JP5008940B2 - ピストンポンプ - Google Patents

ピストンポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP5008940B2
JP5008940B2 JP2006275447A JP2006275447A JP5008940B2 JP 5008940 B2 JP5008940 B2 JP 5008940B2 JP 2006275447 A JP2006275447 A JP 2006275447A JP 2006275447 A JP2006275447 A JP 2006275447A JP 5008940 B2 JP5008940 B2 JP 5008940B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
cylinder
space
rod
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006275447A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008095546A (ja
Inventor
仁義 吉田
春暁 張
和弘 馬場
彰 明神
英一 石渡
幸雄 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawata Manufacturing Co Ltd
Nisshinbo Chemical Inc
Original Assignee
Kawata Manufacturing Co Ltd
Nisshinbo Chemical Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawata Manufacturing Co Ltd, Nisshinbo Chemical Inc filed Critical Kawata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2006275447A priority Critical patent/JP5008940B2/ja
Publication of JP2008095546A publication Critical patent/JP2008095546A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5008940B2 publication Critical patent/JP5008940B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)

Description

本発明は、ピストンポンプ、詳しくは、発泡成形するための発泡成形装置などに装備されるピストンポンプに関する。
近年、発泡剤として、高圧状態の二酸化炭素を用いて、押出成形、射出成形あるいは反応射出成形などの各種の成形方法により、発泡成形することが、種々検討されている。
このような発泡成形に用いられる発泡成形装置には、高圧状態の二酸化炭素を供給するための供給装置と、その供給装置から供給された高圧状態の二酸化炭素を発泡剤として、発泡成形するための成型機とを備えている。
たとえば、供給装置として、加圧ポンプを備える発泡成形装置が知られている(たとえば、特許文献1。)。
特開2004−237729号公報
しかるに、このような加圧ポンプとしては、流量精度が要求されるため、ピストンポンプが用いられる。
しかし、ピストンポンプは、ピストンを進退させるための動力が必要となるが、このような動力は、ランニングコストを低減するために、低減することが望まれる。
本発明の目的は、簡易な構成により、ランニングコストを低減することのできる、ピストンポンプを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ピストンポンプであって、シリンダと、前記シリンダに流体を流入させるための流入路と、前記シリンダから流体を流出させるための流出路と、前記シリンダと前記流出路の途中とを連通する連通路とを備える流体輸送部と、前記シリンダ内において、前記シリンダと前記流出路との第1接続部分と前記シリンダと前記連通路との第2接続部分との間に、前記シリンダ内を前記第1接続部分と連通する第1空間と前記第2接続部分と連通する第2空間とに区画するように、進退自在に配置され、前記流体の流入圧力または自重の作用により、前記第1空間内の前記流体の圧力が前記第2空間の前記流体の圧力よりも高くなることによって、退避するピストンと、前記ピストンに接続されるロッドと、前記ロッドに設けられ、前記ロッドに対してスライド自在に挿通される駆動部材に対して退避方向上流側に固定されているストッパとを備え、前記第1空間における前記ピストンの進退方向と直交する方向の第1断面積が、前記第2空間における前記ピストンの進退方向と直交する方向の第2断面積の実質的に2倍であることを特徴としている。
