JP5012416B2 - 移動通信方法および移動通信システム - Google Patents
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Description
ところで、通信中の移動局は、ハンドオーバの際に、同期確立等のため、通信中でない他の基地局からの電波を測定しなくてはならない。そのため、他の基地局の電波を測定するために、コンプレストモード(Compressed Mode)という手法を用いることがある。
コンプレストモードでは、送信情報を何らかの方法で圧縮し、通信中の基地局との通信を一時的に無通信状態とする区間(GAP)を作ることで、他の基地局の電波を測定している。すなわち、通常時(非Compressed Mode時)において送信すべきフレームとは異なり、一時的にデータを無通信状態の前後に送信することで、他の基地局の電波を測定する。この無通信状態が続く時間を無通信時間という。この動作においては、基地局から移動局にGAPの幅やタイミングを通知している。
3GPP TS 25.212 V7.6.0 (2007-09) 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Multiplexing and channel coding (FDD)(Release 7) 4.4章 http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/25_series/25.212/ 3GPP TS 25.215 V7.3.0 (2007-09) 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Physical layer - Measurements (FDD)(Release 7) 6章 http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/25_series/25.215/
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、通信の品質を向上させる移動通信方法および移動通信システムを提供することを目的とする。
この移動通信方法は、ハンドオーバ時において、移動局が通信中の基地局との無通信区間を備えており、無通信区間における無通信時間の過不足を検出するステップと、過不足の検出結果に基づいて、無通信時間を移動局が必要とする測定時間に変更するステップとを有する。
まず、本発明の概要について説明し、その後、実施の形態を説明する。
図1は、本発明の概要を示す図である。
ここで、基地局3aは、移動局2が現在通信中の基地局であり、基地局3bは、ハンドオーバ先の基地局である。
基地局3aは、過不足検出結果に基づいて、新たな無通信時間を算出し、移動局2に通知する。
このような移動通信システム1によれば、ハンドオーバ時において、移動局2により、無通信時間の過不足が検出され、その過不足検出結果が基地局3aに通知される。基地局3aにより、過不足検出結果に基づいて、新たな無通信時間が算出され、移動局2に通知される。移動局2により、通知された無通信時間に基づいて、移動局2が必要とする測定時間に無通信時間が変更される。
図2は、実施の形態の移動通信システムを示すブロック図である。
移動通信システム10は、LTE(Long Term Evolution)/3Gシステムであり、コアネットワーク(CN)11と、基地局12a、12bと、移動局13a、13bとを有している。
基地局12aは、電波が届く範囲(通信可能な範囲)を示すセル14a、14bを有している。また、基地局12bは、セル14c、14dを有している。
次に、基地局12a、12bの機能について説明するが、代表的に基地局12aの機能について説明する。
基地局12aは、主制御部121と、無線IF(Interface)122と、対移動局通信機能部123と、対CN通信機能部124と、対他基地局通信機能部125と、GAP幅算出部126と、データベース127とを有している。
対移動局通信機能部123は、移動局13との通信を行う機能を備えており、主制御部121からの指示に従って移動局13(指示された移動局)との間で、制御信号(RRC:Radio Resource Control)のやりとりを行う。ここで、RRCとは移動局13と基地局12aとの間で制御を行うためのプロトコル名称である。
データベース127には、移動局13a、13bの機種を識別する機種情報と、機種毎のGAP幅とが関連づけられたテーブルが格納されている。
以下、基地局12a、12bを区別しないときは、単に「基地局12」と表記する。
図4は、移動局の機能を示すブロック図である。
主制御部131は、対基地局通信機能部133が受信する基地局12からの指示に従って、コンプレストモードの起動、GAP幅の設定、測定結果の基地局12への通知、測定機能部134への測定の指示を行う。
対基地局通信機能部133は、基地局12との通信を行う機能を備えており、主制御部131からの指示に従った基地局12との制御信号(RRC)のやりとりを行う。
図5は、移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
前述したように、移動局13と基地局12との間の通信は、RRCによって行われる。
移動局13は、測定に際してGAP幅の過不足を検出し(ステップS2)、GAP幅の過不足を検出すると、その検出結果をRRC:Measurement Report信号を用いて基地局12に通知する(ステップS3)。なお、GAP幅の過不足の検出処理については、後に詳述する。
次に、GAP幅の過不足の検出処理について詳しく説明する。
検出処理に際し、移動局13は、以下(1)〜(6)のパラメータを用いる。
(2)GAP幅過剰閾値(x)
(3)測定時間(t)
(4)測定回数(n)
(5)GAP幅過不足測定回数(N)
(6)最大測定時間(tmax)
