JP2006280150A - 超音波モータ付駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 予圧解除時に走行プレートや超音波モータを傷つけることなく可動側部材を容易に動かすことができるようにして寿命低下を防止する。
【解決手段】 超音波モータ16を移動ステージ15に取り付けると共に、ベース11に設けられた走行プレート18に超音波モータ16のフィンガ17を予圧を付与した状態で接触させ、この状態で該超音波モータ16の振動をフィンガ17を介して走行プレート18に伝達することで、移動ステージ15を駆動するようにした超音波モータ付駆動装置10であって、超音波モータ16の予圧を解除したときに、フィンガ17を走行プレート18に対して非接触とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、可動側部材を超音波モータで直線或いは回転駆動させる超音波モータ付駆動装置に関し、特に、半導体の加工装置や検査装置等に組み込まれる位置決め装置として用いるのに好適な超音波モータ付駆動装置に関する。
従来のこの種の超音波モータ付駆動装置としては、例えば、超音波モータをベース(固定側部材)上にスライド可能に配置された移動ステージ(可動側部材)に取り付けると共に、ベース側に設けられた走行プレートに超音波モータのフィンガを予圧を付与した状態で接触させ、この状態で該超音波モータの振動をフィンガを介して走行プレートに伝達することで、移動ステージをスライド駆動するようにしたものが知られている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
特開平7−184382号公報 特開2002−27768号公報
ところで、上記従来の超音波モータ付駆動装置は、超音波モータの予圧を解除したときには、フィンガは走行プレートとすきまゼロの状態で接触している。
しかしながら、このように、超音波モータの予圧解除時にフィンガが走行プレートに接触していると、非常時や停電時等、超音波モータを制御不能な場合、例えば、人の手により移動ステージをスライドさせる等の必要があり、フィンガを走行プレートに摺接させながら移動ステージを動かすことになる。
この結果、走行プレートやモータが傷ついたり、摩耗して寿命を著しく短くする原因になる。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、予圧解除時に走行プレートや超音波モータを傷つけることなく可動側部材を容易に動かすことができるようにして寿命低下を防止することができる超音波モータ付駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、超音波モータを可動側部材及び固定側部材のいずれか一方の部材に取り付けると共に、他方の部材に設けられた走行プレートに前記超音波モータのフィンガを予圧を付与した状態で接触させ、この状態で該超音波モータの振動を前記フィンガを介して前記走行プレートに伝達することで、前記可動側部材を駆動するようにした超音波モータ付駆動装置であって、
前記予圧を解除したときに、前記フィンガを前記走行プレートに対して非接触としたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記超音波モータ、前記可動側部材及び前記固定側部材を密閉空間内に配置したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2において、前記予圧の付与と解除とを切り替え操作する予圧切り替え手段を備えたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3において、前記予圧切り替え手段による予圧の切り替え操作を前記密閉空間の外から行うことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか一項において、前記予圧を解除したときに、前記可動側部材を進行方向の反対方向に押し戻す押し戻し手段を備えたことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5において、前記押し戻し手段に前記密閉空間の外から駆動力を伝達する駆動力伝達手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、超音波モータの予圧を解除したときに、該超音波モータのフィンガを走行プレートに対して非接触としているので、非常時や停電時等においても、超音波モータのフィンガを走行プレートに摺接させることなく非接触で可動側部材を動かすことができる。