このような構成によると、ピストンが進出すると、第1空間内の流体が流出路へ流出されるとともに、流出された流体の一部が流出路の途中から連通路を介してピストンの第2空間内へ流入される。そして、ピストンが退避すると、流体が流入路からシリンダの第1空間内へ流入されるとともに、第2空間内の流体が連通路を介して流出路へ流出される。
そして、この構成では、第1空間の第1断面積が第2空間の第2断面積の実質的に2倍に設定されているので、ピストンの進出状態において、流体が流入路からシリンダの第1空間内へ流入されると、その流体の押圧力でピストンを退避させて、第2空間内の流体を連通路を介して流出路へ流出させることができる。すなわち、流入路からシリンダの第1空間内へ流入される流体の押圧力によって、ピストンを退避させて、第2空間内の流体を連通路を介して流出路へ流出させることができる。
そのため、この構成では、ピストンを退避させる動力が不要であり、ピストンを進出させるための動力のみで、ピストンを進退させて、流体を圧力輸送することができる。その結果、簡易な構成により、ランニングコストを低減することができる。
しかも、このような構成によると、第1断面積が、第2断面積の実質的に2倍であるため、第1空間の最大容量が、第2空間の最大容量の実質的に2倍となる。そのため、ピストンが進出すると、流出路から第1空間の最大容量の半分、つまり、第2空間の最大容量に相当する流体が流出するとともに、残り半分、つまり、第2空間の最大容量に相当する流体が連通路を介して第2空間へ流入される。次いで、ピストンが退避すると、第2空間、つまり、第1空間の最大容量の半分の流体が連通路を介して流出路へ流出される。
そのため、この構成では、ピストンが進出または退避ごとに、同容量の流体が流出するので、このピストンの進退により、一定流量で流体を圧力輸送することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明は、前記ロッドには、前記ピストンの退避方向の最下流側位置を設定するために、前記最下流側位置よりも前記ロッドが退避方向下流側へ移動することを規制する退避規制部材が設けられていることを特徴としている。
このような構成によると、退避規制部材によって、ロッドがピストンの退避方向の最下流側位置よりも退避方向下流側へ移動することが規制される。そのため、ロッドを進出させるときにはロッドを押圧し、ロッドを退避させるときにはロッドを引っ張らないようにすれば、本発明のピストンポンプとはストロークが相違する他の進退駆動手段を、ロッドを進出させるための駆動源とすることができる。その結果、本発明のピストンポンプに専用の駆動源を設ける必要がなく、ストロークが相違する他の進退駆動手段を本発明のピストンポンプの駆動源として兼用させることができ、ランニングコストのさらなる低減を図ることができる。
しかも、この構成では、退避規制部材により、ピストンの退避方向の最下流側位置を任意に設定することができるので、退避規制部材により、ピストンの退避範囲、つまり、ストロークを調整することができる。そのため、退避規制部材により、ピストンポンプの流量を任意に調整することができる。
請求項1に記載の発明によれば、ピストンを退避させる動力が不要であり、ピストンを進出させるための動力のみで、ピストンを進退させて、流体を圧力輸送することができる。その結果、簡易な構成により、ランニングコストを低減することができる。
しかも、ピストンの進退により、一定流量で流体を圧力輸送することができる。
請求項2に記載の発明によれば、本発明のピストンポンプに専用の駆動源を設ける必要がなく、ストロークが相違する他の進退駆動手段を本発明のピストンポンプの駆動源として兼用させることができ、ランニングコストのさらなる低減を図ることができる。
しかも、退避規制部材により、ピストンポンプの流量を任意に調整することができる。
図1は、本発明のピストンポンプの一実施形態の進退途中状態を示す概略構成図、図2は、図1に示すピストンポンプの進出状態を示す概略構成図、図3は、図1に示すピストンポンプの退避状態を示す概略構成図である。なお、以下の説明では、便宜的に、後述するピストン3の進退方向を上下方向、ピストン3の進退方向と直交する方向を左右方向とする。
図1において、このピストンポンプ1は、流体輸送部としてのブロック2と、ブロック2のシリンダ5内に進退自在に配置されるピストン3と、ピストン3に接続されるロッド4と、ロッド4が挿通される規制板17とを備えている。
ブロック2は、たとえば、円柱形状をなし、シリンダ5、シリンダ5に流体としての液化ガス(液体)を流入させるための流入路6、シリンダ5から液化ガスを流出させるための流出路7、および、シリンダ5と流出路7の途中とを連通する連通路8が形成されている。
また、ブロック2には、シリンダ5とブロック2との外方とを連通させて、ロッド4を挿通させるための貫通孔23が、シリンダ5の下方において、軸線(左右方向中心)において上下方向に沿って貫通するように形成されている。
