JP5008156B2 - 多接触式センサ装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、多接触式センサ装置および方法に関する。
タッチパネル技術は据え置き式装置およびモバイル装置用の表示装置の世界では比較的新しい。伝統的に、ユーザの接触を検知することができるタッチパネルの下位層に位置する各ラインがパターン化されて配置されると共に、接触された位置の座標を指示する信号が繰り返しモニタされる。初期のシステムは、一度に1つの接触を検出するように設計されていた。しかしながら、新しく重要視されることは、多数の同時接触を正確に検出することができるタッチパネル技術を開発することにある。多数の指接触用の現在の技術の中には、導体のグリッドの行または列についての電圧を充放電すると共に、接触されたときの電荷の変化を検出することによって正しく機能するものもある。
ユーザがタッチパネルに接触することによって得られる実際の接触位置と、実在しない接触位置(即ち、ユーザの実際の接触に対応しない被検出信号、別名「ゴースト・ポイント(ghost point)」として知られる)とを区別するに当り、以前のアプローチでは十分でないことがあった。更に、この問題に取り組もうとする以前のアプローチでは相当量の付加的ハードウェアを必要とすることがあった。タッチスクリーンおよびタッチパネル・システムの設計に際しては、コスト、複雑さ、および寸法等を低減する努力が考慮される。以前のアプローチでは、これらの課題に対する適切でかつ費用効果的な解決策を十分にはもたらしていない。
特開2009−282634号公報 特開2010−009142号公報
ここでは、「発明を実施するための形態」で説明する概念を簡易化した形式で述べる。なお、請求項に記載の主題の重要な特徴を特定することを意図するものでもなく、また請求項に記載の主題の範囲を決定する目的として使用されることを意図するものでもない。
各実施例では、第1の導体および第2の導体についての組合せ測定を実行すると共に、これらの測定を前記第1の導体および前記第2の導体についての別個の測定と比較することによって、多接触式入力装置上のゴースト・ポイントから実際の接触位置を区別するものである。ゴースト・ポイントと接触ポイントに対応して、組合せ測定と別個の測定との間で検出される信号に差異が生じる。この差異は接触ポイントをゴースト・ポイントから区別するのに使用することができる。
一実施例は、実際の接触ポイントを検出する多検出式入力装置によって実行される方法を提供する。接触が示される第1の軸上の第1の位置および第2の位置が決定される。接触が示される第2の軸上の第1の位置および第2の位置もまた決定される。前記第1の軸上の前記第1の位置に対応した導体と、前記第2の軸上の前記第1の位置に対応導体とが多重化されて第1の組合せ測定を実行すると共に、前記第1の軸上の前記第1の位置に対応した導体と前記第2の軸上の前記第2の位置に対応した導体とが多重化されて第2の組合せ測定を実行するようになっている。前記第1の軸上の前記第1の位置に対応した前記導体と、前記第2の軸上の前記第1の位置に対応した前記導体と、前記第2の軸上の前記第2の位置に対応した前記導体についてそれぞれ実行される別個の測定の結果は、前記第1の組合せ測定および前記第2の組合せ測定の結果と比較される。第1の接触ポイントおよび第2の接触ポイントは前記比較結果に基づいてホスト装置に伝送される。
別の実施例では、接触ポイントを検出する多接触式センサにおける方法を提供される。この方法は、第1のX位置に対応した第1のX導体および第1のY位置に対応した第1のY導体の組合せ式容量を測定することによって第1の組合せ式容量値を得ることと、第2のY位置に対応した前記第1のX導体および第2のY導体の組合せ式容量をそれぞれ測定することによって第2の組合せ式容量値を得ることと、前記組合せ式容量値を前記第1のX導体、前記第1のY導体、および前記第2のY導体に対する個別の容量値と比較して、前記第1のX位置、第2のX位置、前記第1のY位置、および前記第2のY位置のどの交点が前記センサに接触している対象物に対応するかを決定すること、及びホスト装置による更なる処理に供するために、前記センサに接触している対象物に対応すると決定された前記交点(位置情報)を提供する。なお、測定するに際し、X導体とY導体は互いに置換可能である。また、各導体単体における容量値は、組合せ式容量値に比べ小さい値であり、実際上は省略することができる。
また別の実施例では、多接触式センサが提供される。該多接触式センサは、第1の方向に配置された第1の複数の導体と、第2の方向に配置されると共に、前記第1の複数の導体と交差する第2の複数の導体と、を具備している。前記の多接触式センサはまた、信号測定装置(信号測定回路)、導体選択装置(導体選択回路)、測定共有装置(電流加算回路)、および位置識別装置(タッチ識別回路)と、を具備している。前記信号測定装置は、前記各導体から各測定信号を受信するように構成される。前記導体選択装置は、前記第1の複数の導体のうちの所定の導体を前記測定共有装置に結合すると共に、前記第2の複数の導体のうちの所定の導体を前記共有測定装置に別個に結合するように構成される。前記位置識別装置は、前記測定共有装置および前記導体選択装置に対して、前記第1の複数の導体からの導体および前記第2の複数の導体からの導体を前記信号測定装置に結合させて、前記信号測定装置からの各信号測定の結果を受信するように構成される。
本発明の前述した態様および付随する利点の多くは、添付図面を関連して参照し、以下の詳細な説明によってより良好に理解される。
本発明によれば、ゴースト・ポイントと区別して、真のタッチポイントを識別することができる多接触式センサ装置および方法を提供することができる。
ハンドヘルド媒体ユニット、デスクトップ・コンピュータ、無線通信装置、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA:persolal digital assistant)、ラップトップ・コンピュータ、パームレスト上にタッチセンサ式入力装置を備えたラップトップ・コンピュータおよび電子タブレットの実施例を示す図である。 第1の方向に配置された複数の導体および第2の方向に配置された複数の導体を有するタッチセンサ式の入力装置の典型的実施例を示す図である。 2つの複数のダイヤモンド形状の導体を有するタッチセンサ式入力装置の実施例を示す図である。 タッチパネル内の各導体パターンの配置に関する実施例およびタッチパネル内の各導体パターンの配置に関する代替実施例を示す図である。 第1の複数の導体および第2の複数の導体の組合せ測定を同時に実行するタッチセンサ式入力装置の実施例の機能ブロック図である。 第1の複数の導体および第2の複数の導体の組合せ測定を同時に実行するタッチセンサ式入力装置の別の実施例の機能ブロック図である。 タッチセンサ入力装置の典型的実施例の各構成要素の機能ブロック図である。 本発明の一実施例によるタッチパネル上の接触を検出する信号発生および検出回路の機能ブロック図およびその動作を図示する信号図である。 弛張発信器およびアナログ―デジタル変換器を利用する本発明の実施例によるタッチパネル上の接触を検出する信号発生および検出回路の機能ブロック図である。 組合せ測定を実行することによって接触ポイントを検出する方法の典型的実施例を示す図である。 組合せ測定を実行することによって接触ポイントを検出する方法の典型的実施例を示す図である。 組合せ測定を実行することによって接触ポイントを検出する方法の典型的実施例を示す図である。
或る形式の人間―機械インターフェース(MMI:man to machine interface)を含む各装置は広く様々な状況で用いられている。ユーザが装置(例えば、コンピュータ等の装置のキーボード、セルフサービスの給油ポンプ、空港のセルフサービスのチェックイン端末等のさまざまな装置上の相互作用形式のパネル/タッチパネル等)に情報を提供したり該装置から情報を取り出したりできるようにする多様な形式のMMIがある。ユーザが指や他の手段(例えば、装置上の位置がユーザによって示されるスタイラス)を使用して装置との相互作用が行われるタッチセンサ式入力装置を用いて実施されるMMIは普及率が増加している。広く多様なホスト装置のどれもタッチセンサ式入力装置を少なくとも一部分が含むMMIを備えている。
タッチセンサ式入力装置とユーザとの間の相互作用を検出するため、導体パターンの各導体に順次信号が印加される。一実施例において、印加された信号の各変化をモニタすることで、入力装置とユーザとの間の相互作用位置を決定する。代替方法としては、導体パターンの別の導体から受信した信号を使用することで、ユーザの相互作用が行われた位置を決定することができる。これら2つの検出方法の組合せが採用される実施例もある。
一実施例では、入力装置の第1の層(例えば、上層および/または最上層)上に第1の導体を第1の方向に配置し、前記入力装置の第2の層(例えば、下層および/または最下層)上に各第2の導体を第2の方向に配置する。ある実施例では、前記第1の導体を構成するそれぞれの導体間の間隔と、前記第2の導体を構成するそれぞれの導体間の間隔は実質的に等しい。別の実施例では、前記第1の導体を構成するそれぞれの導体間のそれぞれの間隔は、前記第2の導体を構成するそれぞれの導体間のそれぞれの間隔よりも大きい。このことは、前記第1の導体を相互に離隔して配置することによって達成される。このことはまた、少なくとも幾つかの前記第1の導体内に孔または窓部を有して、前記第1の導体の少なくとも1つを前記第2の導体の少なくとも1つとの交点において前記各第1の導体に活性化した信号を容量を介して結合できるようにすることによって達成可能である。