これにより、予圧解除時に走行プレートや超音波モータを傷つけることなく可動側部材を容易に動かすことができ、寿命低下を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態である超音波モータ付駆動装置を説明するための図、図2は超音波モータを示す図、図3は図2の超音波モータの内部構造を説明するための図、図4は図2の矢印X方向から見た一部を破断した図、図5は予圧付与時のカムとフィンガとの関係を示す図、図6は予圧解除時のカムとフィンガとの関係を示す図、図7及び図8は本発明の第2の実施の形態である超音波モータ付駆動装置を説明するための図、図9〜図11は本発明の第3の実施の形態である超音波モータ付駆動装置を説明するための図である。なお、各実施の形態共に、半導体の加工装置や検査装置等に組み込まれる位置決め装置として用いる超音波モータ付駆動装置を例に採る。
本発明の第1の実施の形態である超音波モータ付駆動装置10は、図1に示すように、ベース(固定側部材)11上に案内機構の一例としての一対のリニアガイド装置12がガイドレール13を互いに平行にして設置されている。
各ガイドレール13には転動体(図示せず)を介して複数のスライダ14が軸方向に移動可能に跨架されており、各スライダ14に移動テーブル(可動側部材)15が取り付けられて、該移動テーブル15がガイドレール13に沿って移動可能とされている。
また、移動テーブル15の幅方向の一側には超音波モータ16が取り付けられると共に、ベース11の幅方向の一側には超音波モータ16のフィンガ17が接触する走行プレート18が取り付けられている。
超音波モータ16は、図2及び図3に示すように、複数(この実施の形態では4個)の圧電素子23を備えており、各圧電素子23は図3の一側面の上下2カ所が保持体19によって一体に保持された状態で、該保持体19により保持される側と反対側の一側部がコイルばね20等の弾性体を介してケース21内に保持されている。
また、圧電素子23の先端部にはフィンガ17がケース21から走行プレート18側に突出した状態で設けられており、このフィンガ17は圧電素子23の後端とケース21との間に設けられた予圧用のコイルばね22の付勢力によって走行プレート18に押し付けられ、これにより、超音波モータ16に予圧が付与されるようになっている。
そして、超音波モータ16に予圧を付与した状態で該超音波モータ16を駆動することで、圧電素子23に縦振動と横振動を発生させてこれらの振動の合成によりフィンガ17を楕円運動させ、これにより、超音波モータ16の振動がフィンガ17を介して走行プレート8に伝達されて超音波モータ16側に配置された移動ステージ15がガイドレール13に沿って駆動されるようになっている。
ここで、この実施の形態では、超音波モータ16の予圧の付与と解除とを切り替え操作する予圧切り替え手段として、カム機構30を備えている。
カム機構30は、図3及び図4に示すように、ケース21内の圧電素子23の保持体19の下方位置で該ケース21に外側からねじ込まれたカム調整ねじ31と、ケース21内でカム調整ねじ31のねじ軸32に固定された円柱状のカム33とを備えており、該カム33はカム調整ねじ31の軸線に対して偏心配置(図5及び図6参照)されてその外周面が保持体19の下部に係合している。
そして、超音波モータ16に予圧を付与するときは、ケース21の外側からカム調整ねじ31の頭部31aを回して、図5(a)に示すように、カム33の円柱中心を偏心中心(カム調整ねじ31の軸心)Oより下方に位置させ、これにより、カム33と保持体19との係合位置が下降して、図5(b)に示すように、フィンガ17が予圧用のコイルばね22の付勢力によって走行プレート18に押し付けられ、超音波モータ16に予圧が付与される。
一方、超音波モータ16の予圧を解除するときは、ケース21の外側からカム調整ねじ31の頭部31aを回して、図6(a)に示すように、カム33の円柱中心を偏心中心(カム調整ねじ31の軸心)Oと略水平に位置させ、これにより、カム33の外周面によって保持体19が圧電素子23と共に予圧用コイルばね22の付勢力に抗して押し上げられてカム33と保持体19との係合位置が上昇し、図6(b)に示すように、フィンガ17の先端と走行プレート18との間にすき間(例えば0.1〜1mm程度)が生じてフィンガ17が走行プレート18に対して非接触状態となり、予圧が解除される。
このようにこの実施の形態では、超音波モータ16の予圧を解除したときに、該超音波モータ16のフィンガ17を走行プレート18に対して非接触としているので、非常時や停電時等においても、超音波モータ16のフィンガ17を走行プレート18に摺接させることなく非接触で移動ステージ15を動かすことができる。