シリンダ5は、ブロック2の軸線に沿って上下方向に延びる円筒形状に形成されている。なお、シリンダ5の上端および下端は、それぞれ、ブロック2の上端より下方、下端より上方に配置されている。
流入路6は、入口9が、ブロック2の上部から径方向外方(左方向)に向けて開口され、出口10が、シリンダ5の上端内面に下方に向けて開口される、液化ガスの通路として形成されている。より具体的には、流入路6は、入口9が出口10に対して下方に配置され、入口9から径方向内方(右方向)へ延び、その後略直角に屈曲して、シリンダ5の上端内面よりも上方まで上方へ延び、再度略直角に屈曲して、シリンダ5の上端と上下方向において重なるまで径方向内方(右方向)へ延び、その後略直角に屈曲して、出口10まで下方へ延びるように、形成されている。
また、この流入路6の途中、より具体的には、入口9から径方向内方(右方向)へ延び、その後略直角に屈曲して上方に延びる管路の途中に、流入側逆止弁26が設けられている。この流入側逆止弁26によって、後述するピストン3の進出により、上側空間15内の液化ガスが流入路6の出口10から流入路6内へ逆流することを防止している。
流出路7は、第1接続部分としての入口11が、シリンダ5の上端内面において流入路6の出口10と並ぶように下方に向けて開口され、出口12が、ブロック2の下部から径方向外方(右方向)に向けて開口される、液化ガスの通路として形成されている。より具体的には、流出路7は、入口11が出口12に対して上方に配置され、入口11から上方へ延び、その後略直角に屈曲して、シリンダ5の上端と上下方向において重ならなくなるまで流入路6と反対側の径方向外方(右方向)へ延び、再度略直角に屈曲して、シリンダ5の下端近傍まで下方へ延び、再度略直角に屈曲して、出口12まで流入路6と反対側の径方向外方(右方向)へ延びるように、形成されている。
また、この流出路7の途中、より具体的には、入口11の近傍の管路の途中に、流出側逆止弁27が設けられている。この流出側逆止弁27によって、後述するピストン3の退避により、流出路7内の液化ガスが流出路7の入口11から上側空間15内へ逆流することを防止している。
連通路8は、一端13が、流出路7における、シリンダ5の下端近傍まで下方へ延びる通路と、出口まで径方向外方(右方向)へ延びる通路との屈曲部分に連通され、第2接続部分としての他端14が、その一端から径方向内方(左方向)に向かって延び、シリンダ5の下端部側面に径方向内方(左方向)に向けて開口されてシリンダ5の下端部と連通するように、形成されている。
ピストン3は、シリンダ5の内径とほぼ同径の厚板円板形状をなし、シリンダ2内において、軸線方向(上下方向)に沿って、流出路7の入口11と連通路8の他端14との間に、進退自在に配置されている。このピストン3は、シリンダ5の軸線方向に沿って、その外周面がシリンダ5の内周面と摺動しながら進退される。
これによって、シリンダ5内は、ピストン3を境界として、流入路6の出口10および流出路7の入口11と連通する第1空間としての上側空間15と、連通路8の他端14と連通する第2空間としての下側空間16とに区画される。
ロッド4は、棒状をなし、シリンダ5の軸線において上下方向に沿って配置され、その一端が、シリンダ5内においてピストン3の下面に接続(固定)されている。また、その他端は、貫通孔23を挿通して、ブロック2の下方へ延びている。
なお、貫通孔23は、ロッド4の挿通状態において、シール部材24によってシールされている。
これによって、このピストンポンプ1では、第1断面積としての上側空間15における径方向断面積(円形:シリンダ5の断面)が、第2断面積としての下側空間16における径方向断面積(円環形:シリンダ5にロッド4が挿通された断面)の、実質的に2倍となるように設定されている。
また、ロッド4には、上下方向に互いに間隔を隔てて、退避規制部材としての上側ストッパ18と、下側ストッパ19とが設けられている。
上側ストッパ18は、その外径がロッド4の外径よりも大径に形成されているナットからなり、ロッド4の周りに設けられている。この上側ストッパ18は、ピストン3がストロークの下死点(ピストン3の退避方向の最下流側位置)に位置したときに、その下面が規制板17の上面と当接する位置において、ロッド4に固定されている(図3参照)。
下側ストッパ19は、その外径がロッド4の外径よりも大径に形成されているナットからなり、上側ストッパ18の下方において、ロッド4の周りに設けられている。この下側ストッパ19は、後述する駆動部材21が上死点(駆動部材21の進出方向の最下流側位置)に位置したときに、ピストン3がストロークの上死点(ピストン3の進出方向の最下流側位置)に位置するように、駆動部材21との当接位置が調整されて、ロッド4に固定されている(図2参照)。