前記第2の導体が活性化し、または帯電する場合、第2の導体のおのおのは接地されることがある。他の有益な効果の中でも、このことは第2の導体を電磁干渉(EMI:electromagnetic interface)シールドとして機能させ、ホストシステム、LCDバックライト、前記入力装置の下でのおよび/またはその背後の任意のノイズソース等の複数のソースの何れかから注入されたノイズが不必要に前記各第1の導体に影響することを制限する。例えば、前記各第2の導体などによる導体パターンは、前記入力装置の背後で生成されたノイズから単一の上層または複数の上層を有効にシールドする。
前記第2の、即ち最下層または底面上の前記複数の第2の導体によって生成されるこのEMIシールドはまた、前記入力装置とのユーザの強力な相互作用等のストレスに起因して前記入力装置が曲げられる、または折り曲げられる場合等、前記入力装置の基板の屈曲に起因するどんな容量性結合の変化を抑制するように作用する。こういった影響を除去する、および/または低減することによって多様な基板の使用を可能にできる。伝統的な基板材料を用いることによっては通常は不可能であるが、上記のことは、一特定例においては、前記入力装置の製造を目的とする非剛性材料の使用を可能にする。
図1(a)ないし図1(g)は、本願で説明するタッチセンサ式入力装置の各実施例が適用可能な装置の例を示す。図1(a)は、一般的記録、または動画エキスパートグループ(MPEG:motion picture expert group)オーデイプレイヤー3(MP3)ファイルまたはウィンドウズ(登録商標)・メディア・アーキテクチャ(WMA:Windows(登録商標) Media Architecture)ファイル等のオーディオ内容、再生用MPEG4ファイル等のビデオ内容の記録をユーザに提供する、および/またはデジタル形式で記憶し得る任意の他の形式の情報を提供するハンドヘルド媒体ユニット101の実施例を図示する。歴史的に、こういったハンドヘルド媒体は主としてオーディオ媒体の記録および再生用に用いられた。しかしながら、こういったハンドヘルド媒体101は、オーディオ媒体、ビデオ媒体、および写真媒体等の実質的にどんな媒体の記録および再生用にも用い得る。更に、こういったハンドヘルド媒体ユニット101は、有線および無線通信用の統合通信機能性等、媒体再生および記録とは無関係の他の機能性を備えることもできる。
ユーザがハンドヘルド媒体ユニット101の或る機能に指令を出し、これらを選択することができるようにするため、ハンドヘルド媒体ユニット101は、透明または半透明でスクリーン上に表示される各画像に合致するタッチ入力を可能とし、本願で説明するタッチセンサ式入力装置の実施例である少なくとも1つのタッチパネルを備える。タッチスクリーン上での選択はユーザの指または他の身体上の部分によって行い得る。あるいはまた、ハンドヘルド媒体ユニット101は、該ハンドヘルド媒体ユニット101のタッチスクリーンを介して各機能に指令を出し、これらを選択するのにユーザが使用可能なスタイラス等の用具を備え得る。
図1(b)はコンピュータ102の実施例を図示する。該コンピュータ102はデスクトップ・コンピュータ、サーバ等の装置、独立ディスクの冗長アレイ(RAID:redundant array of independent disks)等のストレージ・アレイに取り付けられるホスト・コンピュータ、ストレージ・ルータ、エッジ・ルータ、ストレージ・スイッチ、およびストレージ・ディレクタであることが可能である。
該コンピュータ102の表示モニタはタッチセンサ式入力機能を有し、またはタッチパネルを備える。あるいは、該モニタの一部分のみがタッチセンサ式機能を有する。キーボード、マウス、描画タブレットまたは他の周辺装置等の前記コンピュータ102の周辺装置は、前記タッチセンサ式入力装置を備えていてもよい。ユーザはタッチパネルを介して前記コンピュータに各指令を出す。前記タッチパネル上での各選択は、ユーザの指(または他の身体的部分)、スタイラス等のポインティング手段、または導体パターンに印加される信号に検出可能な変化を引き起こすことができる任意の他の対象物を用いて表示された領域にタッチすることによって行い得る。便宜上、タッチセンサ式入力装置にタッチしているユーザへの本願での全ての言及は、該タッチセンサ式入力装置を起動可能な全ての方法を含むと解釈されるべきである。
図1(c)は無線通信装置103の実施例を図示する。該無線通信装置103は、セルラー、パーソナル通信サービス(PCS:personal communications service)、汎用パケット無線サービス(GPRS:general packet radio service)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM:global system for mobile communications)、統合デジタル高度ネットワーク(iDEN:integrated digital enhanced network)、または無線情報を送信および受信可能な任意の他の無線通信ネットワーク等の無線ネットワークを介して通信することができる。更に、無線通信装置103は、電子メールにアクセスし、コンテンツをダウンロードし、ウェブサイトにアクセスし、かつストリーミングオーディオおよび/またはビデオプログラミングを提供するようにインターネットを介して通信することも可能である。無線通信装置103は、音声通話や電子メール、短いメッセージサービス(SMS:short message service)メッセージ、ページ、およびドキュメント、オーディオファイル、ビデオファイル、および画像等の添付物を含むことが可能な他のデータメッセージなどのテキストメッセージ等をセットし、受信することができる。
無線通信装置103は、無線通信装置103のユーザが無線通信装置103の或る機能に指令を出し、これらを選択できるようにするタッチパネル等のタッチセンサ式入力装置を備えている。例えば、ユーザはタッチパネルの特定位置にタッチして、表示されたオプションのリストからの選択を指示することもできるし、または1回または2回タッピングする等、タッチパネルを特定の方法でタッチして、特定の指令を指示することができる。
図1(d)はパーソナル・デジタル・アシスタント(PDA:personal digital assistant)104の実施例を図示する。PDA104は、PDA104のユーザがPDA104の或る機能に対して指令を出し、これらを選択できるようにするタッチセンサ式入力装置を備えている。例えば、ユーザはタッチパネル等のタッチセンサ式入力装置の特定位置にタッチして、表示された項目の選択を指示することができる。別な例として、ユーザは特定のジェスチャーを行う等の特定の方法でタッチセンサ式入力装置にタッチして、特定の指令を指示することが可能である。
図1(e)はラップトップ・コンピュータ105の実施例を図示する。ラップトップ・コンピュータ105のモニタは、タブレット・フォーム・ファクタのラップトップなどで、タッチセンサ式入力機能を有することができる。別の実施例において、前記モニタの一部分のみがこういった機能を有する。外部キーボード、マウス、トラックパッドまたは他の周辺装置等の、ラップトップ・コンピュータ105の周辺装置はタッチセンサ式入力装置を備えることも可能である。ユーザは該タッチセンサ式入植装置にタッチして、該タッチセンサ式入力装置を介して或る機能に指令を出し、および/またはこれらを選択することによってラップトップ・コンピュータ105と対話することができる。例えば、ユーザはタッチパネルの特定位置にタッチして、表示された項目の選択を指示することができ、或いはまたユーザは該タッチパネルに特定の方法でタッチして、特定の指令を指示することができる。
図1(f)は図1(e)のラップトップ・コンピュータ105とは同様であるが、パームレスト上にトラックパッド、タッチパッドまたは描画タブレット等の統合タッチセンサ式入力装置を有するラップトップ・コンピュータ106の実施例を図示する。ユーザはトラックパッドを介して該ラップトップ・コンピュータ106に指令を出し、或る機能を選択し得る。例えば、ユーザは前記トラックパッドの特定位置にタッチして、選択を指示することができ、あるいはまたユーザは前記トラックパッドを特定の方法でタッチして、特定の指令を指示することができる。
図1(g)は電子タブレット107の実施例を図示する。該電子タブレット107は、スタイラスによってタッチを検出する電子タブレット107のタッチセンサ式入力装置を介して電子タブレット107の或る機能に指令を出し、これらを選択するのに用いるスタイラスを備えている。電子タブレット107はまた、少なくとも幾つかの点でコンピュータ即ちラップトップ・コンピュータのように電子タブレット107が動作できるようにする統合計算およびデータ記録等を支援する各機能を備えている。しかしながら、電子タブレット107は統合キーボードを備えていない。しかしながら、仮想キーボードを電子タブレット107上に表示することが可能であると共に、そのボタンをユーザが用いる前記スタイラスによって選択可能であることに留意されたい。こういった電子タブレットの代替的実施例ではスタイラスの使用は不要であり、こういった電子タブレット上の或る選択はユーザのタッチによって行い得る。
以上のように、広く多様な装置はタッチセンサ式入力装置を用いて、MMIの少なくとも一部分に影響を及ぼすことが可能である。ユーザのタッチパネルとの対話を検出可能な様々な手段がある。
図2はタッチセンサ式入力装置を備えた装置200の典型的実施例を簡略化して図示している。図示の装置200はタッチパネル201を備えているが、以下に述べる説明はまた表示装置と一体化されていないタッチセンサ式入力装置の各実施例に当てはまる。
複数の導体が導体パターン202の行および列を形成している。一実施例において、インジウム・スズ酸化物(ITO)がタッチパネル201の1つまたは複数の層上のポリエステルから成る基板に被着されて、導体パターン202を形成する。他の実施例では、他の適切な材料が各導体および基板に対して使用される。図示するように、導体パターン202の行を構成する導体パターン202の第1の部分は第1の層上に配置されると共に、導体パターン202の列を構成する導体パターン202の第2の部分は第2の層上に配置される。一例において、列を形成する各導体は前記第1の層上に配置されると共に、行を形成する各導体は前記第2の層上に配置される。
図示の実施例は相互に直交する行および列を備えるが、複数の第1の導体が第1の方向に配置されると共に、複数の第2の導体が前記第1の方向とは異なる第2の方向に配置されていれば良い。該第1および第2の方向の向きに対しては何ら特別な条件は必要とされない。換言すると、直交配置はユーザのタッチ位置の計算を容易にし得るが、前記各導体は必ずしも相互に直交する必要はない。更に、このような方向が前記各実施例に示されているが、前記各導体は垂直および水平方向に導体の方向を設定する必要はない。
前記複数の第1の導体および前記複数の第2の導体は、電気的に短絡しないように配置される。こういった配置は、空隙、SiO等の材料、高分子基板、および接着材料等の誘電体材料を用いて前記第1および第2の層を分離することによって実現される。他の実施例において、導体パターン202の前記第1の部分および導体パターン202の前記第2の部分は同一層上、あるいは実質的に同一の平面に配置され、各要素を接続して前記各導体を形成するのに既知の技術が利用される。これらの技術はトレース、ビア、およびボンドワイヤー等を含むことができ、これにより、前記導体パターンの前記第1の部分が前記導体パターンの前記第2の部分とは直接に接触しないようにすることで、電気的に分離する。
幾つかの実施例では、タッチパネル201の操作領域は前記タッチパネルより僅かに小さい。すなわち、タッチパネル201の前記操作領域の囲いにはへり203がある。該へり203には、導体を含まないか、導体が配置されているとしても該へり203の部分ではタッチ操作を行わない。
図示の実施例装置200は信号測定装置210を備える。該信号測定装置210は、導体パターン202に信号を供給すると共に、導体パターン202からの信号の変化を検出するのに用いられる。信号測定装置210は導体セレクタ212と協動して動作する。導体セレクタ212は、導体パターン202の複数の導体のうちの1つを信号測定装置210に結合するように選択するマルチプレクサ(MUX)のように、比較的簡易であって良い。導体セレクタ212は行または列選択信号205を受信して、どの行および/または列を信号測定装置210に結合させるかを決定する。以下において更に説明するように、信号測定装置210に関する幾つかの実施例では、MUXを他の電気回路と組み合わせて、導体パターン202の1つ以上の導体から信号測定装置210への読み出しを同時に多重化することを可能にする導体セレクタ212を形成する。導体セレクタ212によって、前記行または列選択信号205の型式およびフォーマットが決定される。
導体セレクタ212は、バスを介して導体パターン202の(M列として図示される)複数の列に結合されると共に、別のバスを介して導体パターン202の(N行として図示される)複数の行にも結合される。導体セレクタ212は行または列選択信号205を受信すると共に、信号測定装置210を導体パターン202の指示された(各)導体に結合する。この結合によって、前記信号測定装置210が前記(各)導体に信号を印加すると共に、この印加された信号の各変化を検出可能となっている。
ユーザがタッチパネル201と対話する場合、ユーザの対話位置に応じて容量が変化する。容量の変化によってユーザの対話位置のインピーダンス経路の低減が発生すると共に、少なくとも1つの関連する行および列に出される信号に変化が引き起こされることとなる。タッチスクリーン201の導体パターン202の行および列のおのおのに順次信号を出力ことによって、また、印加された各信号の変化を検出することによって、タッチパネル201とのユーザの対話位置を検出することができる。特定の行に出力される信号の変化を検出すると共に、特定の列に出力される信号の変化を個別に検出することによって、特定された行および列の交点において、タッチパネルとユーザとの対話位置が計算される。
幾つかの実施例において、各導体への信号の印加は連続的である必要はない。例えば、信号を必ずしも行1、行2、次いで行3と言うように印加する必要はない。信号を行1、行8、次いで行2等に印加しても良い。別の例では、信号を最初N番目(Nは整数)の行毎に印加することができ、次いで信号を1とN−1との間の行毎に印加し、次いでN+1から2N−1の各行に印加する等が可能である。
図3は正方形状またはダイヤモンド形状が繰り返される導体を備えた導体パターン202Aを有するタッチパネル201Aを図示する。複数の繰り返しダイヤモンド形状の導体は、導体パターン202Aの陰影部分によって図示されるように、タッチパネル201間に水平方向に配置されて、各行を形成している。同様に、複数の繰り返しダイヤモンド形状の導体はタッチパネル201A間に垂直方向に配置されて、各列を形成している。行方向の導体および列方向の導体は、導体間の不要な交差効果を除去するのに適切な量だけ相互に離隔している。行方向のダイヤモンド形状の導体は前述した既知の技術を用いて相互に接続されると共に、列方向のダイヤモンド形状の導体も同様に相互に接続される場合、こういった導体パターン202Aはタッチパネル201Aの単一層に配置し得る。
2つの型の導体のみを図示したが、タッチパネル201の様々の導体の形状および幅は、導体の信号応答を変えるように変更可能である。例えば、図3に図示する導体のパターンにおいて、タッチパネルの操作領域間をユーザが直線状にタッチすると、導体のダイヤモンド形パターンのために、ユーザの対話を検出するのに使用する各信号の信号応答に非線形性がもたらされる。この導体パターン201A内の導体間にはより大きなピッチが存在するので、タッチポイント下方の異なるパッドの数は低減され、ユーザの移動または位置の識別との関連で「ステア・ステップ(stair step)」応答がもたらされる。ピッチの増大に対応してタッチ領域の寸法が増加すると、行および列間に(例えば、XおよびY軸をタッチパネル表面と見做せば、タッチパネルの表面の法線方向、即ち、Z軸方向に伸張する)エネルギーの不均一性が生じる。このエネルギーの不均一性はタッチパネル・システム内にタッチ/非タッチを識別するためのしきい値の設定を困難にする。
幾つかの応用において、信号応答は、それができる限りスムーズで線形であったなら改良される。一実施例では、全体が参照されて本願に組み込まれる、「多面タッチパネル走査用アーキテクチャおよび方法(Architecture and Method for Multi−Aspect Touchscreen Scanning)」と題する、2008年12月12日付で出願した米国特許出願第12/333473号に述べられる等の導体パターンが利用される。この出願明細書では、本願で述べた他のパターンのうちの幾つかに比してより大きな信号均一性を実現する互いにかみ合った鋸歯状の導体パターンについて述べている。この出願明細書ではまた、例えば、導体に比べて指の幅が非常に広いため、1つ以上の導体が同時にタッチされる場合等、1つまたは複数の隣接する導体に単一のタッチが記録される場合のタッチ位置の検出精度を上げるシステムおよび方法について説明している。これらの方法は、検出されたタッチ位置をより正確に決定するのに本願で述べるシステムおよび方法の実施例と共に使用することができる。
図4(a)はタッチパネルの層内での導体パターンの配置の典型的実施例を図示する。第1の導体404はタッチパネルの最上層として配置され、タッチパネルと対話する場合ユーザの指402によって直接タッチすることができる。第2の導体408はタッチパネルの最下層として配置される。誘電体層406は第1の導体404と第2の導体408とを分離する。前述したように、該誘電体層406は、これらに限定されるものではない。空気、SiOを含む半導体材料、高分子基板材料、および接着材料等を含む任意の適切な誘電体が採用できる。
図4(b)はタッチパネルの層内での導体パターンの配置の代替的実施例を図示する。具体的には、付加的タッチパネル表面層410(例えば、高分子層、保護層、または他のもの)が、導体の最上層にユーザが直接接触することがないように、導体の最上層の上端に配置されている。ユーザが本願で述べたように複数の第1および第2の導体と対話することを可能にするタッチパネル表面の形成に好適な任意の材料を、これらに限定されるものではないが、高分子層、保護層、および疎油層等を始めとして使用することができる。
しばしば「多タッチ式入力装置(multi−touch input devices)として述べる幾つかのタッチセンサ入力装置は、2つ以上の同時タッチを検出可能である。第1の軸上のタッチされた第1の導体と第2の軸上のタッチされた第2の導体との交点を見い出すことによってタッチ位置が決定される。前述したタッチセンサ式入力装置の各実施例のうちの1つの実施例を使用する場合、多数同時タッチすることは実際のタッチ位置を決定する際に問題となり得る。
以前の多タッチ式入力装置では、交差点走査を行うことにより実際のタッチポイントをゴースト・ポイントから区別することができた。交差点走査では、信号が第1の軸における第1の導体に印加され、第2の軸における第2の導体から信号が検出される。以下に述べる各実施例は、多数の理由から交差点走査を利用する実施例を改良したものである。例えば、以下に述べる各実施例では、交差点走査に用いられるものに比して検知装置の複雑さが軽減され、構成コストが低減され、寸法を低減し、かつ速度と耐久性を向上することができる。別の例として、以下に述べる各実施例の中には、サイプレスセミコンダクタ社(Cypress Semiconductor Corporation)から入手可能なCypress PSoC CY8C24x94タッチセンサ等の、容量性信号を出力すると共に、このような信号をサンプリングの前に多重化できるように構成された容易に入手可能な商品ハードウェアを基礎にすることが可能なものもある。
図5(a)は多数の同時タッチを検出可能なタッチセンサ式入力装置の典型的な実施例を図示する。導体パターン202は、第1の軸(X軸)についての4つの導体510Aないし510Dおよび第2の軸(Y軸)についての4つの導体512Aないし512Dを用いて図示されている。第1のタッチ位置514および第2のタッチ位置516は楕円形で示されている。
前述したように、第1の軸(例えば、X軸)における各導体を走査することによって、導体510Bおよび導体510D上でタッチされていることが検出できる。第2の軸(例えば、Y軸)に関し、各導体を走査することによって、導体512Bおよび導体512D上でタッチされていることが検出できる。導体510B、510D、512B、および512Dの交点のうちのどれが実際のタッチ位置を示しているのかを決定しようとするときに問題が生じる。更なる情報が無ければ、位置識別装置508は、ゴースト・ポイントとしての交点518、520と、実際のタッチポイントとしての交点514、516とを区別することはできない。
図5(a)に図示されるタッチセンサ式入力装置500はゴースト・ポイント518、520から実際のタッチポイント514、516を区別するように構成されている。導体パターン202は導体選択装置502に接続している。導体選択装置502は測定共有装置504と共に、図6の導体セレクタ212、および図7(a)と図8のN:2MUX716(双方共、以下において更に説明する)によって実行される動作と同様の動作を実行して、信号測定装置506に結合するように導体パターン202の1つまたは複数の導体を選択する。信号測定装置506は前述した信号測定装置210によって実行される動作と同様の動作を実行して、導体パターン202の各導体から出力信号を得る。このことは、X軸からの1つの導体およびY軸から1つの導体等、1つ以上の導体から同時に出力された多重化信号を含む。X−Switch(X−SW)は、第1の方向の導体510Aないし510Dのうちの1つ測定共有装置504に結合するように動作する。同様に、Y−Switch(Y−SW)は第2の方向の導体512Aないし512Dのうちの1つを測定共有装置504に結合するように動作する。一実施例において、X−SwitchおよびY−Switchのおのおのは前述したようなN:2MUXを使用して実現される。
測定共有装置504は、信号測定装置506にX−Switch、Y−Switchの一方または双方を結合するように動作する。例えば、測定共有装置504のA−Switch(A−SW)が起動されたとき、信号測定装置506にY−Switchを結合する。測定共有装置504のB−Switch(B−SW)が起動されたとき、信号測定装置506にX−Switchを結合させる。
位置識別装置508は導体選択装置502、測定共有装置504、および信号測定装置506に結合され、これらの動作を制御する。位置識別装置508はどの導体を所定時間に信号測定装置506に結合するかをX−Switch、Y−Switch、A−SwitchおよびB−Switchに指令するように動作可能である。
一実施例において、導体選択装置502および測定共有装置504によって導体パターンから受信された信号は電流信号として処理される。電流信号を使用することによって、Y−SwitchおよびX−Switchを共に、測定共有装置504を介して、信号測定装置506に結合することで、それぞれの導体が組み合わされて、信号測定装置506によって測定される。
図8において説明するように、位置識別装置508は信号測定装置506によって行われた容量測定結果を表示する。位置識別装置508はまた記憶測定装置509にも結合している。位置識別装置508が1つまたは複数の導体の測定結果を得た場合、位置識別装置508はこの測定を記憶装置509に記憶する。記憶装置509は、RAM、レジスタ、フラッシュメモリ等の記憶媒体を備える。位置識別装置508は、測定結果に関する処理を更に実行することで、実際のタッチポイントを決定し実際のタッチポイントの位置をホスト装置(図示せず)に送信する。
位置識別装置508は導体512Aないし512Dのおのおのを順次信号測定装置506に結合するように、A−SwitchおよびY−Switchに指令する一方、B−SwitchおよびX−Switchは開いている。すなわち、非選択状態となっている。位置識別装置508は得られた測定結果を取得して、タッチされた導体が存在することを示す1つまたは複数の値を決定すると共に、これらの値を記憶装置509に記憶する。図示の例では、導体512Bおよび導体512Dに対して最大値が検出される。位置識別装置508は次いでA−SwitchおよびY−Switchに開くように(非選択状態となるように)指令すると共に、B−Switchおよび−Switchに対しては導体510Aないし510Dを順次信号測定装置506に結合するように指令する。位置識別装置508は測定結果を取得して、タッチされた導体が存在することを示す1つまたは複数の値を決定し、これらの値を記憶装置509に記憶する。図示の例では、導体510Bおよび導体510Dに対して最大値が検出されることで、導体510Bおよび導体510Dの導体がタッチされていることが識別される。なお、信号の検出に関しては、最大値に限るものではなく、例えば最小値を検出する方法を採用することも可能である。
次に、位置識別装置508は、ゴーストポイントを排除するために、あるいは真のタッチポイントを識別するために、更なるテストを行うべき4つの識別された導体のうちの1つを選択する。一実施例においては、最大値が測定された導体を選択する。なお、この導体は、単一軸のみに関し、最大値が測定された導体を選択する等の任意の他の適切な方法によって選んでも良い。図5(a)に示す一例では、導体510Bが最大値が測定されたものとして選択される。位置識別装置508は、信号測定装置506に導体510Bが結合されるように、B−SwitchおよびX−Switchに指令する。位置識別装置508は次いで導体512Bが信号測定装置506に結合するようにA−SwitchおよびY−Switchに指令し、組合せ測定が取得されると共に、記憶装置509に記憶される。導体510Bと導体512Bが同時に選択されて行われる、この組合せ測定は単一導体の測定を行うのと同一の装置によって行うこともできるが、この実施例では、1つ以上の導体を一度に信号測定装置506に結合することでこの組合せ測定を行う。更に、各軸からの1つの導体は一度に信号測定装置506に結合するが、組合せ測定の測定値(容量測定)は、別個に測定された個々の導体の各測定値とは異なる。次に、位置識別装置508は信号測定装置506から導体512Bを切り離し、代わりに導体512Dを信号測定装置506に結合するようにY−Switchに指令する。この時点で、導体510Bと導体512Dが同時に選択されて行われる、別の組合せ測定が行われ、記憶装置509に記憶される。
所定の交点における組合せ測定の結果がこの所定の交点での導体の個々の測定の結果から差し引かれる場合、その結果は、交点が実際のタッチポイントであるか、ゴースト・ポイントであるかによって一般には1.5倍異なる。この特性は位置識別装置508によって使用されて、交点のうちのどれを実際のタッチポイントとして識別して、ホスト装置に報告すべきかを決定する。
図5(b)は多数の同時タッチを検出可能なタッチセンサ式入力装置500Aの別の実施例を図示する。図5(a)に図示した前記実施例と同様に、導体パターン202は第1の軸(X軸)についての4つの導体510Aないし510Dと、第2の軸(Y軸)についての4つの導体512Aないし512Dとを備える。第1のタッチ位置514および第2のタッチ位置516が示されている。タッチセンサ式入力装置500Aはまた、図5(a)に関して前述したと同様のX−Switch(X−SW)およびY−Switch(Y−SW)を有する導体選択装置502を備える。
図5(a)に示した前記実施例とは異なり、図5(b)のタッチセンサ式入力装置500Aは測定共有装置504を含まず、代わりに導体選択装置502のX−Switchに結合した第1の信号測定装置506Aと、導体選択装置502のY−Switchに結合した第2の信号測定装置506Bとを含む。信号測定装置506A、506Bのおのおのは位置識別装置508Aに結合すると共に、導体選択装置502によって選択された導体に信号を印加し、該選択された導体の電気的特性を測定するように構成される。
位置識別装置508Aは第1の方向の導体510Aないし510Dが順次第1の信号測定装置506Aに結合するようにX−Switchに指令し、上述のごとく最大値を検出する。同様に、第2の方向の導体512Aないし512Dが順次第2の信号測定装置506Bに結合するようにY−Switchに指令し、最大値を検出する。第1信号測定装置506Aおよび第2信号測定装置506Bのおのおのは、結合した導体に信号を印加すると共にその電気的特性が測定され、その測定結果は更なる処理のために位置識別装置508Aに送信される。
図5(b)において、実際のタッチポイントを識別するために、導体選択装置502は第1の信号測定装置506AをX軸における第1の導体510Bに結合すると共に、第2の信号測定装置506BをY軸における第1の導体512Bに結合する。第1および第2の信号測定装置506A、506Bのそれぞれは選択されたおのおのの導体(510B、512B)に信号を印加してこれらを同時に活性化させると同時に、第1の信号測定装置506Aは、第1の導体510Bの(容量等の)電気的特性を測定し、得られた測定値を位置識別装置508Aに送信する。次に、導体選択装置502は、第2の信号測定装置506BをY軸における第2の導体512Dに結合し、第1および第2の信号測定装置506A、506Bは、選択された導体(510B、512)に信号を印加してこれらを活性化すると同時に、第1の信号測定装置506Aは再度第1の導体510Bの電気的特性を測定し、得られた測定値を位置識別装置508Aに送信する。第1の導体510Bから得られた信号の差異を使用することによって、位置識別装置508Aはポイント514および518のうちのどちらが実際のタッチポイントであるかを決定することができる。あるいは、ポイント516、520のうちのどちらが実際のタッチポイントであるかを論理的に決定することができる。
図6は、信号測定装置210の実施例の更なる詳細を図示する論理ブロック図である。図5(a)および5(b)に図示する信号測定装置506、506A、506Bの各実施例は同様の特徴を含んでいる。信号測定装置210は信号発生器214、信号検出器216、および信号アナライザ218を備えている。信号発生器214は所定の信号を発生して信号検出器216に印加する。この信号は一定電圧、特別の波形、または選択された導体の容量が変化した場合に検出可能に変化し得る任意の他の信号である。
図2および図3において図示した導体セレクタ212と同様に、導体セレクタ212は信号検出器216を導体パターン202の1つまたは複数の導体に選択的に結合するように構成される。この結合によって信号検出器216は各導体の容量の変化を検出することができる。信号検出器216は、検出信号を信号アナライザ218に送る。この検出信号は、信号発生器214によって発生した信号が導体パターン202への結合によって変化した信号、或いはタッチの有無を示す更に処理された信号である。信号アナライザ218は信号検出器216からの信号を処理する。この結果、結合した単一または複数の導体がタッチを検知しているか否かの決定結果がホスト装置220に送られる。
図7(a)はタッチセンサ式入力装置を構成する、タッチを検出するための信号発生および検出回路700の典型的実施例を図示する機能ブロック図である。この回路700は図6の信号検出器216に含まれるべき適切な設計の一例である。回路700は入力信号に基づいて出力信号およびフィードバック信号を発生する増幅回路704を備える。増幅回路704は信号発生器214から入力信号Vsignalを受信するように結合される。より詳細には、入力信号Vsignalは増幅回路704の正の入力で受信される。更に、任意に所要の寸法決めされた値の容量Cおよび抵抗器Rの並列的な組合せが、増幅回路704の出力と増幅回路704の負の入力との間に結合される。従って、フィードバック信号は増幅回路704の出力端子からその負の入力端子に送られる。フィードバック信号はまた図2、図3および図5に図示した導体セレクタ212に送られる。図7(a)において、導体セレクタ212はN:2MUX、即ち、構成要素716として図示されている。導体セレクタ212は増幅回路704の負の入力端子、すなわち、フィードバック信号が複数の第1の導体のうちの第1の導体、複数の第2の導体のうちの第2の導体、またはこれらの一方に結合するように、結合される。導体セレクタ212がX軸における各導体のうちの1つおよびY軸における各導体のうちの1つを同時に増幅回路704に結合する場合、増幅回路704の出力はその組合せ出力となる。増幅回路704の出力は、付加的増幅回路712の正の入力にも結合している。
前述したように、フィードバック信号はタッチセンサ式入力装置の入力信号として導体パターン202の各導体のうちの1つに送られる。より詳細には、フィードバック信号は、N:2MUX716等の導体セレクタ212によって所定の導体に供給される。「N」はN:2MUX716の一方の側が結合している導体の数を表わす。「2」は各導体が選択的に結合しているN:2MUX716の入力の数を表わす。図示するように、N:2MUX716の2つの入力は増幅回路704からのフィードバック信号と接地電位レベルである。
一実施例において、N:2MUX716は導体パターン202の各行の導体のみに接続される。なお、付加的N:2MUX(図示せず)は導体セレクタ212に備えられており、フィードバック信号を導体パターン202を構成する所定の導体に選択的に結合される。この付加的なN:2MUXは明瞭化のために図示が省略されている。また別の実施例では、第一のN:2MUX716が、導体パターン202の各行および導体パターン202の各列の双方の選択された所定の導体に接続される。この実施例では、N:2MUX716は、導体パターン202の行および列の双方の選択された所定の導体における信号を同時にフィードバック信号と結合し、必要に応じて、組合せ出力を生成することができる。
N:2MUX716は、フィードバック信号を導体パターン202の選択導体の信号に結合すると共に、導体パターン202の全ての非選択導体を接地電位レベルとするように結合する構成を備える。換言すると、一実施例において、N:2MUX716に結合した導体のおのおのの信号は、任意の所定時間に、接地電位レベルかまたはフィードバック信号に結合される。一実施例においては、各導体のうちの1つの導体の信号が、N:2MUX716に接続した他の全ての導体が接地電位レベルに結合する任意の所定時間に、フィードバック信号に結合する。他の実施例では、N:2MUX716に接続した2つ以上の導体の信号が、N:2MUX716に接続した他の全ての導体が接地電位レベルに結合することとなる所定の時間に、フィードバック信号に結合される。これによって、より大きな表面積を備える導電材料が形成される。例えば、隣接してもしなくとも良いが、2つ以上の導体は1つの導体とみなして、有効に動作させることが可能となる。以下において更に説明する他の実施例では、N:2MUX716に接続した1つの導体の信号と、付加的なN:2MUX(図示せず)に接続した1つの導体の信号とを同時にフィードバック信号に結合することができ、この場合には、行方向に配置された導体および列方向に配置された導体の双方が信号検出器216に結合される。信号発生器214は、動作モードに基づく制御命令に従って複数の入力信号型式のうちの1つを生成するように動作可能である。
ユーザがタッチセンサ式入力装置にタッチしているとき、より詳細には、ユーザが、フィードバック信号がもたらされている導体と重なり合う部分にタッチすると、ユーザが対話している導体に容量変化が生じるため、フィードバック信号の信号特性が変化する。こうして、容量変化はフィードバック信号の信号特性(例えば、信号電流、電圧、周波数特性、または他の特性)と変化させる。従って、増幅回路704の出力は信号IRtouch(即ち、容量変化によって引き起こされる入力信号に対する増幅された変化)および最初の入力信号Vsignalの和を表わす。
ユーザのタッチは、タッチされた導体における総合容量を増大させる(これによって、インピーダンスが低減する)。このことは入力信号の電流を増大させ、電圧降下を引き起こすフィードバック抵抗Rを通して対応する電流が生成される。増幅回路704は信号増幅を行うことで、増幅回路704の正の入力および負の入力の双方を一定に保つ。こうして、増幅回路704の出力信号には、IRtouchとして特徴付けられるタッチに起因する成分が含まれる。
タッチセンサ式入力装置に備えられた、タッチを検出する信号発生回路700は、信号発生器214によって生成された入力信号と第1の増幅回路704の出力信号との間の差分信号に基づいて、ユーザとの対話に対応した応答信号を生成するための第2の増幅回路712を備えている。より詳細には、増幅回路712は信号IRtouchを生成する。第2の増幅回路712は信号発生器214によって出される入力信号Vsignalと同様、第1の増幅回路704の出力を受信するように結合する。信号発生器214によって生成された入力信号Vsignalは第2の増幅回路712の負の入力端子にて受信される一方、第1の増幅回路704の出力は第2の増幅回路712の正の入力端子にて受信される。従って、入力信号は、入力信号Vsignalと、IRtouchを含む第1の増幅回路704の出力から減算されることになり、第2の増幅回路712の出力は成分IRtouchに等しい。引き続いて、第2の増幅回路712の出力は、どの導体がタッチされているのかをホスト装置220に示すように信号を処理する信号アナライザ218に送られる。
図7(b)は典型的実施例によるタッチセンサ式入力装置に備えられたタッチ操作を検出するための信号発生および検出回路700の動作を図示するための信号線図750である。第1の増幅回路704の出力を表わす第1の信号はIRtouchおよびVsignalの和である。入力信号Vsignalもまた示されている。従って、2つの信号間の差異は信号IRtouchである。導体の容量を変化させるタッチセンサ式入力装置に対するユーザのタッチ操作がなければ、第1の増幅回路704の出力は単にVsignalとなる。しかしながら、タッチ操作に起因する容量の変化(増加)は入力信号の信号レベルを増大させて、成分IRtouchを生成する。
図7(c)は別の実施例におけるタッチセンサ式入力装置に備えられたタッチ操作を検出するための信号発生および検出回路700の動作を図示するための信号線図760である。この線図は、入力信号Vsignalと比較して信号IRtouch+Vsignalが所定の位相ずれを含んでいるものの、前述の線図と幾分類似している。換言すると、信号IRtouch+Vsignalの振幅は、入力信号Vsignalと比較して幾分かの振幅差を有し得るだけでなく、入力信号Vsignalに対して幾分かの位相ずれを含む。IRtouch+Vsignalの振幅および位相のうちの一方または双方をタッチセンサ式入力装置とのユーザの対話を識別するのに用いることが可能である。
一般に、信号発生器214によって生成される信号は、所定の実施例に対し必要に応じて、振幅、周波数、形状、および/または他のパラメータの点で、どんな所望の特性をも有し得る。或る実施例では、正弦波形状の信号を用いることが可能で、他の実施例では、矩形または方形の信号等を用い得る。明らかに、信号発生器214(または本願で述べるような任意の他の信号発生器または信号発生器/検出器)の異なる例示は、異なる特性を有する各信号を用いることが可能であることを示す。
図8に示す信号検出器216は、容量測定を行うための回路である。一般的には、コンデンサを所定の電位に充電するために必要な時間を測定するための弛張発振器を備えており、この時間を測定することでコンデンサの容量を間接的に測定する。該弛張発振器は入力信号および導体パターン202を構成する1つまたは複数の導体に結合される。得られた容量測定の結果はデジタル・パルス列に変換される。このような方式の容量測定は、例えば、2005年11月14日にCypress Semiconductor Corporationから出願された出願番号11/273,708 ”Capacitance Sensor using Relaxation Oscillators“にも開示されている。
図8において、信号発生器214は弛張発振器を含んでおり、N:2MUX716(または他の導体セレクタ212)によって導体パターン202の1つまたは複数の導体に一定電流を与えるように構成される。N:2MUX716は、コンデンサ802を介して、比較器804の一方の入力に結合する。比較器804の他方の入力は基準電圧Vrefに結合している。コンデンサ802の電位が該基準電圧Vrefに達していない場合、比較器804はロー(low)信号を出力する。コンデンサ802の電圧が一旦基準電圧Vrefを超えると、比較器804は、ハイ(high)信号を出力する。該ハイ信号によってリセットスイッチ810が起動され、コンデンサ802を接地することでコンデンサ802の電荷を放電させる。コンデンサ802の電荷を放電させた後、リセットスイッチ810は元の状態(Open)に戻り、比較器804は再度ロー信号を出力する。
仮にN:2MUX716が導体パターン202のどの導体にも結合していなければ、比較器804から連続的に出されるハイ信号の間の時間量はコンデンサ802の容量に基づいて決定されることとなる。N:2MUX716が導体パターン202の導体に一旦結合すると、比較器804から連続的に出されるハイ信号の間の時間量はコンデンサ802の容量および導体パターン202の結合導体によって形成される容量の組合せによって決定されることとなる。容量が増加する場合、組合せコンデンサが基準電圧に達するのにより長い時間がかかるため、連続的に出されるハイ信号の間の時間量が増大することとなる。この時間を測定することによって、結合導体の容量が決定される。この容量が基準値よりも高い場合、タッチが検出される。
時間を測定する1つの方法は、パルス幅変調器(PWM:pulse width modulator)とカウンタとの組合せによって行われる。図示するように、PWM806のクロック入力は比較器804の出力に結合している。該PWM806は比較器804から出力される一定数のパルスに対してハイ(high)出力を発生するように構成される。PWM806の出力は、システムクロック信号に結合するカウンタ808のイネーブル入力に結合している。PWM806の出力がハイの間、カウンタ808はシステムクロック周期毎にカウントされる。PWM806の出力が一旦ロー(low)値に戻ると、カウンタ808の値はホストに伝達され、コンデンサ802の電位が基準値Vrefに達するのに要するクロック周期数を表わす。このような方法によって、導体パターン202の結合導体の容量を測定し、デジタル値として送信することができる。
図5(a)を参照して前述したシステムは、実際のタッチポイントを検出する方法を実行するのに使用可能である。一般に、こういった方法の一実施例は、タッチが行われた第1の軸における第1の位置および第2の位置を決定することと、タッチが行われた第2の軸における第1の位置および第2の位置を決定することを備えている。次いで、第1の軸における第1の位置と第2の軸における第1の位置とを多重化して、すなわちそれぞれの導体を活性化させて、第1の組合せ測定を行うと共に、第1の軸における第2の位置と第2の軸における第2の位置とを多重化して第2の組合せ測定を行う。第1の軸における第1の位置および第2の位置で行われた別個の測定と、第2の軸における第1の位置および第2の位置で行われた別個の測定とが、第1の組合せ測定および第2の組合せ測定と比較される。次いで、該比較によって決定された各タッチポイントをホスト装置に送信することができる。
なお、一実施例において、第1の組合せ測定と第2の組合せ測定とを相互に直接比較して実際のタッチポイントを決定すると共に、各別個の測定は無視することが可能である。これの1つの理由は、一実施例において、各別個の測定によって得られた値は、各組合せ測定によって得られた値に比べて相対的に小さく、このため無視することができる。
別の実施例では、付加的な組合せ測定を取得して相互に比較することによって、感度を高める。例えば、第1の軸(X)に対して、第1の位置(X0)及び第2の位置(X1)を想定する。第2の軸(Y)に対しても、第1の位置(Y0)及び第2の位置(Y1)を想定する。この場合、第1の軸と第2の軸との間で、(X0、Y0)、(X0、Y1)、(X1、Y0)、及び(x1、Y1)から成る4つの交点が存在する。この実施例では、このような交点での信号を測定し互いに比較することに特徴を有する。第1の軸(X)における第1の位置(X0)および第2の軸(Y)における第1の位置(Y0)での第1の組合せ測定を、第1の軸(X)における第2の位置(X1)および第2の軸(Y)における第2の位置(Y1)での組合せ測定と組み合わせると共に、第1の軸(X)における第1の位置(X0)および第2の軸(Y)における第2の位置(Y1)での第2の組合せ測定を、第1の軸(X)における第2の位置(X1)および第2の軸(Y)における第1の位置(Y0)での組合せ測定と組み合わせる。各テストポイントの組み合わせ、すなわち対角線上に位置する2つのポイントから成る組み合わせは、実際のタッチポイントかまたはゴースト・ポイントであるため、対角線上のポイントの組合せに基づくそれぞれのスコアの差異はなお一層大きくなり、より高い検出器感度がもたらされることとなる。なお、個別の導体に対して測定されて得られた測定結果を考慮することも可能である。
図9(a)ないし図9(c)は多タッチ式入力装置において実際のタッチポイントを検出する方法900の典型的実施例を図示する。開始ブロック900からブロック902に進む。該ブロック902において、第1の複数の導体のそれぞれの導体に、信号測定装置を結合して、各導体の電気的特性を測定し読出しデータを得る。該第1の複数の導体は、前述したように、第1の方向に配置された1組の導体であり得る。一実施例において、第1の複数の導体はX軸の方向に配置される。従って、第1の複数の導体の各導体をX導体と呼ぶ。次に、ブロック904において、第2の複数の導体のそれぞれの導体に、信号測定装置210を結合して、導体の電気的特性を測定し読出しデータを得る。該第2の複数の導体は、前述のように、第2の方向に配置された1組の導体であり、第1の方向とは交差する。一実施例において、第2の複数の導体はY軸の方向に配置される。従って、第2の複数の導体の各導体をY導体と呼ぶ。
前述した各実施例において、電気的特性は容量として述べたが、他の電気的特性を測定することもできる。また、各導体に信号測定装置210を結合することは、導体に信号を印加することと、印加された信号の変化を検出して読出しデータを得ること、の一方あるいは両方とも含む。
次に、ブロック906に進む。該ブロック906において、各導体の電気的特性が測定されて得られた測定値が位置識別装置508に送信される。図5に図示した幾つかの実施例においては、測定値は位置識別装置508に送信される前にアナログ−デジタル変換が実行される。他の実施例では、各アナログ信号について直接各測定を行うことが可能である。
次の数ブロックにおける処理では、どの導体がタッチされているのかを決定する。ブロック908では、位置識別装置508は第1の複数の導体からの第1の測定値に基づいてタッチが行われた第1の導体を決定する。ブロック910では、位置識別装置508は、第1の複数の導体からの第2の測定値に基づいてタッチが行われた第2の導体を決定する。ブロック912では、位置識別装置508は第2の複数の導体からの第3の測定値に基づいてタッチが行われた第3の導体(すなわち、第2の複数の導体における第1の導体)を決定する。ブロック914では、位置識別装置508は第2の複数の導体からの第4の測定値に基づいてタッチが行われた第4の導体(すなわち、第2の複数の導体における第2の導体)を決定する。ブロック914は、図9に示すフローに進む。
なお、これらの導体の決定は任意の順序で行っても良い。上記のブロックに後続する各ブロックにおいては、第1の複数の導体及び第2の複数の導体から、各々2本の導体が識別されたと仮定する。なお、第1の複数の導体及び第2の導体からそれぞれ1本の導体のみが決定された場合には、1つのタッチポイントのみが存在することとなる。この場合には、交点のうちのどれが実質のタッチポイントを表わすのかを決定する処理は不要となる。また、第1の複数の導体において2本の導体が識別されると共に、第2の複数の導体において1本導体のみが識別される場合では、ゴースト・ポイントは生じることが無く、すなわち実際のタッチポイントのみが存在することとなり、従って、どれが実質のタッチポイントを表わすのかを決定する処理は不要となる。他の実施例では、第1の複数の導体及び第2の複数の導体のそれぞれから、2本以上の導体が識別可能になっている。
図9(a)に引き続く図9(b)においては、上記の仮定に基づき、図5(a)を参照して具体的に説明する。ここでは、X軸方向に配置された2本の導体及びY軸方向に配置された2本の導体から成る4本の導体を対象として、実質のタッチポイント及びゴースト・ポイントの識別方法について述べる。従って、便宜上、図5(a)において、X軸方向に配置された導体(510B)を第1の導体、及び導体(510D)を第2の導体、Y軸方向に配置された導体(512D)を第3の導体、導体(512B)を第4の導体と称して説明する。また、実際のタッチポイントは、X軸方向に配置された第1の導体(510B)とY軸方向に配置された第3の導体(512D)との交点と、X軸方向に配置された第2の導体(510D)とY軸方向に配置された第4の導体(512B)との交点にあるものとする。従って、ゴースト・ポイントは、X軸方向に配置された第1の導体(510B)とY軸方向に配置された第4の導体(512B)との交点と、X軸方向に配置された第2の導体(510D)とY軸方向に配置された第3の導体(512D)との交点にあるものとする。処理はブロック916に進む。該ブロック916において、測定共有装置504は信号測定装置506をX方向に配置された第1の導体(510B)および第3の導体(512D)の双方に同時に結合する。次に、ブロック918では、測定共有装置504は第1の導体(510B)および第3の導体(512D)の双方の電気的特性が重畳された、いわゆる電流加算された、第1の共有化読出しデータを得る。このデータは、双方の導体(510B、512D)を同時に信号測定装置506に結合した結果を表わしている。次に、ブロック920に進む。該ブロック920においては、測定共有装置504は信号測定装置506を第1の導体(510B)および第4の導体(512B)の双方に結合する、次に、ブロック922に進む。該ブロック922においては、測定共有装置504は第1の導体(510B)および第4の導体(512B)の双方の電気的特性が重畳された、いわゆる電流加算された、第2の共有化読出しデータを得る。このデータは、双方の導体(510B、512B)を同時に信号測定装置506に結合した結果を表わしている。次に、ブロック924では、信号測定装置506は第1の共有化読出しデータおよび第2の共有化読出しデータを位置識別装置508に送信する。
次に、ブロック926に進む。該ブロック926においては、位置識別装置508は、ブロック908で示す第1の導体(510B)からの第1の読出しデータ値と、ブロック912で示す第3の導体(512D)からの第3の読出しデータ値とを加算することで、第1の合計値を生成する。次に、ブロック928においては、位置識別装置508は、ブロック908で示す第1の導体(510B)からの読出しデータ値と、ブロック914で示す第4導体(512B)からの読出しデータ値とを加算することで、第2の合計値を生成する。次に、図9(b)に引き続く図9(c)に進む。
図9(c)におけるブロック930においては、位置識別装置508は第1の合計値から第1の共有化読出しデータを減算して、第1の差分値を得る。次に、ブロック932では、位置識別装置508は第2の合計値から第2の共有化読出しデータを減算して、第2の差分値を得る。次に、ブロック934に進む。該ブロック934においては、位置識別装置508は第1の差分値を第2の差分値と比較する。次に、決定ブロック936において、第1の差分値が第2の差分値以上であるか否かを決定するようにテストを行う。決定ブロック936のテストに対する回答がYESであれば、ブロック938に進む。該ブロック938において、位置識別装置508は第1の導体(510B)と第3の導体(512D)との交点を実際のタッチポイントとして識別し、その結果、第2の導体(510D)と第4の導体(512B)との交点もまたタッチポイントとして識別する。原理上、実際のタッチポイント及びゴースト・ポイントは、図5(a)における対角線上に存在するためである。これらの交点の情報はホストシステムに実際のタッチポイントとして送信され、ターミナルZに進む。なお、設計上の選択肢として、決定ブロック936のテストに対する回答がYESであれば、ブロック940に進み、回答がNOであれば、ブロック938に進みようにすることもできる。
決定ブロック936のテストに対する回答がNOであれば、ブロック940に進む。該ブロック940において、位置識別装置508は第2の導体(510D)と第3の導体(512D)との交点を実際のタッチポイントとして識別し、その結果として、1の導体(510B)と第4の導体(512B)との交点もまたタッチポイントとして識別する。これらの交点は実際のタッチポイントとしてホストシステムに送信される。最終的にターミナルZを介して終了ブロックに進む。該終了ブロックにおいて方法900は完了する。
図9に示す方法は、図5(a)に図示するようなタッチセンサ式入力装置と共に実際のタッチポイントを検出するのに使用される。図8に図示するアナログ−デジタル変換器を備えた信号測定装置506を使用する場合、生じる各計算例は以下の通りとなろう。導体のおのおのから取得したデジタル読出しデータが以下の通りであると仮定する。即ち、第1の導体(510B)は360という読出しデータを有し、第2の導体(510D)は290という読出しデータを有し、第4の導体(512B)は340の読出しデータを有し、かつ、第3の導体(512D)は300という読出しデータを有する。換言すれば、第1の導体(510B)が信号測定装置506に結合した場合、カウンタ808は比較器804に対して360個のクロックを測定してパルス数360をカウントしたとする。なお、以下の説明では、システムはY軸における最高信号を有する導体(510B)を図9に示す方法900の第1の導体として選択した場合を例示する。導体512Bおよび導体510Bを、測定共有装置504を介して、同時に信号測定装置506に接続することによって、双方の導体を用いて組合せ読出しデータを取得する。信号測定装置506はこれら2つの導体(512B、510B)の同時活性に対して、例えば650の組合せ読出しデータを得る。次に、導体512Bおよび導体510Dを用いて組合せ読出しデータが同時に取得され、例えば540の組合せ読出しデータを得る。それぞれの差分値が導体512Bと導体510Bから成る第1の交点に対して50((360+340)−650=50)となる。一方、導体512Bと導体510Dから成る第2の交点に対して90((290+340)−540=90)となる。従って、この例では第2の交点、即ち、導体512Bと導体510Dとの交点が実際のタッチポイントであると識別される。また、第1の交点、即ち、導体512Bと導体510Bとの交点がゴースト・ポイントであると認定される。このことが分かれば、導体512Dと導体510Bとの交点が他のタッチポイントであり、導体512Dと導体510Dとの交点が他のゴースト・ポイントであると判断できる。これらの位置の情報はホスト装置に送信される。上述したように、真のタッチポイント(あるいはゴースト・ポイント)を識別する際に、個々の導体を測定して得られる測定結果を必ずしも使用する必要はない。更には、第1の方向に配置された1本の導体と、該第1の方向に交差する第2の方向に配置された2本の導体によって形成される2つの交点を対象として、真のタッチポイント(あるいはゴースト・ポイント)を識別することもできる。この場合には、それぞれの交点に対して行われた組合せ測定の結果を互いに比較することで真のタッチポイントおよびゴースト・ポイントを識別できる。上述したように、一般的には、個々の導体を単独に測定して得られた測定結果は上記識別において考慮されるが、この場合においても、これらの測定結果は上記の識別には必ずしも必要とされない。更には、第1の交点に対する演算結果50と、第2の交点に対する演算結果90を算出するに際し、同一の測定値340が共通して使用されている。従って、第1の交点に対する演算結果と第2の交点に対する演算結果を比較する際には、両者に共通した同一値であるために、演算の対象から除外することができる。
実施例を図示し例示的に説明したが、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、様々な変更が可能である。例えば、個別の構成要素として前述した要素の機能性を単一の構成要素に組み合わせることが可能であり、または単一の要素の各機能を多数の個別の構成要素に分割することも可能である。
101 ハンドヘルド媒体ユニット
102 コンピュータ
103 無線通信装置
104 PDA
105、106 ラップトップ・コンピュータ
107 電子タブレット
200 装置
201、201A タッチパネル
202、202A 導体パターン
203 へり
205 行または列選択信号
210 信号測定装置
212 導体セレクタ
214 信号発生器
216 信号検出器
218 信号アナライザ
402 ユーザの指
404 第1の導体
406 誘電体層
408 第2の導体
500、500A タッチセンサ式入力装置
502 導体選択装置
504 測定共有装置
506 信号測定装置
506A 第1の信号測定装置
506B 第2の信号測定装置
508 位置識別装置
510A〜510D、512A〜512D 導体
514 第1のタッチ位置
516 第2のタッチ位置
518、520 タッチポイント(ゴースト・ポイント)
700 信号発生および検出装置
704 第1の増幅回路
712 第2の増幅回路
716 N:2MUX
750、760 信号線図
802 コンデンサ
804 比較器
806 PWM
808 カウンタ
810 リセットスイッチ
900 検出方法
902〜940 ブロック
signal 入力信号
IRtouch 信号

Claims (15)

  1. 第1の軸上に複数の導体が配置されているとともに、前記第1の軸とは異なる第2の軸上に複数の導体が配置されている導体パターンにおける多タッチ同時入力指示から実際のタッチポイントを識別するための方法であって、
    前記第1の軸におけるタッチ同時入力指示に対応した第1の導体を決定し、
    前記第2の軸における前記多タッチ同時入力指示に対応した第1の導体および第2の導体を決定し、
    前記第1の軸における前記第1の導体および前記第2の軸における前記第1の導体を同時に活性化させて信号測定を行う第1の組合せ測定と前記第1の軸における前記第1の導体および前記第2の軸における前記第2の導体を同時に活性化させて信号測定を行う第2の組合せ測定を行い、
    前記第1の組合せ測定および前記第2の組合せ測定の結果を互いに比較することで実際のタッチポイントを識別するようにした、
    ことを特徴とする多タッチ同時入力指示における実際のタッチポイントを識別するための方法。
  2. 少なくとも前記第1及び第2の組合せ測定は電流信号の形式で行われ、前記第1の軸における前記第1の導体からの電流信号と前記第2の軸における前記第1の導体からの電流信号を加算することで前記第1の組合せ測定を行うとともに前記第1の軸における前記第1の導体からの電流信号と前記第2の軸における前記第2の導体からの電流信号を加算することで前記第2の組合せ測定を行うようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の多タッチ同時入力指示における実際のタッチポイントを識別するための方法。
  3. 前記第1の組合せ測定および前記第2の組合せ測定の結果を互いに比較するに際し、少なくとも前記第2の軸における前記第1の導体単独の信号測定および前記第2の導体単独の信号測定を行い、前記第1の組合せ測定および前記第2の組合せ測定の結果の比較に供するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の多タッチ同時入力指示における実際のタッチポイントを識別するための方法。
  4. 前記第1の組合せ測定の結果と前記第1の導体単独の信号測定の結果の差分と、前記第2の組合せ測定の結果と前記第2の導体単独の信号測定の結果の差分とが、実質的に比較されるようにした、
    ことを特徴とする請求項3に記載の多タッチ同時入力指示における実際のタッチポイントを識別するための方法。
  5. 前記第1の軸における前記多タッチ同時入力指示に対応した第の導体を更に決定し、
    前記第1の軸における前記第2の導体および前記第2の軸における前記第1の導体を同時に活性化させて信号測定を行う第3の組合せ測定と前記第1の軸における前記第2の導体および前記第2の軸における前記第2の導体を同時に活性化させて信号測定を行う第4の組合せ測定を更に行い、
    前記第3の組合せ測定および前記第4の組合せ測定の結果を前記第1の組合せ測定および前記第2の組合せ測定の結果の比較に供するようにした、
    ことを特徴とする請求項1に記載の多タッチ同時入力指示における実際のタッチポイントを識別するための方法。
  6. 前記第1の組合せ測定の結果と前記第4の組合せ測定の結果の加算結果と、前記第2の組合せ測定の結果と前記第3の組合せ測定の結果の加算結果とが、実質的に比較されるようにした、
    ことを特徴とする請求項5に記載の多タッチ同時入力指示における実際のタッチポイントを識別するための方法。
  7. 第1の軸上に複数の導体が配置されているとともに、前記第1の軸とは異なる第2の軸上に複数の導体が配置されている導体パターンにおける多タッチ同時入力指示から実際のタッチポイントを識別するための方法であって、
    前記第1の軸におけるタッチ同時入力指示に対応した第1の導体を決定し、
    前記第2の軸における前記多タッチ同時入力指示に対応した第1の導体および第2の導体を決定し、
    前記第1の軸における前記第1の導体および前記第2の軸における前記第1の導体を同時に活性化させてそれぞれの導体間の容量を測定する第1の組合せ測定と前記第1の軸における前記第1の導体および前記第2の軸における前記第2の導体を同時に活性化させてそれぞれの導体間の容量を測定する第2の組合せ測定を行い、
    前記第1の組合せ測定および前記第2の組合せ測定の結果を互いに比較することで実際のタッチポイントを識別するようにした、
    ことを特徴とする多タッチ同時入力指示における実際のタッチポイントを識別するための方法。
  8. 前記第1の組合せ測定および前記第2の組合せ測定の結果を互いに比較するに際し、少なくとも前記第2の軸における前記第1の導体単独での容量測定および前記第2の導体単独での容量測定を行い、前記第1の組合せ測定および前記第2の組合せ測定の結果の比較に供するようにした、
    ことを特徴とする請求項7に記載の多タッチ同時入力指示における実際のタッチポイントを識別するための方法。
  9. 前記第1の組合せ測定の結果と前記第1の導体単独の測定結果との差分と、前記第2の組合せ測定の結果と前記第2の導体単独の測定結果との差分とが、実質的に比較されるようにした、
    ことを特徴とする請求項8に記載の多タッチ同時入力指示における実際のタッチポイントを識別するための方法。
  10. 前記第1の軸における前記タッチ同時入力指示に対応した第2の導体を更に決定し、
    前記第1の軸における前記第2の導体および前記第2の軸における前記第1の導体を同時に活性化させてそれぞれの導体間の容量を測定する第3の組合せ測定と前記第1の軸における前記第2の導体および前記第2の軸における前記第2の導体を同時に活性化させてそれぞれの導体間の容量を測定する第4の組合せ測定を更に行い、
    前記第3の組合せ測定および前記第4の組合せ測定の結果を前記第1の組合せ測定および前記第2の組合せ測定の結果の比較に供するようにした、
    ことを特徴とする請求項7に記載の多タッチ同時入力指示における実際のタッチポイントを識別するための方法。
  11. 前記第1の組合せ測定の結果と前記第4の組合せ測定の結果の加算結果と、前記第2の組合せ測定の結果と前記第3の組合せ測定の結果の加算結果とが、実質的に比較されるようにした、
    ことを特徴とする請求項10に記載の多タッチ同時入力指示における実際のタッチポイントを識別するための方法。
  12. 複数の同時タッチを識別可能に入力するための多タッチ同時入力装置であって、
    第1の方向に配置された第1の複数の導体と、前記第1の複数の導体と交差する第2の方向に配置された第2の複数の導体を備える導体パターンと、
    前記導体パターンから所定の導体を選択するための導体選択回路と、
    上記導体選択回路を制御することによって前記導体パターンの前記第1の方向及び前記第2の方向に配置されたそれぞれ導体からの信号を測定することで2つの同時タッチが検出された場合に、前記2つの同時タッチの一方のタッチを検出した前記第1の方向に配置された導体と前記同時タッチの前記一方のタッチを検出した前記第2の方向に配置された導体を同時に活性化させて信号測定を行うとともに、前記2つの同時タッチの前記一方のタッチを検出した前記第1の方向に配置された導体と前記同時タッチの他方のタッチを検出した前記第2の方向に配置された導体を同時に活性化させて信号測定を行い、互いの測定の結果を比較することで真のタッチであるか偽のタッチであるかを識別するタッチ識別回路を備えた多タッチ入力装置。
  13. 前記測定は前記導体選択回路を介して出力された電流信号に基づいて行われ、前記2つの同時タッチの前記一方のタッチを検出した前記第1の方向に配置された導体と前記同時タッチの前記一方のタッチを検出した前記第2の方向に配置された導体を同時に活性化させてそれぞれの導体からの信号を電流加算するとともに、前記2つの同時タッチの前記一方のタッチを検出した前記第1の方向に配置された導体と前記同時タッチの前記他方のタッチを検出した前記第2の方向に配置された導体を同時に活性化させてそれぞれの導体からの信号を電流加算するための電流加算回路を備え、前記電流加算回路から出力されるそれぞれの信号が測定され、タッチ識別回路にて互いに比較されることで真のタッチであるか偽のタッチであるかを識別するタッチ識別回路を備えた、
    ことを特徴とする請求項12の多タッチ入力装置。
  14. 前記測定の結果を互いに比較するに際し、少なくとも前記第2の方向に配置された前記それぞれの導体からの信号を単独測定し、前記タッチ識別回路における信号比較に供するようにした、
    ことを特徴とする請求項12の多タッチ入力装置。
  15. 前記タッチ識別回路は前記導体選択回路を制御することによって更に前記2つの同時タッチの前記他方のタッチを検出した前記第1の方向に配置された導体と前記同時タッチの前記一方のタッチを検出した前記第2の方向に配置された導体を同時に活性化させて信号測定を行うとともに、前記2つの同時タッチの前記一方のタッチを検出した前記第1の方向に配置された導体と前記同時タッチの前記他方のタッチを検出した前記第2の方向に配置された導体を同時に活性化させて信号測定を行い、前記互いの測定の結果の比較に供するようにした、
    ことを特徴とする請求項12の多タッチ入力装置。
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