図6は、GAP幅過剰閾値を説明する図である。
GAP幅過不足測定回数(N)は、コンプレストモードの測定回数を規定するために予め用意された値をとるパラメータである。
なお、GAP幅過剰閾値(x)およびGAP幅過不足測定回数(N)は、基地局12が移動局13に通知するようにしてもよいし、移動局13が予め持っていてもよい。
検出を開始する際に、移動局13は、測定回数(n)および最大測定時間(tmax)を初期化(n=0、tmax=0)する(ステップS11)。
測定実施後、測定時間(t)がGAP幅(w)よりも長いか、すなわち、GAP幅(w)内で測定時間(t)の測定が完了したか(測定できたか)否かを判断する(ステップS13)。
今回の測定時間(t)が最大測定時間(tmax)よりも大きい場合(ステップS17のYes)、今回の測定時間(t)を最大測定時間(tmax)として記憶する(tmax=t)(ステップS18)。
測定回数(n)がGAP幅過不足測定回数(N)に達していない場合、すなわち、(n<N)の場合(ステップS19のNo)、ステップS12に移行し、ステップS12以降の動作を引き続き行う。
一方、GAP幅(w)よりも最大測定時間(tmax)が小さい場合(ステップS20のYes)、要調整である旨および差分時間(w−tmax)を基地局12に通知する(ステップS21)、その後、ステップS11に移行し、ステップS11以降の動作を引き続き行う。
図8は、基地局のGAP幅の最適値算出処理を示すフローチャートである。
基地局12は、移動局13より通知を受信すると(ステップS31)、通知内容に応じてGAP幅が不足であるのか過剰であるのか要調整であるのかの判断を行う(ステップS32)。
また、GAP幅過剰閾値(x)を基地局12が通知している場合は、新規GAP幅(wnew)に合わせてGAP幅過剰閾値(x)を算出し、新規GAP幅(wnew)を移動局13に通知する際(ステップS34)に、新規GAP幅(wnew)に対応するGAP幅過剰閾値(x)もあわせて通知する。この値は、例えば新規GAP幅(wnew)の3分の1(x=wnew/3)である。
まず、基地局12は、通信に際し、移動局13の発呼処理において、移動局13またはコアネットワーク11から移動局13の機種情報を入手する(ステップS41)。
次に、ハンドオーバ時の移動局13の最適なGAP幅を、ハンドオーバ元の基地局12aからハンドオーバ先の基地局12bに引き継ぐ方法を説明する。
まず、移動局13が、基地局12aと通信中の状態でハンドオーバ先を検出した場合(ステップS51)、移動局13は、RRC:Measurement Report等の制御信号を用いて測定結果を基地局12aに通知し(ステップS52)、ハンドオーバの依頼を行う。
以上述べたように、本実施の形態の移動通信システム10によれば、GAP幅を測定時間と比較することにより、GAP幅が過剰な場合は、GAP幅を小さな値とすることで、GAP幅の前後の基地局12からの下り送信電力の増加を抑制することができる。これにより、セルのキャパシティの改善およびスループットの改善を図ることができる。また、GAP幅が不足していた場合は、GAP幅を大きな値とすることで、ハンドオーバの失敗を回避することができる。従って、通信の品質を向上させることができる。
また、通信開始の時点から最適なGAP幅で通信を開始することができる。
なお、本実施の形態では、LTE/3Gシステムを例にとって説明したが、本発明が適用できるシステムはこれに限定されない。
2、13、13a、13b 移動局
3a、3b、12、12a、12b 基地局
11 コアネットワーク(CN)
14a〜14d セル
121、131 主制御部
122、132 無線IF
123 対移動局通信機能部
124 対CN通信機能部
125 対他基地局通信機能部
126 GAP幅算出部
127 データベース
133 対基地局通信機能部
134 測定機能部
Claims (6)
- 移動局と前記移動局と通信する基地局との無通信時間に、前記移動局と前記通信する基地局以外の他基地局間の電波を測定するステップと、
前記電波の測定が完了したか否かに応じて、前記無通信時間を変更するステップと、
を有し、
前記測定が完了し、かつ、第1の無通信時間が、測定時間に比べ大きすぎることを検出する閾値以下である場合、複数回前記電波を測定した時間の最大値に、測定時間よりも無通信時間が小さくなってしまうことを避けるために設けられたオフセット時間を加えた、前記第1の無通信時間よりも小さい第2の無通信時間を算出することを特徴とする移動通信方法。 - 前記測定が未完了である場合、前記測定に必要な時間と、前記無通信時間の終了時間と、に基づいて、前記無通信時間を増やすことを特徴とする請求項1記載の移動通信方法。
- 前記移動局の受信性能に応じて、前記無通信時間を変更することを特徴とする請求項1記載の移動通信方法。
- 前記移動局と前記通信する基地局との前記無通信時間を、前記他基地局と前記移動局間の無通信時間とすることを特徴とする請求項1記載の移動通信方法。
- 前記移動局から通知された前記電波を測定する時間に関する通知に基づいて、前記基地局が、前記無通信時間を変更することを特徴とする請求項1記載の移動通信方法。
- 移動局と前記移動局と通信する基地局間の無通信時間に、前記移動局が、前記通信する基地局以外の他基地局から受信する電波を測定する測定部と、
前記電波の測定が完了したか否かに応じて、前記無通信時間を変更する変更部と、
を有し、
前記変更部は、前記測定が完了し、かつ、第1の無通信時間が、測定時間に比べ大きすぎることを検出する閾値以下である場合、複数回前記電波を測定した時間の最大値に、測定時間よりも無通信時間が小さくなってしまうことを避けるために設けられたオフセット時間を加えた、前記第1の無通信時間よりも小さい第2の無通信時間を算出することを特徴とする移動通信システム。
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