規制板17は、左右方向に沿って延び、ロッド4が進退自在に挿通される挿通孔20が形成されている。挿通孔20は、上側ストッパ18および下側ストッパ19よりも、小径に形成されている。そして、規制板17は、上側ストッパ18および下側ストッパ19の間において、挿通孔20にロッド4がスライド自在に挿通され、ピストン3がストロークの下死点(ピストン3の退避方向の最下流側位置)に位置したときに、上側ストッパ18の下面が規制板17の上面と当接する上下方向位置に配置され、その位置で固定されている。
そして、このピストンポンプ1には、ロッド4を進退させるために、他の進退駆動手段としての、たとえば、図示しない油圧シリンダやエアシリンダなどの駆動シリンダに連動して上下移動する駆動部材21が装着されている。
この駆動部材21は、下側ストッパ19よりも下方において、ロッド4にスライド自在に挿通されている。すなわち、この駆動部材21には、下側ストッパ19よりも小径のスライド孔22が形成されている。そして、駆動部材21は、下側ストッパ19の下方において、スライド孔22にロッド4がスライド自在に挿通されている。
なお、図示しない駆動シリンダのストローク(進退距離)は、ピストンポンプ1のピストン3のストローク(進退距離)よりも大きく、駆動部材21は、その駆動シリンダのシトローク(進退距離)に一致した距離を、ロッド4に沿ってスライド自在に上下方向に移動する。
また、このピストンポンプ1の流入路6の入口9には、液化ガスを供給するための図示しない供給ラインが接続されている。
また、このピストンポンプ1の流出路7の出口12には、液化ガスを排出するための図示しない排出ラインが接続されている。
次に、このピストンポンプ1の動作について説明する。
まず、図1の実線矢印で示すように、図示しない駆動シリンダの進出動作(または退避動作)に連動して、駆動部材21がロッド4に沿って上方に移動すると、その駆動部材21の上面が下側ストッパ19の下面に当接して、下側ストッパ19を押し上げる。すると、ロッド4が進出して、ピストン3が進出し、上側空間15内の液化ガスが流出路7の入口11から流出路7内へ流出される。
流出路7内へ流出された液化ガスは、下方の屈曲部分において分岐され、一方が、連通路8の一端13から連通路8内に流入され、連通路8の他端14からシリンダ5の下側空間16内へ流出される。また、他方が、流出路7の出口12から図示しない排出ラインへ流出される。
そして、図2に示すように、駆動部材21が上死点に至ると、ピストン3も上死点に至り、このとき、下側空間16へ流出される液化ガスの容量と、流出路7の出口12から流出される液化ガスの容量とが、同量となる。
次いで、図2の仮想線矢印で示すように、図示しない駆動シリンダの退避動作(または進出動作)に連動して、駆動部材21がロッド4に沿って下方に移動すると、ピストン3に負荷されていた進出方向の押圧力が解除される。
そして、上側空間15における径方向断面積が下側空間16における径方向断面積よりも大きいことから、図示しない供給ラインからの液化ガスの流入圧力または自重の作用により、上側空間15内の液化ガスの圧力が、下側空間16内の液化ガスの圧力よりも高くなり、液化ガスが、流入路7の入口9から流入路7内へ自然に流入し、流入路7の出口10からシリンダ5の上側空間15内へ自然に流入し、上記した圧力差によってピストン5が退避する。
そして、図1の仮想線矢印で示すように、ピストン5が退避すると、下側空間16内の液化ガスが、連通路8の他端14から連通路8内へ流入し、連通路8の一端13から流出路7内へ流入し、流出路7の出口12から図示しない排出ラインへ流出される。
その後、図3に示すように、ピストン5が下死点に至ると、上側ストッパ18の下面が規制板17の上面に当接して、ロッド4のそれ以上の退避が規制される。一方、駆動部材21のストロークはピストン5のストロークよりも大きいので、駆動部材21は、ロッド4の退避停止後も、ロッド4に対してスライド移動して、駆動部材21の下死点まで下方へ退避する。
また、ピストン5が下死点に至るときの、下側空間16から流出路7の出口12へ流出される液化ガスの容量は、ピストン5の進出により、上側空間15から流出路7の出口12へ流出される液化ガスの容量と、同量となる。
そして、再度、駆動部材21がロッド4に沿って上方に移動すると、図1の実線矢印で示すように、その駆動部材21の上面が下側ストッパ19の下面に当接して、下側ストッパ19を押し上げ、上記したように、上側空間15内の液化ガスが、流出路7の出口12と下側空間16とに流出される。また、再度、駆動部材21がロッド4に沿って下方に移動すると、図1の仮想線矢印で示すように、上側空間15内の液化ガスの圧力によってピストン5が退避して、上側空間15内へ液化ガスが流入されるとともに、下側空間16内の液化ガスが、流出路7の出口12から流出される。
ピストンポンプ1では、上記のようなピストン5の進退により、液化ガスの定量の圧力輸送が達成される。
そして、このようなピストンポンプ1では、上記したように、ピストン5が上死点にあるときに、液化ガスが流入路7の出口10からシリンダ5の上側空間15内へ流入されると、上側空間15における液化ガスの圧力が、下側空間16における液化ガスの圧力よりも高くなり、その圧力差により、ピストン5を退避させて、下側空間16内の液化ガスを連通路8を介して流出路7の出口12へ流出させることができる。
そのため、ピストンポンプ1では、ピストン5を退避させる動力が不要であり、ピストン5を進出させるための動力のみで、ピストン5を進退させて、液化ガスを圧力輸送することができる。その結果、簡易な構成により、ランニングコストを低減することができる。
また、ピストンポンプ1では、上側空間15における径方向断面積が下側空間16における径方向断面積の実質的に2倍であるため、上側空間15の最大容量が、下側空間16の最大容量の実質的に2倍となる。そのため、ピストン5が進出すると、流出路7から上側空間15の最大容量の半分、つまり、下側空間16の最大容量に相当する液化ガスが流出するとともに、残り半分、つまり、下側空間16の最大容量に相当する液化ガスが連通路8を介して下側空間16へ流入される。次いで、ピストン5が退避すると、下側空間16、つまり、上側空間15の最大容量の半分の液化ガスが連通路8を介して流出路7へ流出される。そのため、このピストンポンプ1では、ピストン5が進出または退避ごとに、同容量の液化ガスが、流出路7の出口12から流出するので、このピストン5の進退により、一定流量で液化ガスを圧力輸送することができる。
さらに、このピストンポンプ1では、上側ストッパ18によって、ロッド4がピストン5の下死点よりも退避することが規制される。一方、駆動部材21は、ロッド4の退避停止後も、ロッド4に対してスライド移動して、駆動部材21の下死点まで下方へ退避する。つまり、駆動部材21は、ロッド4を進出させるときには、上側ストッパ18に当接してロッド4を押圧し、ロッド4を退避させるときには、ロッド4を引っ張らずスライド移動される。
そのため、駆動シリンダが、このピストンポンプ1のピストン5のストロークとはストロークが相違するものであっても、ロッド4を進出させるための駆動源として用いることができる。その結果、このピストンポンプ1に専用の駆動源を設ける必要がなく、ストロークが相違する他の装置に設けられる駆動シリンダをピストンポンプ1の駆動源として兼用させることができ、ランニングコストのさらなる低減を図ることができる。
なお、このピストンポンプ1においては、上側ストッパ18または規制板17の上下位置を任意に設定することができるので、これら上側ストッパ18または規制板17の上下位置を任意に変更すれば、ピストン3の退避範囲、つまり、ストロークを調整することができる。そのため、ピストンポンプ1の流量を任意に調整することができる。
また、一般的なピストンポンプでは、Vパッキンなどを用いて、ピストンとシリンダとの間の摩擦抵抗を高くして、輸送液体の圧力によってピストンが進退移動しないように構成する必要があり、さらには、摩擦抵抗による発熱を抑制するために、冷媒を循環させる構成なども必要になる場合がある。また、摩擦抵抗によりピストンが磨耗して、耐久性に乏しいなどの不具合がある。
しかし、このピストンポンプ1では、Vパッキンなどのシール機構や、冷媒の循環機構などを不要とすることができ、また、耐久性にも優れている。
なお、上記の説明において、液化ガスとしては、圧縮性または非圧縮性を問わず、たとえば、二酸化炭素、窒素、アルゴン、燃焼性ガス(炭化水素など)水などが含まれる。
また、このピストンポンプ1は、その用途は特に制限されないが、昇圧により液化ガスを供給する用途、たとえば、発泡成形装置において、発泡剤(液化ガス)の供給装置として、有効に用いることができる。
また、上記の説明では、ロッド4に対して、規制板17を上方、駆動板21を下方に配置したが、この逆、すなわち、ロッド4に対して、駆動板21を上方、規制板17を下方に配置することもできる。この場合には、この下側ストッパ19は、ピストン3がストロークの下死点(ピストン3の退避方向の最下流側位置)に位置したときに、その下面が規制板17の上面と当接する位置において、ロッド4に固定される。また、上側ストッパ18は、駆動部材21が上死点(駆動部材21の進出方向の最下流側位置)に位置したときに、ピストン3がストロークの上死点(ピストン3の進出方向の最下流側位置)に位置するように、駆動部材21との当接位置が調整されて、ロッド4に固定される。
また、上記の説明では、ブロック2を円柱形状として説明したが、ブロック2の形状は特に制限されず、さらには、上記した、シリンダ5、流入路6、流出路7および連通路8を設けることができれば、ブロック2に形成する必要もなく、適宜、独立した部材により、これらを構成することもできる。
本発明のピストンポンプの一実施形態の進退途中状態を示す概略構成図である。 図1に示すピストンポンプの進出状態を示す概略構成図である。 図1に示すピストンポンプの退避状態を示す概略構成図である。
符号の説明
1 ピストンポンプ
2 ブロック
3 ピストン
4 ロッド
5 シリンダ
6 流入路
7 流出路
8 連通路
11 流出路の入口
14 連通路の他端
15 上側空間
16 下側空間
17 規制板
18 上側ストッパ

