、
    前記大径部を形成するエッチングマスクを設けた前記Si層の面に、エッチングと側壁保護膜の形成とを交互に繰り返すSi異方性ドライエッチング方法により、所定の深さの前記大径部を形成する工程と、
    前記大径部を形成する工程の後、形成された前記大径部に対しSiドライエッチングを行うことにより、前記Si異方性ドライエッチング方法による前記大径部を形成する工程によって形成された付着物の除去を行うエッチング工程と、
    前記小径部を形成するエッチングマスクを設けた前記Si層の面に、前記Si異方性ドライエッチング方法により、前記エッチング停止層が露出するまでエッチングを行うことにより、前記小径部を形成する工程と、
    前記エッチング工程及び前記小径部を形成する工程の後、前記エッチングマスク及び前記小径部に露出する前記エッチング停止層を除去して前記大径部と前記小径部が連通した前記吐出孔を形成する工程と、
    前記吐出孔を有する前記Si基板の面に撥液層を設ける工程と、を有することを特徴とする液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法。
  2. 請求項1に記載の液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法により製造されたことを特徴とする液体吐出ヘッド用ノズルプレート。
  3. 請求項に記載された液体吐出ヘッド用ノズルプレートと、
    前記液体吐出ヘッド用ノズルプレートの吐出孔から吐出する液体を供給する流路溝を有するボディプレートと、を備えていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
JP2007327048A 2007-12-19 2007-12-19 液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法、液体吐出ヘッド用ノズルプレート及び液体吐出ヘッド Expired - Fee Related JP5012484B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007327048A JP5012484B2 (ja) 2007-12-19 2007-12-19 液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法、液体吐出ヘッド用ノズルプレート及び液体吐出ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007327048A JP5012484B2 (ja) 2007-12-19 2007-12-19 液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法、液体吐出ヘッド用ノズルプレート及び液体吐出ヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009148924A JP2009148924A (ja) 2009-07-09
JP5012484B2 true JP5012484B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=40918696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007327048A Expired - Fee Related JP5012484B2 (ja) 2007-12-19 2007-12-19 液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法、液体吐出ヘッド用ノズルプレート及び液体吐出ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5012484B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8646875B2 (en) * 2010-03-31 2014-02-11 Xerox Corporation Independent adjustment of drop mass and velocity using stepped nozzles
JP5884275B2 (ja) 2011-03-02 2016-03-15 セイコーエプソン株式会社 貫通穴形成方法
JP6829569B2 (ja) * 2016-09-27 2021-02-10 ローム株式会社 ノズル基板、インクジェットプリントヘッドおよびノズル基板の製造方法
JP6780466B2 (ja) * 2016-11-22 2020-11-04 コニカミノルタ株式会社 ノズルプレートの製造方法およびインクジェットヘッドの製造方法
CN112088094B (zh) 2018-05-09 2022-12-13 柯尼卡美能达株式会社 喷墨头以及图像形成方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3820747B2 (ja) * 1997-05-14 2006-09-13 セイコーエプソン株式会社 噴射装置の製造方法
JP2001260362A (ja) * 2000-03-22 2001-09-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd インクジェットヘッドの製造方法
JP4706850B2 (ja) * 2006-03-23 2011-06-22 富士フイルム株式会社 ノズルプレートの製造方法、液滴吐出ヘッド及び画像形成装置
JP2007258750A (ja) * 2007-06-14 2007-10-04 Fujifilm Corp 固体撮像装置及び固体撮像装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009148924A (ja) 2009-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5305691B2 (ja) 液体吐出ヘッドおよびその製造方法
TWI500525B (zh) 流體噴射器上之不受潮塗層
JPWO2008155986A1 (ja) 液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法、液体吐出ヘッド用ノズルプレート及び液体吐出ヘッド
TWI311106B (en) Method of forming openings in substrates and inkjet printheads fabricated thereby
US7841698B2 (en) Nozzle plate, inkjet head, and manufacturing method of the same
JP5012484B2 (ja) 液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法、液体吐出ヘッド用ノズルプレート及び液体吐出ヘッド
JP2005238842A (ja) インクジェットプリントヘッドのノズルプレート表面への疏水性コーティング膜の形成方法
JP2009061666A (ja) インクジェット記録ヘッド用基板の製造方法
US7416285B2 (en) Method for manufacturing a filter substrate, inkjet recording head, and method for manufacturing the inkjet recording head
JP4979793B2 (ja) 液体吐出ヘッド用基板の製造方法
US7585423B2 (en) Liquid discharge head and producing method therefor
JP2011011425A (ja) 液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法
JP2004090636A (ja) インクジェットプリントヘッド及びその製造方法
JP6333055B2 (ja) 基板加工方法および液体吐出ヘッド用基板の製造方法
JP4693496B2 (ja) 液体吐出ヘッドおよびその製造方法
WO2016158917A1 (ja) 液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法、液体吐出ヘッド用ノズルプレート及び液体吐出ヘッド
WO2008075715A1 (ja) 液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法、液体吐出ヘッド用ノズルプレート及び液体吐出ヘッド
JP2007136875A (ja) インクジェット記録ヘッド用基体
JP2007160927A (ja) パリレンマスクを用いたシリコン湿式エッチング方法及びこの方法を用いたインクジェットプリントヘッドのノズルプレートの製造方法
RU2422289C1 (ru) Способ изготовления головки для выпуска жидкости
JP2011091127A (ja) Si基板加工方法
JP2009119773A (ja) 液体吐出ヘッド用ノズルプレート及び液体吐出ヘッド用ノズルプレート製造方法
JP2008110560A (ja) 液体吐出ヘッド用ノズルプレート及び液体吐出ヘッド用ノズルプレートの製造方法
JP2007230100A (ja) シリコン基板の加工方法及びノズルプレートの製造方法
JP4721465B2 (ja) 記録ヘッド及び記録ヘッドの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100611

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120521

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees