JP5005461B2 - 分析装置 - Google Patents

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Description

この発明は、X線や電子線などを照射してサンプルの定量・定性分析を行う分析装置100に関するものである。
従来、X線源から射出されるX線を、X線導管によって絞り、微小スポット径にしてサンプルに照射するようにしたX線分析顕微鏡と称される分析装置が知られている。そして、この種のX線分析顕微鏡の一つとして、特許文献1に示すように、長さの異なる2つのX線導管を保持部材に保持させておき、それらX線導管のいずれかを選択的に使用できるように、前記保持部材を切替移動可能に構成したものが開発されている。
ところで、この保持部材の切替機構として、電動モータなどのアクチュエータを用いた自動駆動方式のものが考えられている。この自動駆動方式では、所定位置に固定した2つのストッパのいずれかに、電動シリンダや電動モータなどを用いて前記保持部材を押しつけることにより、X線導管の一方が使用位置に保持されるように構成されている。
特開2001−85192号公報
しかしながら、このようなストッパに保持部材を当てて位置決めするという機械的な機構のものは、位置決め精度が高く、かつ短時間で位置決めを行えるという利点はあるものの、保持部材をアクチュエータでストッパに押し続けるという、アクチュエータにとってみれば過負荷状態での作動が続くため、その耐久性や性能面において信頼性の低いものとなる。
これに対し、リミットスイッチや非接触センサなどを用いて、電気的に位置をセンシングし、そこでアクチュエータを停止させる方法も考えられるが、位置決め精度が悪く、特に顕微鏡など、高い位置分解能が必要とされるものにおいては、無理のある構成であるとともに、センシングエラーによる誤動作の恐れも多分にある。
本発明は、こういった問題点を解決すべくなされたものであって、その主たる所期課題は、分析に用いる光学要素の切り替え時に、各光学要素の高い精度での位置決めを迅速に行えるとともに、その切り替えのための駆動機構に過負荷が作用しにくく、誤動作をも抑制できる分析装置を提供することにある。
すなわち本発明に係る分析装置は、筐体と、その筐体の内部に収容されて、分析に用いるエネルギ線を射出するエネルギ線源と、前記筐体の内部に収容された一対の光学要素及びそれら光学要素を保持する保持体と、前記保持体を、一方の光学要素が前記エネルギ線の通過パス上に位置付けられる第1位置及び他方の光学要素が前記通過パス上に位置付けられる第2位置に切替駆動する切替機構とを備えており、その切替機構が、以下の構成からなることを特徴とするものである。
1.前記保持体を移動可能に支持する支持機構
2.前記保持体に当接し、その移動範囲を前記第1位置と第2位置との間に規制する規制部材
3.前記筐体に取り付けられて保持体を前記第1位置に弾性付勢する第1弾性体
4.前記筐体にスライド可能に取り付けられたものであって、押圧端を有し、その押圧端を、前記第1弾性体による弾性付勢力に対向する方向から保持体に押し当てる押圧体
5.前記筐体に取り付けられて、前記第1弾性体による弾性付勢力とは逆向きでそれよりも強い弾性付勢力を前記押圧体に与える第2弾性体
6.前記押圧体に対して当該押圧体のスライド方向と同方向に進退可能に取り付けられたものであって、当接端を有し、当該当接端を前記第2弾性体による弾性付勢力によって筐体に押し当てた状態で前記押圧体に対して進退することにより、当該押圧体をスライド駆動する駆動機構
このような構成において、保持体が第1位置と第2位置との間にある中間状態では、保持体は、第1弾性体からの弾性付勢力によって押圧体の押圧端に押しつけられた状態となるため、前記押圧体のいずれかの方向へのスライド移動に対してもこれに追随して移動する。また、この中間状態において、第2弾性体による押圧体を介して駆動機構に作用する弾性付勢力は、第1弾性体による保持体、押圧体を介して駆動機構に作用する逆向きの弾性付勢力よりも大きいため、駆動機構はその当接端を筐体に押圧接触させた状態となる。
しかしてこの状態下、保持体を第1位置から第2位置に向かって移動させる場合を考える。押圧体を第2位置に向かって駆動すると、押圧体は第1弾性体の弾性付勢力に逆らって保持体を押し、第2位置に到達させる。保持体は、前記規制部材によって第2位置を超えては移動できないため、押圧体の移動はこの第2位置で停止する。このとき保持体には、第2弾性体の弾性付勢力から第1弾性体の弾性付勢力を引いた力が作用し、その力で固定されることとなる。一方、駆動機構は、本発明では、筐体ではなく押圧体に取り付けられているため、前記第2位置で押圧体が停止しても、押圧体に対して相対的に移動を続ける。つまり、当初筐体に接触していた駆動機構の当接端が筐体から離れ、駆動機構自身が移動することとなる。
次に、保持体を第2位置から第1位置に向かって移動させる場合を考える。この場合、押圧体は第1弾性体の弾性付勢力を受圧しながら、その弾性付勢力の作用する方向に動き、第1位置に保持体を到達させる。保持体は、この第1位置を超えては前記規制部材によって移動できないが、押圧体は、その押圧端を保持体から離間させて移動を続けることとなる。ところで、押圧体の押圧端が保持体から離れても、保持体には、第1弾性体からの弾性付勢力が作用しており、その力でこの第1位置に押しつけられて保持される。
つまり、このような構成によれば、保持体は、第1位置及び第2位置に、規制部材による機械的な接触によって位置決めされ、第1弾性体又は第2弾性体による弾性力で、その第1位置及び第2位置に保持されることとなる。したがって、保持体を、第1位置及び第2位置に、誤動作なく正確かつ確実に停止・保持させることができる。
一方、保持体を駆動している押圧体及び駆動機構は、保持体の規制部材による移動停止後も動作可能であり、最終的な動作範囲内で動作を停止させさえすれば、過負荷駆動を防止でき、耐久性や性能面等における信頼性向上を図れる。またその動作停止位置も所定範囲内で行えばよく、シビアな位置設定が不要で組み立て等の簡単化を図れる。
その最終的な動作範囲を規定する具体的態様としては、前記保持体が第2位置から第1位置に到達した後の前記押圧体の移動を、当該押圧体に当接することにより、予め定めた所定範囲に規制する第1最終規制部材と、前記保持体が第1位置から第2位置に到達し、保持体及び押圧体の移動が停止した後の前記駆動機構の移動を、当該駆動機構に当接することにより、予め定めた所定範囲に規制する第2最終規制部材と、を備えているものを挙げることができる。
前記最終規制部材で機械的に駆動機構の動作を停止される前に、積極的に駆動機構への動力停止を行い、当該駆動機構に過負荷が作用することを可及的に防止するには、前記保持体が第2位置から第1位置に到達した時点での押圧体の位置である第1中間到達位置及び押圧体が前記第1最終規制部材に当接する位置である第1最終到達位置の間に、当該押圧体が存在することを検出する第1位置検知手段と、前記保持体が第1位置から第2位置に到達した時点での駆動機構の位置である第2中間到達位置及び駆動機構が前記第2最終規制部材に当接する位置である第2最終到達位置の間に、当該駆動機構が存在することを検出する第2位置検知手段と、をさらに設け、第1位置検知手段によって押圧体の位置が検出されたとき及び第2位置検知手段によって駆動機構の位置が検出されたときには、駆動機構への動力供給を停止し得るように構成しているものが好ましい。
駆動機構の好ましい具体的態様としては、電動モータと、その電動モータに接続されて回転する雄ねじ部材とを、有し、前記押圧体に設けた雌ねじ孔に前記雄ねじ部材を螺合させるとともに、その雄ねじ部材の先端を当接端として筐体に押し当て得るように構成したものを挙げることができる。
以上に述べたように、本発明によれば、保持体、つまり光学要素は、機械的接触により第1位置及び第2位置で移動停止するため、その第1位置及び第2位置での、精度良く、しかも誤動作のない確実で迅速な位置決めを行うことができ、結果として精度の高い分析が可能になる。一方、駆動機構は、その第1位置及び第2位置において、動力を供給された状態で機械的な手段による強制的な動作停止がなされるといった事態が生じないため、過負荷駆動を防止でき、耐久性や性能面等における信頼性向上を図ることができるようになる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る分析装置100は、サンプルSに一次X線を照射し、その際に発生する蛍光X線を測定することにより、サンプルSに係る物性等の定性・定量分析を行うX線分析顕微鏡と称されるものであって、その模式的な全体斜視図を図1、内部構造を示す模式的断面図を図2に示すように、サンプルSを内部に収容する真空容器101と、サンプルSを分析するための分析部102とを具備している。
真空容器101は、図1、図2に示すように、サンプルSの搬出入のための開口部を有した容器本体101aと、その開口部を閉止するための蓋体101bとを有している。この容器本体101aの内部には、XYZ方向に移動可能な可動ステージAが設けてあり、その可動ステージA上に前記サンプルSが載置される。
分析部102は、図3等に示すように、下方に開口する中空の筐体1と、その筐体1内の上部に収容されるとともに前記開口に向かって、一次X線を射出するX線源2とを有したものである。また、筐体1内におけるX線源2と前記開口との間には、光学要素である一対のX線導管31、32と、それらX線導管31、32を並列した状態で保持する保持体4とをさらに設けている。
X線導管31、32は、内面を回転放物面状の反射面とした細い管状のものであり、基端から導入した一次X線を、先端から射出してサンプルS上で異なるスポット径で集光させ、又は絞る。この実施形態では、互いに長さの異なる一対のX線導管31、32を設け、集光スポット径の大きい方の、短いX線導管32とサンプルとの間には、分析ノイズ成分除去のため、光学フィルタFが介在するように構成している。保持体4は、これら一対のX線導管31、32を互いに平行な並列状態で保持するブロック状のものである。
しかしてこの実施形態では、前記保持体4を、一方のX線導管31がX線の通過パス上に位置付けられる第1位置(図3参照)と、他方のX線導管32が前記通過パス上に位置付けられる第2位置(図5参照)とのいずれかに切替駆動する切替機構SLを設けている。なお、図2では、切替機構SLは、筐体1の背面に隠れて図示されていない。
以下、この切替機構SLの基本構成につき、図3等を参照して説明する。
この切替機構SLは、前記保持体4を支持する一対の板バネ5と、保持体4の移動範囲を前記第1位置と第2位置との間に規制する規制部材たる一対のストッパ61、62と、保持体4を押圧する押圧体8と、前記押圧体8をスライド駆動する駆動機構7と、を具備したものである。
各部を詳述する。
板バネ5は、請求の範囲で定義した支持機構及び第1弾性体として機能を果たすものであり、互いにほぼ平行な状態で、一端縁を筐体に、他端縁を保持体4に取り付けられている。そして、前記保持体4を、X線導管31、32の並ぶ方向にほぼ沿って直線的に進退移動可能に支持する。なお、厳密には、板バネ5の湾曲により、保持体4の移動軌跡は完全な直線状にはならないが、測定の観点から実質的に直線移動するものと見なし得る。また、これら板バネ5は、前記移動範囲内では常に弾性変形した状態となるように設定してあり、保持体4は、これら板バネ5から前記第1位置に向かう弾性付勢力を常に受圧するように構成されている。
ストッパ61、62は、例えば、筐体1の対向する側壁からそれぞれ内方に突出するように取り付けたピン状のものであり、ネジを用いてその内方先端位置を調整できるようにしてもよい。そして、このストッパ61、62に保持体4を当接させることで、保持体4の移動範囲を前記第1位置と第2位置との間に規制するように構成している。
押圧体8は、直線円柱状をなし、前記筐体1の側壁にスライド可能に貫通するものである。そして、筐体1の内部に突出させたその先端たる押圧端8aを、板バネ5による弾性付勢力に対向する方向から保持体4に押し当てるように構成してある。一方、この押圧体8における筐体1の外部に位置する部分には、押圧体8の延伸方向と直交する板状の第1スライドベース81が、止めネジ81aなどによって固定されている。この第1スライドベース81と筐体1との間には、第2弾性体であるコイルバネ9が取り付けられている。このコイルバネ9は、第1スライドベース81を筐体1側に引き付ける弾性付勢力を作用させるが、その弾性付勢力は、この切替機構SLの動作範囲内において、前記板バネ5による弾性付勢力と逆向きでそれよりも強くなるように設定されており、第1スライドベース81を介して押圧体8に伝達される。さらにこの第1スライドベース81には、前記光学フィルタFを支持するフィルタ支持機構FSが取り付けられていて、この第1スライドベース81と同期して移動するように構成されている。なお、図3等における符号82は、第1スライドベース81に前記押圧体8と平行となるように取り付けられた補助ロッドである。
駆動機構7は、筐体1から見て前記第1スライドベース81より外側において、前記押圧体8と補助ロッド82とにスライド可能に取り付けられた第2スライドベース71と、回転軸が押圧体8と平行となるように前記第2スライドベース71に固定された電動モータ72と、その電動モータ72の回転軸に連結されるとともに、前記第1スライドベース81を貫通する雌ねじ孔73に螺合貫通して、その先端たる当接端7aを筐体1に押し当て可能に構成した雄ねじ部材74とを備えたものである。
次に、このような構成における切替機構SLの動作について、図3〜図7を参照して説明する。
まず、図7に示すように、保持体4が第1位置と第2位置との間にある中間状態では、保持体4は、板バネ5からの弾性付勢力によって押圧体8の押圧端8aに押しつけられた状態となるため、前記押圧体8のいずれかの方向へのスライド移動に対してもこれに追随して移動する。
また、この中間状態において、コイルバネ9による第1スライドベース81を介して駆動機構7を筐体1に引き付ける弾性付勢力は、板バネ5による保持体4及び押圧体8を介して駆動機構7を筐体1から引き離そうとする弾性付勢力よりも大きいため、駆動機構7は、その当接端7aを筐体1に押圧接触させた状態となる。
しかして、この中間状態から保持体4を第1位置に向かって移動させる場合には、雄ねじ部材74を、第1スライドベース81から筐体1側への突出長さが長くなる向きに、電動モータ72により回転させる。前述したように、駆動機構7の当接端7aは、筐体1に押圧接触した状態を保つ一方、駆動機構7は筐体1に対して移動しないのであるから、相対的に押圧体8が、筐体1の内部から外部に出る向きに移動し、保持体4は、その押圧端8aの動きに追随して第1位置に向かって移動する。
そして図3に示す第1位置に到達すると、保持体4は、ストッパ62によってそれ以上移動できなくなり、停止する。このとき保持体4には、板バネ5の弾性付勢力が作用し、その力でストッパ62に狭圧固定されることとなる。このときの押圧体8の位置を第1中間到達位置とする。
一方、ここから雄ねじ部材74がさらに同方向に回転を続けると、押圧体8は、その押圧端8aを保持体4から離間させて、さらに外方に向かって移動する。最終的には、図4に示すように、第1スライドベース81が、第2スライドベース71に設けた第1最終規制部材たる第1最終ストッパ10aに当接し、それ以上の押圧体8の移動を機械的に禁止する。このときの押圧体8の位置を第1最終到達位置とする。
ところで、この実施形態では、第1位置検知手段である電気的な位置センサ(第1位置センサ)S1を配置して、押圧体8の位置を検出し、前記第1中間到達位置と第1最終到達位置との間の適宜な位置で、電動モータ72への電流を遮断して駆動機構7を停止させるようにしている。
次に、図7に示した前記中間状態から、保持体4を第2位置に向かって移動させる場合を考える。
まず、雄ねじ部材74を、第1スライドベース81から筐体1側への突出長さが短くなる向きに電動モータ72により回転させる。前述同様、駆動機構7の当接端7aは、筐体1に押圧接触した状態を保つ、つまり駆動機構7は筐体1に対して移動しないのであるから、相対的に押圧体8が、筐体1の内部に没入するように移動し、その先端である押圧端8aによって保持体4を第2位置に向かって移動させる。
このようにして保持体4が第2位置に到達すると、図5に示すように、ストッパ61によって保持体4及び押圧体8は、それ以上移動できなくなり停止する。このとき保持体4には、コイルバネ9の弾性付勢力から板バネ5の弾性付勢力を引いた力が作用し、その力で保持体4はストッパ61に狭圧固定されることとなる。このときの駆動機構7の位置を第2中間到達位置とする。
一方、この状態からさらに同方向に雄ねじ部材74が回転を続けると、その作用で押圧体8と駆動機構7の相対移動は引き続いて行われる一方、押圧体8は停止しているのだから、今度は、駆動機構7自身がコイルバネ9の弾性付勢力に逆らって筐体1から離れる向きに移動する。このとき、雄ねじ部材74の当接端7aは筐体1から離間する。そして最終的には、図6に示すように、例えば押圧体8及び補助ロッド82に固定した第2最終規制部材たる第2最終ストッパ10bに、第2スライドベース71が当接し、それ以上の駆動機構7の移動を機械的に禁止する。このときの駆動機構7の位置を第2最終到達位置とする。
しかしてこの実施形態では、前記同様、第2位置検知手段である電気的な位置センサ(第2位置センサ)S2によって駆動機構7の位置を検出し、前記第2中間到達位置と第2最終到達位置との間の適宜な位置で、電動モータへの電流を遮断して駆動機構7を停止させるようにしている。
また、仮に、位置センサS1、S2が誤動作乃至故障などして作動せず、駆動機構7が第1又は第2最終到達位置にまで移動した場合には、過負荷により電動モータ72への電流量が大きくなるので、この電流値を図示しない電流検出センサにより検出して、電動モータ72への電流を遮断するようにしている。
つまり、このような構成によれば、保持体4は、第1位置及び第2位置に、ストッパ61、62による機械的な接触によって位置決めされ、板バネ5又はコイルバネ9による弾性力で、その第1位置及び第2位置に保持されることとなる。したがって、保持体4を、第1位置及び第2位置に、誤動作なく正確かつ確実に停止・保持させることができる。
一方、保持体4を駆動している押圧体8及び駆動機構7は、保持体4の規制部材61、62による移動停止後も動作可能であるところ、第1又は第2最終到達位置に至るまでに、位置センサS1、S2で押圧体8又は駆動機構7の位置を検出し、駆動機構7への動力供給を停止するようにしているので、過負荷駆動を防止でき、耐久性や性能面等における信頼性向上を図れる。
また、仮に前記位置センサS1、S2に誤動作や故障が生じても、最終ストッパ10a、10bによって機械的に駆動機構7の移動を停止できるうえ、このときに流れる過大電流を検出して駆動機構7への電流を即座に遮断するので、言わば二重に動作停止を行うことができ、動作の信頼性を大きく向上できる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
駆動機構に関して言えば、前記実施形態のように、電動モータを用いたネジ送り機構のみならず、液圧シリンダなどを利用してもよい。また、前記実施形態では板バネ5により保持体を保持していたが、保持体をレールなどのスライド案内機構で保持するとともに、その保持体に別途、例えばコイルバネ状の第1弾性体を取り付けても構わない。さらに、前記実施形態のような板バネを用いてこれを支持機構としてのみ用い、別途、第1弾性体として、保持体と筐体との間に圧縮又は引張コイルバネを設けるようにしてもよい。
加えて、かかる切替機構は、X線導管の切り替えのみならず、種々の分析装置に用いられる他の光学要素に適用しても構わないし、広く言えば、保持体に保持され、切り替えを必要とする一対の切替対象物に対し、この切替機構を適用して構わない。
その他、本発明は前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本発明の一実施形態に係る分析装置の全体斜視図。 同実施形態における分析装置の内部構造を示す縦断面図。 同実施形態における分析部の主要内部構造を示すとともに、切替機構の動作を説明する動作説明図。 同実施形態における分析部の主要内部構造を示すとともに、切替機構の動作を説明する動作説明図。 同実施形態における分析部の主要内部構造を示すとともに、切替機構の動作を説明する動作説明図。 同実施形態における分析部の主要内部構造を示すとともに、切替機構の動作を説明する動作説明図。 同実施形態における分析部の主要内部構造を示すとともに、切替機構の動作を説明する動作説明図。
符号の説明
100・・・分析装置
1・・・筐体
2・・・エネルギ線源(X線源)
31、32・・・光学要素(X線導管)
4・・・保持体
SL・・・切替機構
5・・・支持機構及び第1弾性体(板バネ)
61、62・・・規制部材(ストッパ)
7・・・駆動機構
7a・・・当接端
72・・・電動モータ
73・・・雌ねじ孔
74・・・雄ねじ部材
8・・・押圧体
8a・・・押圧端
9・・・第2弾性体(コイルバネ)
10a・・・第1最終規制部材(第1最終ストッパ)
10b・・・第2最終規制部材(第2最終ストッパ)
S1・・・第1位置検知手段(第1位置センサ)
S2・・・第2位置検知手段(第2位置センサ)

Claims (4)

  1. 筐体と、
    分析に用いるエネルギ線を射出するエネルギ線源と、
    前記筐体の内部に収容された一対の光学要素及びそれら光学要素を保持する保持体と、
    前記保持体を、一方の光学要素が前記エネルギ線の通過パス上に位置付けられる第1位置と、他方の光学要素が前記通過パス上に位置付けられる第2位置とに切替駆動する切替機構と、を備えており、
    その切替機構が、
    前記保持体を移動可能に支持する支持機構と、
    前記保持体に当接し、その移動範囲を前記第1位置と第2位置との間に規制する規制部材と、
    前記筐体に取り付けられて保持体を前記第1位置に弾性付勢する第1弾性体と、
    前記筐体にスライド可能に取り付けられたものであって、押圧端を有し、その押圧端を、前記第1弾性体による弾性付勢力に対向する方向から保持体に押し当てる押圧体と、
    前記筐体に取り付けられて、前記第1弾性体による弾性付勢力とは逆向きでそれよりも強い弾性付勢力を前記押圧体に与える第2弾性体と、
    前記押圧体に取り付けられて、当該押圧体に対して相対的に進退移動する駆動機構とを具備し、
    前記駆動機構が筐体に離間可能に当接する当接端を有するものであり、
    前記駆動機構の動作に伴って押圧体が筐体に対してスライド移動することによって、該押圧体に押し当てられた前記保持体が移動し、前記第1位置と前記第2位置とに切替固定されるように構成してある分析装置。
  2. 前記保持体が第2位置から第1位置に到達した後の前記押圧体の移動を、当該押圧体に当接することにより、予め定めた所定範囲に規制する第1最終規制部材と、
    前記保持体が第1位置から第2位置に到達し、保持体及び押圧体の移動が停止した後の前記駆動機構の移動を、当該駆動機構に当接することにより、予め定めた所定範囲に規制する第2最終規制部材と、をさらに備えている請求項1記載の分析装置。
  3. 前記保持体が第2位置から第1位置に到達した時点での押圧体の位置である第1中間到達位置と、押圧体が前記第1最終規制部材に当接する位置である第1最終到達位置との間に、当該押圧体が存在することを検出する第1位置検知手段と、
    前記保持体が第1位置から第2位置に到達した時点での駆動機構の位置である第2中間到達位置と、駆動機構が前記第2最終規制部材に当接する位置である第2最終到達位置との間に、当該駆動機構が存在することを検出する第2位置検知手段と、をさらに備え、
    第1位置検知手段によって押圧体の位置が検出されたとき及び第2位置検知手段によって駆動機構の位置が検出されたときには、駆動機構への動力供給を停止し得るように構成している請求項1又は2記載の分析装置。
  4. 駆動機構が、電動モータと、その電動モータに接続されて回転する雄ねじ部材とを、有し、前記押圧体に設けた雌ねじ孔に前記雄ねじ部材を螺合させるとともに、その雄ねじ部材の先端を当接端として筐体に押し当て得るように構成したものである請求項1乃至3いずれか記載の分析装置。
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