これにより、予圧解除時に走行プレート18や超音波モータ16のフィンガ17を傷つけることなく移動ステージ15を容易に動かすことができ、超音波モータ16の寿命低下を防止することができる。
また、比較的簡単な機械的構造のカム機構30によって超音波モータ16の予圧の付与と解除とを切り替えることができるので、装置コストを低く押えることができる。
次に、図7及び図8を参照して、本発明の第2の実施の形態である超音波モータ付駆動装置を説明する。なお、上記第1の実施の形態と重複する部分については、各図に同一符号を付してその説明を省略する。
本発明の第2の実施の形態である超音波モータ付駆動装置40は、内部を、例えば、特定のガス雰囲気、或いは比較的真空度の高くない真空雰囲気とされてなるチャンバ(図示せず)、即ち、密閉空間内に全体が配置されて使用される場合等、そのままの状態で超音波モータ等へ直接、手が届くことが困難、或いは不可能な場合に好適に使用されるもので、図7に示すように、超音波モータ16が移動ステージ15の幅方向の一側にリニアガイド等のスライド機構41を介して上下方向にスライド可能に取り付けられている。
また、超音波モータ16の背面側にはスライダ機構41のスライダ41aが取り付けられており、該スライダ41aは移動ステージ15に固定されたガイドレール41bに係合している。なお、このスライド機構41は、超音波モータ16を上下方向にスライドさせることができる機構であれば任意であり、特に限定されない。
スライダ41aの下部両側には、それぞれ複動式の気体圧シリンダ装置(予圧切り替え手段)42のロッド43が連結され、該気体圧シリンダ装置42の上部側のシリンダ部44は移動ステージ15の幅方向の一側に連結されている。
気体圧シリンダ装置42のシリンダ用気体としては、チャンバ内が特定のガス雰囲気の場合はこれと同種の気体が好ましく、チャンバ内が真空雰囲気の場合は、例えば窒素ガス等の不活性ガスが好ましい。
そして、図8に示すように、チャンバ外に配置された駆動制御装置(予圧切り替え手段)45によって各気体圧シリンダ装置42を制御することで、超音波モータ16をスライド機構41を介して上下動させ、これにより、超音波モータ16の予圧の付与と解除とを切り替え操作する。
気体圧シリンダ装置42は、図8に示すように、シリンダ部44内のピストン46の下方に圧縮コイルばね47がロッド43に外挿された状態で配置されている。この圧縮コイルばね47はピストン46ひいてはロッド43を上方に付勢するばね力を有している。
また、シリンダ部44内のピストン46の上方は圧力室49とされ、該圧力室49に対して駆動制御装置45による気体の流入、流出制御が行われる。
駆動制御装置45は、気体圧シリンダ装置42の圧力室49に流路51を介して気体を供給する正圧ポンプ50と、正圧ポンプ50の下流側の流路51に介装された制御バルブ52と、制御バルブ52の下流側で流路51から分岐した流路53に介装された制御バルブ54と、正圧ポンプ50、制御バルブ52及び制御バルブ54を制御する制御装置100とを備えている。
そして、超音波モータ16に予圧を付与するときは、制御装置100により正圧ポンプ50をONにして制御バルブ52を開及び制御バルブ54を閉とすることで、流路51を介して気体圧シリンダ装置42の圧力室49に気体が流入して、ピストン46が圧縮コイルばね47の付勢力に抗して該圧縮コイルばね47を下方に圧縮してロッド43を伸長させ、これにより、超音波モータ16がスライド機構41を介して下降してフィンガ17が予圧用のコイルばね22の付勢力によって走行プレート18に押し付けられ、超音波モータ16に予圧(定圧予圧)が付与される(図5(b)参照)。
ここで、気体圧シリンダ装置42のシリンダ部44内の圧力室49から圧縮コイルばね47側の空間を介してシリンダ部44とロッド43との間のすき間55からから漏れた気体で超音波モータ16を冷却することで、超音波モータ16の発熱を抑制するために設けられたデューティー比(稼働サイクル)の制約を緩和、或いは排除することができる。従って、気体の対流による冷却があまり期待できない低圧雰囲気中に超音波モータ16が配置される場合等に特に有効である。
一方、超音波モータ16の予圧を解除するときは、制御装置100により正圧ポンプ50をOFFにして制御バルブ52を閉及び制御バルブ54を開とすることで、気体圧シリンダ装置42の圧力室49内の気体が流路51、流路52及び制御バルブ53を介して大気に開放されて、ピストン46が圧縮コイルばね47の付勢力によって押し上げられてロッド43が上死点まで収縮し、これにより、超音波モータ16がスライド機構41を介して上昇して、フィンガ17の先端と走行プレート18との間にすき間(例えば0.1〜1mm程度)が生じてフィンガ17が走行プレート18に対して非接触状態となり、予圧が解除される(図6(b)参照)。