Claims (2)

  1. シリンダと、前記シリンダに流体を流入させるための流入路と、前記シリンダから流体を流出させるための流出路と、前記シリンダと前記流出路の途中とを連通する連通路とを備える流体輸送部と、
    前記シリンダ内において、前記シリンダと前記流出路との第1接続部分と前記シリンダと前記連通路との第2接続部分との間に、前記シリンダ内を前記第1接続部分と連通する第1空間と前記第2接続部分と連通する第2空間とに区画するように、進退自在に配置され、前記流体の流入圧力または自重の作用により、前記第1空間内の前記流体の圧力が前記第2空間の前記流体の圧力よりも高くなることによって、退避するピストンと、
    前記ピストンに接続されるロッドと
    前記ロッドに設けられ、前記ロッドに対してスライド自在に挿通される駆動部材に対して退避方向上流側に固定されているストッパとを備え、
    前記第1空間における前記ピストンの進退方向と直交する方向の第1断面積が、前記第2空間における前記ピストンの進退方向と直交する方向の第2断面積の実質的に2倍であることを特徴とする、ピストンポンプ。
  2. 前記ロッドには、前記ピストンの退避方向の最下流側位置を設定するために、前記最下流側位置よりも前記ロッドが退避方向下流側へ移動することを規制する退避規制部材が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のピストンポンプ。
JP2006275447A 2006-10-06 2006-10-06 ピストンポンプ Active JP5008940B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006275447A JP5008940B2 (ja) 2006-10-06 2006-10-06 ピストンポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006275447A JP5008940B2 (ja) 2006-10-06 2006-10-06 ピストンポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008095546A JP2008095546A (ja) 2008-04-24
JP5008940B2 true JP5008940B2 (ja) 2012-08-22