このようにこの実施の形態では、超音波モータ16の予圧の付与と解除との切り替え操作をチャンバの外部から気体圧シリンダ装置42を制御することで行うことができるので、チャンバ内の雰囲気を変更することなく、容易に超音波モータ16の予圧の付与と解除との切り替え操作を行うことができる。
また、本実施の形態では、超音波モータ16の予圧の付与と解除との切り替え操作をチャンバの外部から行うことができるので、超音波モータ16及び走行プレート18を手等が入りにくいベース11上の一対のリニアガイド装置12間にも配置することが可能となる。
このような配置にすることにより、駆動力を作用させる位置を移動ステージの重心付近に配置することができる等の利点があり、超音波モータ駆動装置が密閉空間内に配置される場合のみでなく、大気中に配置される場合にも、本実施の形態は有効である。その他の構成及び作用効果は上記第1の実施の形態と同様である。
次に、図9〜図11を参照して、本発明の第3の実施の形態である超音波モータ付駆動装置を説明する。なお、上記第1の実施の形態と重複する部分については、各図に同一符号を付してその説明を省略する。
本発明の第3の実施の形態である超音波モータ付駆動装置60は、全体が比較的真空度の高い真空チャンバ、即ち、密閉空間内に配置されて使用される場合にも適用可能なもので、図9に示すように、超音波モータ16が移動ステージ15の幅方向の一側にリニアガイド等のスライド機構61を介して上下方向にスライド可能に取り付けられている。
また、超音波モータ16の背面側には、図10及び図11に示すように、スライダ機構61のスライダ61aが取り付けられており、該スライダ61aは移動ステージ15に固定されたガイドレール61bに係合している。なお、このスライド機構61は、超音波モータ16を上下方向にスライドさせることができる機構であれば任意であり、特に限定されない。
スライダ61aの上部両側には、それぞれシリンダ用気体として例えば窒素等を用いた複動式の気体圧シリンダ装置(予圧切り替え手段)62のロッド63が連結され、該気体圧シリンダ装置62の下部側のシリンダ部64は移動ステージ15の幅方向の一側に連結されている。
そして、図11に示すように、真空チャンバ外に配置された駆動制御装置(予圧切り替え手段)65によって各気体圧シリンダ装置62を制御することで、超音波モータ16をスライド機構61を介して上下動させ、これにより、超音波モータ16の予圧の付与と解除とを切り替え操作する。
気体圧シリンダ装置62は、図11に示すように、シリンダ部64内のピストン66の上方に該ピストン66を下方に付勢する圧縮コイルばね67がロッド63に外挿された状態で配置されている。シリンダ部64内のピストン66の下方は圧力室69とされおり、また、ピストン66の下面側にもロッド68が設けられている。そして、圧力室69に対して駆動制御装置65による気体の流入、流出制御が行われる。
駆動制御装置65は、圧力室69に流路71を介して気体(例えば、窒素等の不活性ガスが好ましい)を供給する正圧ポンプ70と、正圧ポンプ70の下流側の流路71に介装された制御バルブ72と、制御バルブ72の下流側で流路71から分岐した流路73に介装された制御バルブ74と、流路73から気体を排気する負圧ポンプ75と、正圧ポンプ70、制御バルブ72、制御バルブ74及び負圧ポンプ75を制御する制御装置100とを備えている。
そして、超音波モータ16に予圧を付与するときは、制御装置100により正圧ポンプ70をOFF、負圧ポンプ75をONにして、制御バルブ72を閉及び制御バルブ74を開とすることで、気体圧シリンダ装置62の圧力室69内の気体が流路71、流路72及び制御バルブ74を介して負圧ポンプ75により真空状態となり、気体圧シリンダ装置62のロッド68は圧縮コイルばね67の付勢力によりシリンダ部64の底部に当接し、この状態で超音波モータ16のフィンガ17が予圧用のコイルばね22(図3参照)の付勢力によって走行プレート18に押し付けられ、超音波モータ16に予圧(定位置予圧)が付与される(図5(b)参照)。
一方、超音波モータ16の予圧を解除するときは、制御装置100により正圧ポンプ70をON、負圧ポンプ75をOFFにして、制御バルブ72を開及び制御バルブ74を閉とすることで、気体圧シリンダ装置62の圧力室69に気体が流入してピストン66が圧縮コイルばね67の付勢力に抗して押し上げられ、これにより、気体圧シリンダ装置62のロッド63が伸長して超音波モータ16がスライド機構61を介して上昇し、フィンガ17の先端と走行プレート18との間にすき間(例えば0.1〜1mm程度)が生じてフィンガ17が走行プレート18に対して非接触状態となり、予圧が解除される(図6(b)参照)。
また、この実施の形態では、図9に示すように、ベース11の幅方向の超音波モータ16と離間する側の側部に、移動ステージ15に取り付けられた検知片81の通過により、移動ステージ15がベース11の長手方向(移動ステージ15の進行方向)の両端側においてストロークエンドに到達したことを検知するリミッタとしての近接スイッチ80a,80bがそれぞれブラケット82を介してベース11の長手方向に互いに離間して取り付けられている。
更に、ベース11の長手方向の両端部の幅方向略中央には、ベース11の長手方向の両端側においてストロークエンドまで進行した移動ステージ15を進行方向と反対方向に押し戻す気体圧シリンダ装置(押し戻し手段)90a,90bがそれぞれブラケット92を介して取り付けられている。
図示は省略するが、気体圧シリンダ装置90a,90bについても、駆動制御装置65と同様な正圧ポンプ、負圧ポンプ及び制御バルブを有する空圧回路に接続され、通常時はシリンダ部内は真空状態とされ、移動ステージ15がストロークエンドに達した非常時に、後述のように気体(例えば窒素)が供給される。気体圧シリンダ装置90a,90bは、それぞれ真空チャンバ外に配置された駆動力伝達装置(図示せず:駆動力伝達手段)により駆動力が伝達されるようになっている。
この駆動力伝達装置は、この実施の形態では、上述した駆動制御装置65の制御装置100によって制御されるようになっており、また、該制御装置100は、近接スイッチ80a,80bからの信号に基づいて、駆動力伝達装置の他に、上述した正圧ポンプ70、制御バルブ72及び制御バルブ74の予圧解除時の動作を制御する。
即ち、移動ステージ15が、万一、例えば気体圧シリンダ装置90a側のストロークエンドに到達した場合、近接スイッチ80aが移動ステージ15の検知片81を検知して該検知信号を制御装置100に出力する。
そして、制御装置100は、近接スイッチ80aからの検知信号に基づいて、正圧ポンプ70をONにして制御バルブ72を開及び制御バルブ74を閉とすることで、超音波モータ16をスライド機構61を介して上昇させてフィンガ17を走行プレート18に対して非接触状態として予圧を解除すると同時に、駆動力伝達装置を制御して気体圧シリンダ装置90aのロッド91を伸長させて移動ステージ15を進行方向と反対方向に押し戻す。これにより、移動ステージ15を制御可能な領域内に復帰させることができる。
ここで、移動ステージ15が気体圧シリンダ装置90a側のストロークエンドに到達したときには、移動ステージ15は気体圧シリンダ装置90aのロッド91に接触していても接触していなくてもよく、また、移動ステージ15がロッド91を所定寸法収縮方向に押し付ける状態になっていてもよい。
このようにこの実施の形態では、超音波モータ16の予圧の付与と解除との切り替え操作を真空チャンバの外部から気体圧シリンダ装置62を制御することで行うことができるので、真空チャンバ内の雰囲気を変更することなく、容易に超音波モータ16の予圧の付与と解除との切り替え操作を行うことができる。
また、超音波モータ16の予圧の付与と解除との切り替え操作を真空チャンバの外部から行うことができるので、超音波モータ16及び走行プレート18を手等が入りにくいベース11上の一対のリニアガイド装置12間にも配置することが可能となる。
更に、超音波モータ16の予圧解除時に超音波モータ16のフィンガ17を走行プレート18に摺接させることなく非接触で移動ステージ15を気体圧シリンダ装置90a,90bにより進行方向と反対方向に押し戻すことができるので、予圧解除時の移動ステージ15の移動を真空チャンバ外で操作することができる。
更に、上記のような構成により、通常時は駆動制御装置65や気体圧シリンダ装置90a,90bから真空チャンバ内へ気体が漏れ出さないようにできるので、比較的高い真空度のチャンバにも好適に使用することができる。その他の構成及び作用効果は上記第1の実施の形態と同様である。
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記各実施の形態では、固定側であるベース11に走行プレート18を取り付け、可動側である移動ステージ15に超音波モータ16を取り付けて、予圧付与時に該超音波モータ16のフィンガ17を走行プレート18に接触させる場合に本発明を適用したが、これに代えて、可動側である移動ステージ15に走行プレート18を取り付け、固定側であるベース11に超音波モータ16を取り付けて、予圧付与時に該超音波モータ16のフィンガ17を走行プレート18に接触させる場合も本発明を適用できるのは勿論である。