Family

ID=39378662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006275447A Active JP5008940B2 (ja) 2006-10-06 2006-10-06 ピストンポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5008940B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10410998B2 (en) 2016-12-23 2019-09-10 Lumens Co., Ltd. Micro-LED module and method for fabricating the same

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5540377Y2 (ja) * 1973-05-08 1980-09-20
JPH06241173A (ja) * 1993-02-12 1994-08-30 Osaka Kiko Co Ltd 液体充填機の充填速度制御機構

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10410998B2 (en) 2016-12-23 2019-09-10 Lumens Co., Ltd. Micro-LED module and method for fabricating the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008095546A (ja) 2008-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9441617B2 (en) Liquid delivery method and apparatus
CN108843531B (zh) 用于输送液态二氧化碳及其它含气介质的柱塞泵液力端
CA2589874A1 (en) Inline bladder-type accumulator for downhole applications
JP2004530843A5 (ja)
RU2005137683A (ru) Расширительное устройство для расширения трубы
JP4925921B2 (ja) ピストンポンプ
KR101797659B1 (ko) 자동 윤활유 공급장치, 그 제어방법 및 자동 윤활유 공급장치를 구비하는 유압 브레이커
CN108626088B (zh) 一种超高压二氧化碳泵
JP5008940B2 (ja) ピストンポンプ
TWI523697B (zh) Liquid discharge device
JP2006207657A (ja) エア抜き機能を備えた油圧シリンダ
EP2226546B1 (en) Hydraulic plugging machine for interventions of installation, repair, maintenance on pressure fluids supply piping
CN202683721U (zh) 一种内高压成型装置
CN101294532A (zh) 燃料泵
CN102927078B (zh) 一种液压油缸及具有其的泵送机构、工程机械
CN103104482A (zh) 一种用于柱塞泵的泵杆结构
CN105275766B (zh) 压缩空气动力源配比泵
JP2009052515A (ja) 複動型流体増圧ポンプ
JP5210025B2 (ja) 定量吐出ポンプ
CN202971376U (zh) 一种新型超高压径向柱塞泵用配油阀
TWI623363B (zh) Hydraulic drive device for machine tool chuck
JP5912843B2 (ja) 横型ベローズポンプ
CN206268062U (zh) 一种柱塞泵的单向阀
JP2007145336A (ja) 流体充填装置および流体充填方法
CN220551206U (zh) 液力端总成及柱塞泵

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080812

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090609

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090911

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20091005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120529

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120530

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5008940

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250