また、上記各実施の形態では、移動テーブル15を超音波モータ16にて直線駆動させる超音波モータ付駆動装置に本発明を適用した場合を例に採ったが、これに限定されず、回転テーブル(可動側部材)を固定側部材に配置された超音波モータにて回転駆動させる超音波モータ付駆動装置に本発明を適用してもよい。
更に、上記第2及び第3の実施の形態の超音波モータ付駆動装置に上記第1の実施の形態のカム機構30を追加して、使用環境に応じて気体圧シリンダ装置とカム機構とを使い分けて予圧の付与と解除との切り替え操作を行うようにしてもよい。
更に、上記第3の実施の形態における駆動力伝達装置において、必要な押し戻し量が得られるのであれば、気体圧シリンダ装置90a,90bに代えて、例えば、コイルばねを用いたストッパを使用してもよい。
更に、上記第3の実施の形態で、密閉空間として真空度の高さを必要としない場合には、駆動制御装置65や気体圧シリンダ装置90a,90bにおける負圧ポンプは必要なく、大気開放としてもよい。
その他、上記実施の形態において例示した超音波モータ、可動側部材、固定側部材、走行プレート、フィンガ、予圧切り替え手段、押し戻し手段、駆動力伝達手段等の材質,形状,寸法,形態,数,配置個所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明の第1の実施の形態である超音波モータ付駆動装置を説明するための図で、(a)は平面図、(b)は(a)の矢印B方向から見た図、(c)は(a)の矢印C方向から見た図である。 超音波モータを示す図である。 図2の超音波モータの内部構造を説明するための図である。 図2の矢印X方向から見た一部を破断した図である。 予圧付与時のカムとフィンガとの関係を示す図で、(a)はカムの位置を示す図、(b)はフィンガが走行プレートに押圧接触した状態を示す図である。 予圧解除時のカムとフィンガとの関係を示す図で、(a)はカムの位置を示す図、(b)はフィンガが走行プレートに対して非接触となった状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態である超音波モータ付駆動装置を説明するための図で、(a)は要部平面図、(b)は(a)の矢印B方向から見た図、(c)は(a)の矢印C方向から見た図である。 複動式気体圧シリンダ装置の要部断面図である。 本発明の第3の実施の形態である超音波モータ付駆動装置を説明するための平面図である。 図9の矢印A方向から見た拡大図である。 図10の矢印B方向から見た図である。
符号の説明
10,40,60 超音波モータ付駆動装置
11 ベース(固定側部材)
15 移動ステージ(可動側部材)
16 超音波モータ
17 フィンガ
18 走行プレート
30 カム機構(予圧切り替え手段)
42,62 気体圧シリンダ装置(予圧切り替え手段)
45,65 駆動制御装置(予圧切り替え手段)
90a,90b 気体圧シリンダ装置(押し戻し手段)

Claims (6)

  1. 超音波モータを可動側部材及び固定側部材のいずれか一方の部材に取り付けると共に、他方の部材に設けられた走行プレートに前記超音波モータのフィンガを予圧を付与した状態で接触させ、この状態で該超音波モータの振動を前記フィンガを介して前記走行プレートに伝達することで、前記可動側部材を駆動するようにした超音波モータ付駆動装置であって、
    前記予圧を解除したときに、前記フィンガを前記走行プレートに対して非接触としたことを特徴とする超音波モータ付駆動装置。
  2. 前記超音波モータ、前記可動側部材及び前記固定側部材を密閉空間内に配置したことを特徴とする請求項1に記載した超音波モータ付駆動装置。
  3. 前記予圧の付与と解除とを切り替え操作する予圧切り替え手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載した超音波モータ付駆動装置。
  4. 前記予圧切り替え手段による予圧の切り替え操作を前記密閉空間の外から行うことを特徴とする請求項3に記載した超音波モータ付駆動装置。
  5. 前記予圧を解除したときに、前記可動側部材を進行方向の反対方向に押し戻す押し戻し手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の超音波モータ付駆動装置。
  6. 前記押し戻し手段に前記密閉空間の外から駆動力を伝達する駆動力伝達手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載した超音波モータ付駆動装置。
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